1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
さやか「・・・QB」
QB「なんだい、さやか」
さやか「・・・本当に、奇跡でなんでも出来るの?」
QB「あぁ。僕なら、君にどんな奇跡だって与えられるよ?」
さやか「二度と動かなくなった腕にもう一度、バイオリンを弾かせてあげることも?」
QB「造作もないね」
さやか「・・・あたし、あんたと契約して魔法少女になる」
QB「良いだろう。君にはその魂を代価にしてまで望む奇跡があるのだろう?
ならば、契約は成立だ。受け取ると良い、それが君の新しい力だ」
さやか「・・・ほむら・・・ごめん・・・」
さやか「これがあたしのソウルジェム・・・」
QB「あぁ。その力で持って、この世に蔓延る悪意を刈り取るんだ。君なら出来るよ、さやか」
さやか「・・・ふん。あんたの思い通りになんか、あたしはならない。それじゃぁ永遠にさようなら。
もうあんたの顔は見たくないから」
QB「・・・やれやれ。嫌われたもんだね、まったく」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:19:15.89 ID:1B6EyOl+0
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4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:20:49.47 ID:qNQydezQ0
/ ̄ ̄ ̄\
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ( ●)(●) |
| (__人__) } マドカァー
/、. ` ⌒´ ヽ
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ヽ_| ┌──┐ |丿
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| ├──┤ |
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:21:02.89 ID:DPA1yYq+i
6 :
忍法帖【Lv=22,xxxPT】 :2011/07/08(金) 11:21:32.24 ID:KSy7esV20
シャンプーハットはねーぜ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:29:11.46 ID:gdr2O2jb0
ほむら「段々と、食べられる物になってきたわね」
まどか「ほむらのおかげだ。ありがとう、感謝している」
ほむら「貴方の努力の賜物よ」
まどか「そうか。・・・これで、わたしも魔法少女か」
ほむら「いや、だからどうしてこんなことで魔法少女に・・・」
まどか「・・・そうか。まだか」
ほむら(・・・それにしても、このまどかにとっては一体何が魔法少女で何がそうでないのかしら・・・
彼女の言動から・・・QBと契約するつもりは露ほどもないようだし・・・)
ほむら「・・・まどか」
まどか「どうした、ほむら」
ほむら「・・・貴方にとって、魔法少女って何?貴方は、どうやって魔法少女になるの?」
まどか「わたしは魔法少女の力でこの世の絶望を根絶する。それこそが魔法少女だ」
まどか「なるのではない。わたしが、魔法少女だ」
ほむら「・・・ごめんなさい。会話しようとしたわたしが馬鹿だったわ」
続き来たか
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:36:49.80 ID:gdr2O2jb0
/ピンポーン\
まどか「む・・・誰か来た。わたしが出る」
ほむら「いえ、良いわ。私が出るから」
まどか「そうか」
ほむら「・・・こんな朝早くに、誰かしら」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・さやか?」
さやか「おいーっす、ほむら!ちょっと入れてくんないかな?」
ほむら「えぇ・・・構わないけど」
さやか「いやぁすまんすまん。どうしても待ちきれなくてさ」
ほむら「待ちきれなかったって・・・何が」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:40:26.46 ID:gdr2O2jb0
さやか「これのこと」
ほむら「!・・・貴方、そう。魔法少女になったのね・・・」
まどか「」ガタッ
さやか「うん・・・なんかごめんね。あんな説明受けたのに・・・こんなことになっちゃって――」ダキッ
さやか「ほ、ほむら?」
ほむら「・・・大丈夫。貴方は、私が救う。絶対に、魔女なんかにはさせない」ガシッ
さやか「ちょっ・・・い、痛いって・・・」
ほむら「・・・ごめんなさい」
さやか「い、いやぁ、そんなに思われていたなんてあたしも捨てたもんじゃないな!あはっ、あははは
あ、でもあたしそっちの気はないからちょっと勘弁してほしいわ」
ほむら「・・・私だってないわよ、そんなの」
さやか「まっ、そうだよね。あはは!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:44:21.27 ID:gdr2O2jb0
まどか「さやか」
さやか「あ、まどかおはよう!いやぁ、朝からお二人の愛の巣に失礼したね!大丈夫、邪魔者はさっさと退散させてもらうから!」
まどか「さやか。朝食は食べたか?」
さやか「え?いや、ちょっと食欲なくてまだだけど・・・」
まどか「食べていけ」
さやか「え?」
まどか「食べていけ」
さやか「・・・」チラッ
ほむら「まどかが言うなら、良いのではないかしら?」
さやか「あ・・・そうですか、それじゃぁ、お言葉に甘えて・・・」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:48:58.41 ID:gdr2O2jb0
さやか「うん、美味しい!特にこの肉じゃが!最高だわぁ〜!」
ほむら「そう。それ、まどかが作ったのよ?」
さやか「えっ、マジ!?」
まどか「ほむらに手伝ってもらった。それはわたし一人の力とは言えない」
まどか「それよりこれを食べてくれ」
さやか「うん?玉子焼き?」
まどか「そうだ」
さやか「へぇ、綺麗に出来るもんだね・・・いただきまーす!」
さやか「!うん、美味しいよこれ!やっぱ砂糖の入った玉子焼きは最高だね!
糖分が頭に染み渡るぅ・・・!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 11:57:17.06 ID:gdr2O2jb0
まどか「・・・」モシャモシャ
ほむら「それ、まどかが作ったのよ、一人で」
さやか「え!?うっそまじ!?うわぁ・・・まさか・・・油断していた・・・
まどかに女子力で負けるとか・・・くっ、悔しい・・・!でも・・・食べちゃう・・・!」
ほむら「食器にぶつかるわよ・・・」
さやか「というか何、まどかあたしに隠れてこんな特訓してたわけ!?ちょっとほむら、聞いてないよ?」
ほむら「訊かれなかったからね・・・」
さやか「何さそのQBみたいな台詞」
まどか「何!?インキュベータか、何処にいる!」ガタッ
さやか「いや、いねえって!!あぁなんか迂闊なこと言ってすんませんでした!」
まどか「そうか」
ほむら「・・・ふふ」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:07:41.74 ID:EV6IWLvFi
まどか・F・カナメ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:09:45.31 ID:gdr2O2jb0
さやか「・・・しっかし、信じられないな。あたしがこんなかにいるなんて、ねぇ、例えば味噌汁に入れたら、
全身大やけどとか、なるのかな?」
ほむら「いいえ、基本的に壊される、魔力を流される以外の外的干渉はないわ。
でも、農家と漁家に申し訳ないから止めなさい」
さやか「そっか。しじみうめー!」
まどか「汁はわたしが作った」
さやか「そうなの!?ていうかご飯艶々だよね、なんかエロい」
まどか「わたし炊いた」
さやか「マジっすか!?ちょっ、どうするよあたし!まどかに女子として苦杯を喫させられる日が来るとは・・・!」
まどか「わたしが魔法少女だ」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:13:59.59 ID:NqMw6qmd0
何かの続きなのか?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:17:51.98 ID:IwAaZb5lO
昨日?の続きだな
>>17 続きだね、まどか=刹那、マミさん=テイェリア
漫画版のキャラもガンダムキャラの影響受けるみたい
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:20:12.12 ID:gdr2O2jb0
まぁそれほど大それた人格改変はしないからあんまり気にしないでもらいたい
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:26:02.56 ID:gdr2O2jb0
〜通学路〜
さやか「俄かには信じられないよね〜あたしはこうして自分の意思で手を動かしていて、
バランスとってるのに、それがリモコン操作だなんて」
ほむら「私だってそうだったわ。さやか、頭にソウルジェム乗せてると、落っことして誰かに割られるわよ?」
さやか「へいへ〜い」
まどか「・・・」
「・・・ほう」
まどか「誰だ!?」
ほむら「ど、どうしたの・・・まどか?」
さやか「だ・・・誰もいないじゃん・・・?」
まどか「・・・確かに、人の気配がしたんだ・・・」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:27:05.74 ID:8XnpJvacO
前スレとかあるならplz
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:31:35.04 ID:gdr2O2jb0
まどか「此方を・・・嬲るように捕らえる視線・・・」
ほむら「・・・まさか、巴マミ――」
まどか「違う。奴とは違う・・・もっと陰湿なものだ・・・」
「陰湿とは、言ってくれるな。あたしはただ好意を抱いただけだよ」
まどか「なっ!?き、貴様・・・!!」
ほむら「佐倉・・・杏子・・・」
杏子「・・・あたしの名前を知っているのか、貴様。只物ではない・・・ひょっとして、
貴様も魔法少女か?」
ほむら「・・・えぇ、そうよ」
杏子「ならば邪魔立てしないで頂きたい。あたしが用があるのは、此方なのだから」
さやか「え・・・あたし・・・?」
ほむら「何を・・・するつもり・・・?」
ブシドーか
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:37:52.13 ID:gdr2O2jb0
前の続きか
支援やな
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:41:26.06 ID:PyM9dfX20
まみぱいぺろ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:49:46.48 ID:gdr2O2jb0
杏子「愚問だな。不遜を承知で説法を講じさせて頂くだけだよ。その様にお気楽と魔法少女を
されるのは目に余るのでね」
さやか「な・・・なんかまた濃いのが出てきたな・・・しかも今度はあたしにベクトル向いてるし・・・」
杏子「さやか。魔法少女は君が思っているほど趣や救いのあるものではない。それは七つの地獄を延々と巡回する
ことに等しい。もしも君が心構え無くして修羅の道を行こうというのなら――これは情けだ。切捨て御免!!」
さやか「ちょっ、まっ、待ってよ!」
ほむら「――止めなさい、杏子」
杏子「邪魔立ては、無用だと言ったはずだが?」
ほむら「帰りなさい」
杏子「・・・まるで幻影。実態がまるで掴めないときた」
杏子「此処はその情けに、順じておこう。だが敢えて言うぞさやか!次会った時、そこが君の正念場だということを!」
杏子「ふははははははははははははははははっ!!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 12:54:23.42 ID:gdr2O2jb0
まどか「佐倉杏子・・・奴もまた・・・魔法少女・・・」
さやか「な・・・何なのよあいつ・・・いきなり襲い掛かってきて・・・」
ほむら「本当・・・何なのかしらね・・・悪い人じゃないんだけど・・・
なんなのかしら・・・」
まどか「奴もまた・・・魔法少女の運命に歪められた者の一人・・・」
ほむら「・・・まどか、その中の一人は、私じゃないわよね・・・?」
まどか「・・・」
ほむら「入ってないわよね?ねえ!?」
さやか「お、落ち着きなよ・・・ほむら・・・気持ちは解かるけどさ・・・」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:04:32.09 ID:gdr2O2jb0
杏子「・・・さやか、か。あの烏髪の佳人が附いていれば早々除名ということはないだろうが・・・
だがさやか、そのような楽観で生き残れるほど魔法少女の世界は蜜ばかりではないぞ!!」
杏子「・・・ふむ、この邪気・・・魑魅魍魎共め、逢魔が時には陽が高いというのに・・・」
杏子「殊勝なことだ。――せめて、苦しまずに逝かせてやろう」
杏子「・・・む?あれは・・・」
マミ「――此方巴マミ。目標排除を確認・・・くっ、また出遅れてしまった・・・」
杏子「如何した、巴マミ」
マミ「あ――貴方は!!」
杏子「昔日に袂を分かちて以来だな」
マミ「我々の協定を、忘れたの?互いに領土を侵さない代わり、干渉をしないという誓いを」
杏子「忘れてはいないさ。ただ、今日ばかりは宿命の産声に耳を貸さぬ訳にはいかなかったのだよ。
安心してほしい。あたしに戦意はない」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:17:59.80 ID:gdr2O2jb0
マミ「――信用はしないわ」
杏子「重畳。それでこそ巴マミだ。君それだけ実直だからこそ、あたしも樽俎折衝を呈したのだよ」
マミ「馬鹿にしているとしか思えないわ」
杏子「敬意を表しているのさ」
マミ「まぁいいわ。今は貴方に構えっている暇はないから。・・・くっ、暁美ほむら・・・またしても・・・!」
杏子「あけみ・・・ほむら?」
マミ「えぇ・・・これを見なさい」
杏子「これは・・・なんと惨たらしいことを・・・だが、これもまた我々の宿命。力無き正義を掲げた者の末路だ」
マミ「・・・違うわ。これは魔女の攻撃パターンとは一致しない傷よ。それも、ここ最近これと同じ様な傷を持った
魔法少女の死体が幾つも魔女の結界の中に置き去りにされていた。それから鑑みて、犯人は全て同一の魔法少女」
杏子「何故、魔法少女だと断定出来る?」
マミ「・・・ユグドラシエルの涙が、わたしにそう語りかけるの」
さるよけ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:28:16.59 ID:gdr2O2jb0
杏子「つまりは妄想というわけか」
マミ「ち、違うわ!絶対、これは暁美ほむらの仕業なのよ!!」
杏子「そうして直情的に現実を歪めるのが、君の悪い癖だ」
マミ「なっ・・・ま、まさか、・・・そう、そういうことだったのね・・・」
杏子「君が考えていることを敢えて否定しよう。あたしはそのあけみほむらという
魔法少女を知らない。あたしの頭の中は、ある少女のことで一杯なのだから、君の
怨敵の付け入る隙間などないのだよ」
杏子「それに勘違いはしないで頂きたい。あたしはその魔法少女という明察については、
さしもの巴マミだと万雷の拍手を送りたい。魑魅魍魎共の結界を自由に行き来し、また固定
された攻撃パターンともなれば、我々の他には居ないと考えるのが道理」
マミ「で、でしょう?」
杏子「だが、そのあけみほむらという少女が実行犯であるかどうか・・・それを決めるのは、
早計だと敢えて言わせてもらう。これは・・・あたしも捜査してみる価値があるな。これ以上、
このような惨劇を跳梁させられるほどあたしは非情となった覚えはない」
杏子「マミ、新たな協定を呈させてもらう。この獣心な事件が決着するまで、あたしをこの町に
居させてもらいたい。なぁに、長居はせぬよ。今日、多く見積もって明日まで、さ」
どうなるか全くわからんのが面白い
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:32:43.65 ID:gv95isEhO
まったくお前はとんでもねえ魔法少女バカだ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:35:15.81 ID:gdr2O2jb0
マミ「・・・結構よ。貴方の介入はプランの大幅な変更を要する」
杏子「縮減、の間違いだろう」
マミ「思い上がらないで頂戴・・・貴方の助けなんて不用よ。この事件はわたし一人で
収拾を付ける。貴方は自分の街へ帰りなさい」
杏子「・・・ふん。では、好きにさせてもらうことにするよ。今後あたしを見かけたとき、
その銃で撃ち落としてもらっても構わない・・・もっとも、あたしは風穴の開いた翼でも、
飛び続けるだろうがな」
マミ「・・・」
杏子「では、失礼する」
マミ「・・・」
マミ「・・・――此方巴マミ。プランの大幅変更を要請する・・・ごめんなさい。彼女は、悪人ではないのよ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:43:04.24 ID:MT2zgzQR0
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:49:50.62 ID:gdr2O2jb0
QB「君のおかげで、魔法少女の勧誘の効率がずっと高くなったよ。感謝しているよ、おりこ」
おりこ「そう。それは良かったわ。だけどQB、わたしのほうこそ貴方に感謝しないと。貴方がわたしを
信じて従ってくれるから、この街に魔法少女が増えて、街を魔女の脅威から救うことが出来ているんですもの。
ありがとう」
QB「そう言ってもらえると、僕もやりがいがあるな!でもね、おりこ。最近ちょっとおかしなことが起きているんだ」
おりこ「何?」
QB「魔法少女狩りが行われているんだよ、この街で」
おりこ「まぁ・・・それは・・・」
QB「君は、何か知らないかい?」
おりこ「いいえ・・・わたしは何も・・・」
QB「・・・そうか。いや、それは残念だなぁ、君ならもしかして、知っているかもと思ったんだけど」
おりこ「いいえ・・・初めて聞いたわ、そんなこと・・・」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:52:41.45 ID:gdr2O2jb0
QB「まぁ、そうだよね。この事実に気が付いているのはどうやら今の所マミだけのようだし」
おりこ「・・・マミ?」
QB「あれ、知らなかったかな?彼女の名前は巴マミ。君と――そしてキリカと同じ、この街の魔法少女だよ。それも君達より
ずっとベテランだ。もっとも、彼女は自分の世界を構築して、他者との関わりが最低以下だから関わらないのが由
さ。彼女と対等に渡り会えるのは、佐倉杏子くらいだよ」
おりこ「巴マミ・・・佐倉杏子・・・そう。此処には、わたしの知らない魔法少女が沢山いるのね・・・
・・・どうにかして、彼女達と手を組めないものかしら・・・あの、災厄が目覚める前に・・・」
QB「災厄?」
おりこ「・・・えぇ、ワルプルギスの夜のことよ。間もなく、この街にやってくる」
QB「そうなのか、凄いなぁ!君の能力はそんなことまで解かるんだ!」
おりこ「えぇ・・・だからなんとしても、その前にこの街に魔法少女を増やさないと・・・」
QB「だとしたら・・・僕も、頑張らないといけないね」
おりこ「えぇ・・・頑張りましょう。世界を救えるのは、わたしたちなのだから」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 13:56:19.73 ID:tDWkm7rLi
おりこは普通か
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:03:24.39 ID:gdr2O2jb0
さやか「・・・おっ、来た来た」
ほむら「お待たせ」
さやか「まどかは?ぐっすり?」
ほむら「えぇ。あの子、九時はもう寝付いてしまうから」
さやか「あっはっは!さすがまどかだわぁ!」
ほむら「本当・・・そういうところは全然変わらないわ・・・」
さやか「あははっ!うっし!じゃぁまどかには悪いけど、これからはあたしと
ほむらで大人の時間と洒落こもーぜ!」
ほむら「馬鹿言ってないで、行くわよ。貴方の初陣なんだから」
さやか「へいへーい!でも、ちょっとはロマンスが在っても良いと思うけどな〜」
ほむら「・・・言ってなさい」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:08:25.01 ID:tDWkm7rLi
原作より早くなっててかわいい
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:09:35.49 ID:t/eXQ10S0
を、続きか!!
