ほむら「雛人形を飾っていたら中から美樹さやかが出てきたわ」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
さやか「お雛様かと思った?残念!さやかちゃんでした!」
ほむら「ええ、貴女は私のお内裏様よ」
さやか「もうっ///」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 18:52:28.29 ID:PiR6EVdR0
今日しかない一気にGO!
いらねー
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:02:31.33 ID:yjmm40dzO
ほむら「……それで、この一発ネタのためだけに箱の中に隠れていたというの」
さやか「まーね」
ほむら「貴女はどこまで愚かなの、美樹さやか。もし私が雛人形を飾らなかったらどうするつもり?」
さやか「そんときゃ寝静まった頃にこっそり抜け出してほむらでも襲うかな」
ほむら「………………」ジャキッ
さやか「や、やだなぁかわいい冗談じゃないですかー。だからその銃を置いてだね」
とか?
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:04:34.59 ID:7CmPXLB40
続けて
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:04:50.82 ID:e6diP5jL0
なんかキタ
ちょい待っててくれれば書く
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:05:56.67 ID:yjmm40dzO
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:07:05.55 ID:PiR6EVdR0
ほ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:12:44.51 ID:9XMSvrMJ0
がんば
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:22:53.92 ID:7CmPXLB40
さやさや
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:24:15.32 ID:QqTLUXq40
さやさや
テンプレ通りのシャフオは久々に見た気がする
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:43:57.77 ID:yjmm40dzO
マダカァー
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:51:13.63 ID:7CmPXLB40
シャフオとか名前で呼ぶのやめろゴミが調子付く
ただの青ほむキチガイ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 19:55:48.50 ID:FNRRzt9K0
書く人いるのか
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:01:03.08 ID:mKuUXTiI0
シャフオ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:01:42.31 ID:9XMSvrMJ0
マダカナ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:08:19.54 ID:9XMSvrMJ0
おちる
誰かはよ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:13:42.27 ID:FNRRzt9K0
書いていいの?
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:16:22.98 ID:d2RJD1Rq0
ほむほむ
23 :
もうめんどくさいから書く、>>6なんて知ったことか:2012/03/03(土) 20:23:27.04 ID:FNRRzt9K0
ほむら「……もういいわ、早く出て行きなさい」
さやか「ちょっ、さすがにそれは冷たくない?」
ほむら「いいから出て行きなさいっ!」
さやか「むぅ……仕方ないなぁ」シブシブ
ほむら「ふぅ……危ないところだったわ」バサ
看板『雛祭りパーティ』
ほむら「まさかこんな看板を飾っているなんて知られたらまず間違いなく美樹さやかなら……」
さやか『ぷふっ……ほむらも可愛いとこあるんじゃん』プルプル
ほむら「……」イラッ
ほむら「こうなっていたでしょうね……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:24:36.72 ID:fVHgjjIf0
もうちょっとまとうず
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:26:44.81 ID:7CmPXLB40
続けて
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:27:39.60 ID:d2RJD1Rq0
