世界の破壊者マギカ!いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る!?
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
まどマギ×仮面ライダーディケイドSSです
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:35:33.22 ID:DllpgH1u0
はい
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:36:14.68 ID:y2ZRoSTjO
はい
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:37:52.94 ID:k9KAH2Xp0
代行ありがとうございます。
第一話 「魔法少女大戦」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:37:59.01 ID:INFkHCT00
まどマギ×仮面ライダーディケイドSSですじゃないが
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:41:29.62 ID:k9KAH2Xp0
気がつくと私は、人気のない荒野の真ん中にいた。見渡す限り乾いた岩に囲まれた生命のない世界。
私は心細くて、声をあげて泣いてしまった。すると、遠くの方からたくさんの人の足音が聞こえてきた。
私は必死に音のした方へ走って行った。そこには、たくさんの女の子がいた。
赤、黄色、紫、ピンク、他にもさまざまな色の衣装を身に付けた少女たち。私は人を見つけた安心感から、つい座り込んで泣いてしまった。
けれど彼女たちはそんな私には目もくれず過ぎ去ってしまう。必死になって追いすがろうとしたとき、彼女たちの先に人影が一つ、立っているのに気がついた。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:44:02.98 ID:k9KAH2Xp0
突然、少女たちは人影に襲いかかった。杖のようなものを持っている娘もいれば、手から光線のようなものを出す娘、直接殴りかかる娘もいた。
しかし人影は、その全てを交わし、逆に少女たちに攻撃をたたきこんでいく。どれくらい経ったのだろうか。荒野に立っているのは、その人影と私だけになってしまった。
人影がゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。私は逃げることもできず、ただ立ち尽くすばかりだ。
そして私は見てしまった。近づいてくる人影の、その姿は――
「マギカ……!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:46:32.09 ID:k9KAH2Xp0
夢から覚めた私の頬を、涙がつたった。
まどか「魔法少女、マギカ……またあの夢。何でいつも泣けるのかなあ?」
私の名前は鹿目まどか。たぶん、普通の女子中学生。毎日、学校へ行って、勉強して、親友のさやかちゃんや仁美ちゃんとおしゃべりして。そんな当たり前の日々を送っていた私だったけど、最近ちょっと変わったことが起きたのです。それは……
???「ちょっと!誰かいないの!」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:48:38.97 ID:k9KAH2Xp0
まどか「あ、お客さんだ。はーい!」
私の家は「鹿目写真館」という写真屋さんをやっている。お母さんは外で働いていて、お父さんが家事をやりながら写真屋のお仕事もやっているんだけど、私もたまに店番をやったりする。ちなみに今日は日曜日だ。
客「ちょっとあなた!この写真いったいどういうことなのよ!」
どうやらお父さんは現像室にいるみたい。ちょっと苦手だけど、クレームの処理も店番の大事な仕事の一つ。お客さんが持ってきた写真をみせてもらうと、どれも画面が歪んでいたり、二重露光してしまっていたりしていた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:50:16.30 ID:k9KAH2Xp0
まどか「これは……確かに酷いですね。この写真はどこで?」
客「あんたのとこの髪の長い女にとってもらったのよ!『サービスだから』っていってたけど、こんなのサービスでもなんでもないじゃない!!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:53:02.28 ID:k9KAH2Xp0
知久「まどか?お客さんかい?」
客「ちょっと!あんたのとこで撮ってもらった写真なんだけどね……」
知久「なにかトラブルでも?あ、まどかはいいよ、遊んでおいで」
お父さんが私にだけ見えるように小さくウインクした。私はお父さんの気遣いに甘えることにして、家を後にした。
家を出たはいいものの、特に予定があるわけでもない私は公園へむかう。そこにはきっとあの人がいるはずだから。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:55:10.59 ID:k9KAH2Xp0
公園には思った通り彼女がいた。一週間ほど前、突然うちへやってきて「働かせて欲しい」といった彼女。平凡な毎日を送っていた私の前に現れた、長くて綺麗な黒髪の、私と同じくらいの年の女の子。
まどか「ほむらちゃーん!やっぱりここにいたー!」
ほむら「まどか?どうしたの?」
まどか「それがね……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 01:57:29.78 ID:k9KAH2Xp0
まどかは店であった一部始終を話し始めた。どうやら私が撮った写真のことでお店に迷惑をかけてしまったらしい。気にしなくていいとは言ってくれたものの、やっぱり申し訳なく思ってしまう。
そもそも写真なんてまともに撮ったことがないのだ。このループのまどかの家が写真屋だったから、接点を作るために始めただけのことだった。
私はまどかを救うためになんども時間をループしていた。そして諦めかけていたそのとき、この世界にたどり着いたのだ。
この世界についたとき、私はソウルジェムを失っていた。どうやらこの世界には元より魔女や魔法少女がいないらしい。おまけに人も、街も、まどかも、私の知っている姿とは少し違っていた。
本当ならここは私のいるべき世界ではないのかもしれない。それでも、何の悩みもないまどかの笑顔を見ていられるなら、それで幸せだった。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 02:00:03.77 ID:k9KAH2Xp0
まどか「ところでほむらちゃん、今日の晩御飯なにかな?」
ほむら「そうね……久しぶりにお魚にしようかしら」
まどか「やった!私、お魚大好き!」
そう言ってまどかは花が咲くように笑った。私は居候させてもらっている以上、少しでも役に立たなくてはと思い家事の手伝いをしていた。
知久さんは「気にしなくていい」といいってくれているけれど、写真屋の仕事と家事を両立するのはやっぱり大変そうだったから。
それにまどかの笑顔のためだ、そのくらいの仕事はたやすいものだった。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 02:01:51.20 ID:k9KAH2Xp0
ほむら「まどか、こっちを向いて」
そういって私はカメラを構えた。まどかの笑顔を撮っておこうと思ったのだ。
何の偶然かやってきてしまったこの世界だけど、私は幸せだった。カメラというのも悪くない、この世界のまどかの姿を焼きつけることが出来る。
そして私はファインダーを覗き込んだ。
???「ほむらちゃん。今日、あなたの世界が終るわ」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/27(水) 02:06:01.02 ID:k9KAH2Xp0
ほむら「!?」
私は急いでファインダーから目を外してまどかを見た。彼女はなかなかシャッターを切らない私のことを怪訝そうな顔で見ている。
まどか「どうしたの?ほむらちゃん」
ほむら「いえ……なんでもないわ」
今、ファインダー越しに見えた少女は、ここに立っているまどかとは明らかに違っていた。白とピンクのフリルに包まれたその姿は、まるで
ほむら(魔法少女……!)
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ぐぬぬ……誰か見てるのかこれ?