[昔話] 高２の時、遠距離の彼女にプロポーズした

最近ちょっと色々とあって、昔のこと思い出したから、ここに書いてみようと思う。
１０年以上前だし、大した出来事もない思い出だけど、暇な人いたら読んでやってくれ。

簡単に言うと、高校２年の時に、インターネットで知り合った遠距離の彼女にプロポーズした。
そこに至るまでの２年ほどの話です。



観光名所にもなってる大きな寺の大きな門の前で、俺は一人緊張してた。
彼女は少し不機嫌で、刺々しい空気を放ってた。
別れる直前になるとなんとなくわかる違和感というのかな。そういうものが漂ってた。
この関係もこれで終わってしまうかもしれない。
霧雨が降る、そんな10月の頃。
「あのさ…」
俺はかすれた声を出した。
「まだまだ短いけど、それでもここまで色々あったよね」

オチは告白失敗であってるか？

おわり

オチ言ったら書く意味が・・・w

[インターネットにはまる]

俺がインターネットにはまったのは、中学３年の冬。
まったく受験勉強しようとしない俺を見た父親が怒って、
ゲームを全て取り上げたのがきっかけ。

当時は家にプレイ○テーションやらセ○サターンやら、
色んなゲーム機があって、ほんとにひたすらゲームばっかやってた。
なんとか受験する高校の合格圏内にはいたから、全然危機感もなかった。
田舎の高校受験なんてそんなもん。

小説っぽくしないでいいから要点だけ話せや

ゲーム機を没収された俺が、遊びのツールとして次に見つけたのがパソコンだった。
インターネット自体はそのときの９月くらいから使えるようになってたんだけど
、当時はまだ普及し始めた頃で、大して面白いもんでもなかったから、
しばらく放置してた。

それが、ゲーム没収された頃に、当時好きだった作家さん
の新巻が出て、その本の最後の方にURLが載ってた。
たまたまそこにアクセスしてみようと思ったのが始まりだった。

パイパン勃起ちんぽ膝枕

ホームページには掲示板があった。完全に初心者だったから、
何なのかよくわからなかったけど、一般の人が普通に自分のコメントを
残せるようなもんなんだっていうのは、何度かのぞいているうちに
わかってきた。

初めは興味なかったんだけど、投稿してる人たちが楽しそうに
交流してるのを見てるうちに、少しずつ「自分も書き込んでみようかな」
っていう気持ちが生まれてきた。何と言っても、ゲームができない。
真面目に勉強すればいいところだけど、塾以外ではほとんど勉強して
なかった。時間はたくさんあったんだ。

勇気を出して書き込みしたのは、冬休みに入ってからだったと思う。
それはもう、中３の頭の足りないガキが、頭使って、不自然なほどに
敬語散りばめて文章書きましたよ。何度も読み返して、何度も書き直して、
たった数行を、ラブレターかってくらい時間かけて書いた。
で、震えながら投稿ボタン押した。

オチｗｗ

ごめん、２年分を思い出しながら書いてるから結構長い…

でも確かにこのペースだと全然進まないな

進んでないなww

その後がまたバカなんだけど、10秒単位で更新ボタン連打。
そんなに早く返事くるわけないだろって思うけど、もうドキドキが
止まらなかった。誰も返事してくれなかったらどうしよう、無視され
たらどうしようって気が気じゃなかった。

30分くらいずっとそれ繰り返してたと思う。でもさすがに飽きたし、
冬休みの朝だったし、一度諦めて友達の家に遊びに行った。ここでも俺
勉強してないな〜…。バカになるわけだわ。

で、夕方、そわそわしながら帰ってきて、ドキドキしながら掲示板開いた。

・・・先に謝っておきます。

これは長文コースだわ。
つまんない話をたらたら書き連ねるだけになったらごめんなさい。

すでにつまんなくてごめんなさい

そしたら、ちゃんとあったよ、返事。３人くらいの人がコメントくれてた。
今でも名前覚えてる。

もう嬉しくって。一人一人にまたバカみたいに時間使ってバカ丁寧な返事を書いた。
そしたらまたそれに返信してくれて、そのうち色んな人たちからもコメントが来て…
って感じで、いつの間にか俺は掲示板の投稿に完璧にはまってた。

正直、父親がゲームを没収していようとしていまいと、高校受験の結果
は何も変わっていなかったと思う。田舎の高校受験って、ある程度予定
調和的なところがあるから。
でも、ゲーム没収されたことで、あのときから俺の人生は明らかに違う
方向に進み出した。今振り返ってみて、そう思う。

年が開けた頃。あれからまだ１週間くらいしか経ってないのに、俺は掲
示板では常連になってた。ゲームしてた時間を全部そっちに割り当てて
たから、当然そうもなる。掲示板には同い年も年上も年下もいて、色ん
な人たちと話ができた。それがまた楽しかった。

うんうん

ある日には英語で書かれたsatって人の書き込みもあった。ギリギリの
英語力でなんとか読んだら、その人が台湾の人だっていうのがわかっ
た。ネットってすげぇと思った。文法無茶苦茶な英語で返事したと思
う。今俺が読んだら、添削してやりたいくらいの内容だっただろうな。

ある日、その掲示板で仲良くなった人(仮にseaさんとしておきます)
が、「ホームページ作りました〜」っていう投稿をしてた。ホームペー
ジってそんなに簡単に作れるもんなのかって驚いた。当然チェック。そ
したら、そこにも同じように掲示板があった。

みてるぞ

でも、今まで入り浸ってたサイトと違ったのは、そこにチャットがあったこと。
繰り返すが、当時はネットをやり始めたばかりで、全く何もわかってな
い状態だったから、「チャットって何？」って状態だった。とりあえず
クリックしてみた。

掲示板と似たようなレイアウトで、いまいちよくわかってなかったけ
ど、とりあえず名前打ち込んで入ってみた。

「★さんが入室しました」

何だ？なんだこれ？どうしたら良いんだ？
そんなことを思っていた数分後、

「seaさんが入室しました」

という表示。

「あ、★くんだ〜」

というコメントが入ってた。

ああ、チャットってリアルタイムでやる掲示板投稿みたいなもんね。
そう思った。
しばらくやって慣れてきた頃、何人かが参加してきた。
例のサイトでよく名前を見た人たちだった。

たった一晩で、俺はあっさりチャットにはまった。
だって、掲示板みたいに時間差がないんだよ。すぐに反応が来るんだ
よ。中３のガキだった俺は大したことは言ってなかったと思う。
というか、下らない事ばかり発言してたと思う。でも、皆少し
だけ年上で、優しく相手してくれた。アットホームで、すごく過ごしや
すかった。(seaさんは当時高校２年生のお姉さんだった)

当時は、今みたいに定額でいつでもネットつなぎ放題ってわけじゃなか
った。今の人たちは知らないと思うけど、テレホタイムっていうのがあ
ったんです。夜11時から朝８時までだけ、電話代が定額になるってい
うシステムなんだけど。

限定された時間に人がネットにつなぐ。同じ時間にネットを利用する人
がたくさんいたあの時代だからこそ、チャットってものが栄えたんだと
思う。もう今ではあんなに大勢の人がチャットを利用することはないだ
ろうな…。

ちなみに、その時うちはそのテレホの契約はしていなかったから、電話
代は相当な金額になってたと思う。後日親にかなり怒られたけど、そん
なのも気にならないくらい、俺はチャットにはまってた。そういえば、
高校受験が終わってゲーム解禁になってからも、ほとんどゲームはしな
かったなぁ。

見てくれてる方、本当にありがとうございます。

前置きが長くてごめんなさい。

冬休みが終わってからは、さすがに受験が近づいてきたから、俺も少し
は勉強するようになった。学校に行って、帰ってきて、テレホタイムが
始まる11時前まではそこそこに勉強して、11時になったらパソコン
の前でスタンバイ。12時から１時くらいまで皆と話して、また学校行
って…っていうのが続いた。ある意味メリハリついてたように思う。

俺はここでいろんな礼儀も学んだ。マナーとか、言葉遣いとか。チャッ
トにいたメンバーが優しく教えてくれたからだ。そして何より、タイピ
ングのスピードがめっちゃ上がった。1ヶ月もしないうちに、タッチタ
イピングできるようになった。それは大学になってレポート書くときと
か、今の仕事とかですごく役立ってる。
…なのになんで今はこんなに打つの遅いんだ俺。

父親がネットにはまってる俺を見て怒らなかったのは、多分そういう所
も見てくれていたからなんじゃないかな。

でもさ、あの時父親が俺を止めていれば、良くも悪くも今のような未来
は来なかったと思うよ。

[彼女に出会う]