つか、2スレ目みてねぇwwww
>>37感謝
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:15:34.88 ID:gdr2O2jb0
ほむら「まずはソウルジェムの使い方。街に漂う魔女の気配を感知するの・・・どう、探れそう?」
さやか「う〜ん、このもやもやとうかむかむかしたのをだよねぇ・・・多分あっち!」
ほむら「正解。でも、そんな漠然としていたんじゃ、その内に犠牲者が出てしまうわ。それが
もしかしたら、貴方の友人や家族かもしれない・・・」
さやか「・・・そうだよね。うん、解かった。よしっ!それじゃぁ急ごう、ほむら!」
ほむら「・・・えぇ、そうね。さやか」
さやか「あ・・・――あれは仁美・・・そ、そんな・・・仁美が――!?」
ほむら「魔女に口付けを与えられたのね・・・急いで魔女を倒しましょう。
でなかれば、仁美の命が危ない――」
さやか「おおっ!!」
ほむら「さ、さやか!?」
さやか『ほむらお願い。あたしが魔女を倒してくる。だから、あんたは外で仁美に何かないか見張ってて』
ほむら『・・・解かった。この魔女なら、貴方一人でも大丈夫・・・ただ、油断は禁物よ?』
さやか『解かってるって!!』
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:22:23.98 ID:gdr2O2jb0
さやか「此処が魔女の空間かぁ・・・相変わらず趣味悪・・・」
さやか「これからあたし・・・魔女と戦うんだよね・・・ははっ・・・そうしないと、仁美が死んじゃうもん・・・
戦わないと・・・」
さやか「・・・戦って、殺さないと・・・」
さやか「・・・殺すんだ、あたし・・・人を・・・」
さやか「・・・他人になら幾らでも言えるけど・・・駄目だな・・・自分じゃ、どうしても折り合い
が付けられないや・・・」
さやか「・・・戦わないと・・・戦わないと・・・戦わないと・・・」
さやか「うっし!」
さやか「良いよ・・・どうせもう人間じゃないんだから・・・
せいぜい――友達として――あたしとして、魔女を倒す!!」
杏子「その決意。甚だ遺憾だが、称賛には値せんよ」
さやか「なっ・・・また・・・お前か・・・」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:28:19.62 ID:tDWkm7rLi
さるよけ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:36:55.93 ID:gdr2O2jb0
驚愕するさやかに、興ざめした表情で対峙する杏子。
杏子「来たのは狐ではなく飼いならされた子猫・・・か。その流麗な毛並みは
世の穢れを知らないと見受けて良いだろう。だからこそ、あのような妄言千万なことを
のうのうと吐き捨てることが出来る・・・敢えて言おう、さやか。他人のためとのたまい
力を行使するのは、やめたまえ」
さやか「・・・今、あんたと遊んでいる暇なんて、こっちにはないのよ!あたし、行かせてもらうから」
隣を通り過ぎようとしたさやかの肩、杏子は掴んだ。
杏子「断固拒否をする。今結界を破壊されては、捕まるものも捕まえられないのでな」
さやか「――外では、魔女に呪われた人たちが居るの!みんな死んじゃうかもしれないの!!あんた何言ってんの?
それでも魔法少女!?」
杏子「・・・もとより魑魅魍魎共をのさばらせているのは、栄養となる下賎な輩だ。敢えて言おう。
彼らの死に、同情の余地などない」
さやか「――お前・・・お前だけは・・・絶対に――許さない!!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:37:19.75 ID:JzDtz6Zl0
駄目だミスター・キョウコーが出てくると吹いてしまう
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:57:17.12 ID:MT2zgzQR0
保守
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:58:27.06 ID:gdr2O2jb0
さやかはしなやかに左足を上げ、杏子の顔面へと腰を回した。杏子右手で彼女の左肩を掴んだまま、
彼女の細い足首を左手で掴んだ。
杏子「良い蹴りだ。そしてこの乳白色の、氷菓子のように滑らかな脚・・・思わず舌なめずりをしてしまう」
さやか「き、気持ち悪いんだよお前ぇ!」
杏子「そう好意を邪険に扱われると――悲しいなぁさやかぁっ!!」
杏子は自身の右足で、さやかの唯一軸となっている右足を払った。軸を失ったさやかは、そのまま後ろに倒れこみ、杏子は
その流れに乗って、さやかの上に覆い被さる。さやかの左足首は持ったままだ。杏子に合わせ、彼女の脚は体を斜めに横断し、
右肩と交差する。そして杏子は、さやかの股の近くに膝を置き、息が吹きかかるほどの距離まで顔を接近させる。
さやか「ちょっ、あんたっ、やっ、放して!」
杏子「盲目の彼方に何があるのか知ろうとしない。ただ、己の中の妄想にばかり耳目を傾け、真実を曲解する。
夢中――まさに――眠り姫だ!!」
さやか「良いから――放せっての!!」
さやかは左拳を強く握り、狂喜する杏子の右頬を殴った。――尋常ではない膂力が発揮され、杏子の体が吹き飛ぶ。
さやかは、しばらく自分が何をしたのか理解できなかった。自分は・・・もしかして・・・本当に人を――。
杏子「抱きしめたいぞぉ、さやかぁ!!」
さやかは迅速に立ち上がると、青白い光を引いて魔女の元へと急いだ。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 14:58:52.81 ID:gdr2O2jb0
これだ、これがやりたかった!!
シャワー浴びてくる
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:02:54.06 ID:3CYJulsb0
この杏子はCV野中藍で再生できない
53 :
修正:2011/07/08(金) 15:06:30.30 ID:gdr2O2jb0
さやかはしなやかに左足を上げ、杏子の顔面へと腰を回した。杏子右手で彼女の左肩を掴んだまま、
彼女の細い足首を左手で掴んだ。
杏子「良い蹴りだ。そしてこの乳白色の、氷菓子のように滑らかな脚・・・思わず舌なめずりをしてしまう」
さやか「き、気持ち悪いんだよお前ぇ!」
杏子「そう好意を邪険に扱われると――悲しいなぁさやかぁっ!!」
杏子は自身の右足で、さやかの唯一軸となっている右足を払った。軸を失ったさやかは、そのまま後ろに倒れこみ、杏子は
その流れに乗って、さやかの上に覆い被さる。さやかの左足首は持ったままだ。杏子に合わせ、彼女の脚は体を斜めに横断し、
右腕と交差する。放たれた右腕も蹂躙し、杏子は、さやかの股の近くに膝を置き、息が吹きかかるほどの距離まで顔を接近させる。
さやか「ちょっ、あんたっ、やっ、放して!」
杏子「盲目の彼方に何があるのか知ろうとしない。ただ、己の中の妄想にばかり耳目を傾け、真実を曲解する。
夢中――まさに――眠り姫だ!!」
さやか「良いから――放せっての!!」
さやかは狂喜する杏子に業を煮やして頭突きを放った――尋常ではない膂力が発揮され、杏子の体が吹き飛ぶ。
さやかは、しばらく自分が何をしたのか理解できず、ただ痛む額を撫でながら考えていた。
自分は・・・もしかして・・・本当に人を――。
杏子「抱きしめたいぞぉ、さやかぁ!!」
さやかは迅速に立ち上がると、青白い光を引いて魔女の元へと急いだ。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:12:54.60 ID:gdr2O2jb0
さやか「あぁもうなんなのあいつ気持ち悪い!やだもう、早く此処から出たい、帰りたいよぉ!!
・・・でも、いつか絶対に教えてやる・・・」
さやか「あいつが、間違っているんだって」
杏子「連れないなぁ、さやかぁっ!!」
さやか「でも今は無理!!」
杏子「最早!世を乱す狐などその一毫も意に介さず!あたしの心は、お前で埋め尽くされているぞさやか!
さぁ、今再び交わろうじゃないかっ!!」
さやか「ひぃっ!!く、来るなぁ!!」
杏子「どうしてだ!?あたしは・・・こんなにもお前を愛しているというのに・・・!」
さやか「意味解かんないし、気持ち悪いんだよ!!」
杏子「乙女心の解からない奴だなぁ!」
さやか「お前が乙女であるか!!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:14:31.15 ID:NqMw6qmd0
大事なことなので(ry
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:23:32.64 ID:gdr2O2jb0
さやか「――あっ、なんだ此処・・・いきなり・・・凄い、胸糞悪い・・・」
杏子「――ふん。やはり魑魅魍魎か。無粋千万極まりない」
杏子「さやか!デートは彼奴らの相手をしたらゆっくりそれでいて濃厚にしようじゃないか!」
さやか「嫌だ!!五月蝿い、あたしがこいつを先に倒してとっととこんな所から出てやるぅ!」
杏子「なんだと!?・・・お前が・・・あたしをエスコートしてくれるのか・・・」
さやか「もうお前黙ってろよぉ!!」
さやかの回りに刀剣を一本両手で持ち、跳躍する。髪を二つに結った少女の姿が
浮かんだテレビ。本能が、あれを倒すべきだと告げている。
さやか「そ――こだぁ!!」
刃が箱を貫いた。
さやか「・・・さて、と」
杏子「さやか、あたしは我慢弱く、落ち着きの無い女だ。それも目の前で浮気されたとあれば尚更だ。
――さぁ、今度はあたしとだ、さやか!世界が滅ぶその日まで、刃を交えようじゃないか!!」
さやか「いやだあああああああああ!!」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:31:55.95 ID:gdr2O2jb0
さやか「もうお前は一体何なんだよ!!」
杏子「佐倉杏子・・・君の存在に心奪われた女さ」
さやか「あたしが何したってんだ!!」
杏子「君の圧倒的な性能に、あたしは心奪われた!」
杏子「この気持ち・・・まさしく愛だ!」
さやか「頭突きされて頭おかしくなっているだけだろうがぁ!!」
杏子「ふっ・・・確かに今のあたしはおかしい。君の言うとおりだ、さやか」
杏子「だがあたしがお前と一戦交えるというのは、まさに本懐!!」
さやか「あたしは嫌だ!!」
杏子「そんな道理・・・あたしの無理で抉じ開ける!」
さやか「何言ってんだお前!」
杏子「さやかぁっ!!」
さやか「早く結界壊れろよぉっ!!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:33:19.24 ID:MT2zgzQR0
ここまでさやかがまともなSS(本編含む)があっただろうか(笑)
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:37:19.86 ID:tDWkm7rLi
キルスティンもびっくり
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:49:34.11 ID:gdr2O2jb0
杏子「――君の言うとおりだ・・・既に魑魅魍魎は消失したというのに・・・何故その
牙城は未だ盛隆を呈しているのか・・・」
杏子「――待て、さやか、止まれ!!」
さやか「いやだあああ――」
直後、杏子の悪寒が的中し、さやかの足元に魔法陣が浮かんだ。
杏子では後塵を捉えるのがやっとだったさやかの姿が明確になる。
明らかに彼女は鈍重となっていた。しかし、後に彼女の姿を先ほどと
同様の速度に体感することになる。やがて、さやかの全身に
走った裂傷から噴き出る血飛沫、腹に横並びに穿たれた三つの楕円の穴を
見て、自分達は既に狐に抓まれたあとなのだと、達観した。
漠然として捉えた黒い影。・・・それが、自分の瞼なのか、それとも狐の影
だったのか、解からない。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 15:56:06.28 ID:t/eXQ10S0
なん・・・だと!?
C
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:06:36.50 ID:gdr2O2jb0
腹じゃないや、腹周りだ。つまるところ背中ですごめんなさい
ちょっと疲れたんで終わります
この後バイトで、また帰るのは十時なんでどうぞ落としてください
乗っ取りも大歓迎
失礼しました
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:11:16.38 ID:gdr2O2jb0
あぁ読んでくれた人みんなありがとう
感謝してます
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:19:57.44 ID:JzDtz6Zl0
キリカはどうなってんのか気になるな
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:21:30.69 ID:t/eXQ10S0
うむ、保守だな
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:24:18.17 ID:6eFvsp0g0
ss速報vipはあなたのスレを心待ちにしております
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:33:56.57 ID:Ud6Aiks+0
>>66 あっちでやると中々落ちないから描写に時間かけすぎちゃって冗長になっちゃう、ヤバいヤバい(経験則)
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 16:52:34.38 ID:MT2zgzQR0
保守
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 17:16:16.43 ID:MT2zgzQR0
保守
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 17:37:12.88 ID:MT2zgzQR0
保守
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 17:38:46.46 ID:l+g67JqJ0
なんであんこちゃん仏教徒になってるの
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 17:58:47.48 ID:MT2zgzQR0
保守
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 18:15:58.24 ID:FAgQk3AX0
保守
面白いので続けてほしいです。保守
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 18:31:42.83 ID:MT2zgzQR0
保守
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 18:46:07.18 ID:MT2zgzQR0
保守
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 18:52:24.69 ID:N0dX0OOrO
ほす
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 19:08:42.52 ID:MT2zgzQR0
保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 19:22:13.02 ID:MT2zgzQR0
保守
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 19:35:02.44 ID:MT2zgzQR0
保守
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 19:48:37.24 ID:MT2zgzQR0
保守
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 19:59:57.53 ID:MT2zgzQR0
保守
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 20:13:20.47 ID:MT2zgzQR0
保守
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 20:26:40.39 ID:MT2zgzQR0
保守
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 20:38:18.55 ID:MT2zgzQR0
保守
86 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/07/08(金) 20:47:25.91 ID:0Y8xLW460
ho
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 21:00:55.66 ID:MT2zgzQR0
保守
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 21:13:13.99 ID:MT2zgzQR0
保守
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 21:26:34.15 ID:MT2zgzQR0
保守
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 21:39:54.13 ID:MT2zgzQR0
保守
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 21:54:16.55 ID:MT2zgzQR0
保守
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:08:39.06 ID:MT2zgzQR0
保守
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:18:54.20 ID:MT2zgzQR0
保守
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:29:22.94 ID:2eDMAWt40
ほしゅ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:38:25.51 ID:gdr2O2jb0
このスレに再び来れたことにセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない・・・
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:43:36.90 ID:gdr2O2jb0
保守ありがとうございます
頑張って続き考えてみますが
もとより思い付きから始めたのでぐだぐだになったり伏線無しとなります
御了承ください
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:52:57.05 ID:2eDMAWt40
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 22:55:36.33 ID:JzDtz6Zl0
ホムンホム!
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:05:36.17 ID:2eDMAWt40
ほしゅ
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:13:00.72 ID:gdr2O2jb0
まどか「――・・・」
まどか「・・・」
まどか「・・・ほむら」
まどか「・・・ほむら?」
まどか「どうした、返事をしろほむら」
まどか「・・・いない・・・トイレにも、何処にも・・・」
まどか「・・・何処だ。彼女は一体、何処へ・・・」
まどか「・・・まさか」
まどか「・・・わたしに内緒で、魔女狩りを・・・?」
まどか「・・・武器は、何かないだろうか」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:14:24.25 ID:z24rVQaB0
おかえり支援やな
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:22:58.52 ID:2eDMAWt40
支援
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:24:05.06 ID:rk7RKqzv0
せっちゃん
まっちゃん
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:28:23.65 ID:gdr2O2jb0
ベッドの下を探した。しかし、何も見つけられなかった。
押入れの中を探した。しかし、何も見つけられなかった。
机の上は整然としている。
まどか「・・・ん?」
壁にボタンがある。押しますか?
まどか「・・・それよりも、武器だ」
物置きを探した。
まどか「・・・これは」
まどかはPSSを手に入れた。
まどか「・・・よし、行こう」
105 :
修正:2011/07/08(金) 23:35:58.73 ID:gdr2O2jb0
ベッドの下を探した。しかし、何も見つけられなかった。
押入れの中を探した。しかし、何も見つけられなかった。
机の上は整然としている。
まどか「・・・ん?」
机の棚には鍵がかかっていて開けられない。
まどか「・・・仕方がない。他の場所だ」
壁にボタンがある。押しますか?
まどか「・・・それよりも、武器だ」
物置きを探した。
黒光りするものや火薬が詰まっていて臭い。
だけど、何かありそうな予感がする。
続ける?
まどか「・・・もっと奥を探してみよう。何かあるかもしれない」
物置のさらに奥を探した。
まどか「・・・これは」
まどかはPSSを手に入れた。
まどか「・・・よし、行こう」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:44:18.38 ID:MT2zgzQR0
保守
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:53:38.74 ID:MT2zgzQR0
保守
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:55:39.47 ID:gdr2O2jb0
まどか「・・・」タッタッタッタッタ
まどか「・・・」タッタッタッタッタ
まどか「――っ」ズッ
「大――か―?」
転びそうになったまどかは、気が付くと誰かに体を支えられていた。
「ご――よ。しば――す――元―お――に―る―ず――ら」
まどか「すまない」
相手の声が妙に早口で、聞き取り辛かった。まどかは単純に相手に礼儀を払い、異臭に顔を顰めた。
「どういたしまして」
今度ははっきりと聞こえた。女の声だ。それも、まどかとそう変わらない女子のもの。
まどかが体を放すと、街灯が彼女の姿とまどかの姿を闇に浮かべた。
「それじゃぁ気を付て帰りなよ、お嬢さん。君みたいな娘がこんな時間に出歩くものではないよ」
少女は微笑みを浮かべると、身を翻した。
まどか「・・・待て」
さて次は誰かな
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/08(金) 23:57:21.54 ID:0sxpeg290
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:06:00.39 ID:97qNj4zp0
保守
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:06:49.05 ID:hEDVsxLs0
「うん?私に何か用かな、お嬢ちゃん」
まどか「あぁ」
「なんだい?君みたいな可愛い女の子に呼び止められるなんて、私も
捨てたものじゃないね。でも、ごめんよ。私には愛する人がいるから、
君の気持ちには応えられないんだ。なんて、冗談だよ。そんな顔を
顰めないでくれないかな?可愛い顔が台無しだよ」
まどか「貴様、一体今まで何をしていた?」
「貴様って・・・見たところ、私は君よりも年上なんだけどな。でも、まぁいいかそんなこと。
その、あれだ、些細だ。何をしていた、か。それじゃぁ訊くけど、君は何をしていたのかな?」
まどか「わたしが貴様に質問している」
「それじゃぁ訊ねるけど、その質問に答えることのメリットはなんだい?」
まどか「――従わないのであれば、武力介入をさせてもらう」
「武力介入って・・・君、まさか――」
まどか「鹿目まどか――これより、目標を駆逐する」
まどか「わたしが、魔法少女だ」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:17:24.62 ID:97qNj4zp0
保守
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:22:08.21 ID:Pgk76b2A0
キリカァー!
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:25:27.42 ID:hEDVsxLs0
「・・・そうか・・・君・・・魔法少女だったのか・・・」
「――それじゃぁ、容赦する必要なんてないよねぇ!!」
奇声を上げた少女の衣装が礼服へと変貌し、両手から長爪が生える。
まどかは腰からPSSを抜き取ると、発砲した。瞬時に、眼前で、
弾丸の回りに小さな魔法陣が浮かび、本来であれば視認出来ないだろうそれが
鈍重に宙を這う。
「・・・どうしたんだい?魔法少女に変身しないのかい、お嬢ちゃん?」
まどかは続けて引き金を引いた。しかし、そのどれもが彼女によって無力化され、
終には彼女の爪によってスライスされる。弾が尽きると、まどかと空しくトリガーが鳴き、
まどかは舌打ちを漏らした。
「・・・飽きたよ、お嬢ちゃん」
「君は、魔法少女じゃないんだね」
まどか「違う!わたしは、魔法少女だ」
「はいはい。・・・ただの物騒な少女か・・・これはどうしよう・・・彼女の返答を聞かないことには・・・下手に死体を
出して事を荒立て、彼女の顰蹙を買うのは嫌だな・・・先ずは帰ろう」
まどか「待て!」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:29:57.83 ID:hEDVsxLs0
まどかの視界を高速で駆けて少女は去って行く。
まどか「・・・くっ」
まどかは俯き、嘆いた。
まどか「・・・奴を逃してしまった・・・」
まどか「・・・わたしは、魔法少女ではない・・・」
まどか「・・・わたしは・・・魔法少女に・・・なれないのか・・・!」
オバカァー!
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:40:49.37 ID:hEDVsxLs0
ほむら「・・・――さやか」
さやか「やぁ・・・ほむら」
ほむら「え・・・どうして佐倉杏子を・・・?」
さやか「・・・いやぁ、ちょっと、色々在ってねぇ・・・」
ほむら「い、色々って・・・」
さやか「・・・とにかく、ありがとう。あんたがさ、あたしらの本体がソウルジェムだってこと
教えてくれなかったら、大変なことになってたわ・・・」
ほむら「だから・・・一体・・・」
さやか「多分、一回死んだ」
ほむら「・・・え?」
さやか「殺されたんだよ。・・・多分、魔法少女だと思う。ごめん、どういう奴だったかはよく見れなかった・・・
でも、なんか黒かった」
ほむら「・・・黒い・・・魔法少女・・・」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:52:09.61 ID:Pgk76b2A0
ほしゅほむ
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:53:19.68 ID:hEDVsxLs0
ほむら「――まさか、呉――キリカ!?」
さやか「くれ・・・きりか・・・?」
さやか「何・・・あんたの知り合い?」
ほむら「・・・まずい、彼女達が活発に活動している時間軸が・・・あの他にも在っただなんて・・・
くっ、いつもなら事前に自滅していたから・・・注意を怠っていた・・・わたしの・・・馬鹿・・・!」
さやか「な、何さ・・・どうしたのさ?」
ほむら「そうか・・・マミの言っていた同族殺しとは・・・こういうことだったのね・・・
――私の馬鹿馬鹿!私の馬鹿!!」
さやか「お、落ち着きなって・・・何があったのかさ・・・説明してよ・・・」
ほむら「――さやか」
さやか「な・・・何・・・?」
ほむら「私はこれから、ある二人を殺しに行くわ。魔法少女と言えども――人間よ。
でも、私にとっては魔女より取り返しの付かない奴ら」
ほむら「貴方は、どうする?」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 00:55:28.95 ID:6Q/NvcUz0
あいつらはなぁ……
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:08:40.58 ID:hEDVsxLs0
さやか「え?いや、魔法少女なら、先ずは話合えるじゃん!なんでいきなり
そんな喧嘩腰なわけ!?」
ほむら「喧嘩腰?そんな謙譲、奴らには不要よ。――さぁどうするの、さやか?
私と一緒に、来る?それとも、杏子とそこに居る?」
さやか「あたしは・・・」
ほむら「――ごめんなさい。時間が惜しいの。私は、行かせてもらう」
さやか「まっ――」
ほむら「・・・ごめんなさい、さやか・・・こんな質問・・・するんじゃなかった・・・」
さやか「――ってよほむら!ほむ・・・ら?」
さやか「あいつ・・・何処行ったんだよ・・・」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:15:05.99 ID:hEDVsxLs0
ほむら「・・・何も言わなければ、明日も彼女と笑え合えたのよね・・・」
ほむら「・・・あんな意地悪な質問・・・どうしてしたのかしら・・・?」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・まどかを、守る」
ほむら「それが、私の最後に残った、道しるべ」
ほむら「彼女を守るためなら、人間だろうと、かつて人間だったものだろうと、容赦はしない」
ほむら「美国織莉子、呉キリカ・・・お前達は決して許さない・・・必ず、私がこの手で」
ほむら「そのソウルジェムを、狙い撃つ」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:18:45.88 ID:E6gtGlTA0
ほむらがロックオンだと
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:19:08.41 ID:3IpXKZ250
ほむ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:22:00.96 ID:hEDVsxLs0
駄目だ・・・今日はもう無理・・・
落として良いですなんだったら明日書くんで
SS速報は遠慮しておきます。そこまで身構えてもらうほどでもないので
読んでくれた人、そして何より保守をしてくれた方々にはもうなんと
お礼を言って良いのやら
少しでも楽しんで頂けたかな?だとしたらそれはとっても嬉しいなって
こっちとしては完結してもらいたいからSS速報がいいんだけどね
とりあえず乙っちまどまど!
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:37:49.56 ID:97qNj4zp0
保守
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 01:52:16.69 ID:6Q/NvcUz0
頑張るか
保守
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 02:12:43.76 ID:97qNj4zp0
保守
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 02:28:57.35 ID:6Q/NvcUz0
保守
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 02:51:22.95 ID:WX1W44Oj0
保守
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 03:11:29.35 ID:6Q/NvcUz0
保守
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 03:24:19.95 ID:DZ9OmSOh0
寝る前の保守
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 03:32:43.02 ID:WX1W44Oj0
今夜最後の保守
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 04:02:44.19 ID:6Q/NvcUz0
保守
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 04:49:41.79 ID:97qNj4zp0
保守
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 05:39:56.37 ID:E5rZaQBIO
保守
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 06:30:20.03 ID:VYGnhZ740
今沖田保守
ほしゅがんヴぁれ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 07:40:07.70 ID:97qNj4zp0
保守
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 08:25:18.07 ID:97qNj4zp0
保守
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 09:06:22.18 ID:97qNj4zp0
保守
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 09:46:24.08 ID:97qNj4zp0
保守
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:13:54.87 ID:hEDVsxLs0
頭が下がる・・・また二時から五時までバイトなんでそれまで慎んで書かせてもらいます
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:17:11.22 ID:6Q/NvcUz0
引き続き支援やな
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:17:23.95 ID:hEDVsxLs0
二時から十時でした
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:30:46.12 ID:hEDVsxLs0
マミ「くっ・・・なんという失態・・・!!まだ、尻尾を掴めないだなんて・・・!!」
マミ「・・・あなたは」
まどか「・・・巴、マミか」
マミ「そんなところで何をしているの?それにその握っているもの――銃!?」
マミ「貴方、一体何を――」
まどか「・・・巴マミ、頼む。黒い魔法少女を・・・追ってくれ」
マミ「黒い・・・魔法少女・・・」
まどか「・・・魔法少女のお前でなければ、奴を止められない」
マミ「黒い魔法少女・・・その人物を、何故?」
まどか「解からない・・・ただ、奴からは血の臭いがした」
マミ「血・・・――まさか――!?」
まどか「・・・どうした?」
マミ「――いいえ。貴方には関係ないわ。魔法少女ではない、貴方には」
まどか「・・・」
マミ「鹿目まどか。情報感謝するわ。申し訳ないけれど、一人で帰宅してもらう。
――巴マミ、これより介入行動に入る。目標を、排除する」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:35:26.92 ID:hEDVsxLs0
マミ「黒い魔法少女・・・懐疑は既に確信へと移行した・・・」
マミ「やはり・・・ユグドラシエルの推測は間違っていなかった」
マミ「この街に居る黒い魔法少女・・・そして、彼女の存在が露呈してから起こり始めた
魔法少女狩り・・・」
マミ「間違いない・・・犯人は暁美ほむら」
マミ「・・・暁美ほむら、貴方は魔法少女に相応しくない」
マミ「ユグドラシエルの計画を歪めただけでなく・・・同族殺しまで始めるだなんて・・・!」
マミ「万死に値する!!」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:42:30.31 ID:hEDVsxLs0
おりこ「お帰りなさい、キリカ」
キリカ「ただいま――あっ、どうか今の私には触らないでおくれよおりこ。
返り血の臭いを君に付けたくないからね」
おりこ「ふふっ。お風呂、沸いているから入って」
キリカ「ありがとう。君の心遣いがあれば、どのような疲弊にだって私は耐えられるよ」
おりこ「頑張ってくれている貴女の為ですもの。ねぇ、キリカ。紅茶はいかがかしら?」
キリカ「是非頂くよ。砂糖は三個、ジャムは三杯でね」
おりこ「まるでシロップみたいね」
キリカ「ははっ。また君はそうやって、私を子ども扱いするんだ」
おりこ「そんなわたしは嫌い?」
キリカ「いいや――大好きだよ」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 10:49:57.83 ID:hEDVsxLs0
キリカ「あっ、大好きついでに一つ」
おりこ「なぁに?」
キリカ「人間に見られたんだ」
おりこ「・・・え?」
キリカ「あぁそんな悲しそうな顔をしないでよおりこ!大丈夫、実際に殺戮している場を見られたんじゃない。
ただ、魔法少女の姿と私の顔をね」
おりこ「どうして・・・そんなことに・・・」
キリカ「さぁ?客体の魔法少女ごっこに付き合わされた――尤も、客体のシナリオが此方のものと
一致しているかどうか分からないけれど――おそらく、私に纏わりついた忌まわしい血の臭いを嗅いだときに考案された
シナリオなのだろうと考えてる。彼女は物騒なことに拳銃を持っていたよ。それもサイレンサーなんていう厄介な代物だ」
おりこ「それは・・・特殊部隊か何かなのかしら・・・?」
キリカ「さぁね。あの仰々しい口調も、それっぽいけれど。閑話休題。
それで君に指示を仰ぎたい。私は君が排除しろというなら彼女を排除する。
するな、というのなら、しない」
おりこ「・・・人間、なのよね?」
キリカ「あぁ。魔法少女ではなかったよ」
おりこ「・・・」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 11:03:27.88 ID:6Q/NvcUz0
よしよし
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 11:03:55.40 ID:4wrbnLuh0
ほむ
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 11:11:25.95 ID:hEDVsxLs0
おりこ「・・・私達が犯す殺人は、最初で最後の一つだけ。そうでなければ、救世の意味がない・・・
鑑識なく虐殺するのは、ヒロイズムではなくファシズムだわ」
キリカ「りょーかい!流石は私のおりこ、懐が深いよ」
おりこ「・・・貴女ほどじゃないわ。こんなに私の為に尽くしてくれて・・・
私のことを一切の疑いなく信用してくれて・・・本当にありがとう、キリカ」
キリカ「良いんだよ、おりこ。私がしたくてしているのさ。それが私のプリミティブな
衝動だからこそ、私は君に従属している。君が気に病むことじゃない。寧ろ私は君に
使われなければ、腐って果ててしまうよ」
おりこ「・・・ねぇ、キリカ。全てが終わったら、何処か遠い所へ行きましょう。其処で二人だけで、
ひっそり暮らすの」
キリカ「それは素敵だね、おりこ」
おりこ「・・・その前に必ず、見つけ出してみせる・・・ワルプルギスの夜を一蹴してしまう・・・
最悪の存在を・・・」
おりこ「・・・あと、もう少しなのよ、キリカ。だから・・・」
キリカ「うん。任されたよ、おりこ。私は君が好きで好きでたまらない。
だから君が私にそんな遠慮をすることなんて、ないんだよ?」
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 11:38:16.72 ID:97qNj4zp0
保守
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 11:43:11.56 ID:hEDVsxLs0
おりこ「キリカ――」
轟音。キリカは天井に遅延魔法を掛けると、おりこを左手で抱き、後ろの扉を切り刻んで外に出た。
二発、三発。合計で三回の爆撃がおりこ邸に襲い掛かった。家屋は崩れ、瓦礫の山と貸し、鼻を粉塵と火薬の臭いが劈く。
一体誰だ?自分とおりこの団欒を邪魔するのは。
おりこ「一体・・・誰の仕業かしら・・・」
キリカ「誰だろうと関係ないさ・・・私が、殺る」
マミ「いいえ、彼女の相手がわたしが引き受ける。貴方達は、此処から緊急に退避なさい」
おりこ「貴女は・・・?」
マミ「・・・彼女に襲われたということは、貴方達も魔法少女・・・これ以上、彼女に同族は殺させない」
マミ「暁美ほむら、貴方は魔法少女に相応しくない――よって、貴方を処分する」
マミ「巴マミ。目標を、破砕する」
おりこ「・・・行きましょう、キリカ」
キリカ「あぁ。ありがとう、恩人!心から感謝するよ!!」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 11:53:45.18 ID:6Q/NvcUz0
保守
158 :
>>156はなかったことに:2011/07/09(土) 11:56:45.86 ID:hEDVsxLs0
ほむら(美国織莉子の居住地は・・・おそらくこの近く・・・)
ほむら(・・・あそこ)
ほむら「・・・悪いけれど、容赦はしない」
ほむらは美国邸から二軒ほど離れた豪邸の屋根に立ち、スピナーから爆弾、RPG、スティンガーを
取り出すと、それぞれ、先ずは爆弾を庭に、RPGとスティンガーを庭側の家屋に放った。
そして、すぐにスピナーからドラグノフ狙撃銃を取り出し、しゃがんでスコープ
で軽傷の玄関を覗き込んだ。
ほむら「――さぁ出てきなさい――その時は――私がお前達を狙い撃ってあげるから!!」
マミ「よもや・・・民間人の施設まで破壊するなんて・・・暁美ほむら。やはり貴方は魔法少女に相応しくない」
ほむらの体が、金色のリボンによって束縛される。
ほむら「なっ・・・巴マミ・・・!」
マミ「よって、貴方を処分させてもらう――巴マミ。目標を、破砕する」
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:03:20.76 ID:6Q/NvcUz0
不意打ちに弱いほむらちゃんは健在
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:17:36.00 ID:6Q/NvcUz0
保守
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:30:41.72 ID:cL0W/FsA0
マミさんも安定のめんどくささだよな
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:31:48.94 ID:hEDVsxLs0
ほむらは舌打ちし、服の内部いたるところに魔法で仕込んでいたナイフを回転させると、自分の服ごとリボンを解体し、
横に跳んだ。マミの銃弾が、足をかすめたが、すぐに魔法で治癒を施した。
マミ「小癪な真似を・・・!」
ほむら「待ってマミ、話を聞いて!」
マミ「黙りなさい!最早樽俎折衝の域を越えたわ、この犯罪者!万死に値するわ!!」
ほむら「やっぱり・・・話は通じそうにないわね・・・」
あの邸宅からおりことキリカが現れた様子はない。事前に、
二人の居住地は此処ではない何処かへと移されているのだろうか。
まったくもって面倒な二人だ。そして、この巴マミも。
マミ「――なっ、き、消えた・・・?また・・・またしても・・・逃してしまった・・・」
マミ「――いいや・・・仕留める・・・必ず、あの女を仕留めてみせる・・・」
マミ「必ず・・・!」
163 :
修正すまん:2011/07/09(土) 12:35:06.05 ID:hEDVsxLs0
ほむらは舌打ちし、服の内部いたるところに魔法で仕込んでいたナイフを回転させると、自分の服ごとリボンを解体し、
横に跳んだ。マミの銃弾が、足をかすめたが、すぐに魔法で治癒を施した。
マミ「小癪な真似を・・・!」
ほむら「待ってマミ、話を聞いて!」
マミ「黙りなさい!最早樽俎折衝の域を越えたわ、この犯罪者!万死に値するわ!!」
ほむら「やっぱり・・・話は通じそうにないわね・・・」
あの邸宅からおりことキリカが現れた様子はない。事前に、
あの瓦礫の下?しかし、二人ほど箍の外れた魔法少女があれくらいで死ぬとは思えない・・・
だとすれば、考えられるのは二人の居住地は此処ではない何処かへと移されたということ。
まったくもって面倒な二人だ。そして、この巴マミも・・・。
マミ「――なっ、き、消えた・・・?また・・・またしても・・・逃してしまった・・・」
マミ「――いいや・・・仕留める・・・必ず、あの女を仕留めてみせる・・・」
マミ「必ず・・・!」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:42:59.31 ID:hEDVsxLs0
ほむら(もしもあの二人が何処かに潜んでいるとしたら・・・それは何処かしら・・・?)
ほむら(くっ・・・心当たりなんてない・・・まさか、こんなイレギュラーが発生するだなんて・・・)
ほむら(・・・瞬殺が出来ないのであれば・・・まどかとこれ以上離れるべきではない・・・)
ほむら(・・・今日は一先ず、帰りましょう・・・)
ほむら「・・・電気が、点いている」
ほむら「・・・どうして・・・」
まどか「・・・お帰り、ほむら」
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:46:30.51 ID:hEDVsxLs0
ほむら「まどか・・・」
ほむら「あの、これは・・・!」
まどか「いい・・・疲れているだろう・・・休め、コーヒーを淹れた」
ほむら「・・・ありがとう」
ほむら「・・・いただきます」
ほむら「・・・美味しい」
まどか「良かった。・・・コーヒー牛乳ではなくコーヒーを飲めば、魔法少女になれるのだろうか・・・?」
ほむら「・・・それは、関係ないわ・・・」
まどか「・・・そうか」
ほむら「・・・ねぇ、まどか」
まどか「・・・なんだ?」
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:51:06.59 ID:hEDVsxLs0
ほむら「・・・貴方は、どうしてそんなに魔法少女になりたがるの?」
まどか「・・・解からない」
ほむら「・・・いつもみたいに、返さないのね」
まどか「・・・わたしは魔法少女ではない」
ほむら「・・・どうしたの?何か、嫌な夢でも見た?」
まどか「・・・わたしは、魔法少女にはなれない・・・」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・お願い、魔法少女には、絶対にならないで」
まどか「・・・」
ほむら「貴方が魔法少女になれば、そのとき貴方は魔女になる。だから、絶対に魔法少女にはならないで」
ほむら「いえ――私が、させないわ」
まどか「・・・そうか」
まどか「ほむら」
ほむら「・・・何?」
まどか「・・・今まで、世話になった。明日、此処を出る」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 12:59:55.40 ID:hEDVsxLs0
ほむら「――」
まどか「・・・今まで、わたしの我侭に付き合わせ、本当に迷惑を掛けた」
ほむら「――そう。帰ってしまうのね」
まどか「・・・あぁ。魔法少女になれないわたしがほむらの傍に居ても、迷惑をかけるだけだ」
ほむら「――私は、一度も貴方を迷惑だなんて思ったことない!」
まどか「・・・ありがとう」
ほむら「――どうしても、出て行くの?」
ほむら「私が、傍に居てと言っても?」
まどか「・・・嘘だ」
ほむら「え・・・?」
まどか「・・・嘘なんだ。お前の傍に居て、お前に迷惑を掛けるからなどというのは建前に過ぎない・・・。
本当は・・・魔法少女であるお前の傍に居るのが・・・辛い。お前が苦しんでいるとき、傷付いてるときに何も出来ない・・・
――いや――それも建前だ――何よりも、わたしではない誰かが魔法少女として活躍するのを指を咥えて見ているのが・・・
それが・・・わたしはたまらなく嫌なんだ・・・だから、お前の傍から離れる。すまない・・・どうしようもなく、わたしは
弱くて・・・すまない・・・ほむら・・・」
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 13:05:04.46 ID:hEDVsxLs0
ほむら「・・・そう」
まどか「・・・あぁ」
ほむら「・・・だから、朝もさやかに・・・」
まどか「・・・そうだ」
ほむら「・・・そう・・・それじゃぁ、仕方ないわね」
まどか「・・・すまない、ほむら」
ほむら「謝らなくて良いわ・・・私には、一体、何を責めれば良いのか解からないから・・・」
まどか「・・・」
ほむら「・・・ねぇ、まどか」
まどか「・・・なんだ?」
ほむら「・・・そろそろ、寝ましょうか」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 13:07:59.60 ID:hEDVsxLs0
そろそろバイトに行くんで此処で終わります
本当に碌な伏線なしで申し訳ない。
あんまり無理しないで、落としてくださって結構です
読んでくれた人、保守してくれた人ありがとう!
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 13:11:39.28 ID:6Q/NvcUz0
乙っちまどまど
まぁ保守するけど
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 13:30:28.71 ID:hEDVsxLs0
そうか・・・ありがとう・・・
とりあえず行く前にセルフ保守
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 13:32:11.13 ID:B0gY4UbP0
ホムンザム
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 13:47:33.96 ID:6Q/NvcUz0
保守
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:12:09.87 ID:97qNj4zp0
保守
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:33:42.12 ID:97qNj4zp0
保守
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 14:54:12.90 ID:97qNj4zp0
保守
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:15:44.75 ID:97qNj4zp0
保守
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:36:17.00 ID:97qNj4zp0
保守
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 15:55:46.06 ID:97qNj4zp0
保守
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:13:12.08 ID:97qNj4zp0
保守
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:30:43.83 ID:97qNj4zp0
保守
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 16:50:15.61 ID:97qNj4zp0
保守
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 17:04:48.27 ID:/p9TIZxA0
abunaissu
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 17:20:02.22 ID:97qNj4zp0
保守
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 17:35:28.28 ID:97qNj4zp0
保守
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 17:41:17.19 ID:P6JKD2qY0
保守
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 17:59:48.84 ID:97qNj4zp0
保守
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:16:17.04 ID:97qNj4zp0
保守
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:34:51.72 ID:97qNj4zp0
保守
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 18:49:20.51 ID:97qNj4zp0
保守
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:03:45.30 ID:97qNj4zp0
保守
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:12:22.99 ID:DLh4rqGFi
保守
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:21:06.31 ID:DLh4rqGFi
保守
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:31:47.88 ID:DLh4rqGFi
保守
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 19:48:25.53 ID:97qNj4zp0
保守
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:01:34.37 ID:DLh4rqGFi
保守
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:08:50.40 ID:7LABY0kR0
ガンダムXかと思った
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:15:11.04 ID:DLh4rqGFi
保守
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:23:02.00 ID:DLh4rqGFi
保守
保守
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:35:33.77 ID:97qNj4zp0
保守
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:41:42.66 ID:6Q/NvcUz0
保守
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 20:50:12.52 ID:6Q/NvcUz0
保守
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:00:38.81 ID:97qNj4zp0
保守
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:09:22.35 ID:6Q/NvcUz0
保守
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:17:05.51 ID:6Q/NvcUz0
保守
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:24:30.94 ID:6Q/NvcUz0
保守
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:34:41.21 ID:6Q/NvcUz0
保守
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:44:01.06 ID:6Q/NvcUz0
保守
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 21:53:00.38 ID:97qNj4zp0
保守
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:00:53.46 ID:6Q/NvcUz0
そろそろかな?
保守
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:09:45.00 ID:97qNj4zp0
保守
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:16:48.53 ID:6Q/NvcUz0
保守
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:25:51.53 ID:97qNj4zp0
保守
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:34:24.23 ID:97qNj4zp0
保守
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:42:54.18 ID:97qNj4zp0
保守
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:50:41.15 ID:6Q/NvcUz0
保守
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 22:59:58.90 ID:97qNj4zp0
保守
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:00:26.76 ID:wF6mrvPm0
明日休みなんで、いけるところまでいきます
本当にありがとう
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:01:08.05 ID:6Q/NvcUz0
よっしゃ
支援やな
来い、ガンダーーーム!
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:09:55.47 ID:97qNj4zp0
保守
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:19:38.32 ID:wF6mrvPm0
ほむら「・・・」
まどか「・・・」
ほむら「・・・」
まどか「・・・」
ほむら「・・・」
まどか「・・・ほむら」
ほむら「・・・何、まどか」
まどか「・・・眠たいか?」
ほむら「・・・さぁ。そういうの、もう解からないから。
ただ、惰性を牽引して従事することが出来ているというだけ。
眠ることは出来る。だけどその行為に、有機的価値を見出すことは出来ない」
まどか「・・・珍しく、よく喋るな」
ほむら「以前の私はこうだったわ。寧ろ、今まで気後れしたいた私が、おかしかったのよ」
ほむら「必要最低限なことを捲くし立て、質疑応答では常に優位を維持していた。そうすることで、相手に恐怖を与え、
支配しようとしていたのかもね。でも、あれが正解だったかは解からない・・・だって彼女はいつだって、私の意に反し続けたから」
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:26:27.75 ID:6Q/NvcUz0
保守
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:36:10.61 ID:6Q/NvcUz0
保守
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:39:07.28 ID:wF6mrvPm0
まどか「・・・ならば、お前は失敗し続けてきたのだな」
ほむら「・・・そうね。そう。何度も何度も失敗した。どれだけ繰り返しても私は彼女を救えなかった。
いつだって粉骨砕身で臨んでいたはずなのに・・・奴を、倒せなかった」
まどか「・・・ワルプルギスの、夜、か」
ほむら「・・・まどか。どうして、貴方がワルプルギスの夜のことを知っているの?それに、魔法少女のことも、
インキュベータを忌憚するのも・・・どうして?」
まどか「・・・解からない。ただ、知っているんだ。ワルプルギスの夜がどれほどの脅威か、インキュベータが
凶悪であるのか。・・・お前がワルプルギスの夜には一人で勝てないことも、インキュベータと契約したところで、
わたしの願いが成就することがないことも、わたしは知っている」
ほむら「・・・そうね。私も、それを知っているわ。そして全てを理解している身からすれば、
その直感は最早天啓よ。・・・貴方はインキュベータと契約するべきではない」
まどか「しかし矛盾だ。・・・お前一人では、ワルプルギスの夜には勝てないのだから」
ほむら「矛盾なんて、してないわよ。・・・この世界には、私に協力的なさやかが居る。
少し面倒だけれど、杏子が居る。仮想敵に仕立て上げられたけれど、流石に未曾有の危機とも
なれば、巴マミだってそちらを優先してくれるでしょう。それに、望んで孤立している彼女であれば、
その前に世界観を破壊されたことに絶望することもない・・・このメンバーなら、ワルプルギスの夜に、勝てる」
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:47:14.87 ID:6Q/NvcUz0
保守
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:54:01.72 ID:wF6mrvPm0
まどか「・・・まるで、そうではない彼女達と出会ったような口振りだな」
ほむら「・・・えぇ」
まどか「わたしとは違うわたしにも、出会ったことがあるのか?」
ほむら「・・・」
まどか「・・・良ければ、わたしの話を聞かせてはくれないか?」
ほむら「・・・どうして?」
まどか「・・・眠れないからだ」
ほむら「・・・」
ほむら「その必要はないわ」
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/09(土) 23:59:47.33 ID:wF6mrvPm0
ほむら「そんなこと、話したって仕方がないもの」
まどか「・・・何故だ?」
ほむら「どうしてもよ」
まどか「・・・そうか」
ほむら「・・・私のすることはいつだって変わらない。ただ、貴方を護り抜く。それだけ」
まどか「・・・」
ほむら「貴方は、私に護られていれば良い。解かったかしら?」
まどか「・・・」
ほむら「・・・」
まどか「・・・」
ほむら「・・・返事は?」
まどか「・・・」
まどか「おやすみ」
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:08:25.86 ID:A2u/T+w90
保守
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:17:57.72 ID:A2u/T+w90
保守
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:28:30.97 ID:A2u/T+w90
保守
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:36:46.66 ID:A2u/T+w90
なんか寝ちったようだな(笑)
まあ私は保守し続けるだけだが。
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:37:24.45 ID:U7s/pPtK0
朝起きると、ほむらの隣にまどかの姿はなかった。おもむろにそちらへ寝転ぶと、彼女の寝ていただろう場所から、温もりは消え去っているけれど、
ほのかに香りがするような気がした。
周りを見渡せば、まどかが持ってきた少ない宿泊道具の一切も消えていた。ほむらは台所に着いて、
水道水をやかんにお湯を掛けたけれど、緑茶の在り処がわからない。そういえば、コーヒーはともかくお茶の管理はそれを導入した
まどかがしていた。身近なコーヒーで我慢すれば良いだろうが、余り物で繕う朝食は和風なので、緑茶を飲みたい。苦心して見つけたそれは、
コーヒー豆の袋の後ろにひっそりと隠れていた、衣装のない緑色の筒に入っていた。
朝食を一人で作るのも久しぶりだった。少し焦がした玉子焼きは、苦く、味気なかった。砂糖を入れるの忘れていた。
玉子焼きを作るのは、まどかだったからいつの間にか下拵えの手順を忘れてしまっていたのだ。試しに砂糖を振り掛けて
みたが、砂糖はじゃりじゃりと音を立ててすぐに消え去り、口の中には苦味のある卵焼きだけが残った。
まどかが作ったのなら、文句を言いながらでも、すぐに食べ終えることが出来たただろうに。噛むのが鬱陶しい。
手を付けていない味噌汁を鍋に戻し、置きっぱなしの急須を見て、コップを取ると、ぬるくなった緑茶を一気に飲み干した。
緑茶を飲むのはほむらにとって、いつの間にかお気に入りになっていたのだけど、あまり美味しくなかったのは、
きっとぬるいからだろう。
洗面所に二本並んだ歯ブラシ。ピンクがまどかで紫がほむらのものだ。彼女が自宅に荷物を取りに行く前に薬局で二人で買ったもの。
これだけは忘れていってしまったのか。良い。もしも今後彼女がこの家に訪れることがあれば、必要となるだろう。とっておこう。
ほむらは溜め息を吐くと、物置きに近寄って必要な物を取り出し始めた。戦いの前に、念の為、武器を製造するためにだ。ダイバーシティに
していたはずなのにバラエティとなっている物置を漁り、材料を探し始めた。
236 :
修正:2011/07/10(日) 00:38:46.76 ID:U7s/pPtK0
朝起きると、ほむらの隣にまどかの姿はなかった。おもむろにそちらへ寝転ぶと、彼女の寝ていただろう場所から、温もりは消え去っているけれど、
ほのかに香りがするような気がした。
周りを見渡せば、まどかが持ってきた少ない宿泊道具の一切も消えていた。ほむらは台所に着いて、
水道水の入ったやかんに火に掛けたけれど、緑茶の在り処がわからない。そういえば、コーヒーはともかくお茶の管理はそれを導入した
まどかがしていた。身近なコーヒーで我慢すれば良いだろうが、余り物で繕う朝食は和風なので、緑茶を飲みたい。苦心して見つけたそれは、
コーヒー豆の袋の後ろにひっそりと隠れていた、衣装のない緑色の筒に入っていた。
朝食を一人で作るのも久しぶりだった。少し焦がした玉子焼きは、苦く、味気なかった。砂糖を入れるの忘れていた。
玉子焼きを作るのは、まどかだったからいつの間にか下拵えの手順を忘れてしまっていたのだ。試しに砂糖を振り掛けて
みたが、砂糖はじゃりじゃりと音を立ててすぐに消え去り、口の中には苦味のある卵焼きだけが残った。
まどかが作ったのなら、文句を言いながらでも、すぐに食べ終えることが出来たただろうに。噛むのが鬱陶しい。
手を付けていない味噌汁を鍋に戻し、置きっぱなしの急須を見て、コップを取ると、ぬるくなった緑茶を一気に飲み干した。
緑茶を飲むのはほむらにとって、いつの間にかお気に入りになっていたのだけど、あまり美味しくなかったのは、
きっとぬるいからだろう。
洗面所に二本並んだ歯ブラシ。ピンクがまどかで紫がほむらのものだ。彼女が自宅に荷物を取りに行く前に薬局で二人で買ったもの。
これだけは忘れていってしまったのか。良い。もしも今後彼女がこの家に訪れることがあれば、必要となるだろう。とっておこう。
ほむらは溜め息を吐くと、物置きに近寄って必要な物を取り出し始めた。戦いの前に、念の為、武器を製造するためにだ。ダイバーシティに
していたはずなのにバラエティとなっている物置を漁り、材料を探し始めた。
237 :
修正の修正:2011/07/10(日) 00:39:01.80 ID:U7s/pPtK0
朝起きると、ほむらの隣にまどかの姿はなかった。おもむろにそちらへ寝転ぶと、彼女の寝ていただろう場所から、温もりは消え去っているけれど、
ほのかに香りがするような気がした。
周りを見渡せば、まどかが持ってきた少ない宿泊道具の一切も消えていた。ほむらは台所に着いて、
水道水の入ったやかんに火を掛けたけれど、緑茶の在り処がわからない。そういえば、コーヒーはともかくお茶の管理はそれを導入した
まどかがしていた。身近なコーヒーで我慢すれば良いだろうが、余り物で繕う朝食は和風なので、緑茶を飲みたい。苦心して見つけたそれは、
コーヒー豆の袋の後ろにひっそりと隠れていた、衣装のない緑色の筒に入っていた。
朝食を一人で作るのも久しぶりだった。少し焦がした玉子焼きは、苦く、味気なかった。砂糖を入れるの忘れていた。
玉子焼きを作るのは、まどかだったからいつの間にか下拵えの手順を忘れてしまっていたのだ。試しに砂糖を振り掛けて
みたが、砂糖はじゃりじゃりと音を立ててすぐに消え去り、口の中には苦味のある卵焼きだけが残った。
まどかが作ったのなら、文句を言いながらでも、すぐに食べ終えることが出来たただろうに。噛むのが鬱陶しい。
手を付けていない味噌汁を鍋に戻し、置きっぱなしの急須を見て、コップを取ると、ぬるくなった緑茶を一気に飲み干した。
緑茶を飲むのはほむらにとって、いつの間にかお気に入りになっていたのだけど、あまり美味しくなかったのは、
きっとぬるいからだろう。
洗面所に二本並んだ歯ブラシ。ピンクがまどかで紫がほむらのものだ。彼女が自宅に荷物を取りに行く前に薬局で二人で買ったもの。
これだけは忘れていってしまったのか。良い。もしも今後彼女がこの家に訪れることがあれば、必要となるだろう。とっておこう。
ほむらは溜め息を吐くと、物置きに近寄って必要な物を取り出し始めた。戦いの前に、念の為、武器を製造するためにだ。ダイバーシティに
していたはずなのにバラエティとなっている物置を漁り、材料を探し始めた。
238 :
忍法帖【Lv=24,xxxPT】 :2011/07/10(日) 00:40:42.97 ID:n3o8q2290
何が起きたってばよ
ぬぅ
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:44:29.14 ID:A2u/T+w90
眠いだろ
疲れてるんだったら寝ろ。
241 :
あー、これ>>237の前として読んでください:2011/07/10(日) 00:46:22.33 ID:U7s/pPtK0
杏子「・・・ん」
さやか「・・・あ、起きた?」
杏子「――なっ、さやか!?」
さやか「何よ、つかそれ以上あたしにちかよんなよ、頼むから離れていて。そっから動かないで」
杏子「全く、連れないなぁさやかは!はっはっはっは!」
さやか「・・・元気だなぁ」
杏子「しかし、そうか・・・生きていたか・・・」
杏子「あのとき、確実に死んだと思ったのだが・・・」
さやか「あ――うん、まぁ・・・運が良かったんだよ、運がさ」
杏子「――まさか、さやか・・・お前があたしを?」
さやか「え?あっ、さ、さぁ?ど、どーだったかなぁ・・・たはは・・・」
杏子「――とんだ茶番だ」
さやか「え?」
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 00:52:43.40 ID:ybqR5ZT10
混乱がおきてるようだが寝てから書いたらいいと思うよ
243 :
あー、これ>>237の前として読んでください:2011/07/10(日) 01:01:53.41 ID:U7s/pPtK0
杏子「興が冷めた・・・今宵は帰らせてもらう。・・・礼は言わんぞ、さやか」
さやか「は、はぁ?あんた何、いきなりキレて――」
杏子「覚えておけ、さやか。今度あたしと君が出会いしとき、それは虚実生死の境だということを。
その折りに、本日のような恥辱をあたしに受けさせるのだけは止めて頂きたい。尤も、そのとき勝利を修めるのは、
あたしだが」
さやか「だ・か・ら!あたしにそんな気はないって!」
杏子「ふっ。君に無かろうと、あたしにはあるのだよ。あたしが刃を向ければ、君とて受けざるを得ないだろうさ」
さやか「五月蝿い!全力で逃げてやる!」
杏子「奈落の其処まで追いかけるさ。あたしはしつこくて、諦めが悪い。俗に言う人に嫌われるタイプだ!」
さやか「偉そうに言うな!良いからお前、もう帰れよ!」
杏子「・・・では、熟知していてくれ、さやか」
さやか「たくっ・・・」
さやか「・・・お礼を言ってほしくて、治したわけじゃないけど・・・」
さやか「・・・はぁ。あんな奴に何を期待してたんだろ、あたし」
244 :
じゃぁ今日はやめときます。これ、一応:2011/07/10(日) 01:04:21.20 ID:U7s/pPtK0
朝起きると、ほむらの隣にまどかの姿はなかった。おもむろにそちらへ寝転ぶと、彼女の寝ていただろう場所から、温もりは消え去っているけれど、
ほのかに香りがするような気がした。
周りを見渡せば、まどかが持ってきた少ない宿泊道具の一切も消えていた。ほむらは台所に着いて、
水道水の入ったやかんに火を掛けたけれど、緑茶の在り処がわからない。そういえば、コーヒーはともかくお茶の管理はそれを導入した
まどかがしていた。身近なコーヒーで我慢すれば良いだろうが、余り物で繕う朝食は和風なので、緑茶を飲みたい。苦心して見つけたそれは、
コーヒー豆の袋の後ろにひっそりと隠れていた、衣装のない緑色の筒に入っていた。
朝食を一人で作るのも久しぶりだった。少し焦がした玉子焼きは、苦く、味気なかった。砂糖を入れるの忘れていた。
玉子焼きを作るのは、まどかだったからいつの間にか下拵えの手順を忘れてしまっていたのだ。試しに砂糖を振り掛けて
みたが、砂糖はじゃりじゃりと音を立ててすぐに消え去り、口の中には苦味のある卵焼きだけが残った。
まどかが作ったのなら、文句を言いながらでも、すぐに食べ終えることが出来たただろうに。噛むのが鬱陶しい。
手を付けていない味噌汁を鍋に戻し、置きっぱなしの急須を見て、コップを取ると、ぬるくなった緑茶を一気に飲み干した。
緑茶を飲むのはほむらにとって、いつの間にかお気に入りになっていたのだけど、あまり美味しくなかったのは、
きっとぬるいからだろう。
洗面所に二本並んだ歯ブラシ。ピンクがまどかで紫がほむらのものだ。彼女が自宅に荷物を取りに行く前に薬局で二人で買ったもの。
これだけは忘れていってしまったのか。良い。もしも今後彼女がこの家に訪れることがあれば、必要となるだろう。とっておこう。
ほむらは溜め息を吐くと、物置きに近寄って必要な物を取り出し始めた。戦いの前に、念の為、武器を製造するためにだ。ダイバーシティに
していたはずなのにバラエティとなっている物置を漁り、材料を探し始めた。
>>235‐237は忘れてください・・・
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:07:03.17 ID:aFN8KHoP0
乙っちまどまど
もう保守は頼んだぜ……
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:18:35.56 ID:ybqR5ZT10
わたしが保守だ
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:30:43.20 ID:A2u/T+w90
保守
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 01:46:54.65 ID:A2u/T+w90
保守
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:07:52.13 ID:A2u/T+w90
保守
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:28:30.51 ID:A2u/T+w90
保守
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 02:54:19.78 ID:A2u/T+w90
保守
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 03:22:09.89 ID:A2u/T+w90
保守
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 03:56:13.32 ID:A2u/T+w90
保守
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 04:16:45.26 ID:A2u/T+w90
保守
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 05:04:00.64 ID:A2u/T+w90
保守
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 05:24:51.24 ID:A2u/T+w90
保守
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 05:37:24.57 ID:zOFzV9sF0
ほ
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 06:25:09.08 ID:XkvUcVH70
ほむ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:32:06.44 ID:A2u/T+w90
保守
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 07:52:43.52 ID:Rz2KpShW0
ほ
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 08:34:42.27 ID:A2u/T+w90
保守
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:04:31.75 ID:A2u/T+w90
保守
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:25:35.66 ID:vYqChc+f0
>>244 これなんてもう恋なんてしないなんて
保守
保守
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:48:41.04 ID:A2u/T+w90
保守
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 09:57:13.83 ID:A2u/T+w90
保守
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:15:47.08 ID:A2u/T+w90
保守
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:35:19.10 ID:A2u/T+w90
保守
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 10:54:48.48 ID:A2u/T+w90
保守
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:13:27.91 ID:A2u/T+w90
保守
