まどか「杏子ちゃんと相合傘で帰る」

　ぽつ・・・

まどか（あれ、雨？）


　ぽつ、ぽつ、ぽつ・・・

まどか（曇り空がすっごい暗い……本降りにならないうちに早く帰ろう）


　ぽつぽつ、ぽつぽつぽつ・・・

まどか（わ……わ、これ、ちょっとまずいかも……！　今日傘もってないのに……！）


　ざーーーー・・・

まどか「はっ、はっ、は……」ﾀｯﾀｯ

まどか（……あ、あそこのお店の屋根で雨宿りしよう！）

　ﾀﾀﾀｯ

まどか「はあ、はあ……はー……」

まどか（あう、結構カバン濡れちゃった……ノートとか大丈夫かな）ｼｮﾎﾞ

　ざーーーー・・・

まどか（止まない……）


　ざーーーー・・・

まどか「……」ﾎﾞｰ


　ざーーーー・・・

まどか「」ﾎﾞｰ





杏子「ん？」

杏子「あいつ、さやかの友達の」



まどか「」ﾎﾞｹｰ



杏子「すげー間抜けな顔……何やってんだあいつ」



まどか「？」ﾁﾗ


杏子「！」

杏子（や、やべ、目が合った）ﾌｲ


まどか「」ﾉｼ


杏子（なんか小さく手振られた……）

素敵なスレタイですね
支援

支援やな

　ﾁｬﾌﾟﾁｬﾌﾟ

杏子「おっす……」

まどか「こんにちは、佐倉杏子、さん……だよね？」

杏子「杏子でいいよ、あたしもまどかって呼ぶし」

まどか「う、うん」

まどか（名前、覚えててくれたんだ）

杏子「ここで何やってたんだ？　さやかの奴でも待ってんのか？」

まどか「ううん、雨宿りしてたの……傘忘れちゃって」

杏子「あー」

杏子（……よく見たら服とか結構濡れてんじゃん）ｼﾞﾛｼﾞﾛ

まどか「？」

杏子「……お前んち、遠かったりすんのか」

まどか「え？　うーん、近くはないけど」

杏子「ふーん」

杏子「ほれ」ｽｯ

まどか「……え？」

杏子「あたしの傘、貸してやるから使え」

杏子（ホネとか折れてるけど）

まどか「え、えっと、いいの？　迷惑じゃないかな」

杏子「あたしが貸してやるっつってんだからいいんだよ、ほら！」ｽﾞｲ

まどか「あ、は、はいっ、じゃあ……おじゃま、します……」ｽｽ

杏子「え？」

まどか「え？」

杏子「何であたしのそばに寄ってくるんだよ」

まどか「だって傘貸してくれるって……」

杏子「いや、貸すけど」

まどか「あ、ごめん、近づきすぎると歩きにくいかな？」

杏子「……」


　ざーーーー・・・

さるよけ

まどか「杏子ちゃん、どうかした？」

杏子「まどか、お前ちょっとこの傘持て」ｽｯ

まどか「うん」ﾆｷﾞ

まどか「よいしょ……」

　背の高い杏子に合わせて傘を持ちあげるまどか

まどか「それじゃ行こっか」

杏子「……じゃーな」ｽﾀｽﾀ

まどか「え？　ちょ、ちょっと、杏子ちゃんどこ行くの？　一緒に帰るんじゃ……」

杏子「んなことするか！　ほら、傘貸してやったろ、とっとと帰れ」

まどか「で、でも、そしたら杏子ちゃんは……」

杏子「雨止むまで待ってるよ」

まどか「じゃあ私も待ってる……」

杏子「それだとお前に傘やった意味ねーじゃねーか！」

まどか「じゃあ杏子ちゃんに返す……」

杏子（め、めんどくせええー）

　ざーーーー・・・


まどか「♪」

杏子（結局二人で帰ってるし……）　※傘は杏子持ち

まどか「杏子ちゃん、濡れてない？　もうちょっと寄る？」

杏子「い、いやっ、十分寄ってるから」

まどか「そう？」


　ざーーーー・・・


まどか「……」ﾃｸﾃｸ

杏子「……」ﾃｸﾃｸ

まどか「全然止みそうにないね」

杏子「そーだなー」

まどか「雨の日って……何だか寂しく感じるね」

杏子「寂しく？」

まどか「みんな外に出ないから、街並みががらんとしちゃうじゃない。自分一人だけそこに取り残されてるみたいで、少しだけ不安に感じたりもして」

杏子「ふうん」

まどか「杏子ちゃんは、そういうこと、ない？」

杏子「あたしは……逆かな」

まどか「雨の日、好きなんだ？」

杏子「好きっつーか、落ち着くな。人も車もいない、どこに続いてんのかも分かんない道を一人でぶらぶらしてるとさ、なんつーか、安心する」

まどか「そっか」

杏子「そういうのって、変か？」

まどか「ううん……そうだね。たまに、あるかも。あ、私の家こっちだよ」

杏子「おう」


　ざーーーー・・・

さるよけ

　ぽつ、ぽつ、ぽつ・・・

杏子「お」

まどか「あ……」

杏子「止んだな、雨」

まどか「うん」

杏子「……」ﾊﾞｻ

　傘を閉じる杏子

まどか「あ……」

杏子「……」

まどか（もう傘いらないから……杏子ちゃん、行っちゃうのかな）

杏子「……」傘ﾄﾝﾄﾝ

まどか「……ええと」


杏子「まだ、」

まどか「？」

杏子「まだ曇ってるから、雨降りそうだから……一緒にいてやるよ」

まどか「！」

杏子「ほ、ほら、さっさと行くぞ！」

まどか「うんっ♪」ﾀﾀｯ


杏子「ったくダメだなーまどかは、あたしがついててやらねーとー」

まどか「あ、さやかちゃんみたいなこと言ってる」

杏子「アイツと一緒にすんな」

　ﾃｸﾃｸ・・・

さるよけ

　ﾃｸﾃｸ・・・

まどか「うわ、おっきい水たまり」ﾁｬﾌﾟ

杏子「道いっぱいに広がってんな……まどか、足元……」ﾁｬﾌﾟﾁｬﾌﾟ


ﾌﾟｯﾌﾟｰ!!


杏子「！」ｶﾞﾊﾞ

まどか「ひゃ！？」


ｻﾞﾊﾟｧ!!

