クリスマスに京都御所を一日中歩いた話

とりあえず、お世話になったVIPPERへの感謝の意を込めて

スレ立て代行ありがとうございます

どこから話せばいいのか分からんが、とりあえず事の発端から書いていく
つまらんと思うが、とりあえず書いていく

この計画を思いついたのは、約1ヶ月前の大学の帰りの電車の中だった
iphoneで２ちゃんのクリスマス関係のスレを見ていたオレは、オレはどうしようかと考えていた
大学最後のクリスマスだ。普通にバイトで終わらせるのはつまらない。
しかし、彼女などいないし、友人もいろいろ予定があるだろう
そこでどうしようかと考えたとき、オレの頭の中が閃いた

『京都御所を24時間歩けばいいんじゃね？』

見ている人はおらんな。まあいいや。

そう思った瞬間、「これだ！」と思いオレは内心喜んだ
大学生活最後のクリスマスを京都御所で目的もなく歩き続けるというものは、
他の人から見れば、キチガイのように思うかもしれないが、オレは大学最後のクリスマスを盛り上げるには
これしかないという確信をその時持っていた
そして、来るべき1ヶ月後を楽しみにしていた

続けろ

そして、12月24日の深夜
その時オレは大学の部室にいた
とうとう、オレの挑戦が始まるのか
そう思うと緊張して、寝ることもままならなかった
歩く時間帯は、24日3時にスタートし、25日3時にゴールと決めていた
18時間歩いた時には24日21時、「性の6時間」が始まる
体力的にも精神的にも疲労が溜まっているときに、
なおも踏ん張って残りの6時間を歩いて、「性の6時間」を克服しようというのが狙いだった
ルートは京都御所内をめいいっぱい歩くつもりだった
具体的なルートは下のような感じ
http://iup.2ch-library.com/i/i0517219-1325000637.jpg

ぼふぅ

>>5
ありがとう

そして、歩いている間はVIPでスレを立てて実況しようと思っていたが、
普段からスレ立てしないので、いざ立てるときレベルが足りないとかで
立てれなかったのには焦った
だけど、スレ立て代行スレを見つけてようやくそれを頼りにスレを立てることができ、ほっとした
別に歩くくらいなら、1人でもできる
実況とかもする必要がないと思われるだろうが、やはり実況すると誰かに見られていて
自分の逃げ場をなくす役割を果たすと考えていたので、スレ立ては絶対条件だと考えていた

しかし、スレ立てに慣れていないものだから、なんやかんやで時間が経ってしまい
実際にスタート地点に立てたのが24日3時30分
30分も遅れてしまった
食料や携帯の充電器や乾電池などは事前にコンビニで購入
このとき必要なものは十分揃えたと考えていたが、今から思うと、もう少しお金を出して
マフラーや手袋を買っておいた方が良かったと思っている

そして、24日3時30分オレはスタートした
天気予報では寒波が来ていると言っていたが、確かに外は寒かった
また、昼間は散歩する人で賑わうが、夜中の3時過ぎだと人っ子一人いなかった
たまに皇宮警察の見回りのパトカーが、徐行してそばを通り過ぎるだけであった
手袋をつけていない手は、ブラブラさせておくわけにはいかず、ずっとポッケに入れたままだ
しかし、実況は続けた
一周するごとに、時間と周った回数を書き込みしていった

俺一回チャリで通ったわｗ

「頑張れ！」とか「応援してる」という書き込みに励まされながら
２周、３周とひたすらに回数を重ねていった
そんな中、目の前に１人の男が現れた
スレを見て酔っ払いながらも駆け付けたという、京都大学５回生のVIPPERであった
近くでなんかやっていると思い、スネークしにきたという
お互い、京都の大学に通っているということで、親近感が湧いた

>>11
マジかｗｗｗ

あまり詳しい話の内容は覚えていない
最初は簡単な自己紹介から始めて、いろいろローカルネタを話していったと思う
しかし、彼の下宿先にホモが住んでいるという話は興味深く、面白かった
そんなこんなで一周ほどして、彼は「寝る」といって帰った
そしてあとから、スレを見てみると、先ほどの彼らしき書き込みがあった

