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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
兄者は変態である。
自分より強い者を工夫して倒すことは勿論、それに叩き潰されることにすら快感を覚えることがある。
彼には一族の歴代最強と言われる母親がいる。
彼がこの国に来る前、「本気の母者と戦いたい」という理由で自分の良識のギリギリの悪行を働いてみたことがあった。
当然母親は怒り、彼は手も足も出せずに打ちのめされた。
だが気を失った彼はこの上ない恍惚の表情をしていたという。
彼が普段ふざけた態度をとっているのは相手を挑発し怒らせるという側面もあってのことだ。
さて、と思考を切り替える。
母と戦った時も他の強敵と戦った時も、いつも弟が一緒だった。
( ´_ゝ`)「弟者よぅ、お前は心配し過ぎなんだって。今まで色んなこと俺達二人で乗り越えてきただろ?」
( <_ ;)「だが、今回ばかりは……兄者「俺達はなにもんだ?言ってみろ弟者」」
(´<_`;)「サ……サスガ兄弟」
( ´_ゝ`)「だろう?ならばこんなところでつまづいている訳にはいかんのだ」
( <_ ;)「くっ……確かにその通りだ。ここで退いてはサスガの名折れ……」
弟者は真面目だ。こう言えば絶対に立ち上がると兄者は確信していた。
( ´_ゝ`)(これでとりあえずは大丈夫だな)
今回も当然、最後まで付き合ってもらう。
心の中でそう呟いた。