ほむほむ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:28:58.28 ID:FNRRzt9K0
ほむら「えーと……よし、これで完成ね」ホムッ
ほむら「………あら?お内裏様の帽子が無いわ」
ほむら「そんな馬鹿な……」ガサゴソ
ほむら「は、箱の中にもない……紛失してしまったのかしら……」
ほむら「………」ズーン
ほむら「お内裏様の帽子が無いと格好つかないじゃないの……」ズーン
さやか「あーあ、追い出されちゃったーっと。……ん?」ゴソゴソ
さやか「ありゃ、ポケットになんか入ってる……?」ヒョイ
さやか「………雛人形の帽子、だね」
さやか「箱に忍び込んだ時にポケットに転がり込んだのかな?」
さやか「返しに行った方が……うーん、どうしよう。あたし、追い出された身だしなぁ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:32:59.23 ID:FNRRzt9K0
ほむら「この状態でみんなを呼んでも、格好がつかないわ……どうしよう……」
ほむら「せっかくお料理とかも用意して、楽しみにしていたのに……」
ほむら「………」グスッ
プルルルル プルルルル
ほむら「……電話?」
プルルルル プルルルル ガチャ
さやか『あ、ほむら?あたしあたし』
ほむら「……………」ガチャ
プルルルル ガチャ
さやか『ちょっと!何も無言で切ることないじゃん!』
ほむら「今わたしは貴女に構っている暇は無いのよ。立てこんでいるの」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:35:38.89 ID:9XMSvrMJ0
ほむほむいい子
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:38:02.17 ID:FNRRzt9K0
さやか『立てこんでるって……雛人形だってもうあらかた飾り終わってるんじゃないの?』
ほむら「ええ、ほぼ全てが終わっているわ」
さやか『あ、じゃあもう気付いてるよね?』
ほむら「え?」
さやか『雛人形の帽子が無くなってることに』
ほむら「………………………そう、そういうことね」
さやか『えっ?』
ほむら「いいわ、話を聞こうじゃないの。何が目的かしら?」
さやか『いや、ちょっと……』
ほむら「わたしの貞操?それともグリーフシードかしら?」
さやか『あの……えっと……』
ほむら「とりあえず、もう一度帽子を持ってわたしの家に戻ってきなさい。いいわね?」ガチャ
ほむら「この暁美ほむら、一生の不覚だわ……まさか、美樹さやかに脅迫されるなんて」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:42:49.49 ID:FNRRzt9K0
さやか「……切られちゃった」ツー ツー
さやか「と言うか、なんかさやかちゃん一方的に悪者にされてない?」
さやか「あのほむらの言い方だと、まるであたしがわざと持ちだしたみたいな感じじゃん」
さやか「うーん……どうしよう」
さやか「これはちょっとまずいかもわからんね……さやかちゃん、ピンチ?」
さやか「ま、まぁお許しは貰えたし、もう一度ほむらの家に向かおう」
さやか「帽子はポケットにしまって……と」ストン
さやか「素直に言えばきっと伝わるよね!うんうん、そうだ!」スタスタスタ
コロン ポトッ
さやか「今行くぞ、ほむらよーっ!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:44:15.76 ID:9XMSvrMJ0
さやさやあほっ子
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:44:18.54 ID:d2RJD1Rq0
ほむほむ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:47:21.73 ID:FNRRzt9K0
ほむらの家・前―――
ほむら「………」イライラ
さやか(おぉう……大変ご立腹のご様子……出て行きにくいじゃん……)
ほむら「………遅い。遅いわ……」
さやか(い、いつまでも隠れてるわけにもいかん!ゆ、勇気を出すのだあたしっ!)オソルオソル
ほむら「! 戻ってきたわね、美樹さやか」
さやか「ふははは!雛人形の帽子を返してほしいか暁美ほむらよ!?」
ほむら「御託はいいわ。早いところ返してくれるかしら?」
さやか(結構マジに怒ってるねこりゃ。冗談は言わない方がよさげかな)
さやか「いやいやゴメン。箱に忍び込んだ時にポケットに転がり込んだみたいでさ」ゴソゴソ
ほむら「わざとではないと言いたいのかしら?」
さやか「そりゃ当然……?あれ?」
ほむら「どうかしたの?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:50:15.78 ID:FNRRzt9K0
さやか「………」タラタラ
ほむら「………」
さやか「こ、こっちだったかなっ?」ゴソゴソ
ほむら「………」
さやか「…………あ、ああそうだ!上着、上着のポケットに…」スポン
さやか「!?」
ほむら「………」
さやか「上着のポケットが……突き抜けてる、だと……?」
ほむら「………」
さやか「……あ、あはは……」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:54:11.09 ID:FNRRzt9K0
ほむら「そう……素直に返すつもりはない、と言うことね」
さやか「いやいやっ!そんなことないってば!ちゃんと上着のポケットに入れてたんだよっ?」
ほむら「どこに隠したかはこの際問題ではないわ。何がお望みなのかしら?」
さやか「何が望みと言われましても……」
ほむら「………まさか、本当に無くしたのかしら?」
さやか「非常に申し上げにくいのですが……それが事実である、と認めるだけの証拠は揃ってますですね……」
ほむら「………」
さやか「………」タラタラ
ほむら「で?」
さやか「は、はいっ!?」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:55:28.42 ID:bbEVFvYY0
さやさや……
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:56:33.37 ID:PiR6EVdR0
さやか、抜けている、呆けている
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:57:45.51 ID:d2RJD1Rq0
ほむほむ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 20:57:49.09 ID:FNRRzt9K0
ほむら「わたしの雛人形の、お内裏様の帽子を無くした責任、どう取るつもりなのかしら?」
さやか「ああ、あれお内裏様の帽子だったんだ……通りでちょっと長いなと思ったよ」
ほむら「………」
さやか「って、もしかして相当重要な物だったりします?」
ほむら「お内裏様が帽子を被っていなければ締まるモノも締まらないでしょう。重要かどうかなんて知れた問題だわ」
さやか「で、ですよねー……」
ほむら「………」
さやか「………ご、ごめんなさい」
ほむさやさやほむ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:03:21.02 ID:FNRRzt9K0
ほむら「どうしてくれるのよ?あのままじゃ締まらないじゃないの?」
さやか「あああああああ、ごめん、ホンットごめんっ!」
ほむら「謝って済む問題じゃないのよ?」
さやか「でもでも、謝るしか出来ないもんあたし!」
ほむら「探してきなさい。待っていてあげるわ」
さやか「は、はいいぃぃっ!!」ダッ
ほむら「はぁ……予定が狂ってしまうわ……」ホムゥ
杏子「ふんふーん……っと」テクテク
杏子「ん?なんだこれ?」ヒョイ
杏子「………なんかの人形の帽子かなんかか?」
杏子「誰かが落としたのかな……ま、とりあえず持っとくか」ストン
杏子「それにしても、魔女の気配が全然しねぇなー……」テクテク
続けろシャフオ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:07:02.33 ID:FNRRzt9K0
杏子「んー……」グゥ〜
杏子「……腹、減ったな」
杏子「マミの家に行ってなんか食わしてもらおうかな!」テクテク
〜〜〜
さやか「う〜、確かこの辺りで引き返したはず……」キョロキョロ
さやか「おだいりさ〜まの帽子さま〜……出てきてくださいよ〜……」キョロキョロ
さやか「見つけ出さないとあたしがほむらに半ば冗談抜きで殺されそうなんですよ〜……」キョロキョロ
さやか「うう……見当たらない……」
さやか「まさかカラスかなんかに持って行かれたとか……?」
さやか「………」サー
さやか「や、ヤバいヤバい!シャレになってないってほんと!!」
さやか「出てきてよーお内裏様の帽子様〜!!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:12:54.51 ID:FNRRzt9K0
マミの家―――
ピンポーン ガチャ
マミ「はーい……あら、佐倉さん?」
杏子「マミ!腹減った!」
マミ「あなたはわたしの家をなんだと思っているのよ……」
杏子「まぁまぁんな冷たいこと言うなよ!なんか食わしてくれ!」
マミ「はぁ……いいわよ、上がって」
杏子「サンキューっ!」
マミ「雛祭りケーキと言うのを作ったの。よかったら、味見してみて?」
杏子「おお、そいや今日雛祭りだったか」パク ムグムグ
杏子「んまい!」
マミ「ふふ、ありがとう」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:16:00.08 ID:FNRRzt9K0
―――――
―――
―
杏子「はぁ〜……ごちそうさまっ!」パンッ
マミ「お粗末さまでした」カチャカチャ
マミ「食器、片付けて来るわ」トコトコ
杏子「あ〜……なんか眠くなって来たなぁ……」トロン
杏子「……ムニャ……スー……」
コロコロ……
マミ「佐倉さ〜ん?紅茶飲むかしら〜?」
杏子「……スー……」
マミ「……寝ちゃったのね」
マミ「? 何かしら、これ?」ヒョイ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:19:04.43 ID:kV5BlQ9NI
ほ
マミさんかわいい?