112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 06:08:39.34 ID:mIpfrVMF0
>>35ですただいま
>>1特定した

これを見たときは正直に言って、驚いた
そんな大したことも話していないつもりだが、それでも特定するとかさすがはVIPPERである
その後、塾の合格体験記なども見つけたらしき、オレはいささか恥ずかしく思った

このころになると、空が白く明るくなってきた
犬の散歩をする人や、ランニングする人もちらほら見かけるようになった
ずっと暗い中一人で歩いていると、寂しさが募ってくるもので
他人の姿を見かけると、それも少しばかし癒された
また、太陽が昇っているのを見かけると、これから気温が上がってくるのだと思い嬉しかった
普段は太陽が昇ったくらいで騒がないが、寒い夜の中を歩いていると、そのような自然現象にも心が引かれるようだ

そして、最初の６時間が経過した
この時はまだ足には痛みが無く、好調だった
気温も上がってきて、凍えた体も太陽の日差しで少し温まれた
しかし、ここで充電器が動かないというトラブルが発生

一度京都御所に入ったら、ゴールするまで出たくはなかった
しかし、ここで出て新しい充電器を買わなければ、実況できないと思い、
一度戦線を離脱した
京都御所を出てみると、周囲の風景が狭く、オレを圧迫しているように感じられた
京都御所を歩いたことが分かる人は分かると思うが、ここはだだっ広くて、視界が開けている
そんなところを長時間歩いて、その風景に慣れてしまったせいだろう
いつも歩く烏丸今出川の交差点がとても狭く感じられたのだ
そのような違和感を抱きつつ、セブンイレブンへ
新しく買った充電器をiphoneに接続してみると、無事に充電できたので、安堵の一息をつく

寝てた
俺が来たぜ

そして、すぐに京都御所に戻って歩行を続けた
この時に１人のvipperから差し入れの申し出があったので、
それに甘えて、指定された場所に行く
何か欲しいものがあるかと聞かれたが、とにかく暖かいものが欲しかったので
缶コーヒーと肉まん、栄養ドリンクを所望した
この後、いろんなスネークの人から差し入れを貰ったが、缶コーヒーと肉まんが定番となった
彼が２人目のvipperとなる

読んでる

話してみると、彼は同じ大学の３回生だという
オレにとっては後輩にあたる
彼からの差し入れは肉まんが４〜５個、缶コーヒーが３本ほど、そして結構高価な栄養ドリンク
そして、「クリスマスといったらこれでしょｗ」といって、フライドチキンまで用意してくれた
６時間も寒空の中歩いていたオレにとっては、とてもありがたい差し入れだった
冷めてはおいしくないので、急いで肉まんを貪り缶コーヒーを飲んであったまった
とても幸せに感じられる時間であった

その後彼とは２,３周行動を共にした
彼は就活生なので、いろいろそのことに関して話した。
彼を仮にTとするとこんな感じ

オレ「しかし、リクナビの合同説明会に行った時はおんなじ服装の人達がたくさんいて気持ち悪かったなあ」
T「ああ〜、僕もインテックス大阪に行ってきましたよ。確かに気持ち悪いですねえ」
オレ「あれなら、まだコミケの方がいいと思うよ。人は多いけど、みんな違う服装してるし」
T「そうですかｗ」

こんな感じの他愛もない会話だったが、楽しかったよ

よんでるしえん

そんな感じで彼と過ごしていたのだが、ここでまたもやトラブルが発生した
スレが落ちたのだ
まあ、これは仕方ないことだとその時から思っていた
ネタ的にはまあ面白いものだと自負していたし、

96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 05:07:10.00 ID:BogbrgU90
２４時間ｗｗｗ
それでこそ真のＶＩＰＰＥＲだ
頑張れ。風邪引くなよ

というレスもあったから、絶対に盛り上がるんじゃないかなと思っていたのだが、
やはりやっていることは、ただの「歩き」であり、報告内容も「〇〇時〇〇分　〇周目を歩く」といったものだし、
スレを読んでいる人達も、退屈な内容ばかりだと２４時間つきっきりというのは苦痛に感じ
離れていってしまうのも無理はないと思っていた
しかし、こっちはガチでやっている分、それが悔しくてならなかった
なんていうか、「こんなアホなことをやっているんだ！もっと注目してくれ！」という心境だった

はやくしないとまた落ちるぞ

しかもオレはレベルが低いので、iphoneから新たにスレを立てることができなかった
どうしたものかとオレは考えた
誰にも見られていない以上、この挑戦もただの自己満足のためだけにするというのか
誰にも知られずに、ただ一人歩き続けるというのか
それを考えると、これから先の道程が先ほどとはまして苦痛に感じられた
そんなときにvipperのTが「オレ、家に帰ってスレ立てましょか」という提案をしてくれた
オレ「いいのか？」
T「大丈夫ですよ」
オレは少し悩んだが、最後には彼に頼ることにした
本当にありがたかった

>>24
遅筆ですまん

そして、彼がスレを立てるために帰った後も、オレは黙々と歩き続けた
まわりの人達はみんな楽しそうに散歩し、思い思いのクリスマスを過ごしているようだった
その姿を見るたびに、オレはこんなところで何をしているんだろうと考えていた
こんなしんどいことをしなくても、別にいいじゃないか、
卒論も終わったし、バイトもない休日なんだから映画のDVDみたり、けいおんの映画を鑑賞したりして
過ごした方がよっぽど楽しいじゃないか
なのになんでこんな自分を追い込むようなことをするんだと、今更ながら考えていた
そんなこんなで15時を過ぎて、折り返し地点を廻った。
周った回数はこのとき15周。
けっこう歩いたのに、まだ15周か〜と、その時思ったものだ。

ちょっとコーヒー淹れてくる

確かに退屈だろうな
俺はそもそも知らなかったがなんてスレタイなん？

>>27
クリスマスだし、24時間京都御所を歩き続ける
↑こんな感じのやつ

ほ

ああ 別のスレに張り付いてたなあ
来年あたり俺もなんかやるか

�C

それ以降はひたすらソロプレイであり、ただひたすらに周回を稼いでいった
その時から家に帰ってスレ立てしてくれたｖｉｐｐｅｒのスレで実況
そして、日も暮れて辺りが暗くなり始めたとき、１台の自転車がオレの隣に乗りつけてきた
「いや〜ｗｗｗｗｗｗあなたは２ちゃんで実況しているひとですか？ｗｗｗｗｗｗｗ」
彼もＶＩＰのスレを見てスネークしに来たみたいだ
やたらと声が大きいし、テンションも高い
vipのスレでよく語尾に「ｗｗｗｗｗ」をつけて、笑いの表現をするのは読者の方はご存じだろうが、
リアルにこんな話し方をしていたと言っても誇張ではない
彼を仮にMとする

オレ「はい、そうですが…」
M「そうですかｗｗｗｗいや〜ｗｗｗｗｗ差し入れをしてあげたいんですけどｗｗｗｗ
　この辺良く分からなくてｗｗｗｗｗ近くにコンビニとかあります？ｗｗｗｗｗ」
オレ「あ、ありがとうございます。コンビニならあっちの方に…」
M「そうですかｗｗｗｗｗそれならちょっと行ってきますねｗｗｗｗｗｗ」

そう言って、嵐の如くにコンビニに向かっていった。

そして、しばらくするとすぐに戻ってきた
M「買ってきましたｗｗｗｗｗｗｗ朝のモーニングショットとｗｗｗｗｗｗ
　レインボーマウンテンｗｗｗｗｗｗどっちがいいですかｗｗｗｗ」
俺「あ、ありがとうございます。それじゃあ、レインボーマウンテンで…」
そんな感じではあったが、彼は飽きるまでついていくと言ってくれたので、
話し相手ができたので嬉しかった
ただ周囲を響かせるほど、声が大きかったので皇宮警察の方に目をつけられないかが心配だったが…
M「いや〜ｗｗｗｗ来てみてもどこにいるか分からなかったんでｗｗｗｗｗｗいろんな人に聞いて回りましたよ〜ｗｗｗｗｗ」
俺「そうなんですか、まあ、オレはここにずっと歩いているんで」
M「そうですよね〜ｗｗｗｗｗ」

