1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:15:51.14 ID:e4zs+pxp0
代理
ID:+d3/F/Tx0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:16:26.54 ID:X8KeuwTg0
うむ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:22:56.92 ID:+d3/F/Tx0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:25:52.79 ID:+d3/F/Tx0
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:25:58.77 ID:nFxxiWGu0
まだやってたのあんた?
アイデアだけのスレを連載にする必要なんかないわ
頭の悪い人間は無駄に拘るから面倒くさいな
それこそ池沼のように
つまんねえんだよ、いい加減な
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:27:57.81 ID:nFxxiWGu0
じゃ、マンガ読むからバイバイ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:28:00.75 ID:+d3/F/Tx0
( ´_ゝ`)「ふぅ……」
公園だった焦土の中央で兄者は溜め息を漏らした。
その溜め息が悲愴から来るものか、退屈から来るものか、或いは他の感情か。
それは兄者にさえも解らない。
『魔剣』のトリガーを中央に戻すと開いた刀身は蕾の姿に戻った。
そしてその状態で宙を一振り。
立ち込める砂煙が爆風と共に晴れ渡り、凄惨なる光景をより鮮明にする。
( ´_ゝ`)「おーいハインちゃんやーい。早く出てこないとみさくら語でオナニーさせるぞー?」
答える声は無い。
自身の全力に近い力を放った。だが兄者はハインリッヒがこの程度でもの言わぬ消し炭になるとは思えなかった。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:30:04.59 ID:+d3/F/Tx0
( ´_ゝ`)「ん?」
耳を凝らすと遠方から瓦礫が崩れるような音が聞こえた。
兄者はその音を聞いた瞬間、口角を歪めて下卑た笑みを浮かべる。
(* ´_ゝ`)「よーし、パパ今からそっち行っちゃうぞー。自分から出て来ないと『らめえええっ!』って叫ぶ事になるからなー」
ハインちゃーん、と間抜けな声が焦土に響いた。
彼の足を動かすのは歪に捻子曲がった衝動。狂気とも似た怒り。
おぼつかない足取りで歩を進めても狂ってしまわないのは、彼の精神が屈強だからなのだろう。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:32:15.99 ID:+d3/F/Tx0
屈強で、それでいて激しく脈打つ激情。
その想いこそが兄者にあって弟者に無いものであり、二人の優劣を明確にする仕切りでもあった。
( ´_ゝ`)「なんだ弟者か」
瓦礫の音が鳴った場所には弟者が居た。
瓦礫に背を預け、うなだれる彼の肩は震えている。
一瞥して弟者に目立った外傷はハインリッヒにつけられたもの以外は無いと悟り、兄者は頬を掻いた。
(; ´_ゝ`)「その、なんだ……。すまん、頭に血が昇ってた」
弟者が何の反応も見せないので心地悪く思い、取り敢えず頭を下げる。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:33:21.22 ID:2hVlb94D0
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:34:21.48 ID:+d3/F/Tx0
( <_ メ)「…………」
それでも弟者が言葉を発する事は無かった。
ただ震えて、震えて、震えて――。
( ´_ゝ`)「弟者?」
怪訝に思い、兄者は屈み込んで弟者の顔を覗く。
無表情を張り付けた普段の表情はそこには無い。
( <_ メ)
弟者は涙を流していた。
表情は強張り、吐息は浅い。
やがて乱暴に頭を掻き毟り始める。
錯乱し、嗚咽を漏らしながら彼は途切れ途切れに呟く。
( <_ メ)「なんだ……あれは……」
(; ´_ゝ`)「あ?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:36:27.44 ID:+d3/F/Tx0
(´<_`;メ)「うわあああああああああっ!!」
(; ´_ゝ`)「おいしっかりしろ! 何があったんだ!?」
既に兄者は無表情のという名の激情の仮面を外している。外さざるをえなかった。
倒錯し、狂ったように叫ぶ弟を見て憤りに身を任せる暇などない。
(´<_`;メ)「はっ……はっ……はっ……何故だ? 何故お前が……」
当てられた。
間近に迫ってくる障気。
冷たく鳴り響く金属が触れ合う音。
砂煙に混じる紫煙
蛇のような粘つく視線。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:38:26.27 ID:2hVlb94D0
?
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:38:36.70 ID:+d3/F/Tx0
彼が生まれてしまったという間違い。
存在しない筈の存在。
その歪さ。
虚無の制裁。現実の否定。
終 終 終
わ わ わ
っ り ら
て つ な
し づ い
ま け 絶
っ る 望
た 終
存 わ
在 り
(´<_`;メ)「フォックス!!」
空に浮かぶ月に向かって吠える。
返ってきたのは静寂だった。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:40:58.10 ID:+d3/F/Tx0
爪'ー`)y‐「よっと……」
月明りが照らす何処か。
薄汚れたビルの屋上に彼は降り立った。
両脇には二人の少女を抱えている。
細身の青いジーンズに毒々しい紫と白のラグランTシャツ。
この時期の夜に出歩くには少し肌寒そうな軽装だ。
爪'ー`)y‐「世話の焼ける子達だ」
抱えていた二人の少女をコンクリートの上に放り投げ、肩甲骨まで伸びた長い金髪を掻き上げて煙草を咥える。
眉、鼻、唇、耳、頬骨。
顔面の至る所に空けられた無数のピアスが擦れ合った。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:43:05.32 ID:+d3/F/Tx0
(*゚ー゚)「いったぁ……」
从 ;∩从「…………」
しぃは背中を打ったようで、眉を顰めながらゆっくり状態を起こした。
ハインリッヒは運悪く鼻先から落ちたようで、鼻を抑え、目に涙を溜めて蹲っている。
爪'ー`)y‐「あーあ、お前のせいで『魔剣』奪えなかったじゃん。どうすんの マ ジ で」
つかつかとハインリッヒに歩み寄り、少年は彼女の頭に唾を吐きかけた。
从;゚∀从「あう……」
爪'ー`)y‐「しぃ」
(*゚ー゚)「……はい」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:44:36.04 ID:2hVlb94D0
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:45:08.97 ID:+d3/F/Tx0
しどろもどろになるハインリッヒを脇目に、少年はしぃに呼び掛ける。
爪'ー`)y‐「お前の直感で良いから答えろ。コイツがでしゃばらなかったら奪えてたか?」
(*゚ー゚)「いえ、私とシラネーヨ君の二人がかりで弟の方に押されてました。悔しいですが十中八九無理だったかと……」
無様な報告だ。しぃは言いながらそう思った。
だが彼に嘘を吐く事は許されない。そして嘘を吐く気も無い。
だから彼女は口ごもることなくすらすらと答えた。
爪'ー`)y‐「仮に、仮にだ。十中八九無理だという考えが百パーセント無理に変わったらお前はどうしてた?」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:47:26.65 ID:+d3/F/Tx0
(*゚ー゚)「逃げます。シラネーヨ君と共倒れになりそうならば彼を見捨ててでも」
即答――。
少年はそうか、と呟いて手招きする。
しぃはそれに従い、怖々と歩み寄った。
爪'ー`)y‐「見切りをつけるのが遅かったみたいだが正解、良い判断だ。この俺に褒めさせろ」
少年は朗らかな笑みを浮かべてしぃの頭を撫でた。
(*゚ー゚)「えへへ……」
しぃの表情が自然と綻ぶ。
爪'ー`)y‐「それに比べてお前はなんだ。勝手に暴れ回った結果『魔剣』は奪えない、シラネーヨは死んだ」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:49:37.44 ID:+d3/F/Tx0
爪'ー`)y‐「良い奴だった。俺とは音楽の趣味が合ったし、見た目に似合わず料理が得意なのもなかなか粋だった。あいつが作るペペロンチーノは絶品だったぜ、あれを食う為なら俺は幾らでも金払うよ」
爪 ― )y‐「俺がどんなに嫌だっつっても身体に悪いから煙草はやめろって言い張って……。友達の為なら嫌われる事も厭わない、真直ぐな奴だった」
爪;―;)y‐「金が貯まったらベース買うって……。それで俺がギターであいつがベース、二人でロックスターになろうぜってよ……。一回もセッションしないで死んじまうなんて、そんなのあんまりだろ……!」
つらつらと語る思い出。
込み上げたものが抑え切れなくなり、零れる。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:51:44.97 ID:+d3/F/Tx0
爪 ー )y‐「…………」
涙を拭い、ハインリッヒを見下す。
そして先の尖った革靴をハインリッヒの腹に捩じ込んだ。
从;゚∀从「かはっ――!!」
胃の中のものをぶち撒けそうになる。
抉るような痛み。波のように広がる震え。
爪'ー`)y‐「……ほら、立てよ」
从;゚∀从「…………」
腹を抑えて力無く立ち上がる。
縋るような視線を少年に送るが、彼は目も合わせずに鳩尾に拳を捩じ込んだ。
从;゚∀从「ぐっ――」
何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も、何度も――。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:52:53.81 ID:2hVlb94D0
しぃかわいいな支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:54:01.28 ID:+d3/F/Tx0
从 ∀从「ごほっ……」
十分ほど続けただろうか、最後に少年が咥えていた煙草をハインリッヒの太股に押し付けると、一方的な虐待は終わった。
爪'ー`)y‐「でも、お前も俺を困らせようとしてやったんじゃないんだよな?」
从 ∀从「うん……。しぃちゃん達じゃあ無理だと思ったから……。だから私が盗ってきたらフォックスくんも褒めてくれるかなって……」
爪'ー`)y‐「で、つい興奮してやり過ぎた、と」
从 ∀从「……ごめんなさい」
流石兄弟と対峙していた時からは想像もつかない、哀しげな表情だった。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:56:54.44 ID:+d3/F/Tx0
爪'ー`)y‐「……解った、許そう。お前みたいな優しい子を許さなかったら俺が地獄に墜ちちまう」
だから、と続けてフォックスは屈み込み、ハインリッヒの頬をそっと撫でた。
爪'ー`)y‐「今のは褒美な。お前の気持ちは嬉しかったよ」
从*゚∀从「…………」
ハインリッヒの白い頬が赤く染まる。
痛む腹を撫で、彼女は上目遣いでフォックスを見つめ、言った。
从*゚∀从「もうちょっと蹴って」
爪;'ー`)y‐「勘弁してくれ。お前の被虐性向に付き合ってたらこっちの身がもたねーよ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:58:19.04 ID:2hVlb94D0
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 15:59:02.52 ID:+d3/F/Tx0
軽く苦笑し、フォックスは咳払いする。
空とコンクリートの境となる手摺に背を預け、彼は再び煙草に火を点けた。
爪'ー`)y‐「ま、『魔剣』なんて別にいらねーんだよ。大事なのはクーに選択肢を与えない事」
(*゚ー゚)「と言いますと?」
爪'ー`)y‐「……そうだな、どこから話そうか。VIPのクーについて思い浮かぶ事片っ端から言ってみろ」
唐突に言われてしぃは戸惑う。
ニュー速小に仇なすVIP小のトップ。彼女に苦汁を舐めさせられた者は少なくない。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:01:03.62 ID:+d3/F/Tx0
爪'ー`)y‐「どうした? 去年の大戦であんだけ暴れられたんだ。まさか何も浮かばないってこたねーだろ」
(;゚ー゚)「いえ……」
血で血を洗う凄惨な大戦だった。
しぃの脳裏に過ぎるのは硝煙と血の臭いに満ちた戦場。そしてその中心で眉一つ動かさず殺戮を続ける血塗れの少女。
(*゚ー゚)「人間とは思えない、というのが私の率直な感想です。奴の前では人も虫も並べて同じ、多分人を殺す事に微塵の抵抗も無いんじゃないでしょうか」
爪'ー`)y‐「…………」
(*゚ー゚)「それに恐ろしいまでに用心深い。その性格が何処から起因しているものなのかは分かりません。ただ、彼女はこの世の全てに不信感を抱いてるような、そんな気がします」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:03:11.19 ID:+d3/F/Tx0
フォックスはそれを聞き、喉を鳴らして笑った。
フィルターまで達した煙草の灰がその拍子に落ちる。
爪'ー`)y‐「うん、まぁそうだな。用心深い、そんで非情。あいつの本質を語る上で外せない事だ」
のらりくらりと語るフォックスの意図がしぃには分からなかった。
(*゚ー゚)「つまり?」
爪'ー`)y‐「流石兄弟には爆弾が仕掛けられていた。恐らく本人達も気付かないように」
頭蓋を直接鈍器で殴られたような衝撃がしぃを襲った。
人間の所業ではない、悪魔染みたトラップ。
29 :
忍法帖【Lv=27,xxxPT】 :2011/08/26(金) 16:04:52.12 ID:9mUOSyuz0
支援
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:05:15.85 ID:+d3/F/Tx0
(;゚ー゚)「そ、そんな……」
爪'ー`)y‐「事実だ。兄貴の方の襟首にそれらしいモンが張り付いてるのを確認した。恐らく奴等に動きが無くなった瞬間起爆するつもりだったんだろうよ。『非情』で『用心深い』あいつならやりかねん」
そんでお前ら諸共ドカンよ、と付け加え、フォックスは露骨に嫌悪感を示す表情を浮かべる。
从 ゚∀从「フォックス君が来てなかったらヤバかったってことか……。でも何でわざわざフォックス君直々に出張ってきたんだ?」
爪'ー`)y‐「未来予知でそれを知ったからさ。あんまり使わねーからお前は知らなかったっけ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:06:53.86 ID:KT5tvJ9M0
またっすかあ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:07:26.21 ID:+d3/F/Tx0
从;゚∀从「未来予知ぃっ!?」
ハインリッヒの表情が青褪める。
彼の言う事が事実ならば、彼が負けるという事は有り得ない。
起こる事象を予め把握し、その全てに対策を張れる。傷を付ける事はおろか、彼がその気になれば敵意を向ける者は皆戦闘にすらならないままに滅ぼされる。
その力、まさに全能たる神の叡智。
爪'ー`)y‐「そう怖い顔すんなよ。この力には色々制約があるし、俺は神になるつもりも無い」
(;゚ー゚)「『ミーミルの首』を使ったのですか? あれは使わないでと何度も……」
爪'ー`)y‐「俺の事は気にするな。お前達が無事だった、それで良いじゃねーか」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:07:28.90 ID:gJ4auR0L0
支援
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:09:43.80 ID:+d3/F/Tx0
フォックスは再び煙草に火を点ける。
本日八十九本目の煙草は線香花火のように火花を散らした。
爪'ー`)y‐「んあ? 誰だこんな悪戯した奴は」
煙草の先端付近に纏りついた鉄粉を見つめ、フォックスは苦笑する。
爪'ー`)y‐「まぁ良いや、お前らもう帰って良いよ。ご苦労様」
(*゚ー゚)「……失礼します」
从 ゚∀从ノシ「ばいばーい」
フォックスの言葉を口火に二人は一瞬で姿を消した。
彼が言った選択肢を与えないという言葉の意味。それは結局有耶無耶のままとなった。
35 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2011/08/26(金) 16:10:17.39 ID:zuwpKEuO0
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:12:16.96 ID:+d3/F/Tx0
爪'ー`)y‐「ははっ、一仕事終えたばかりなのに元気な奴等だ」
煙を空に向けて吐き出し、喉を鳴らす。
星を見る彼の表情はどこか物憂げだった。
爪'ー`)y‐「俺頑張るからさ、そっからちゃんと見ててくれよ」
どの星に呟けば彼に届くのだろうか。
フォックスはそのまま暫く、途方もない数の星々を数えていた。
死んでしまった者は喋らない、動かない、志しは果たせない。
だから、死んでしまった人達がやりたかった事、見たかった物、聞きたかった事。
せめてもの手向けに、彼等の分まで経験してあげようと――。
爪'ー`)y‐「ばいばい、シラネーヨ」
呟いた言葉は風に乗って消え去る。
煙草の鉄粉が火種に触れ、ほんの少しだけ輝いた。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:15:03.64 ID:+d3/F/Tx0
VIP小校門――。
川 ゚ -゚)「早かったな」
(; ´_ゝ`)「もう空も白んで来てるよ。嫌味は良いから弟者をなんとかしてくれ」
校門の前で三人は合流した。
弟者を背負い、『魔剣』を片手で引き摺る兄者の額には汗で濡れた前髪が張り付いている。
その様を見て、クーは淡々と言う。
川 ゚ -゚)「いや、私の見立てよりかなり速い。フォックスとかち合って陽が昇りきるまでに帰ってこられるとは思わなかったぞ」
(; ´_ゝ`)「は?」
一瞬にして兄者の胸の中を猜疑心が満たす。
背負った弟者を落としてしまいそうになるが、ぎりぎりのところで踏ん張った。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:17:33.31 ID:2hVlb94D0
小学生なんだっけそういや……
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:18:09.13 ID:nFxxiWGu0
マンガ読み終わった
こんなクソ小説の百倍熱くて最高だったわ
おい、駄作者
おめー、つまんねえよ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:18:15.16 ID:+d3/F/Tx0
(; ´_ゝ`)「アンタまさか……。こうなる事も予測済みで俺らを使ったのか?」
川 ゚ -゚)「…………」
クーは悪びれる様子もなく、ただ無表情のまま押し黙っている。
(# ´_ゝ`)「アンタを慕って付き従い続けた俺達を捨てようとしたのか? 答えろ!!」
激情を取り繕うことなく、ありのままに吐き捨てる。
だがクーは全く気圧されない。
眉一つ動かさない鉄の仮面は張り付けたまま、機械的に口を開いた。
川 ゚ -゚)「私は……」
クーの右手が薄手のジャケットの胸ポケットに伸びる。
兄者はなんとなく、その動作を不気味に思った。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/08/26(金) 16:21:37.79 ID:+d3/F/Tx0
第七話「まんまるけーきがおっこちた」
お
わわわわわわわわわわわわわわわわわ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙乙