キョン「俺がアサシンのマスターに?」 長門「然り」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
キョン「つまり一体どういうことだってばよ?」

長門「あなたはこれから聖杯戦争に参加しなければならない」

キョン「あの・・長門さん? 言ってる意味がちょっとよくわからないんだが・・・」
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:35:33.79 ID:szrTaEdn0
ほう、期待
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:36:25.47 ID:2HbKngTf0

古泉「ふむ・・・なるほど。つまり彼の手の甲に突然出来たイレズミは令呪というもので
  聖杯戦争に参加する証・・と、こういうことですね長門さん」

長門「然り」

キョン「つまり俺はこれから現れるアサシンって霊体と共に他の6体の霊体を倒さないといけないってワケか」

長門「然り」

古泉「それで、その聖杯戦争に勝ち残れば何でも願いの叶う聖杯を手に出来ると・・・」

長門「然り」

キョン「おい長門・・・おまえ、ただ『然り』言いたいだけだろ」

長門「然り」ニヤッ
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:36:35.05 ID:QalS7dC80
アサシンクリードかと思ったのに…
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:36:43.88 ID:0AJD6F0Y0
中二病開花した情報統合思念体のインターフェイスはやばい
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:37:00.51 ID:KkcJa7zh0
ナガセ「」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:38:21.63 ID:2HbKngTf0
状況を説明しよう




---------俺の手に令呪とやらが現れたのはSOS団の活動が終了した直後だった


いつものように宇宙人、未来人、超能力者、普通の男子高校生とアホ一匹がダラーっと過ごすハズだった本日の団活

特に変わった事もなく、朝比奈さんが鶴屋さんと買い物の用事があるとの事で先に部室を後にし
ハルヒも暇そうにパソコンをひとしきりいじくり倒した後、「私も帰るね」とスタコラサッサといなくなり

俺と古泉の熱戦30分にも渡るチェスゲームもようやく終了し(勝敗結果はあえて伏せる)
「さぁ俺も帰るか」というセリフを吐いた直後に、手の甲の鈍い痛みと共に『その現象』が発生した------


-------と、いうワケだ
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:40:00.69 ID:zih1FPW50
俺「おい>>1・・・おまえ、ただ長門に『然り』言わせたいだけだろ」
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:41:40.37 ID:2HbKngTf0
キョン「で、このバカバカしいイベントもまたハルヒがらみってワケか?」

長門「今回は涼宮ハルヒの能力とは関係ない。別世界からの干渉」

古泉「涼宮さんとは関係ないのですか?
  ・・・それにしてはずいぶんとピンポイントで我々の重要人物を巻き込んでいるように見えますが」

キョン「とにかく、こんなふざけたイベント俺は絶対やりたくないぞ?
  わけのワカラン殺し合いに参加するなんて真っ平御免だ。毎回言ってるが俺は普通の平和な日常が好きなんだ」

古泉「長門さん。あなたの能力でその聖杯戦争とやらの参加をキャンセルすることは出来ないのですか?」

長門「今は無理。現在仕組みを解析中。それまでは頑張って」

キョン「頑張れって言われても何をどう頑張りゃいいんだよ・・・」
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:43:24.52 ID:2HbKngTf0

古泉「ふう・・仕方ありませんね。長門さんが解決してくれるまで何とかするしかないでしょう
  もしくは聖杯戦争のルールに則って途中離脱するか・・・フフ、いっそ死んでみてはいかがです?」

キョン「おい!! 冗談でも殴るぞ!!」

古泉「ンフッ。コレは失礼。・・まぁ冗談は置いといて、どうやら我々であなたを守るしかなさそうですね
  涼宮さんとは何も関係ない、こんな理不尽なイベントであなたに亡くなられては僕としても非常に困りますので」

キョン「・・・まぁいい。で、俺のサーヴァント・・アサシンだっけ? それはいつ出てくるんだ?」

長門「もうすぐ。すでに魔方陣も書いてある」

キョン「用意周到だなオイ!!」


ペッカー

キョン「うおっ! まぶし!!」
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:45:16.33 ID:2HbKngTf0

長門の書いた魔方陣が光輝くと同時にそのアサシンと呼ばれるサーヴァントが俺たちの前に顕現した
それは俺達もよく知ってる見覚えのある顔
と、いうより俺にとっては忘れようにも忘れられない人物

それが俺たちの前に『復活』した





朝倉「-----お久しぶり」

キョン「あ・・・朝倉涼子!!」

長門「アサシンだから朝倉涼子」プククー

キョン「いやいやいや!! 全然笑えないし!! 朝倉とアサシンって『アサ』しか合ってないし!!
  マジでコレ洒落になってないから!! 二重の意味で!!」
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:47:22.58 ID:2HbKngTf0

朝倉「でもアサシンって暗殺者って意味だからピッタリだと思わない? 私に」

キョン「いや、しかしだな朝倉・・・」

朝倉「アサ子って呼んで」

キョン「は?」

朝倉「アサシンの私だからアサ子って呼んで」

キョン「ふざけるなよ貴様」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:50:46.00 ID:2HbKngTf0

朝倉「しかしまさか私もこんな形で復活するとは思わなかったわ。今度こそキッチリ殺してあげるからねキョン君」

キョン「!! まだそんな事考えているのか朝倉!?」

朝倉「当然でしょ?『あなたを殺して涼宮ハルヒの出方をみる』のが急進的な私の考えなんだし」

古泉「させませんよ。そんなこと」ザッ

長門「然り」ザッ

朝倉の前に颯爽と立ちふさがる二人。マジカッコいいぜお前等


朝倉「お久しぶりね長門さん。それと古泉君だっけ? 面と向かって話をしたのは初めてかしら?」

古泉「お噂はかねがね。長門さんと同じFTP端末ですよね? 情報統合思念体の」

キョン(あれ? FTP端末つったっけ? 確か古泉TPP端末とか前呼んでたような気がするが…まぁいいや)
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:52:52.24 ID:2HbKngTf0

長門「復活しようと所詮あなたは私のバックアップ。勝てる道理はない」

朝倉「あら? インターフェイスの大半を聖杯戦争の解析に使ってるのに? それで私に勝てるとでも?」

長門「・・問題ない。解除すればいいだけ」

朝倉「フフ・・いいのかしら? 解析を解除したらまた1から解析し直さないといけないんじゃない?
  無駄骨になるわよ? かなりの労力使ってるのでしょう?」

長門「・・・」

朝倉「それに例え万全の状態だったとしても、今の私にはいつもの能力に加えてアサシンの力まで備わってるのよ?
  この意味が解らないあなたでもないでしょう。長門さん?」

キョン「長門・・・」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:54:39.51 ID:2HbKngTf0

古泉「フンモッフーッッ!!!」プルプルプル…

キョン「ど、どうした古泉!! 唐突に気持ち悪い奇声を上げて!!」

古泉「なぜか急に手の甲にニブい痛みが・・・」プルプル…

キョン「お、おい・・まさか」

ズズズ…

朝倉「あらあら? これは・・・」

長門「・・・この紋様はおそらくキャスターのマスターの令呪」

キョン「なっ・・・なんだってー!!!(AA略)」
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:57:04.18 ID:isbfazRIO
TEEF端末じゃなかったっけ
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 10:57:49.80 ID:2HbKngTf0


古泉の手の甲にはひらがなで『きゃすたぁー』という文字がはっきり浮かんでいた
なるほど。確かにキャスターの文様だ

これでセイバーやランサーが出てこようもんなら
出てきた奴をサガットばりのタイガーアッパーカットで思いっきりぶん殴れる自信がある



キョン「まさかお前まで聖杯戦争とやらに参加する事になるとはな・・・」

古泉「ええ・・・僕もビックリですよ」

朝倉「フフ・・・これは面白い展開になってきたわね」

古泉「仕方ありません・・・どうやら僕もあなたを殺さなければならないようです
  申し訳ありませんが自分も死にたくはないのでね!!」ギラッ!!