いろいろ話をしてみて、Mのことがいくつか分かって来た。
Mは32歳の無職で、いまはハローワークで職を探しているという。

うぷなしとはこれいかに

ほ

彼は歩いている間、給料を倍にして労働時間を半分にすればみんな幸せになれるという持論をオレに説いた
M「そしたらｗｗｗｗｗｗみんなｗｗｗｗ幸せになれると思うんですよねｗｗｗｗ」
俺「そうですか。う〜ん、でも、それはそれで問題が発生したりするんじゃないですかね」
M「まあｗｗｗｗｗこれは私の妄想なんですけどねｗｗｗｗｗｗ」
とまあ、こんな感じでハイテンションで話していた。

1周何分くらいかかるの？

>>35
うｐちょっと待って

そして、皇宮警察の前を通り過ぎるところで、トラブルが発生する
Mが俺を探しているときに、皇宮警察の人にも声をかけていたようで、
警察官の前を通る時、一声かけたのだ

M「いや〜ｗｗｗｗｗｗようやく見つかりましたｗｗｗｗｗ」
警「あ、見つかった？」
M「はいｗｗｗｗｗｗ」
警「君、２ちゃんで書き込みしてる人？」
俺「あ、ご存じなんですか？」
警「いや、君の連れの人が『２ちゃんで実況している人を探している』と言ってたから」
俺（M、ちょおま）
警「２ちゃんで書き込みしてるとさ、ほら、たくさん人が集まってくる時があるから」
俺「ああ、すいません」

こんなこと書いていいのかな

別に問題ないだろ
というかようやく面白そうな話だな

しえん

ほ

>>38
1時間に１周くらいかな

その後、巡回していた皇宮警察のパトカーが俺達の前に止まって、中の人が出てきた
警「すいません、２ちゃんで実況している人ですか」
俺「はい、そうです…」
警「ちょっと確認取らせてもらっていいかな」

そんな感じで初めての職務質問を受け、免許証の内容が控えられた
しかし、ただの確認なんで連絡するというのは無いみたいだ
しかし、Mはある意味腹が据わっていると思う

警「あなたの職業は？」
M「無職ですｗｗｗｗｗｗｗ」
警「ああ…、そうですか」
M「そうなんですよｗｗｗｗｗ３２にもなっていまだにこんな紙持っている人ですからｗｗｗｗｗ」
そういって、ハローワークで貰って来た求人票をちらつかせたのは、ある意味すげえと感心した

しえん
京都御所の写真集買ったったｗｗ

面白い

確認を取った後、いろいろ警察の方と少し雑談
警「君はいつから歩いているの？」
俺「24日の3時30分からですね」
警「へえ、いつまで？」
俺「25日の3時までですね」
警「それはすごいね〜。今までそんな長い距離歩いたことあるの？」
俺「実家から大学までの距離を、18時間かけて歩いたことがあります」
そんな感じの他愛もない会話だった
そうして、警察の職務質問を終えたが、
警「そうか〜、夜とか御所の南の方とか気をつけてね」
俺「え、なんでですか？」
警「いや、変な人とか多いから」
俺「変な人とは？」
警「なんかホモがいるみたいだからね〜」
M「えｗｗｗｗｗホモがいるんですかｗｗｗｗｗｗ」
警「うん」
ネットでは噂を聞いていたが、やはり警察の方もホモの存在を認知しているようだ
そんなこんなで、警察の職質も終わり、再び歩を進める
ここで俺はMの無神経さに少し腹が立ったのは、いうまでもない
俺「公安関係は２ちゃんには敏感なんで、あまりそれを表にするのは困りますよ」
M「はあ、すいません」
ここでテンションが下がるM
俺「まあ、いいです。済んだことですから」