チャットにはまってる間も、変わらず最初の掲示板には顔を出してた。
そのサイトは作家さんの公式サイトだったから、本当に色んな人がやっ
てくる。その分回転も速くて、しばらくしたら名前を見なくなる人たち
も多くいた。

俺はずっと投稿を続けていたから、冬休みが終わって、掲
示板に初めて投稿してから一ヶ月が経った頃には、いつの間にか俺は掲
示板の主要メンバーみたいな位置にいた。

ヒカルって子が掲示板に投稿して来たのは、ちょうどそんな頃だった。

投稿者：ヒカル
初めまして！中３のヒカルです。
メル友募集中です！仲良くして下さいね！(^^)/

こんな感じの内容だったと思う。
あぁ、同い年の子だ。そんな感想だった。
それより、メル友ってなんだろう。

くどいようだが、ネットを始めたばかりの俺にとっては、出てくる単語
が全部意味不明のものばかりだったのだ。今はwikiがある。でも、当時
はそんなものない。とりあえず、メル友のメルっていうのがメールのこ
とだってわかるまでに、5回はこの短い投稿を読み直した。それにして
も、無知すぎるな俺…。田舎者もここまでくるとさすがにひどい。

彼女の投稿に返信しようと、丁寧な文章を書いている間に、俺の頭を、
これまで思ってもいなかった考えがよぎった。




メール、送ってみようかな。

当時はインターネット絡みの事件が表面化する少し前で、ちょうど過渡
期だった。出会い系サイト関係で事件が報道され始めたのは俺が高１に
なってしばらくしてからの事だ。

俺の頭にはネットに潜む危険性に関しての知識は一切無かったし、せい
ぜい、同い年の子と仲良くなるチャンスかも？くらいしかなかった。

今考えても、よくそんなことやったな、と思う。今の俺には、そんなに
気軽に初対面(実際には会ってもいないけど)の人に、メールを送るな
んて勇気はない。

でもあの時は、ドキドキしながら掲示板に投稿して、
ドキドキしながらチャットに参加して、その度に楽しい経験をしてきた
し、初めてのことだらけだったから、いつもよりもそういうことに対す
る恐れとかがなかったのかもしれない。ハードルが下がっていたのかも
しれない。

とは言っても、メールを打つのには、掲示板に初めて投稿した時以上に
時間がかかったし、何度も何度も書き直したけど(笑)　もっと言え
ば、メル友っていうのが、自分が思っているのと違う意味だったら俺た
だの大馬鹿たれだよな…なんてことも思って、何度も止めようとしたけ
ど。それでも、なんとかメールを書き上げた。

初めまして。★と申します。突然メールを送ってしまって申し訳ありません。
同じ中学３年生ということで、色々とお話できれば良いなと思います。
ご迷惑になったらすみません。
掲示板の皆さんはいい人たちばかりですから、ヒカルさんも楽しんでくださいね！
これからよろしくお願い致します。

確か、こんな感じの内容だったと思う。もう全然覚えてないけど。
なんとも堅い文章だ。俺は何を考えていたんだろう。でも、当時の俺の
文体ってこんな感じだったような気がする。仕事のメールじゃないんだ
から…。

そして、今度も10秒単位でメールの送受信ボタンを連打する俺。思い
出しても恥ずかしい。
で、また30分くらいで飽きて遊びに出かけたと思う。
でも、帰ってきても返信はなかった。

やっぱり文章堅すぎたか？
いきなり知らない奴からメールが来たらそりゃ警戒するよな…。

でも、メル友探してるって言ってたしな…。
あ、やっぱりメル友の意味間違ってた！？
でも、俺今じゃもうあの掲示板の常連みたいなもんだし、
歓迎する意味ではあれくらい別に変じゃないよな？
でも、それなら掲示板でコメントした分だけで十分じゃね？
やっぱりやりすぎだったか？
でも
でｍ

色んな考えが頭を巡って、一人でもだえてた。

で、心も落ち着いて夜、そろそろチャットに参加しようかなと思って、パソコンの
電源入れたら、メールが来てた。
何だろう、こういう時って何故か待ってるとまったく連絡来ないよね。忘れた頃に来るっていう。

緊張しながらメール開いた。

なんだろうな、もうずいぶん昔に終わった出来事なのに、すごく覚えてる。
当時最新だったNECのバリュー○ター。そのマウスのザラザラした感じとか、
少し気合い入れて押さないとクリックできないあの微妙な堅さ具合とか。
ガリガリ音を立てて画面が変わる瞬間とか。
…とにかく、今と比べるとずいぶん動作が遅かったな。

