1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
全編書き溜め済み
期待してる
3 :
>>1:2012/02/26(日) 22:45:01.23 ID:MOsTSRJQ0
代行ありがとうございます。全編書き溜め済みです。
なので安価展開とかはないです。濡れ場もかいてないですが反応により改めて書きます。
次レスから始めます。
七咲「先輩がヘタレ過ぎる」
七咲「今日で七日、一週間も手を出してくれません」
七咲「変態的な要求はすんなり言えるのに、どうしてこういうことは言えないんでしょう」
七咲「しかしそれも今日までです」
七咲「今日こそは先輩にシてもらうために、いろいろと細工を弄してきました」
七咲「先輩、覚悟してくださいねっ」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 22:46:47.19 ID:gI6vvSKt0
はい
〜橘家、美也の部屋〜
七咲「さて……まずは軽いのからですね」
七咲「スカートの下は今、いつもの競泳水着です」
七咲「ひょっとしたら今日は先輩も踏ん切りがついたんじゃないか……と思って着てきたんですが、残念ながらそんなことはありませんでした」
七咲「さっきまで先輩の部屋のベッドでごろごろしてきましたが、先輩はビーバー三国志とやらに夢中でまったく動く気配が見当たりませんでした」
七咲「ですがしっかり、中身は見せつけてきたはずです」
七咲「あの先輩が寝転がっている私のスカートの中身を見逃すはずがありませんからね」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 22:48:31.75 ID:Tzz/g3fJ0
期待
七咲「というわけで、最初のジャブはこれです」
七咲「こないだ一緒に買った、ピンクのビキニ」
七咲「とりあえずこれに着替えて、上から制服を着ます」
七咲「すると先輩は、あたかも競泳水着をわざわざ脱いできたんだと勘違いするでしょう」
七咲「これはもう、誘っているとしか思えません」
七咲「そして私は盗み見されても、パンツじゃないので恥ずかしくありません」
七咲「これぞ完璧な作戦ですっ」
橘(おーい七咲ー、いつまでトイレにいるんだー?)
七咲「おっと、相変わらずデリカシーのない先輩です」
七咲「では……出撃っ」
七咲「せーんぱいっ、ここですよ」
橘「っと、なんだ七咲、そんなとこにいたのか」
七咲「ええ。美也ちゃんの部屋が、どんな様子なのか気になりまして」
橘「そっか。ええと……もうちょっと見ていく?」
七咲「いえ、もう十分堪能しました」
橘「あ、そうなんだ」
七咲「ええ、そうなんです」
橘「じゃあ……僕の部屋に戻ろうか?」
七咲「はいっ」
七咲(よし、あとはまた同じように、先輩のベッドでごろごろしていれば……)
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 22:51:48.24 ID:0PxGjOzh0
今日は七咲スレが豊富だぜ支援
〜橘家、純一の部屋〜
七咲「……せ、先輩」
橘「ん?どうかした、七咲?」
七咲「あの……なにか気付きませんか?」
橘「え?えっと……ごめん、どうかしたの?」
七咲(あ、あの先輩が……私のスカートの中身に、興味を示していない!?)
七咲「……先輩、もしかして先輩は、私が競泳水着を着ているかそうでないか、中身を見なくてもわかるんですか?」
橘「……ごめん、何の話?」
七咲(いや、さすがにそれはないか……)
あふん
橘「うーん、でも、よーく見ればちょっとはわかるかな」
七咲「わかるんですか!?」
橘「うん。だってほら、競泳水着だとこう、体の締め付けが違うからさ。七咲の場合だと、肩の辺りのふくれ具合で、着てる水着くらいはわかるかな」
七咲(な、なんて人なんですか……)
橘「でも、うーん……七咲、今日は本当にどうしたの?」
七咲「な、なんですか?」
橘「なんか、僕のベッドの上でも、落ち着きがないしさ。なにより七咲、僕の貸した漫画、ほとんど進んでないでしょ?」
七咲「……どうしてそこまで見ているのに、スカートの中身に気付かないんですか……」
橘「え?」
七咲「いいえ、なんでもないです。それより先輩、実は私今日、相談があるんです」
橘「相談……?ああ、それでなんだか落ち着かなかったんだね?」
七咲「ええ、そうなんです。先輩が冬にした、いたずらのことは覚えてますか?」
橘「い、いたずら……?うーん、どれだろう……」
七咲「ほら、プールで目隠しをして、私を連れ出したときのことです」
橘「ああ、あのときのことか。ごめんね七咲、あのときは寒い思いをさせて……」
七咲「いえ、いいんです。私、先輩のこと、信頼してますから」
橘「七咲……」
七咲「あの、それで相談というのは、あのときの練習法のことでして」
橘「練習法?」
七咲「はい。あの、あの後私、調べてみたんです。そしたら先輩の練習法、本当に効果があるみたいで……」
橘「ええ!?」
七咲「だから、あの……先輩、もう一度、練習につきあってもらえませんか!?」
橘「そ、それは……七咲の力になれるのなら、喜んでつきあうけど……」
七咲「本当ですか!?」
橘「うん、もちろんだよ。でも……」
橘「七咲はいいの?その……水着姿で、目隠しまでするんだよ?」
七咲「はい、大丈夫です。さっきも言いましたが……」
七咲「先輩のこと、信じてますから」
橘「七咲……」
七咲「じゃあ、早速着替えてきますね」
橘「あ、ああうん、待ってるよ」
〜橘家、美也の部屋〜
七咲「……ダメでしたね」
七咲「隙あらばパンツを覗こうとするのに、どうしてこんな時だけ……」
七咲「だいたい競泳水着の有無がわかるってなんですか」
七咲「塚原先輩だったら簡単そうですね、とか言っちゃいそうでしたよ」
七咲「どうせ私は胸がないですよ」
七咲「でもまあ、許してあげます」
七咲「それよりも、さすがに自室で目隠しされた女の子と二人っきりだったら先輩も黙ってないでしょう」
七咲「しかもフリフリピンクのビキニです」
七咲「恥ずかしいので、あんまり買わないタイプの水着ですが……」
七咲「今回はやむを得ません」
七咲「先輩、今度こそ、覚悟してくださいねっ」
〜橘家、純一の部屋〜
七咲「お待たせしました」
橘「うん、って……な、七咲!?」
七咲「どうかしたんですか?」
橘「い、いや……いつもの競泳水着じゃないんだね」
七咲「……せっかく先輩と買ったんですから。それに……」
七咲「先輩も、いつもとはちょっと違って、うれしいんじゃないですか?」
橘「……うん、すごくかわいいよ。七咲って、そういうフリフリの水着も、すごく似合うよね」
七咲「ありがとうございます。じゃあ、早速……」
橘「う、うん……じゃあ、目隠しするね」
七咲「ん……」
橘「よし、できた。どうかな?」
七咲「は、はい……大丈夫です」
橘「じゃあ……ちょっと家を歩き回ってみようか?」
七咲「え?あ、はい……お願いします」
七咲(へ、部屋から出るんですか……)
〜橘家、廊下〜
橘「じゃあ、いくよ七咲。足下に気をつけて……」
七咲「は、はい……」
七咲(ここまでやってダメなんですか……仕方ないですね……!)
七咲「せ、先輩……」
橘「あ、ちょっと歩くのが早かったかな?ごめん七咲、もうちょっとゆっくり……」
七咲「いえ、それは大丈夫です。あの……先輩の手、あったかいですね」
橘「そ、そうかな?自分ではわからないんだけど……」
ひき
七咲「当たり前ですよ。あの……ちょっと寒いので……えいっ」
橘「えっ、な、七咲!?」
七咲(目隠しビキニから突然の抱きつき……これだけやれば先輩も……!)
橘「な、七咲……ごめん、気付かなかったよ。部屋の外は寒いもんね」
七咲「はい……先輩はあったかいです。あの、できれば先輩からも……」
七咲「だ、抱きしめてもらえませんか?」
橘「……うん、そうだね。こ、こんな感じでいいかな?」
七咲「はい……あったかいです……」
橘「……部屋に戻ろうか。あそこなら暖房が効いてるし、ちょっと狭いけど、ぐるぐる歩き回るくらいならできるしね」
七咲「ん……もうちょっと……」
橘「な、七咲……」
七咲「先輩……んむっ!?」
七咲(く、唇に柔らかい感触が……先輩、やっと……)
橘「っは……えと……それじゃあ、戻ろうか?」
七咲「……はい」
七咲(さすがの先輩も、ここではシないみたいですね……せ、先輩のベッドで……)
〜橘家、純一の部屋〜
橘「えっと……七咲、ここなら大丈夫かな?」
七咲「は、はい……!」
橘「じゃ、じゃあ……とりあえず歩き回るね」
七咲「……はい?」
橘「え、練習するんでしょ?」
七咲(な……なんで!?あの先輩が……あの変態の先輩が!?)
