(,,゚Д゚)ギコと从 ゚∀从ハインと学園都市のようです
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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
兄は「さっそくやろう」「思い立った日が吉日」「包丁をもってこい」と続けて僕にいいました。
普段あまりしゃべらないものですから、それだけ言うのも一苦労のようで、聾唖者のように咳き込みながら苦しそうにいいました。
僕は包丁を台所からいそいでもってきて、兄にわたしました。
兄はポケットからライターを取り出すと、包丁をあぶり「熱すると、菌が逃げて、安心になる」と僕にいいました。
僕は兄はやはり頭がとてもいいのだな、と思いました。
ひとしきり熱すると、兄は「ハゥ」と大きく息を一つ吐き、目をカッと見開いて、ブスリと一息に、包丁を、兄自身の、太ももに、つきさしました。
包丁が刺さった部分から噴水のように、赤黒い兄の血が吹き出します。
そのなんとも云えない妖艶な赤黒い血の色を、僕はどこか美しく思い火のように熱く、氷のように冷たい悦楽に身を浸したのでした。
気がつくと全身が、勢いを帯びた兄の血を浴びて、濡れており、ぬとぬとジンワリ、温かった。
「アニキ、大丈夫かい?ずいぶんと出血しているようだが」
「なあに、大丈夫さ、包丁を消毒しておいたからな」
「それなら、よい」
兄は苦悶の表情を浮かべながらも、手際よく自らの足や太ももを切り刻んでいき(それでも、骨を斬るのは一苦労だったみたいだけど)
とうとう最後に右太ももの一部分を残すまでになりました。
そこで、兄が苦しそうに喘ぐようにいいました「ヒロ、もうわしは目が霞んで手が震えていかん、残りはお前がきってくれ」
僕はコクンと頷くと、血まみれの包丁を兄から受け取り兄の残った足に刃にいれました。
切先が当たり力を加えると、表皮に刃がめり込んでいきます
大腿筋を切り、毛細血管、神経を割きます、ナイフが肉を破り、目に見えるまでの穴を空けるのです。兄は苦しそうにうめきます。
血管から、次々と赤黒く、美しい血が漏れます。そうすると白い骨が顔をみせますから、そいつを力まかせにギコギコを切断するのです。