まどか｢戦隊ごっこしようよ！｣

マミかわいいよマミ

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ　ｷｰﾝｺﾝｶｰﾝｺｰﾝ

まどか「…」

さやか「…」ｼﾞﾛｯ

まどか「(さやかちゃん…今日は大丈夫だって)」ﾎﾞｿｯ

さやか「(…ほんとに？)」ﾎﾞｿｯ

まどか「(ほ、ほんとだって…ばっ、あっ…)」ﾎﾞｿｯ

まどか「っ…」ｷﾞｭﾙﾙﾙ

まどか「さやか…ちゃん…お願い…」ﾎﾞｿｯ

さやか「…」ﾋﾟｷｯ

まどか「…」

さやか「先生、ちょっと鹿目さんが調子悪いみたいなんで」ﾁﾗｯ

さやか「保健室つれてっていーですかー？」

先生「ああ…鹿目か…わかった。行ってきなさい」

まどか「うう…」

さやか「…ほら、行くよ？まどか」

うぅ…辛いけど見るのやめられない

ｼﾞｬｰｯ

まどか「…」ｶﾞﾁｬｯ

さやか「…ったく。まどか。トイレくらい一人で行きなさいな」ﾋﾟｷｯ

まどか「ご、ごめん…」ｸﾞｽﾝ


　私は授業中とか、大勢の人がいるところにいると、すごく緊張します。
　緊張して、お腹が痛くなっちゃうのです。
　だったらトイレくらい一人で行けば？となるのですが、トイレまでの
　廊下がものすごく緊張してしまって、余計にお腹が痛くなるので、いつも
　トイレはさやかちゃんについていってもらっています。
　私は一人でトイレにも行けなくなってしまったのです。

さやか…いいやつなのか？

まどかをトイレでいじめてるんじゃね？

―体育の時間―

体育教師「えーっと、じゃあ二人組作って、準備体操ー！」

さやか「よーしじゃあ仁美！たまにはライバル同士でー！」

仁美「ええ！」

まどか「…」ﾎﾟﾂﾝ

仁美「…ま、まどかさん…」ﾁﾗｯ

さやか「いいよ仁美。あんなの無視しといて。さ、やろやろ？」

仁美「で、でも…」

体育教師「…」ｽﾀｽﾀｽﾀ

体育教師「美樹。どうした？鹿目と組まないのか？」

さやか「いやぁ、ちょっと今日は趣向を変えてみようかなって思いましてー」ｴﾍﾍ

体育教師「…美樹」

さやか「…わ、わかりました。さ、まどか、やろっ？」

まどか「う、うん…」

仁美「(…しょうがないですわね)」

なんだろうこの気持ち……

さやかちゃん…

俺の古傷を抉りやがって……

さやか「〜〜ぃっと」

まどか「…はぁ…はぁ」

さやか「…まどか。準備体操で疲れちゃってどーすんの？」

まどか「え、いや…ごめん」

　
　家でのりょーよー生活が長かったので、一か月経ってもなかなか学校にはなれません。
　人よりも少しだけなかった体力も、今ではかなり落ちてしまっています。
　月曜日なんかだと、教室までの階段で筋肉痛になっちゃうときもあります。


体育教師「おーい！鹿目…は良いとして、美樹ー！送れてるぞー！」

さやか「あ、今おいつきますからー！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

まどか「…」


　私が転んでいるときに手をさしのべてくれたり、走るときも私が周回遅れになっても
　最後まで私と一緒に走ってくれるさやかちゃんは、なんだかんだ言って優しいです。
　…昼休みとかに、空気読まないとめちゃくちゃなぐられるのは嫌ですが…。

ネタが被らなくて良かったけど、この胸のもやもやはなんだろう

そろそろ眠いよー

―昼休み―

さやか「あっ！マミさん！こっちこっち！」ﾊｲ　ﾊｲ

ほむら「…」

マミ「今日は遅れてごめんね？ちょっと生徒会の用事が立てこんじゃって―」

さやか「いいですよマミさん！そんなことより、さ、食べましょ！？」

マミ「ええ！いただきます！」

ほむら「…いただきます」

まどか「い、いただき…ます…」ﾎﾞｿｯ


　今来た人は巴マミって言います。私は二年生ですが、マミさんは三年生です。
　生徒会の役員をやっているそうで、いつも忙しそうです。
　マミさんはさやかちゃんの友達だそうです。
　生徒会の仕事をいつもやれやれといいながらこなすマミさんは、私と違って
　めちゃくちゃかっこいいです。

�C

まどか「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

さやか「いやーそれがですねー、あれなんですよー」ﾜｲﾜｲ

ほむら「…そうね。それがあれなのよね。昨日テレビで見たわ」ｶﾞﾔｶﾞﾔ

マミ「そうそう」

マミ「…」ﾁﾗｯ

まどか「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

まどか「あ、私は…いいですから…つ、つ、続けてください…」

マミ「そう…」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

さやか「だからマミさん。あんなやつにかまわなくていいですってば」


　マミさんはだんまりしている私を、いつも気にかけてくれています。
　重そうな荷物をもってるときは、もってくれたります。
　マミさんはとても優しいです。

まどか「っ…いてて…」

クラスメイトC「うわｗｗ鹿目さん、だいじょーぶ？」ﾌﾟｰｸｽｸｽ

まどか「あっ、あ、う…ん」

クラスメイトD「ちょっとあんたｗやめてあげなよｗｗｗ」

クラスメイトC「え？足ひっかけたってだけだけど？ｗ」

クラスメイトD「鹿目さんの弁当ｗｗ床に落ちちゃったじゃんｗｗｗ」

クラスメイトC「あー。ごめ〜んｗｗ悪気はないんだｗｗ悪気はｗｗｗ」ﾌﾟｰｸｽｸｽ

まどか「う、うぇひひ…」ﾃﾍｯ

まどか「…」ｼﾞﾛｰｯ

まどか「…」


　今日もお弁当は食べれませんでした。いつも私はさやかちゃんたちと
　お昼を食べているのですが、席はさやかちゃんの近く(私の席とは離れている)なので
　いつも、というか最近はこうして、弁当を自分の席にとりに行きがけに
　よく足をひっかけられてしまいます。にちじょうさはんじです。

やめろおおおおおおお

さやか「じゃ、まどか、ちょっと職員室行ってくるから」

まどか「うん…」



まどか「…」ﾎﾟﾂﾝ

まどか「あっ。ご飯食べてないから…お薬飲むの忘れてた…」ﾎﾞｿｯ

クラスメイトE「うわｗｗあいつまた独り言かよｗｗ」

クラスメイトF「しかもお薬とかｗｗメンヘラ？つーんだっけ？ああいうのｗ」

クラスメイトE「中学生のうちからｗｗああいうのとかまじありえねーわｗｗ」ｹﾀｹﾀ

クラスメイトF「ｗｗ」

まどか「…」ｼﾞｰｯ

クラスメイトE「うわｗｗこっちみたｗｗ」ｹﾀｹﾀ

クラスメイトF「こっちみんなｗｗｗ」ｹﾀｹﾀ

こいつら神様に向かってなに言ってんだ

おい誰か！早く二次元に行って助けてこいよ！何やってんの！？

クラスメイトG「ねえ…鹿目さんって…」ﾋｿﾋｿ

クラスメイトH「うん…そうみたい…ありえないよねー…」ﾋｿﾋｿ


まどか「…」

まどか「…」ｸﾞｽﾝ

クラスメイトE「うわｗｗ泣いたｗｗ」

クラスメイトF「おまえが泣かしたんだろｗｗ責任とれよｗｗ」

クラスメイトE「えっｗｗ嫌だよｗｗ」



　みんな、りょーよーして学校に戻ってきた私の悪口を言います。
　ひそひそ話をしたりします。それも、私に聞こえるくらい、大きな声で。
　そういう時、私はお腹が痛くなりますが、さやかちゃんが帰ってくるまでの
　我慢です。
　さやかちゃんが居ない時は、なぜかひそひそ話の声が大きく聞こえるような気がします。

まどか「…、…」ｸﾞｽﾝ

　泣きながら、私はお薬を飲みます。かかりつけのお医者さんがだしてくれた
　大事なお薬です。
　お医者さんに、いつまでお薬飲まなきゃいけないの？と聞くと、お医者さんは
　いつも首を少し横にふって、ちっとも答えてくれません。

さやか「ごめんーまどかー、先生がさー」

まどか「ううん。そうなの？！」

　今日のさやかちゃんは、なんだか機嫌がいいみたいです。
　こんな生活、いつまで続くのでしょうか。

QBこいやーーーーーー！！！！なんでこんねんやーーーーーーー！！！！
きてこいつらに契約迫れやーーーーーーーーー！！！！！

―次の日・まどかの部屋―

まどか「…」ｶﾁｯ　ｶﾁｯ

まどパパ「まどかー、今日学校はー？」

まどか「あ…ちょっと調子悪くて…」ｶﾁｯ　ｶﾁｯ

まどパパ「…そうかー。朝ご飯用意してあるからね」

まどか「うんわかった。もうちょっとしたら、食べにいく」ｶﾁｯ　ｶﾁｯ


　今日の気分は最悪です。どうやら昨日、飲むのを忘れたお薬があるみたいです。
　お薬のケースの中をチェックしたら、つぶのお薬がひとつ残っていました。
　
まどか「…」ｶﾁｯ　ｶﾁｯ

　何だか気分が良くなくて、昨日の夜は寝ていません。
　ずっとパソコンをしています。これがりょーよー中の私の日常でした。

―数時間後―

まどパパ「じゃあまどかー、ちょっと買い物行ってくるからー」

まどか「はーい」ｶﾁｯ　ｶﾁｯ

まどか「…」ｶﾁｯｶﾁｯ


ｶﾞﾁｬﾝ

まどか「…、…」

　パパが買い物に行きました。弟のたつやも一緒です。
　今、この家には私しかいません。

まどか「…」

　11時ごろです。朝ご飯を食べに、リビングに出ます。
　私は台所に行きました。

やめろっつってんだろ…

まどか「…」ｽﾀｽﾀｽﾀ

　私にはやってみたかったことがあります。
　リストカットです。腕に傷をつけるのは、なんだか刺青みたいで
　ちょっとあこがれちゃいます。痛そうでやりませんが。

まどか「…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

まどか「…」ﾌﾗﾌﾗ

　でも、私の腕は台所にしまってある包丁に伸びていきます。
　お薬がきれているせいなのでしょうか？私が私でないような、変な感じです。

　りょーよー中にも一度、私はリストカットをしそうになりました。
　その時はたまたま、会社の資料を取りに帰ってきたママに見つかり、
　わんわんと泣いて止められました。ママの悲しむ顔を見るのは、私は嫌いです。

http://www.uproda.net/down/uproda379585.jpg

グロ注意

まどか「…」ｸﾞｻﾘｯ

　私の左手首に、包丁の切り込みが入ります。なんだかお刺身みたいです。
　血が、予想以上に多くでてる気がします。

まどか「…」ｼﾞﾜﾘｼﾞｭｸﾄ

　痛いです。痛いですが、私はまだ止まりません。変な感じです。
　私が私でないような、そんな感じです。

まどか「…はっ」

　ふと、今日は火力戦隊ｳﾛﾌﾞﾁﾝｼﾞｬｰの再放送がやってることに気付きました。
　でも、テレビのリモコンに触ろうとすると、血がついちゃいます。
　私の左手首からは血があふれています。パパに見つかったら、止められそうで
　なんだか嫌な気分になりました。

まどか「…」ｸﾞｻﾘｯ

　もう一回、切り込みを入れました。

まどか「…」ｼﾞｭｸﾘｯ

　もう一回、もう一回、切り込みを入れました。
　変な感じです。

まど豚逝ったああああ

ごめんなさい

まどママ「まど…か…まどか！まどかあ！」ﾀﾞｷｯ

まどか「ま…ママ？」ﾋﾞｸｯ

まどママ「…あんな…ことして…別に嫌だったら…学校だって…学校だって…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

まどか「…」

まどパパ「まどか…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

たつや「まろか！まろか…」



　気が付くと、私は病室にいました。左手首には、包帯。
　個室だったのか、部屋のベッドは私のしかありませんでした。
　ついに、精神のそういう病院にいれられた、と気づくまでに、
　そんなに時間はかかりませんでした。

―翌日―

クラスメイトG「ねぇー美樹さん、鹿目さんのことなんだけど―」

さやか「ん？あいつがどうかしたの？」

クラスメイトH「リストカットいっぱいしちゃったらしいよｗｗ」

さやか「えっ」

クラスメイトG「あと、転校するって話らしいしさーｗｗ」

クラスメイトH「美樹さん、よかったんじゃない？ｗ前から鹿目さんのこと嫌ってたしｗ」

さやか「い、いやぁ…まあね」

さやか「(まどか…いったい何が…)」

さやか「(も、もしかして私のせい？！)」

さやか「(そりゃあ…強くあたっちゃったとこも…ある…けど…)」

さやか「…」

―数日後・鹿目家―

まどパパ「まどか、おかえり」ﾆｺｯ

まどか「うぇ、ｳｪﾋﾋ…」ﾄﾞﾝﾖﾘ

まどママ「じゃあまどか！今日も元気になー！」

まどか「うん…いってらしゃいい」

まどパパ「いってらっしゃーい

たつや「あーう」


まどパパ「(そうだ…今度からは刃物類を…まどかの手の届かないところに…)」ﾎﾞｿｯ

まどか「ぱ、パパ？」

まどパパ「ううん。なんでもないよ」ﾆｺｯ

まどか「うぇ、ｳｪﾋﾋ…」

　病院から一応退院はしてきたのですが、学校は転校することになりました。
　フリースクールのほうがいい、とパパとママに言われたので。
　さやかちゃんや仁美ちゃんがいない学校に転校するのは、とっても嫌だったけど
　もうどうやら私はふつうの学校には行けない、とパパとママが昨日、夜に
　ひそひそ話でいっていました。
　お薬の量が増えました。
　戦隊ものごっこをして、さやかちゃんにボコボコにされたのが
　もう懐かしいと思ってしまいました。
　包帯をしている左手首を指先でぐりぐりすると、痛いです。


おしまい

乙まど

えげつない終わり方だな……
乙

スレタイにひかれてきてみれば...


でも見ちゃう！不思議！

乙だけど…
なにこの打ち切りみたいな終わり方？仲直りフラグだと思ったのに

死なねーのかよ
つまんねえな

やるせなEND

乙

何だか即興で書いたらいつもこんなのばっかになるんですが
長々とありがとうございました。ほむほむ

さやかは案外いいこだったんだね、乙

なんだ
まどかをいじめてた奴等をほむほむがフルボッコにするとこ期待してたのに

さやかちゃん・・・
こんなの絶対おかしいよ・・・

どうでもいいけどたにしの漫画思い出した

乙さや

まっどちかわいいそう…
乙乙

乙!!
ごめんなさい今やっと見つけましたwwwww