13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:13:22.02 ID:/QGLQWJ/0
( ・∀・)「この前彼女が交番に来てね、その時に話してたんだ」
( ^ω^)「なんで来たんだお?」
彼女は何か困っていることがあるんだろうか
心配だ
( ・∀・)「彼女、最近またストーカーに悩まされてるみたいでね。君は何か知らない?」
( ^ω^)「知らないお」
( ・∀・)「そうか。まあ、何かあったら教えてくれよ」
( ^ω^)「分かったお」
彼女を困らせるなんて許せない
彼女は僕が守る
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:14:17.21 ID:/QGLQWJ/0
『・・・ストーカー容疑で逮捕され、取り調べ中に脱走した
内藤容疑者は依然として逃走を続けており・・・』
テレビからは声が聞こえる
( ・∀・)「じゃ、仕事に戻るわ。変な目で見られるしな」
ふと外を見ると
通り過ぎる人が 奇異の視線をぶつけてくる
これくらいにしておくか
今日はもう休もう
( ^ω^)ノシ「分かったお。ばいばいだお」
*
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:15:26.59 ID:1jHScmIx0
ん?
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:15:44.45 ID:/QGLQWJ/0
公園はもう夕焼けに覆われていた
遊具で遊んでいる子供たちもいない
ただベンチに寝転がっている影が一つ
( ^ω^)「こんばんわですお」
(´・ω・`)「お、お前か。今日もお疲れさん」
ショボンさんは相変わらず貧相な体をしていた
以前は自分を鍛えようと躍起になっていたらしいが
(´・ω・`)マンドクセ
もう諦めたとの事だった
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:16:16.67 ID:KdTo4xPN0
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:16:22.43 ID:65tI5C1c0
ほぅ...
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:16:40.80 ID:/QGLQWJ/0
(´・ω・`)「そうだ、住宅街で不審者が出てるらしいな」
( ^ω^)「出てるみたいですお」
(´・ω・`)「お前はまだ彼女に気付かれてないのか?」
ショボンさんは話がコロコロ変わることがある
最初は戸惑ったけど
もう慣れてしまった
( ^ω^)「気付かれてませんお。完璧ですお」
(´・ω・`)「でも絶対の自信は無いんだろ?そろそろ試してみても良いんじゃないか?」
確かにその通りだ
そろそろ試してみても良いかも知れない
ちょっと怖いけど
なけなしの勇気を出してみようか
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:16:43.30 ID:x1Pw/xPl0
ブーン系見るのも久々だな
さるよけしえん
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:17:37.23 ID:/QGLQWJ/0
(´・ω・`)「気付かれたところであまり問題はないし」
( ^ω^)「ですお」
もう一つのベンチに寝転がりながら 返事を返す
今日も疲れたな
もう寝ようか
( -ω-)「おやすみですお」
(´・ω・`)「おやすみ」
*
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:18:21.51 ID:/QGLQWJ/0
( -ω-)「・・・」
( ^ω^)パチリ
( ^ω^)「おっ・・・」
目を覚ますと 辺りは暗闇
見上げると 夜空に星の粒が浮かんでいる
月は見えなかった
(´・ω・`)「もう目が覚めたか」
( ^ω^)「お」
あれから時間はあまり経っていないらしい
まだ疲れはたまってる
計画は明日実行する事にしよう
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:19:07.24 ID:/QGLQWJ/0
*
翌日
*
モララーが言っていたように
一日中寝っ転がって過ごすのも悪くはない
日なたぼっこは気持ちいい
*
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:19:31.41 ID:/QGLQWJ/0
( ^ω^)「じゃあ、行ってきますお」
(´・ω・`)「頑張れよ」
快晴の夜
ついにこの時が来た
*
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:19:47.37 ID:65tI5C1c0
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:20:17.14 ID:/QGLQWJ/0
( ^ω^)
彼女の家の傍 物陰に隠れて
扉が開くのをじっと待つ
この時間帯になると
彼女はいつも庭に出る
そして星空を眺めるんだ
この計画が成就すれば
彼女は僕だけのものになる
ずっと彼女と一緒に星空を眺められる
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:21:14.56 ID:/QGLQWJ/0
川 ゚ -゚) 〜♪
( ^ω^)「!」
鼻歌を歌いながら 彼女が出てきた
計画を実行に移す時だ
見つからないように
こっそり素早く 扉の隙間に身を滑り込ませる
よし 完璧だ
侵入成功
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:21:56.65 ID:KdTo4xPN0
支援
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:22:11.07 ID:1jHScmIx0
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:22:36.63 ID:/QGLQWJ/0
( ^ω^)
さてどこに隠れよう
隠れる場所なんていくらでもある
そう思っていた時期が僕にもありました
いざ入ってみて分かった
この家は意外に死角が少ない
見回すと ベッドの下に隙間がある
仕方ない ここに身を隠すことにしよう
おっと忘れていた
台所に行かないと
ここに目当てのものがあるかな
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:23:29.47 ID:/QGLQWJ/0
*
( ^ω^)
静かな夜
明かりがついたままの部屋
川 - -)
寝息を立て眠る彼女
もう大丈夫だろう
僕はベッドの下の隙間から
ゆっくりと
這い出る
彼女の枕元にそっと 忍び 寄る
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:24:24.38 ID:/QGLQWJ/0
川;- -)「ううん・・・」
彼女が呻いている
顔には汗がにじんでいる
苦しそうだ
でも大丈夫
すぐ楽にしてあげるから
僕は彼女を そっと
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:25:06.59 ID:/QGLQWJ/0
川;゚ -゚)「わっ!?」
彼女が飛び起きた
ちょっと驚かせてあげようと思っただけなのに
彼女は 僕の目をじっと見据える
川 ゚ -゚)「どうやってこんな所に・・・」
( ^ω^)「・・・」
川 ゚ -゚)「どうした?この家には何もないぞ」
( ^ω^)「・・・」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:25:40.95 ID:KdTo4xPN0
登場人物にまともな奴が一人もいねえ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:26:05.38 ID:/QGLQWJ/0
川 ゚ -゚)「・・・お腹がすいているのか?」
( ^ω^)「・・・」
今日は何も食べていない
川 ゚ -゚)「よし待っていろ、私が買ってくる」
( ^ω^)「分かったお」
有り難く頂こう
彼女の布団の上で じっと待つことにした
*
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:26:43.62 ID:/QGLQWJ/0
「うわあああああああ!」
( ^ω^)「!?」
彼女の絶叫が聞こえた
これは 庭の方からだ
何があったんだろう
駆け足で庭へ急いだ
*
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:27:45.87 ID:/QGLQWJ/0
庭に顔を出して じっと見ていると
男が何者かに取り押さえられている
やれやれ ビビらせやがって
(,,゚Д゚)「内藤だな!現行犯逮捕だ!」
どうやら捕まえられたのは内藤という男らしい
ああ 思い出した
テレビでやっていたやつだ
内藤とやらの腕には
輪っかのようなものがかけられている
悔しさに満ちた表情が
ここからは良く見えた
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:28:27.78 ID:/QGLQWJ/0
*
数日後
*
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:28:34.10 ID:KdTo4xPN0
どういうことだ……
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:29:09.66 ID:x1Pw/xPl0
ペース早いな
ばいさるくらうなよ?
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:29:47.71 ID:/QGLQWJ/0
( ^ω^)「ぶうううーーん!」
( ・∀・)「お、また来たな。でも餌はないぞ」
( ^ω^)「話したいだけだお」
( ・∀・)「君達と話せる人ってどれくらいいるんだろうねぇ」
( ^ω^)「僕はモララーしか知らないお」
( ・∀・)「僕だけかもな・・・新しい飼い主とは上手くやっていけてるかい?」
( ^ω^)「絶好調だお」
( ・∀・)「それが何よりだ」
これはおもしろい私怨
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:30:59.58 ID:/QGLQWJ/0
今日も元気に町を駆け回る
あの時は捨てられて寂しかったけど
今の僕には最高のパートナーがいる
「ブーン」とかいう変な名前を付けられたけど
まだ友達は
人間の警官と しょぼくれた先輩しかいないけど
これからどんどん増やしていこうかな
*
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:32:00.69 ID:/QGLQWJ/0
天気の良い夜
星空が見える夜
ある女性の家の庭からは
猫の鳴き声が聞こえるそうな
( ^ω^)はストーカーのようです
おしまい
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:32:10.80 ID:KdTo4xPN0
まさかのほのぼのオチwww
乙
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:33:22.70 ID:/QGLQWJ/0
すごく短かったけど
支援したくれた人ありがとうございました!
縁があったらまた会いましょう
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:33:40.93 ID:P/eW1rDG0
〃∩ ∧__∧
⊂⌒ ( ・ω・) あー。ぬこきたぬこ
`ヽ_つ ,.ヘ_ヘ
( )
u,__っ) ))))
〃∩ ∧__∧
⊂⌒ (・ω・ ) あー。ぬこいっちゃうぬこ
.ヘ_ヘ, `ヽ_つ_〜つ
( )
u,__っ) )))))
48 :
◆HzMZpU/q6o :2011/11/03(木) 12:34:18.04 ID:iIr+9r/A0
乙
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:34:35.30 ID:7sOuuijm0
ようやく意味がわかったおもしろかった
乙
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:35:03.18 ID:1jHScmIx0
なるほど、乙
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:36:55.66 ID:8uEXGNei0
乙
これは良い意味で期待を裏切られた
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:37:12.56 ID:QbOTkft/0
これはおもしろい
最後まできづけなかった
おつ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:37:49.68 ID:x1Pw/xPl0
乙
オチで納得した
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:39:41.76 ID:UBijLkaz0
そういうことだったのか
乙
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:45:03.49 ID:5wQGkh0n0
面白かった
乙
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:46:25.03 ID:65tI5C1c0
成る程乙
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:51:02.67 ID:qV9xaOh60
気づかなかった乙
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 12:56:36.29 ID:++pU8UdPO
乙
乙
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/03(木) 13:07:11.26 ID:ozpZ83Rk0
ああ、成る程!
面白かったぜ乙
なるほど騙された
乙
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙
ブーン系故の先入観