とか言うものだから、俺は……ころっと騙されてしまったのだった。
エリが俺に覆い被さるようにしては、俺にキスをする。別に、いっか……と、彼女と舌を絡めあっていた。
実際に、そのキスは柔らかく、甘い匂いがしたような気がする。それで、安堵した途端に、また何かを飲まされていた。
「な、何飲ませた! おい!!」
「えーと、……俗に言う媚薬? エリ特製エリクシールカンジールよ」
「ちょ、何その適当に付けた名前」
「しかも即効性の強い薬だから、ほら……もう、身体が熱いでしょう?」
言われてみると、熱いような、ふわふわとするような。放っておいたら意識が飛んでしまいそうだ。
何でこんな罠を仕掛けるんだと、憤慨しそうになるのだが、全身から力が吸い取られたような感覚。
手さえも満足に動かせない。そして、そんな感覚はないというのに、一部は熱く、敏感となっていた。
「ほら、乳首もこんなに勃たせちゃって……凄いわね、この薬」
「じぶんで、つくって……なにを……」
「もう言葉も満足に話せない? ……いいわよ、そのまま楽にして。今、連れて行ってあげるから」
連れて行く? 気持ちの良い世界に?
ああ、それも良いかもしれない。だって、今まで感じたのは全部苦痛と変わっていくのだから。
いっそ、それしかない世界に留まってしまうのも良いかもしれない。快楽しか感じられない世界という場所へ。
「……何か違うことを思ってそうだけど、まぁいいわ……」
エリは俺の中に二本も指を挿れては、
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