初めまして！本当にメールくれてありがとうございます！
掲示板でもお返事くれてましたよね？同じ学年の友達ができて嬉しいです！
★さんはどこに住んでるんですか？またメールしてくださいね！(^^)

記憶の中では、こんな感じだったと思う。そして、俺はにやけてたと思う。
同い年の子とこんな風に仲良くなれるなんて、インターネットってすげぇ！
お父さんありがとう！(とは言ってないけど)

チャットと同時進行で、一生懸命、それこそ必死になって
返事を書いた。

なんかもうあの頃の自分、滑稽すぎて笑えてくる。今、あの自分にメッ
セージを送ることができるなら言ってやりたい。「お前のそういうとこ
ろが、この後で色々と問題を起こすんだぞ」と。一人舞い上がってた当
時の俺には、そんなことまったくわかってなかったが。

この日を境に、俺はヒカルとメールを交換するようになり、それを楽し
みに毎日の楽しくもない勉強をやり過ごし、メールを送ったらチャット
に参加し、掲示板に書き込みをし…という生活を送った。

ヒカルは俺とは違って都会に住む娘さんだった。２歳かそれくらい年上
の姉がいて、本人曰く、それほど仲は良くないとか。勉強はそれほど得
意じゃなくて、とりあえず今の成績で行ける最もレベルの高い高校を受
験する予定とのこと。話を聞く分には、十分賢そうに思えたし、俺より
もはるかに勉強しているようにも感じられた。

都会の高校受験って大変なんだな…。そう思いながら、俺も少しだけ勉強
に気合いが入った。結局の所、俺もなんだかんだ言って勉強してたんだな、
あの頃って。こうして、俺たちはすごい早さで仲良くなっていった。
2月に入ってしばらくした頃には、もうお互いの本名も明かして、
名前で呼び合っていたと思う。

ある日、ヒカルが住所を教えて欲しい、という旨のメールを送ってきた。
危機意識皆無だった俺は快諾した。
「楽しみにしててね」
というメールの数日後。我が家にヒカルから手紙が届いた。

ここまで読んでくれた人たちにはもう分かってるかもしれないが、この
時、俺は携帯を持っていなかった。というより、携帯自体がまだ普及し
ていなかった。メール機能もなかったんじゃないかと思う。本当にこの
頃って、色々なことが変わり始めた頃だったんだよ。

だから、メールもパソコンからしか送れない。携帯と違って、常に手元
で着信をチェックできるわけではないから、どうしても１日に１通、と
いうのが普通になる。でも、返ってそれが毎日の楽しみになってた。チ
ャットももちろん楽しかったけど、この頃になると、優先順位は完全に
こっちの方が上だった。

手紙には、「ガッカリしたらごめんね」というメッセージとともに、写
真が一枚入ってた。写真には、当時デビューしたばかりだった宇多田ヒ
カルを小さくしたような感じの女の子が写ってた。(今思うと、そんな
に似てなかった。でも当時はそう思えた。それで、この昔話では名前を
ヒカルにしました)

a

素直にかわいいなぁと思った。こんなかわいい子が俺のメル友なんだなぁと。
数日後、俺もヒカルに自分の写真を送った。一番まともに見える写真を
撮るのに使い切りカメラ24枚撮りを本当に使い切った。

ヒカルの方も俺の写真を見てガッカリはしなかったらしい。少なくとも
露骨な反応の変化は無かった。変わらずメールは来たし、写真の背景に
写っていた家の庭を見て、「★の家の庭は大きいねぇ」なんて驚いてい
た。田舎はね、家がでかいんだよ。

長すぎる　短くまとめて書け

変に狙った文体にするから逆にリアリティがなくなってる気がする
まあ頑張れ

ふぅ。

これ、付き合いが始まるところまで書いたら今日終わるな...。

だらだらとごめんなさい。何日かに分けて書くことになりそうです。

もうちょい内容整理してきます。

いや普通にスレ落ちるだろ

それからしばらくの間は同じ生活の繰り返し。自分で言うのも何だけ
ど、俺はかなり良い奴だったと思う。演じてたわけではないけど、自然
と優しくなれた。なんかもう、とき○き○モリアルってゲームで、一度
も選択肢の答えを外してないくらいの良い奴だった。

もういい読むのやめるは

そんな生活に変化があったのは、３月に入って、高校受験が終わって、
合格発表があった頃。受験の前日には、お互いに励ましのメールを送り
合って、気合い入れて試験に臨んだ。結果、無事合格。田舎の予定調和
で無難に合格した俺と違って、ヒカルの合格は本当に嬉しかった。何度
も何度もお祝いの言葉を書いた。

その返信メールに電話番号があった。

お祝いしてくれてありがとう！(^^)/
そして合格祝いでついにピッチを買ってもらいました！
番号書いとくね！
×××-○○○○……

もうわかってますね？俺の反応は、「ピッチって何？」だった。
当時は携帯電話とPHSが同じくらいのレベルで普及してる頃だった。
何がなんだかわからなかったけど、書いてあった電話番号から、とりあ
えず電話の一種だってことはわかった。

ここまで読んでくれただけでもとてもありがたいです。

時間頂いてありがとうございました。

色々整理するための自己満足スレになって申し訳ないです

この>>1の文携帯小説レベルでよみづれーぞｗｗｗｗｗｗ


まったく読んでないけど

固まった。
これは、電話しても良いってことなのかな。でも、何を話せば良いんだ。
そもそも実はシャイな俺が、電話とはいえ女の子と一対一で話なんかできるのか。
キモがられて終わるんじゃないか。メール来なくなるんじゃないか。

って感じで、また一人もだえてた。そのメールをプリントアウトして、
自分の部屋に戻って1時間くらい悩んだ。メールを見たのが晩飯食った後
だから、多分8時過ぎるくらいまで一人でそうしてた。

で、一大決心して、家の電話の子機に番号打ち込んだ。
でも、通話ボタンが押せない。本当にもうヘタレ。

>>75

高田純次みたいですね〜

でも確かに

ただ電話するだけやんか！
「電話番号書いてあったから、電話してみた」で良いやんか！
何をそんなに緊張することがある？

さぁ、押せ。それで楽になれる。

頭の中の勇気ある俺が言う。

いやいや、相手が出た後どうすんだよ。何も話すこと決めてなかった
ら、そのあと気まずいぞ。せめて何話すかだけでも考えておけ。

弱気な俺が言う。

戦いは弱気な俺が勝った。

俺はルーズリーフに、自分が話すことを書きだした。
途中で話の展開が変わったら困るから、いくつかの選択肢も考えた。

長いな…

テレホとか懐かしい

そういうとこは楽しめる

こんな感じ。

↓

急に電話してごめんね。電話番号が書いてくれてたから。
今大丈夫？

Yes → ありがとう。合格おめでとう！これで春から高校生だね。

No → 忙しい時間にごめんね。またメールします。


情けない俺を笑って下さい。でも、本当に緊張してたんです。

それから、８時半を過ぎた辺りでようやくまた電話を手にした。

でも、またここからしばらく通話ボタンとにらめっこする。
強気な俺と弱気な俺が、バットとフライパン持って戦ってた。

そしてついにバットが勝った。俺は通話ボタンを押した。
押してしまった。

着信音が流れて。
あの時間が永遠のように感じられる、なんて表現する人多いけど。
ホントそう。
時間にして数秒の間に、何度途中で切ろうと思ったことか。

そして、着信音が途切れて。

「おかけになった電話ha、gennzai….」

という、今ではお約束のメッセージが流れた。

一気に脱力して、電話を切る。何故かホッとした。
先延ばしにできたからかな。
これで、メールにも「電話してみたけど、つながらなくて」と
言い訳できる。何にも反応しなかった訳じゃないって言える。
これで良かったやん。うん、良かった良かった。

と思ってたら電話が鳴った。ホントにびびった。電話をベッドに投げた。
でもすぐに拾った。電話からはさっき自分が打ち込んだと思われる番号が表示されていた
。

何も考えられないまま、通話ボタンを押した。

「もしもし」

イメージしていた声よりも低かった。
というよりも、ハスキーな声だった。

この人は、あれか。

本気で小説レベルで書こうとしてるのか

「もしもし」

答えた自分の声が、自分の声じゃないみたいだった。声は震えてたと思う。

「電話もらったみたいなんですけど」

「………ヒカルさんですか？★と申しますが…」

返事するまでに、結構かかった。

はよ

というか、自分でもすごいと思うけど、結構あの頃の事って覚えているね。
年取ってきてからは、同じような経験が重なってすぐに忘れちゃうんだけど、あの頃の
事って新しいことだらけだったから、ホントに記憶に残ってる。
と言っても完璧に覚えてるわけじゃないから、「こんな感じだったな」っていう所は
ご容赦を。細かい言葉なんかは、記憶と捏造の産物だと思います。