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:20:57.25 ID:PiR6EVdR0
帽子様良い仕事するなぁ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:21:36.87 ID:FNRRzt9K0
プルルルル プルルルル ガチャ
マミ「はい、巴です」
まどか『あっ、マミさんですか?わたしです、鹿目まどかです』
マミ「あら、鹿目さん?」
まどか『あの、今暇ですか?』
マミ「今?ええ、特に何をしていたわけでもないけれど……」
まどか『よかった!実は、わたしのお父さんが雛祭りのケーキを作ってくれたんです!そのケーキを持って、今からマミさんの家に行ってもいいですか?』
マミ「あら、そうなの。ええ、いいわよ。それなら、紅茶を淹れて待っているわね」
まどか『本当ですかっ!?それじゃ、今から行きます!』ガチャ
マミ「うふふ、鹿目さんとっても嬉しそうね。さて、と。わたしも紅茶、淹れなくっちゃ」トコトコ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:25:10.67 ID:FNRRzt9K0
さやか「うう……」ウロウロ
さやか「見つからない……ほむらに怒られる……」ウロウロ
さやか「どうしよう……」ウロウロ
まどか「あれ?さやかちゃん?」
さやか「? まどか?」
まどか「どうかしたの?」
さやか「いや、ちょっと、ね」
まどか「わたし、今からマミさんの家に行くんだけど、よかったらさやかちゃんも一緒に行く?」
さやか「マミさんの家に!?行……かない!」
まどか「え?」
さやか「ごめん、まどか!あたし、大事な用があるから!まどか、一人で行ってきなよ!」ウロウロ
まどか「う、うん……?」スタスタ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:28:57.06 ID:FNRRzt9K0
ピンポーン ガチャ
マミ「いらっしゃい、鹿目さん。上がって」
まどか「お邪魔します!」
杏子「クカー……」
マミ「ごめんなさい、さっき佐倉さんも来たばかりなのよ」
まどか「そうだったんですか」
マミ「気持ちよさそうに寝ているし、そのままそっとしておいてあげて?」
まどか「そうですね。あ、はい!これです!」ガサ
マミ「ずいぶんと大きなケーキね……わたしたちだけじゃ食べきれなさそうね」
まどか「ここに来る途中にさやかちゃんに会って誘ったんですけど……大事な用があるからって言って、断られたんです」
マミ「あら、そうなの。用があるのなら仕方ないわね」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:32:58.69 ID:PiR6EVdR0
見つからなくてお仕置きか胸圧
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:33:05.97 ID:kV5BlQ9NI
ほ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:34:09.88 ID:FNRRzt9K0
マミ「それじゃ、切り分けて来るわ。鹿目さんは座ってくつろいでいて」トコトコ
まどか「はい」
まどか「………あれ?なんだろ、これ」ヒョイ
まどか「……雛人形の帽子、かな?でも、雛人形が飾られてるわけでもないのに、なんでこれだけあるんだろ?」
マミ「お待たせ。五つに切り分けてしまったけれど……どうしましょうか?」
まどか「あ、マミさん。あの、これどうしたんですか?」
マミ「? ああ、それは多分、佐倉さんが持ってきたものだと思うのだけれど……」
まどか「杏子ちゃんが?」
杏子「クカー……」
まどか「杏子ちゃん、どこかで拾ったのかな?」
マミ「さあ……わからないわ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:36:52.11 ID:FNRRzt9K0
さやか「結局見つからなかった……」トボトボ
さやか「うう……どうしよう……と言っても、どうしようもないんだけどさ……」トボトボ
さやか「やっぱり正直に言うしかないよね……」トボトボ
さやか「誰かに電話して用意してもらうとか?うーん……そんな卑怯な手は使いたくないなぁ……」トボトボ
さやか「誰かに拾われたのかなぁ……もしそうだとしたら、絶望的だよなぁ……」トボトボ
さやか「何されるんだろ……お尻百叩きとか?」
さやか「………うわーっ!!それだけは嫌だー!!」
さやか「はぁ……でも、仕方ないか。あたしが悪いんだもんね……」トボトボ
さやか「ほむら、怒ってるだろうなぁ……」トボトボ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:39:51.49 ID:FNRRzt9K0
ほむら「戻ってきたわね」
さやか「うう……」
ほむら「……その様子を見ると、やっぱり見つからなかったみたいね」
さやか「ごめんなさい……」
ほむら「………はぁ、もういいわ」
さやか「え……?」
ほむら「あんな小さいモノ、一度落とした後に見つけ出せるなんて思っていなかったもの」
さやか「で、でも……」
ほむら「わたしがもういいと言っているのだから、気にしないでいいのよ?」
さやか「ごめん、ほむら……グスッ」
ほむら「ちょっ、ちょっとさやかっ?なんで泣いてるのよっ?」