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:30:54.64 ID:A2u/T+w90
保守
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:31:04.04 ID:U7s/pPtK0
ご苦労様です・・・もうなんてお礼を言ったら良いか・・・
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:40:40.50 ID:U7s/pPtK0
仁美「おはようございます」
さやか「おっすー・・・」
仁美「・・・どうしました?今日はいつもより元気が無いように見えますが・・・」
さやか「え?あぁいや、ちょっと疲れてるだけだよ・・・昨日色々としていたらねぇ・・・」
仁美「まぁ・・・夜更かしは乙女の大敵ですわよ?」
さやか「わーてるって」
仁美「なら良いのですが・・・あっ、まどかさん」
さやか「ん?おうまどかー――」
さやか「ありゃ?」
まどか「待たせた」
仁美「いいえ、わたくしたちも今来たところですの・・・」
まどか「そうか」
さやか「――ねぇ、まどか。あんた――ほむらと一緒じゃないの?」
まどか「あぁ。今日から自宅から通う。ほむらは・・・時期に来るだろう」
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:42:37.04 ID:dFGO1tgG0
シスター・ブシドー
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:43:35.44 ID:U7s/pPtK0
さやか「そりゃぁ一体どういう風の吹き回しが・・・」
まどか「・・・」
さやか「・・・まぁ、別に喧嘩したとかじゃ、ないんだよね?」
まどか「あぁ」
さやか「なら、別に穿鑿するようなことじゃないっか」
まどか「ありがとう」
さやか「いや、こんなことで感謝されても困るから!」
仁美「では・・・もうしばらく、ほむらさんをお待ちしましょうか」
さやか「さんせーい」
まどか「あぁ」
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:47:50.41 ID:aFN8KHoP0
おーきたきた
支援やな
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 11:56:03.72 ID:U7s/pPtK0
ほむら「あの二人の討伐――巴マミの協力は仰げそうにない・・・聞く耳を持ってもらえないでしょうから・・・」
ほむら「・・・それなら、杏子は・・・」
ほむら「・・・此処に、居てくれると良いのだけど」
ほむら「・・・教会、なのは変わらないのね。あの口調から寺院にでも変わっているかと
思っていたのだけれど・・・」
杏子「――」
ほむら「え・・・どうして教卓の上で座禅・・・?」
杏子(瞑目)「――此処に客人とは、久しいな――何の用かな――此処には狂気の灰燼
くらいしか、残っては無いのだが」
ほむら「・・・力を貸してほしい」
杏子(瞑目)「――その声――いつぞやさやかと共に居た少女――」
ほむら「私の名前は暁美ほむら・・・貴方と同じ、魔法少女よ」
杏子(瞑目)「――敢えて言われるまでもない。――熟知している――」
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:05:39.30 ID:U7s/pPtK0
杏子(瞑目)「――では、ほむら。早々に踵を返し給え」
ほむら「・・・」
杏子(瞑目)「生憎と――あたしの頭と胸はさやかへの想いで横溢しているのでね。
他のことに感興を抱く間隙などないのだよ」
ほむら「・・・さやかは、貴方に愛情を抱くことはないと思うわ」
杏子(瞑目)「――熟知している。――多少強引でなければ、さやかは口説けんさ」
ほむら「人の話を聞かない人なのね・・・」
杏子「それほどまでに、さやかが魅力的な戦士だという事だよ。まったく、いじらしくて構わん。
まるで飼いならされた子猫だ。此方が愛情を呈しても、彼女はあたしに相応してはくれない」
ほむら「・・・それじゃぁ、私は行くわ」
杏子「あぁ。茶の一つも用意せず誠に申し訳なかったな、暁美何某」
ほむら「・・・いいえ、ただ、最後に警告しておく。・・・黒い魔法少女と白い魔法少女に気を付けて」
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:15:42.57 ID:U7s/pPtK0
ほむら「黒い魔法少女が呉キリカ――相手の速度を削ぐ魔法を使える。それと鋭利な鉤爪を用いて、
今、魔法少女を狩りまわっているわ。
そして白い魔法少女は美国織莉子。それが呉キリカの飼い主よ。
それと、呉キリカに関してだけど・・・昨晩、貴方とさやかを襲ったのは彼女よ」
杏子「・・・随分と、跡の多い客人だ」
ほむら「私はこれから二人を討伐する。出来れば貴方の協力を得たかったのだけれど・・・」
杏子「――気が変わった。そうとなれば、この佐倉杏子。馳せ参じることを厭いはしない。
如何様な腹積もりか知らんが、同胞を亡き者にしただけではなく、あたしとさやかのロマンスに水を差した
ことの報い、受けてもらうとしよう」
ほむら「そう・・・なら・・・!」
杏子「尤もほむらよ。あたしとお前は互いに魔法少女だ。連携もないだろう」
ほむら「・・・えぇ、解かっている」
杏子「それから、あたしが狙うのは呉キリカだということを敢えて言わせてもらう。
此方の戦いに手出しは無用だ」
ほむら「・・・了解したわ」
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:26:37.81 ID:U7s/pPtK0
杏子「二人の根城は?」
ほむら「・・・解からない。だから、総当り戦。とにかく片っ端から街中を調べる。
明るいところも、暗いところも全部。確実に、奴らは見滝原市内に居るだろうから」
杏子「その落ち着きとは裏腹に、随分と粗暴な戦術なのだな。何、嫌いではないよ」
杏子「――では、あたしは暗所を引き受けるとしよう。白日のもとは君に――」
マミ「暁美ほむら!見つけたわよ!!」
ほむら「また・・・」
杏子「面倒なのが・・・」
ほむら「・・・初めて意見が合ったわね」
マミ「!?佐倉杏子、どうして貴方が暁美ほむらと・・・!?」
杏子「マミ、今君と遊んでいる時間はない――我々は惨劇に終止符を打つという大義を真っ当するのだ。
どうか邪魔立てしないで頂きたい」
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:39:07.12 ID:aFN8KHoP0
出かける前支援
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:50:46.27 ID:U7s/pPtK0
ほむら「――いえ、どうか貴方も!」
マミ「・・・そういうことだったのね・・・佐倉杏子・・・あなたを信じたわたしが
愚かだったというわけ・・・まさか、貴方も共犯だったなんてね・・・」
ほむら「待って、話を!」
マミ「――黙りなさい。これ以上ユグドラシエルの崇高な計画を妨害するのであれば、
容赦はしないわ」
杏子「こうなっては仕方がない――」
対峙するのは、住宅の屋根。隣の家の上に立ったマミがマスケット銃を出現させたように、杏子も槍を出現させた。
ほむら「くっ・・・!」
杏子「――無用だ、ほむら。君は魔法少女捜しに専念してくれたまえ。――こちらの諌めに耳を傾けない
頑迷を割り次第、あたしは予定通り暗所に向かう」
ほむら「――解かった。それじゃぁ、呉キリカを見つけたら、貴方にテレパシーを送る。それじゃぁ」
杏子「応」
マミ「なっ、消えた・・・?」
杏子「ふっ。本当に――謎の多い少女だ」
マミ「――巴マミ、目標は佐倉杏子――破砕する」
杏子「佐倉杏子――巴マミ。いざ、尋常に、勝負!!」
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 12:58:10.99 ID:U7s/pPtK0
キリカ「おりこ」
おりこ「やはり・・・予知通りね」
キリカ「泣いているのかい、おりこ」
おりこ「そうね。でも、人間は悲しいから涙が出るのではなく、涙が出るから悲しいものなのよ」
キリカ「・・・それでも、私は君が泣いている姿を見るのは、悲しいよ」
おりこ「ごめんなさい、キリカ・・・もう大丈夫よ。貴方が傍に居てくれる限り、わたしは
悲しみに溺れたりはしないわ」
キリカ「良かった。おりこにはやはり、笑顔が似合うよ。君の笑顔を見ると、私まで笑顔になれるんだ」
おりこ「わたしもそうよ」
キリカ「ふふっ。私たちは御似合いだね、おりこ」
おりこ「そうね。貴方が居なかったら・・・わたしはきっと、既に壊れてしまっていたでしょうね」
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:04:34.92 ID:U7s/pPtK0
キリカ「だったら私も同じさ!寧ろ私は、君がいなければ何もかもを壊し尽くしていた
だろうけれどね」
おりこ「ふふっ。まるで癇癪を起こした子どもね」
キリカ「あー、また君はそうして私を子ども扱いするんだ!おりこなんかおりこなんか・・・!」
おりこ「嫌い?」
キリカ「――大っすき!!」
おりこ「わたしもよ、キリカ」
キリカ「・・・私は君の為ならどんなことだってするよ。君の望むものは、全て私がプレゼントしてあげるさ。
おりこ、どうか私の傍を、離れないでよ?もしも君が居なくなったら、私は本当に、全てを壊し尽くしてしまうだろうから」
おりこ「・・・えぇ。キリカ、わたしたちはずっと一緒よ。永遠に、二人で世界を救い続けましょう。そうして、生きて行くの」
キリカ「君がそれを望むであれば、私は君にそれを送り届けるよ、おりこ」
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:18:46.29 ID:A2u/T+w90
保守
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:19:57.59 ID:U7s/pPtK0
おりこ「ねぇ、キリカ」
キリカ「なんだい、おりこ」
おりこ「・・・ようやく、声が聞こえるようになったわ」
キリカ「声?」
おりこ「えぇ・・・崩壊した見滝原での――」
QB「崩壊した、見滝原?」
キリカ「――」
おりこ「・・・QB」
QB「それは興味深い話だね!どうして見滝原が崩壊するんだい?」
おりこ「・・・ワルプルギスの夜、でしょうね」
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:22:30.40 ID:U7s/pPtK0
QB「え?そうなのかい?本当にそうなのかい?でも、僕はそれはないと思うなぁ。これだけの密度を
はじき出した街が、ワルプルギスの夜に崩壊させられるとは思わないけれど」
キリカ「・・・消えろよ、お前・・・」
QB「それは酷いと思うなぁ」
キリカ「良いから、消えろよ。切り刻まれたいのか?」
QB「・・・やれやれ。それじゃぁ、おりこ、今日も魔法少女になってくれそうな少女のこと、教えてはくれないかな?」
おりこ「・・・リストはこれよ、QB」
QB「ふむふむ。うん、本当だ、どの子も魔法少女になれそうだね。ありがとう!君のおかげで、また魔法少女がこの街に増えるよ!
これなら、ワルプルギスの夜だろうと、どんな魔女が現れたってこの街は安泰だね!」
キリカ「用が済んだなら・・・出て行け」
QB「やれやれ・・・どうして君がそんなに僕を嫌うのか、訳が解からないよ」ザシュ
おりこ「キリカ・・・」
キリカ「・・・どうせ死にやしないんだ、あの悪魔め・・・鬱陶しい。どうして、あんな奴に君の時間が・・・」
おりこ「・・・キリカ」
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:25:32.01 ID:I+Ds3u180
し
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:32:44.81 ID:U7s/pPtK0
おりこ「・・・」
キリカ「・・・」
おりこ「・・・」
キリカ「!」
おりこ「・・・?」
突然キリカは微笑んで、紙とペンを取り、テーブルで何かを書くとそれをおりこに見せた。
キリカ『筆談をしよう。肉声やテレパシーだと、奴に盗聴されるかもしれない』
おりこ「!」
おりこ『良い考えね、キリカ』
キリカ『だろう?ところで、さっきの続きだけれど、声ってなんだい?』
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:34:40.46 ID:U7s/pPtK0
おりこ『どか』
キリカ「・・・どか?」
おりこ「・・・」コクン
キリカ「・・・?」コクリ
おりこ『崩壊した見滝原――いえ、終末世界の原点に残った唯一人の少女が、そう呟いたの』
キリカ「どか・・・」
おりこ「どか」
キリカ『誰かの名前だろうね』
おりこ『そうでしょうね・・・おそらく、あの魔女の元の魔法少女の・・・』
キリカ「女性名・・・どか・・・どか・・・」
キリカ『まどか』
おりこ「――キリカ!?」
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:39:38.20 ID:teVv6jXyO
ついにたどり着いた
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:45:46.68 ID:U7s/pPtK0
キリカ「お、おりこ・・・君らしくもない・・・突然立ち上がるだなんて・・・」
おりこ「違う、いえ、流石だわ、キリカ!そうよ、ま――」
キリカ「おりこ!興奮する君というのも乙なものだが、安易に口にしてはいけないよ・・・何処で溝鼠が聞き耳を立てているか・・・」
おりこ「・・・そうね。ありがとう、キリカ」
おりこ「だけど、お手柄よ。・・・もっと、詳細が解かれば良いのだけど・・・」
キリカ「鹿目まどか・・・では、ないのかな?」
おりこ「誰・・・それは・・・貴女の、知り合い?」
キリカ「昨日出会った、人間の少女だよ・・・自分は魔法少女だと言っておきながら、
魔法少女の力なんて持っていない・・・」
キリカ「ピンクの髪の」
おりこ「ピンクの・・・髪・・・」
おりこ「キリカ、ちょっと待っていて・・・もっと、もっと情報を探してみるから・・・あぁうっ!」
キリカ「おりこ!さぁ、このグリーフシードを使って!!」
おりこ「ありがとう・・・キリカ・・・」
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 13:52:59.17 ID:U7s/pPtK0
おりこ「違う・・・もっと前・・・もっと・・・ずっと・・・」
おりこ「・・・見付けた」
おりこ「見付けたわ、キリカ」
おりこ「・・・間違いない。鹿目まどかが、全ての元凶よ」
キリカ「おりこ・・・」
おりこ「・・・やっと、やっとわたしたちは救える・・・世界を・・・」
おりこ「そして何より・・・貴女を・・・」
おりこ「ごめんなさい・・・キリカ、今までごめんなさい・・・」
キリカ「いや、良いんだよおりこ・・・私は、君が救えるのであれば。それが、私の救いなんだ」
おりこ「キリカ・・・」
キリカ「・・・おりこ」
おりこ「・・・鹿目まどかは、わたしが仕留める」
キリカ「!?君が手を汚すことなんて!」
おりこ「いいえ・・・キリカ。これはけじめよ・・・わたしがやらなければ、ならないの」
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:02:19.13 ID:U7s/pPtK0
おりこ「鹿目まどか・・・彼女は今見滝原中学校に居る・・・」
おりこ「・・・事は、早い方が良いでしょう」
キリカ「おりこ・・・」
キリカ「おりこ、それじゃぁ私は・・・!」
おりこ「・・・キリカ、今までありがとう。貴女はゆっくり休んでいて。すぐに、帰ってくるから」
キリカ「・・・駄目だ」
キリカ「そんなの、駄目だ」
おりこ「キリカ・・・」
キリカ「私も行く。――君がけじめを付けると言うのであれば、私もそれを邪魔しようとは思わない。
それでも、もしかしたら、その終末の少女が、鹿目まどかを護ろうと君の邪魔をするかもしれない・・・」
キリカ「その時は、私が奴を狩る。魔法少女相手だけは、誰よりも多くしてきたんだ」
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:07:33.38 ID:U7s/pPtK0
ちょいと疲れたんで休憩させてください
一時間か三十分そこらで再開します
頑張れよ!
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:21:28.37 ID:A2u/T+w90
保守
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:33:47.19 ID:A2u/T+w90
保守
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:46:58.67 ID:wyWzzMXy0
ほむ
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 14:58:23.69 ID:A2u/T+w90
保守
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:08:42.07 ID:A2u/T+w90
保守
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:21:00.59 ID:A2u/T+w90
保守
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:27:12.94 ID:U7s/pPtK0
マミ「・・・やはり、貴方は強敵ね」
杏子「あたしからも、賛辞を送らせてもらおう・・・さやかほど胸を打つ相手ではないが、
君は、難敵だよ」
マミ「何故・・・どうして・・・貴方が彼女に・・・!」
杏子「ふん・・・ようやく会話が出来るほどにクールダウンが済んだようだな」
マミ「いいえ・・・まだ、まだ終わっていないわ・・・!」
マミ「貴方を殺し、暁美ほむらを殺す・・・それがユグドラシエルの意思・・・わたしは、それに殉じるまで!」
杏子「ほう・・・では、何故あたしと彼女を殺す?」
マミ「だから、貴方達は!」
杏子「・・・君が捜し、そして排除しようとしているのは、魔法少女狩りの犯人なのだろう?」
マミ「だからそれは貴方達でしょうが!」
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:39:31.67 ID:A2u/T+w90
保守
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:50:47.39 ID:U7s/pPtK0
杏子「証拠はあるのか?」
マミ「・・・暁美ほむらは昨晩、民家を襲ったわ・・・これだけで充分なはずよ」
杏子「明らかに不足していると思うのだが」
マミ「なんですって・・・!」
杏子「・・・どうにもあたしには君が私怨で動いているようにしか思えないな。
ならばほむらの説明の方が納得がいく。武器、能力、現地で遺体を見た身、
そして昨晩実際にその爪牙に掛かった身としては・・・」
マミ「・・・それこそ、証拠はあるの?貴方、現に生きているじゃない!」
杏子「マミ。それから、これは信じるか信じないか、君次第だが、今回の一連の事件の頭目は美国織莉子という白い魔法少女。
そして、実際に狩りに及んでいたのは呉キリカという黒い魔法少女だ。
そのキリカというのが相手の速度を削ぐ能力、そして鋭利な鉤爪有しているらしい」
マミ「それは暁美ほむらからの情報なんでしょう・・・ふん、彼女が貴方を撹乱しようと・・・!」
杏子「信じるか信じないかは君次第だと敢えて言ったはずだ。・・・これを聞いて、尚君はやると――」
マミ「えぇ、当然よ!」
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:53:54.07 ID:U7s/pPtK0
杏子「――悪いが、どうやら君とのお遊びも終わりのようだ。御免!!」
マミ「あ!佐倉杏子!!」
杏子『ほむら、今何処にいる!!』
ほむら『杏子?今、街中だけど・・・』
杏子『近辺の建造物に昇り、見滝原中学校を視認するのだ!!』
ほむら『見滝原――中学校――』
ほむら『――え――あれは――一体――!?』
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 15:59:40.91 ID:U7s/pPtK0
さやか「うっしゃー!体育体育体育〜♪」
仁美「さやかさん・・・本当にお好きですわね・・・」
さやか「だって思いっきり体動かせるからね!いやぁ、やっぱ若い内に体ちゃんと
動かさないと駄目でしょ!」
さやか「あ〜あ、しかしほむらの奴・・・学校さぼって何してんだか」
仁美「そうですわね・・・今までそのようなことは一度も無かった方なのに・・・」
さやか「結局待ち合わせ場所にも来なくて、あたしらが遅刻ギリギリだったっての!