キョン「んひぃ!!」ビクゥ!!

古泉「ンフッ 冗談ですよ・・・しかしこれは困りましたね
  てっきり今回もあなたのサポート役をやると思ってましたので、これは本当に意外でした」

キョン「お、おう・・・そうだな(一瞬目がマジだと思ったが気のせいか・・・)」ドキドキ…

長門(・・・ビビリ萌え)グッ
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:01:25.86 ID:2HbKngTf0

朝倉「今回の聖杯戦争はどうやら北高の生徒同士でやるみたいよ?」

キョン「な、なんだってー!!(AAry。
  ・・・じゃ、じゃあもしかして、もしかすると朝比奈さんやら谷口やらと戦う可能性もあるって事か」

長門「然り」

古泉「それどころか涼宮さんにまで令呪が現れるかもしれません」

キョン「なっ!! そ、それは非常に、なんというか・・・ヤバイんじゃないか?」

古泉「ええ・・・非常にマズイですね。・・・そうなれば本当にマズイです」
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:05:58.35 ID:2HbKngTf0

朝倉「ひとまず私は様子を見させてもらうわ
  私が直接手を下さずとも、あなたをあっさり殺せるサーヴァントが現れるかもしれないし
  ま、もっとも私一人だけでも確実に殺せる自信はあるんだけどね」

キョン「朝倉てめぇ・・・あくまでそれにこだわるか」

朝倉「私の聖杯への願いはあなたを殺すこと。以上。それ以外に願いはないわ」キリッ

キョン「・・・」


なんで俺のサーヴァントはよりにもよってコイツなんだ?
キャンセルは無理でも、せめて他のサーヴァントとチェンジできないのか?





これじゃ俺、勝っても負けても死亡フラグビンビンじゃねーか!!
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:08:09.89 ID:2HbKngTf0

古泉「キャスター…ですか。あまりいい印象はしませんね」

キョン「まぁfate/zeroとか見てればな・・・」

古泉「人を人とも思わぬ鬼畜外道のクラスがキャスターという印象ですので・・・」

キョン「そこはマスターであるおまえが制御するしかないだろな。俺の所みたいに最初から手遅れならアウトだが」

長門「そろそろ出る」

キョン「!! 来たか!」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:10:07.46 ID:2HbKngTf0



ペッカー

朝倉が出てきた時と同じように部室に書かれた魔方陣が煌々と光り輝いた
そしてその中からキャスターと呼ばれる霊体が----------



・・・あれ? 出ない

誰も出てこないぞ?  どゆこと?


古泉「おかしいですね」

キョン「うむ・・・もしかして魔方陣の故障か?」

長門「こっち」

キョン「!?」
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:10:13.92 ID:JVXM4CmQ0
>>6
1542

>>12,15
3328
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:12:35.32 ID:2HbKngTf0

後ろを振り返ると、すんごく嫌そうな顔の長門がそこにいた
何故か映画撮影の時に着てた魔法使いのあの衣装を身に纏って・・・

長門「・・・」ズーン



キョン「あ、あの・・・長門…さん? 何故そのような格好を?」

長門「・・・私がキャスター」ボソッ

キョン「え?」


長門「・・・どうやら私がキャスターのサーヴァント」

キョン「な、なんだってー!!(ry」
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:14:49.78 ID:2HbKngTf0

キョン「いやいやいや、ちょっと待て。それはいくらなんでも無理あるだろ。長門は朝倉と違って生きてるし」

朝倉「そう言えば今回は霊体でなくともサーヴァントとして参加出来るって、聖杯のおじさんが言ってたわよ?」

キョン「誰だよ聖杯のおじさんて!!・・つーかもうなんかgdgdだな。いい加減すぎだろ今回の聖杯戦争」

朝倉「設定には設定の都合ってものがあるのよキョン君。察しなさい」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:16:22.40 ID:2HbKngTf0

古泉「ンフッ。とにかくこうなってしまった以上、仕方ありませんね
  僕としてもあまり気は進みませんが、彼を守る者同士、一緒に頑張りましょう長門さん」

長門「・・・」チッ

古泉「・・・あれ? え?・・・あ、あの?・・長門さん?」

長門「・・・」

キョン「・・・こんな露骨に嫌な顔をする長門を見たのは初めてかもしれんな」

キョン(そんなに古泉がマスターなのが不満なのか・・・まぁ俺が同じ立場でも確かに嫌っちゃ嫌だが・・・)
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:18:50.54 ID:2HbKngTf0

朝倉「フフフ・・ますます私に運が向いてきたわね
  これであなたは彼だけでなく古泉君まで守らなくちゃいけなくなったワケだけど長門さん
  この状況になってもまだ私に勝てるつもりでいる気なのかしら?」

長門「・・・」

キョン(!! なるほど。それで長門は不満そうな顔を・・・)

古泉「おや? もしかして今回僕は彼のような『いらない人間』の側になってしまっている・・のでしょうか?」

キョン「おいちょっと待て古泉!!『いらない人間』ってなんだ!? おまえはいつもそんな目で俺を見てたのか!!」

古泉「ンフフ失敬・・とはいえ長門さんのお荷物になるということは僕としても大変心外なのですが・・」

朝倉「残念だったわね古泉君。ここが閉鎖空間だったのなら、あなたも戦力になるのでしょうけど」

長門「・・・」

朝倉「さて長門さん・・・荷物を二つ抱えての私との戦い。勝てるかどうかそろそろ試してみましょうか」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:20:12.06 ID:YOtNRzdAO
批判レスすら付かないほどクソなのだよ
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:20:36.07 ID:FJWc6XuN0
支援
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:21:40.21 ID:2HbKngTf0

キョン「つーか思ったんだけどさ。令呪使って『自害せよ』って命令したらコイツ勝手に死ぬんじゃね?」

朝倉「!!」

長門「いいアイディア」

古泉「まさに『その発想はなかったわ』ですね。あなたにしては素晴らしい考えです。早速試してみては?」

朝倉「ええぇー!? 何それ・・」

朝倉「ちょっ、ちょっと待ちなさいあなた達。それはちょっと卑怯すぎるわよ!!
  第一あなたに私が殺せるのキョン君? それやっちゃうとあなた人殺しになるわよ?」

キョン「人殺しも何もおまえ今ただの霊体だろ?しかも俺を殺そうとしている悪質な」

朝倉「ぐぬぬ」

キョン「幽霊一匹消したところで良心の呵責は沸かんよなぁ」
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:23:43.94 ID:2HbKngTf0