さやか「あたしが馬鹿なことしたから……ヒック」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:43:43.83 ID:FNRRzt9K0
ほむら「貴女がバカなのは今に始まったことではないでしょう?」
さやか「でも……」
ほむら「何かしないと気が済まない?」
さやか「………」コクッ
ほむら「それじゃ……とりあえず、家に入りましょうか」
さやか「………」
ほむら「不格好な雛人形だけれど、勘弁してちょうだい」
さやか「それだって元はと言えばあたしが帽子を無くしたから……」
ほむら「ええ、そうね。おかげで、みんなを呼んでパーティをしようと思っていたわたしの計画が台無しよ」
さやか「ううっ……」
ほむら「だから、あなただけを呼んでパーティをする、に急遽変更ってことになるわね」
さやか「え?」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:45:01.33 ID:kV5BlQ9NI
ほ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:47:05.88 ID:PiR6EVdR0
帽子は犠牲になったのか
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:48:55.54 ID:FNRRzt9K0
ほむら「こんな不格好な雛人形をみんなに見せるわけにはいかないでしょう?」
ほむら「だから、事情を知っているあなただけを呼ぶことにしたの」
さやか「………」
ほむら「不服かしら?」
さやか「そ、そんなことないよ!でも……あたしだけで、いいの?」
ほむら「一人寂しくやるよりは万倍マシよ」バサッ
さやか「あ……」
看板『雛祭りパーティ』
ほむら「今、飲み物や料理を持ってくるわ。貴女は座って待っていて?」トコトコ
さやか「……ほむら、本当に楽しみにしてたんだ……」
さやかちゃんしょんぼりかわいい……
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:52:31.90 ID:FNRRzt9K0
ほむら「お待たせ……って」
さやか「うぅっ……」ポロポロ
ほむら「なんで泣いているのよ……」
さやか「だって……だってぇ……」ポロポロ
ほむら「もう……気にしないでいいって言っているでしょう?」
さやか「グスッ……」グシグシ
ほむら「はい、貴女のグラス」
さやか「ありがとう……」
ほむら「ふふ…二人だけのパーティと言うのも、たまには悪くないかもね?」トクトク
ほむら「はい、今度は貴女の番よ?わたしのグラスに、飲み物を注いでくれるかしら?」
さやか「………」トクトク
ほむら「うん、いいわ。じゃあ、乾杯」
カチン
アルコールか
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 21:56:37.84 ID:FNRRzt9K0
プルルルル プルルルル
ほむら「……無粋な電話ね。さやかと二人で雛祭りのパーティをしていると言うのに」
さやか「………」
プルルルル ガチャ
ほむら「はい、暁美です」
まどか『あっ、ほむらちゃん?』
ほむら「ま、まどかっ?」
まどか『? どうかしたの?なんだか声、上ずってるけど……?』
ほむら「ちっ、違うのよこれは!」
まどか『え?』
ほむら「き、今日は元々みんなをわたしの家に呼んでねっ?それで、パーティでもしようと思っていたのだけれど……」
まどか『何の話してるの?』
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:00:16.90 ID:kV5BlQ9NI
ほ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:00:28.47 ID:FNRRzt9K0
ほむら「え、あ、ああいえ……なんでもないのよ」(そうよね……電話でこちらの状況がわかるわけでもなし)
ほむら「それよりも、用があって電話して来たのでしょう?」
まどか『あ、うん!わたしね、今マミさんの家にいるんだけど、ほむらちゃんも来れないかなぁって思って』
ほむら「マミの家に?でも……」チラッ
さやか「……?」
ほむら「わたしの家にも、今さやかが来ているのよ」
まどか『ああ、さやかちゃんの用事ってそれだったんだ』
ほむら「え、ええそうなの。今日は雛祭りだし、パーティをしようと思っていて……」
まどか『それじゃ、わたしたちもほむらちゃんの家に行ってもいいかな?』
ほむら「それは……」
さやか「……」コクン
ほむら「………そう、ね。来れるのなら、来てほしいわ」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:02:02.92 ID:PiR6EVdR0
まだだ…まどか達が来るまでまだ時間はある
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:04:08.07 ID:FNRRzt9K0
まどか『うん、わかったよ!それじゃ、マミさん、杏子ちゃんと一緒に行くね!』
ほむら「ええ、待っているわ」ガチャ
さやか「まどか、今から来るって?」
ほむら「ええ。マミや杏子も一緒に来ると言っていたわ」
さやか「この雛人形、見られてもいいの?」
ほむら「全面的に貴女のせいにするから問題ないわ」
さやか「うう……何も間違ってはいないとは言え、容赦ないねほむら……」