「うん、そんな気がしてました…」

その言葉を聞いてからのことはほとんど覚えてない。
自分がメモした台本なんか頭のどっかに飛んでいって、

「急に電話してごめんなさい電話番号書いてくれてたから
電話しなきゃと思って今大丈夫だったかな合格おめでとう
またメールするね」

みたいに、高速で何かを口走っていたんじゃないかと思う。

感想は後にして内容だけ先書けよおっさん

気がついたら、ヒカルの笑い声を聞いて俺も笑顔になってた。いつの間
にか、メールで話してるような、いつもの雰囲気になってた。ヒカルが
上手くリードしてくれたんだと思う。…ホントに良い子だったな。

この時確かヒカルが言ってたのは、電話番号教えたら多分俺は電話して
くるんじゃないかと思ってて、メール送ってからずっとPHSを横に置
いてにらめっこしてたんだとか。でも、いつまで経ってもかかってこな
いから(俺がちょうど部屋でもだえてた頃かな)、お風呂に入りに行っ
て、部屋に戻ってきたときに電話が鳴ってたらしい。

ギリギリのところで電話が切れて、そのまますぐに電話し直してくれたんだとか。

すごいね。俺なんか1回電話かけるまでにすごい時間かかったのにね。
あなたは速攻ですか。女の子って度胸あるね。

最初の挨拶なんかが終わって、話は高校に入ってからの事になってた。
もう多分20分は話してたと思う。

「私の学校、弓道部があるんだ。珍しいでしょ？それも気に入ってて、
入学したら始めるつもり」

「僕は…中学もやってたし、テニスかなぁ」

何が「僕」だ。当時はずっと「僕」でいってました。
俺っていうのが恥ずかしい年齢でした。
今から思うと僕もどうかと思うが。

「後はね、恋をするのだ」

この言葉に、また俺は一人固まった。その日何回目か。

そういえば、これまでメールのやり取りをしてきた２ヶ月間、この話題
は出なかった。
というよりも、俺は意識的に出さなかった。ヒカルに彼氏がいるのがわ
かったら、俺はきっと遠慮して、いや、気になってこれまでのように話
せなくなる。それに、聞く勇気もなかった。

「ってことは彼氏いないんだ」

意識的に明るく言った。なるべく心中を悟られないように努力した。

「いないよ〜ｗ」

ヒカルが笑う。なんか頭がぼーっとしてた。
変な期待がふくらみ出す。
いやいや、そんなおいしい話あるわけないだろ。漫画か。

「ヒカルはきっといい人が見つかるよ〜」

ずっと前から自分でもわかってたよ。声聞いて悟ったよ。
これは好きになってるな〜って。

「★みたいな人がいたら良いけどねぇ」

社交辞令だ。言うなよ俺。

「僕みたいなんで良かったらいくらでも良いけどねぇ」

言うなっつったろ・・・

その後の沈黙はとてもとても長く感じられた。本当に長かった。

「じゃあ、そうしようかな？」


言葉の意味がわかんなかった。


「ホントに？」


「うん。そうなったら良いなって思ってた。
お互い新しい生活が始まるし、新しい関係を始めよう！」

長いぞ

なんか、歯車がうまくかみ合う時って本当にあるんだね。
そんな感じで、おままごとにもならないヒカルとの付き合いが始まった。

世の中も色々と変わってたけど、俺自身の生活もかなり変わっていく。
ちょうどその最初の頃。

今北けどネットで知り合った遠距離の彼女とか終わってんな

>>104
だよな

本気で思い出すのはここまででいいや。
この期間のことを、1回形にしてみたかったっていうただの自己満足でした。

結局この人には、高校入って６月で振られた。
新しい生活が始まったら出会いも多いし、1回もあったことないしで
そりゃあうまくいくわけないわね

プロローグがなげぇ

それから1回ネットから離れようとしたけど、結局生活の一部には
残ってて。高校１年の冬に、まったく同じ状態で別の人と付き合った。

インターネットで知り合って、遠距離で…ってのは変わらなかったけど、
今度のは会いに行ける距離ではあった。月に１回は会いに行った。

初心者だったのか

まぁまぁ…

思った以上に時間がかかるのね。文字規制とか知らんかったし…
申し訳ない

まとめに載せてくれたもえ！

でもやっぱし、実際の生活の一部になってないから、
そうそううまくはいかないもので。

ヒカルさんの時みたいな、なんというか、これはまずいな〜
っていう別れの雰囲気みたいなのを感じ始めたのが１０月。
会ってもなんか不機嫌だった

このまま帰ったら絶対終わるわと思ったので、
次の日もう一回会う約束だけして、その日は別れた。
この日が土曜日。

金のない高校生。ネットカフェも栄えてない時代。
泊まる場所ない。

駅のホームで寝た。寒かった

夜中の12時過ぎた辺りで、急におっさんに声をかけられた。

「にいちゃん、一人か」

みたいな感じ。真っ黒で歯が無かった。

食われると思った

でも逃げても捕まりそうだったから、そのおっさんについて行った。

そしたら、もっと大勢のおっさんのいるところに連れて行かれた。

ホームレスの集団だった。真剣に食われると思った

そしたら、

「こいつ今日帰れないらしいから、一緒にいてやろうぜ」

とか言って、粉々に砕けたポテトチップスと、ビールくれた。

まだ１７歳だったし、寒い中ビールもねぇよと思ったけど、

怖かったから素直に受け取った。

ポテチは磯臭い香りがした

話を聞いてると、どうやら東北出身の人たちらしい。
訛りで勝手にそう思っただけだけど。

大工かなんかの仕事をするために出稼ぎで出てきたけど、
結局こっちでも仕事がなくて、日雇いで働いてるんだとか
稼ぎが安定しないから、住む場所がないんだと

ちなみにこの時俺が一晩過ごした駅は、関西圏ではかなり大きな駅です

みんな酔っ払ってて、扱いが大変だった。
急に「見てろよ！」とか言って、壁に小便し始めたり、
「エイゴリアァーン」とかいって、シャドーボクシング始めたり。

かなり警戒してたけど、でもいい人たちなんだなぁってことが
わかってからは、それなりに話もした。

歯のないおっさんが色々語ってくれたけど、ほとんど忘れた。
でもこれだけ覚えてる。

「俺ら、仕事もなくて、こんな生活してるけど、大工が好きで
やってるから、これでも幸せなんだ」

たしかこんな感じ。

高校の時の恋愛がその後も続くなんてのは都市伝説だと思ってる

で、言われた。

「お前の好きな事ってなんだ」


高校入って俺はかなり落ちぶれてたから、正直俺には夢なんか
なかった。新しくできた彼女と出会ったチャットには賢い同年代が
いて、俺なんてゴミくずみたいなもんだったし。夢を持つのも
おこがましいと思ってた

「いや、特にないんすよ」

って笑ってごまかしたら、どつかれた。あのシャドーボクシングは
振りじゃなかった。マジで痛くて、口の中切れた。

「そんなんじゃあかんで！」

って、真剣に怒られた。
むかつくやら、びっくりやらだった。
でも、なんか心に残った。

胸熱

で、朝方4時過ぎたあたりで、おっさんたちが酔いつぶれたから、
そっと逃げるようにそこから抜け出した。
電車ももう動き始める頃だったから、タイミング的にはジャスト。