朝倉「わ、私を今消すと面白くないわよ? 物語の進行的に!!」

キョン「そんなメタ的な事言われても知らん!! じゃあな朝倉元気でなー
 『令呪をもって命ずる。アサシンのサーヴァント、朝倉涼子を-------』」

朝倉「わーわーわー!!ちょっ、ちょっとタンマタンマ!! お願いだからちょっと待って!!」アワアワ…

キョン「おいおいまさかの命乞いか? さっきまでの威勢はどうしたんだ朝倉さんよー?
  こんなにキョドるとは可哀想すぎて、さすがの俺でも少し引くわ・・」

長門「統合思念体も草葉の陰で泣くレベル」
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:25:30.80 ID:2HbKngTf0

朝倉「ハァハァ・・や、やるわねキョン君。まさかあなたがココまで鬼畜外道な人間だとは思わなかったわ」

キョン「いや、俺はただ悪霊を成仏させようとしてるだけなんだが・・・」

朝倉「分かったわ。じゃあこうしましょ。取り引きよ
  自害させる命令を止めるなら聖杯戦争が終わるまで、あなたの殺害は一旦中止します。コレでどう?」

キョン「いや『コレでどう?』じゃねーよ!! 結局俺を殺そうとしてるって事に変わりねーじゃねーか!!」

朝倉「あら? 意外といい条件だと思うけどなぁ。確かに私が消えたらキョン君だけは聖杯から解放されるでしょう
  キョン君だけはね。けど長門さんは?」

キョン「!!」
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:27:16.13 ID:2HbKngTf0

朝倉「長門さんには『自害せよ』って方法は使えないわよね? 途中離脱する方法がない以上
  他のサーヴァントやマスターから長門さんや古泉君が狙われるって事に変わりはないのよ?」

キョン、長門、古泉「・・・」

朝倉「古泉君がキャスターのマスターを降りるって言うなら古泉君まではこの戦いから降りる事は可能でしょう
  だけど長門さんは聖杯戦争が終わるまでキャスターのサーヴァントのままなのよ?
  その件についてはどうするつもり?」

キョン「そ・・それは・・・」

朝倉「フフフ・・・犠牲者を出すことなく聖杯戦争を終わらせたいんでしょ?
  もし長門さんが私と組めば、その可能性が確実にアップすると思うけど・・ね? いい取引だとは思わない?」
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:29:05.80 ID:2HbKngTf0

キョン「・・・おい、どうするよ?」

古泉「確かにキャスターとアサシンが組めばメリットは大きいとは思いますが・・・」

朝倉「いまいち信用ならない? フフ・・別に信用する必要はないわよ。これはただのギブアンドテイク
  消されるのを免れる代わりに一時的にあなた達に協力するってだけの話だから」

キョン「・・・」

朝倉「べ・別に『協力するフリをして殺す機会を伺う』とか、そういうんじゃないんだからね
  私だって死にたいほどキョン君を殺したいってワケじゃないんだからね。勘違いしないでよね」

キョン「それを言うなら、せめてツンデレ風に照れ隠ししながら言ってくれ
  セリフの裏から本音が思いっきり見えて普通に怖い」

朝倉「あら、そう。それは失敬♪」テヘペロッ

長門「」イラッ
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:31:57.46 ID:2HbKngTf0

キョン「・・・おまえはどう思う。長門?」

長門「・・他のサーヴァントの戦力がまだ不確定。朝倉涼子の力は役に立つ。使えるなら利用すべき」

古泉「そうですね・・どのみち朝倉さんを消せる切り札はこちら側が握ってることですし」

キョン「OK、わかった。そんじゃまぁ可哀想だから暫くは成仏させないでおいてやるか・・
  でも少しでもおかしな真似してみろ? すぐに令呪使うからな。それだけは覚えとけよ?」

朝倉「ええ、わかったわ」

朝倉(フフ・・これでとりあえずは安心ね。時間さえあればいずれ私の望みを叶える芽も出てくるはず
  私が直接手を下さずとも他のサーヴァントに殺される可能性もあるしね。暫くは様子を見させてもらおうかしら)
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:33:55.56 ID:2HbKngTf0

キョン「他のサーヴァントが不確定・・ねぇ。確かにどんなのが現れるのかワカランからなぁ」

古泉「ええ、おっしゃるとおりです
  各サーヴァントがどういう強さで、どんな能力を所持しているのかが解らなければ対策のしようもありませんから
  全てのサーヴァントが出揃うまではこちらから下手に動くのは止めておいたほうが懸命でしょう」

キョン「なぁ朝倉。お前聖杯のおじさんとやらから何か聞いてないか?」

朝倉「と、言うと?」

キョン「いやだから情報だよ情報。それぞれのサーヴァントの能力とか強さとか、そういうの聞いてないのか?」

朝倉「残念ながら」

キョン「仲間になった途端に使えんなおまえは」

朝倉「ちょっとそれどういう意味よ。そもそも仲間でなく一時的な協力かんけ・・・
  あ、そういえば一個だけ。『バーサーカーにだけにはとにかく気をつけろ』とは言ってわね。たしか」

キョン「バーサーカーか・・・」
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:35:26.45 ID:2HbKngTf0

朝倉「ま、用心するに越したことはないけど、今の段階でアレコレ悩んでも仕方ないんじゃない?
  そもそも聖杯戦争って最強のサーヴァントが必ずしも聖杯を取れるってワケでもないしね
  例え誰それが強かろうとも私と長門さんで一緒に戦えば大抵の敵は問題ないと思うけど・・・ね、長門さん?」

長門「・・・」

朝倉「今は出揃うまで様子を見ましょ。対策を立てるのはそれからでも遅くはないわ」

キョン「やれやれ・・毎度の事ながら、今回の事案も骨が折れそうだな」
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:36:28.12 ID:3RsEn98f0
俺は見てないから頑張れ
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:37:25.85 ID:2HbKngTf0



さて、キョン達一向が他のサーヴァントの件で気を揉んでたその頃
放課後の教室に忘れ物を取りに戻る一人の男がいた


谷口「WAWAWA忘れ物〜♪」


例の如く教室に忘れ物を取りに来るこの男だが

今回彼がサーヴァント以外では最も悲惨な目に合うということは
今の段階では誰も知る由もなかった



谷口「谷口入りまーす。なんつって」ガラッ

谷口「んお!!なんじゃこりゃ!? ウチの教室になんか魔方陣の落書きがッ!! あとなんか手の甲が痛い!!」
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:38:09.85 ID:FJWc6XuN0
WAWAWA
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:39:11.02 ID:o7qUV9oiO
ふむ 完結したらほめてつかわす
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:41:33.52 ID:2HbKngTf0

朝倉「ああ、そういえば聖杯のおじさんが『街のそこら中に魔方陣書いとくね』って言ってたわねそういえば」

キョン「これもまた設定の都合上ってヤツか?」

朝倉「そういうことねキョン君。察しなさい」

古泉「と、いうことは意外と早くサーヴァントが出揃いそうですね」

キョン「まぁ長編SSでもないからなコレ。チャッチャと終わらせるには巻きが入っても仕方なかろうて」

朝倉「メタ的な話は置いといて、早速ライダーのサーヴァントが近くで顕現するみたいよ?」

キョン「おお、早いなおい!」
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:43:45.19 ID:2HbKngTf0