今起きたぞ
ちょうど俺が行った辺りか

そのあと、スレへの書き込みをしばらく自重した
書き込みできなかったのは、このようなことがあったからなんだ

その頃vipperのTが立ててくれたスレに差し入れの申し出のレスがいくつかきた
俺「なんか昼間と比べて数が多くなりましたね」
M「そうですねｗｗｗｗ」
俺「このレスの人とか今、烏丸通にいるみたいです」
M「そうですかｗｗｗｗｗ」
そんなかんじでレスを見ていたのだが、その時ある違和感が

42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 16:44:14.58 ID:q5Y10b5w0
もうすぐいくぜ。差し入れしようか？
44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 16:49:10.22 ID:q5Y10b5w0
>>43
了解した！愛を込めて持ってってやんよ！
61 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします : 2011/12/24(土) 17:57:00.09 ID:q5Y10b5w0
>>60
今三人で中にいるんだけどどこにいる？

その時の俺は何を思ったのか、先ほどの警察の話を聞いたばかりなのか、このID:q5Y10b5w0を
ホモなのではないかという疑念が、頭から離れなかった
「愛をこめて」とか見ず知らずのvipperに使うこと、「今三人」でいること、
また（この時は他のレスと勘違いしていたのだが）「南」から京都御所を北上していることから
ID:q5Y10b5w0はホモ三人組だと、オレの中で解釈してしまった
このときの恐怖は今でも忘れられない

わらた

ホモ三人組ｗｗｗｗｗｗ

そんなことがあったのか

このときの俺の見方は、テンションの高いMしかいなかった

俺「どうしましょう…、この人たちホモかもしれないです…」
M「えｗｗｗｗｗマジっすかｗｗｗｗｗ」
俺「う〜ん、困った…」

このとき俺は15時間以上歩いており、走るほどの体力は持ち合わせていない
ひたすら一定のペースで歩き続けるのが精いっぱいである

俺「…とりあえず、歩きましょうか。そして、スタート地点のベンチで休憩します」
M「分かりましたｗｗｗｗｗ」

その時の俺はとにかく歩くことしかできなかった
そして、とりあえずスタート地点のベンチで腰かける俺たち
ここでiphoneでスレのチェックをしていると、向こうから3人組の姿、あと1人の歩行者の姿が見えた

ホモだ！ホモが来た！

頭の中がすばやく緊急体制へと切り替わる
しかし成す術もないので、とりあえずiphoneを覗きこんでバレないようにしてやり過ごす作戦にでる

せっかく来たのにやり過ごしちゃったのかよｗｗｗ

しえん

紫煙

iPhoneみてる方がバレそうだが

徐々に近づいてくるホモ
Mはまだ何が起こっているか分からないのか、ぼんやりしている

俺「Mさん、たぶんあいつらがホモです」
M「マジっすかｗｗｗｗｗ」
俺「とりあえず、顔を伏せてやり過ごしましょう！」

童貞より先に処女を失うなんて、まっぴら御免だ
しかも三人のホモに輪姦された日には、いくら楽天家のオレでも立ち直れる自信が無い
「ああ、あのときホモに、しかも3人を相手に輪姦されてよかった〜！」とかいうふうに思考転換しない限り、到底無理な話だ

そうこうしているうちに、ホモとの距離は10ｍを切る
街灯が逆光していて、顔は良く分からなかったが、おぼろに見える服装の特徴から
まだ若い人のようだ

寝不足って怖いんだな

しかし、どうしても相手の様子が気になってしまうので、ついつい様子をうかがう
三人組の方も、オレがスレに書いてあるオレの服装の特徴と酷似しているためか、
様子を窺うようにちらちらと、こっちの様子をうかがっている
ホモフィルターを掛けていたオレの目には、彼らの挙動が獲物の様子を観察する肉食動物のようにしか見えなかった