七咲「ああ……いえ、それはもういいです……」
橘「え、いいの?」
七咲「はい、いいです……」
橘「そ、そっか……じゃあ目隠し外すね……」
七咲「はい……」
七咲(ここまでやってダメですか……なら……)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:10:54.52 ID:gI6vvSKt0
はい
〜橘家、美也の部屋〜
七咲「というわけで、最終手段です」
七咲「できればこの手は使いたくなかったんですが……」
七咲「あ、先輩は部屋で待っててもらってます」
七咲「着替えをしてくると言ったら、すんなり納得してくれました」
七咲「そしてこれです」
七咲「黒いネコ耳と、しっぽの飾り付きのぱんつ」
七咲「なぜか森島先輩がクリスマスプレゼントにくれました」
七咲「つけさせられてかわいいかわいいと抱きしめられたのは苦い思い出ですが……」
七咲「こんな時のためにとっておいてよかったです」
七咲「服はオーソドックスに制服でいきます」
七咲「では、本当に今度こそ……先輩、覚悟してくださいっ」
ところでこのペースで完結まで何レスくらいかかる?
〜橘家、純一の部屋〜
七咲「先輩、お待たせしました」
橘「ああ、おかえり……って、な、七咲!?ど、どうしたのそれ?」
七咲「森島先輩にもらいました」
橘「ええっ……あー、でもたしかにあの人なら持ってるかもしれないな……」
橘「って、そうじゃなくて、僕が聞きたいのはどうして今それをつけてるのかって事だよ!」
七咲「かわいくありませんか?」
橘「かわいいよ!心臓が口から飛び出るくらいかわいいよ!」
橘「ふわふわのネコ耳が七咲の綺麗な黒髪にベストマッチだよ!スカートから覗いてるしっぽもすらっとしてとってもキュートだし、なにより七咲のちょっとネコっぽい雰囲気に最高に似合ってるよ!」
橘「でも僕が聞きたいのは、どうして今それをつけてるのかってことなんだよ!」
七咲「あ、ありがとうございます」
七咲「これはですね……えっと、さっき着替えるときに、鞄の中から見つかって」
七咲「先輩なら、喜んでくれるかなと……」
橘「そ、そっか……でも本当に似合ってるよ。むしろ最初から付いてたって言われても不自然じゃないくらいだよ」
七咲「そうですか……ところで先輩、私の格好を見て、なにかしたいことはありませんか?」
橘「し、したいこと!?」
七咲「はい……あの……い、今ならなんでも……シていいですよ?」
橘「な、なんでも……!?」
七咲「はい……」
橘「そ、そっか……じ、じゃあ七咲……!」
七咲「はい……!」
橘「しっぽをなで回していいかな?」
七咲「……はいぃ!?」
七咲(……予想外でした)
橘「はぁー……七咲、これすごくいいよ……」
七咲(先輩の変態性が……もはや正常な性欲の、斜め上をいっているとは……)
橘「七咲の髪の毛もすごくつやつやしてて、なで心地いいし、耳はふかふかだし、しっぽもくるくるでかわいいし……」
七咲(……こ、こうなったらやけですっ)
七咲「……せ、先輩」
七咲「いつまでも向かい合ったままなでているのも何ですから……」
七咲「先輩の膝に座ってもいいですか?」
橘「ぼ、ぼくの膝に?」
七咲「はい。よいしょっと……ほら、ネコは膝の上で丸くなる、って言いますよね?」
七咲「だからほら、先輩は私を抱きしめながら、存分になでてくださって結構です」
橘「そ、そうか……じゃあ……七咲っ」
七咲「んっ……んにゃっ」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:16:34.60 ID:gI6vvSKt0
はい
寝るおつ
七咲「せ、先輩!あ、あごの下はくすぐったいです!」
橘「そ、そっか、ごめんね。でもほんとに、七咲はどこを触っても気持ちいいなあ」
七咲「へ、へんなこと言わないでください!」
橘「ご、ごめん」
七咲「ん……でも私も、先輩になでられると、すごく気持ちいいです」
橘「そう?」
七咲「はい。あ、それ……そうやってなでられると、本当にネコになった気分ですね」
橘「ん、こうかな?」