ﾌﾞﾛﾛﾛﾛ･･･


杏子「………………っく〜、まどか、大丈夫か？」

まどか「あ、あ、あ、あの、だ、だい、大丈夫……です……///」

杏子「……なに赤くなってんだよ」

まどか「だ、だってぇ……」

杏子「ち、ちげーよ！　その、反射だよ反射！　あたしは反射神経がいいから、とっさに、その、何だ……///」

杏子（って、あたしが照れてどーすんだよ！　何気に言ってることも意味不明だし！）

まどか「あの、杏子ちゃん」

杏子「な、何だよ！」

まどか「……道端でこのままなのは、えと、嬉しいんだけどぉ……///」ｷﾞｭ〜

杏子「うへあ///」ﾊﾞｯ

まどか「はふ」

杏子「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

まどか「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


まど杏「…………///」ｶｰ

いい雰囲気

まどか「あの、杏子ちゃんの方は、大丈夫？」

杏子「背中やられた……」ﾋﾞｼｮ〜

まどか「ご、ごめんね、私が鈍くさいせいで」ｱｾ

杏子「ああいや、お前のせいじゃねーよ、あの車がわりいんだよ。この狭い道でスピードだしやがって」

まどか「家に行けば代えの服とかあるから、早く帰ろう！」ｸﾞｲ

杏子「は？　代え？　べ、別にあたしは」

まどか「ほら、もうすぐだから。こっちだよ」

杏子「お、おい、ちょっと……」

猿避けは任せろ

絶対完結させろよ

　〜まどか宅前

まどか「着いた。ここが私の家だよ」

杏子（結構でけー……）

まどか「早く入って着替えよ。杏子ちゃん風邪ひいちゃうよ」

杏子「あ、いや、ホントにいいって。歩いてるうちに乾いてきたし」

まどか「でも、今日のお礼とか……」

杏子「いらねーよンなもん。じゃーな、今度からは折り畳みでも持っとけよ！」ﾀﾀｯ

まどか「あ、杏子ちゃん！」




まどか「行っちゃった……」

俺得杏まど…！

　数日後、雨の日　学校

　ざーーーー・・・

さやか「おーおー、いい感じに降ってますな」

まどか「うう、放課後までには止んでほしかったのに……」

さやか「まどかはドジっ子属性だからねー」傘ﾊﾞｻ

まどか「いつもごめんね、さやかちゃん」

さやか「さやかちゃんは優しいので困っている子をほっとけないのです。ほれ、入った入った」

まどか「えへへ、ありがと」ｽｯ

さやか「じゃー行きますか」

まどか「うん」


さやか「まどかはあたしが付いてないとホントダメねー」

まどか「あ」

さやか「どした、忘れ物？」

まどか「なんでも……ふふふっ」ｸｽｸｽ

さやか「？？？」

俺特すぎる

窓庵

　〜街中


　ざーーーー・・・

杏子「……」ﾃｸﾃｸ

杏子「ん、あの店……」

杏子「まどかが雨宿りしてたとこだ」

杏子「……」ｷｮﾛｷｮﾛ

杏子「いねーよな、さすがに」

杏子「……つか、何でわざわざ探すようなマネしてんだ、あたし」

杏子「別に、アイツのことなんてどうでもいいし」ﾃｸﾃｸ

まどか「それで、杏子ちゃんが入れてくれてね……」ﾃｸﾃｸ

さやか「はああ、アイツがぁ！？　まどか、変なこととかされなかった！？」ﾃｸﾃｸ

まどか「変なコト？」

さやか「カツアゲとかセクハラとか」

まどか「杏子ちゃんはそんなことしないよー」

まどか（ぎゅってされるのは……セクハラじゃないし、カッコよかったしっ）

まどか「…………へへ♪」

さやか「な、なによその笑い……」


　ざーーーー・・・

さるよけ

まどか「あれ……？」

さやか「ん？」

まどか「ねえ、さやかちゃん、あの子……」

さやか「あの子って……げ」



杏子「」ﾃｸﾃｸ



まどか「杏子ちゃーん！」ﾉｼ

さやか「ちょ、何故呼ぶ！？」



杏子「？」ｷｮﾛｷｮﾛ

杏子「！」



さやか「完璧エンカウントしちゃったじゃん……サイアク……」

さやかキモイ

杏子（まどかと……さやかもいるじゃねーか）

杏子（………………なんで相合傘してんだよあいつら）


まどか「こんにちは、杏子ちゃん」

杏子「よお」

さやか「……」

まどか「杏子ちゃん、お散歩中？」

杏子「まあ……ちょっとブラブラとね。お前らは学校の帰りか？」

さやか「そ、あたしたち急いでるから。じゃーね」

まどか「うん、またね、さやかちゃん」

さやか「えっ」

杏子「えっ」

まどか「杏子ちゃん、入れてくれる？」ﾋﾟﾄ

杏子「え、ちょえ、え？　ええ？」

さやか「えっえっえっ」

　ざーーーー・・・

あんこちゃんは誰と合わせてもいける！

なんか悠木碧が観察してそうなssだな

杏子「おおおい、何だお前、ひっ付くなこら！///」

まどか「えー、くっつかないと傘からはみ出ちゃうよ」

杏子「つーかさやかと帰れよ、仲いいんだろおめーら！///」

まどか「さやかちゃんはこれから用事があるんだって。ね？」

さやか「い、いやあたしは別に」

まどか「　ね　？　」

さやか「ﾊｲ」

まどか「それじゃ杏子ちゃん、一緒に帰ろっか」

杏子「はあ……分かったよもう、行きゃいいんだろ行きゃあ」ﾃｸﾃｸ






さやか「……」

さやか「まどかが寝取られた……」

　ざーーーー・・・

まどかひでぇｗｗｗｗｗ

　ざーーーー・・・


杏子「……」ﾃｸﾃｸ

まどか「……」ﾃｸﾃｸ

杏子「たまには、いいな」

まどか「？」

杏子「二人で歩くのもさ」

まどか「そっ、そう、かな。そうだよね、私も、杏子ちゃんと二人が、いい、かな」

杏子「あたし、雨の日にはよく一人でぶらついてるんだ」

まどか「うん」

杏子「だからさ」

まどか「うん」

杏子「……暇なときとか、一緒に、あ、相合傘、とかしてさ」

まどか「うんっ」

杏子「……また二人で、歩こうな」

まどか「うんっ♪」

　おわり

えっ







雨の日デートとかないの？

え？

終わってしまったか
いい雰囲気だった

乙だぜ

乙といいたいが
>>1よ君の力はそんなもんじゃないはず

乙っちまどまど！
いい雰囲気でした

以上です
梅雨明け前にスレ立てるつもりだったのにこんなの絶対おかしいよ
まどあんもっとふえろ

ちょいちょいちょい

さやかぁ…

>>33

つか書き手だろうな

嫉妬に狂ったほむほむの出番は？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　f'´ 　 f'´　 f'´　　 f'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　込 　 鼎　 丱　　 仍
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＼　∧　 ∧　　／|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　　　,.＜::::二Λ .ﾄ::| .|:::::|　|::::/　/:::::::＞、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／::::::::::::::::::Λ.|:::| .iＭ| .|::/ ／::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,':::::::::::::::::::::::::Λ|::| |::::::| |/,ィ:::::::::::::::::::::::::',
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　　　　 {::::::::::::::::::::::∠三二ﾆ二三ミ:::::::::::::::::::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 {:::::::::::::::ｧ=ｭｎ二二二二三ヨ::::::::::::::::::::::::::}
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V::::::::::（(ζ `‐riニニニニ―-- 、::::::::::::,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨::::::::ヾL__,,LL＿＿＿____　　 .!:::::::::, '　　 我が使命は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨:::::::::::::r「il}}{{;;illlllｉ;;}}{{;;i,'　 /:::::／　　　 此のスレに近づく愚猿を
　　　　　　　　　　　　　　　　,　-―――――――――――――「__|―ｭ＿| i h､. 　/:／　　　　　その肉の最後の一片までも
　　　　　　　　　　　　　　　'―――――――――――――――l　|―‐[二==ﾘ'ｧ''／　　　　　 　 殲滅する事――
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／..|　|￣｀|￣.... ]ヽ/ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　 |　|　 ／|￣.|.!　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,/／　　..|　|／ . .|　 .|.! 　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　／　　　　.|　| . ../ |　 .|.! 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,/,-　 　 　　　 |　|　/__.!　　|.! 　 　 |　　　　　　　　　書　け　、　猿　は　俺　が　面　倒　を　み　る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. - '´ 　　 　 ／　.....|　| 丶 　　　/　　　 ﾄ､　　　　　　　　 書　け　、　猿　は　俺　が　面　倒　を　み　る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. - '´　　　 　 　 ／　　　...|　|　丶-‐ '　　　　　　ヽ　　　　　　　 書　け　、　猿　は　俺　が　面　倒　を　み　る
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. - ' ´　　　　　　　　 ／ 　　　　...|　|　　 Y　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ,.- ' ´　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　...|　|　　/|　　　　　 ヽ　　　ヽ
　　　　　　　　　　　,. - '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ.|　 / .l　　　　　　ヽ　　　 ヽ
　　　　　　　 ,. - '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/{( .|　　　　　　 ヽ　　　 ヽ
　　　　,. - '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/-- ヽ　　　　　　 ヽ　　　 ヽ
,. - '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 ,イ　　　　 ヽ　　　　　　 ヽ　　　 }

ほむほむの嫉妬に期待

まどかが幸せなら私はそれでいいと思いつつも
やっぱり一抹の寂しさを覚えてしまうほむほむとかどや？

後日談とかないのかい？

.

まどか「ほむらちゃんって夢はあるの？」ほむら「あなたと……」
2 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]：2011/07/13(水) 13:32:29.14 ID:bHpLd8Qei
支援やな
ほむら「車の燃料がガソリンじゃなくてまどかのおしっこだったら」
13 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]：2011/07/13(水) 13:33:47.03 ID:bHpLd8Qei
支援やな
ほむら「死にたい・・・鬱だ、睡眠薬で飲もう・・・」
17 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]：2011/07/14(木) 00:57:31.31 ID:IknEzhQR0
支援やな
まどか「杏子ちゃんと相合傘で帰る」
5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]：2011/07/14(木) 01:14:22.19 ID:IknEzhQR0
支援やな
まどか「ほむらちゃんのドすけべー！！！」
3 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]：2011/07/14(木) 01:24:23.48 ID:IknEzhQR0
支援やな

乙乙乙