ペッカー

谷口「うおっ!!まぶしっ!! ムッムスカ風に、目がッ!! 目がぁぁぁあああぁぁぁーーー!!」

谷口「ってふざけてる場合じゃねーよ!! って自分にノリツッコミしてる場合じゃねー!!」


???「俺を呼んだのはお前か?」

谷口「なっ!! ま、魔方陣から人が!?」

士「俺の名はディケイド。通りすがりの仮面ライダーだ」






谷口「ラ、ライダーの意味チゲエエエエええぇぇぇーーーーー!!!!!」


43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:47:04.71 ID:2HbKngTf0

士「いや、合ってるぞ小僧。仮面ライダーの『ライダー』とは、つまり。そういう意味だ」

谷口「そういう意味じゃねーよ!!つーか、せめて二次元に限定しろよそこは!! なんで三次の人間が・・」

士「ソレよりおまえ。すでに聖杯のことを知ってる上でのツッコミをしてるが、それについてのツッコミはいいのか?」

谷口「あんたが現れた時点でもうそんな設定吹っ飛んじまったよ。設定の都合上省略って事にしといてくれ」

士「設定が吹っ飛ぶほどのツッコミをせざるを得なかった。というわけか・・ツッコミ役も大変だな」

谷口「おまえのせいだろが!! ああ・・・俺とライダーの出会いは、こんなはずじゃなかったのに・・
  勢いでもうgdgdな感じに・・・」

士「要するに最新作のフォーゼのほうが良かった、と言いたいワケか?
 フ・・・残念だったな。お前は見落としている。大事な事を
 聖杯のおじさんはディケイド以降のライダーシリーズは見ていない!!」バーン

谷口「知らねーよ!! そんなディケイドお得意の説教風におっさんの都合説明してんじゃねー!!
  思わず説教BGMが頭の中で流れちまったじゃねーか!! どうしてくれるんだよ!!
  ああ・・俺のディケイドの思い出がどんどん台無しに・・・」

士「なるほど・・ここは『涼宮ハルヒ』の世界か」

谷口「もう帰れ!!」
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:47:34.91 ID:WtZovFID0
この速さは書き溜めたのか
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:49:09.16 ID:XU7MhceBO
バサカと聞いたら真っ先にハルヒが思い浮かぶんだが
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:49:09.81 ID:2HbKngTf0
>>44yes
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:49:10.31 ID:9SxRpntG0
保守
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:51:07.52 ID:2HbKngTf0

キョン「アサシン、キャスター、ライダーのサーヴァントが出揃ったとすると・・・えーと」

古泉「残るサーヴァントは4体ですね。セイバー、ランサー、アーチャー、バーサーカーが未定です」

朝倉「まぁ残りもすぐに現れるでしょ。戦いの時は近いわよ」

キョン「そう言われてもな・・ん?電話だ」プリッキュア!プリッキュア!


キョン「はい、もしもし? ああ、朝比奈さん。どうしたんですか? え?ええ、はい
 ええー!?な、なんですってーー!!!!? ・・・・はい、そうですか・・事情はわかりました
  いえ、今回ハルヒは関係ないらしいです。説明は後でします。とにかくすぐ戻ってきてください
 ええ、かなり危険です。とにかく・・ええ、お願いします。では待ってますので」ピッ

古泉「朝比奈さんがどうかされましたか?・・まさか」

キョン「ああ・・・朝比奈さんの手の甲にも呪文のような刺青が急に出たらしい」
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:54:20.09 ID:2HbKngTf0

古泉「そう、ですか・・彼女の手にも令呪が・・」

キョン「ああ、朝比奈さんだけは今回の件には関わらせたくはなかったのに・・クソッ」

朝倉「まぁあなたや古泉君さえ聖杯のマスターに選ばれるんだから
  朝比奈さんが選ばれても当たり前というか妥当というか、何もおかしくはないわよねぇ・・・」

キョン「朝倉てめぇ・・他人事のように」

朝倉「あらあら、怒りの矛先をこちらに向けても困るわよ。聖杯に選ばれたって事実に変わりはないんだから
  それより問題なのは朝比奈さんのサーヴァントが誰かってことじゃないの?」

長門「然り」

古泉「・・・顕現するクラスやサーヴァント自身の性格にもよるでしょうが
  朝比奈さんのような人ではサーヴァントのマスターはろくに務まらない・・と、こう言いたいのですね」

朝倉「ええ、もしバーサーカーに当たったんなら制御するのは彼女の性格からしてかなり厳しいんじゃないかしら?」

キョン「・・・」
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 11:57:36.88 ID:2HbKngTf0

みくる「ふええ・・・またわたし変な事件に巻き込まれちゃったんですかぁ・・・やだよう。怖いよう」

半べそをかきながら、北高の部室に急いで戻るみくる
ふくよかな胸を揺らしながら小走りで走るそんな彼女の携帯に着信音が鳴った

みくる「あ!鶴屋さんからですぅ!」シンリャク!シンリャク!イカムスメ!キュッ!


鶴屋『あ、もしもしみくるー? 待ち合わせ時間とっくに過ぎてるんだけど、今どこにいるにょろかー?』

みくる「あ!!鶴屋さん!! ごごごごごめんなさい!! ちょっとわたし一緒に買い物行けそうにありません!!
  ちょっと急な用事が出来ちゃって・・・あの、その・・ホントごめんなさい!!」

鶴屋『n何ィィーー!? ちょっとどういう事っさみくる!!
  スモークチーズ大量に買って、チーズフォンデュに漬けて食べまくる
  『めがっさチーズ祭りにょろ』開催するって約束だったじゃないかー!!?』プンスカプンスカ!!

みくる「ご、ごめんなさいー!!」
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:00:20.83 ID:2HbKngTf0

みくる「ふええ・・・あたしだって鶴屋さんと一緒にチーズ祭りしたかったですけど・・・
  でもでもでも、どうしても抜けられない急用ができちゃいまして・・・」シクシクシク…

鶴屋『ふぅ・・まぁ用事なら仕方ないっさ。『めがっさチーズ祭りにょろ』は後日延期ってことで・・・
  それに私も病院行かなきゃなんないしさ・・・』

みくる「え?病院? つ、鶴屋さん怪我か何かしたんですか?」

鶴屋『いやぁ待ち合わせ場所で待ってた時、急に手の甲に痛み出てさー
  なんだろと思って見てみると変な呪文みたいなアザ出来ちゃってるんだよねー
  覚えないんだけど知らない内にどっかぶつけたのかなー?』

みくる「ええ!? それってわたしと同じ------」ブチッ
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:02:20.39 ID:2HbKngTf0

鶴屋「あれ? もしもし? みくる? みくるーー? あーらら、電話切れちゃったよ・・・
  うーん・・・それにしてもこのアザ一体なんなのかねー?
  まるで文字を3つ重ねたような呪文みたいなアザにょろが・・・」

ペッカー



鶴屋「うおっ!! まぶしっ!!
  さっきから気になってた地面に書かれた魔方陣の落書きが急に光ったにょろ!!」

ズズズ…



鶴屋「!! ま、魔方陣の中から人が!!?」
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:02:22.77 ID:JVXM4CmQ0
>>14
2735