ねぇまどか、本当にあんた何も知らないの?」
まどか「・・・あぁ」
さやか「・・・そっか」
まどか「・・・」
QB『まどか』
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:03:02.32 ID:U7s/pPtK0
まどか「!?」
仁美「いかがなさいました、まどかさん?」
さやか「どしたの?」
まどか「・・・インキュベータ」
さやか「え?QB・・・?」
仁美「?」
QB『まどか。今すぐ此処から逃げるんだ』
まどか「・・・貴様、一体何処に」
QB『今は僕の話を聞いてくれ。さぁ、そこから逃げるんだよ、まどか』
まどか「・・・何故だ?」
QB『美国織莉子が、君の存在に気が付いた。今、彼女は詰みに入ろうとしている』
QB『端的に言えば、今彼女は君を殺しに来ているんだよ』
ほ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:16:03.17 ID:U7s/pPtK0
まどか「わたしを・・・何故・・・?」
QB『それは僕にも解からない。ただ一人の魔法少女である彼女は、君が最強の魔法少女になるのを、煙たがっているんだろうね、きっと』
まどか「・・・そうか」
まどか「美国織莉子・・・彼女もまた、世界を救いたいと願う・・・魔法少女・・・」
まどか「ならば、交渉の余地があるはずだ」
まどか「案内しろ、インキュベータ。・・・美国、織莉子の元へ」
さやか「ちょっとまどか!?何、QB何処に居んの!?つか、美国なんたらって誰さ!」
仁美「お二人とも・・・一体・・・っと、あら?」
さやか「おっ、どうしたのさ中沢。そんな血相変えて!女子更衣室覗いていたのばれたのか?」
中沢「違う!なんか、よくわかんねぇけど、ただ、サッカーの準備していたら、いきなり空に星?惑星!?
みたいなのが沢山浮かんでて・・・とりあえず職員室に行ってくる!」
さやか「星?」
仁美「惑星・・・白昼夢、でしょうか?」
まどか「――いいや違う!!」
QB『織莉子だろうね』
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:19:02.20 ID:Ym298TxR0
ソレスタル・Q・ビーイング(Celestial・Q・Being)か……
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:26:16.52 ID:U7s/pPtK0
まどか「二人は校舎の中に隠れていろ。彼女が用があるのは、わたしだ」
さやか「は?だから、なんなのさ?――ってまどか!?」
仁美「あっ、お二人とも・・・!」
さやか「――仁美は、とりあえず安全な所に隠れてて!とりあえず、あの馬鹿は
あたしがなんとかするからさ!あ、あと鞄頼んだわ!――まどかぁ!」
仁美「あ、えっと・・・え?」
まどか「さやか、戻れ!」
さやか「いや、そういう訳にはいかないって!なんかとんでもないことになってんでしょ!?
とくれば魔法少女のあたしが居なくてどうすんのさ!」
まどか「だが、事を荒立てたくはない。穏便に解決出来るかもしれないんだ!」
さやか「あんた、あたしのことなんだと思ってんのよ!そこまで短絡してないわよ!
あたしはあくまで保険だって。いきなり攻撃してきたわけじゃないんだし、話し合う余地があるって、
あんた思ってんでしょ?」
まどか「・・・あぁ」
さやか「だったら、あたしはお客さんが吹っかけるまで何もしない。あんたは安心して、説得すれば良いじゃん。ね?」
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:32:11.51 ID:mT//Z1+t0
本編のさやかもこれくらい冷静であれば
314 :
忍法帖【Lv=23,xxxPT】 :2011/07/10(日) 16:38:09.80 ID:gh+ufxv70
aa
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:40:07.72 ID:U7s/pPtK0
まどか「・・・ありがとう、さやか」
さやか「なーに、良いってことよ!」
まどか「・・・それじゃぁ、行こう。美国織莉子の元へと」
ほむら「いいえ、決して行かせはしないわ」
冷然とした声。体育館からグラウンドに繋がる玄関を通ろうとしたまどかとさやかの間に、
相対した向きになったほむらが現れ、二人の体を抱いた。この硬質感のある空気を、二人は
覚えている。あのとき、唐突に激昂したマミから逃走するためにほむらが仕組んだ、時間の停止
した世界。
ほむら「此処から先はわたしと杏子、おそらくマミが引き受ける。さやか、貴方はまどかの傍に居て、彼女を護って」
さやか「ほむら・・・あんた・・・」
まどか「何故だほむら・・・どうして・・・!」
ほむら「貴方のことだから、今から彼女に交渉でもしにいくつもりだったのでしょう・・・でも、無駄よ。
彼女が従っているのは現実なのだから、誤解ですらない」
まどか「しかし、わたしは魔法少女には!」
ほむら「いつだって、その言葉に裏切られ続けてきたのは・・・私よ、まどか」
ほむら「貴方が魔法少女にならないだなんて、私は・・・信用出来ないわ。・・・ごめんなさい、まどか」
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:48:33.19 ID:9XzYfjWc0
まぁ普通そう考えるわな
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:53:41.11 ID:U7s/pPtK0
ほむら「美国織莉子なら、尚更よ。・・・彼女はこの世界の終末を、既に予知しているのだから、
それを変えようとする私よりも・・・最早、信仰、狂信の域でしょうね。だからお願い、まどか。
私が美国織莉子を排除するから・・・大人しくしていて」
まどか「・・・」
ほむら「・・・まどか」
さやか「・・・わっかんねーじゃん」
ほむら「・・・さやか?」
さやか「そんなの、わかんねーじゃん!」
さやか「もしかしたら話し合えるかもしんないじゃん!?わかってくれるかもしれないじゃん!?
相手だってさ、まどかのことなんて全然知らないんだから、どういう奴か知ればさぁ!
解かってくれるかもしれないでしょ!?それなのに・・・なんですぐ殺すことにしちゃうのさぁ!!
まだ何もやってないだろお前!!」
ほむら「・・・」
さやか「・・・ねぇ、ほむら。なんかよく解かんないけど、向こうは魔法少女なんでしょ?
もう会話とか出来ない、結界に閉じこもってばかりの魔法少女とかとは、違うんでしょ?
話してみようよ・・・きっと、解かってくれるよ」
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 16:57:31.09 ID:U7s/pPtK0
まどか「・・・わたしは、さやかに賛成だ。美国織莉子の心算は理解した。彼女に謙譲する意思を
わたしも持っている。だからほむら・・・お願いだ、話をさせてくれ」
さやか「・・・ね?ほむら・・・」
ほむら「・・・」
ほむら「・・・言っても、解からないのね」
ほむらの体が離れた――次に意識が戻ったとき、二人はほむらの結界の中に閉じ込められていた。
おりこ「・・・やはり、現れたのね」
ほむら「予知・・・相変わらず、厄介な力・・・!」
おりこ「わたしの力を知っているのね・・・貴方は、一体何者なのかしら?」
ほむら「まどかを殺そうとする貴方の敵。それだけで、充分なはずよ」
キリカ「おりこ、彼女は私が相手をするよ――君は、鹿目まどかを」
おりこ「・・・お願い、キリカ」
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 17:14:54.14 ID:A2u/T+w90
保守
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 17:19:39.28 ID:NuidsCHI0
キリカ可愛いよ支援
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 17:21:03.60 ID:U7s/pPtK0
ほむら「行かせるか!」
言い終えて、感じた全身を襲う激烈な痛み。ほむらは時間を停止させた。静止した世界は、自分が
知覚していた世界とは違うものだった。美国織莉子も呉キリカも、自分の眼前にはいない。振り向くと、
おりこはまどかと未だ制服を着たさやかの結界の前に立っており、キリカは真下で、ほむらの
ソウルジェムに触れる寸前で爪を止めていた。
呉キリカの術中に嵌っていた。先ほども、停止した世界で二人のソウルジェムを狙い撃ったのだが、おそらく
事前におりこがキリカに予定調和を知らせていたのだろう。弾丸は回避され、二人を仕留め損なった。
ほむら「・・・やっぱり、無駄口なんて叩いている暇、ないじゃない」
魔法で傷を治癒したほむらはおりこの正面に立つと、彼女のソウルジェムを目掛けて引き金を引いた。
まどか「――約するつもりはな――」
さやか「ほむら!」
次に静止したとき、おりこはほむらの右後ろ、より結界に接近した場所に立っていた。傷は受けていない。
しかし、キリカの爪は近付いている。
ほむらは跳び上がると、中空でアサルトライフルを構え、キリカの頭上に乱れ撃った。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 17:38:38.95 ID:A2u/T+w90
保守
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 17:55:10.57 ID:A2u/T+w90
保守
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 17:57:01.14 ID:U7s/pPtK0
彼女がそれらに魔法を掛けようと腕を振るった瞬間に、ほむらは再び時間を停止させ、地面に降り立つと、
彼女の背後で、発砲しようとした。――しかし、キリカのソウルジェムを護るようにして、美国織莉子の武器である
無尽蔵の球体が、封鎖していた。
しかし、悪いことばかりではない・・・さやかが、魔法少女の衣装に変身し、まどかを護るように刀剣を持っていた。尤も、
前に提げるというだけで、刃をおりこに向けてはいないのだが。
持ったままのアサルトライフルを、キリカに向き直り、顔を憤りに染めた織莉子に放った。
時間が再開して瞬間に停止したとき、キリカの位置だけが変わっていた。彼女は織莉子を抱き、跳びあがっていた。
なんという厄介な力だろう、速度減殺は。魔力さえ搾れば、広範囲に展開出来るのか。
ほむらは舌打ちをした。二人は予想以上に厄介な相手だ。ワルプルギスの夜への温存、学校の保全など、考えず、全力でやるしかない。
今朝作った大量の時限爆弾を蒔くと、地上で迫撃砲を構え、ほむらは二人に目掛けてそれを撃ち、静止した瞬間に時間を再開させる。
キリカがその速度を奪った瞬間、中空に回りこみ、RPGを直下の二人に放った。が、二人はそれをいとも簡単に、回避される。
だが、舞台は整った。速度を失い墜落した迫撃砲の弾頭、とRPGは地面に落ちて、時限爆弾の爆発を早める。
一斉に、轟音と粉塵を上げる。それが噴き上がった瞬間、ほむらは時間を停止させ、まどかとさやかの前に降り立つと再開する寸前に魔力を込めて、
結界を張った。
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 18:08:26.65 ID:U7s/pPtK0
さやか「な・・・!?」
まどか「な、なんだ、これは・・・!?」
ほむら「・・・目に焼き付けておきなさい。魔法少女に命を狙われるって、こういうことよ。
容赦なんてものもないし、話合いの余地なんてない・・・だから、持てる力をすべて使って、自分より
先に相手を死神に引き渡すのよ」
さやか「こんなの・・・」
まどか「まるで、戦争だ・・・」
ほむら「いいえ違うわ。これは、戦争よ」
ほむら「あの二人は本気で貴方を、そして貴方を護る私を殺しに来たわ。
・・・それでも、貴方は私に話し合えると言うの?貴方を存在しない議会に連れていけと言うの・・・?
馬鹿を言わないで。そんなの私が許さない。あの二人は一度、貴方を殺しているのよ、まどか」
まどか「・・・!」
さやか「まどかを・・・殺した・・・?」
さやか「なんでさ、まどかは生きてるじゃん、死んでないじゃん!」
ほむら「いいえ、殺したわ。彼女達は、鹿目まどかをね」
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 18:24:00.52 ID:A2u/T+w90
保守
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 18:25:38.41 ID:U7s/pPtK0
まどか「・・・それが、お前の知っている別のわたしの、末路・・・」
ほむら「えぇそうよ。それ以外はみんな、魔女に成り果てたわ」
さやか「な、二人して、一体言って・・・」
さやかは悲鳴を上げ、ほむらは舌打ちをした。煙幕を破って追突してきた大きな球体。
ほむらは結界に力を込めて、それを受け止めるが、球体の方が優勢で、結界を削っていく。
ほむら「さやかお願い!あいつらは生きている、そしてまどかを殺しに来るわ!
だから、剣握って!そうしないと、まどかが殺されてしまうのよ!?」
さやか「そ、そんな・・・」
ほむら「早く・・・決断して・・・私にはこれをどうすることも出来きない、貴方達を救うことは出来る。
でも放置したらどうなるか解からない、もしかしたら誰かが死んでしまうかもしれない!