で、彼女(この人はIにしとく)のところに行く電車の中で、
色々と考えた。

「俺、何が好きなんだろう」

書くのも恥ずかしいけど、この時思ったのが、ホントに、

「Iと結婚しよう」

ってことだったんですよ。最初の100のコメントは何だったんだって
くらい、この辺はあっさり書くけど。

そこから始めようって思ったのね。それ以外にすがるもんがなかった
とも言える。

それから４時間くらいして、Iと会った。

霧雨が降ってて、その日も寒かった。


なんとなく場所は寺が良いと思った。

で、ようやく冒頭に戻るわけですが。

Iはその時も結構不機嫌だった。

後で聞いたら、彼女は彼女でそのとき私生活がばたばただったらしい。

それに、不機嫌になる大元だった、ケンカの後でもあったし。

理由は、これを書くとまたこれまでみたいな長い話になるからカット。

彼女も、「これはもうダメかな」と思ってたみたい。

それが重なって、とにかくこっちの顔が見れなかったんだと

「あのさ・・・」

って声を絞り出して、

「まだまだ先のことになると思うけど」

「時が来たら、Iと結婚したいと思ってるんだ」

I、びっくりして顔上げた。

「今回みたいな事、これからもあるかもしれないけど、
結婚するって思ったら、この程度のこと何回でも乗り越えてやろう
っていう覚悟ができた」

「だから、これからも一緒にいてください」

こんなうまくは言ってないと思うけど、内容的にはこんな感じ

オチなくてごめん。

彼女、今日ここで別れ話をされると思ってたらしい。
だから真逆のことを言われて、ずーっとこっちの様子をうかがってた。

でも、ちゃんと

「うん」

って言ってくれた。


そのときに俺、ようやく中３から狂った自分の道を取り戻せるような
気がした。

自分も高２の頃遠距離で付き合ったから面白いな
なけなしの金をはたいて会いにいったわ

帰りの３時間かかる電車の中で、自分の今後の人生決めた。
あっちの母親は教育ママだったから、その母親も納得する
大学に行かなきゃいけないと思ったし、その中で、あの歯のない
おっさんみたいに、好きなことを仕事にしたいとも思った。

>>131さん

月5000円の小遣いだったんですよ。一応進学校だからバイト禁止で。
片道3880円。帰って来れないから、お年玉とか全部そのために
使ってました。今ではとてもできない(笑)

今、追い付いたけど感動要素が皆無だな┐(-。ー;)┌

その後、大学受験のために通った予備校(塾か？)で、
すごい英語の先生に出会った。

その人も言ってた。

「お前の夢は何だ？」
「夢が、今の現実変えるんだぞ」

って。ホームレスのおっさんと重なった。

これしかないって思った。

で、今、高校生に英語教えてる。

今思えば、１７歳のガキのおままごとみたいなプロポーズだったけど、

彼女はそれを受け入れてくれて、信じてくれたみたい。

で、３年前にやっと結婚した

で、今月の７日に子どもが生まれた。

今は妻子ともにあっちの実家にいる。

帰ってくるのは１５日。

〉〉134

まあまあ…

こういうのもたまには

おめでとう

じゃあ夢→教師になったんだ
子供の名前は何にするの？

久しぶりに一人でいる時間が長くなって、

これまでのことを色々と思い出してました。

それを１回まとめてみたいと思って、スレ立てしました。

うまく書けなくてごめんなさい。

はよ続きかけ
書き込まないけど見てるやつは案外多いんだぞ

>>139さん

ありがとうございます。
夢って言葉が自分的にはキーワードになってるけど、
あまりにもそのままなんで、「志」って漢字を入れたいと思ってます

結婚した人と全然関係ない人との事を長々と書いてしまいましたけど、
結局さかのぼって考えてみると、ここまでたどり着く道のりの中での
一番最初の分岐点はあの人だったんだなぁと思ったからです。

すごくすごく苦い思い出なんですけど、あの出来事のおかげで、
奥様とも出会えたと本気で思います。

後は、ヒカルさんとの関わりの中で、俺がいかに心ないことをたくさん
していたかっていうのも、後でわかりました。

奥様との付き合いの中で、「あんたちょっとそれはないだろう」って思う
ことがちょこちょこあったんだけど、良く考えたら、「あぁ、でも俺、
それをヒカルさんにやってたかも」って。

だから我慢もできたし、ここで俺が負けなければ、
いつかこの人も俺みたいに気付いてくれる時が来るって。

思えば本当に彼女とも呼べないような、数ヶ月のヒカルさんとの
関わりの中で、たくさんの事を学ばせてもらいました。

ということで。

感動も何もないこんな話にお付き合い下さいまして、
本当にありがとうございました。

個人的にはすっきりです。
貴重な人生の時間を無駄にさせてしまってごめんなさい。

おつ！
最後におっさんいくつなの

>>147さん

今２８です。

高校１年の冬からだから、付き合って９年で結婚しました。

>>148
そうか
二十歳の俺がいうのもなんだけど、いい人生だったな
俺もあんたみたいに振り返れる過去があるようにがんばるよ

>>150さん

ありがとうございます。
悪い人生ではないかな。

２０歳か・・・若いですね

まぁまぁな話だったと思うよ。

最終的にはなかなかできないことをやり遂げたんだね

>>152

ありがとうございます。

それしかなかったっていうのが正直なとこですね

子供が産まれると女から母親に変身してな、旦那が幻滅するパターンにならないことを祈るよ

乙、結構楽しく読めたぞ！
これからも末永くお幸せに〜

同年代だ
懐かしかったよ