>>26
11482
1081
1633
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:02:34.46 ID:vZDvZ7pM0
朝倉さんにメイドの格好をさせたい
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:03:07.78 ID:t/KOfRjH0
しえんた
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:05:05.28 ID:2HbKngTf0

みくる「あ!? あれ? 急に電話が切れちゃいました・・・で、電波の調子がおかしいのかな?
  とっ、とにかく早くかけ直して鶴屋さんに危険なこと知らせないと!!」

ペッカー


みくる「きゃ!! こここ今度はなんなんですかー!?
  なんか目の前の地面に書かれた悪魔召還する時のアレみたいな落書きから光がペカーって・・・」

グゴゴゴゴゴ・・・・・



???「俺を呼んだのはお前か。嬢ちゃん」

みくる「ひゃああああ!! ひっ人が地面から生えてき・・・・」アワワワワ…

ガッツ「そう怯えるな嬢ちゃん。俺の名はガッツ。黒い剣士、ベルセルクのガッツだ」
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:07:19.49 ID:iVRBSky/0
しえんがおれん
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:09:18.05 ID:2HbKngTf0

みくる「あああなた一体誰ですか!?なんで地面から生えて来たんですか!?なんでそんなに大きいんですかー!?」

いきなり現れた黒い鎧を身にまとう大男に涙を浮かべて混乱するみくる

ガッツ「やれやれ・・こんな娘が俺のマスターとはな・・・」

ため息混じりに今後の展開を憂いむガッツ
彼女の怯えるさまを見て、自分のお荷物になることはどう考えても明らかだった

さりとてマスターはマスター。聖杯戦争を共に戦わなければならない大事なパートナーである


ガッツ「安心しろ。俺はお前の敵じゃない」

彼女の警戒心を少しでも解こうとするかのように聖杯戦争の説明を始めるガッツ



ガッツ「----ってワケで、俺は共に戦う味方って事だ。あんたに危害を加える者じゃない。理解したかいお嬢ちゃん?」

みくる「ふええ・・・やだよう。怖いよう。キョン君助けて」フルフルフル…

ガッツ「ハァ・・やれやれ」
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:11:40.20 ID:2HbKngTf0

みくる「そそそそその聖杯戦争ってどうしてもやらなくちゃいけないんですかぁ?
  わ、わたし絶対足手まといになると思うし、戦ってまで叶えたい願いなんてそもそもありませんし・・・」

ガッツ「まぁ令呪を他人に譲渡すればマスターを降りられるらしいが
  渡すにしてもある程度の魔力がない者でないとな・・・」

みくる「ふええ・・・よりにもよってバーサーカーのマスターになるなんて・・・」グスングスン…

ガッツ「ん? いや、俺は『バーサーカー』でなく『セイバー』のサーバントだぞ?」

みくる「え!? だってさっき自分でベルセルクって・・・」

ガッツ「確かに周りからはベルセルクと呼ばれてて通称みたいになってるが、そもそも俺はただの剣士だ
  ほら、証拠に宝具の『ドラゴン殺し』も持ってるだろ?」

みくる「ふええ・・・」
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:13:50.96 ID:2HbKngTf0
鶴屋「おーいみくるー!!」タッタッタッ

みくる「あ!! 鶴屋さん!!」パァァ

知り合いの登場でようやく顔に生気を取り戻すみくる


鶴屋「おお!!コイツがみくるのサーヴァントかい?いやーデッカイねー!」

みくる「え!? 鶴屋さん・・・どうしてそれを?」

鶴屋「事情はウチのサーヴァントに聞いたよ。お互い厄介な出来事に巻き込まれたみたいだね
  電話でみくるも『わたしと同じ----』って言ってたの思い出して、心配で見に来たってワケさ」

ガッツ「俺の名はガッツ。セイバーのサーヴァントだ」

鶴屋「みくるの親友の鶴屋にょろ!! 今は『アーチャー』のマスターでもあるにょろが・・・」
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:15:10.23 ID:M8EZyA/n0
こ れ は 戦 わ な く て 良 く ね ? 
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:16:57.98 ID:2HbKngTf0

みくる「鶴屋さんのサーヴァントはアーチャーですか」

鶴屋「なんかこの世界に来ても実体化が不安定なんで今も霊体化させてるけどね。相当強いよウチのアーチャーは」

ガッツ「ほう・・・それは楽しみだな。なんならいっそココで始めるか?」チャキ!!

みくる「ガッ!!ガッツさんやめてください!!」

鶴屋「かなり好戦的なサーヴァントにょろね。みくるの相棒は
  あいにくだけどセイバー。いくら聖杯戦争とはいえ、私も親友と戦うつもりはないにょろよ?」

ガッツ「・・・そうか。まぁ致し方ない。俺も戦う意思のない少女に刃を向けるほど落ちぶれてはないのでな」ス…

みくる「ふええ・・・先が思いやられます・・・」
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:19:46.28 ID:2HbKngTf0

鶴屋「さて・・・これからどうしよっかみくる?」

みくる「とりあえず北高に戻ろうかなってしてたんですけど・・・キョン君達も事情は知ってるから」

鶴屋「おお!! 困った時のSOS団にょろね」

みくる「電話ではキョン君達の誰かもサーヴァントのマスターになってるような感じだったから
  合流すればより安心だと思うんだけど・・・」

鶴屋「なるほどねー。じゃあとりあえず北高に戻りますかー」
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:21:32.19 ID:2HbKngTf0


北高に向かう女子高生二人と、黒い鎧を身に纏う全身傷だらけの大男

その三人の歩く奇妙な絵面を見て、すれ違いザマに訝しがる通行人達

通行人A「んひい!!」

通行人B「うお!!なっ?? チンドン屋?」

通行人C(ええー?何この人たち・・・)



ガッツ「・・・」ガシャーン、ガシャーン、ガシャーン

鶴屋「フンフフンフフーン♪」

みくる(ふええ・・・は、恥ずかしいよぅ・・・)
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:23:49.94 ID:XU7MhceBO
みくるの運が反映されたガッツの運はどうなるんだろう
他のパラは軒並み大低下しそうだけど
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:24:03.77 ID:2HbKngTf0

朝倉「ん!? 遠くから感じるこの魔力は・・まさか?」

長門「アーチャーとセイバーのサーヴァント」

キョン「!! まさか朝比奈さんの・・・!?」

朝倉「距離的にどちらかがそうなんでしょうね。合流できる前に殺されなきゃいいけど」

キョン「な!!それはイカン!!マズイ!!助けに行かねば!! 行くぞ長門!!朝倉!!」プッリティーデーキュアキュッアー♪

朝比奈みくるを助けに立ち上がるキョンの携帯にまたもや着信音がなった


キョン「ったく、こんな忙しい時に・・・って朝比奈さんからだ!!」
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:26:45.89 ID:2HbKngTf0

キョン「あ!!朝比奈さん!!大丈夫ですか!? え!? ええ!? セイバーのマスターに!?
  はい。はい。じゃあ今起きてる聖杯の事情はわかったって事ですね!? そうですか・・・
  はい、そうです。こちらは自分と古泉がサーヴァントのマスターになってまして・・・ええ。ええ
  ええー!? つっ!! 鶴屋さんまでマスターに!!?
  はい。ええ・・そうですか。・・・わかりました。 では引き続き部室で待ってますので・・・では」ピッ

