【むかし僕が告白してフラレた女子がウチに転がり込んできたんだが】

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
立ったら書きます
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:14:05.51 ID:7b+oC0U80
CARVIPだっけ
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:14:15.07 ID:YvgPANTN0
いえ結構です
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:14:48.11 ID:R7ajfyZo0
はや!立った!でいいんですかね?
5 忍法帖【Lv=6,xxxP】 :2012/02/16(木) 01:14:48.78 ID:zohJYpYP0
僕()
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:14:54.91 ID:PiPSl9nx0
【】の使い方おかしいだろ
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:15:47.55 ID:R7ajfyZo0
すれたてはじめてなんで、いろいろ不備がありましたらごめんなさい。
話しても良いでしょうか?
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:15:53.08 ID:RVDxHkHJ0
普通立つときはすぐ立つから次からは>>1で書き始めろよ?
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:16:15.23 ID:WYJbmHXy0
いや書かなくていい
10>>1:2012/02/16(木) 01:16:59.14 ID:R7ajfyZo0
>>8
はい。ありがとうございます

んじゃはじめます。若干書き溜めあるんですが遅かったら勘弁してくださいー
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:18:09.24 ID:iWGW3d030
ビップラでやれ
12>>1:2012/02/16(木) 01:18:18.32 ID:R7ajfyZo0
じゃあはじめます。
おっさんとおばさんの恋愛模様ですいませんが


今年の10月、31歳にして初めて家を追い出されて
一人暮らししたんだ。
場所は練馬区とか豊島区とかそっちのほう。
安いけど広めの良物件に引っ越して、新生活をスタートした。
おっさんなのに手習い。本当になにも知らね。
まあ何とか引越しも布団とか着替えとかだけだけど、
最低限必要なものに関しては終わり(冷蔵庫とか洗濯機とかなかったけど)、
大学の友人たちがお祝いに散らかしに来てくれて、
その中に当時同じ学科だった彼女もいた。

渡瀬マキみたいな髪形なんで渡瀬っていいますね
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:18:30.41 ID:6g0hSnF+0
ここから怒涛のいきおいでkskしていくスレ

ksk
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:18:45.57 ID:6g0hSnF+0
ksk
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:19:04.64 ID:6g0hSnF+0
ksk
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:19:20.60 ID:6g0hSnF+0
ksk
17>>1:2012/02/16(木) 01:19:28.14 ID:R7ajfyZo0
あ、スペック先に書きます。

スペック

31歳
フツメン おでこが前進
リーマン 
童貞膜再生

渡瀬
30歳
渡瀬マキの髪型
海外帰り
美形だがタイ人ぽい
ちっちゃい
やや胸アリ
変人
旅人
甘いものが好き
写真とか絵とか多趣味
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:19:41.54 ID:6g0hSnF+0

      \                     /
       \                  /
         \               /
          \            /
            \         /
             \∧∧∧∧/
             <    俺 >
             < 予 し  >
             <    か >
─────────< 感 い >──────────
             <   な >      
             <  !!! い >       
             /∨∨∨∨\
            /         \
          /   ∧_∧     \
         /     (  ・ω・)      \
       /    _(__つ/ ̄ ̄ ̄/    \
      /        \/     /      \
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:19:43.45 ID:6652rqUc0
ksk

20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:19:55.52 ID:wApx/HCz0
つまんねーから死ね^^;
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:20:16.40 ID:PiPSl9nx0
おでこが前進してどうするんだよ
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:20:21.52 ID:6g0hSnF+0
シカトが一番かな
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:20:32.72 ID:6652rqUc0
帰国子女ってことか

24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:20:40.65 ID:e6o6iGu90
アフィのエサ
25>>1:2012/02/16(木) 01:21:08.12 ID:R7ajfyZo0
こんな感じで書いていきますので。何かあったら言って下さい

..................................................................................................
1日目
渡瀬はどういう経緯かここ数年カナダにいてて、ビザの関係で
カナダから実家のある岡山に帰ってきていたんだ。
一応ツイッターとかmixiなんてのでちょくちょく連絡はとっていたので、ためしに
呼んでみたら彼女も暇だったみたいで、すぐに来てくれた。

ひとしきり飲んで騒いだあと、お決まりのみんなで雑魚寝。
みんな酔いつぶれて寝てたんだけど彼女はあんまりお酒が飲めないんで、
てきぱきと食器の片付けとかしてくれてて、僕も家主だし酔っ払ってたけど
手伝った。その時に二人きりでいろいろ話した。
もともと気が合ってたせいもあって、そこからけっこう長く話し込んだんだよ。

まあその内容は大学の学科的なものもあって一般的に深いことというか、
まあ生きることの意義とか目的みたいなことを昔からデフォルトでよく話してるんで、
そういう内容がけっこうあるんでちょっと割愛するけど。

その話の中で彼女は、まああまり親とはうまくいっていないだとか、
あまり家に帰りたくないだとか言ってた。
そして僕がつい何気なく言ったんだよ、「じゃあうちにしばらく泊まる?」って。
そしたら、「僕君がよければちょっといようかな」って言ってくれたんだ。
これが二人暮らしの始まり。

..................................................................................................
26>>1:2012/02/16(木) 01:22:15.03 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
2日目

次の日、まだ残ってる奴らと家でめし食ったり外食べいったり討論したりして
まーわいわいと楽しくやって、当然日曜日なんで夜メシ食ったらみんな帰った。
そこで始めて渡瀬と二人きり。適度に話して、お互いに風呂も入って、
それじゃあ寝ますか、ってなった。そりゃあ期待しないはずがない・・・

でも、渡瀬はまるで決まりきってるかのように押入れに入ってる布団を
2組敷きだしたんだ。
ノミの心臓の僕はそれだけでああ、そういうことはしないでっていうサインだな
って勝手に納得して、いや無理やり飲み下して、敷かれたもう一方の
布団にもぐりこんだ。なんか妙に冷たい布団だった。
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:22:26.40 ID:cCKpXQYm0
なんか>>1の文章おかしいぞ
28>>1:2012/02/16(木) 01:24:29.89 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
3日目-1

次の日僕が起きたら渡瀬が朝ごはんを作ってくれてた。
まだ冷蔵庫が来てなかったし、テレビも洗濯機も、コンロさえなくて、
とりあえず間に合わせで買ったカセットコンロを駆使しながら
キャベツとウインナーの炒めたのとか、簡単な浅漬けとか味噌汁とか。
うますぎて泣いた。
食べながら本当にいろんな話をした。カナダに行った理由とか、
向こうでどんなことをしただとか、なにを考えたとか。

ちょっと余談ですが
彼女は大学時代から物事を時間をかけてメモとか取りながらじっくりと
考えるタイプで在学中もよく海外にいってた。
日本の小説を持って向こうで読んで時間をかけてゆっくりと考えるのが
好きだっていってた。ってよりは、そうしないと理解できないじゃない、
ってことみたいだけど。

大学を卒業して東京で頑張ってたんだけど、あまりうまくいかなくて
岡山の実家に戻った。それが6年前くらい。
その帰る間際で告白したんだけどフラれた。
なんで好きになったかはあまり覚えてないんだけど、
当時は相当可愛かったし、考え方も面白くてよく遊んでいたので、
多分突然帰るっていわれてぐらっときたんだと思う。
なにするにも突然の人だから。
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:25:03.45 ID:urqV1mjb0
あぁ何か怖くなる文章だな
30>>1:2012/02/16(木) 01:25:29.23 ID:R7ajfyZo0

..................................................................................................
3日目-2
その日は僕は休みだったこともあってのんびりと話をしながら
近くの公園を散歩したり、商店街をぶらついたり。渡瀬は基本的に本を読むのが
ライフワークなようで、いつも本を片手に歩いてたし、気に入った場所があれば
外でも喫茶店でも本を開いて読みながらメモをとり考え込む。これが渡瀬流。
でも僕と一緒にいるときは本ではなくなるべく僕をとってくれてたと思う。
やがて僕が仕事に出てる時間以外、睡眠時間すら削っていろいろと話し込む
ようになるんだけど、それはまた別の機会にでも。

夜はまたありあわせでご飯を作る。炊飯器だけはあったからご飯炊いて、
具沢山のオムレツとか炒め物とか。渡瀬がほとんど作ってくれる。
彼女は本当に料理が上手。薄味だけどしっかりとした味付けで、
何より彼女と差し向かって食べるだけで、何倍も美味しくなっている気がした。

