('A`)ドクオは人体実験の被験者にされたようです
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2011/10/21(金) 23:57:10.18 ID:zW8p3LEx0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/21(金) 23:58:14.54 ID:7NQlwBsUO
(;^ω^)本当にかい?
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/21(金) 23:59:05.89 ID:yLRM3NJZ0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:01:21.09 ID:IOl4TbpR0
リアルタイムキター!
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:02:45.70 ID:9mNRjVae0
) ( ,, ) ) ゙ミ;;;;;,_ ( ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,, i;i;i;i; '',',;^′..ヽ ゙ゞy、、;:..、) } .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′ /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._ 、} ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′ /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._ .、) 、} ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′ /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、) 、} ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
6 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:02:48.97 ID:schEZc240
生存権を奪い合う争いは、古代から生存競争として続いてきた。 この現代でも、複雑化されたシステムによって、 知らず知らずの内に権利を剥奪されていく人々がいる。 昔と異なるのは、奪われる側に一切の抗う術が無いことだ。 表面化しない虐殺は、差別や貧困として丁寧に隠蔽され、 富豪たちがつばを吐きながらジョークを飛ばしているとき、 誰も知らない死体が路上でネズミに喰われている。 男は世界に落胆し、また激昂していた。 就労ビザは生きる権利を守ってはくれなかった。 第二十二話「生存ビザ」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:03:09.91 ID:9mNRjVae0
彡川川川三三三ミ〜 川|川 / 臭 \|〜 川川 ◎---◎|〜 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 川川 3 ヽ〜<リアルタイムキター! 川川 ∴) A(∴)〜 \____________ 川川 U /〜 ___ _;川川 ダッラ〜 . | | |\_ / 川川 __/ . | | | | |\ / / | | | | | | |::::| ( ( ◎ / \_ .| | | | |::::| \ \ /\  ̄ ̄\ | | | | |::::| /:\ \ ドピュ ̄\っ))))〜〜| | | | |::::| /::: \ つ___ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |::: \ (__3。 ;。 ̄ ̄ | _________ .| |:::: \__/ .| | . |.| \::: (;;; );; ) | | . |.| \ \\ .| | |.| \ ) ) . | | |.| / / / | | |.| / / / |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:03:34.66 ID:9mNRjVae0
./、-'";;;;;;;;;;;;;;;;;/" ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶'、;i;;i;;'、;;/'''/´::;;;;;;;ヽ、:ヽ //";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ 000◯◯0 _,,,,, ▼≡ `'、i::'、:;::/::::/::::;;;;;;;;;;;/ ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ¶¶¶¶ ¶ ¶ 〃 _\ /≡≡| 'i;;';;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;;ミ;;/ '`、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;く ¶¶¶¶ ¶ ¶ 〈 (・)》 ((・)〉| 彡/ ̄`''ー、;;;ヽノ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、_ ¶¶¶¶¶ ¶ ¶ "" ̄≡|≡≡| i;;:/ `';;i' ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/'.、 ¶¶¶¶¶ ¶ ¶≡ / ... |||≡≡| :/ ::::/´ \;;;;;;;;;;/. \.¶¶¶¶¶¶ ¶ ¶ 《 .ヽ 〉 ≡| ;/ ::::/ ヽ;;;/::. ヽ¶¶¶¶¶ ¶ ¶ ゛ γ⌒〜≡//::/ ;;/ ー、:::... |¶¶¶¶ ¶ ¶ ..L_」≡/ /;;;/ :::/ .\:::... | ¶¶¶ ¶ | .┗━┛ | :i/ ::::/ ¶\:::... ヽ:¶¶¶ ¶ \ _≡/" ..:::::::/ ¶¶¶¶\:::.... '、;'、:|, /´:: ./ ,¶¶¶¶¶¶¶¶\;::::.... , 、;;;i' ___,,,__ ./;::::: ./ .¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶ヽ;:/ ヽ;i. 、:‐''''' ~'`ヽ、 /;:::.. ./ ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶、‐''" ,/ ,.:-:::、 ヽ;,;:::::../ ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶;;;/ ::::::/: {::::っ::} i:::::../ ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶':c":`; :::i: ヽ::::::ノ ::::i、:/, ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶)::::::/ ::: " .:::::::i:/ ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶|-'''":::.. .:::::::::::::.... ....:::::/ノ ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶i,::::::...... ..:::::::: :::::::':::::::::::::............::::::::ノノ ¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶';、:::::::::::::::::::::
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:03:49.84 ID:kK4KE1340
サテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサン_i⌒)-、ンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサン ンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサ( _,O 、.ノサテンサンサテサテンサンサテンサンサテンサンサテン サンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサン/廴人__)ヽサテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサ サ.テンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテ/ ,ォ ≠ミ◎ ,サテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサン .サンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサノ。゚o{_ヒri}゙(◎).}サテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサン テンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテ| (○)  ̄ ´。゚ ',テンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサンササ サテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサi! {ニニニィ │サテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサテンサン ンテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサi! ∨ ,_} │サテンサンサテサテンサンサテンサンサテンンサンサ サテンサンサテンサンサテンサンサテンサンサl!。゚ ゙こ三/。゚イ、ンサテサテンサテサテンサテサテンサテサテンサテサ サテンサンサテンサンサテンサン_,,,;-ー"-x, ,,,;=-+, ,/~ ̄`ヽ、テンサンサテンサンサテンサンサテンサンサ サテンサンサテンサンサテンサン/ (:●) `i /" i / `i''==ニ''ーx,,,_サテサテンサンサテンサ ンサテンサンサテンサン___,i (:●)0 〇○ ゚ ||(●)(●)(●)i,サテンサ`x, 。゚\サテンサンサテン ンサテ_,,,,x=''''"~ ̄ ̄~| (●)(●)(●) 0 〇(●)(●) 〇○ |テンサテンサ\ \ンサンサテン ン/",,x-'"ンサテンサテンサテ{ yr=ミ:、 (●)(●) 行ミt. i,サテンサンササi, 。゚ ヽサテンサン ,i。゚/サンサテンサンサンサテン`i {_ヒri}゙(●)(●) (●) ヒrリ.》j iサテンサンササ| i,サンサテサ | i,テンサテンサンサテンサンサ} (:●)  ̄´{ニニニィ 0 〇 |サテンサンサテ| (●) i,テンサテン |o 。i,サテンサンサテンサンサテ`i, 0 〇○ ゚ ∨ } 、 |テンサンサテン| |テンサンササン |◎i,サテンサンサテンサンサテンサンi, (●)(●)゙こ三/ (●;) |サテンサンサテ| (●) |ンサン .|(●)ヽサテンサンサテンサンサテンヽ, (●)(●) (●) (●)(●)(●)(●) |サテンサンサテ|〇 ○ |サテンサン .| 〇 i,ンサテンサンサテンサンサテ{ 0 〇○ ゚ イ |サササササテン| ◎ |ンササテン テ| o 。ヽサテンサンサテンサンサテン}, (●)○ (●)(●)(●)(●) イサテンサンサテ|o 0 o |サテンサ サ|(●) ヽサンサテンサンサテンサンヽ (●)(●) 〇0 〇(●)/サテンサンササ| |サテンサ | | | |テンサンサテンサンサテンサ`i, (●)(●) /サテンサンサテンサ|◎ o 。|ンサンサ テンi_,/し'`-'サテンサンサテンサンサテンサン` x, ,,x='"サテンサンサテンサンサテンサン| (●) !サテンサ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:05:10.47 ID:SpCN+mX+0
このAAはなに?
きたか
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:07:54.61 ID:7GzbHgLJ0
日: 2011/10/18(火) 02:20:52 < ┏┓ ┏┓ > |::::::/ ノ し :::::::|:: < ┃┃┏━┛┗┓ > ヽ ⌒ ヾノ::: < ┃┃┗━┓┏┛ > / |:: < ┃┃┏━┛┗━┓ > | -==ヽ ,,/== ..:|:: < ┃┃┃┏┓┏┓┃ > | -=・ニヽ ニ・=- |::: < ┃┃┃┗┛┃┗┛ > |  ̄7 ヽ ̄ |:: < ┗┛┗ ┏━┓ > l::::::::: /ゝ‐v‐' ヽ |:: < ┏┗━┛ > |::::::::: トェェェェェイ :::|:: < ┃┗━━┓ > |::::::::: |:jjjjjjj:| :|:: <. .┗━━┓┃ > |::::::::: | ::| :|:: < ┏━┛┃ > !::::::::.. | ...| ノ し : :::|: < ┗━━┛ > ヽ::: ヽiiiiiiiノ ⌒ :/:: `==''
13 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:08:11.55 ID:schEZc240
――23:02 オーシャン埠頭・第三倉庫―― 最初の一撃を躱したのは決して攻撃に反応出来たからではなく、完璧な偶然であった。 ミセリの手を引いて物陰に移動しようとしたとき、勢い余って二人ともバランスを崩した。 頭の上をかすめた何かにミセリが怯えた悲鳴を上げる。 ミセ;゚ー゚)リ「ひぃ!」 空を切る刃物の音と、傍にいる第三者の気配に全身が強ばる。 狭い通路をひた走り、壁や荷物の塊に体をぶつけながら、 二人は倉庫の中を手探りで疾走した。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:08:21.49 ID:T5obtytHO
またまた早いな! 寝るつもりだったが、終わってから寝るぜ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:09:06.32 ID:ph2ev8Lu0
支援
16 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:09:20.84 ID:schEZc240
(;゚A゚)「ふぅ! ふぅ! ふぅ! ふぅ!」 ドクオの短く浅い呼吸は疲労ではなく恐怖を示していた。 人間の本質が持つ恐ろしさを侮っていたのだ。 イーヨウのように人間を捨ててしまった化け物とは違う、 あくまで生存を目標とした極めて正常な人間が持つ悪意に触れたのは、初めての経験だ。 <;;;;`;;;;;;´;> 二人を襲ったニダーの攻撃には全く躊躇が無かった。 避難訓練が始まる前まで、多少の迷いはあった。 生きるべきか、死ぬべきか、究極の二択の前で足踏みをしている状態であった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:09:41.29 ID:Lx3tq53t0
ニダーvs.ドクオ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:10:57.26 ID:9mNRjVae0
///////// \\\\\\\\\\ ////////// \\\\\\\\\\\ ,,,,,iiiiiiiiiiii,,, ,,,iiiilllllllllllliii,,、 //llllll,,llllllll \ / llllll,,llllllllll \ ____∠───────  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄丶___ \ ノ 丶 l l l _ ___ l \ !!!!!!!!丶 /!!!!!!!_ノ  ̄  ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄`´ ̄ ̄\ / /lニニ><ニニニ入__ __─ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \_____/
20 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:11:00.28 ID:schEZc240
頭の中では様々な思考が複雑な渦を巻き、一瞬だけ形を作っては消えてゆく。 それらの繰り返しの中、結局彼がたどり着いたのは、生きるという道だった。 つまり人を殺し、生き延びるという道だ。 ほんの少しだけ生きたいという思いが上回ったから、彼は殺人者となる覚悟を決めた。 仲間を作って協力して実験を生き延びるという道もあった。 最後の決断に踏み込んだ要因は彼自身はっきりとはわかっていない。 もしかすると、特別な意味など無かったかもしれない。 ほとんどの人間は生きるということの意味、また自分の存在する意味を考えずに生を全うする。 死にたくないから生きる、というある種思考を放棄したような低い水準で、 不確実な未来を半ば盲信しその日その日を過ごしている。 そこに確固たる意味も意志もない。 今回の実験で殺人を覚悟したニダーの決断は、それと同じような曖昧なものなのかもしれない。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:12:07.12 ID:UYLq78vk0
i" " " "_,..- − - ヽ ..,. -=-- :.,、 i ,.. -ー,...'" ~-=-- ...,__ ,...y- '"~`ヽ,ヽ ,.. -=- t.,,i-= ",..~-= ' "~ヽ i' "i l ,.- '"`ヽ、 yi .,..-'" _,. ..,_ i i' ,..-.,_ i i ,.' ̄ヽ,. i i t. ,. ' ,.i r ,. ,.'"-=-..,`vi i .i' ,,;;,ヽ i ;;,, i i`-~`..=- ' " t r" i, ,.y. ' i i ;;;;;; i .i ;;;;; ,/ i `-..,__-..,"-'iヾ ヽ - ' " ヽ .\_ \ ,ィ´ヽ ) .| :r| ,.へへ、 .イ 、_> / \ 、_∠ィ'lエlュ.レ / .`Z/!、i \ ヽ\ェェン/ / _,, -く \ \. `ー‐'´/
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:14:01.31 ID:z8tOey+q0
懐かし過ぎて思い出すのに時間かかったわwww
23 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:14:19.84 ID:schEZc240
ミセ;゚−゚)リ(襲ってきたんは誰ね!?) 棚の後ろ側に隠れた二人は、しっかりと手を繋ぎ合い離れないようにしていた。 暗闇の倉庫内では触っていないと相手が何処にいるかもわからなかった。 時々空爆の光が窓から差し込み、倉庫の中を一瞬だけ照らす。 二人は自分たちの姿が見つからないようにただ祈っていた。 (;'A`)(あれは誰だよ! クソ! 絶対に首輪狙いだ! 問答無用で殺しにかかってきてる!) 闇に同化する為にニダーは顔中を泥まみれにしている。 そのせいで二人は襲撃者が男だという程度しかわかっていなかったが、 勘違いや過剰な警戒で襲ってきているのではなく、 確実に殺意を持って攻撃してくる者だということは重々承知していた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:14:28.27 ID:OKYAIOIt0
イ从イ彡从イ彡 ≦ ん レ〜、ノイ彡 '゚シ =・、 Y ( っ入 从イ彡 ノ ミ;, Yイ彡 `Tエヾ;;| ノ从イ彡 ( __ノ⌒| ! し ノ ≦ (ヒ⌒ノ / 厂从 ( |ヽ }从 ,,;;;;;;シ/ {う⌒` | } ヾ川彡" ,.ィ ̄ヽ ′┏━┓′′′′′′′′′′′┏━━━━━┓┏━━━━━━┓ ′┃′┃′′′′′′′′′′┏┛′′′′′┃┃′′′′′′┃ ┏┛′┗━━━┓′′′′′′┃′┏━━┓′┃┗━━━┓′┏┛ ┃′′′′′′┃′′′′′′┃′┃′′┃′┃′′′┏┛′┃′ ┗┓′┏━┓′┃┏┳┓┏━┓┃′┃′′┃′┃′′┏┛′┏┛′ ′┃′┃′┗━┛┃┃┃┃′┃┗━┛′┏┛′┃′┏┛′′┗┓′ ′┃′┃′′′′┗┻┛┃′┃′′′′┃′┏┛┏┛′┏┓′┗┓ ′┃′┗━━━┓′′′┃′┃′′┏━┛′┃′┃′┏┛┗┓′┃ ′┃′′′′′┃′┏━┛′┃′′┃′′┏┛′┃′┃′′┃′┃
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:15:18.31 ID:9/XZU+b5O
ペース速いな 支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:16:04.61 ID:9mNRjVae0
ッツmmmmmmミッ ッmmmmmmmmmミッ mmmmmmmmmmmm mmmmmmmmmmmmm mmmm"゙ ゙"mmm mmmミ ・ mmm 汚れちゃった ・ ・ ・ こんこん汚れちゃった mmm 丶/|::/!!! ミ;= mmm mm::::: :r",,ゞィ ヨ ●ヾ mm m::::::::: イ●ノ / 、"'ーヘヽ m |:::::::::::::::::"" ,.゙・ ・'' ヽ、"" | . ヽ:::::::: " ( "'-三-''" ) ノ ゙゙'''‐-...,,,,,,,,,,,,,,,,,,....-‐-‐'''~ | . ヽ /ヽ| ,. ゙、 / | ノ⌒) .| ゙、 /;. .| (ノO | ゙、 ./ ゙| ,. | | ゙、 / . /" .| .| _,_.゙、____,,,,、=、 ./ ./! .| / / ̄、-‐‐'''''''ー-、\,_ _,.、--' /-‐''''''~~~` //‐''"´ `\\ _,,,、--''''~´ __...、-‐'''~~´ 0 `ヽヽ ノ" _,,、--‐'''~ (⌒ヽ (⌒) ヽ|、 ,,、-‐'''"~ しノ )丿 .|;;| ''" (ノ ./、;| 、,,,_ //ヾ `` ー、 _/´/ | \____ _,,,,,、、、-=‐'''"´ | \ /ヾ ̄ ̄~~`二>='''~..、-‐'/´ | \ ヽ ヽ:::|:::,.、-‐'゙´ `'''''''''''゙´ ./ \ ゙、 |/´ /
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:16:20.48 ID:5QaRZ8Sk0
_ _ /::. ソ .::;;ヽ /::. ..:::;;;ヽ /::. ..::;;;;ヽ /::. ..::::;;;;i (::. ..::;;;丿 >::...___..::::;;;イ !ヾ. ̄⌒__ ̄彡| iミ:::ミC= ≡..::: ) |:::: ″. ´/ 男根男根ダンクォン!! |::::: ヽ / /;| |::: ( ' ミ ( .::;;;| |::: | ミ .ヽ\| |:::ミ丶ヽ ..:ヽ )ミ人 彡巛彡|::: 巛i .ノ . ::;;;;;|ミ人ミ》》》》 巛从ミ彡ミ|::: i .ノ 》 ::;;;;;|人ミ彡ミ》》巛从 ミ彡ミ彡》》|::: i .ノ . 巛 ミ;;|:ミ人ミ巛从》》》》 》》巛从ミ彡彡》》 ( \ l. | ..:;;;;;;|ミ彡ミ彡》》ミ彡ミ彡 彡ミ彡》》彡从ミ.|:: | ! .....:::;;;;;|ゞ巛ミ从巛彡ミ彡ミ彡》》 .ミ彡ミ彡》》巛从ミ彡ミ彡从巛彡ミ彡ミ彡》》巛从ミ彡 巛从ミ彡ミ彡从巛彡ミ彡ミ彡》》巛彡ミ彡从巛彡ミ彡ミ彡》》 巛巛ミ人ミ彡巛彡ミ彡ミ彡》》巛巛ミ人ミ彡巛彡从ミ巛ミ人ミ》》》》 巛彡巛彡从ミ》彡彡巛ミ人ミ彡ミ从》》巛彡巛彡从ミ》彡彡巛ミ人ミ彡ミ从》》
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:16:35.39 ID:njpGxx7s0
嬉しい遭遇 支援
29 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:17:16.82 ID:schEZc240
空爆の光が再度、倉庫の中を照らす。 <;;;;`;;;;;;´;>(ドクオと、ミセリだったな) ミセリとは違い、彼は自己紹介のときにしっかりと名前を覚えていた。 他にも誰かいることを想定し、追い回すのをやめてしばらく辺りを警戒していたが、 何の気配も感じなかったので彼は足音を立てないようにして倉庫内を調べ始めた。 <;;;;`;;;;;;´;>(あの二人だけなら殺せる) 遭遇した相手が強者でないことに対し、特に嬉しい感情も抱かなかった。 心を殺し、機械のように殺人を行うと決めていた。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:17:45.56 ID:ph2ev8Lu0
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:18:13.14 ID:KFo5/CMG0
__ / `l _/ ヽ、 / ヽ_ _/ | / ヽ / ,----、_ |_ ./ __/.,, ,, ヽ、 | |ヽ / .l`,.,,,=" `==、 } `l | V {;',-、 ,__`,ll、ヽ | /| | | <,-、l / l ,-、Y` ヽ .`' .| 家にいてもさびしいので | /  ̄{ 「  ̄ ̄ | | 来ちゃいました。 | | ,/ l 、 、 | .| 迷惑でしたか? |_ ヽ <_l_ .`,-、).) / .,| ヽ .| /_,.、 ̄ ̄ニ>、 | | `、`|.|\=三三ニl' `| 「 / ヽヾ` ニニニ" / / / `l | `"" " | | ヽヽ / | / | .>ヽ `|,-l___/ |__
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:18:44.84 ID:9mNRjVae0
_,..,,__ /:::;;;;;;;;`ゝ ./;;;;;;;;;-_i´_ ヘ _,,,......_ .|iiiiiii人. ` `i〕 /´ ヾミシ`ヽ __/ ̄ i、 ノト'´ _,iヘ_ へ. `!,-、_! ./ ´ ̄ヽ / トi_!二l ̄ ノ ヽ / / / /, ,' , ト、 // ヽl∀)_ノ `ヽ、 .l゙ ;;.l l /, ' , ',ノ ;l,―-、―-.、 / | :;, ̄ ヽ、 .! ;;;l i l ,' ' ,' ','./ イl|||||||| |||||||lヽ l io,' :;l´ 、 i、 │ _;;ヾヽ |, , ' , 'i″ ヽ|||||||||| l|||||||l ヽ/ ̄´ `ヽ、 ;o', _;メ、 ヽ ! `,! l l; ;', ', ノ;; ;;l||||||__ ||||||| / `゙'''''''" ;;;;;ン、_ ! ヽ;;;;/ ! l ./;;;; ;;:! -==; |||||||l i! i っ ;;;;;;;〈 / ノ /゛ ./'´/ ヽ.、 ,,;;;ノ.。 。) |||^)! ,一!;;:,, _;;;;:::''''-ヽ/ / 巛 ! ;| (、 i_ ̄``ーヾ:"三=- l|`||| i,,,;;;;:; ヾξ /、`、`/ ̄` ノ ≡≡ . 巛 ト、_i!、`iメゝ' 、`、、ヾ.ー- ' ||||||--―┴'´ ̄`ヽξ、`、` i l_i_/ ̄ヽ、≡≡ /;',';';,゛ヾ、、`、`、、`、`ヽー-‐ ′|リト !ッ、__`、`、` 、`、`ヽ ./,',',',', ',;',;./`-、` 、、_ ` ;;)i′ !/ ヽ、. l ζ `゙'''ー/゛ , , , ノ ト ,',', ','/  ̄ ア゛,' ', , , ノ i .!、____ ハ i、 ._ノ゙ ̄l ,' ', ,' ,'/ ,i', ',' ',/ / ,' ,',' ,','ノ-―' ノ ゚ i_ノ一ヽ l ̄ _,/´`i ', ' '/ / トーュ l ' '/ー―--'´ ヽ_ -'´ / ゙ヽ i _ -ー'" / .ヽ
33 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:19:09.28 ID:schEZc240
(;'A`)ミセ;゚ー゚)リ 二人は息を殺し、ただじっと時が過ぎるのを待っていた。 このまま一時間経過すれば、この倉庫から飛び出し次の安全地帯に逃げ込める。 とにかく逃げ出してしまえば助かる―――逃げられなくても誰かに助けを求められれば―――という考えだ。 第三倉庫は小学校の体育館程度の大きさがあり、荷物が多いので死角もたくさんある。 ドクオたちがこのような甘い考えを持つのも仕方ないが、それでもニダーに見つからずに 一時間が経過するということは無かった。 <;;;;`;;;;;;´;>(見つけた) 空爆の光によって照らされた一瞬の中、ドクオたちとニダーは 約十メートルの距離で互いを視認した。
ブーン!早く来てくれ!
35 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:20:47.34 ID:schEZc240
即座に逃げだそうとしたドクオたちだったが、座っていた姿勢で隠れていた彼らと、 いつでも走り出せる心構えでいたニダーとでは分が悪かった。 (;゚A゚)「っ」 背中を切られたのがわかった。 逆手に持たれた包丁の刃先が、シャツを切り裂き背骨付近の肉をざっくりと切り開いた。 痛みは無かったが、背中に一本の線が引かれた感触がし、そこからじわりと熱の感覚が広がった。 足下で荷物を蹴飛ばしながら、ミセリの背中を押して倉庫の奥へとひた走る。 もう一度背中に異物の感触を覚える。 先ほどの傷と交差する形で斬りつけられたのだ。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:21:20.09 ID:zMli5n6K0
. f゙'ー'l . | | .7 ├ r⌒ヽ / \. /゙⌒:l | \│ .。 。: |. / ノ i | .i \. i __.. -‐ ´⌒ン /ヽ i │ .i ヽ. . i , -‐ ´ ̄ / ! l | . ノ\ _i⌒)-、 U l ,_. {ニニニィ i. /之ツ | ./ ( _,O 、.ノ ノ ヽ ( \. f⌒ ー 、i .U ''´ ヾミ | / 廴人__) / ヽ .ヽ | `ミ 、__ノ l 、__ / / / / . ,} ,ヽ l.ヽ ´ ヽ (_/ / / '´7/l ; >'´``~` ヾξiξツ. _ ノ ./ / "Y' ._,ヾlツ '‐-‐¬丁 / / ./ l : r‐'ー- ' ´ _l / /./ ヽ . l、 〈 i /
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:21:55.81 ID:9mNRjVae0
/⌒`‐-、,,__ / ノ | \ / ( ノ \ / ∫ _,r ' ヽ、 \ / ,ζ',,_ \ \ / /''"´ _ _ _ `丶 ヽ / /ゝノヽ ' ゝイヽ ヽ / ヽ / レ ヽ( . | / ノ( )\ ・ | ,,--/ ∴ _ノ `てノーこ_ `ー-- : /、 / /:∴∵ '" ∴∵∴γ' `) ∴ ∴/ 丶、 ´ (∵∴∴∴∵∵∵ τ〜_/ ∴∵∵ / 丶∵:|∴∵∴∴∵∴ヾ ζ ∵∴∴;:/ ヽ∴丶、∵∵∴∵∴:し'∴∴∴∵:/ ヽ∴∵∴∵∴∵∴∴∵∴∵∴ / \ ∴∴∴∴∴∴∴∴∵: ノ \ ∵∴∴∴∵∵∴:/ 丶、_∵∵∵:_,, - ''´ \ `゙ー-"´ ノ
支援
39 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:23:06.64 ID:schEZc240
今度の攻撃には激痛が伴った。 特に前の傷と交差した部分で肉ががりがりと削られた感触がし、そこから弾けるように痛みが広がった。 パニックになったドクオはミセリを突き飛ばした。 ミセ;゚ー゚)リ(何!?) 背中を押したのはドクオであったが、暗闇の中で誰が近くにいるかわからなかったので、 襲撃者に押し倒されようとしているのかとミセリは勘違いした。 押された反動のまま前に走り込み、行き止まりまで走り込むと、 考えるより先に左に向きを変えてまた走り出した。 一方ドクオはミセリとは逆方向に逃げていた。 (;A;)「ぁぁぁぁ……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:23:33.44 ID:fncZJv320
支援
41 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:24:17.01 ID:schEZc240
喉の奥で小さなうめき声を上げながら、涙を流して逃走している。 背中を切られたというのがかなりショックだった。 シャツの背がぼろぼろになり、切り口が真っ赤に血で染まっていた。 自分の体から流れる血が汗と混ざって下半身まで届き、 パンツのお尻の部分を濡らしているのがわかった。 <;;;;`;;;;;;´;>(何処だ) 足音が二手に分かれたことで、一瞬追っている相手が何処にいるかわからなくなったが、 近くの棚の裏から物音が聞こえ、ニダーはそちらの方に方向転換した。 ミセ;゚ー゚)リ(ドクオは何処!?)
バラバラになっちゃうのか
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:24:39.36 ID:8vCoL800O
マジかよwww 流石の速さだ 支援
44 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:24:58.68 ID:schEZc240
ニダーがミセリの方に迫っている中、錯乱状態に近いドクオは壁伝いに 倉庫の中を走り回っていた。 途中で靴を脱ぎ、足音を消してからはやや気持ちが落ち着いたが、 背中の痛みがじわじわと増してくることで、また混乱しそうになっていた。 「いやあああああああああああ!!!!!!!」 (;゚A゚)「え?」 今まで聞いたことのない絶叫が響き、反射的に足を止めた。 考えるまでもない、ミセリの悲鳴だった。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:25:50.63 ID:Pzu0S4uL0
ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r' ノ`ー-、 し ば ら く 美 し い 映 像 を j⌒´ ノo。゚o} ヽ 〈 ̄`ヽ /⌒ヽ ノ / ∞ { ヽ丿 ノ-ヽ }ノ_ノ ご 堪 能 下 さ い `ー} ____ノ i `ー<ノ )`ー > /ハ -‐ァ´ `ー、__ト、ノ| | ト、_r'`ー-< o゚8, o' __, - 、 _______ | | ヽソ / ヽ゚。、 ヽ . /, ─── 、) / ----- ヽ // \ー- ' ___/ }_/' // / ヽi ´ ̄ ̄ ̄ ̄`// //`ヽ/, ハノ |_| ┃ ┃ | /ゝ、 _,.--‐ 、ニヽ / / ゝ_/ レ' ( ⊂⊃ ヽ `}  ̄r´ ̄//| \ヽl _c―、_ _ __ >、 \__ノ ノ _ _ _,―っ_ フ>' / / ! ! 三 ツ ´ \::::. ニ ,,ノ⌒ヽ ゞ 三 o( { __,ノ ノ | |  ̄  ̄`――、__ィ , ヽ , )__,-――' ̄  ̄ 。゚く( _ノハ /__,,. | | `i^ ー '` ー ' ヽ ゚o´ //`ー-‐'´ | | l ヽ ヾ | | | ⌒ | ,-――、_ l ,,,@,,, ノ _,――-、 ( ⌒ ヾ、.::;;;;;;::.ノ ⌒ ) \ ヽ ノ / \ ヽ、 ヽ ■■ ノ ,ノ / \ l`ー‐--―'`■■ー'`ー‐--―'、 | 〉 イ ■■ 〉 | / ::| ■■ (_ヽ \、 (。mnノ `ヽ、_nm
男をみせろドクオ
しえんしえん
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:27:30.03 ID:8vCoL800O
主人公のターンか
49 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:27:36.48 ID:schEZc240
(;゚A゚)「あ……あ……っ!」 彼女に非常事態が迫っているのは明白だった。 しかしドクオは固まったまま動けない。 理解できない感情が心の底からわき起こってくるのを感じ、混乱を加速させていた。 ミセリは倉庫の端に追い詰められていた。 手首から肘まで赤く染まった左手を、もう片方の手で胸の中に抱いていた。 不意に前方から現れたニダーの攻撃を、とっさに左腕でガードしたのでこうなったのだ。
ドクオ!ドクオ!
51 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:28:43.48 ID:schEZc240
ミセ*;ー;)リ「はっ、ひっ、ひぃっ」 流血の程度でいえばドクオよりも酷かった。 自分の体を傷つけられたことで、もう水着モデルの仕事は来ないなと、 何とも場違いなことを彼女は考えていた。 <;;;;`;;;;;;´;>「別恨我(悪く思うなよ)」 ミセ*;ー;)リ「たっ……助け……く………い……っ」 ニダーは泣き崩れたミセリに向かって、包丁の刃先を向けたまま突っ込んだ。
52 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:30:18.48 ID:schEZc240
ここでまた空爆が起こり、白い光が彼らを包んだ。 ミセ*;ー;)リ <;`;;;;;;´;;;;>「っ……」 彼女の顔を正面から見たニダーの脳裏に、懐かしい記憶が蘇った。 二度と帰ってはこない妹との生活が、目まぐるしく脳内を駆け回る。 どうしようもないほど愛おしく、耐え難い苦痛を思い起こす記憶だった。 ミセリと妹が似ているとは思っていないが、何故かそのとき 彼女たちの姿が重なって見えた。
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:31:33.82 ID:diLjHzzcO
パラドックスの人だー!
支援
ニダー
56 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:31:51.73 ID:schEZc240
「お……おおおおおおっ……」 <;;;;`;;;;;;´;>「!」 ほんの一瞬だけ静止していた時間の中、 接近しつつあった男にニダーは気がつかなかった。 (;A;) 対峙している二人とはやや距離を置いてドクオはそこにいた。 肩を震わせて涙を流し、歯を食いしばりながら恐怖に耐えていた。
ドクオいけー
58 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:32:42.63 ID:schEZc240
(;A;)「なんでぇ……何でだよぉ……」 首輪を欲しがっているニダーであるならば、 ミセリを見捨てていれば少なくとも自分は助かっただろう。 悲鳴が聞こえたとき、ドクオはそう考えた。 (;A;)「くそぉ……クソ……クソがぁ…………」 だからこそ彼は自分の姿を晒し、ミセリを助けに現れたのだ。 これは決して優しさではなく、ミセリに対しての個人的な感情でもない。 自己嫌悪の塊であった彼は、自らの中に負の感情をため込み続けた。 他人に対し興味を持たず、ただ己の利欲だけを考えて過ごす日々の中、 死を考えるようになり、また生に対しての乾きも生まれた。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:32:44.59 ID:8vCoL800O
このニダーも哀れだよなぁ ゲームで妹殺された上に理不尽なハンデ負わされて
緊張感が半端ない、がんばれドクオー!
ドクオ…少しだけど成長したな
62 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:33:58.45 ID:schEZc240
(;A;)「ど……どうしてっ………逃げないの…俺…?」 世界が変わることを祈り、自分から変わるということに対し目を背け続けた。 このようにして心に沈殿していった負の塊が、自らへの怒りと共に爆発したのだ。 彼を突き動かしたのは、勇気とは真逆の感情から生まれた決死の覚悟であった。 <;;;;`;;;;;;´;>(狙うならこっちだ) いまいち冷静さを欠くドクオとは反対に、ニダーは自分でも驚くほど冷静だった。 女のミセリの方が殺しやすいのは確かだが、ドクオを殺しておく方が都合がいいと判断した。 殺したあとで仇討ちでもされ、万が一それで死ぬことがあっては殺し損だ。 その点ミセリが生き残ってもリスクは無い。
63 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:36:12.07 ID:schEZc240
(;゚A゚)「うっ……お!」 突然目の前に走り込んできたニダーにすくみ上がり、とっさに頭を抱えてしゃがみ込んだ。 しかし彼の攻撃は脳天に振り下ろされるもので、完璧には躱せなかった。 手の甲に包丁の刃先が入り込み、骨の隙間を通って頭にまで刺さった。 (;゚A゚)「があああああああああ!!!!」 幸い振りが減速した状態で刺さったので致命傷には至らなかったが、 頭を直接刺されたことによって完全に錯乱状態に陥る。 飛び上がった姿勢でニダーを押し返し、反動で刺さっていた包丁が手から抜けた。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:37:35.72 ID:/ONt7ypN0
主人公が死んでしまう
これはやべぇ
66 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:38:08.12 ID:schEZc240
床に包丁が落ち、ニダーがそちらに気を取られた隙に、ドクオは四つん這いで逃げ出した。 血だらけの手を床につき、不細工な姿勢で走り出そうとする。 ニダーが包丁を拾い上げるのに手間取ることはなかった。 既に暗闇にも目が慣れ始めていて、 千鳥足で逃げようとしているドクオを見つけるのは簡単なことだった。 (;゚A゚)「死ね!」 追おうとした瞬間にドクオは振り向いた。 手に何か持っているのが見えたので、ニダーは拳銃だと思って床に伏せた。 次の瞬間ドクオの手元が光り、直視していたニダーの目がくらんだ。 光はすぐに消え、ぺたぺた床を走る音が遠ざかっていくのが聞こえた。 <;;;;`;;;;;;´;>(ただのライトか、クソ!)
痛いな
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:38:46.08 ID:2frEpQvC0
/::::)(:::)(:::::::::::)(::::::^::::::::::\ (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::\ /::::::::::/ノ::::::::ノ::::::::ヽ:人::::::::::ヽ:::::::::::::::) (::::::::::/ ):::ノ::::ノ ) ソ ヾ::::::::::::丶::::ヽ (:::::::::/ 彡 ノ ノ :: 彡:/)) ::::::::::) (::::::::::/彡彡彡彡彡 ミミミミミミミ :::::::::::) ( :::::::// ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ |:::::::::) | =ロ -=・=- ‖ ‖ -=・=- ロ=== |:/ ‖ / /ノ ヽ \ ‖ ヽ|ヽ _________ |/ ヽ`======/ .⌒ ` ========ノ. ..| | / .( 。 ・:・‘。c .(● ●) ;”・u。*@・:、‘)ノ / ( 。;・0”*・o; / :::::l l::: ::: \ :。・;%:・。o ) < しえ(笑) (; 8@ ・。:// ̄ ̄ ̄ ̄\:\.”・:。;・’0.) \ .\。・:%,: )::::|.  ̄ ̄ ̄ ̄ | ::::(: o`*:c /.. \_________ \ ::: o :::::::::\____/ :::::::::: / (ヽ ヽ:::: _- ::::: ⌒:: :::::::: -_ ノ \丶\_::_:::::_:::: :::::_/:::: / | \ \ ::::::::::: :::::::::: ::: ::__/ |  ̄ ̄\ 丶  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / ̄ ̄
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:39:00.58 ID:3KeTv6+tO
つC
70 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:39:39.02 ID:schEZc240
苛立ちを抑えてドクオの気配を追った。 視界は闇で塞がっていたが、ドクオの息づかいが聞こえたので、追跡に問題はなかった。 時間にして十数秒もかからない内にニダーはドクオを捉えた。 包丁を持っていない方の手でドクオのシャツを掴む。 (;゚A゚)「うおおお!」 ドクオは構わず前だけを見て走り続けた。 背中が大きく切り裂かれていたシャツは、ニダーが無理矢理引っ張ったことで 完全に破けてしまい、手元にはびりびりになったシャツだけが残った。 上半身が裸になったドクオは、片手を口に当てて、呼吸の音が聞こえないようにして走った。 自分の姿すら見えない暗闇の中で、片手だけで走るのは難しい。 棚や木箱の角で自分の体を傷つけながら、痛みに耐えて走り続けた。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:40:21.68 ID:sSdsWBd00
復活したみたいだけどだいぶ劣化したね これでいっぱいいっぱいの文章なのか?
しえん
73 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:41:56.03 ID:schEZc240
<;;;; ;;;;;; ;>(何なんだ、これは…) ニダーは追跡を続けながら、惨めな思いにかられて涙をこぼしていた。 仲間を助けようとして、全身を血だらけにしながらも逃げ続けるドクオに対し、 訳のわからない悲しみが心の中で嵐のように吹きすさんでいた。 それでも涙をこらえて、生きる為にドクオを追った。 (;A;)(死にたくない死にたくない死にたくない……死にたくない……!) ドクオもまた泣いていた。 単純な恐怖だけではなく、同じ人間であるはずのニダーが自分を殺しに来ている、 この事実がニダーが抱くそれと同じ悲しみを伴って涙になっていた。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:42:03.84 ID:e8wIMSet0
彡川三三三ミ 川川 ::::::⌒ ⌒ヽ 川川::::::::ー◎-◎-) 川(6|:::::::: ( 。。)) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ._川川;;;::∴ ノ 3 ノ < 作者ですけど?なにか? /;;;:::::::::::::::\_;;;;;;;;;;;;;;;;ノ \______________ /:::: /:::::::::::: |::::| (:::::::: (ξ: ・ ノ:::・/:::| \::::: \::::::: (::: | /:::\::::: \::: ヽ| /:::: \::::: \::: ヽ ) |::: \::  ̄ ̄⊇)__ 〜 |::::::: \;;;;;;;;;;;(__(;;;・) 〜 モワー \:::::::::: ξ(;;; );; ) 〜 \:::::::::::: ) ) )::::: // /::::::::: // /::::: (_(_
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:43:30.00 ID:fpBHnXe00
そういえばドクオは全能力が最低ランクだったっけな……
ドクオ逃げろ!
77 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:44:05.85 ID:schEZc240
二人はただ生きたいだけだった。 <;;;; ;;;;;; ;> (;A;) 殺そうとするニダーと、生きようとするドクオ、二人を分かつ境界など あってないようなものだった。 やがてドクオは倉庫の壁に突き当たった。 方向転換しようにも、そこは袋小路になっていて、逃げる場所はなかった。 (;A;)「……っ?」 壁に触れている手が隙間を見つけた。 混乱していた頭で、それが何か最初はわからなかった。
起死回生のチャンス?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:45:16.07 ID:SYaND6/U0
.;' .::" / 〈〈^ ^〉〉 ))_(( └(, ´∀`)┘ キチキチ ‐( / ‐((癶^^/癶 キチキチ ‐((癶^^/癶 λ λ ‐((癶^^/癶 ハ ハ /⌒((‐((癶^^(癶))⌒))⌒))\ )〉 / ) ≦(⌒((≧‐((癶^^\癶^^≧-≧))\ ノ レ ノ ≦‐((⌒\≧ ‐((癶^^\癶 ≦^^≧))⌒))⌒))_ノ キチキチ ≦‐((⌒\___(癶(^^^^)癶 ≦^^^≧^^≧ ≦‐(‐((‐((‐((癶^^)癶 ≦^≦^≦^≦^^^≧ ((((\((●))ヾ())))))) \/ノ '; i .' ./:: ::::::::((((( /\ソソノソソソソソ (ノ '; i /., ;'::.. .::::::: ((::::::::::::::::::: 丶ゝヾ (ソヽ i ,;;'"´И .|::::: _,,,,,.、.:::::::: :::::::::::::::::::::::: i (ノソメリュ ,;;'"´ | ..., l 巛??ミヾ,、 ,,,,,,(ソソ ;' .': | t ;' lヽ `”"ノノ 厂 三ミ、 ,' (ソノ _...-' ./ V\ ; | / ,'(("??"^',::/|,))  ̄~ア / \ .| \ ヽ ヾミ彡.' l"; / /|. ~ |"'''' ,..,,;;;;;;;;;;;,,__, '" ...::' '. / . /:::::И '; /”U凵:::::J」|i!; ;' yl .| /./ / ./:::::::::::::.V-_ |'-._ '. /丿ノノ厶 λ λ'. ムgyギュゥギュゥ脳内テンション開けッピロゲー .r| .i / ./::.,:::::::::::::::::: ':i ";_ ノ丿丿Jヾ、, `ヽ _..-'"::::|y'' '.. '; '_| / .,'/|:::::::::::::::::::::.| '-._ ゚ J`ー-‐'" _-'":::::::::::::'::::::| '. .; .t .| ..| |:::::::/|:::::/.| `'- .._ o_..-'"::::::::::::/|::/._:::| | .: ヽ._ '. | |:::/ ヽ' | `'''f/"|::::::::/ ノ" ヽ| l./
しえ
81 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:47:05.53 ID:schEZc240
隙間は縦に一直線になっていて、壁の割れ目などではなく、人工的なものだった。 (;A;)(ドア!) ドクオが壁だと思っていたのは扉で、実際は袋小路ではなかった。 手でまさぐり取っ手を見つけると、両手で掴みがむしゃらに扉を前後に揺さぶった。 血で滑りそうになる金属の取っ手が半回転し、扉を奥に押し開けた。 暗闇でドクオにはわからなかったが、扉の奥は細い通路になっていた。 ひんやりした空気とほこりっぽい臭いが鼻をくすぐる。 (;゚A゚)「っ!!!」 奥に進もうとしたドクオは、背中に重くのしかかってきた突然の衝撃によって前につんのめった。 開かれた通路にうつぶせで倒れこむ。
しえ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:48:54.68 ID:z3IROodQ0
これあんま面白くないけど昔は人気だったわけ?
84 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:49:39.22 ID:schEZc240
<;;;;`;;;;;;´;>(ドクオか!?) 扉が開く音がしたので、急いで追おうとしたニダーが 意図せずドクオとぶつかってしまったのだ。 窓から届く星明かりも通路には届かない。 逃げられる前に仕留めなくてはいけないと考えたニダーは、 倒れた音のした方へ包丁の刃先を向けて振り下ろした。 (;A;)「何なんだよお!!!」 包丁はドクオには当たらず、僅かに体から逸れて床に刺さった。 自分のすぐ目の前にニダーが迫っているのがわかったので、 とにかく彼から離れたい一心で、暗闇に向かって思い切り蹴り上げた。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:49:50.53 ID:8vCoL800O
みんな生きるのに必死だね
支援!
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:51:07.87 ID:IuwShNceO
支援
dkdk
89 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:52:02.64 ID:schEZc240
片足の膝にドクオの蹴りが入り、バランスを崩したニダーは壁に頭をぶつけながらその場に転んだ。 ドクオは今の内にと包丁を奪い取りたかったが、ニダーが起き上がる気配がしたので、 包丁は諦めてさらに通路の奥へと逃げた。 頭を壁に打ち付けたが、大してダメージも無かったニダーは、 通路の壁際に落ちていた包丁を慎重に拾い上げると、またドクオの後を追って走り始めた。 通路の奥にはまた扉があり、迷うことなく取っ手を回し、ドクオは奥へと進んだ。 鍵をかけられるつまみはあったが、幸い鍵はかかっていなかった。 しかしここでドクオはまたもや追いつかれ、 後ろから首を掴まれたまま床に押し倒された。 (;A;)「や……やめっ!」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:52:25.86 ID:06itRD/60
/(●)""\ .i|| / /::::::::::::::"l,=(●),,,,,,__ / /::::::::;-='""" /,i,i,ii`'(●);,,,,_ ,/::::::::: /::::/ /,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i`'=,,_ ,/::::::(●). ,i::::/(●) ,|,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i, ,/:::::::::::::::::::;::/" ,|,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i(●),i,i,i,i,i,| ,l::::::::::::::::::::::;./ (●) |,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i|| |:::::::::::::::::::::/;;;;;;;;;;;;;,_ (●),i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,i,ii(●). |:::::::::::::::(●)~ ~"";: |,i,i,i,i,i,i,i,∵∴∵:∵∴∵:∴ l;::::::::::::::::/ ,,,,,,_ ::. |,i,i,i,i .∵∴∵:∵∴∵:∵∴. |:::::::::::::/-=二●ニ>::. ,| ∵∴∵:∵∴∵:∴∵:∵∴∵: .|::::::::;/:: :::::::::. :(●)∵:(・)∴∴.(・)∵∴∵: ∵∴∵: |/"/|:: / |∵∴∵:,∵∴∵:∵∵ ∵∴∵: |l,"l,:|: (●) ;::" ,|ミミ:::::i,||;;:::∵∵:∵∴∵:∵ ,l'ヾ,,,|: /(、_ |ミミミ::::::)///==||||||||||) ノ / ノ:::::::::| (●) ⌒=,_i,=-"ソ彡彡||三彡||||||l ` ,/i;:;:i ''""""l, i, _,,,,,,,,=-;;|彡ミミ三 (●) ||||l',,,,/ ,;;::(●) ヽ;: ヾ-=,+-==i==二,ニ=:;,;:ミ三≡||/;:i!',;:;;;::',',゙i l;:. ヽヾ=,|,,,|,,,,|,,_|__,,i;=";i||彡(●)/;:;i \',,,',',;;,'i (●). \ (●):::::::::;;;/彡////',',';;i ヽ',;::'、 \ ~"'''=|=-||||彡彡ミ ////!',;;::'(●) ヽ,,'' { \ ””|”彡ミミ::||||| !,,,',',;;::',',゙ i |、(●) /;;;,,\ ,-'(●)ヽノ \',',',;;,' i ! ',',;;i ;(●); ト┬-― !,,, ',',;;::',',゙i (●)、| ヽ',',','| /,',',';;" //,',';; /|,,.\ ',',',;;,'i ヽ'' { !(●) i 、 //,',',';;"/. |',',;; ヽ ',;::'、| |、 i |:::;;;i
ドクオぼろぼろだな
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:55:16.00 ID:oVdcvXA50
支援
93 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:55:17.40 ID:schEZc240
通路の奥がどこかはわからなかったが、高い位置に窓がついているのが見えた。 (;A;)「おおおおおお!!!」 <;;;; ;;;;;; ;>「老突地死(さっさと死んでくれ)!」 ニダーの包丁はドクオの首元に迫っていた。 柔らかい肉に鋭利な刃物が突き立てられ、ぶつぶつと肉を裂きながら中に侵入しようとする。 ドクオは必死に抵抗したが、ろくに運動もせずに育ってきたドクオが、 肉体労働で生活していたニダーに力で適うはずが無かった。 包丁を止めることは出来なかったが、ドクオが暴れたことで刃先がずれ、包丁は顔の肉をえぐった。 右目の下辺りの頬に刃先が潜り込み、筋肉を削ってほお骨まで届いた。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:56:19.05 ID:/ONt7ypN0
うわあ
ドクオがんばれ
96 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:57:21.49 ID:schEZc240
ニダーは何度も包丁を振り下ろし、その度にドクオはもがき続けた。 顔や腕を切りつけ、包丁もドクオも血だらけになった。 ニダーはもう涙をこらえようとはしなかった。 涙が流れた所は泥がはがれ落ち、あご先まで続くラインが出来た。 ドクオは相変わらず泣き続け、血と汗と涙が混ざり、 自分がどうなっているのかわからなくなっていた。 幾度となく振り下ろされた包丁の刃は、所々が欠け落ちていて、 ぎざぎざになった刃によってさらにドクオの肉をえぐった。 (メ゚A;)「やめろぉっ……やめろぉぉぉぉ………っ」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:58:11.43 ID:iP+KlcSW0
さ と う し ね
あら懐かしい。まだ続いてたんか。読んでくるわ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 00:58:54.20 ID:8vCoL800O
想像するだけで痛い
100 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 00:59:18.31 ID:schEZc240
嗚咽の交じった悲痛なうめき声は、もちろんニダーにも届いていた。 <;;;; ;;;;;; ;>「呉上死(死ぬんだ)!」 出来ることならやめたかった。 喜んで人を殺すような変質者ではない、彼は極めて正常な人間だ。 彼は人を殺す覚悟をし、そして実行に移している。 この決意がどれほどの重圧を彼に与えているのかドクオは知らない。 もはや自分自身ですら止められない。 止まってしまえばそこで完全に狂ってしまうのがわかっていた。 様々な感情が浮かんでは消え、血みどろになりながら混ざり合った。 二人は号泣し、お互いを呪いながら、ただ生きたいという気持ちだけは共有していた。
ドクオもブーンみたいに……
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:00:41.68 ID:fpBHnXe00
ドクオは死の向こう側に行かないでほしいけどなぁ……
103 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:01:22.41 ID:schEZc240
その時、ニダーの手元が止まった。 (メ゚A;)「……!?」 <;;;;`;;;;;;´;>「!?」 彼らの永遠に続くような死のせめぎ合いを止めたのは、頭上で響いた爆発音だった。
空爆?
106 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:02:55.49 ID:schEZc240
二人の周りに大きなガレキのクズが落ちてきた。 天井を見上げると、鉄骨が大きく裂け、屋根に穴が空いていた。 そこから夜空と星が見える。 何が起こったのかわからなかったが、とにかく危険を感じたニダーは ドクオから離れ、穴の真下から距離を取った。 (メ゚A`)「あ……」 覆い被さっていたニダーがいなくなり、体が自由になったドクオは、 ふらふらと這いずり回りながら通路の扉を目指した。 ニダーはまだ気がついていなかったが、この時ドクオは既に、 自分たちが何処にいるのか、何故屋根が爆撃されたか、気がついていたのだ。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:03:01.96 ID:oVdcvXA50
主人公がボロボロに…
親父か
次からスレタイ変わるかもな
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:04:27.32 ID:8vCoL800O
空爆エリアか やばいじゃねえか
111 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:05:36.84 ID:schEZc240
新手の敵なのか、それとも間違えて空爆されたのか、まだ事態を把握していないニダーは、 きょろきょろと周りを見渡したり、空を見上げるなどして正体不明の脅威に怯えていた。 ドクオはそっと立ち上がり、通路まで戻ると扉を閉めた。 <;;;;`;;;;;;´;>(ドクオは……!) 先ほどの爆発に動揺していたので、ドクオが逃げ出したことに気がつくのが遅れた。 扉が完全に締め切られてから慌てて駆け寄るが、通路側から鍵をかけられており、 取っ手を回しても扉が開かない。 体当たりで破ろうとしてみたが、固い金属製の扉は不動のままそこに佇んでいた。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:06:43.41 ID:2KkRg5ul0
追いついた! 待ってたよー支援支援
ドクオやるな
支援
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:07:07.62 ID:fpBHnXe00
なんというSIREN
116 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:07:29.28 ID:schEZc240
(メ゚A )「ごめん………………ごめん…………」 ドクオは血だらけの体を引きずり、壁に手をつきながら通路を歩いていた。 これからニダーがどうなるか知っていたドクオは、彼に対しての謝罪の言葉を 呪文のように呟いていた。 通路の向こう側では、締め切られた扉の前でニダーが絶叫していた。 ようやく、自分の置かれている状況に気がついたのだ。 <;;;;`;;;;;;´;>「……………」 ドクオたちがいたのは第二倉庫で、避難地点ではない区域であった。 取り残されたニダーは、しばらく呆然としたまま動かない扉を見つめていた。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:08:21.82 ID:8vCoL800O
うわあああああ ニダー・・・
ああ… ニダー…
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:10:49.74 ID:fpBHnXe00
み、ミセリは!?
120 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:11:09.11 ID:schEZc240
穴の空いた屋根の向こうから、一筋の光が迫ってきているのがわかった。 叫ぶのをやめて目を閉じ、静かに最期の時を待つ。 <;;;;`;;;;;;´;>「求兎…」 最後の最後まで、思い返すのは妹のことばかりだった。 ニダーは小さく笑った。 妹が死んだあの時、自分もまた死んだのだと悟った。 それと、笑ったのは、随分と久しぶりだった。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:11:19.28 ID:2KkRg5ul0
なんというか絶望的だな
122 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:12:38.94 ID:schEZc240
数秒後、一際大きい爆発音が背後から聞こえた。 ドクオは生き残ることが出来た安堵よりも先に、 胸が締め付けられる哀しみに近い何かによって、また泣いた。 第二十三話「ゲームの始まり」へ続く
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:12:45.63 ID:o6DZEeM6i
ドクオ首輪ゲットか
124 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:13:51.64 ID:schEZc240
終わりです!支援ありがとうございました!
乙乙 しかしまだ参加者半分以上残ってたっけか
127 :
◆qnsLPQlGqytQ :2011/10/22(土) 01:16:02.32 ID:schEZc240
>>126 上手いすなあ。シーンのチョイスが渋くて素敵ですw
あとショボンは本作の主人公の一人なので、こうやって描いてくれるのは一層嬉しいです
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:16:08.10 ID:fpBHnXe00
乙 本当に救いが無い作品だよまったく
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:16:25.69 ID:8vCoL800O
乙乙! 程よいテンポで鬱と生存本能をくすぐられる
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:16:40.09 ID:2KkRg5ul0
>>123 ニダーと一緒に首輪が吹っ飛んでなければな
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:16:42.75 ID:LliuNrTK0
乙 ミセリが気になる所
次のサブタイが気になる 乙!
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:18:40.84 ID:9/XZU+b5O
乙
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:18:48.87 ID:8vCoL800O
首輪は空爆で壊れるんだっけ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:19:17.21 ID:IuwShNceO
乙
首輪は壊れない設定じゃなかったっけ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:21:20.28 ID:/ONt7ypN0
首輪は追尾ミサイルでも残る頑丈設定だったはず 爆発の衝撃で飛んでっちゃいそうだけど
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:24:59.64 ID:Ma+lGxSD0
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2011/10/22(土) 01:25:15.32 ID:8vCoL800O
凄い首輪だな でも瓦礫に飲まれて取り出すのに苦労しそうだ
乙! 別の誰かが首輪を手に入れる可能性もありそうだなぁ