幼女「おにいちゃーん!」ばふっ
男「……」
巫女「男さん、朝ですよ」
男「起きたくありません」
幼女「もう、おにいちゃんたらーおきて?」ゆっさゆっさ
男「いやだ」
巫女「何を仰っているのです。お目をおどろかせ給へ!」
男「いやだ」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:51:06.89 ID:RFVAZoqZP
うむ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:53:16.72 ID:wtte8gR00
少女「…軍隊だったらバッター制裁でバコバコ決定」
男「……」
幼女「ふぇぇ…少女ちゃん、ぶたれたことあるの?」
少女「二回くらい」
少女「…これは生涯の恥だからあまり人に言わないでね」
幼女「う…うん。わかった。いわない」むぐむぐ
巫女「…男さん。軍隊に入られたらどうでしょう?」
男「起きるよりもっと嫌ですよ…」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:53:25.32 ID:nNTcPgTK0
こんなラノベが有っただろ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:54:07.11 ID:7GPCRnO90
続き?
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:55:09.05 ID:wtte8gR00
幼女「わたしといっしょに天界にきて!」を書いたものだけれども
覚えているか?
約束通り書いたぞ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:57:12.65 ID:wtte8gR00
幼女「おにいちゃんが兵隊さんになったらかっこいいと思うのになぁ…」
巫女「ええ。一度だけでもよいので男さんのハキハキしている姿を見てみたいですね」
少女「…もてもてだよ。男さん」
男「へん、どーせ俺は冴えない顔したひねくれもやしでごぼう筋肉のヒキヒキニートですよ」
幼女「そんなことないよ!おにいちゃんはすてきだよ?」
巫女「私も、男さんは磨けば輝く原石だと思いますよ」
少女「……どんな人でも磨けば輝く」
男「あ…どうも…」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 20:59:18.64 ID:wtte8gR00
男「じゃなくて!てかどっから入ってきたんだよお前ら!」
幼女「合かぎ使って入ってきたのー」キラッ
男「いつ作った!?」
幼女「きのうだよ?えへへーおにいちゃーん」ばふっ
男「…はぁ」
男「とにかく俺は今日一日外に出るつもりはありませんから」
巫女「まぁ。それはまた何故です?」
男「宴やら何やらで疲れたからです」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:01:12.94 ID:wtte8gR00
巫女「困りました…今日のすけじゅーるはすでに立てられているのですが…」
男(う…)
男「またどっかにいく気で?」
巫女「はい!今回はとっても凄いところに行くのです!」wktk
男「とっても凄いところ?」
幼女「うんっ。少女ちゃんがつきそいにんになってくれるほどのところだよ!」
少女「…っ」シュビッ
男「ど…どうも。ご苦労さまです」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:01:38.51 ID:XcNbd+FLO
来たか
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:03:18.12 ID:wtte8gR00
巫女「おそらくそこに参られれば男さんは現在の乱雑な生活を脱し心機一転する事でしょう」
男「まさか徴兵……?」
幼女「ううん…。ちがうよぉ…?」ユラリ
巫女「今回赴く所は、その様なものよりももっともっと恐ろしく…」
少女「空間たる空間に常に悲鳴が響きわたっている、」
巫女「そんな地獄のような……」
巫女「…否」
巫女「まさしく『地獄というところそのもの』に参るのですよーーッ!!」カッッ!
ロリ地獄
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:05:09.00 ID:wtte8gR00
幼女「だからね、おにいちゃん…」じりじり
男「ぁ…ぁ、ぁぁ…」
幼女「あたしと…あたしといっしょに…」
幼女「あたしといっしょに地獄に行こぉおぉおおぉお!!」
男「ぎええぇええええぇぇぇぇええええっ!!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:06:23.24 ID:UlfZ91GN0
おまんこはまだかーーーーーーーーーー
おまんこはまだか!!!!!!!!!!
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:06:27.07 ID:wtte8gR00
男「と、悲鳴を上げてみたものの」
幼女「ありゃ?」
巫女「…拍子抜けです」
少女「……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:08:04.52 ID:wtte8gR00
男「要するにこれから皆で地獄見学ツアーに行こうよってことなんだろう?」
幼女「そういうこと!」
少女「……」こくこく
男「それなら俺は別にいいけどさ。…でも1つだけ聞きたいことがある」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:11:25.70 ID:wtte8gR00
幼女「巫女さん、きいたっ!?」
巫女「はい、確かに聞きましたよ!」
幼女「お、おにいちゃんが、あのおにいちゃんが別にいいよってゆった!」
男「…は?」
幼女「おにいちゃんが!はじめてあたしにいいよってゆったんだよ!少女ちゃん録音できてる!?」
少女「…!!」こくこく!
幼女「いやーーっ!」ぴょんぴょん
男「なんで録音するんだよ!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:14:13.51 ID:wtte8gR00
男「それで巫女さん、地獄言く目的は何なんです?」
巫女「今回は男さんと幼女さまに社会科見学をして頂きたいのです」
男「社会科見学?」
巫女「はい。社会科見学です」
男「それはまたどうして…」
少女「…男さんと幼女ちゃんは天界以外の世界のお勉強もしないとダメなんだって」
幼女「きのうの夜にお父様に無理やり押し付けられたのー」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:16:32.69 ID:wtte8gR00
男「こ……これは断れない」
巫女「その通りです。男さんに拒否権は最初から存在しなかったのです!」
男「くっ」
少女「…男さんには、もう少し自分の立場をわかってほしいの」
男「うっ……」
男「わ、わかったよ。行くよぉ行けばいいんだろぉ…?」
巫女「はい。その通りです」
幼女「ふふっ、それじゃあ地獄にレッツゴー!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:19:22.55 ID:wtte8gR00
天界
天女「やあ、男じゃないか。久しいな」
男「あ、天女さん。どうもお久しぶりっす」
天女「うむ。今日はどういう要件でここに来たんだ?」
男「ああ、それが…」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:20:29.44 ID:UFa19Jie0
新しいな
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:22:26.09 ID:wtte8gR00
幼女「あのね天女さん、きょうはね、おにいちゃんといっしょに地獄に行くの!」
天女「なんだ幼女これから死ぬのか。達者でな」
巫女「なにをふざけたことをおっしゃっておられるのですかっ!」
天女「あーれーぇ」
23 :
忍法帖【Lv=7,xxxP】 :2012/01/08(日) 21:22:45.13 ID:x7nLftGK0
シエンタ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:24:46.51 ID:wtte8gR00
天女「なるほどー、地獄見学ツアーか」
巫女「つあーではなく一応お勉強なのですよ」
天女「そうかそうか、だから少女がそばに付いているのだな」
少女「…うん」
男「あの、巫女さん?」
巫女「はい。なんでしょう?」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:25:26.59 ID:wIqr1g7h0
こんな映画あったよな
地獄旅行いくの
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:27:43.49 ID:wtte8gR00
男「地獄って護衛がいないといけないようなところなんですか」
幼女「あ、そういえばそうだよね。巫女さんどうなの?」
巫女「地獄といってもその種類は多種多様です」
巫女「気性が荒い鬼さんがおられる地獄や、反対に穏やかなデスクワーク鬼さんがいる地獄もあるのですよ」
幼女「へぇぇ…!」
男「なるほどなるほど」
男(…そういやいつだか巫女さんが鬼さんは公務員だ的なこと言ってたな)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:29:26.78 ID:wtte8gR00
巫女「そもそも世界というのは天界、人間界、地獄界以外にも存在するのですよ」
男「えっ、この3つだけじゃあないんですか?」
巫女「はい。全部で六つ存在します」
幼女「どんなの?どんなの?」
巫女「そうですね。地獄界に行く前にざっと六道輪廻の世界をお教えしましょう」
天女「っえー、そういうのは学校の教室でやってほしいんだがぁー」
巫女「天女さんも少しは勉学にお触れ下さいっ」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:31:37.96 ID:wtte8gR00
巫女「えーおほんっ。まず世界というのは六つあると先ほど申し上げました」
男「うん」
巫女「それらは上から天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界があるとされています」
男「へぇ。思った以上にいっぱいあるんだな」
幼女「あたししらなかった。巫女さん、それってどんな世界なの?」
巫女「はい。まずはここ天界からお教えします」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:33:52.33 ID:wtte8gR00
巫女「天界というのは六道の中でも最高位に属します」
巫女「我々天界人というのは寿命がとても長く、快楽に満ち、苦しみも伴いません」
巫女「ただし。天界はあくまでも六道輪廻の舞台の一環に過ぎませんので、天界人は不死ではありません」
男「巫女さんたちもいずれは死んじゃうのか…」
天女「そうだ。ただただ寿命がながいってだけだよ」
巫女「天界人は死ぬ直前に天人五衰と言った状態になります」
巫女「これは長寿の末に迎える死の直前に現れる5つの兆しのことで、からだが薄汚れたり汗かきになったり