七咲「んっ……もうちょっと優しく……あ、そんな感じです」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:18:22.89 ID:wyAOzGFx0
七咲と妹と中多はアマガミにいらないよね
七咲(でも……)
七咲(私がここまでしているのに、先輩はなにもしてくれません)
七咲(……おしりになにも当たっていないところをみると、興奮しているかどうかすら怪しいものです)
七咲(先輩……)
七咲「……せ、先輩」
橘「ん、どうしたの七咲?」
七咲「あ、あの……」
逢「純一先輩は……私のこと、どこが好きなんですか?」
七咲逢のどこが好きかというと、具体的に言葉にするのは難しい。
だから僕の気持ちは態度で伝えたわけだし、逢もそれに応えてくれた。
僕はあまり頭のいい方ではないし、とっさの思いつきも、悪い方に流れてしまうのがほとんどだ。
でも、それは逢もわかってくれていると思う。
プールに飛び込んだときも、クリスマスデートに誘ったときも、うまいやり方だったとは言えない。でも、逢はきちんとそれに向き合って、応えてくれたんだ。
そんな逢だったからこそ、僕は魅力的に感じるし、逢も僕と一緒にいてくれるんだと思う。
不器用な僕には、思いついたことを素直に、必死にやることしかできないから。逢もそれを、受け入れてくれている。そう思っていた。
さっきまでは。
「……先輩、応えられないんですか?」
ひどく悲しそうな目で僕を見つめる逢。こんなんじゃ、薫や梅原になんて言われるかわからない。
同じ部屋で、逢がいろいろ頑張ってくれているのに、あまりにも躊躇しすぎただろうか。
自分の欲求に素直になれる、というのは、僕の長所だと思っていた。しかしまさか、この僕が一緒にいるだけで満足してしまうなんて。一生の不覚だった。
あたりには逢が脱ぎ散らかした水着やらネコ耳やらが散乱している。普段だったら間違いなく本能が暴走しているところなのに、どうして今日に限って。
そして飛んできた上目遣いは、涙をいっぱいにたたえていて、僕はようやく自分の犯した過ちに気付いた。
「先輩は……私のこと、好きじゃないんですか?」
好きだよ、と応えても、逢は首をふるばかりだった。
純一(……アイが積極的すぎる)
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:22:00.08 ID:xgu4SbTJ0
応えようと思って、応えられなかったのがこんなにも悔しかったのは初めてだ。
どんなに好きだよと言っても、逢は納得してくれない。
本当に、本当に好きなのに。この気持ちは、紛れもなく本当のことなのに。
うまく言葉にできない自分が、とても情けない。
逢。逢が悲しんでいる。逢のこんな顔、もう二度と見たくないと思っていたのに……。
「……ごめん、七咲。僕、逢のことが大好きだ。でも……うまく言葉にできないんだ」
「……逢って呼んでもくれないんですね」
「あっ……」
またやってしまった。
普段はもう、『七咲』と呼ぶ方がなれてしまっている。逢と呼んでもいいのだけど、そのたびに美也や森島先輩がからかってくるのが、耐えきれなかったのだ。
それは逢も同じだったようで、いつしか僕たちは、特別なときにだけ、名前で呼び合うようになっていた。
でもそれは、こういう特別な機会には、必ず名前で呼ぶということだ。
それはお互いがお互いのことを、大切で特別な存在だと思っている、そういうことの証明だと思っているし、逢のことを名前で呼ぶことが、僕にとってうれしいことなのだと、僕はそう伝えているつもりでいたのだ。
だからこんな時、逢のことを『七咲』と呼ぶのは、あってはならないことだった。
それは、逢の信頼を裏切る行為だ。
「ごめん、本当にごめん、逢……」
「……もういいです」
ぽつりと一言だけそう言うと、逢は俯いてしまった。俯いて、そのまま僕の胸に顔を埋める。
くぐもった声が漏れた。
「……先輩」
「あ、逢?」
「……言葉にできないなら、いいです。全部言ってください」
「え?」
「私、全部聞きます。先輩があの日の温泉で、そうしてくれたみたいに」
「逢……」
「だから、お願いします。じゃないと私、先輩のこと……信じられなくなってしまいそうで……」
全部聞く。
あの日の温泉で、うまく言葉にできないと言った逢に、僕が返した言葉だ。
思えば僕は、自分から逢に気持ちを伝えたことがあっただろうか。
ポンプ小屋の時は、卑怯にも態度で示すと言い訳をした。
恋人になるきっかけだった告白だって、逢の方からしてくれた。
ひょっとして逢は……
「……ずっと不安だった?」
「はい……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:25:58.34 ID:gI6vvSKt0
はい
なんてことだ。こんなことに、今まで気付かずにいただなんて。
あまりのふがいなさに、こっちまで泣きそうになってきた。
でも、今はそんな場合じゃない。
逢。僕の大切な恋人。
僕は彼女の肩を思いっきり抱きしめて、決心した。
「逢。すこし長くなるかもしれないけど、よく聞いてほしいんだ」
「……はい」
「あのね、逢。僕は――」
逢(……どうしよう)
逢(ちょっと弱音を吐いたら、どんどん気持ちがネガティブになって……)
逢(でも……)
逢(先輩の告白……)
逢(……)
逢(……期待してますよ、先輩)
純一「逢。少し長くなるかもしれないけど、よく聞いてほしいんだ」
逢「……はい」
純一「あのね、逢。僕は逢の……いろんなところが好きなんだ」
逢「いろんな……?」
純一「うん。たとえば逢は、部活で一生懸命頑張ってるよね」
逢「……はい。だって私、先輩と約束しましたから……」
純一「そうだね。僕との約束をきちんと守ってくれる、そういう真面目なところもそうだし……」
純一「自分で決めたことに妥協しない、あきらめないひたむきさを持ってるところもそうだし……」
純一「頑張ることを苦にしない、言い訳にしない七咲逢を……」
純一「……僕はとても、愛しているんだ」
逢「……せ、先輩……」
逢(あ、愛しているって……)
純一「あ、あはは。ちょ、ちょっと気障だったかな?」
逢「……はい。まるで先輩じゃないみたいでした」
純一「ええっ、ひ、ひどいなあ」
逢「……クスッ」
逢(よかった……)
逢(きっかけはくだらないことからだったけど……)
逢(先輩がこれだけ思ってくれているのなら……)
逢(今は……これでいいかな……)
七咲「……先輩。私、もう大丈夫です」
橘「そ、そう?」
七咲「はい。おかげで安心できました。先輩、ありがとうございます」
橘「う、うん。でもごめんね七咲、不安にさせちゃってさ」
七咲「いえ、もういいんです。あと、それから先輩、」
橘「ん?」
逢「私も先輩のこと、愛してますよっ♪」
その後。
もう思い切ってどうして手を出してくれないのか聞いてみたら、先輩はとんでもないことを言い出した。
なんと先輩は、私の周期を管理しているらしい。
それによると、いつもならだいたい今くらいの時期にきているはずだったのだが、あいにく今月はくるのがすこし早かったのだ。
ストレスや疲れで、生理の周期は変わる。ここ最近、私は部活のほうで忙しくて、くたくたになっていた。それのせいですこしずれたのだろう。
しかしまさか、私の生理の時期まで把握していたなんて、さすがに想像もしていなかった。
なんともはや、これが私の恋人だと思うと呆れてくる。
でも、いいのだ。どんなに変態でも、鈍感でも。
私の愛した先輩は、この人なのだから。
おわり
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:34:24.22 ID:ihfrZKgD0
乙
おもしろかった
終わりです。
台本形式のSSを書いたのは初めてでした。
尺の都合がわからず、想像以上に早く終わってしまいました。すみません。
次回はもうすこし精進しようと思います。
あと、アマガミは全キャラ好きです。
ありがとうございました。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/26(日) 23:37:18.94 ID:8ajSK8nb0
おつおつ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
次は絢辻さんやって