夜は普通に話しこんで就寝。ここでもお布団は別。
アフリカと日本くらい布団は遠かった。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:25:35.02 ID:xHA8Q0xL0
>>25
それで煽ってるつもりか?出直して来い
32 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2012/02/16(木) 01:26:07.07 ID:gaBYIOnw0
長すぎんだよ馬鹿
ツイッター()にでも投稿しとけゴミクズ
しかもつまんないっていう
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:26:13.82 ID:vLgRX8CW0
むしろこいつ自身がアフィライター
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:26:18.45 ID:rgMdCQg0O
オカルトかよ
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:26:21.60 ID:A76KoplD0
>>17
お前が何様だよ
単芝氏ねよ

>>30,34
お前昨日も同じ事言ってたな
消えろよ
今日のNGIDか
36>>1:2012/02/16(木) 01:27:27.58 ID:R7ajfyZo0
言葉変ですいません・・・見苦しくない程度に書いていたつもりですが・・

続けてもいいのかな・・・続けないほうがいいのかな(´;ω;`) ブワッ
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:27:30.15 ID:e6o6iGu90
で、この子の余命はどんぐらい?
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:27:52.13 ID:vLgRX8CW0
VIP+でやるかチラシの裏に書いてろクズ
39 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2012/02/16(木) 01:28:16.76 ID:gaBYIOnw0
>>36
続けなくていいよ
落とせ
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:28:45.49 ID:e6o6iGu90
続けんなつっても書くんだろ
41>>1:2012/02/16(木) 01:29:00.19 ID:R7ajfyZo0
>>37
今は連絡とっていないのですがまだ生きていると信じたいです・・
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:29:34.18 ID:urqV1mjb0
とりあえず叩かれるのはデフォだから
止める必要はない

続ける必要はもっとないがなー
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:29:55.29 ID:x4WrMyHcO
転がり込んだってより呼んだんだよな?
44>>1:2012/02/16(木) 01:30:05.73 ID:R7ajfyZo0
>>
40もうちょっと書きたい・・誰にもいえなかった鼻シナモンで
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:31:20.21 ID:cCKpXQYm0
鼻シナモンクソワロタwwww
46>>1:2012/02/16(木) 01:31:58.18 ID:R7ajfyZo0
>>43
確かにそうですね

もうちょっとだけ書いてみよう・・・
..................................................................................................
4日目

朝は渡瀬が料理する音で目覚めた。ほわっと暖かくやさしい匂いが漂う。
なにこの幸せ感。
起きたら僕はランニングに向かう。
健康のため、引っ越したら毎朝走ることにしてたので。
まあ、渡瀬に頑張ってるとこ見せたいな、なんてちゃちな考えも
ないわけじゃなかったけど。

その日は昼ごろから僕は仕事。職業柄朝はわりかしゆっくりなので
朝ごはんを食べながらまたいろいろと話す。
その日の朝食は食パンに目玉焼きとベーコンを乗っけたものと、野菜スープ。
その中でカナダでの食事の話を聞く。
住んでたアパートメントではあまり自炊のスペースがなかったらしく
もっぱら外で食べるのがメインだったようで、女性だしちっちゃい身体だと
向こうのボリュームだとほとんど食べきれずに大変だと言ってた。
「僕君いっしょに行ってたら、食事ももっと楽しかったのかもね」
僕とご飯食べるのは楽しいと言ってくれた。昨夜同じことを考えていたので
心がほわっと暖かくなった。
47>>1:2012/02/16(木) 01:32:46.07 ID:R7ajfyZo0
>>45
話なもんで・・・嗚呼
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:33:28.36 ID:vLgRX8CW0
全く支援されてないのに続けるとかなんなのこいつ
49>>1:2012/02/16(木) 01:33:34.31 ID:R7ajfyZo0
................................................................................................
4日目続き

その日は日付が変わる前に帰宅。職業柄夜は遅い。
ベランダに手で洗ったであろう渡瀬の
下着が干されてた。いろいろ揃ってなくてすまない・・・
帰ってきたら渡瀬は毛布に包まって本を読み耽っている。
呼びかけるとこちらをチラッと見てまた本に目を戻す。
頭の中でいろいろと言葉が駆け巡ってるようだ。
ときおりうーん、とかああ・・とかため息ともつかぬような音が漏れ出す。
話しかけちゃいけない雰囲気を察して僕はシャワーを浴びにいき、
出たら渡瀬がご飯を作ってくれてた。
ホール缶から作ったトマトソースのパスタ。あとなんか変なスープ。
いつも必ず2品以上出してくれる。夜中だけど食べ過ぎた。
そしていつもどおり話をして、就寝。
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:35:17.49 ID:e6o6iGu90
>>48
これが仕事だから仕方ないよ
51>>1:2012/02/16(木) 01:35:48.98 ID:R7ajfyZo0
>>48
言いたくてしょうがなかったもので・・・

もうちょっとだけ!イヤですか?まったく支援なし?
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:36:44.93 ID:vLgRX8CW0
>>50
それもそうだな
だが>>1は消えろ
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:37:05.95 ID:6g0hSnF+0
アフィさんはどれを赤色にするのかな
ハメ即さんは>>1を青とかで表示するよね^^
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:38:28.30 ID:x4WrMyHcO
見てるけど何の話しをするのかがわからない
55>>1:2012/02/16(木) 01:39:40.88 ID:R7ajfyZo0
>>50
仕事ってなんの?アフィがどうとか分からないです

実際はまだまだ長いので、見る人いなければ出なおそうかな
56>>1:2012/02/16(木) 01:41:02.23 ID:R7ajfyZo0
>>54
毎日こういうことがあったとか、だらだらと書き続けるだけです。
特に明確なものはないのですが・・・
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:41:23.97 ID:PiPSl9nx0
はよ賭け
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:41:26.96 ID:Q0Xne/oE0
>>1
おまえ、vip初心者なの?なんなの?

やめろと言われてやめるとかバカなの?
みんなレスしてるってことは読んでるってことだろ?
なんでもいいからとっとと投下しろ!
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:42:02.06 ID:Q0Xne/oE0
>>1
コメントへのレスはいちいちすんな!はよ書け!
60>>1:2012/02/16(木) 01:43:14.15 ID:R7ajfyZo0
>>58
ずっとROM戦だったんで・・・初心者です
勇気付けられましたありがとう

んじゃ続きます
61>>1:2012/02/16(木) 01:43:53.49 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
6日目

翌日は冷蔵庫やら洗濯機が届く予定なので、渡瀬もいるし思い切って
半休ではなく代休とった。
なんか後ろめたい気持ちもあったけど、しょうがない。楽しいんだもん。
朝からばたばたと業者が立ち入るので朝食後渡瀬は一人で出かけた。
朝は塩で握ったおにぎりと、ジャガイモ、にんじん、油あげの具沢山味噌汁。
運ばれてくる物はお昼前に全部揃った。小さめのベッドは渡瀬の巣に置いて、
渡瀬の荷物は全部ベッドの上に置いた。
渡瀬が帰ってきて、やっといろいろお料理ができるね、って言った。
渡瀬が買ってきたいくつかのパンを遅めの昼食にした。彼女は菓子パン2個。
昼は外で食べたって言ってたのに・・・苦笑
その日は食事中も、後片付け中も、外出中も、本当にとにかく話した。
話さないと苦しくなって死んでしまうんじゃないかってくらい、呼吸するように会話をした。
近くの図書館に行って、スーパーに行って、途中マックに行って休憩して、
TSUTAYAに行って帰ってきた。
もうそれだけで日が暮れてた。夜ご飯は一緒に作った。
62>>1:2012/02/16(木) 01:44:52.12 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
6日目続き


魚の焼いたの、キャベツのごま油と塩昆布もみ、ジャガイモとひき肉の炒めたのなど。
夜もいろいろと話をした。
夜は映画を見た。日本の文学系の小説を映画化したやつで、一緒に見るのは
なんだか気が引けるくらいのエロイ内容。
映画みている時になんとなく雰囲気で手を握ってみたら、どうしたのって真顔で返された。
蚤チキンの僕はそれだけで、あっなんとなく ゴメンネ、とか言って離しちゃった・・
その日もお互いの映画を見た感想とか考えとか討論して終了。
その後それぞれの布団へ。渡瀬はベットがふかふかしてることで気を良くした
みたいだった。

夜中、僕がパソコンで仕事の整理をしてた時、寝てるか考え事しているか
分からない感じで布団に包まってた渡瀬が不意にこちらに来た。
僕の足元のあたりに毛布に包まれたまま寄ってきて、ぽてんと寝っころがった。
僕がどうしたの?って問いかけても返事もせずそのままもぞもぞと身体を動かしながら、
丁度良いポジションを見つけたらしく、そのまま寝息を立て始めた。
手はしっかりと毛布に絡みとられていたので、代わりに頭を撫でた。
猫がごろごろのどを鳴らすような声を立てて、渡瀬はそのまま寝入ってしまった。
なんだか一つの壁が取り除かれたようで、僕は嬉しかった。そのままパソコンに
向かいながら、時たま渡瀬の頭を撫でて、もうそれだけで、心が満たされた気分になった。
63>>1:2012/02/16(木) 01:45:29.58 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
7日目

翌日は早めに仕事。朝食はにんじん、ジャガイモ、ピーマン、豚肉をごま油と醤油で
炒めたもの、具沢山味噌汁、浅漬け。うまいなあ。
仕事に出かけるまでの短い間、キャッキャはしゃいで楽しむ。
背が小さいから届かないでしょ?って棚の上のものを代わりにとってあげたら
それを投げつけられたり、髪をセットしてるとこ見られて気持ち悪いって言われたり。
朝、僕のおでこの反射で目が覚めたよーとかあからさまにからかわれて
ばたばたおっかけっこしたり。こういうの本当に久しぶり。
でも時間は過ぎるもので、後ろ髪を引かれつつ会社へと旅立つ・・・。
その日は若干飲んで帰る。帰宅後、渡瀬がお好み焼きを作っていた。
夜中にお好み焼き・・・いや、うまかったけど。あと牛乳をベースにしたスープ。
うまいんだけど、取り合わせが変。
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:45:43.51 ID:KQClqTszO
>>1
ちなみに何日目まであるの
それ次第で寝る
65>>1:2012/02/16(木) 01:46:19.79 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
8日目

翌朝も仕事。朝はパンケーキとミネストローネ。パンケーキは漫画に出てくるくらい
ふっくらしてて色身も味も文句なしだった。褒めちぎったら、カナダじゃこれ以上の
パンケーキなんていくらでもあるのよ、ってちょっと不機嫌な顔になる。
地雷がどこだか分からん
夜はいつもどおり24時付近に帰宅。夜食はスパゲティーナポリタン。あと野菜スープ。
この野菜スープは本当に温まる。でも温まるのはスープのおかげなのか、
渡瀬が作ってくれているからなのか分からないけど。多分両方なんだろうな。
夜はまた話し込んで就寝。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:47:01.45 ID:zxz7bFZY0
67>>1:2012/02/16(木) 01:47:53.53 ID:R7ajfyZo0
>>64
15日です。まだ半分くらい

..................................................................................................
9日目

朝起床。いい感じでランニングも続いている。睡眠時間少なくて眠いけど、
毎日が楽しい。ずっとこのままいてくれればな・・・と思うんだけれども、
現実そう甘くはいかなかった。
「わたし、もうすぐ帰ろうかなあ・・」
朝食を差し向かって食べている時にポツリと言われた。
「あ、ぼ僕はいつまで居たってかまわないよ!なんならずっといても・・」
「今読みかけの本があるから、それ読み終わったら帰るかも」
「家に帰ってもここにいるのよりも気が休まらないならさ、無理して帰る
必要ないんじゃないかな??うん、焦ることないよ、じっくりと考えてもらって。
こっちはかまわないからさ」
「うーん・・・」
会話はそこで途切れる。いつものからかい口調もなりを潜める。
たまらなくなって、僕はいつもより早めに家を出た。何かしくじったのか?
言うべき言葉を取り間違えたのか・・?

この時から急速に渡瀬を意識し始める。いうなれば、妄想をはらんだ目で
渡瀬を見てしまうようになる。
彼女は、本当はちゃんと告白して欲しいんじゃないんだろうか?
それを待っているんじゃないんだろうか?日々の他愛のないやり取りや行動が、
急に意味を持つものに感じてしまう。その妄想は現実へと昇華するために、
僕の中の様々な欲望を正当化し始めようとする。
もっとふざけあいたい。相手に触れたい。キスもしたい。その先も・・
この欲望が、後々大後悔を引き起こす引き金となります。
68>>1:2012/02/16(木) 01:49:10.60 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
9日目続き

その夜帰ってくると、渡瀬は先に就寝。野菜のスープと、トマトベースのソースの
ようなものがきちんと鍋上にスタンバってる。ぼくは自分でパスタを茹で、
鍋を火にかける。この日ははじめて一人で夜食を食べた。なんだか味気なかった。
渡瀬は一度も起きてこなかった。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:50:54.76 ID:x4WrMyHcO
メシの話しはいらなかったなwww
70>>1:2012/02/16(木) 01:52:08.62 ID:R7ajfyZo0
気づいてたけどいまさらながらに食べ物の記述多いすね

..................................................................................................
10日目

翌朝起きると、渡瀬が台所に立っていた。もうそれだけで嬉しくなって、いつもより
たくさん走ってきた。朝食はフレンチトーストとサラダ。あまり甘くなかったけどうまい。
「フレンチトーストの美味しい店がカナダにあってさ、」
いつもの調子で渡瀬がしゃべりだす。
いつもの、ていうかまだ1週間くらいだけど、それでもその普段の光景。
いつの間にか僕は、その日常が自分の中で大きな割合を占めていることに気づいた。

71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:52:09.94 ID:3PHfBZHO0
神様ならもう世界作りおえて一休みしてるというのに
72>>1:2012/02/16(木) 01:53:41.14 ID:R7ajfyZo0
.................................................................................................
10日目 中

夜は仕事も順調に行きいつもよりかなり早い20時ごろ帰宅。かねてより話していた
餃子パーティをやる。無論2人だけど。彼女は餃子が大好きで、自分でもよく
作っていたのだけれど、あまりうまくいかないので僕に作ってよとせがんでいた。
僕は料理好きなほうなんで、張り切って支度。
豚ミンチ、にんにくみじん、にら、キャベツのシンプルな餃子。
皮を作る時間がなかったので市販の皮で代用して、32個分。
包むのは2人でやった。彼女は手先が器用なので僕よりうまく包む。
焼くのは僕。4回に分けて焼いたんだけど、彼女が食べる食べる。
まあまあ、とかいいながら1回目はほとんどひとりで食べた。
渡瀬は自分の器にはごはんは盛っていない。僕には山盛り。
2回目は僕も少し食べた。早く食べないとなくなっちゃうよ。
と言いながら本当になくなる勢いで食べてた。
味はかなりいい感じだった。僕は自分が食べるよりも、彼女が夢中で
がっついているほうが嬉しくなってひたすら焼き続けた。
「わたし、餃子は本当に食べるから。他のもの口にしたくないの」と言い、
32個あった餃子はほとんど彼女が食べた。

あまりにも勢いよく無くなったんで、僕は手早くもう一品作った。
豚肉ににんにくとしょうがと醤油みりんなどいれて揉みこみ、汁ごと炒めた簡単なもの。
その肉の脂でたまねぎも炒めた。
「これってしょうが焼きじゃん」
渡瀬は文句を言いながら一口、二口。おい、これは僕のだぞ。
僕のお米も若干奪われる。本当によく食べる娘だな。
でも人のおなかが満たされると、見ているこちらの心も満たされるようだ。
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 01:53:52.83 ID:Tdrp2pxY0
VIPPERは3行以上の文章は読めないって知らないの?
74>>1:2012/02/16(木) 01:56:11.85 ID:R7ajfyZo0
>>71
そういうつっこみすごく好きでなんか嬉しいw

>>73
改行多くてすいません!あまり意識してなかった・・・読みにくいですよね

.................................................................................................
10日目 最後

そしてあとから聞いたのだけれど、僕はこの日の夜中、うなされて寝言を言ったらしい。
悪夢を見た、とまだ起きてた渡瀬に呼びかけて、渡瀬が聞き返したところ、
「渡瀬と幸せに付き合えているのに、起きたら夢だったってことに気づかされた。
すごく悲しかったし、残念だった」的なこと。オワタ・・・おわた

でも、次の日から物事が劇的に変わり始めた。
75>>1:2012/02/16(木) 01:57:43.11 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
11日目

朝は水餃子、トマトベースのスープ。だから取り合わせが・・・
この日も仕事。朝はなぜか渡瀬は引き締まった顔をしていて、朝早くたたき起こされた。
ランニング後餃子の皮作りを手伝わされ(餃子のタネがまだ残っていたので)、
作り方が下手だとかあれこれ必要なものを買ってきてないだとか、朝からいろいろと
文句を言われた。100円ショップを信じすぎ、とか。
いいものは一見高いけど、結局100円のものより持つから見極めなよ、とか。
メガネのフレームが曲がってるのを指摘されて今日直してくるかーって言ったら、
「本当?ぜったい直してきてね。私一回言ったことをしない人って好きじゃないから」
服のしまい方にも文句をつけてくる。いつも口癖にしてた
「まーいーや、私の家じゃないから」って台詞もその日は一度も出ていない。
このときはただ不機嫌になったのかなってびびっただけだったけど、今考えると
彼女なりに距離を縮めるために一歩踏み込んだのかもしれない。
それは多分昨夜の告白ともつかぬ寝言のせいか、おかげか。

この日の夜、ちょっとした事件が起こる。
76>>1:2012/02/16(木) 01:59:43.49 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
11日目途中

いつもどおり夜遅くに僕が帰ってくると、部屋には人けがない。
まだ帰ってないのかな?とユニットバスのドアを開けたら、渡瀬が風呂入ってた。
ちょっとお湯ためて浸かっていた様で、物音がしないから気づかなかった。
渡瀬の全身をまじまじと見てしまった。よく日焼けしたつやのある肌、
柔らかそうなお尻、小さい身体よりはちょっと大きく見える形のいい胸。
形よくくびれた腰。お尻は見えなかったのが残念。
水着の日焼けあとは、日本での渡瀬の生活を物語るかのように白く弱弱しかった。
「あっ、ごめ」 バキッ
全部言い終わる前に、お決まりのいろいろなものが飛んできた。
悲鳴こそ上げなかったものの、漫画のような展開、漫画のような対応。
まさか自分が体現するとは夢にも思わなかった。
「サイテー、サイテー、サイテー」
渡瀬は風呂から上がった後も何度もつぶやいていた。怖くて顔は見れなかった。
僕は思いつく限りの謝辞を並べた。でも渡瀬の気はすまなかったみたいだった。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:00:51.09 ID:IR6ysrCk0
スレタイしか読んでないけど誰が得するの?
78以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:01:12.06 ID:eqA4mVj40
おもしろいから続けて
79>>1:2012/02/16(木) 02:01:17.61 ID:R7ajfyZo0
..................................................................................................
11日目途中2

そろそろ焼くか飛ぶかの土下座を考えてた時、
「クレープ作ってよ」渡瀬から譲歩の案が出た。
僕はある材料で頭を悩ましながら、パンケーキの元を牛乳で薄く延ばし、
バターで薄く焼き、バナナを削ぎ切りにして、湯煎にしたチョコレートを
塗りたくって出した。念のため2個作ったけど、2個とも渡瀬が食べた。
食べる?とも聞かれなかった。
食べ終わった後、ボソッと「まあまあ。」
なんだかこれで許してくれたみたいだった。
鍵かけなかったほうも悪いんじゃん、とはさすがに言えなかった。
荒波を経験した直後にもう一度その嵐の中出航する気にはなれない。
そのまま少々しゃべって就寝。

80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:02:19.61 ID:vLgRX8CW0


新生活を始めたばかりでいろいろ不慣れな所に生活力のある奴が来て
最終的に主人公が一人で家事をこなせるようにして去っていく



この展開何番煎じ?
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:02:29.65 ID:6g0hSnF+0
>>1よ。お前みたいな奴をみると、あの日のことを思い出すよ。
2001年8月25日。2ちゃんが本格的に閉鎖になりかけた日だよ。
転送量が多すぎて、費用が月700万もかかってるって発表されて、
「数日中に閉鎖」って予告されてさ、
その日のうちにあっちこっちの板が封鎖されてた日だよ。
あのときのUNIX板の住人、カッコよかったんだぜ。「総力を結集」ってのは
まさにああいう状態だよ。
転送量を1/3に削減しないと閉鎖、ってもんだから、新しいプログラム組んでさ、
そしたらほんの何時間かで完成したんだよ。それが聞いてくれよ、
目標は1/3だったのに1/16まで圧縮に成功しやがったんだよ。
職人技なんてもんじゃねえよ、神技だよ。
でもよ、そうやって頑張る人がいた一方で、「ボクの肛門も閉鎖されそうです」とか
駄スレ立ててたバカもいたわけだよ。ちょうど、今のお前みたいにな。
だからよ、俺たちは総力を結集して、お前のバカ度を1/16に圧縮しようと思うよ。
ま、圧縮後でもお前のバカ度はこの世に生かしておくことのできないレベルだけどな。
要するに俺らの力を結集してもお前を助けることができないってことだ。
わかったら、まわりに迷惑をかけないようにひっそりと死んでくれよな。
82以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:02:35.86 ID:x4WrMyHcO
フロ真っ暗じゃないだろうに声かけないか普通?
83>>1:2012/02/16(木) 02:04:17.98 ID:R7ajfyZo0
>>77
吐き出したいだけです。もやもやしているので・・・

>>78
うれしいです!

続けます
..................................................................................................
11日目途中3

でも僕は先ほどの渡瀬の裸が目に焼きついててうまく眠れない。
股間に熱いものを感じるも、一人でするわけにもいかず、もぞもぞと妄想に耽っていた。
寝たと思った渡瀬が声をかけてきた。
「眠れないの?」
「うーん、いや、大丈夫だよ。気にしないで」

「・・・する?」

「うーん、い・・え?す・・え?え?fhgjpこpkあ」

頭が大混乱している。え?え?なに?いま?今なの?
84以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:05:11.86 ID:6g0hSnF+0
               _,. -‐1    ,. - ‐:‐:‐:‐:‐- 、
          _,. -‐:'´: : : : : |  , :'´::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.丶
     ,.イ ,.-:'´: : : : : : : : : : : ! /::.::.::.;.ィ::; ヘ::.::.::.::.::.::.::.::.::.:\
      /: ∨: : : : : : : : : : : : : : :l'/l:/::./ ,':/  i::.:ト、::.l、::.:!::.::.::.::.',
  ,. -:' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : -┴-'.._l/    l:| i::| i::l::.::.::.::.::i
 ー‐ァ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ーァ  l|  l|  l:|::.::.::.::.::|
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/  ー‐‐---、!ヘ::.::.::.::|
  ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/    ┬--、  }::.:/::.!
  ! : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;.イj     {辷リ ′/::/!::/ここは貴方の日記帳じゃないわ。
 ノ: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.. : :、/     ;         /〃ノ:/
´. .:.:.:.:.:.:.:.: : : .:.: : : .:.:.:.. : : :.:.:.:.:.:.:__:.:.ヽ   r―-,    /-:'´::;′ チラシの裏にでも書いてなさい。
`ー---;.:.:.:..:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.V ̄`ヽ、 `ー‐'   ィ;、:::∧:{
    /:.:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|'´ヽ  rく` ト、. -‐'´ | `:く `   ね!
   厶-‐'´ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.:.:.|  _,.-‐! \  __,,. -‐''´ }‐:、
       _l;.ィ´ヽ:./ヽ:|'´ ,>‐'´: : く    ∨       > \
   _,r{`7  ̄{ ̄} ̄¨`‐く__ヽ_;,: -‐; :\       _,.-:'´: : : : : :>、
 ,.イ | 〉´ ̄ ̄ ̄:  ̄`ー‘v'´>‐_く : : : \___,,. -‐:'´: : :ト-、_;,.-'´  ヽ
r'l ! ,し′: : : : : : : : :}_ノ/ __,,.ヽ: : : : : : : : : : : : : : V       l
,Jー'´: : : : : : : : : : :`辷'_,,、 '; : : ∧: : : : : :_; -'´         |
  l´: : : : : : : : : : : : }´   l  l`ー':.:.:`ー:.'"´:〈         v'
85以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:05:23.36 ID:xINu/dZN0
とりあえずパンツ脱いだ
86以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:05:49.55 ID:6g0hSnF+0
だれも言わないから書いたお
87 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 :2012/02/16(木) 02:07:22.56 ID:xNdCtqEx0
>>1
kskせよ
はよ
88>>1:2012/02/16(木) 02:09:34.72 ID:R7ajfyZo0
>>82
うちのアパートのユニットは窓みたいなのもないしドア開けるまでほぼ光漏れないんでわかんないんです。
注意深くしてれば中にいることは分かったかもしれないけど、彼女家にいないことも多かったんで油断してたのかも
..................................................................................................
11日目さいご

「してもいいけど、わたし、線を引くよ。あなたも結局ただの男だってがっかりするよ。」

「え・・・」

彼女はものすごいものを突きつけてきた。彼女はおそらく、人生でいろんな男たちを
見てがっかりとしてきたんだろう。どのくらい経験を重ねたかは想像したくもないけど。
でも、その男たちの列に軒を並べるのだけは嫌だった。
僕は彼女にとって特別でありたかった。
彼女が望まないことはすべてしたくなかったし、彼女を守ってやりたかった。

「しないよ。君の嫌がることはしない。そういうことは大切に考えたいから」

「そう・・・じゃあおやすみ。」
ずいぶんとあっさり引き下がった。

期待してないわけなかった。えらそうな御託並べて、少しでも糸口があれば
素直に欲望に従いたかった。
僕は少し、いやだいぶ後悔しつつ、妄想の中で裸の渡瀬を数えてたら、
いつの間にか眠りに落ちていた。
89以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:09:45.37 ID:Q0Xne/oE0
ここにきてまさかの焦らし
90>>1:2012/02/16(木) 02:11:43.63 ID:R7ajfyZo0
パソ調子悪い・・・腹も
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12日目

この日の仕事はお休み。でも昨日のこともあって、一緒にいるのもなんだか
はばかられて仕事に出てしまった。一緒にいたらもうなんだか爆発しそうで。
自分の理性をまったく信じていなかった。
幸い仕事は山のようにある。休みに出社したからといって、
いぶかしがったりするような会社でもない。

夕方過ぎ20時ごろ帰宅。妄想も磨耗しきって、くたびれた脳を引きづりながら、
もう大丈夫だろうと家に入ったら、渡瀬が台所で料理していた。
目があってどきんとした。
渡瀬は普通に戻っていた。軽口を叩いて、いつもどおりしゃべり、笑う。
僕は途中で買ったでかい袋を二つ床に置いて、しまい始めた。
足りなかった皿、おわん、コップ、全部2対ずつ。
渡瀬用のボディクリームとか温かそうな靴下とか。
さっそく買いすぎ、と文句を言われた。

いちいちはいはい、と返事をしながらちらちら渡瀬の顔を見る。いろんな表情を
しているのが分かる。化粧もしてないし、髪もちゃんと整えていない。
でっかい僕のTシャツと、自分のスパッツ、モコモコ靴下という妙な服装。
なのに、なんでこんなに愛おしいんだろう。
僕はいきなり決心した。今日しかないって。
91>>1:2012/02/16(木) 02:12:50.12 ID:R7ajfyZo0
-------------------------------------------------------------------------------------
12日目途中

この日の晩御飯は念願のカレー。あと僕が好きな薄味の野菜スープ。
カレー大好き。カレー大好き。野菜も大きくごろごろ入っている僕好みのカレー。
うますぎて食べ過ぎた。
この日は二人でベッドに腰掛けて、いろいろ話す。ベッドがきてからその上に
座ったのはこれが初めてだった。
いつもの調子でいろいろと話すんだけど、会話がまったく頭に入ってこない。
僕がしゃべる言葉すらも、遠い場所から漏れ出すテレビの音みたく非現実で
うまく聞こえてこない。急激に緊張してきて、顔が熱くなってくる。
これだけ一緒にいたのに、言葉を重ねたのに、距離を近づけたのに、
そんなものまったく関係なく僕は動揺してあわてている。

「その、だからさ、国民性がどうこうもあるんだけど、君が好きなんd、うん。」

気づいたら流れぶった切って告白してた。なにこの大事故
92>>1:2012/02/16(木) 02:14:00.23 ID:R7ajfyZo0
-------------------------------------------------------------------------------------
12日目途中-2

渡瀬はさすがにちょっとびっくりしたような顔をしてこっちを見た。
そして口をつぐんだ。僕はもう一度繰り返した。

「君が好きだから、もう少しと言わず一緒にいて欲しい。」

心が脈を打つ。頭が熱くなってくる。ついで全身をその熱が駆け巡る。
指先に至るまでポッカポカだ。
僕は相手の反応など見る余裕もなく、とうとう言ってしまったという後悔と、
少なくはない達成感で気分が高揚していた。

ところが

「そっち・・座って」

ベッドを下りるよう指示された。え?
93>>1:2012/02/16(木) 02:15:09.36 ID:R7ajfyZo0
-------------------------------------------------------------------------------------
12日目途中-3

「あなたの好きってどういうことなの?」

予想外の質問に僕は言葉を失う。渡瀬は怒っているみたいだった。
少なくとも、顔は笑っていなかった。
僕は言葉を捜しながら、選びながら、考えた。渡瀬も待ってくれた。
緊張感と重圧が漂う。
あれ、俺いま告白したんだよな?

おそるおそる僕の口から言葉が出た。
「君と話していると楽しいし、一緒にいると心地いい。仕草も好きだし、
話しているとどんどんと広がっていく感じが好きだ。
少しというかかなりわき道にそれるところも、それたことを自覚して
落ち込んだり、分からなくなって、また考え直したり。
いろいろなことに関して疑問を持って考えようとする感覚とか、
僕は人間味を感じるし、ただ何も考えずに生きている普通の人には
無い感覚だと思う。それらすべてが好きなんだと思う。」

そんな感じのことを時間をかけて伝えた。
94>>1:2012/02/16(木) 02:17:11.41 ID:R7ajfyZo0
-------------------------------------------------------------------------------------
12日目途中-4

「普通って何なの?普通の人ってどういうこと?」

さながら教授が生徒の浅い見識を軽くたしなめるかのように、
でも渡瀬の視線はまっすぐこちらを見て外さない。
僕はまたしても時間をかけて答えた。

「普通の人って・・・、僕が思う普通の人々って、生きることの本質を
あまり考えず、ブランド買いあさって遊んだりして、
それがどこに向かうかもなにも考えずに。
世界で戦争紛争があっても我関せず、ただ与えられた小さい枠の中だけで
完結してそれ以上を考えようとしない人々。
僕はそういう人たちとはあまり話が合わないから」

「それって、自分で勝手にその人たちに線を引いているだけなんじゃないの?
線を引くだけ引いて、ああ、この人たちはこの程度のもんだ、って、
そこから先考えようとしないのは、ある意味僕君だって同じことよね」

渡瀬が口を開く。その口調はこれまで一緒に暮らしてきて聞いたこともないくらい
鋭くとがっていて、生々しく震えていた。
95>>1:2012/02/16(木) 02:18:35.77 ID:R7ajfyZo0
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12日目途中-5

「わたしはそういう人たちが羨ましい。ブランドの服を買って、かっこいい彼氏と
いちゃいちゃして、なにも考えなくても時期が来たら結婚して、家族を作って
生活していく。わたしはそういったことにいちいち疑問を持ってしまうし、
その流れに身を任すことはできない。」

「だからカナダに旅に出たの。好きに小説を読んで、写真を撮って、絵を描いて。
でも、カナダでなくても写真でなくても絵でなくても、何でもよかった。
小説を読むことすらどうでもよかった。
私を知る人のいないところでじっくりと考えて・・・
うん、人すらも要らなかったのかもしれない。
とにかく一人で自分の中に沈み込んで、石を抱いて眠るようにして静かに
埋もれたかっただけなのかもしれない」

96 忍法帖【Lv=19,xxxPT】 :2012/02/16(木) 02:19:29.81 ID:xNdCtqEx0
俺は読んでる
97>>1:2012/02/16(木) 02:19:31.09 ID:R7ajfyZo0
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12日目途中-6

渡瀬は続ける。
「人が嫌いだからちょっとしたしぐさで人のことを計ってしまうの。
それは多分誰しもが自然とやってること。私は意識しないとできない。
だから、そんな時がなんだかすごくいやだ。そのいやなときがあるから、
ますます人に会うのがいやになってしまうの」

人がキライだからそうやって人との距離感を計る。ちょっとした言葉の端やしぐさで
相手との距離感を測る。それはすごいんじゃなくて、ただ敏感になってるだけ。
そんなことを普通じゃない、という括りで褒めて欲しくない。と渡瀬は続ける。
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:22:07.98 ID:eqA4mVj40
なんか短編小説読んでる感覚だわ
>>1は結構本読んでるんでしょ?好きな作家とかいるの?
99>>1:2012/02/16(木) 02:22:42.59 ID:R7ajfyZo0
>>96
ありがと。文章読みづらいけどうまくまとまんないんだ。すいません

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12日目途中-7

「僕君は、私が嫌だと思ってることをしないことが必ず私にとっていいことに
繋がると思っているところ、すごく素直なことだけど、でも、そのすべてが
わたしにとっていいことだとは限らないんだよ。」

「あなたが好きと思ってくれることは私ももちろん嬉しい。どうでもいい相手だったら
こんな長い間ここにいない。髪を触られたり、手を握られたり、ふざけあったり、
もちろん誰でもいいって訳じゃないから。
でも、僕君が、必要な買い物だとか、話した会話の内容だとか、
ものを忘れたりすることをちょっと感じると、ああ、またかって思ってしまう。
私のことを好きっていうわりに、私が言うことをあまり聞く様子もない。
ねえ、僕君が夜帰ってきたときに、わたし、あーあ、かえってきちゃった、
って思うのよ、最近。
ゆっくり小説も読めないし、考えることも阻害されている。
僕君が黙っていてくれてても、同じ空間を共有している以上気になってしまう。
そんな私が、一緒に暮らせるって思う?それを望んでいると本当に思う?」
彼女の声だけが、鋭く室内に響き渡る

100>>1:2012/02/16(木) 02:25:13.45 ID:R7ajfyZo0
>>98
ありがとう。博士の愛した数式書いてる小川洋子とか好きです

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12日目途中-8


彼女は言葉を切って僕を見る。
僕は比喩なんかじゃなく瀕死の顔をしていたんだと思う。
彼女はすべてのセンサーを使って、僕にいろいろ発信してくれていたんだ。
彼女の発信はすべて意味があった。
僕はそれを自分に都合よく解釈ばかりしていて、
妄想の中で彼女を見てしまって、告白しないといけないんだ、とか、
捻じ曲がってしまって。

「私が近づいたらこうやって傷つけてしまう。」
101>>1:2012/02/16(木) 02:26:38.49 ID:R7ajfyZo0
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12日目途中-9

彼女の見識は、僕のほとんどを見通していた。
僕の細かなしぐさや行動や態度で、僕の身体はバラバラにされて
僕の意図や意思や性質を細部にわたるまで理解されてしまう。
たまねぎの皮を一枚ずつじっくりと丁寧にはがされた結果、
僕には何も残っていなかった。
彼女の前にいると丸裸にされてしまう。彼女の問いかける言葉に
何の反論もできない。呼吸すらぐうの音も出ない。
彼女の放った僕自身を確定させる弓は、すべて違わず僕を貫き、
僕はその1本ですら、致命傷だと悟る。

僕がごまかしてきた人の良さは適当さの現われだし、
物忘れの多さは興味のなさだ。中途半端にして、自分をごまかして、
妄想の世界に逃げ込んでしまう。その妄想は肥大化するわけでもなく、
そこでもまた中途半端に盛り上がって止まり、そしてそれは
僕を居心地よくする程度の空間なだけで、僕はその中で満足してしまう。
血を吐くことも傷つくこともない。
102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:26:50.70 ID:/lJHPVJhO
途中から読むとひどく勝手な女だな
anotherの見崎鳴ちゃんで再生されるぜ
103>>1:2012/02/16(木) 02:27:54.38 ID:R7ajfyZo0
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12日目途中-10

人から居心地がいいって言われることも、自分の守りにしてしまっているに
他ならない。
適当さを自分の柔和さに置き換えて、相手が踏み込んでくると呼応するくせに、
適当なところで適当に身を引いてしまう。
それはおそらく、途中からめんどくさくなったり、呼応しつづける労力を惜しんだり。
これは他人にとっては悪しき適当さ。
人から近くにいようとして、上澄みをすくいに踏み込んできた人たちに
その浅さを見抜かれる。

それが、僕君の居心地のよさ、ってことなの?その浅い川を上から
見下す時その人は、僕君を見通したように見做してしまうのよ。
その川の深さが事実であるにせよないにせよ。
その深さは、僕君が創り上げた妄想の上に成り立っているから。
その結果、人は、あなたを甘く見てしまうよ。
104>>1:2012/02/16(木) 02:28:59.35 ID:R7ajfyZo0
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12日目途中-11

それが、僕君の居心地のよさ、ってことなの?その浅い川を上から
見下す時その人は、僕君を見通したように見做してしまうのよ。
その川の深さが事実であるにせよないにせよ。
その深さは、僕君が創り上げた妄想の上に成り立っているから。
その結果、人は、あなたを甘く見てしまう。


妄想って何なの?ねえ、なに?これでも私のことが好きっていえるの?
その好きって感情は、なにであるの?何処へ向かっているの?

妄想って何だろう。好きって何だろう。僕の感情は?僕っていう存在は、
どうあるべきなんだろう。僕はいままでなにをしてきたんだろう。
すべての僕が剥かれたとき、僕は苦笑いすら浮かべられず呆然となって
彼女を見上げるしかなかった。
彼女は言う。
「僕君にはがっかりしたよ」
105>>1:2012/02/16(木) 02:30:11.58 ID:R7ajfyZo0
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12日目途中-12

それから先はあまり覚えていない。大量の言葉が頭の中を駆け巡って、
自分というものを必死で手繰り寄せてもどこにもその感触は無くて、
ただ座り込んでいて、渡瀬が毛布をかけてくれて、温かいお茶を飲ませてくれて・・・


すいません、この辺、混乱しきっていて自分が考えたのかしゃべったのか
渡瀬がしゃべったのかごっちゃになってるとこあります。
渡瀬がしゃべったもので覚えているのはカギカッコつけてあります。

永遠に感じた12日はこれでおしまい
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:30:53.07 ID:Q0Xne/oE0
うむ
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:31:26.72 ID:xINu/dZN0
おもしろい
108>>1:2012/02/16(木) 02:32:29.49 ID:R7ajfyZo0
>>102
かなりわがままな人でした。でも、ものすごく魅力的。
言うことも筋は通ってるし。僕が好きにならなければもしかしてうまくいったのかもしれない

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13日目

気づくと朝になっていた。僕はいつ寝たんだか分からないけど、
いや、寝ていなかったのかもしれないけれど。
太陽の光と共にどうにか自分を少し取り戻していた。

渡瀬は台所で朝食を作っていた。
その日の朝食は覚えていないし、メモも取っていない。
でも普通に食べ、普通のことをぱらぱらと会話をして、普通に仕事に行った。
そして夜中に帰ってきて、夜食を食べて、お互い少し話をして、眠りにつく。
なぜか穏やかな心で、でも空っぽの頭で過ごした気がする。
会社でもあまりミスはなかったように思える。
でも今考えてみると、あの時は人の日常を描いた小説でも読んでるかのように
淡々としていて、現実感を伴っていなかった気がする。

夜は大学の懐かしい話をした。安かった学食の話とか、町並みの話とか。
やはり彼女は物事を見る観点が違うな、とか思いながらたわいのない話しで
一応盛り上がる。
寝る間際に彼女は、「明後日帰るね」と僕につぶやいた。
僕は、うん とだけしか返すことができなかった。
109>>1:2012/02/16(木) 02:34:10.71 ID:R7ajfyZo0
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14日目
この日も仕事。朝ごはんも普通に渡瀬が作って、食べたんだけど、
何か覚えていない。この2日間の記憶がすごく曖昧になっていて、
朝夜何食べたかどうしても思い出すことができないんだ。ごめん。

帰りはいつもより早めの20時ごろ。
朝、翌日帰ってしまう渡瀬のためにどこかいいところにでも
食べに行こうか提案したんだけど、
「お金がもったいないし、冷蔵庫にいろいろ入ってるじゃん」と一蹴されたので、
早めに家に帰っていろいろ作ろうと思い、この時間。
ボーっとしてたら一駅乗り過ごして、まあいいかとそこで降りて一駅分歩いて
帰ってきた。
都内なのに本当に公園が多い地域で、小さな田んぼもあり、川もあり、
その癖に驚くほど人気が少なくて、ていうかほとんど人影がいなくて、
まるで村上春樹の小説に出てきそうなちょっとした異世界に迷い込んだかのような
広々とした場所を考えながら延々と歩いた。
迷いながらうろちょろした挙句川にたどり着いて、川沿いに歩いてきた。
うねうねと曲がりくねった川を歩きながら、この先に目的地があるのか、
それともこのまま一生曲がりくねった道を歩き続けて行き着くことはないんじゃないか、
なんて考えてたら知ってる道に出た。帰ったら渡瀬の姿はなかった。
110以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:35:52.19 ID:XkOrf2r00
こういう奴とは結婚できないし、付き合いたくもないな。
お互いに線引きをして、相手を変えようとしない、相手の良いところも悪いところも許容するなんて、誰でもやってる当然のこと。
こいつは、自分の考えに酔って相手を見下したいだけのクズ女。都合のいい寄生先が見つかったくらいにしか考えてない。
この手の奴は行き遅れて後悔するんだけど、今までの考え方がたたって一生独身だから。
111>>1:2012/02/16(木) 02:36:28.02 ID:R7ajfyZo0
>>106-107
ありがとう。本当に嬉しいです。でも尻の穴まで見られている気分。いや、見せてるんだけど

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14日目途中

一瞬ドキッとしていろいろ見渡してみると、ぎっしりと詰まってパンパンになった
リュックが部屋の隅に置いてあった。
どうやら渡瀬は出かけていてまだ帰っていないだけみたいだった。

台所でチーズを齧りながら安い赤ワインとジンジャーエールを割ったもので
キッチンドランク。トマトソースを作って、そこにミックスビーンズの缶詰を入れ、
牛ひき肉と小麦粉、コリアンダー、胡椒なんかを混ぜて丸めたミートボールを
落として煮込み料理を作る。渡瀬にも食べてもらえるように多めに作った。
その渡瀬は22時を過ぎても帰ってこない。
そして彼女と見るために借りておいた邦画を観るともなくつける。

ジョッキをあおる回数が増えても、映画が終わりの局面になってきても
渡瀬は帰ってこない。
終電を過ぎて深夜の時間帯になっても彼女は帰ってこない。
もしかしたら渡瀬のいない異世界に迷い込んじゃったんじゃないか、なんて
酔った頭で真剣に考え始めた頃になって、ようやく彼女は帰ってきた。
112>>1:2012/02/16(木) 02:39:40.52 ID:R7ajfyZo0
>>110
かなりきつめの性格だけど、彼女なりに悩んでいるんだと思う。
僕が近づいた分、彼女はそう返すしかできなかったのかもしれないと。
もしかして生きることに究極的な不器用なのかもしれない

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14日目途中-2

台所に突っ伏して飲んでいる僕を見て彼女は「おっ飲んでるね」と一言だけ。
ご飯は食べた?ときいたら食べてきたんで大丈夫ーと手をひらひらと振って、
着替える為にトイレに駆け込む。
彼女が入った後、カチャンと鍵をかける冷たい響きが聞こえた。

彼女はベットで毛布に包まって、僕はお酒を飲んで。
「実家に帰って、どうする?」
「特に考えていないな」
「また海外いくの?」
「なんにも決めていない」
「実家継ぐ?」
「それも決めていない」
渡瀬の未来は、生まれたての赤子のように何も決まっていないみたいだった。
でもその先に輝く未来があるとは、僕は想像できなかった。
「いろいろ考えて、迷いながら、答えも出せずに彷徨い続けるのかもね」
渡瀬は暗がりの中つぶやく。
「・・・誰だって人生、そんなもんだよ」
僕も消え入りそうな口調で、曖昧に言葉を濁す。
113>>1:2012/02/16(木) 02:41:16.26 ID:R7ajfyZo0
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15日目最後

最後まで笑おうって決めたんだ。帰るその瞬間も、たわいのない話しで
盛り上がろうとするけど、でもうまく笑えない。顔は笑ってても、多分心が
まだほぐれていない。
彼女は読み終わった本以外、荷物はなにも、歯ブラシ一本さえ置いていかなかった。
彼女はまた来る、とも言わなかった。

またきなよ、とも僕は言えなかった。そう言って、彼女の来ないという意思を
確認できてしまうよりは、その未来は曖昧にしていたほうがまだよかった。
抱きしめたかったけど、握手にしといた。けっこう強めに握ったけど、
クスリと返されただけだった。
ここ(最寄駅)まででいいよって彼女は言った。
本当は東京駅まで送りたかったんだけど。そしてあっけなく彼女は行ってしまった。
ずっと見てたけど一回も振り向かなかった。

まあ死に別れたわけじゃないんだし、って思いながら二人でうろつきまくった道を
一人で歩いて帰った。
隣に渡瀬が歩いていないことがなんだか信じられなかった。

家に帰って部屋に入ったら、当たり前だけど、渡瀬がいない。渡瀬の服がない。
たったそれだけで、見たことのないまったく他人の家みたいに居心地が悪かった。

とりあえず渡瀬が今朝まで寝ていたベッドの枕に顔を押し付けてみた。
化粧っけのないいつもの渡瀬のにおいがした。
114以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:42:35.29 ID:eqA4mVj40
哲学でもやってたの?
話聞いてると渡瀬っていつか宗教にでもはまりそうだなwww
115>>1:2012/02/16(木) 02:42:40.06 ID:R7ajfyZo0
これで終わりです。至らぬ点だらけですが、最後まで書かせていただき感謝です。

何かあれば・・・遅筆ですが
116以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:42:53.70 ID:XkOrf2r00
>>112
ガキなんだよ。30歳超えてるとは思えん。
大人になるってのは、相手を許容すること。相手を受け入れられない人間が相手から受け入れられるはずがない。
さっきの会話も、見てみれば、結局、自分のことばかり考えている。30超えても自分に酔ってるだけ。
この手の奴は孤独死だよ。俺のおばさんが似たような感じだったからよく分かる。
117以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:44:06.74 ID:xINu/dZN0
それ以来彼女とは会ってないの?
118>>1:2012/02/16(木) 02:45:01.56 ID:R7ajfyZo0
>>114
読んでくれてありがとうございました。
若干そういう目の学科だったので。
ずいぶんとそういう話しもしたのですが渡瀬は宗教は頭から否定してましたね。
表現したいものが全てしっくりこなくて、苦しんでるって言う話も聞きました
119以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:45:52.11 ID:6iMmBLqyO
今北
120以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:46:54.27 ID:Q0Xne/oE0
彼女の気持ちわからんでもないな

心が繊細すぎる上に、敏感なんだろ

だから強く振舞ったりもするし
誰にも踏み込まれたくないし
心は開かない

彼女は自分の思考という本の中でもがきながら
沈黙を守りながら
傷つきながら
生きてるんだろ
121以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:47:58.08 ID:GR5C92H20
>>115
昔告白してフラレたってのをだ
122以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:49:07.93 ID:x4WrMyHcO
こんな女はよくいるぞな
123>>1:2012/02/16(木) 02:49:08.64 ID:R7ajfyZo0
>>116
そうかもしれません。
相手を許容したくても、ギリギリのところで受け入れることができない、
そしてそれが妥協だと思い込んで深みに陥ってるのかもしれません。
でもその部分で悩んでいる彼女がたまらなく愛しく思えて。
人間の生の部分がすごく感じられて。

>>117
会っていませんね。最後に一通メールが来て「長い間世話になったね。」とだけ書かれてました
124以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:49:11.32 ID:Q0Xne/oE0
>>121

>>28
に書いてあるだろが
125以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:51:06.72 ID:fn4Q/GXo0
これいつの話?どれぐらい会ってないの
126以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:52:58.44 ID:XkOrf2r00
>>123
悪いこと言わないから、コイツのことは忘れろ。振り回されるだけだぞ。
20歳そこそこなら、こういう思考してても、『若いからな』で許せるけど、30超えてこれは無い。
もっと地に足着けた現実的な女の子探しとけ。
127以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:53:11.71 ID:x4WrMyHcO
今年の10月に起きる出来事
128>>1:2012/02/16(木) 02:53:34.02 ID:R7ajfyZo0
>>120
そう思います。そしてその傷は癒されることなく、
全て生々しいままなんだと思います。
多分見ようとすれば人のかなりの部分を見切れちゃうんだろうと。
ちょっとした会話の中で本音をずばりと言い当てられたりすることが多かったので。


>>122
僕はここまで人の心に触れたのは初めてでした。
でも何にも分からないままだけど
129以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:53:57.51 ID:ktbH6uCS0
>>6
130以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:54:37.03 ID:eqA4mVj40
まぁ要するに甘えだな
ニートとそう変わらないからなー
まぁそういうところが魅力的に写ってしまうのかもしれないがね
131以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:55:19.08 ID:GR5C92H20
>>124
すまん
とばしてたわ
132以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:56:52.04 ID:XkOrf2r00
>>1はダメ女好きの気があるな。こういうの何て言うんだ? ダメウーメンズ?
133以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:57:07.70 ID:Iqy13eH20
なんか不思議な女だが
惹かれるような対象かね?なんか自分と違う世界の住人みたいに感じるが
134>>1:2012/02/16(木) 02:58:05.81 ID:R7ajfyZo0
>>125>>127
去年ですね。半年前くらいです。

>>126
そう思ってはいますが、なんだか今でも告白〜の部分が妙に生々しく夢に出てきて
忘れられないんです。ああ言っとけばよかったな、とか、あれは言うべきではなかったかな、とか。
なんか解決できていない心のささくれがあって、それをどうにかしないと次に進めるどころか
前を向くことすら出来ない感じなんです。
だからVIPに書かせてもらいました。心は少し軽くなりました。緊張しっぱなしだったけど
135以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 02:59:36.48 ID:xINu/dZN0
結構最近だったんだな
連絡取ろうとは思わないの?
136>>1:2012/02/16(木) 03:05:10.15 ID:R7ajfyZo0
>>129
次回スレ立てるときがあれば気をつけたいと思います。さーせん

>>130
甘えもあるかもですね。自分でも言ってましたし。親も超金持ちだし。
ニートみたいなものです。でも異国で独り考えに耽って生活するなんて
変な行動力もあるので、一概には言えないかな・・

>>132
社会に適合できていないっていうのはありますね。
でも仕事自体はできそうな娘なんですが・・・

>>133
不思議な人です。一概にどうとか言えない。きつい人だけど、優しみも持ってる人でした。
でも風邪を引いたら大丈夫?の一言の前に、風邪を引く原因に関して論議を持ちかける、
そんな感じの人ですかね

137以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:05:54.14 ID:x4WrMyHcO
>>1おわりました?
138>>1:2012/02/16(木) 03:06:34.00 ID:R7ajfyZo0
>>135
向こうがそれを望んでいない気がしたんで、やめました。
会うときがあれば自然に引き合うかなと。
接点の人もいないことはないので。
139>>1:2012/02/16(木) 03:07:48.26 ID:R7ajfyZo0
>>137
終わりました。オナニー文すいません。
でも書きたいことが書けたんで申し訳ないけど満足しております
140>>1:2012/02/16(木) 03:10:14.73 ID:R7ajfyZo0
余談で、なんかしょうもないやり取りの会話があるんだけど、
どうだろ?本当にしょうもないですが
個人的にほわっとしたので思いつく限り書き留めた日常の会話ですが
需要ありましたら
141以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:10:45.25 ID:xINu/dZN0
おもしろかった
ありがとう
再試の勉強の良い息抜きになったよ
142以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:11:43.50 ID:xINu/dZN0
じゃあとりあえずそれだけ聞いて寝るわ
143>>1:2012/02/16(木) 03:11:52.59 ID:R7ajfyZo0
もう見ている人いないかな。

先にお礼を。ありがとうございました。お目汚しすいませんでしたが、
だいぶ気が晴れました。
144>>1:2012/02/16(木) 03:13:10.93 ID:R7ajfyZo0
>>142
どもです

こんな感じですが

1「ウィー(酒酔) ただいまー」

渡「おかえりー」

渡「なに買ってきたの?」

1「さつま揚げとか、たくさん!」

渡「納豆・・ねぎ・・・牛乳・・・パンケーキの素??」

1「食べたがってたじゃんパンケーキ」

渡「食べきれないのにこんなに買ってきて・・」

渡「明日朝7時に起こすからね」

1「早いよー(半寝)」

渡「あさごはん納豆とさつま揚げとパンケーキだよ」
145>>1:2012/02/16(木) 03:14:15.32 ID:R7ajfyZo0
>>141
ありがとうございます。息抜きになれて嬉しいです。
再試頑張ってください!
146以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:14:28.88 ID:x4WrMyHcO
見てる
147以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:15:17.55 ID:OCsjv6T/0
本当に食い合わせを意味のないものと考えてるんだなwwwwwwwww
148>>1:2012/02/16(木) 03:19:10.16 ID:R7ajfyZo0
>>146
ありがとうございます!なにかあれば、いかんせん遅筆ですが

>>147
めちゃくちゃでしたねw 好きなものを気にせずに食べるというスタイルでした


こんなんでも需要あるのかな・・・といいつつ投下


渡「逆立ちできる?」

1「できないよー何十年やってないことか」

渡「ブリッジは?」

1「無理」

渡「練習しなよ」

1「なんで?」

渡「逆さでんぐり返しはできるんだけどなあ」

1「だからなんで」
149>>1:2012/02/16(木) 03:20:20.67 ID:R7ajfyZo0
こんなんとか。・・・ああしあわせな日々だった・・・

渡「こっち見ないでね」

1「着替えるならトイレにいきなよ」

渡「だってめんどくさいんだもん」

1「じゃあ押入れのドア開けてせめて隠れなよ」

渡「すぐ済むじゃん、面倒くさい」

1「まったく」

渡「・・・」
1「・・・」

1「もう着替えた?」

渡「まだ着替え始めてもいない」

1「」
150以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:23:09.31 ID:OCsjv6T/0
この一連にフィクションを込めれば小説になると思う
151>>1:2012/02/16(木) 03:24:34.66 ID:R7ajfyZo0
>>150
ありがとうございます。ほんと渡瀬が見たら怒るかもしれないくらいそのまんま書いたので・・
もうちょっと読みやすくするべきであったかと後悔しております
152>>1:2012/02/16(木) 03:31:50.18 ID:R7ajfyZo0
ぼちぼち需要なさそうなので、終わらせていただきます。

初スレたてでしたが、見てくれた方々、ありがとうございました。
心の中を少しだけ整理できた気がします。

僕が思うに、彼女は、人として社会の中で生きていくことが苦手で、
でもなんとか適応しようとして足掻いている、でもできない、
生々しい人間くささが僕は好きだったんだと思います。

多分適応しようとすればできたんです。でも、彼女はそれを選択しなかった。
彼女の行く先はひょっとしたら自分で終わらしてしまうかもしれませんが
僕はそれであっても彼女を尊重できる気がします。それだけ
社会とは関係なく突き詰めていろいろなことを考えているひとだったと思うので。

でも、そうなる前に彼女に会って話したい。もう少し自分でまとまりがついたら、
こちらから連絡してみようかと思います。

本当に聞いてくれてありがとうございました。それでは。




153以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:32:36.10 ID:WDWJUikMO
その彼女って親が金持ちとかじゃない?
そんな感じの女が知り合いにいるけど、
そいつ親は開業医で、乗ってる車はベンツとかビーエム。
んでそれに乗って旅ばっかしてんだよ
154以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:33:14.98 ID:eqA4mVj40
乙!
155以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:40:17.71 ID:x4WrMyHcO
156以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:41:39.07 ID:HSR06NkJO
>>150
そしてそれを読んで多感なガキが色々拗らせるんですね、わかります
157以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/16(木) 03:43:59.67 ID:HSR06NkJO
こういう考えの奴は男でもたまにいるからな
俺は深く考えてる、周りの奴は考えが浅い、みたいなな
158以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
後半から面白かったよ