精神的に不安定になったりします」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:36:12.81 ID:wtte8gR00
巫女「次は男さんが住まう人間界ですよ」
男「おお、聞かしてください」
巫女「はい。人間界は地獄から数えて五番目に位置する世界です」
巫女「様々な苦しみ、悩みなどが混沌としている世界ですが、それと同じ位の楽しみもまた存在します」
男「アニメとかゲームとかがあるな、うん」
天女「だからといって苦しみから逃げてばかりではいけないんだぞ?」
男「う……。わかってますよ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:38:37.46 ID:wtte8gR00
巫女「ふふっ。それと悟りを開いて仏に成りうるという救いも置かれていますよ」
幼女「おにいちゃんがんばってほとけになって!あたし応援するよ!」
男「お、おう。頑張って悟り開くわ」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:40:51.99 ID:wtte8gR00
巫女「次は地獄から数えて四番目に当たる修羅界です」
男「もしかして教科書とかに載ってる阿修羅像とかが修羅人すか?」
巫女「はい。彼らは終始闘いを繰り広げ、争い合います」
巫女「苦しみや争いが耐えない世界ではありますが、それを乗り越えたり勝つことによって満たされることもある様です」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:42:47.79 ID:wtte8gR00
男「ふーん。そういや人間界も戦争とかでいつまでも争っているよな」
天女「修羅界が近いからな。程度は低いが似たところはある」
少女「…あなたたちがどうするかによって人間界は天界にも修羅界にも成りうるんだよ」
男「…そうか。ちょっと考えなきゃならないな」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:44:58.08 ID:wtte8gR00
巫女「次は地獄から数えて三番目の畜生界です」
男(フリーザ様「ちくしょう……ちくしょおおぉ…!」)
天女「それじゃない」
巫女「ここは前世で十悪業という殺生やオナニーなど淫らなことに耽る、いやらしいことばかり考える
という悪い行いをした者の中でも罪が軽いものが落ちるところです」
男「なん…だと」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:46:06.55 ID:Mqn2ME2f0
上げ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:46:48.01 ID:wtte8gR00
巫女「やはり必要以上に簡単に手に入る快楽に耽るのはよくないですね」
男「」
幼女「? どうかしたのおにいちゃん?」
男「あ…あ、あぁぁ…。なんでもないぞ幼女…」
幼女「?」
少女「……?」
男(今日から過度なオナニーはやめよう…)
天女「ニタニタ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:48:45.87 ID:wtte8gR00
巫女「お次は地獄から数えて二番目の餓鬼界ですよ」
天女「ここに二人いるが」
幼女「よ、ようじょはがきじゃないもんっ!」
少女「わたし、その言葉は許せない」チャキ
天女「ちょ…っ。冗談だぜ兄弟…」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:50:29.35 ID:wtte8gR00
男「はあ。幼女はともかく少女ちゃんはこの年で准尉なんですよ?」
巫女「そうです。彼女は出世街道を駆け登っている秀才です」
天女「わ、わたしだって大神家の専属秘書だもん」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:53:09.18 ID:wtte8gR00
巫女「解説に戻ります。餓鬼界というのは先ほど述べた十悪業を犯した中でも中間の者が落とされます」
巫女「彼らは常に激しい空腹感、飢餓感に襲われています」
男「空腹感?」
巫女「ええ。何かを食べようとしても手に取った瞬間食べ物が火に変わって燃え尽きてしまうんです」
幼女「か、かわいそう…何も食べられないの?」
巫女「はい。ただし……その、えと…」
男「? どうしたんすか」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:55:01.49 ID:wtte8gR00
巫女「彼らには…その、一つだけ食べられるものがあるのです」
男「へぇぇ。それって?」
巫女「あ、あぁぅ…」
男「?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:56:34.90 ID:wtte8gR00
天女「こいつは諸々の事情でいえない。のでわたしが代わりに言ってやろう」
男「は、はぁ」
天女「餓鬼が唯一口にできるもの。それは自分たちの糞尿だ」
男「……………」チラ
巫女「……」こくこく
男「ええええっ!」
少女「……き、きたない」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:56:40.93 ID:Mqn2ME2f0