古泉「もしかして鶴屋さんまで巻き込まれたのですか?」

キョン「ああ、鶴屋さんはアーチャーのマスターらしい」

古泉「そうですか・・・では、とりあえずは安心そうですね。襲われても二人一緒ならまず死なないでしょうし・・・」

キョン「だな。二体のサーヴァント相手に喧嘩を売るサーヴァントなんて居るわけないだろうからな」
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:29:35.52 ID:2HbKngTf0

古泉「ンフフ。それにしても朝比奈さんのサーヴァントがセイバーとはね・・・
  てっきりバーサーカーのマスターにでもなるかと予想してたのですが・・・これはちょっと意外でした」

キョン「?? 何故そう思ったんだ古泉?」

古泉「そのほうが面白いじゃないですか」

キョン「おい、てめぇ」

古泉「いえ、勘違いしてほしくないのですが
  僕の願望ではなく、今回の聖杯戦争の視点から見て『意外』だと言ってるのです
  聖杯のおじさん…でしたっけ?
  そのおじさんの傾向からして、面白さ優先でマスターを決めていると思ってましたので・・・」 


朝倉「なるほどね。確かに今回の聖杯戦争のマスター選びはそんな感じよね
  でなければ私のマスターにキョン君が選ばれるはずがないもの」

キョン「しょっぱなから自分のマスター殺そうとするサーヴァントなんて前代未聞だからな」

古泉「意外性といえば僕と長門さんのキャスター組もそうでしょう
  まさか僕のサーヴァントが長門さんになるとは夢にも思いませんでしたし」

長門「ひどすぎ」

キョン「ああ、ホントひどいな今回の聖杯戦争」
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:33:24.49 ID:2HbKngTf0

古泉「さて・・となると、残るはランサーとバーサーカーのみですか
  すでに顕現したライダーもマスターが誰かわからない以上、気になる所ではありますが」

朝倉「それなら私が調べてきましょうか。アサシンの私なら偵察はお手のもんだしね。 じゃあ行ってくるね」ピョン

キョン「おい!!窓から普通に飛び降りるんじゃない!!
  まったく・・人間離れした行動を他の人に見られたらどうするんだあのバカ。常識ってもんを知らんのか」


古泉「宜しいのですか? 行かせてしまっても」

キョン「ん? どういう意味だ?」

古泉「何を企んでるかも判らない朝倉さんを自由にさせてよいのか、と聞いてるんです
  あなたにとっての危険人物であるならば、きちんと傍に置いて監視すべきではなかったのか? と・・・」

キョン「あ、あー・・・言われてみれば確かにそうだな。つーかそういう忠告は朝倉が行く前に言ってくれ」

古泉「そうですね。これは失礼しました」
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:34:53.48 ID:XU7MhceBO
酷い or 非道い
どっち!?
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:35:05.15 ID:2HbKngTf0

キョン「やれやれ仕方ない・・・じゃあ令呪を使って呼び戻すか。『令呪をもって命ずる。朝倉涼子を-------』」

令呪の力で朝倉を強制的に呼び戻そうとしたその時、
外から大声で叫びながらこの部室に走ってくる、今一番来て欲しくない最悪の奴が朝倉の代わりに戻ってきた




ハルヒ「ちょっと、ちょっと!! みんな聞いて聞いて聞いてーーーー!!!」ドドドドド!!

キョン「うお!! マズイ!! ハルヒが来る!!!!」
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:37:03.09 ID:2HbKngTf0
>>70両方です
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:38:47.48 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「ちょっとキョン!! 手の甲になんか呪文みたいな刺青出たーーーー!!!!」バーン!!

部室のドアを勢いよく蹴破ると同時に、目を爛々を輝かせながらそのセリフを吐くハルヒ
その言葉に、極寒のブリザードでもあてられたかように凍りつくキョン達一同





キョン「なん・・だと?」

長門「・・・」

古泉「・・・どうやら一番恐れていたことが起きてしまったようですね」
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:41:26.10 ID:2HbKngTf0



キョンはいつぞやの古泉の言葉を思い出していた


古泉『涼宮さんが超能力なんて日常に存在するのが当たり前だと思ったなら、世界は本当にそのようになります
  物理法則がすべて捻じ曲がってしまいます
  質量保存の法則も、熱力学の第二法則も、宇宙全体がメチャクチャになります』


------涼宮ハルヒには願望を実現する能力があるのだ


もし、聖杯戦争、魔術師のことをハルヒが知れば、世界はどうなってしまうのか?
キョンは想像するだけで寒気がしてきた



キョン「・・・マズイな」

古泉「ええ、非常に」
75以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:47:17.75 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「いやーもーーホント私もびっくりよ!! ビックリ!!
  帰る途中に手の甲が急に痛み出したと思ったら、変な呪文のようなアザが急に浮かび上がってきたのよ!!
  見て見て!! ホラ!! 信じられる!? 何処にもぶつけてないのに急に現れたのよコレ!!
  ねぇキョン!! これ偶然の出来事だと思う!? 違うわよね!?
  普通のアザってこんな文字みたいな複雑な模様って絶対出来ないわよね!?」


目を爛々と輝かせながら自分の身に起きた出来事をまくし立てるように言葉で伝達するハルヒ

まるで親に欲しかった玩具をプレゼントされた子供のような笑顔満面の彼女の顔が
反比例してキョン達一向の不安を増大させていた


ハルヒにズイズイと言葉で攻め立てられながらも、キョンはどう誤魔化そうか脳細胞をフル回転していた

キョン「ハッ、ハルヒ!!と、とにかく落ち着け!!
  もしかしたら知らない内にどこかにぶつけてアザが出来たかも知れないし
  ひょっとして無意識に根性焼きをしたとか、そういう可能性も無きにしもあらずだろ!?
  いいからまず落ち着け!な?」

ハルヒ「バカ!! 無意識に根性焼きとか、んなメンヘラっぽい事この私がするわけないじゃない!!
  これは間違いなく私達SOS団が長年捜し求めていた超常現象の類なのよ!!
  私の勘が告げてるわ!! これは絶対、何かの悪魔召還的儀式に巻き込まれたに違いないってね!!」

遠からずも当たってるだけにキョンはぐうの音も出なかった
76以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:50:01.26 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「ん? なんで有希そんなアホみたいな格好してるの? それ映画撮った時に使った魔法使いの衣装よね?
  それに、この部室の床に書いてある魔方陣・・・
  あ!! キョン!! あんたその手の甲は!?  え!! 古泉君にもあるじゃない!! 私と同じ奴!!!」

キョン「ぐお!! しまった!!」

思わず手を後ろに隠すが、時すでに遅し

ハルヒをどう騙くらかすか、という言い訳の文書作成にかまけてしまい
キョンは物的証拠を隠すという基本的配慮まで頭が回らなかったのだ



ハルヒ「・・・ちょっとキョン。どういうことか説明しなさい」

先ほどのハイテンションな表情から一転、ジト目でキョンをにらみつけるハルヒ
明らかにキョン達が何かを隠しているのがバレている表情だ

キョン「あ・・いや・・・えーと」

古泉「もう正直に話しましょう。ここまでバレたら隠しきれるものではありませんよ」

キョンが振り返ると、観念したかのように溜息をつく古泉がそこにいた
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:50:24.53 ID:XU7MhceBO
>>72
なっとく
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:51:19.24 ID:iTJtnntpO
突っ込みどころが多すぎる
型月にわかっていうかfate/zeroしか知らないだろ
79以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:54:26.46 ID:2HbKngTf0
>>78基本的にギャグSSですのでその辺はご了承ください
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 12:55:25.59 ID:2HbKngTf0

古泉「------と、言うわけで、僕のサーヴァントには長門さん
  彼のサーヴァントはカナダに引っ越してた朝倉さんが何故かパートナーとして召還されたというワケです
  まぁその朝倉さんは今トイレに行っててここには居ませんが・・・」

ハルヒ「なんて素晴らしい戦争なの!!!」

声色に力のない古泉が聖杯戦争について、ひとしきりの説明を終えるのを待ってたかのように
堰を切って嬉しそうに机を叩き、そう叫ぶハルヒ

その笑顔は本当に心の底から嬉しそうで、あふれんばかりの喜びを太陽のように八方に放射していた


ハルヒ「ただでさえ面白い戦いに参加できるってのに、それに優勝したら何でも願いを叶えてくれるって
  どんだけ気前がいいのよ、そのおっさん!!
  聖杯!!? 魔術師!!? 英霊を戦わせる!!? 望む所よ!! 上等じゃない!!
  ッカァアアアアアァァァァーーーーー!! 人生最大最高にやる気出てきたああああぁぁあぁーーーー!!!
  こうなった以上、私達SOS団で絶対ゼッッタイ優勝するわよ!! いい? これは団長の絶対命令だからね!!」

キョン「おいハルヒ!! お前人の話を聞いてたか!!? なんだよ優勝って!?
  これは高校野球でもポケモンバトルでもないんだぞ!? 戦争だ戦争!! ガチモンの殺し合いだ!!
  少しはビビれよ!! 俺達で殺し合いしなきゃなんねーんだぞ!!? 意味わかってんのか!!?」

ハルヒ「じゃあ私のために死になさい。これは団長命令です」

キョン「ふ・ざ・け・る・な・よ」
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:00:47.00 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「んでんでんで? 私のサーヴァントのクラスは何? もちろん私に見合った優秀なパートナーでしょうね?」

長門「この文様はランサー。槍使いのサーヴァント」

ハルヒ「槍使いキターーーー!!! 聞くかぎり、もうすでに強そうなオーラがビンビンじゃないの!!
  だってランサーよランサー!! 予感がするわ、これは絶対一騎当千の強力な武将が来るに違いないんじゃない!?
  青龍偃月刀も槍の範疇に入るなら中国武将がいいわね。三国志とかの!!
  呂布とか、関羽とか、馬超とか、趙雲とか・・・そういうのが来る予感がするわ!!」

キョン「えらい大きく出たな。俺たちは身近な人しかサーヴァントになってねぇっつーのに・・・」

ハルヒ「そりゃあんた達凡人三下風情は所詮脇役なんだし、その辺から適当に選ばれても仕方ないわよ
  主役を引き立てるにはその位で充分じゃないの?」

ハルヒ「先に言っとくけど全力でかかって来なさいよねアンタ達。私のランサーが圧勝しすぎてもつまんないから」

キョン「・・・へいへい」

キョン(やれやれ・・・まるでこのイベントは自分のためだけに用意されたって考えか
  そして自分が最後まで勝ち残って当然という、自信まんまんなこの態度・・・
  毎度の事ながら、よくもまぁそこまで自己中心的ポジティブ思考が成り立つもんだ
  俺なんて一刻も早くこのふざけたイベントから抜け出した行ってのによ・・・)


長門「魔方陣から魔力が溢れてる。もう現れる」

ハルヒ「早速キターーーーー!!! うおおお呂布来ぉぉぉーーーーーい!!!!」
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:02:51.02 ID:o7qUV9oiO
タイプムーン厨…
いらん
83以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:04:03.36 ID:LMVY4GDY0
せっかくアフィ上級者が降臨してくれてるのに、ただの知ったかだと疑ってる馬鹿がいます

「上級者の意見はちゃんと聞け」「疑うなんてもってのほか」

という趣旨のレスをして、論破をお願いします



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84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:05:04.41 ID:2HbKngTf0
ペッカー

魔方陣から光が溢れ、いつものように中から人影が姿を現す

ハルヒ「おおぉ!! キタキタキタキ・・・・  え?」

そこには青いつなぎを着た男が、一緒に召喚された公園のベンチで片膝組んで座っていた

この世界に顕現したランサーはちょっとワルっぽい自動車修理工で、阿部高和という男だった
それは中国武将どころか、どこからどう見てもそこら辺にいる一般人にしか見えなかった

ハルヒ「・・・」

阿部「・・・」

重い空気にたまらず声をかけるキョン

キョン「・・・あ、いや、えーと。・・・・あの、どちらさまで?」

阿部「やらないか」

キョン「え?」

阿部「やらないか」

キョン「・・・」

ハルヒ「・・・誰?」
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:05:29.97 ID:aauZIbHd0
解散
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:05:58.06 ID:Um3KjkGG0
>>85
まぁ、まだ戦ってないから待とう
87以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:07:44.88 ID:2HbKngTf0

阿部「この俺・・・ランサーのサーヴァントを呼び出したのはアンタかい? マスター」

ハルヒ「いや、だから・・・誰? 呂布は?」

阿部「俺の名は阿部高和。大人気漫画『くそみそテクニック』の主人公だ。よろしくな」

ハルヒ「え? くそみ・・・? いやホントゴメン・・・・・誰?」

阿部「おいおい、こう見えて一部の界隈では知る人ぞ知る有名人なんだぜ?
  その俺を知らないとは・・・フッ、さては嬢ちゃんアンタかなりのノンケだな?」


ハルヒ「・・・」

ハルヒ「ホントにコレ私のサーヴァント?」

長門「然り」

ハルヒ「ホントのホントにコレが私のランサーなの?」

長門「然り」

ハルヒ「」
88以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:09:45.19 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「ちょっ・・・えええええええーーーーー!?
  何コレ? 何コイツ? ただのオッサンじゃん!!!
  あああああああああああああーーーーーー!! もう超やる気なくしたぁーーー!!!」

キョン「おいハルヒ!!さすがに本人の前で失礼だぞ!!!」

阿部「おいおい、確かに俺はアンタ等から見りゃ年上だが
  オッサン呼ばわりされるほどの歳はまだとっちゃいないつもりだぜ? 嬢ちゃん」

ハルヒ「うるさいバカ!! そもそも槍すら持ってないじゃん!! ランサーのくせに!!
  アンタこんなんで本当に戦う気あんの!?」


阿部「フッ、見くびられたものだな。この俺も・・・よし、いいだろう
  そこまで疑うのなら仕方がない・・・いいぜ、見せてやるよ。俺の最強の槍をな」ジジジー

キョン「なっ!!何故おもむろにつなぎのジッパーを下ろす!!?」

阿部「そう、コレが俺の槍・・この聖杯戦争最強の宝具
  『ゲイボルグ』改め『ゲイ掘る具』の正体だ!!」ズギューーン!!



