1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:12:04.80 ID:6JI8cNtE0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:12:24.73 ID:6JI8cNtE0
252 名前: ◆nk9svSGA6g [] 投稿日:11/10/05(水) 06:43:29 ID:7kSD3v8q [1/2]
生活。
よい仕事をしたあとで
一杯のお茶をすする
お茶のあぶくに
きれいな私の顔が
いくつもいくつも
うつっているのさ
どうにか、なる。
太宰治『晩年』「葉」より
第286回週末品評会 『晩年』
規制事項:5レス
投稿期間:2011/10/8(土)00:00〜2011/10/9(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間:2011/10/10(月)00:00〜2011/10/11(火)24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:14:11.29 ID:6JI8cNtE0
しかし本当に一瞬で落ちかねないな
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:15:13.66 ID:6JI8cNtE0
締め切りまで約十五分
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:15:23.58 ID:VL39s4jw0
もうこのスレ終わりなの?
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:16:44.02 ID:6JI8cNtE0
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:16:44.70 ID:zqGt5oYK0
そろそろオワコンかな
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:18:31.46 ID:zqGt5oYK0
この辺で新規参入者を求めて方向性を変えるのはどうか
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:19:31.64 ID:VL39s4jw0
逆に今まで残ってる古参はどんな理由でとどまってるんだろう
11 :
◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:19:55.86 ID:6JI8cNtE0
まあ何はともあれ、品評会の締め切りが近いからとりあえず作品だけは投下させてもらうわ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:20:00.73 ID:wLFI/HuU0
明日は無理だけど明後日からは本気で頑張るよ。
それでダメならもうアレだと思うことにするよ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:20:34.48 ID:ZfltkPFK0
なんやかんや言ってる暇があれば小説の一本や二本書けよ
そういうスレだろ
要はお題くれってことだ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:21:26.82 ID:zqGt5oYK0
新規を集めなきゃどうにもならん
いつか一人で品評会みたいになるぞ
15 :
オリオンが昇った最後の日 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:21:49.27 ID:6JI8cNtE0
タイトル:オリオンを見た最後の日
お題:『晩年』
レス数:5
>>13 干物
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:22:02.84 ID:wLFI/HuU0
17 :
オリオンが昇った最後の日01 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:22:28.74 ID:6JI8cNtE0
地元で食品加工業を営んでいた会社の、会長が没した。享年八十九。生前は享楽の限りを尽くし、それゆえ健康問題の
絶えない人でもあった。私が知っている限り、彼の持病は心臓・腎臓・脳・眼球・下肢に及んでおり、晩年の彼は左半身
の自由と視力を失っていた。足趾の大半も、壊死を起こして切り落とされていたという。
そんな彼を、幸か不幸かして看取ることになったのは、私がたまたま地元の総合病院で看護師として勤めていたからで
ある。
当時、私が夜勤に入る頃には、既に病棟が騒然となっていた。
――地元の名士がいよいよ危篤である。
親族は数ブロックに別れて、病棟のデイルームに控えていた。五、六人のスーツ姿の男が隅の方で声をひそめて話し合っ
ていたり、老女を中心とした二世帯家族と思しきグループが医師に詰め寄っていたり、その他、一度も見舞いになど来た
ことのなさそうな連中を含めて、照明の落とされた暗いスペースでたむろしていた。
当時病棟に居残っていたのは、深夜勤務の看護師三人の他には、内科部長、外科部長、泌尿器科科長(透析の責任者で
ある)、神経内科科長であり、さらには病院長が院長室で控えているという有様だった。通常はVIPと言えど、これまでの
扱いを受けることはない。会長よりもさらに年上だという妻が、医療者側とたびたび悶着を起こしていたがゆえの配慮で
あった。
当の会長は朝から既に意識がなく、昼過ぎには下顎呼吸となっていた、と看護記録には記されている。下顎呼吸。それは
文字が示す通り、下あごを上下に大きく揺する特異な呼吸動作であり、死兆である。明朝まで保つまい。そのような判断が
下されたこそ、このような深夜に大挙して親類が押しかける結果となったのだ。
泌尿器科科長は、この期に及んで透析をする意味はないという旨のことを、繰り返し諭すように説明している。気がつけば、
この医師に対してあくまで刃向かう姿勢を崩していないのは老女一人である。耳が遠いらしく、そのことも理解の妨げに
なっていた。
急変時に際して人工呼吸を含めた蘇生処置を行わないとする同意書に、署名をしたためたのは長男だった。派手な基礎
疾患に加え、老齢による慢性的な衰えが今の会長の現状をもたらしたのであり、エンジンもギアも電気系統も全て一様に
壊れた車は少々叩いたくらいでは治らない。つまり、いかなる蘇生処置を行ったところで、呼吸や心拍が再開する見込み
は限りなく薄く、むしろそうした処置が本人にもたらす苦痛の方が凌駕するでしょう。そのような話がなされた。
母がいたら、まとまる話もまとまらんでしょう。長男はこともなげにそう応え、印鑑を捺した。齢七十にして、壮健。
父を反面教師として普段から節制を心がけているせいか、持病らしい持病も持っていない。そんな彼は今、背広組の一員
として密談に参加している。
会社の経営に関しては恐らく問題ないだろう。実権はもう何年も前に長男に譲り渡されている。ただし、家督の問題が
全て片付いているわけではないとも、風の噂に聞いていた。七十を超えてなおトップの座を退かない姿勢にも批判が集まっ
ている。もし経営が揺らぐとしたら、会長が無駄に多く残しすぎたその他の子息との間に抗争が生じたときかも知れない。
18 :
オリオンが昇った最後の日 02 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:23:12.97 ID:6JI8cNtE0
よりプライベートな遺産の相続ともなれば、更にこじれることは必至だ。私の祖父が死んだときですら、私は目にしたく
も無い光景を目の当たりにしてきた。だから今夜、目の前に広がる密やかなざわめきも、いずれ金目を争う喧噪に変わらな
いとも言えない。
会長の心電図波形が平坦になったとき、悲しみの挙動を示したのは老女一人だった。あんたたちがしっかりしていれば、
こうはならなかった。ひとしきり癇癪をまき散らすと、彼女は夫が眠る布団に顔を埋めた。彼女もまた、憎らしい婆さん
だった。看護師を侮蔑するような態度は、ついぞ改まることはなかった。
しかしこうして一人悲嘆に暮れる姿を見るにつけ、彼女もまた孤独だったのだろうと思った。音のある世界から遠ざけ
られ、情報からも遠ざけられ、結局のところ会長の真の病状を知らされることもなく死別することになったのだから。
そして喪が明ける頃には、次はこの人だと後ろ指を指されるのだろう。
漁港からもたらされる、地域性ゆえにやや偏ったライナップの鮮魚を、会長とともに創意工夫を凝らして惣菜として売
り出したのが、会社の興りである。何のことはない、始まりはただの弁当屋だった。しかしながら家庭目線のアイディア
が、ただの弁当屋を地域を代表する企業に育て上げた。彼らは若くして多くの子供を授かっていた。良くも悪くも、練習
台には事欠かなかったわけである。無論、家計は火の車であったとのことだが。
それゆえ二世たちは、企業を育て上げる上での苦労を味わったことはない。それこそ、家庭レベルでの貧困や気苦労を、
幼少期の記憶として持っていたかも知れないが。しかし、バブル期には手堅く稼ぎ、近年の不況にもしぶとく生き残って
いるこの会社の庇護があってこその二世たちである。父の偉大さには及びも付かないのだ。
いつかあの老女が看病の傍ら、私に話したことだ。いや、私に限らず、その日会長を受け持った看護師はことごとく彼
女に呼び止められ、同じ話を繰り返し聞かされていた。そして必ず、最後にはこう付け加えられていた。
だからアンタらは、どうか感謝してこの方のお世話をなさい、と。
そんな老女も、会長の亡骸と共に病院を去った。午前三時半、会長は葬儀屋のワンボックスカーに丁重に担ぎ込まれ、
病院の敷地を後にした。老女は助手席に付き従った。穏やかな夜だった。ボイラー室から立ち上る湯気が、オリオン座の
三連星をかすめて、高く昇っていた。
私は、星にも寿命があるのだという話を思い返していた。
オリオン座の右肩に、赤く光るベテルギウスという恒星がある。齢一千万年を数える、赤い星だ。太陽のおよそ20倍の
質量を持ち、そのために却って核融合による燃焼作用が加速された結果、太陽よりも遥かに短いその生涯を閉じようとし
ている。
巨星には巨星に相応しい最期が用意されている。ベテルギウス程度の質量を持った恒星が最期を迎えるときには、凄ま
じい超新星爆発が起こる。その明るさは、地球上から観測しても月の明るさを超えるのだという。それが、オリオンが右
肩を失う代償。
19 :
オリオンが昇った最後の日 03 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:23:50.02 ID:6JI8cNtE0
いつ、それが起こるかは分からない。明日かも知れなければ、来年かも知れない。しかし、あと数百年は保たないとい
うのが最近のメジャーな論調だ。だから今日も、ベテルギウスは天文愛好家たちの注視を一身に受けて過ごしている。
そんなベテルギウスの最期に先立って、私は『オリオン座』の最期を目撃すべく、案内状に目を通していた。会長が亡
くなってからというもの、病棟は落ち着きを取り戻し、私も晴れて連休をとることが出来た。その休日の使い道に関して、
思案していたのである。
案内状は、姪の初美から送られてきたものだ。中学三年生の彼女は、演劇部に所属している。その名も劇団『オリオン
座』。その名を冠するのは今年限りなのだそうで、事実上次の文化祭が、対外的には最後のお披露目となる。
初美とは歳は10ほど離れてはいるが、ほとんど友達感覚で仲がよかった。小学生の頃からややませていた子供だったが、
中学校に進学して演劇部に入るなり、こうぶちまけた。
「劇団『オリオン座』だって! さすがに入部するのを躊躇したって」
そのネーミングの何がどう悪いのか、全く理解できなかった私は、こう聞き返した覚えがある。
「え、いいじゃん。劇団ぽくて」
「マジで言ってる? 好子ちゃん(私の名前)には分からないかなあ、この偽物臭が。まずオペラ座が有名だからと言っ
て、語感が似てるだけの言葉を当てただけじゃん。それにたかだか中学生の部活にそんな御大層な看板掲げたって、ど
うせ名前負けするだけだって。普通に○○中学演劇部でいいじゃん」
身振りを交えて訴える初美の姿に、ああ確かにこの子に演劇は向いていそうだと、どうでもいい感想を抱いたものだ。
そんな彼女だったが、いざ活動をはじめてみるとあっさりと部活の雰囲気に馴染んでしまった。先輩に熱心な人がおり、
やはり根が熱血な姪と同調したのだろう。気恥ずかしさの根源でしかなかったはずの『オリオン座』をも、むしろ肯定的
に受け入れるようになり、いつしか看板倒れにならぬよう励みにするようになっていた。
地方にある平均的な中学校の何の変哲もない文化祭だけあって、余所の来訪客といってもせいぜい保護者・身内か近隣
他校の中学生くらいのものだった。私は、恐らくやや年長の姉妹程度に見えているだろう。さすがに保護者クラスではな
いと思いたかった。
時代がかった体育館の中には暗幕が張られていた。薄暗い照明の中、私はパイプ椅子の一席を確保した。バスケットコー
トが2面張れる体育館は、座って見渡すとその広さが実感できる。マイクなしで声を隅々まで届けようとすれば、相当な
声量が必要となるだろうと思われた。
スケジュールボード上、演劇には約45分が割かれているようだ。これが長いのか短いのか、私には分からない。CMを抜
いた連続ドラマの1回分と考えると、それなりに骨が折れるのは確かだろう。
その程度の認識で、私は観覧に臨んだ。
演目は『C/2051 T1』という、一風変わったタイトル。恐らく、創作劇か何かだろう。近未来の地球を舞台にしたSFで、
20 :
オリオンが昇った最後の日 04 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:24:22.90 ID:6JI8cNtE0
時間軸を遡行していくストーリー展開とやや凝った内容だった。最上級生になってはじめて勝ち得た主演の座というだけ
あって、初美の演技はすばらしく気合いが入っていたように思う。メインキャストらしきポジションは初美を含めて3人。
その中でも初美は、一番生き生きと躍動していた、と見るのはさすがにひいき目が入っているか。
クライマックスをしっかり締めて、キャストが一同に並ぶ。観客の多くが喝采を送っており、私もそれに倣って手を振る。
かくして、『オリオン座』の最終公演は幕を閉じた。
その日の夕、私は初美を誘って食事をとることにした。無論、年長者のおごりである。
私はひとしきり劇の内容を褒め、初美の演技を褒めた。彼女は照れくさそうに私の話に応じていたが、しかし話自体にはさ
ほど乗り気ではなく、時に沈痛そうな表情すら浮かべた。それにただならぬ雰囲気を感じ、私は率直に訊いてみることにした。
「初美は、あの内容に満足してないの?」
質問がストレートすぎたのか、彼女は明らかに表情を曇らせた。これでは、暗に認めているようなものだ。そういうとこ
ろがまだ子供だな、と思う。それもそのはず、彼女はまだ子供なのだ。
「私、先輩の期待に応えられなかった」
どうして先輩? と疑問符が浮かぶ。初美は言葉を繋げた。
「一つ上の先輩が、高校でも演劇を続けてて、自分で脚本とか作ってるんだって。もちろんまだ新入生だから使われたりは
してないんだけど。それで、それを私に見せてくれたの。すごくいいと思った。早速取り入れてみようと思った。本当はね、
今日の劇、もっとたくさん役があったの。時間もあと10分くらい長かったし、掛け合いもあった」
「削っちゃったの?」
「結局先輩の求めるレベルに下の子が付いてこれなくて。時々先輩も見に来てくれたんだけど、これじゃ駄目だって。でも
今の下の子たちって正直それほど熱心じゃなくて。どんどん部内の空気が悪くなって、何回も話し合ったんだけど、それで
どうこうなる雰囲気じゃなくなって……」
初美は運ばれてくる食事にも手をつけず、俯いてしまった。こうなると、私も呑気に食べているわけにはいかない。
要は、過干渉してくるOBとやる気のない後輩、そして板挟みに遭っている初美、という構図だ。特に、自身の案が進学先
の高校で採用されないからといって、初美たちにボツ脚本を高い理想と共に押しつけてくる先輩の行動が、この手の空中
分解を生んだのではないかと、私の中で勘ぐる気持ちが働く。
初美は精一杯やったのだ。
「その先輩の人も、ちょっと初美たちに要求しすぎたんだよ。引退したのなら、口を出したい気持ちを抑えなきゃ」
フォローのつもりで言ったところ、初美はむしろその言葉が意外だというように応えた。
「でも、『オリオン座』は代々の先輩が作り上げてきた看板だもん。それを私たちで汚していいわけなんてない。まして、
看板を下ろすなんて。だから私、先輩に顔向けできないの」
21 :
オリオンが昇った最後の日 05 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:24:59.25 ID:6JI8cNtE0
ご飯も摂らないと体に毒だよ? と促すと、ようやく初美は食事に手をつけはじめた。
結局、脚本の修正作業はほぼその先輩一人の手でなされた。先輩は初美のことは気にかけていただけあって庇ってくれ
たらしいが、その分後輩たちに対する言動は厳しく、今後もこの体たらくなら『オリオン座』の看板を下ろせと凄んだら
しい。すると後輩たちもついに黙っていられなくなったらしく、そんな御大層な看板を背負うには私たちは役者不足だ、
喜んで返上します、となったわけだ。
なんとか事の顛末を語り終えた初美は、涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、なんとかメインを平らげた。これではハン
カチが何枚あっても足りないなと思ったが、デザートを食べ終える頃にはようやく落ち着いたのか、何とか平静な呼吸を
取り戻していた。涙の量には限りがある。星の命に限りがあるように。
今日を以て部活を引退することになる初美に、今後の部に口を出すことはかなわないだろう。『オリオン座』の看板を
下ろし、ただの演劇部になった場所であれば尚更だ。
だが、初美はこれで未来を失ったわけではない。むしろ、この程度の喪失体験なら、未来への足がかりにすら出来るだ
ろう。失うことがマイナスにならないのは、若さの持つ特権だ。
私は、夫を失った老女のことを思った。余命が幾許も残されていない巨星のことを想像した。演劇部の部室から『オリ
オン座』が消えても、星図からベテルギウスが消えても、残された世界には確かに何かが残る。
ただそれだけのことを、私は目の当たりにしたに過ぎないのだ。
[fin]
22 :
オリオンが昇った最後の日 ◆D8MoDpzBRE :2011/10/09(日) 23:25:51.87 ID:6JI8cNtE0
以上
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:27:08.39 ID:xuIRU/zy0
寂しくなるな
移転先は結局何処なんだ?
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:28:25.41 ID:ZfltkPFK0
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:29:30.29 ID:zqGt5oYK0
とりあえず乙
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:31:04.37 ID:6JI8cNtE0
>>23 創発にとりあえず交渉した人がいる
向こうの受け入れは概ね好意的
ただ、移転すればBNSKを降りるという層が、無視できない人数いる模様
全員の要求を満たす解は、まあ当然のことながらないわけで
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:33:45.31 ID:1zHhwCPT0
お題く〜ださいな
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:34:12.17 ID:ZfltkPFK0
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:34:11.21 ID:zqGt5oYK0
もうお題で単文書くスレにもしたらいいじゃん
たまにVIPに立ってるじゃん
それで週末は品評会みたいな感じで
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:34:19.18 ID:XOaz7ATr0
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:34:47.12 ID:zqGt5oYK0
俺もお題ほしい
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:35:29.11 ID:XOaz7ATr0
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:36:15.52 ID:VYJQnaU50
品評会で優勝したし思い残すことはないな
あと、文豪先生ってあだなつけたの俺なんだごめんね
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:42:44.77 ID:ZfltkPFK0
保守
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:43:36.50 ID:6JI8cNtE0
締め切りすぎた
No.01 少女と王の晩年(お題:晩年) ◆ytqbKw3zqk氏
No.02 オリオンが昇った最後の日 ◆D8MoDpzBRE氏
現在、週末品評会286thの投票受付中です。今回の品評会お題は『晩年』でした。
投稿された作品は■まとめ
ttp://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1317879455/ にてご覧頂けます。
投票期間は2011/10/11(火)24:00:00までとなっております。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
毎回作品投稿数に対して投票数が少ないので、多くの方の投票をお待ちしております。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
ご協力ください。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
******************【投票用紙】******************
【投票】: <<タイトル>>◆XXXXXXXXXX氏
―感想―
<<タイトル>>◆YYYYYYYYYY氏
―感想―
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携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書き途中の方は是非。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:47:25.73 ID:6JI8cNtE0
通常作が投下されると、何かしら感想を書かないといけないような気がして、そのために「保守」と投稿する手が躊躇するために
最悪のスレ落ちという現象を招く、一連の過程に誰か名前つけろ
え? もう付いてるって?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:50:37.24 ID:xuIRU/zy0
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/09(日) 23:52:46.27 ID:6JI8cNtE0
>>37 降りるって人たちは、別種の勢力を擁立しようとしてるんじゃない、ただ純粋に降りるって話
だから、分裂と言うよりは脱落に近いな
このまま話を進めたとしたらね
今週なんだかんだで参加できなかったなー
ワナビスレでお題云々ってやり出したのはそいつらか
最近同じお題で皆で書こう書こうって騒ぎ始めた奴がいるから何事かと思ってたのだが
文才スレがvipで終わるって流れなら理由はわからなくもないな
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:01:08.01 ID:aYjd2/vq0
なんかワナビスレ盛り上がってるね
もう本格的に当スレは役目を終えたのかも知れん
ホントのところワナビスレも落ち目だよ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:05:39.41 ID:dJOfFTj80
VIP自体が下火なのかにゃ?
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:05:45.97 ID:aYjd2/vq0
>>42 じゃあいっそ統合すれば?
ただ、見たところワナビスレはラノベばっかりだな 別にそれはそれでいいんだけど、おっさん参加しづらいな
45 :
たなごころ ◆020KOVv/QQ :2011/10/10(月) 00:07:01.84 ID:3cLhNwg/O
ワナビスレのクソコテですが、このスレも未来の「文才ない」参加者にとって必要なのでは?
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:07:41.63 ID:aYjd2/vq0
>>43 VIPがパートスレを存続させないように仕様変更してきた
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:08:06.06 ID:FzwRGv7b0
こいつはワナビスレで疎まれてる糞コテなので無視してくりゃんせ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:08:25.96 ID:aYjd2/vq0
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:12:08.29 ID:C4kNy3yL0
ワナビスレは今はよく脱線して話題がそれて
結果的に保守になってる所だけどいいのかな
正直ループするかのギリギリの所ですぜ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:12:09.20 ID:i7/DFL/r0
そのワサビスレってのは何処に有るんですか?
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:12:37.43 ID:aYjd2/vq0
>>44 ワナビスレは質は落ちても人は増えてるから、こっちほど酷くもないけどねー
ラノベばっかりでオッサンにはキツいってのは否定できない
そもそも年齢層低めだしね
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:15:41.19 ID:C4kNy3yL0
>>52 ワナビスレはROM含めて多くて大体30〜50人くらいだよ
あと当然のように漫画アニメの話題が多くなる
54 :
お題:駄菓子屋:2011/10/10(月) 00:18:18.48 ID:FnjdyGGW0
俺は家を出た。足が自然と近所の駄菓子屋に向かう。
駄菓子屋には、俺が求めているものがあるのだ。
「あ、兄ちゃん、いらっしゃい」
店長がいた。
「店長、ナッツボンあるか?」
ナッツボン。それは偽りの天国への片道切符。極悪な合法麻薬。
店長はため息をつきながら、カウンターの下からそれを取り出した。
「兄ちゃん。ほどほどにしとけよ」
俺は笑顔でそれを受け取った。ナッツボンをひとつ口にほうりこむ。
ああ、とても舐めてなどいられない。俺はそれをボリボリと食べた。
脳が活性化し、五感以外のなにかが覚醒する感覚。
「ところで兄ちゃん…」店長がつぶやく「兄ちゃんのとなりにいるそいつは、誰だ?」
俺は俺のとなりを見た。そこには何かがいた。
それは、俺がみてはいけないものだった。俺はそいつと肩を組んだ。
「あめえひょっとして?おれをおっれきらのか?おれになにかようれすか?」
俺はナッツボンの成分が頭にまわり、ろれつがまわらない。
「ふひひ…」
俺はとうとう仰向けに倒れた。何もかもどうでもいい気分だった。
「こいつもこうなったか…早かったな…」
店長は、ただ首をふり、溜め息をつくばかりだった
END
(カンロ株式会社の提供でお送りしました)
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:21:53.99 ID:aYjd2/vq0
>>54 合法麻薬で人が死んだらいかんだろ
何を読ませたいのかをはっきりさせた方がいいと思う
麻薬でラリっている人の心理に鋭く切り込むのか、あくまで客観描写に徹するのか
麻薬をキーアイテムに社会的な問題を提起するのか
文才スレって息してたのかよ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:27:00.79 ID:aYjd2/vq0
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:29:23.44 ID:Xqgp8JFy0
葬式か卒業式には呼んでくれよ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:30:03.69 ID:aYjd2/vq0
>>58 今それをやっているんだよ 今のうちに名残を惜しんでおけ
>>57 週末評価がもう終末だもんな
ワナビスレも仕切りが酷かったせいか今まで20に達したことないけど
やるならロダ用意したりしてやればいいのに
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:32:15.51 ID:G69HU5oi0
ここも終わっちゃうのか…
前に電動バイブってお題もらってたんだけど、投下していいかな?
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:32:54.87 ID:aYjd2/vq0
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:34:07.23 ID:FnjdyGGW0
>>55 読んでくれてありがとう
俺のクソ駄文にはそんな批評するほどの価値ないですよww
64 :
電動バイブ0/3:2011/10/10(月) 00:34:13.93 ID:G69HU5oi0
ありがとう
では投下する
65 :
電動バイブ1/3:2011/10/10(月) 00:36:44.81 ID:G69HU5oi0
オンライン上で様々なモノを持ってこれるような現代。
本当に便利な時代になったものだと感心する。
ツールなんて無料で何処からでもダウンロード出来るようになった。
そんなデジタルの申し子のような私が使う携帯電話はこれ―― スマートフォンの先駆けたるMy-phone!
これがあれば外でだって家の時と同じように――
同じようにオナニーが出来る!!
私がオナニーを始めたのは小学校まで遡るのだけれど、その話を聞きたい人いるのかなぁ?―― 一応は話し
てみるけれど……
あれは小学校の六年生のとき――
雨が上がった午後の下校時間。当時、男の子の間で流行っていたのが、後ろから傘の柄で股間を引っ掛ける、
といったものだったのだけれど、斯く言う私もそれをヤラれたのであった。
男の子と女の子では違うのかもしれないけれど、私はあまりの痛さに、その場に塞ぎ込んでしまった。私が蹲
っているのを見て、私に乱暴をした男の子はそのまま逃げていった。私が痛そうにしているので、一緒に帰って
いた当時仲の良かった女の子がえらく心配してくれた。――が、その時、私には別の気持ちも目覚め出していた。
気持ちよかった――
もちろん本当に痛かったのを今でも覚えている。だとしても、だからなのか、それは私にとって新たな快感だ
った。家に帰って、私はスカートを捲り上げて、下着を下ろして鏡の前に立った。私の股間は少し赤くなってい
た。この頃の私は二次成長を迎える前であったので、恥丘はツルツルだったことを覚えている。だから自分の恥
ずかしい所の観察はしやすかった。(今でも濃い方ではないけれど)
今までおしっこをするところなんてマジマジと見たことなんて無かったけれど、血とか出ていないか確認の意
味も込め、私は初めての自分探しを始めた。
おしっこの穴のすぐ下に割れ目のようなものがある。その部位にうっすらとヒダのようなものがあった。指の
腹を押し付けるように、そこをそっとなぞってみる。そしてグイ、グイッと押し当ててみる。
「――」
66 :
電動バイブ2/3:2011/10/10(月) 00:37:30.82 ID:G69HU5oi0
何かが迫ってくるような感覚に襲われ、私は自分の手を股間から離した。その瞬間――
私の体はピンと反り返り、軽く痙攣をする。
プシャァ―― と私の股間から何かが溢れて来て、部屋を水浸しにしてしまった。今でなら、その水は愛液だ
と分かるのだけれど、当時、知識の無かった私にはその液体をおしっこだと勘違いをして、恥ずかしい思いをし
たことを覚えている。だから私はその“お漏らし”を母などの家族の誰にも知られること無く、処理をして何食
わぬ顔で過ごした。
その夜は家に帰ってからの行き場のない思いに悶々とさせながら、床に就いた。そしてこう思った。
また傘で突かれたい!――
これが私のオナニー初体験の思い出なんだけれど……
あの日私は初めてのオナニーを体験してから、あの男の子が突いてくれたような感覚に近づけるために、色々
なことを試してきた。ただ未だに膣内は怖くて弄れないのだけれどね――
そんな私がついに見つけた最強のオナニー道具。それが電動コケシ。あれを股間に押し付けた感覚とい
ったら―― おっと、話を戻しましょう。
一日十二回もオナニーをしている私にとって――
外出中のオナニーはどうすればいいのか?―― ということだけど、正解は、
公衆トイレでうんこのふりをしてオナニーをする、である。
67 :
電動バイブ3/3:2011/10/10(月) 00:37:58.75 ID:G69HU5oi0
電動コケシの感覚を忘れられない私は屋外ではどうするのか?――
流石に電動コケシは持ち歩けない。そこでどうするのかというと、My-phoneの専用アプリサイト―― アッチ
ョンストアでダウンロードするのである。
電動コケシアプリ―― イクイクfone
今日はこれを使ってオナニーをすることにする。正直なところ、誰かに見つかるかもしれない、という興奮か
ら家で行うオナニーよりも興奮でき、達したときの快感はえも言われぬものである。
「くる!!きちゃう!!――」
授業中の学校のトイレで声を上げながら悶える私。
「ダメ!!! くる! くる! くる! イッちゃう!!」
ここで私は絶頂のピークを迎える。
「らめぇぇぇぇええええええええ!!!!!!!」
プシャー―― と勢いよく、私のアソコから愛液が溢れ返ってくる。
ビクッ、ビクッと私の子宮の子宮が痙攣を起こしている。
今日もイッた―― 満足した私は自分の携帯を見る。My-phoneは私の愛液でベトベトになってしまっている。
そして我に返った。
「私の携帯、防水じゃないわ」
修理代や買い替えの出費に頭が痛くなるものの、快楽には換えられない。次の携帯は防水の物にするか、それ
とも修理したMy-phoneをビニールに包んで使うとするか―― そのようなことを考えながら、授業中の廊下をロ
ーターを取り付けながら歩く私であった。
おわり
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:38:19.81 ID:5upKVkeR0
文才スレが終わると聞いて
69 :
電動バイブ4/3:2011/10/10(月) 00:38:41.05 ID:G69HU5oi0
投下終わり
これで終わりと思うとちょっと悲しい
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:39:28.98 ID:1DZQBrwD0
お悔やみもうしあげます
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:39:56.90 ID:bA8PUn3A0
諦めんなよ
書きたいんだろお前ら
諦めんなよ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:40:32.95 ID:WFJsmj2v0
黙祷
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:43:04.76 ID:Xqgp8JFy0
えっ絶賛葬式中なのか…
ご冥福をお祈りいたします…
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:43:22.45 ID:3Csysyn30
寂しいね
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:44:03.82 ID:i7/DFL/r0
>>65-67 前後の感慨深い中にこれは……
このスレに対するあなたの思いがよく伝わってきます
本当にお悔み申し上げます
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:44:38.45 ID:aYjd2/vq0
>>67 携帯が防水仕様じゃなかった、というオチ
女の子が変態だったというのが前振りで、その描写が延々とパートの大半を締める
しかし、その文章たるや微変態な男子中高生の歪なリビドーの垂れ流しで、官能性に大いに欠ける
ここのパートをしっかり書き込むことがこの話のオチを際立たせるはずなので、もう少し頑張って欲しかった
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:50:15.07 ID:Xqgp8JFy0
>>65-67 痴女というか変態というか
賢者タイムの如くあっさり終わるのが潔くてよかったと自分は思う
ただアプリがどういうものなのかもっと描写して欲しかった
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:51:39.58 ID:aYjd2/vq0
保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:52:32.58 ID:aYjd2/vq0
俺にもお題暮れ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:52:51.95 ID:G69HU5oi0
>>76 >>77 今までこれを投下しなかったのはスレが落ちたから
もう一つが推敲を終えていなかったから
投下する時も推敲は終わってなかったけれど
最後なんだ、と思い、投下したスマソ
そして最後まで辛口でいてくれてありがとう
お前らには感謝している
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:53:42.47 ID:i7/DFL/r0
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:54:07.81 ID:aYjd2/vq0
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:55:15.43 ID:Xqgp8JFy0
消化しきれなかったお題がごまんとあるぜ…
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:56:15.19 ID:aYjd2/vq0
85 :
お題:秘密:2011/10/10(月) 00:56:31.93 ID:FnjdyGGW0
午前零時 玄関のドアを叩く音がした。
誰だろう こんな夜遅く
僕がドアを開けると、見知らぬ女の人が立っていた。
とても悲しそうなその表情に、僕はちょっとどきっとした。
「私には、とても人には言えない秘密があるの…」
彼女はそういって ひとすじのなみだをこぼした。
「この秘密のせいで、男の人はみな私から離れて行ってしまう…」
「は、はあ そうなんですか」
僕は、あいまいな返事をした。彼女は僕の目を見すえながら、言った。
「私の秘密、知りたい?」
そのときぼくは、彼女がその手の中に、刃物を隠しているのに気付いた。
やばい
「い、いいえ」ぼくはやっとの思いで、声をしぼりだした。
「あなたの秘密など、知りたくないです」
僕がそういうと、彼女は鼻を鳴らした。
「そう、わかったわ」
「夜分遅くにごめんなさいね さよなら」
彼女はそう言って 去っていった。
END
86 :
全感 ◆ytqbKw3zqk :2011/10/10(月) 00:58:00.51 ID:dJOfFTj80
******************【投票用紙】******************
【投票】: 無し
気になった作品:No.02 オリオンが昇った最後の日 ◆D8MoDpzBRE氏
**********************************************
No.01 少女と王の晩年(お題:晩年) ◆ytqbKw3zqk氏
自分のです。
No.02 オリオンが昇った最後の日 ◆D8MoDpzBRE氏
ベテルギウスが超新星爆発を起こすと2週間は夜がない状態が続くようで2012年までに爆発するという説もあるようです。
歴史的瞬間に立ち会えるそれだけでも生きる意欲が湧いてきます。
一つの時代の終わりは新たな時代の始まりでもある。しかし、消滅する個人にとってはその後を決して見ることができない。そうであるからして、後悔のないように生きていたいものですね。
全感終わりです。
というか、今回で終了ってまじですか。久々に書いたのが記念すべき回になるとは。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:58:24.30 ID:G69HU5oi0
>>75 褒め言葉と受け取っておくぜ
ありがとな
あと抜かしてゴメン
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 00:58:45.84 ID:Xqgp8JFy0
てか今回が終わりなのかよ!せめて次回か次々回にしてくれよ!絶対参加するからよ!
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:02:31.25 ID:Xqgp8JFy0
>>85 面白くない。
シュールと言うか、スマートと言うか、そういうのを目指したのかもしれないけど失敗してる。
手の中に刃物を隠しているってどんな状況よ?
そんな不自然な体勢で話しかけるか?
なんか違和感しかないよこの風景に。つまらない。鼻白むわ。
辛口なのがBNSKの伝統^^
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:02:33.54 ID:bIs/9ZiU0
火曜日に品評会の集計が出たらこのスレでは終わりなの?
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:02:54.95 ID:aYjd2/vq0
>>85 知りすぎたものは命を狙われる
よく探偵小説とかで偶然情報を知り得てしまった人物がターゲットになる、アレかと思った
ラノベで言うところのヤンデレという属性を想起させる描写
しかし、彼女が秘密を語らなかったために、物語も同時になんら秘密性を持ち得ぬまま閉じられた
世界の背景を読ませたければ、その世界にそれなりの骨格がなければ、そういう気分は喚起されない
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:03:39.39 ID:G69HU5oi0
>>85 訳のわからん怖さはある
それが狙いならあんたの勝ち
だがそれまでと言ったらそれまでかもしれん
まあ短いしそんなものかも
都市伝説系だな
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:06:47.10 ID:aYjd2/vq0
保守
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:07:36.94 ID:aYjd2/vq0
>>90 それまでに何ら方向性を打ち出せなかったら終わりでいいんじゃないか?
と割と素で思っている
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:08:19.18 ID:Xqgp8JFy0
移転云々の話はどうなった
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:09:05.29 ID:FnjdyGGW0
お題く〜ださいな
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:09:29.57 ID:Xqgp8JFy0
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:12:42.89 ID:aYjd2/vq0
保守
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:12:52.61 ID:G69HU5oi0
>>95 俺は移転でいいと思う
ぶっちゃけ保守は時間が潰れる
スレ立てしたやつが責任感で保守するけど
それがずっとじゃ心折れるわ
これは俺含め皆の責任と思う
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:13:05.52 ID:aYjd2/vq0
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:17:03.65 ID:aYjd2/vq0
余所に移転するならBNSKやめるという人の意見は、尊重しなければならない
ただし、僕たちに去る者を追う権利も、まして義務もない
分裂してまでやっていけるスレではないと思うから、数人が移転を決意すれば、VIPにおけるBNSKの輝かしい歴史は
幕を下ろすだろう
ただ、現状のスレの落ちる速度は、BNSKスレがVIPで生存を明確に拒絶されているメッセージだと思っている
移転ありきの話はしたくない
ただ、移転以外の選択肢は、さほど多く残されてもいない
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:19:01.43 ID:Xqgp8JFy0
>>99 俺もスレ立て→保守で心がボッキボキに折れたクチだわ
でもそれはみんなの責任っていうか、スレの保持を気にしてたら小説なんて書けないし、
ある程度保守人は無視して小説を書いて欲しい気持ちもあり、
でもその一方で心がバキバキになってる奴がいるっていうのも間違ってると思ったり…
>>100 サンクス 創発か
確かにそうなったら自分も離れるかもしれんな
たまに「やってるかな?」って覗きに行くかもしれんけど
あったらあったで良いし、無ければ無いで受け入れることもできるな
103 :
お題:遺言状:2011/10/10(月) 01:22:52.62 ID:FnjdyGGW0
このたび遺言状を書くことになった。
いざ書くとなると、なかなか筆が進まない。
しかし書かなければならない
そうだ、備えあれば憂いなしというではないか。
僕は遺言状を書いた。
残された人たちへの思いをつづり、
けして多いわけではない僕の財産を、どのように分配するかを書きしるした。
「できた」
僕は遺言状を書きあげ、男に渡した。
「なかなかよく書けている」
男はそういって、拳銃の銃口を僕に向けつつ言った。
「次は、その崖から飛び降りろ」
END
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:23:59.33 ID:3cLhNwg/O
グラスホッパーにこんなのあったな
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:24:07.01 ID:i7/DFL/r0
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:24:54.61 ID:Xqgp8JFy0
>>103 淡々と進んでいって、最後、ゾクッとした。
でも小説と言うよりはコピペっぽいな。
あと「備えあれば憂いなしというではないか」のくだりがイミフだった。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:25:57.73 ID:aYjd2/vq0
>>103 叙述トリック風のショートショートという体がよく表現されている。
シンプルだけどそれ故アイディアの所在が明確だ
文芸としての面白みを獲得するためには、さらなる肉付けが必要だと思われる
アイディアの純度を落とすことなく、より優れた知覚を読み手に与える文章が要求されている
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:26:43.69 ID:Xqgp8JFy0
運営もいない今、移転もVIPでのBNSK終了日も決められないもどかしさ…
寝よう…
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:29:31.22 ID:G69HU5oi0
>>103 ハードボイルド!
アメリカンジョークでこんなのを見たことあった
最後はこのスレのことで締めてくれるのかと思ったりもしたが
そんなことはなかった
とりあえず乙
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:33:13.84 ID:aYjd2/vq0
保守
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:34:32.22 ID:vDZXW3np0
いまさらだけどいちおつだよ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:36:16.98 ID:i7/DFL/r0
質問ですけど、客観的に自分の文章を読む方法を教えてください
複数回答が頂けると嬉しいです
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:37:45.55 ID:aYjd2/vq0
>>112 時間をおいて読み返すこと これが一番
あと文章力は読んだ量と書いた量、双方に比例すると思ってる
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:42:27.32 ID:aYjd2/vq0
保守
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:43:30.03 ID:dSW4l10KO
やっぱ時間置くしかないんじゃない?
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:45:19.25 ID:vDZXW3np0
>>112 お母さんに筆写してもらってそれを読む
お母さんじゃなくてもいいけど
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:50:47.08 ID:FnjdyGGW0
>>113 俺は今 自分の文章を客観的に読んでいるんだ!
と思いこみながら読む
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:51:45.04 ID:FnjdyGGW0
>>117 あっ 安価ミスった!112だった…
誰かお題くださいな
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:51:51.33 ID:aYjd2/vq0
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:52:03.96 ID:aYjd2/vq0
121 :
アンダーニース (お題:ゆめのあと):2011/10/10(月) 01:54:05.62 ID:aYjd2/vq0
洪積世とは約200万年前からつい最近(とは言っても1万年前程度)まで続いた、地球上の地質年代を区切る
際に用いられる用語である。地球が過ごした洪積世の200万年はそのまま地中に保存され、地層の中の化石と
なって今に至る。
例えばそこに、氷河期時代の爪痕を、我々は垣間見ることが出来る。マンモスが凍りづけにされているのも、
その層だ。恐竜がいた頃寄りかは遙かに最近寄りだが、それでも当然に生きてその時代を知るものはいないと
言うくらいには古い。
僕には知りたいことが、多々ある。例えば、彼女の不機嫌の理由とか。知り合って3年が経とうとしている
僕らだけれど、互いの懐を探り合っては、不毛な争いを続けている。玄関で、靴の向きを揃えずに放置したら、
彼女の機嫌の自転軸は30°くらい傾く。北海道が白夜になれば、それは大変なことだ。だから、地球はことを
荒げない。彼女のへその緒を曲げるだけ曲げて、あとは知らん顔だ。
例えば、僕は彼女の買い物好きという特性を、いかなる包容力を以てしても全面的に受け入れることが出来
ない。ウィンドウショッピングのはずが、気がつけば値札を漁っている。買わないから、見るだけだからとい
う言い訳が空しく、彼女は皮算用を始める。昔習っていたそろばんを、こういう場面でしか使わない。両親も
さぞかし嘆くことだろう。こんな姿を知ったならば。
二人が知り合った日、僕は東京に出て来たばかりで、一方の彼女は根っからの東京人で、そもそもその時点
ですれ違う運命にあったのかも知れない。そう思うと、それはさも残念なことのように思える。3年が経った今、
僕は東京になじめているだろうか。地下鉄の乗り継ぎも間違えないし、人混みに圧倒されたりはしない。しかし、
幼少の記憶が東京という土地に重ならないことは、一生かかっても正すことの出来ない僕の特性なのだ。
東京に出て来てから初めて、模様替えというものを行ってみた。ベッドとタンスの位置を入れ替えるだけの、
簡単なやつだ。
すると僕は、部屋の隅にホコリの堆積層を見つけた。3年分のホコリ。それは、うかつに触れることがためら
われるほどに厚く、灰色の不透明帯を呈していた。おそるおそる、ぬらしたティッシュを近づける。何のこと
はない、それはあっけなく濡れティッシュの表面張力にとらわれ、消えた。
3年分の地層など、この程度だ。そこには化石も何もない。何かを知るには、3年なんて時間は無に等しい。
そう言われた気がする。
では5年分の地層をどこかに残しておこうか。そう悪魔がささやいた。いやいやいや、それを掃除するときの
僕の身になっていただきたい。
その日僕は、大掃除にてんてこ舞いをするハメとなった。
地層は、きっと僕の顔のしわとか角質層が刻んでくれるはずである。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:55:00.25 ID:i7/DFL/r0
>>113 時間をおいて読むですね、心掛ける様にします
あと読んだ量と有りますが、どのような読み方を心掛けるようにしたらよいでしょうか?
>>116 それは恥ずかしいですね
文が上手くなっても恥ずかしい
>>117 私はそこまで頭良くないので切り替えが出来ないかもです
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 01:58:01.92 ID:aYjd2/vq0
>>122 好きな作家の文章を読むというのが大前提で
特に、文体に惹かれる作家がいれば、その人の本を読みまくるとかそういう感じ
やり過ぎると文体が感染してパクリと言われるのでほどほどに
個人的に写経には意味がないと思っている
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:02:26.65 ID:aYjd2/vq0
保守
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:04:06.24 ID:i7/DFL/r0
>>123 逆にマイナー作家で気に入った文体を見つけたなら、勝った、と言った感じになりますね
ずいぶん前に読んだ火口湖っていう短編が、文章が物凄く綺麗だったのでその作者のを
読み込んでいこうと思います
親切丁寧に有難うございます
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:05:45.40 ID:aYjd2/vq0
>>125 あ、文体が移ったら困るっていう場合には、逆に海外の翻訳物を読むのもお勧め
真似したいとは思えない文体のオンパだから
お題くだされ
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:07:46.51 ID:aYjd2/vq0
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:09:42.55 ID:m1sdjK0F0
どれもとってもいい作品だけど、横書きってやっぱり見づらいねって
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:09:58.59 ID:i7/DFL/r0
>>126 むしろ憑依させていこうと思います
除霊したい場合には、その方法をとらせてもらいます
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:15:16.10 ID:G69HU5oi0
>>121 ちょい分かりづらい
5年分の地層は彼女のでいいよな?
まぁ人には歴史有りだな
テーマはここが終わることを考えると、感慨深い
とりあえずお疲れ様
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:16:46.39 ID:aYjd2/vq0
>>131 あと2年放置して5年分になった地層を残しいておこうという意味
133 :
お題:キノコ:2011/10/10(月) 02:20:21.81 ID:FnjdyGGW0
「海では、キノコが取れる」
鈴木さんはそういった。
「そんな馬鹿な!海でキノコが取れるはずがない!!」
僕は叫んだ。
「みんなも何か言ってやってくれ!」僕は周囲の人々に同意を求めた。
「しかし、鈴木さんは、海洋生物学の世界的権威だからなあ」
「その鈴木さんがそういうのなら、海でとれるキノコもあるのかも…」
「おめえら!何言ってんだよ!!」
僕はとうとうキレた。
「海で取れるキノコなんてないの!それが常識なの!!」
「キノコは、山で取れる場合もあれば、海で取れる場合もあるのです」
鈴木さんはゆっくりと、自信満々に主張した。
「しかも、あなたは、人の見てないところでは、相当悪いことをしているらしいじゃないですか」
鈴木さんはとうとう、僕の人格まで攻撃してきた。こうなっては僕に勝ち目はない。
「そうだそうだ!お前はいつもやることメチャクチャじゃないか!」
「お前は早く俺に金を返せよ!!」
周囲の人々も僕の人格を攻撃しだした。
僕は、僕は正しいことを言ってるのに!俺が正しいのに!!
海でとれるキノコなんてないのに!!
「うわー!!」
僕はとうとう逃げ出した。その目には、涙が光っていた。
END
タイトル:インテリ気取りの未成年
お題:ワイン
「早く免許取りたいなよー」
自分の部屋に彼女と二人きりで、たわいの無い雑談をしていた。
高三の夏に推薦入試で楽々合格した彼女は、大学入学前にすでに免許を持っていた。
対する僕は、今月で19才になるというのにいまだに免許が取れない。授業と実習が忙しすぎるのだ。
「この前部活の合宿で山梨県いったんだよね。そのときにワイン買っちゃった」
部員が100人弱なので、10台ほど車を用意してあったかな。先輩の車に乗せてもらってワインセラーに行ったことを思い出す。
ワインの試飲を楽しんだあと、車に乗り込んで軽々しく先輩に「美味しかったですねー」と言ってしまったのだ。
もちろん先輩はドライバーなので飲んでいない。配慮が足らないとはこのことだ。
未成年でも構わず飲ませる社会の風潮はあれど、飲酒運転はご法度である。そしてうっかり飲酒喫煙をSNSの日記にでも書いてしまったら炎上するであろう。
18才と20才には絶妙な壁が存在する。その壁の狭間に挟まれている気がする。
意外と美味しくない、というのが飲んでみた感想だった。試飲のときは確かにおいしかったのであるが、家で飲むとおいしくない。
彼女も口では美味しいというものの同じ感想を抱いたようで、目で会話して即座にワインを冷蔵庫にしまった。背伸びをするのじゃなかった。
栓を開けるのにも苦労した。ソムリエナイフになぜナイフが付いているのか学んだ。栓を抜く前に逆さにしてコルクを湿らすべきだということも知った。
彼女と交代で力任せに開けようとする仕草は、文化人の真似事をする猿のようで滑稽であった。
美味しくもないのに美味しい顔をして飲んで、人を轢き殺すほど判断力を失う。社会的地位を失いかねないのに飲むことを強要する。
そしてそれは黙認されているが、公になれば罰せられる。
世の中とは本当に理不尽なものだなと改めて考える。
せめて医師免許を取る前に運転免許を取りたいものだと願う。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:23:07.42 ID:aYjd2/vq0
>>133 オチは皆無だけど文章がシュール面白い
この文章の長さだから活かせる面白さという感じもするが
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:28:42.97 ID:aYjd2/vq0
>>134 話のどこに焦点が当たっているのかイマイチ分かりづらい
描写が淡々としすぎており、さらに作者の思考内容がとりとめなく散らされているので、本筋とも言うべき話の流れが
あんまり見えない気がする
違法行為も「黙認されているが、公になれば罰せられる」という矛盾を突きたいのならば、やはりそれに該当する具体例
を設定中に反映させるべきだと思う
本来なら黙認されざるべき違反行為と、理不尽にも罰せられてしまったたわいもない行為の両極を、ストーリーの中に
対照的に配置するとか
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:29:25.07 ID:G69HU5oi0
>>132 最初はそう読んだけど、違うかと思った
しかしよく保守しながら書けるものだと
感心するわ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:30:28.33 ID:aYjd2/vq0
>>137 こういう芸当は今日限りだと思うからこそできたわけで
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:34:00.19 ID:aYjd2/vq0
保守
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:34:10.02 ID:G69HU5oi0
>>138 気持ちは同じだな
俺は葬式会場でオーバーソウル唄う気持ちで投下した
「よみがーえーれー」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:40:20.89 ID:aYjd2/vq0
だが、そんな俺の保守もここまでだ 眠りの刻が近づいておる
皆のもの、達者でな
ヴァルハラで逢おうっ……
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:43:29.59 ID:0qZMC/y90
結局なんだかんだ言い続けながら、
あと二、三ヶ月は進退が決まらず存続しそうな気がしている
とかいう楽観主義者は俺だけ?
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 02:46:21.22 ID:FnjdyGGW0
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 03:02:03.13 ID:IGDY/n3v0
寝
る
ほ
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/10/10(月) 03:23:21.77 ID:0qZMC/y90
★
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
起きたら落ちてると思うけど、寝る前の最後の保守