やったぜ。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 21:58:18.37 ID:wtte8gR00
巫女「さ、さあ!だいたいの世界観が分かった所で今度は実際に六道輪廻の世界の一つである
地獄へ行ってみましょう!」
男「そ、そうっすね。そうしましょっか」
幼女「ううーんどんなところかな?鬼さんやさしいかな?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:00:41.37 ID:wtte8gR00
少女「…わたしはあまりいい所ではないと思うの」
天女「そんなことはないぞ少女。治安は天界に負けないくらい良い」
少女「そうなの?」
天女「ああ。ただ罪人は腐るほどひしめいているが。それが悪いイメージを作っているんだろう」
天女「お前らのことはわたしが途中まで送っていく。付いて来い」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:02:54.90 ID:wtte8gR00
地獄の入口
天女「着いたぞ。ここが地獄の入口だ」
男「い、嫌な響き…」
少女「……雰囲気が重い」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:07:49.31 ID:wtte8gR00
幼女「うーん。もうちょっとあかるいおなまえにすればいいのにー」
天女「『ようこそ六道世界の一つ地獄へ!おみやげもあるよ☆彡キャピ』の方がいいか?」
幼女「うん!そっちのほうがかわいいもんっ」
天女「じゃあ今度閻魔に提案してくるわ」
巫女「やめてください…」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:07:53.26 ID:Mqn2ME2f0
上げ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:10:50.82 ID:wtte8gR00
少女「…おみやげはどんなものがあるのかな」
男「閻魔たんストラップとかじゃないか?わからん」
天女「ふむ…。そろそろお前らの案内役の鬼が来るはずなんだが…」
鬼「すんませーん…!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:13:24.27 ID:wtte8gR00
少女「…!」
男「お、向こうからそれっぽい誰かが走ってきたぞ」
巫女「きっとあの方が案内役の鬼さんですね」
幼女「うわーい!ほんとの鬼さんだー!」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:15:54.11 ID:wtte8gR00
鬼「ぜえ…ぜえ…すんません天女さんたち。遅れやした…」
巫女「いえいえ。私達も先程ここに着いたばかりですよ」
少女「…うん。あまり待ってない」
鬼「それは良かった…」ほっ
天女「お前。あれだけ腕に時計をしろと言ったはずだぞこら」
鬼「ひいいっ、すんませんすんませんすんませーん!」
男「…鬼より天界人の方がガラが悪いってどーなのよ」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:18:12.65 ID:wtte8gR00
巫女「ええ。これは大変由々しき問題ですよ天女さんっ」
天女「…それは違うな」
巫女「え…?」
天女「性格は人種に左右されるものでは無い。日本人だからといって皆がみんな穏やかなわけではないだろう」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:20:07.94 ID:wtte8gR00
巫女「…あぅ、そう言われると…」
少女「……なっ」
幼女「み…巫女さんのお説教を、一撃で…!」
男「最強の拒絶タイプか」
鬼「あのー…行かないんなら俺帰りますけど」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:22:09.33 ID:wtte8gR00
巫女「い、行きます。もちろん行きますとも」
天女「ここで行かなかったらおっさんにせっきょうされちまうからな」
男(そ…それだけは避けないと)
鬼「わかりますた。じゃあ貴重品はそこのコインロッカーに入れて」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:24:15.88 ID:wtte8gR00
鬼「旦那はなにか預けておきたいもんはありますかい?」
男「俺は特に何も持って来てないから、いいかな」
幼女「ねぇねぇ巫女さん、きちょうひんって、なに?」
巫女「幼女さま。貴重品というのは所持金など、その人にとって重要なもののことです」
幼女「ふへぇー。じゃあいいかな。あたしお金あんまり持ってないし」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:26:30.76 ID:wtte8gR00
巫女「私はけーたいを預けておきます。世界が違うのでおそらく圏外でしょうし…」
少女「わたしもいい。…特になんにも持ってない」
鬼「あーっと…お嬢ちゃん。地獄は刑執行役の鬼以外は武器をもっちゃいけねー決まりなんですよね」
少女「………え?」
鬼「すまねぇけど、腰の拳銃と軍刀はあっちの預かり所に渡しておいていただきたいっす」