ほむら「それに、料理とかもたくさん作ってあるから、来てくれた方がわたしとしてもありがたいわ」
さやか「ん、そっか」
ほむら「でも、これじゃ貴女の償いにはならなくなるわね……」
さやか「うっ……」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:07:08.94 ID:FNRRzt9K0
マミ「佐倉さん、起きて」ユサユサ
杏子「んあー……?なんだよ、せっかく気持ちよく寝てたってのに……」ボーッ
まどか「今からほむらちゃんの家に行くんだよ!」
杏子「ほむらの……?なんかあんのか……?」ボーッ
マミ「暁美さんの家に、美樹さんがいるらしいの。それで、どうせならみんな集まってパーティしましょうかって話になったのよ」
杏子「パーティ!」パチッ
マミ「大げさね、佐倉さん」クスクス
杏子「パーティってことは、料理とかもあんのかな?」ワクワク
まどか「うーん、どうだろ。ティヒヒ、でもわたしのお父さんが作ってくれたケーキがあるから心配ないよ!」
杏子「マジか!よし行こう、すぐ行こう!」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:11:02.05 ID:FNRRzt9K0
杏子「ん、あれ?」ゴソゴソ
まどか「どうかしたの、杏子ちゃん?」
杏子「いや、ここに来る途中に拾った人形の帽子っぽい物が……」ゴソゴソ
マミ「あら、もしかしてこれのことかしら?」
杏子「ああ、そうそうそれだ」
まどか「これがどうかした?」
杏子「いや……なんか妙に引っかかるモンがあってな。一応、それも持って行った方がいいんじゃねぇのかな?」
マミ「……まぁ、これだけ小さいものなら邪魔にはならないけれど」
まどか「それじゃ、はい、杏子ちゃん」
杏子「ん」ヒョイ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:13:49.98 ID:kV5BlQ9NI
ほ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:16:01.73 ID:FNRRzt9K0
ピンポーン
ほむら「来たわね」ガチャ
まどか「こんにちは、ほむらちゃん!」
杏子「おっす、ほむら!」
マミ「こんにちは、暁美さん」
ほむら「いらっしゃい、上がって」
まどか「あ、さやかちゃん!もう、用ってほむらちゃんと二人でパーティすることだったんだね」
さやか「え、あ、えーっと……ね」チラッ
ほむら「……」コクン
さやか「う、うんそうだよ」
マミ「あら、お雛様も飾ってあるのね」
杏子「………ん?なんか足りなくねぇか?」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:21:34.41 ID:FNRRzt9K0
ほむら「ええ、お内裏様の帽子が行方不明なのよ」
さやか「あ、あはは……まぁ、色々あってね」
まどか「ねぇ、杏子ちゃん」
杏子「ああ、そうだな。もしかして、その行方不明の帽子って、これのことじゃねえのか?」ヒョイ
ほむら・さやか「!?」
さやか「え、なんで杏子が……?」
杏子「いや、町ん中を歩いてたら拾ったんだよ」
ほむら「これよ、間違いないわ!」
マミ「なにか目印でもあるのかしら?」
ほむら「ほら、ここ。帽子の右側面に、傷があるのよ」
さやか「あら、ホントだ……」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:27:11.02 ID:FNRRzt9K0
ほむら「とにかく、ありがとう杏子。これで、雛人形も格好がつくわ」キュッ
まどか「うん!完成、だね!」
マミ「いいわね、お雛様の人形も。わたしも欲しいわ」
杏子「これでオッケー、だな!」
さやか「よかった……」
ほむら「杏子に感謝しなさい、さやか」
さやか「ありがと、杏子」
杏子「あたしは別に感謝されるようなことをしたつもりはねぇんだけどな……道端に落ちてるのを拾っただけだし」
ほむら「あなたが拾っていてくれなければ、二度と完成することはなかったのよ、これは」
まどか「まさか、さっきあった時って……?」
さやか「あ、あはは!元々あたしが無くしたんだよね、この帽子!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:29:04.82 ID:rck9gtSs0
さや
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/03(土) 22:32:53.49 ID:FNRRzt9K0
ほむら「杏子に免じて、この件は不問としてあげるわ」
さやか「た、助かったぁ〜……いやホントに」
杏子「てことは、さやかはあたしに貸しひとつか」
さやか「えっ!?」
ほむら「ふふ、そういうことね」
さやか「ぐぅ……あたしの災難は終わっていなかったのかっ……!」
ほむら「さて、こうしてみんな集まったことだし、改めてパーティを開催しましょうか!」
マミ「わたしの家で、鹿目さんが持ってきてくれたケーキを切り分けて来たのよ」
まどか「ティヒヒ、わたしのお父さん特製ケーキだから、おいしいよ?」
さやか「まどかのお父さんが作ったの!?それは楽しみですなぁ!」
ほむら「待っていて、みんなのグラスも持ってくるわ」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほ