杏子「此処が見滝原中学か……」

先生「今日は転校生を紹介しまーす」

まどか「さやかちゃん、転校生だって」

さやか「てんこーせぇ？ついこの前きたばっかじゃん」

ほむら（そう、つい最近私が転校してきたばかり……一体誰が）

杏子「佐倉杏子です、宜しくお願いします」

ほむら（佐倉杏子！？どうしてこの学校に……）

まどか「クールなほむらちゃんとは対照的な感じの子だね、さやかちゃん」

さやか「うん、なんか活力に溢れてる感じがするわ」

先生「それじゃあ佐倉さんはあの席ね」

谷↓

最終学歴小学校中退

ほむら（って、私の隣の席！？）

杏子「佐倉杏子だ、宜しくな」

ほむら「暁美ほむらよ、宜しくね」

ほむら（今までの世界で佐倉杏子が見滝原中学の生徒だったことはなかった……）

ほむら（今回の世界は今までとは少し変わってるみたいね）

杏子「あたし来たばかりで教科書ないんだ、見せてくれないか？」

ほむら「ええ、いいわよ」ｻｯ

ほむら（何故佐倉杏子が転校してきたかは分からないけど…注意しておいた方がいいわね）

あんあん！

まどか「さやかちゃん、佐倉さんに話しかけてみようよ」

さやか「いいよー、最近来たもう一人の転校生より話しやすそうだしね」

まどか「佐倉さん、私鹿目まどかっていうの。でこっちが」

さやか「みんなのアイドル美樹さやかちゃんでーっす！」

まどか「またもう、さやかちゃんったら」

さやか「はは、冗談だって。美樹さやかって言うの、宜しくね」

杏子「佐倉杏子だ、宜しくな二人とも」

杏子「あ、今休み時間じゃん。さてさておやつっと……」

さやか「え？おやつ？」

杏子「ああ、おやつだよ。今日はメロンパンだ、食うかい？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

さやか「んー、じゃあ遠慮なく」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

まどか「こんな時間に食べていいのかなあ？私も貰うね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

まどか「ほむらちゃんも食べない？」

杏子「おお、そうだな。ほむら、食うかい？」

ほむら「え、ええ、頂くわ」ﾓｸﾞﾓｸﾞﾎﾑﾎﾑ

ほむら（……こういうところは前回までの時間軸の佐倉杏子と一緒なのね）

ほむら（……メロンパンおいしい）ﾓｸﾞﾎﾑ

まどか「佐倉さん、杏子ちゃんって呼んでいい？今日一緒に帰らない？」

杏子「いいぜ、いやー友達出来るかなあってちょっと不安だったんだが、もう友達ができちまった。良かったよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

あんあん

まどか「杏子ちゃん、転校する前は何処の学校にいたの？」

さやか「あ、あたしもそれ気になるー。杏子ってどうして転校してきたの？」

杏子「あ、ああ。あたしは隣町から来たんだよ、親の事情でな」

まどか「へえ、杏子ちゃんも大変なんだね」

ほむら（佐倉杏子は前回までの時間軸では、確かホテルを転々と過ごしていたはず……）

ほむら（ということは、佐倉杏子の家族は生きているようね）

ほむら（……なら、魔法少女でもないのかしら、ソウルジェムも見当たらないし）

ほむら（一応警戒しておくに越したことはないわ）

ﾊﾟｯと浮かんだのは空気嫁やさんだった
俺疲れてるんだな支援

さやか「あたしこれからCDショップ行きたいんだけど、いい？」

まどか「いいよー、杏子ちゃん達は？」

杏子「あたしは構わないぜ」

ほむら「私もいいわよ」

さやか「じゃあ決定！CDショップいこー！」

CDショップにて

さやか「あったー！これこれ、あたしが探してたの！」

杏子「ん？あんたクラシックとか聞くのか？意外だなー」

さやか「い、いや、これを聞くのはあたしじゃないの」ｿﾜｿﾜ

杏子「へえー、じゃあ誰が聞くんだよ？」ﾆﾔﾆﾔ

あん

さやか「そ、それは……だっ、誰でもいいでしょ！//」

杏子「ほーお……何をそんなに焦っているんだい？」ﾆﾔﾆﾔ

さやか「別に焦ってないわよ！//杏子の勘違い！」

杏子「もしかしてあんたの彼氏とか？」ﾆﾔﾆﾔ

さやか「ちっ、違うわよ！お母さんが趣味でクラシックを聞いてるの！//」

まどか（さやかちゃんってば嘘ばっかり……）ｸｽ

マミ「あら、鹿目さんに美樹さん」

まどか「あっ、マミさん！こんにちは！」

マミ「今日は他の子も一緒なのね。初めまして、巴マミよ」

ほむら（巴マミ！この時間軸では初めて会うわね）

ほむら「初めまして、暁美ほむらです」

杏子「さやか達の知り合いか？」

さやか「うん、まあね。マミさん、こっちの子は佐倉杏子」

マミ「そう、佐倉さん宜しくね」

杏子「ああ、こちらこそ」

まどか「ところでマミさんもCDを買いに？」

マミ「いや、私は下校途中に貴方たちを見かけたからつい話しかけちゃったの。それじゃあ鹿目さんに美樹さん、また明日の放課後に」

まどか「はっ、はいマミさん！」

さやか「分かってますってー、忘れるわけないじゃないですか」

マミ「暁美さんと佐倉さんも、また」

杏子「ああ、じゃあな」

ほむら（……明日の放課後って何をするのかしら）

ほむら（もし巴マミがこの時間軸でも魔法少女だったらまずいわね………）

翌日の放課後

マミ「二人も来たことだし、魔法少女体験コース行きましょうか！」

さやか「マミさんの魔法がかかった釘バット、持ってきましたよー！」

まどか「さやかちゃんいかついよ………」

ほむら（やっぱり！この時間軸でも巴マミは魔法少女だったわけね……）

ほむら（だったら危険だわ、まどかが魔法少女になってしまうかもしれない……三人の後を尾行してみるか）


マミ「ティロ・フィナーレ！」

さやか「マミさんかっこいー！憧れるー！」

まどか「ティロ・フィナーレってマミさんがつけたんですか？」

マミ「まあね」ﾄﾞﾔ

マミ「二人ともどんな願い事をして魔法少女になりたいのかしら？」

まどか「私はまだ決まってなくて……さやかちゃんは？」

さやか「あっ、あたし？あたしはその……えっと」

まどか「もしかして上條くん関連？」

さやか「なっ、そんなわけ！//」

QB「願い事があるならいつでも言ってね、待ってるから」

さやか「だ、だからあたしは別に恭介のことじゃ……//」

ほむら「待ちなさい、そいつの言う事を聞いちゃ駄目」

まどか「ほ、ほむらちゃん……？どうしてここに」

マミさん杏子のこと覚えてないのか

マミ「何をしにきたのかしら？暁美ほむらさん。もしかして貴方も魔法少女だったのね？」

ほむら「そうよ、だからこそ言うわ。そこの白い生き物の言うことなんて聞いたら後悔するはめになる」

マミ「私が後悔しているとでも？」

ほむら「貴方が後悔してなくてもこれから先、鹿目まどかや美樹さやかが後悔するはめになるって言ってるのよ」

さやか「横からいきなり割り込んできて、あんたさっきから何言ってんさ！……行こうマミさん、まどか」ｽﾀｽﾀ

まどか「え、ああ、うん……」ｻｻｯ

まどか「またねほむらちゃん」

ほむら「まっ、待ちなさい！」

ほむら「………まどか…………」

いまんことあんこちゃんがいる以外は本編通りか

さやか「何言ってんのよ、後悔なんてするわけ………」

さやか「……恭介の手を治すには、もうこれくらいしか手段が……」

杏子「あれ？さやかじゃん、こんなところで何やってんのさ？」

さやか「杏子っ！？どうして病院なんかに……」

杏子「あんたこそ病院の前なんかで何やってんだよ、あたしはお菓子買った帰りだ」

杏子「ほら、食うかい？」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

さやか「……ありがとう」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

杏子「そういやさっき、キョースケのナントカを治すにはどーたらこーたらとか言ってたな」

杏子「どーしたんだよ、悩み事か何かか？」

さやか「……別に何でもないわよ」

とりあえず杏子が幸せなら俺はなんだっていい

さやかもマミも少しは人の話きけよ

杏子「そうやって黙ってちゃストレスも溜まるぞ、ほら言ってみろよ」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

さやか「………言わない」

杏子「そうか、じゃああたしからな」

さやか「え？」

杏子「あたしの親父さ、隣町で神父やってたんだ」

杏子「とっても優しくて正しくて……正しすぎる人だった」

杏子「ある時親父は教義にないことまで説法するようになってな。それで宗教団体の方からも破門された」

杏子「別に何もおかしいことなんて言ってなかった、けど『ここの宗教にそんな教えはない』とか言ってな」

杏子「親父は学歴良かったし、資格もいくつか持ってたから何とか再就職先を見つけられてさ」

杏子「それでこっちの町に引っ越してきたんだ。隣の町じゃ親父の評判悪いしな」

さやか「……どうしていきなりそんなこと話すのよ」

杏子「あんた昨日聞いただろ？『どうして引っ越してきたのかって』」

杏子「それに人に話すと何かすっきりするしなー……まあ、色々」

杏子「ストレス溜めんのは身体によくないからな、しっかり食い物も食えなくなっちまう」

さやか「……なんかじじいくさい理由ね」

杏子「さ、あんたも話してみろよ」

さやか「……え？」

杏子「あんたが一方的に自白するよりかは、こっちも何か言った方が話しやすいだろ？」

杏子「悩み事があんなら自分で考え込んでるより、他人を頼った方が楽だぜ？余計なお世話かもしれないけどな」

さやか「そうね、余計なお世話よ。あんたってほんとにおせっかいなのね」

さやか「…でもそういうおせっかい、別に嫌いじゃないけど」

はい

はいじゃないが

さやか「あたしの幼馴染がさー、手を怪我しちゃってさ」

さやか「現代の医療技術じゃ治らないんだって」

さやか「幼馴染もやけになっちゃってさ……。でもつい最近、その幼馴染の手を治す方法を見つけたわけよ」

杏子「何だそりゃ、現代の医療技術じゃ治らないんだろ？……魔法か何かじゃねえかよ」

さやか「まあ魔法みたいなもんだしね。で、それを使えば幼馴染の手を治せるけど、それが本当にそいつの為になるのかなーって思ってさ」

杏子「ふうん、なるほどねえ………」

さやか「まあそういうことよ」

杏子「……あたしだったら治すかなあ」

さやか「治すの？そいつが望んでるかも分からないのに？」

杏子「ああ、これも余計なお世話の押し付けかもしれないが、少なからずそいつの為になるだろうと思うからな」

杏子「手がずっと動かないままなんて嫌だろ」

さやか「まあ確かに、動かないより動く方がいいのは当たり前だけど……」

杏子「それにその幼馴染が大切な奴なら『そいつの為に何かしてやりたい』って思うしな」

さやか「……なるほどね」

さやか「ありがと、参考にはしとくわ」

杏子「おう、その悩み事っつーのもとっとと解決すりゃいいな」

杏子「ほら、もう一本食うかい？」

さやか「……うん」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

杏子「へへっ」ﾎﾟｷﾎﾟｷ

飯食ってきます

あんあん

ほ

し

の

し

デブと馬鹿に加えてアホまで救えないときたか

マジで言ってるやらネタでいってるのやら