北斗の子分「あんた達か、万事屋銀ちゃんってのは」銀時「ん？」

北斗の子分「ここがチラシにあった万事屋か……ごめんくださーい」

北斗の子分「……」

……ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ

銀時「はいはい〜……ああっ、頭いて〜。飲み過ぎだ、全く……」

北斗の子分(う、さ、酒くさい……ほ、本当にここでいいのか)

北斗の子分「あ、あの。チラシを見て来たんですけども」

北斗晶？

銀時「ああ〜何、仕事の依頼？」

北斗の子分「は、はい。実は……」

新八「おはようございます銀さん、って、あ、どうも。お客さんですか？」

銀時「おお、ぱっつぁん。ちょうどよかった、こちらのお客さん、依頼したい事があるんだとよ」

新八「そうなんですか！　じゃあ立ち話もなんですから、中へどうぞ。お茶いれますから」

北斗の子分「は、はい……」

北斗の子分(一応まともな人間もいるようだな、ここなら俺の名前もきっと……)

新八「……それで、依頼したい事ってなんですか？」

北斗の子分「じ、実は……」

神楽「その前に名前くらい聞かせるアル。コミュニケーションはまず自己紹介からネ」

新八「うわっ、ちょっといきなり登場しないでよ神楽ちゃん」

神楽「いきなりじゃないネ、ちゃんと最初から私はソファーでくつろいでいたネ。それを後からお前らが勝手に来てぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃと……」

銀時「だあっ、わかったわかった。わかったから、お客さんの話に耳傾けなさい」

北斗の子分「……」

銀時「ほら見ろ、グダグタうるさいからお客さん黙っちゃったよ。こりゃあみんな静かになるまで話しないつもりだよ」

銀時「しまいにゃ静かになるまで一分かかりました〜とか、よく分かんない事まで言い出しちゃうかもよ」

北斗の子分「……」

新八「そんなどこかの学校の先生じゃないんですから。ああ、えっと、それで……なんでしたっけ」

北斗の子分「いや、だから……名前を……」

クロ高か

神楽「そうネ、名前ね。ほら、さっさと名乗るアル」

北斗の子分「いや……あんたらに依頼したいのはその名前の事なんだが」

新八「え、どういう事ですか？　もしかして自分の名前を忘れちゃったとか、そういう記憶喪失的な……」

北斗の子分「いや、俺自身名前はちゃんと覚えているが、周りの人間に全く記憶が無いというべきか……」

北斗の子分「というか、そもそも周りの人間に自己紹介が出来ていないんだ」

新八「自己紹介……ですか？」

北斗の子分「そうだ、いつも俺が自己紹介をしようとしても周りの奴らは聞いちゃくれない！」

銀時「……」

北斗の子分「いざ名前を言おうとすると、回りに宇宙人が出てきたり話をはぐらかされたりで一度も自己紹介出来た試しがないんだ！」

新八「……」

北斗の子分「う、宇宙人だぞ！　おかしいと思わないか！？」

新八「いえ、おかしいも何も天人で見飽きてますから……」

神楽「周りで変な事が起こるなんて日常茶飯事ネ。それくらいで負けてちゃダメあるヨ」

北斗の子分「し、しかし……」

銀時「まあ要は周りの奴らにあんたの自己紹介を聞かせたいんだろ？」

北斗の子分「ま、まあな……奴らに名前が広まれば俺はそれでいい」

銀時「なら話は早い。名前聞かせたい人間呼んで、パパッと自己紹介しようや、な？」

北斗の子分「し、しかしアクシデントが……」

銀時「心配しなさんな、何かあったら俺たちがサポートする。そのために依頼だろ？」

新八「そうですよ、大船に乗ったつもりで僕たちに任せて下さい」

神楽「お前は川に浮かんだ笹かまみたいなもんだけどな」

新八「笹かまってなに！　っていうかなんで僕に罵声浴びせる時だけ標準語になるの！」

北斗の子分(だ、大丈夫かな……)

懐かしいキャラだな

新八「……えー、というわけで。お友達呼んでもらいましたけど」

神山「……」

林田「……」

北斗「……」

メカ沢「……」

フレディ「……」

ゴリラ「……」

新八(いやいやいやいや、待て待て！　明らかに後半おかしいだろ。なに、ゴリラって！　ゴリラが自己紹介したい友達だとでもいうの！)

銀時(……ぱっつぁんよ、ゴリラの一匹に二匹でガタガタ言うんじゃねえよ。俺たちの周りにだってゴリラは何匹かいるじゃねえかよ)ﾋｿﾋｿ

新八(生のゴリラはともかく……あの、なんですか。異国の人っぽいのやカラクリっぽい人たちって)ﾋｿﾋｿ

神楽(ずいぶん個性豊かなメンバーネ。

前田は…？

自己紹介の話でるまでヒャッハーかと思ってた

林田「……北斗の子分よぉ、こりゃあ一体どういうわけだ？　こんな場所に呼び出したりしてよ」

北斗の子分「す、すまんな。実はみんなに話したい事があって」

新八(あの人に至ってはモヒカンですよ。学ラン着てますけど明らかに色々変ですよ！)ﾋｿﾋｿ

銀時(いちいち驚くなっての、世紀末じゃああの髪型はデフォルトじゃねーか。きっと今の若い子にはああいうの流行ってんだよ、ファッションだよ)

神山「まあまあ林田君。まずは話を聞いてみようよ」

北斗「……神山の言う通りだ、早く要件を言うがいい。我が子分よ」

新八(白ランの人はともかく、まともな人もいるみたいだな。あとは……)ﾁﾗｯ

メカ沢「……」

フレディ「……」

新八(……まあ、カラクリと異国の人でいい、のかな)

ゴリラ「……」

新八(ゴリラはこの際無視だ無視！)

北斗の子分「ああ〜、実はだな。みんなに集まってもらったのは……俺の名前を」

神山「ああ、そう言えばそうだね。初対面の人も多いみたいだし、自己紹介から始めようか」

新八(なんだ、やっぱり見た目通りまともな人だ。よかった〜、この流れなら自己紹介だって簡単に出来そうな流れじゃないか)

神山「はじめまして。元週刊マガジン連載、クロマティ高校から来ました神山です」

新八(なんかいきなりメタ発言出たー！！)

神山「あ、一応主人公をやってます。神山と申します」

銀時「ああ〜、マガジンで学園の神山さんね。アレでしたっけ〜、ほら、麻帆良学園とか出てくるあの有名な」

新八(麻帆良学園て明らかにネギまじゃねーか！　てかオメーは生まれてジャンプしか読んだ事ねえだろうが！)

神山「……」

新八(ほれ見ろ、あの人反応に困ってるよ。どうする、フォローすべきか否か……まだ話の流れが掴めきれてない！)

新八(神山さんはなんて返事するんだ！)

神山「……」

神山「ええ、そうです」

新八(話合わせてキター！)

北斗の子分の名前って何だっけ

銀時「ああ〜、やっぱり〜。なんか聞いた事ある名前だな〜って思ってたんですよ〜」

神山「いやあ、知ってもらっていて光栄ですよ」

銀時「いやあ、クロマティに訴訟されてまさかの学名変更とか。オタクも苦労しましたよね〜」

銀時「いっそクロマティ高校からくろまて高校にしちゃえば、なんて新聞見ながら思ったもんっすよ、ハッハッハッ」ﾋｸﾋｸ

新八(うわあ、唇ピクピクさせてるよ。無理に知ったかなんてしなきゃいいのに。ていうかくろまてってなんだよ、何プロ野球が燃えてんだよ！)

銀時「ああ〜、で〜、ご紹介遅れましたけど〜、僕たち週刊少年ジャンプで活動させて頂いてる万事屋で〜す」

林田「万事屋……ってなんだ？」

新八「あ、簡単に言うと何でも屋です。依頼料さえ貰えればどんな仕事も引き受けますよ」

林田「ほう……そりゃあすげえ仕事だなあ」ｳﾝｳﾝ

新八(あ、あれ。モヒカンの人もなんだかまともじゃないか？)

林田「仕事を選ばずってのは凄いよな。なあ、フレディ？」

フレディ「……」ｺｸ


新八(フレディさんて言うんだ、なんだか……みんな悪い人たちじゃなさそうだなぁ)

林田「……そうだ、そう言えばちょっと相談があったんだけどよ。聞いてくれるか？」

新八「あ、は、はい。僕たちにできる事なら何でも！」

懐かしいwwwwwwwwwwwww


支援

北斗の子分「だあっ、待て待て待て！　いつものパターンじゃねえか！」

林田「……ん、なんだ。お前いたのか？」

北斗の子分「いたよ！　むしろ最初から！」

北斗の子分「な、万事屋さんよ！　いつもこうなんだよ！　名前を言うまでにいつも話が脱線しやがるんだ！」

神楽「……みんな自分勝手に喋り出すネ」

銀時「んなもん、勢いで言いたい事言っとけばいいんだよ。声の大きな奴が発言権を得る、これが常識だ」

新八「……常識かどうかは別として、確かに会話の流れとしてはそういうのあるかもしれませんね」

北斗の子分「声の大きさ……ううむ、そうか！」

銀時「……ま、これで方針は決まったな」

新八「そうですね。とりあえず大きな声で自分の名前叫んでみたらどうですか？」

神楽「みんなびっくりして子分っちの事注目するはずネ」

子分「よ、よーし。い、言うぞ！」

子分「み、みんなー！！聞いてくれ！！」

全員「？」

子分「いいか、今から俺の名前を言うぞー！！」

新八「よし、みんな注目してる、チャンスですよ」

子分「いいかよく聞けー！！」

子分「俺の名前はーー！！！」

子分「名前はー！！」お登勢「朝からごちゃごちゃうるせーんだよ！！」ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰﾝ

子分「あうっ！」

銀時「……」

神楽「……」

新八「……」

お登勢「……ったく、最近のガキはそんなに自己表現したいのかい。ヤンチャもいいけど、人様に迷惑かけんじゃないよ、ったく」

子分「俺の……名前は……」ｶﾞｸｯ

新八「……」

新八「……え、終わり」

源外宅

銀時「……ってのがこの前あってよー、はた迷惑な連中だったぜ。ったくよー」

源外「まあいいじゃねえか。人間、周りに人が集まるうちが華だぜ、銀時」ｶﾁｬｶﾞﾁｬ

銀時「どうせなら31人の美少女に集まって欲しかったね、俺は」

源外「おめえまだネギまの事言ってんのかい」

銀時「……あの後ちょいとクロマティ高校とやらを調べてみたんだがよ、どうやら……」

源外「ああ、あのギャグ漫画だろ。お約束ながら、よく出来てるよな全く」ｶﾁｬｶﾁｬ

銀時「……なんでえ、知ってたのかよ」

源外「まあ、知識だけはな」ｶﾁｬｶﾁｬ

銀時「読んでみたけどさ、なんて言うの？　本当にお約束、的な？　話の流れがなんか似てますよー、みたいな」

源外「なんでえ。お前さんずいぶんと噛みつくじゃねえかい」

銀時「……まあ、ああいった繰り返しギャグ的な？　ああいうのとは銀さん違うからね。常に革新を追い求めてるからね！」

源外「……まあ、好きに生きるといいさ。ほいよこれで、出来上がりだ」ｶﾁｬｶﾁｬ

銀時「おう、サンキューじいさん。やっぱ銀さんにはこの愛車と共に走っている姿が……」

メカ沢(原付)「……」

銀時「……」

女の子を出さなくたって面白い漫画は面白い

銀時「って、なにこれぇえええ！　言ってるそばからこれ！？　俺の原付どこいったのぉ！！」

源外「目の前にあるだろうが。ほれ、それ」

メカ沢(原付)「……」

銀時「だぁかぁら、こいつじゃねえって言ってんだろうが！　どこが原付だよ、完全にお茶漬けの缶で作った夏休みの工作レベルじゃねえか！」

源外「失礼な事言うない。原付ながらもスピード、パワー共にバツグン。何よりも燃費がいいぞ、油ならなんでも動く」

源外「そしてこのボタンを押すと……」ﾎﾟﾁｯ

メカ沢(原付)「……」ﾌﾟｼｬｧｱ

源外「頭から醤油が吹き出す。鯨みてえですげえだろ？」

銀時「テメエはそのまま何とかシェパードに連れていかれやがれぇ↑」

リュウケン？ケンシロウ？

北斗の子分てモヒカンだろ

銀時「……ううっ、結局強引に追い返された。チクショウあのジジイめ……」ﾌﾞﾛｫｫｵ

メカ沢(原付)「……」

銀時「まあ、走り心地は悪くねえ。悪くねえんだが……ああ、早くジャンプ買って帰ろ帰ろ」

メカ沢(原付)『……あーあー、聞こえるか銀時。源外だ、大事な事言い忘れてたあ』ｶﾞｰﾋﾟｰ

メカ沢(原付)『いやあ、完成を急ぐあまりついうっかり、ナンバープレートくっつけるの忘れちまったい』

銀時「ブフゥー！」

メカ沢(原付)『そのまんまじゃあサツにしょっぴかれちまうからよ、急いで戻って来てくれや』

銀時「急にそんな事言うなってのジジイ！　し、仕方ねえ……見つからないうちに早く……」

ｳｳｰｳ

沖田『そこの原つ……いや、なんかお茶漬けの缶みたいな工作バイクー。さっさと止まらねえと轢き殺すぞ、このヤロー』

銀時「なんかキター！」

面白い

沖田「……って、なんだ旦那ですかい。あまりにムカつくデザインだったんで一瞬自分の目を疑っちまいましたよ」

銀時「お、沖田くうん。悪いけど見逃してくんないかなー？　前もスピード違反見逃してくれたよねー？」

沖田「そう言われやしても……スピードとは事情が違いやすから、なんとも」

銀時「頼むよ沖田くぅん」

沖田「……って言ってやすけど。どうします、近藤さん？」

銀時「おおっ、ゴリラもいるのか。頼むよ、これにはふか〜い事情があってだな……」

ゴリラ(制服)「……」

銀時「……」

銀時「……え？」

ゴリラ「……」

源外って人声優変わった？

モノホンのゴリラｷﾀｰ

銀時「いやあ……うん。落ち着け俺、きっとアレだよ、醤油の噴水が目に入ったとかでゴリラが本物のゴリラに見えて」ｺﾞｼｺﾞｼ

ゴリラ「……」

銀時「ってやっぱりゴリラじゃねぇかあああ！」

沖田「今さらなに言ってるんですかい。さんざん局長をゴリラゴリラ言っといて」

銀時「いやあ、確かにゴリラゴリラ言ってたよ！　でもそれはあくまで見た目の話だけであって、身も心もゴリラになれなんて一言も銀さん言ってないからね！」

ゴリラ「……」

沖田「あらら、近藤さん黙りこんじゃって。ご立腹みたいですぜ？」

銀時「だから近藤さんじゃないからそれ！　純粋な生ゴリラだよ、目を覚ませぇ！」

沖田「はいはい、帰ったらバナナでも与えておきますって……こうやって冗談に付き合えば満足ですかい、旦那？」

ゴリラ「……」ﾋﾟｸｯ

銀時「今反応したぁ！　明らかにバナナに反応したよぉー！　銀さん目ざといからそういうの見逃さないよ！」

沖田「いやいや、そんなバナナだけに反応するなんて本物のゴリラじゃねえですかい」

ゴリラ「……」ﾋﾟｸｯ

銀時「だぁかぁらぁ、会いに行けるゴリラが隣にいるんだよ！　もう一回バナナ言ってみろっての！」

ゴリラ「……」ﾋﾟｸｯ

沖田「やれやれ、旦那も往生際が悪いねぇ……」

ほ

面白いwww支援保守

沖田「まあ、今回は運が悪かったって事で大人しくお縄についてくだせぇ」ｽﾁｬｯ

銀時「縄じゃなくて弾だろうがぁ！」

沖田「……ニイッ」ｶﾁｯ

銀時「やめてぇぇえええ↑！」

ﾊﾟｶﾗﾊﾟｶﾗﾊﾟｶﾗﾄﾞﾝｯ！

沖田「うおっ！」ｶﾞｼｬﾝｯ

銀時「な、なんだ？」

馬「ヒヒーン」

銀時「う、馬ぁ！！」

フレディ「……」

……。

沖田「……馬による暴走と、器物破損ってとこか」

フレディ「……」ﾍﾟｺｯ

沖田「はい、これ。ちゃんと払ってね。次からは気を付けるんだよ」

フレディ「……」コクッ

沖田「さあて、仕事終わり。帰りますかい、近藤さん」

ゴリラ「……」ｺｸｯ

銀時「た、助かった……」

銀時「あれ。でも本物のゴリラは……どこ？」

クロ高

神山「おはようゴリラ」

林田「よっ、ゴリ」

前田「よおっ」

子分「今日はなんか顔色いいなゴリ」

近藤「……え？　あれ？」

……。

おせーよ

支援ねる

寝ちゃったか

支援

ところでハタキの新刊はいつ出るんだ

支援
だぶるじぇいでもぜひ書いてほしい

銀魂キャラのツッコミが変

クロマティ懐かしい

ほ

し

ゅ

ほ

し

の

ゅ

ほ