キョン「ま!!まさかのチ○コが宝具だとおおおぉおぉおぉぉぉーーーーー!!!!?」
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:11:51.83 ID:M8EZyA/n0
ゲイ棒で来るかと
90以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:12:36.21 ID:XU7MhceBO
バサカは誰だ
91以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:13:25.62 ID:2HbKngTf0

鼻につんざく異臭を放ち、ギンギンにそそり立つ宝具を前に
ハルヒを含め部室にいた全ての人間が声を失い蝋人形のように固まっていた


阿部「フフ・・・そこまで見とれるとさすがの俺でもこっ恥ずかしい気持ちになるじゃないか
  どうだい? 惚れ惚れするほど美しいだろ?俺の宝具は?」

キョン「いやいやいや!! ものすっごく呆れてるんだよ!! いいからその汚物をとにかく閉まってくれ!!」


阿部「ところで少年、俺のキンタマを見てくれ。こいつをどう思う?」

古泉「すごく・・・大きいです・・・」

阿部「やらないか」

古泉「・・・やりません」

キョン「やらないのかよッッ!!!」(本日最大のツッコミ)
92以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:17:30.86 ID:2HbKngTf0

阿部「フ・・・振られちまったな。まぁいいさ・・・今日はたっぷり時間もある
  と、いうわけでだ・・・嬢ちゃん、これで俺がランサーって理解したかい?
  これが勝利を約束された無双の一振り、聖杯戦争最強宝具『ゲイ掘る具』の正体だ」

ハルヒ「」

阿部「おいおい凄過ぎて声も出ないか・・・まぁ無理もない。この猛々しいマスラオを見れば誰だってな」

阿部「よかったな嬢ちゃん。俺がお前のサーヴァントで。これで聖杯はすでに手に入れたも同然
  この最強の槍『ゲイ掘る具』と俺の超絶テクで全てのサーヴァントとマスターの菊の穴を俺の虜に------」

ハルヒ「令呪をもって命ずる『自害せよランサー』」

阿部「OK」ドシュ!!




ハルヒ「・・・」

長門「・・・」

古泉「・・・」

キョン「ホントひどいな今回の聖杯戦争」
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:19:50.93 ID:XU7MhceBO
どうやって自決したんだwww
94以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:20:44.44 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「・・・」


キョン「・・・いや、しかしまぁ、その、なんだ・・・よ、良かったじゃないか
  もしかしたら死ぬかもしれない戦いを事前に回避出来たんだから・・・な?」

古泉「そうですよ。むしろ幸運に思うべきです」

ハルヒ「・・・」

長門「これは仕方のない事」

キョン「そ、そうだぜハルヒ!! 仕方ねぇじゃねぇか!! 俺だって朝倉なんかと組まされたり
  長門だって古泉なんかと無理矢理組まされたりしてるんだぜ!?
  ヒドイのはお前だけじゃないって!! な!? 元気出せよ!!」

ハルヒ「・・・自分だけ見知らぬホモのおっさん掴まされたんだけど」

キョン「しょ、しょーがねぇだろ?自分で選べないんだからさ・・・そりゃ確率的にこういう事もたまにはあるって」

長門「タマキン見せられて『たまにはある』って・・・」プススススー

キョン「おい!! せっかく人が必死に慰めてんのに、その横で笑うんじゃない!!」
95以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:23:37.65 ID:2HbKngTf0

ハルヒ「・・・帰るね」

キョン「え? 最後まで見ていかないのか? 俺たちの戦いを」

ハルヒ「・・・さすがにそんな気分になれないわ。ゴメンだけどもう、どうでもいい。とにかくもう帰って寝たい…」

キョン「お、おう、そうか・・・まぁ、うん。そのほうがいいな」

ハルヒ「・・・じゃあ、がんばってね」

キョン「おう、お前も元気出せよ」

ハルヒ「・・・」バタン


力なくドアを閉め、この部室を後にするハルヒを目視で追ったキョンはようやく安堵し
最大の危機はひとまず去ったと大きく息を吐いた

古泉「僕にとっては別の意味で新たな危機が発生してるワケですがね・・・」

キョン「ん? どういう意味だ?」

古泉「・・・申し訳ありませんが、どうやらバイトに行かなければなりません
  今回は史上類をみない程の超強力な閉鎖空間が大規模に発生しますので・・・」

キョン「あ。ああ・・そういう事か・・・」
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:26:02.04 ID:2HbKngTf0

キョン「なんか・・その・・・スマンな古泉」

古泉「いえ、これが僕に課せられた仕事ですから・・・」

キョン「・・・そうか。まぁその、なんだ・・・死ぬなよ?」

古泉「・・・僕としてもそのつもりですが、はてさて今回ばかりはどうなるか・・・
  とりあえず全力で善処するとしか言いようがありませんね・・・では、申し訳ありませんが僕もコレで」

長門「」コクリ

キョン「ああ、こっちは俺たちに任せとけ」

ニコリといつもの微笑で会釈し、足取り重く部室のドアを閉める古泉


キョン「やれやれ・・・よくもまぁ、上から下から大変な出来事がこう次から次へと湧いてくるよなホント」

その内、気苦労で過労死してしまうんじゃないかとキョンは再び大きな溜息をついた
97以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:29:07.77 ID:2HbKngTf0



-------SOS団の部室からハルヒ、そして古泉が退室していたその頃
朝倉は忍者のように天井裏から、かつて自分も居たクラス
キョンやハルヒの在籍する1年5組の教室を覗き見していた

朝倉「何アレ・・何なの、あのサーヴァント・・・まるで3Dじゃない・・・」



朝倉はライダーが実写だと知り驚いていた


谷口「なぁー頼むから変身してみせてくれよライダー。せっかくの機会じゃないか
  仮面ライドやらファイナルフォームライドやらを肉眼で俺に見せてくれよ」

士「断る。ライダーの力は貴様のオモチャじゃないと何度言わせれば気が済むんだ?」

谷口「そんなケチくさい事言うなよライダー。自分のサーヴァントの能力を把握するのもマスターの務めだろ?」

士「駄目だと言っている。戦いの時以外で変身する気は毛頭ない」

朝倉「・・・」
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:34:47.24 ID:7qE64iIk0
なぜ夜にたてなかった支援
99以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:47:41.64 ID:ASgZXwAxi
ちと、さるさん食らってスマホから失礼
カキコ出来ないんだがコレ新しいスレ立てたほうがいいの?
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 13:49:04.05 ID:7qE64iIk0
猿は一時間で解けるんじゃなかったっけ?

人いる時間に立て直しても良い気がするけど
101>>1:2012/03/24(土) 13:54:50.95 ID:E4/kjH2oi
>>100ありがとうございます
では1時間ほどとりあえず待ってみます
ダメならまたスレ立てなおします

申し訳ありません
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 14:02:53.52 ID:5CQ6DCfl0
ばいばいさるさん
はよ帰ってこい
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 14:07:11.48 ID:iVRBSky/0
ほしゅー
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/24(土) 14:16:56.57 ID:FJWc6XuN0
落ちるぞ
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします