1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほむら「暁美ほむらです。よろしくお願いします」
いつも通りの挨拶。
ちらりとまどかを見る。
目が合ったまどかは、恥ずかしそうに目をそらす。
美樹さやかがまどかに耳打ちする。
“いつも通り”のはずだった。
けれど……。
早乙女「それじゃあもう一人、自己紹介行ってみよう!」
球磨川『うわあ、緊張しちゃうなあ。球磨川禊でーす。よろしくお願いしまーす』
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:25:58.15 ID:edl7qSnU0
つまらないので止めてください
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:26:01.38 ID:57/XyXGGi
期待
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:26:31.64 ID:zzJYY7Gl0
めだかちゃんに叩きのめされる前の裸エプロン先輩か
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:26:53.85 ID:aYaUJ2uz0
『僕と契約して裸エプロンになってよ!』
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:27:02.90 ID:DHyWfgYk0
実質、オールフィクションじゃキュゥべぇやワルプルギスは消せない
ブックメーカーで自分のレベルまで落とすのは可能だろう
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:27:13.36 ID:mrchNLCx0
いちいち絡めてくんなよ糞まど豚きめぇから死ね
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:27:52.57 ID:PSw5BK+b0
ふ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:27:58.01 ID:eGjTWHW90
ここまで定番の流れ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:28:26.17 ID:1ePvAgcb0
球磨川『僕ってすごく人見知りするタイプでしょ?だから、転校して友達ができるかどうかすごく不安なんですよー。
今日の挨拶も、ついさっきものすごーく考えて来ました。
だってほら、転校生の印象ってこの挨拶で決まっちゃうじゃないですか?
初日から変な奴だとか思われちゃうときっと友達なんてできないと思うから、無難な挨拶にしとかないといけないなーと思って。
好きな漫画は週間少年ジャンプです!でも僕思うんですけど、ジャンプのモットー“友情・努力・勝利”ってあるじゃないですか?
あれってホントは“血統・才能・勝利”だと思うんです。だって……』
早乙女「あ、あの、球磨川くん?張り切っちゃうのも良いけど、HRの時間が……」
球磨川『あは!ごめんなさい。ついつい緊張しすぎちゃって』
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:28:33.52 ID:S900HBmHO
オールフィクションで色々解決しちゃう話なら読まない
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:28:50.62 ID:CyZlAJcn0
まどカスって頭おかしいんじゃね
>>6 クマいわく「戦闘でオールフィクションをあてにしたことないけどね」
らしい
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:30:12.91 ID:DHyWfgYk0
夏休み初日。
うだるような暑さも、クーラーがきっちり効いているこの部屋には関係のない話。
彼、球磨川禊は無能力者である。
つまりレベル0。
結論から言うと、彼は不幸だった。
彼は転校を繰り返していた。
それはなにもよくある家庭の事情などではない。
彼は、今まで通った学校全てを、廃校にさせてきた。
そして、この街に連れてこられたのだ。
本日も日本晴れ。
テーブルの上には今日食べようと思って買ってきた焼きそばパンがあった。
この暑さにどこか痛んでいるのかもしれないが、そんなことは彼には関係無い。
とりあえず。
球磨川は自分の布団を干そうと、ベランダに目をやった。
既に、布団が干されている。
何処かから飛んできた布団か? いや違う。
良く見ればそれは、真っ白な服を着た少女だった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:30:29.29 ID:YasiHQ/ZO
西尾信者マジキモイ
巣に籠もってて
『えっと、なにしてんの? そんなところで』
思わずベランダに出て、声をかける。
彼女の着ている服は、真っ白な修道服だった。
「……おなかへった」
『……へ?』
「おなかへった」
どうやら日本語で話しているらしい。
彼女が日本語を話しているとすれば、それは間違いなくこう言っていることになる。
「おなかが減ったって言ってるんだよ?」
『……もしかして、行き倒れ?』
「倒れ死に、とも言う」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:30:54.51 ID:qef7sYyV0
>>12 解決しようと思っても思わなくても解決できないのがマイナスなんじゃないの?
日本語はとても流暢なようだ。
「おなかいっぱいご飯を食べさせてくれると嬉しいな」
『じゃあ、これをあげるよ』
球磨川は、テーブルの上にある焼きそばパンを差し出した。
もちろん、どこか痛んでるかもしれないその状態のままで。
彼はどこか不気味に笑っている。
「ありがとう。そしていただきます」
彼女は憶測も無く、それを食べた。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:31:41.21 ID:S900HBmHO
「まず自己紹介をしなくちゃいけないね」
『……そうだね。出来ればなんであんなところに居たのかを――』
「私の名前はインデックスって言うんだよ?」
『……目次? というか明らかに偽名でしょ、それ』
「見ての通り教会のものです、ここ重要。あ、バチカンじゃなくてイギリス清教の方だね」
『……そうなんだ』
つっこみたいところは多々あったが、無駄だと思い諦めた。
「うーん、禁書目録のことなんだけど。あ、魔法名ならDsdicatus545だね」
『…………そっか』
どこの星の宇宙人と通話しているのだろうか、この電波は。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:32:25.64 ID:eGjTWHW90
なにこれ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:32:52.71 ID:S900HBmHO
「けど、このまま外に出たらドアから三歩でいき倒れるよ?」
『行き倒れるよ、じゃなくてね……』
「そしたら最後の力を振り絞ってダイイングメッセージを残すね。君の似顔絵つきで」
『……はあ。じゃあ、これでいいかな』
「ん? なにがなのかな……って、え? 急におなかいっぱいになった!」
正確には、今の空腹感を無かったことにしただけなのだが。
そう彼、球磨川禊は、実は無能力者というレッテルこそ貼られては居るものの、実のところ彼には
超能力とは別の、変わった能力を持っていた。
【大嘘憑き】、これは球磨川の欠点とも言うべき能力だった。
全てを虚構に出来る能力。
それがこの大嘘憑きの強大すぎる効果。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:33:53.21 ID:1ePvAgcb0
HR後の休み時間、“いつものように”まどか達は集まって会話する。
仁美「なんだか面白い方みたいですわね」
さやか「球磨川禊くん、だっけ?なんかすごい強烈なのが来ちゃったねー。
あれじゃ暁美さんって子が可哀想じゃない?
せっかくの美人があれじゃ印象薄くなっちゃうよ。ていうかあの子ちょっと暗い感じするし……」
まどか「さ、さやかちゃん駄目だよそんなこと言っちゃ。聞こえちゃってたら……」
聞こえているわよ、美樹さやか。
『そういえば、君はなんであんなところに居たのか、まだ聞いてなかったね』
「落ちたんだよ。ホントは屋上から屋上へ飛び移るつもりだったんだけど」
『屋上? でもそれって、この八階建てのビルを飛び越えようとしたって事?』
「そうかも。けど、仕方なかったんだよ。あの時はああする他に逃げ道が無かったんだし」
『逃げ道?』
彼が眉をひそめてそう聞くと、彼女は子供のようにこう答えた。
「うん、追われてたからね」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:37:20.78 ID:oVCOZhQ2O
誤爆かと思ったら乗っ取りかよ
乗っ取るなら乗っ取るでちゃんとキャラ読み込んでこいよ
「それでね、このインデックスにおなかいっぱいご飯食べさせてくれると私は嬉しいな」
『あいにく、さっき君が食べたの以外、うちに食べ物はないんだ。ごめんね』
『……。』
「ホントはちゃんと飛び移れるはずだったんだけど、飛んでる途中に背中を撃たれてね」
『撃たれたって……』
「うん? ああ、傷なら心配ないよ。この服、一応『防御結界』の役割もあるからね」
『防御結界?』
防弾チョッキのようなものだろうか、と球磨川は思った。
くるりと回ってみせる彼女の背中には確かに傷一つ無く、寧ろ撃たれては無いのではないかと
思うほど彼女は、元気だった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/09/20(火) 20:43:39.59 ID:1ePvAgcb0
けど、今はそんなことはどうでも良い。
まどかを魔法少女にさせないためにやらなければならないことがある。
そのためにはまず、私を囲んでいるこの喧騒を抜け出さないと。
ほむら「……ごめんなさい。緊張しすぎちゃったみたいで体調が……。保健室に行かせてもらえるかしら」
「えっ、大丈夫?」
「だったら私が連れて行ってあげるよ!」
「あ、私も!」
ほむら「いいえ、係りの人にお願いするわ。……鹿目さん」
まどか「えっ?」
ほむら「あなた、保健係よね?連れて行ってくれる?保健室」
「んで、きみさっき、なにをしたの?」
『ん? なにが?』
「いきなり私のおなかがいっぱいになったの、君がなにかしたんだよね?」
『ああ、あれは、ただ君の空腹を虚構にしただけだよ』
「無かったことに? それって……どういう……」
『僕はね、全てを無かったことに出来る能力を持ってるんだ』
「それって超能力なの?」
超能力、では無い。それとは似て非なるもの。そんなに幸せな能力では決してなかった。
『これはね。その名を〈過負荷〉って言うんだ』