しかし、このままでは埒が明かないと思ったオレは、アクションを起こすことに

俺「すいません。スレで差し入れしてくれるという三人組ですか？」

しえん

あー立ってたね
最初の方に京大生が行ってたな

すると、三人組の一人が「はい、そうです！あの、24時間歩いている方ですか？」と返事を返してくれた

(よかった、ホモじゃなかった…)
ここでホッとため息をつく俺
(やはり、俺の早とちりか…)

そのあと、三人組の後を歩いていた人も、実はスレを見て差し入れを持って来てくれたvipperであったことがわかった
四人のvipperから、缶コーヒーと肉まん、それにカイロもいただいた
この時は日も暮れて、気温もぐっと下がってきたので、とても有難かった
そして、三人組の人達にはオレがホモだと疑ってしまったことについて謝った
三人とも笑って許してくれた
聞いてみると、彼らもオレと同じ大学に在籍してるということだった

結局会えたんだなｗ

しえん

その後、すぐに三人組と別れ、後からきてくれたシマウマ帽子のvipperとMさんと一緒に歩いた
シマウマ帽子の方は「シマウマ」から取って、仮にSとする
ここでSさんから、誉められたのが印象に残っている

S「いや〜、これから木屋町の立ち飲み屋で飲みに行くんだけど、あそこで騒いでいる若者に君の姿を見せてやりたいね」
俺「そんな、たいしたことないです。オレは火の中に自分から飛び込む蛾みたいなもんですから。
　　自分からしんどいことをしているんですよ」

Sさんとはこんな会話をした。
まあ、確かに自分から無意味にしんどいことをしているから、あまり大したことはない。
やりたいことをやっているだけだと思う。

それからは本当に他愛のない話をした後、Sさんとは別れた。
Sさんの差し入れの中に、コーヒーを入れてくれたペットボトルホルダーがあるのだが
その中に貼るカイロが貼ってあり、コーヒーの缶を出して、そこに手を入れると暖かいよと言ってくれて
その気遣いが本当にありがたいと感じた。
俺もこれくらいの気遣いができる人間になりたいと思ったほどだ。

そして、時刻は21時を回ろうとしていた
足は、右足の裏がの痛みが激しく、いささか右足を引きずるようにして歩いた

そんなとき、また一人応援に駆けつけてくれたvipperがいた
俺をずっと探していて、30分も探し回ったという
近くの高専に通っている彼は俺に缶コーヒーとスニッカーズをくれた
本当に貰ってばっかだなあと思った
そのあとは3人で歩いた
終始ハイテンションだったＭさんも、22時過ぎた頃には帰って行った
面白い人だった。
高専のvipper(仮にＥとする)とは何を話しただろう
本当に他愛のない話を少ししたり、黙って静かに歩いていた感じか

Ｅ「しかし、ここはいいですね〜。静かでとても落ち着きます」
俺「そうやね〜。そういうことあるから、京都御所はいいんだな〜」

俺「オレもこれやる前はやっぱりやめようかなとか思ってたけど、やっぱり『やらない後悔よりやる後悔』やね」
Ｅ「…俺さんがいうと説得力ありますね」

そんなＥも終電があるので、23時過ぎには帰った
俺は再び、1人で歩くことになった

>>6
100年前とあんまり変わってないもんだな

高専じゃなくて工繊な
一応国立なんだぜ・・・

支援

ワロタ
それ説明しなきゃ会話だけじゃ絶対伝わらないだろｗｗｗ

ここからは本格的に冷え込んできて、またさっきまで連れがいた分、人恋しさがどっと押し寄せてきた
普段の大学生活では、単独行動を潔しとしていたオレだが、まわりに人もいない夜の京都御所では、
人がいない、一緒に連れ添って歩く人がいないという状況が、精神的にオレを追い込んでいった
カイジの鉄骨渡りのシーンで、カイジと佐原だけになって、2人がお互いを呼び掛け合うところで
カイジが「人間が…希望そのものだったんだ…」と泪する場面があるけど、まさにそんな心境だった
今まで会ったvipperとは互いに互いのことは理解はしていなかっただろう
しかし、こにいるだけで、一緒に歩いてくれるだけで、「温もり」のようなものを感じていた
今になってやっと、あの時のカイジの心境が実感できたと思う