少女「…!!!」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:29:11.87 ID:wtte8gR00
少女「い…いや!」
鬼「へ?」
少女「刀はわたしの魂そのものなの…!だからこれは絶対に離さない…!」ぎゅううう
鬼「あ、ありゃー。まさかの展開来ちゃったコレ…」
男「…あらら」
鬼「うーんまいったなぁ。それじゃあ見学は許可できないっすよ…」ポリポリ
少女「それならあたし、けんがくしない…!」
天女「おいおい少女。それじゃ幼女たちが困っちゃうだろうが」
少女「……でも、やなんだもん」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:31:13.34 ID:wtte8gR00
巫女「少女ちゃん?少しの間だけですから、鬼さんに預けていただきましょう?」
少女「いやっ、いやっ!絶対に離さないもん!絶対だもん!」じたばた
幼女「ふぁぁ…。少女ちゃんが大声でわがままをゆってる…」
天女「ほう、珍しいこともあったもんだな…」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:31:26.81 ID:OoZIc2JV0
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:33:56.23 ID:wtte8gR00
天女「でもまぁ、わたしはこれは大体予測できていたぞ」
巫女「ええっ!?」
天女「少女。ここはわたしにまかせておけ」
少女「てんにょ…さん?」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:36:30.87 ID:wtte8gR00
巫女「天女さん、一体何をなさるおつもりです」
天女「まあまあ、とりあえず見てなって」
天女「おい鬼。今からわたしが大神に変わって特別な書付書く。からそれまで待ってろ」
鬼「へ?あ、はぁ…」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:39:36.55 ID:wtte8gR00
男「書き付け?書付ってなんすか」
天女「今回だけは武装を認めてくれっていうのを書くんだよ」
天女「どら、サラサラっと」
カキカキ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:42:00.64 ID:wtte8gR00
天女「ほらお前。ありがたく頂戴しとけ」ピッ
鬼「はいはーい」
鬼「えーなになに?今回だけは武装を認めてねby大神専属秘書天女より」
男「極めて簡素な文面ですな…;」
巫女「こ、これで本当に通るのでしょうか…」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:43:48.30 ID:wtte8gR00
天女「おい鬼、最後の判印を目ン玉ひんむいて良く見ろ」
鬼「んー?どれどれ」
鬼「!!」
鬼「こ、これは大神さまを表す朱印…!」
天女「……」ニヤァ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:47:19.66 ID:wtte8gR00
鬼「というわけで今回だけは特別措置を取らせて頂きますたよ」
天女「よろしくって」
巫女「ま、まさか本当に規制をすっ飛ばせるとは…。驚きです」
幼女「天女さん、すごい!」
天女「むっふっふー、それほどでもあるがなぁー」
少女「かたな…離さなくていいの…?」
男「うん。なんだかそうなったみたいだよ」
少女「あ…あの、ありがとう天女さん」
天女「いいってことよ」ハッハッハ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:48:46.34 ID:wtte8gR00
鬼「うんじゃあ早速旦那たちを地獄へ案内いたします」
男「どうやって地獄に行くんですか?」
鬼「天界は釣り糸を使いますよね。んでも地獄は下にありますから…」
鬼「この巨大滑り台でスーッと一気に降りていくんすよ」ジャーン
男「え、ええ!?」
幼女「きょだいなすべりだい!?」キラキラ
少女「…!!!」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 22:58:52.94 ID:9VjVl1Uj0
幼女「す、すごいよおにいちゃん!きょだいなすべりだいだよ!?」グイグイ
男「そ、そうだなー。これはちょっと予測できなかったなー」ガクンガクン
少女「…!…!」どきどきわくてか!
巫女「ふふっ、少女ちゃんたら。楽しそうで何よりです」
少女「! べ、べつに少女は滑り台が楽しみってわけじゃないもん…!」
巫女「またまたー。目は口ほどに物を言うと申します」
少女「………ぁぅ」
鬼「ささっ、まずは旦那から順にすべって行ってくだせえ」
男「あ…は、はい」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ヒョオオオオ…
男(う…。下が真っ暗で何も見えない…)
男(は、初めてのウォータースライダーより断然怖い…!)ガクガク
男(お、俺には無理だ。まずは幼女に滑ってもらおう…)
鬼「? 旦那、どうしたんで?」
男「あ、あの鬼さん。まずは俺からじゃなくて幼女たちから…」
幼女「もーなにやってるのおにいちゃん。早く行ってよほーら!」どんっ
男「なっっっ!?」
男「ぎぃいぃいやあぁああああっぁっぁぁぁあああああああ!!」ビュオオオオオ