京都の学生なら京都工繊大くらい知ってると思ってたんだぜｗｗｗｗｗｗ

京都工繊に編入する高専生も居るからややこしいんだよな

ほ

も

襲

あちゃー>>1寝ちゃったか

しかし、オレは歩かなければいけない
途中でやめることなんてできない
それを強く意識していた
一歩一歩刻んで、周回を増やしていった

23：22　24周目
0：15　25周目
1：13　26周目
・
・
・

あまりの寒さに京都御所内の自販機でホットの飲み物を買って、あったまった
口に入れた瞬間、暖かさが体中に沁み渡り、生き返ったような心地がした
しかし、それも一瞬のことでしばらくすると、寒風がオレの体を突き抜け、暖かさを奪っていった
しだいに、意味のない言葉をつぶやくようになった
よくＡＶ男優がいう「あーｽﾝｺﾞｲ」の口調を真似て、
「あーｽ、あーｽﾝｺﾞｲ」とかブツブツ言ってた
足も歩くたびに痛みが走った

ちょくちょくIDが変わってるのは規制食らってるから？

もっとしえん

2：14　27周目
・
・
・

ここまで来て、残り1周が歩ければいい時間にまできた
「性の6時間の克服」という当初の目的を忘れ、オレはただひたすらに
「あーｽﾝｺﾞｲ」とつぶやき、ゆっくりゆっくり這うように進んでいった
あの時のオレは何をすごいと思って、「あーｽ、あーｽﾝｺﾞｲ」とつぶやいていたのだろう
自分のことながら、よく分からん

しかし、ゴールを目の前にしたオレは、残りの体力を全てこの1周にかけた
そのせいか、スピードも若干速くなった
ひたすら歩いた
目標達成を目前とした人間の力というものは恐ろしい
2：55に28周目に到達した
今まで、1時間かけて歩いた距離を、ラストの1周だけ40分で歩いたのだ
何はともあれオレはゴールした
歩いた時間は正しく計るなら、23時間25分であるが、もう十分だと思った

疲れのせいか何の達成感もないし、こみ上げてくるものもなかった
あるのは一歩歩くたびに走る筋肉痛と、疲労感だけであった

ほ

追いついたらゴールしてた

京都御所を後にしたオレは、松屋で飯を食い、大学に潜り込んで5時間ばかしの仮眠をとった後
シャワーを浴びて、バイトに向かった
その次の日は、15時間の睡眠をとった
さらにその次の日は10時間寝て、バイトに行った

とんだクリスマスを過ごしたけど、これはこれでいい思い出かなと思う
これでオレの長い長い話は終わり
何か質問とかある？
なければ、ここでスレを終えようと思う

凄まじいな･･･

>>82
まあ、なんだかんだで面白かったけどね
vipperにも実際に会えたし
みんな優しかったよ

>>1と支援してたを支援してたVIPPERのみんなに伝えたい
本当に乙！
参加できて楽しかった

支援してたを支援してた
↓
>>1を支援してた

>>84
オレも楽しかったよ〜

質問も無いようだから、そろそろ寝る
今日もバイトがあるから、少しでも寝なくちゃね
それじゃあノシ

なにがすごいって100いってないのに六時間
そしてそれに張り付いてる俺

>>1乙！
あーｽ、あーｽﾝｺﾞｲ

誰もおめでとうって言いに行かなかったのかよ

乙！
VIPPERってなんだかんだ優しいよな

終わる時間がもうちょっと早かったら最後まで付き添えたんだが・・・

あーｽ、あーｽﾝｺﾞｲ

ワロタｗ

あーｽﾝｺﾞｲ！！！！！

アフィ禁止！アフィ禁止！