奴らはそれだけ本気なのよ!もうすぐ杏子とマミが来るから貴方に戦えとは言わない、だけどまどかを護って、
あいつらが、まどかに近付く事を許さないで!!」
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 18:34:59.64 ID:U7s/pPtK0
ほむら「もう――さやか――!!」
さやか「――ああああああ!!」
さやかは、まどかと自分を囲っていたほむらの結界を叩き切った。
さやか「・・・まどか、あんたは逃げなよ」
まどか「・・・さやか」
さやかはほむらと並ぶと、ほむらが維持している結界ごと球体に剣を刺し動きを止め、それをグラウンドに向けて
放った。
さやか「・・・あいつ、まどかの話なんて聞こうとしてなかった。まどかが何言っても返事しなくて、
いきなり、このボールみたいなのぶつけてほむらの結界破ろうとしてた・・・」
さやか「やるしか・・・ないんだよね」
ほむら「・・・そうよ。そうでないと、まどかが」
さやか「ほむらも・・・殺されちゃうんだよね」
ほむら「・・・さやかも」
さやか「・・・なら、やるしかないんだよね」
さやか「・・・魔法少女になるって、そういうことだったんだね」
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 18:46:46.45 ID:U7s/pPtK0
ほむら「・・・えぇ」
さやか「・・・そっか」
まどか「二人とも・・・」
さやか「まどか、あんたは逃げな――此処は、魔法少女が通さないからさ」
ほむら「行くわよ、さやか」
さやか「・・・うん」
まどか「・・・くっ!」ダッ
ほむら「・・・――煙が、晴れた」
さやか「それじゃぁ、始めようか」
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 18:57:59.17 ID:U7s/pPtK0
キリカ「おりこ、君は鹿目まどかを」
おりこ「流石の貴方でも、魔法少女二人を相手には出来ないわ!」
キリカ「大丈夫さ。言っただろう、魔法少女の相手は、私が誰よりも多くしてきたって」
おりこ「でも、二人いっぺんには流石の貴方でも・・・!」
キリカ「足りない分は、愛の力で補う・・・君は、鹿目まどかを。奴が感づく前に」
おりこ「・・・解かった」
キリカ「それじゃぁ、ちょっと私の後ろに隠れてね・・・」
キリカは魔法を前方広範囲に掛けた。意識が揺らいだが、すぐに回復した。おりこが微笑んで、キリカのソウルジェムにグリーフシードを当てていた。
キリカ「ありがとう、おりこ」
おりこ「いいえ、キリカ。――それじゃぁ、続けましょうか、救世を」
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 19:08:47.04 ID:9XzYfjWc0
保守
面白いな。保守
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 19:16:30.02 ID:U7s/pPtK0
ほむら「――呉キリカの力は速度の減殺。運動速度だけでなく、知覚の速度まで奪うわ」
さやか「・・・だから、まるで瞬間移動みたいに・・・」
ほむら「えぇ。そして美国織莉子の力は未来予知。粗方の攻撃は、彼女には通用しない」
さやか「でも、見えないね。何処に行ったのかな?」
ほむら「おそらく・・・まどかを追って既に校舎の中でしょう」
さやか「・・・そっか。じゃぁ、ほむらがその織莉子っていうの頼むよ。
予知なんかされちゃぁ、頭使わないといけないじゃん?あたし、そういうの
勘弁してほしぃんだわ。それだったら、あのキリカって、速度落とす?の方が
まだなんとかできそう」
ほむら「・・・解かったわ。でも、危なくなったらテレパシーで・・・」
さやか「だーいじょうぶだって!んじゃ、あんたは早くまどかんところに行きなよ。
こいつはあたしがなんとかするから」
ほむら「・・・死なないでね」
さやか「・・・あんたもね」
キリカ「・・・ちっ、逃がしたか」
さやか「余所見してんじゃないわよ!」
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 19:24:57.54 ID:U7s/pPtK0
キリカ「君か――そうか、何処かで見た姿だと思ったけれど・・・昨晩殺したはずの・・・死に損」
さやか「あんたが――昨日の――よくも乙女の柔肌切り裂いてくれたわね!!」
キリカ「君が乙女とは!笑わせてくれるね!」
さやか「なんだとぉ!」
キリカ「ちっ――本当に速い魔法少女か・・・私の魔法を泣かせてくれる」
さやか「ふん、降参するなら今の内だよ・・・命までは、取ろうとなんて思ってないから」
キリカ「――そうか。それじゃぁ――彼女のために、大人しく、殺されてくれ!!」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 19:39:30.63 ID:A2u/T+w90
保守
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 19:52:54.17 ID:A2u/T+w90
保守
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 19:52:54.97 ID:9XzYfjWc0
保守
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:04:19.93 ID:A2u/T+w90
保守
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:13:52.83 ID:U7s/pPtK0
さやか「何でわざわざ殺すのさ!」
キリカ「そうしなければ、君たちが彼女の邪魔をするからだよ!」
さやか「だから何で殺すのかって言ってんでしょ!?」
キリカ「鹿目まどかのことか――それが世界を救う――いや、彼女の望みだからだ!」
キリカ「私は彼女の望みを叶えるためなら、たとえ神だろうとバラバラにするよ!それが私の
愛だ!愛愛愛!私の愛のために、君達には死んでもらうよ、自称乙女ちゃん!」
さやか「――っ!!」
首を狙ったキリカの斬撃を、さやかは足を曲げ、上半身を反らして避けた。
キリカ(普通の魔法少女たちよりも速度の修正が早い・・・?一体・・・彼女の力はなんだ・・・?
それに昨晩・・・彼女は殺したはずなのに・・・何故死の淵から・・・)
キリカ(・・・そうか。彼女の魔法は異常治癒・・・くっ、道理であんな馬鹿みたいな運動を連発出来るわけだ・・・)
キリカ(魔法に頼るのは止めよう・・・あの馬鹿力に対する盾くらいに思わなければ、確実に首を取られてしまう・・・!)
さやか「――もう!あんた一体何なのよ!」
キリカ「――私は、私はだぁ!!」
340 :
修正:2011/07/10(日) 20:19:10.49 ID:U7s/pPtK0
さやか「何でわざわざ殺すのさ!」
キリカ「そうしなければ、君たちが彼女の邪魔をするからだよ!」
さやか「だから何で殺すのかって言ってんでしょ!?」
キリカ「鹿目まどかのことか――それが世界を救う――いや、彼女の望みだからだ!」
キリカ「私は彼女の望みを叶えるためなら、たとえ神だろうとバラバラにするよ!それが私の
愛だ!愛愛愛!私の愛のために、君達には死んでもらうよ、自称乙女ちゃん!」
さやか「――っ!!」
首を狙ったキリカの斬撃を、さやかは足を曲げ、上半身を反らして避けた。
キリカ(普通の魔法少女たちよりも速度の修正が早い・・・?一体・・・彼女の力はなんだ・・・?
それに昨晩・・・彼女は殺したはずなのに・・・何故死の淵から・・・)
キリカ(・・・そうか。彼女の魔法は異常治癒・・・くっ、道理であんな馬鹿みたいな運動を連発出来るわけだ・・・)
キリカ(魔法に頼るのは止めよう・・・あの馬鹿力に対する盾くらいに思わなければ、確実に首を取られてしまう・・・!)
341 :
修正:2011/07/10(日) 20:24:03.60 ID:U7s/pPtK0
さやか「そんなことしなくたって、あの子は魔法少女になるつもりない、あたしだってあんたがおりこってのを説得してくれるなら、
これ以上戦うつもりは!」
キリカ「甘ったるいねぇ!まるでシロップのようだよ、お嬢ちゃん!」
キリカ(未だ、説得が功を奏すると信じているのか・・・?そうか・・・この単調な攻撃は戦術ではなく
ただの粗・・・この子、魔法少女に成り立てなのだろう・・・)
さやか「あんただって、お嬢ちゃんじゃない!あんたたち、二人とも、どんだけ子どもなのよ!」
キリカ「――だ、だ、だれっ、が、こ――」
キリカ「子どもだぁ!!」
さやか「何――いきなり、速く――!!」
キリカ「はっはっは!いちいち驚きを口にする、君は父母の関心を得たい幼児かい、お嬢ちゃん!!」
さやか「いきなりテンションあげて――あんた一体何なのよ!」
キリカ「――私は――」
キリカ「私だぁ!!」
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:24:26.67 ID:U7s/pPtK0
これがやりたかった!!
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:36:27.50 ID:A2u/T+w90
保守
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:38:05.68 ID:U7s/pPtK0
キリカ「はっはっは!能力は良くても君自身がイマイチだね!ねぇ、お嬢ちゃん!?」
キリカ「私の邪魔をして・・・」
キリカ「こっちには――恒久に渡る彼女との幸せな日々が――掛かってるのさ!!」
キリカは振り下ろされるさやかの剣を右手で魔法を発し速度を殺して受け止めると、彼女の腹に膝をいれた。それは、
ソウルジェムに衝突し、どれだけ切り刻まれても意識を失わなかったさやかは、とうとう倒れこんだ。
キリカ「やっと死んだか・・・。・・・おりこ、今行くよ――」
キリカの立っていた場所に、一本の槍が突き刺さる。
キリカ「――ちっ、援軍か!!」
マミ「鉤爪の魔法少女・・・――まさか――彼女が!?」
杏子「おそらくはそうだろう。奴が、呉キリカ――」
杏子「そして!!」
杏子「あたしの、恋敵だ」
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:40:14.33 ID:teVv6jXyO
まどか「でも結婚するなら杏子がいいなって」
ほむら「!?」
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:50:24.05 ID:aFN8KHoP0
保守
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:50:49.47 ID:U7s/pPtK0
キリカ「なっ――まさか、君も織莉子を――!?」
杏子「おりこ・・・?知らんなぁ、それは何処の馬の骨かな――あたしのプリマドンナは、さやか唯一人だ!!」
キリカ「お、おり、おりこを、う、うまっう、うまま、う、ま馬の骨だと・・・」
キリカ「君は私を怒らせた!!刻んでやる、刻んであげるよ赤毛侍!!」
杏子「侍ではないさ・・・敢えて言うならあたしは――クリスチャンだ!」
マミ「え、そうだったの!?」
杏子「でなければ、教会に住んでいるはずがないだろう!!」
キリカ「知るかーっ!!」
マミ「ねぇ・・・貴方、大丈夫・・・?」
マミ「見たところ外傷はない・・・でも、もしかしたら頭を・・・」
マミ「このお腹に付いているの・・・ユグドラシエルの涙・・・よね・・・」
マミ「・・・濁り過ぎているわ。ニーズヘッグ(GS)に食べさせないと・・・」
マミ「頑張ったわね・・・貴方の仇は、佐倉杏子と、わたしが取るから・・・」
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 20:51:29.78 ID:U7s/pPtK0
マミさんちょっと気持ちわr…なんでもありません
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:03:09.81 ID:U7s/pPtK0
マミ「――巴マミ、目標呉キリカ――」
杏子「邪魔立ては無用!彼女の相手はあたし一人だ!!君は美国織莉子の元へでも
行きたまえ!そこにほむらが居るだろう!彼女に相手をしてもらってはどうだ!?」
マミ「暁美ほむら・・・そう。彼女が、戦っているのね」
マミ「解かったわ。それじゃぁ此処は貴方に任せる、佐倉杏子。――巴マミ、目標美国織莉子。
排除する」
キリカ「――行かせないよ!」
杏子「君の相手はあたしだと敢えて言ったはずだ!!」
キリカ「なっ!?わざわざ前に――」
杏子「行け、マミ!!」
マミ「ええ!」
キリカ「し、しかも!何故魔法が利いていない!?」
杏子「さやかの愛だ」
キリカ「な・・・に・・・」
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:15:41.45 ID:A2u/T+w90
保守
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:18:30.09 ID:U7s/pPtK0
キリカ「愛・・・そうか、愛、か」
杏子「そうだ――愛だ。さやかの愛が、君の小細工からあたしを護っているのさ!」
杏子(幻術・・・二度と使うまいと思っていたが・・・錯覚が必要とあらば使わねばなるまい・・・)
杏子(しかし・・・長期戦は不利・・・なんとしても、早期に討たなければ、自身が崩壊してしまう!!)
杏子(そうなればさやかとのエンゲージも、果たせぬというもの!それではさやかに申し分が立たない!)
杏子(さやか、あたしは必ず呉キリカとの一戦、勝利を修めよう・・・
だから気まぐれな君といえども、どうか死神に心を許すな)
キリカ(こいつ・・・あのさやかと呼ばれた少女とはまるで比べ物にならないくらいの
実力を有してる・・・おそらく、相当の経験を積んだ魔法少女・・・もしかしたら、私なんか
よりも――)
キリカ「ぐあっ!!」
杏子「戦いの最中に考え事とは、ナンセンスだなぁ、呉キリカ!!」
キリカ「調子に――乗るなぁ!!」
杏子「敢えて言わせてもらおう!」
杏子「断る!!」
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:28:06.07 ID:Hcfuu/di0
シスター・ブシドー
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:28:34.58 ID:U7s/pPtK0
キリカ「ふざけたことを!!」
杏子「はっはっはっは!!」
杏子(・・・解けた)
杏子「」ブワッ
キリカ(滝のような・・・汗・・・)
キリカ「そうか・・・そうなんだね・・・君」
杏子「ふっ・・・何が、かな?」
キリカ「私としたことが・・・つい彼女を罵られたことで激情に駆られてしまっていたよ。
所詮は君も、魔法少女だったね」
杏子「御名答――あたしは、魔法少女だ」
キリカ「偉そうに――一体いつまで、その減らず口が叩けるだろうね!!」
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:33:52.68 ID:By9nnKOgO
支援
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:38:31.12 ID:U7s/pPtK0
まどか(何故だ・・・)タッタッタッタ
まどか(何故・・・こんなことに・・・)タッタッタッタ
まどか(わたしが・・・わたしがいけないのか・・・?)タッタッタッタ
まどか(わたしが・・・一体何をしたと・・・!)タッタッタッタ
まどか「校舎内に居ては迷惑が掛かる・・・しかし、一体何処へ逃げれば・・」
おりこ「いっそのこと、地獄、なんて如何でしょうか、鹿目まどかさん?」
まどか「うっ――!?」
まどかの居た場所に落下した球体の数々。そして、降臨する美国織莉子。
おりこ「校舎外の中を逃げ惑わなかったことに称賛を与えましょう、鹿目まどかさん。
そして、無用な殺人をわたしに課さなかった貴女に返礼として、――望むのであれば、
安楽死を与えて差し上げようと思うのですが?」
まどか「何故だ・・・」
357 :
修正:2011/07/10(日) 21:42:43.26 ID:U7s/pPtK0
まどか(何故だ・・・)タッタッタッタ
まどか(何故・・・こんなことに・・・)タッタッタッタ
まどか(わたしが・・・わたしがいけないのか・・・?)タッタッタッタ
まどか(わたしが・・・一体何をしたと・・・!)タッタッタッタ
まどか「校舎内に居ては迷惑が掛かる・・・しかし、一体何処へ逃げれば・・」
おりこ「いっそのこと、地獄、なんて如何でしょうか、鹿目まどかさん?」
まどか「うっ――!?」
中庭を駆けていたまどかは、声の方向を見上げて、跳んだ。場所に落下した球体の数々。
そして、降臨する美国織莉子。 立ち上がると、まどかは彼女に対面した。
おりこ「校舎の中を逃げ回らなかったことに称賛を与えましょう、鹿目まどかさん。
そして、無用な殺人をわたしに課さなかった貴女に返礼として、――望むのであれば、
安楽死を与えて差し上げようと思うのですが?」
まどか「何故だ・・・」
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:52:49.25 ID:A2u/T+w90
保守
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:56:38.82 ID:U7s/pPtK0
まどか「何故お前はそうまでしてわたしを殺そうとする。何故、あの球体は空に浮かんでいる?
お前の企みは、わたしを殺すだけで充分だろう・・・なのに、何故・・・!」
おりこ「その通り。わたしの望みは貴女の詭弁に惑わされることなく殺害し、来る災厄を回避し、
世界を救済することです、鹿目まどか。
ですがそれを遂行するためなら――多少の犠牲は、厭いません」
まどか「それが・・・本当に世界を救うということなのか・・・?一つの災厄の芽を潰すために
他の無辜の芽さえも摘み取るのが、本当に正しいとお前は思っているのか!?」
おりこ「・・・」
おりこ「・・・えぇ」
まどか「――貴様は歪んでいる!!」
まどかは腰からPSSを取出した。
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 21:58:39.59 ID:U7s/pPtK0
おりこ「・・・それは、銃を構える貴女が言って良い言葉ではないでしょう」
まどか「――わたしは、魔法少女になるつもりはない。だがお前は・・・」
おりこ「えぇ――そのような妄言、聞く耳持つつもりはないわ、鹿目まどか」
まどか「――だというなら、お前たちの絶望を根絶するには――わたしの存在が、どうしても邪魔だというのだな?」
おりこ「そのとおりです――鹿目まどか」
まどか「ならば――わたしは、・・・魔法少女になりたかったわたしは・・・自分の命を刈り取ることで、お前の歪みを破壊する・・・」
まどかは、ゆっくりと、銃口を自分のこめかみに当てた。
まどか「だから誓ってくれ・・・これ以上、ほむらを、そしてさやかを、この学校の人間を傷付けることは・・・止めてほしい」
おりこ「・・・」
おりこ「――約束します」
まどか「・・・ありがと――」
ほむら「それには及ばないわ」
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:04:52.76 ID:aFN8KHoP0
間に合った…?
ほむぅう
燃える展開イイネ!
保守
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:11:25.15 ID:U7s/pPtK0
まどか「――ほむら――離してくれ!わたしは、わたしの手で世界の歪みを――」
ほむらは強引にまどかの手から拳銃を取り上げると、それを自分の盾の中に収納した。
ほむら「無駄なことよ、まどか――貴女が死ねば、今度は私から彼女達に戦争を吹っかけるだけ。
たとえ、貴女が魔女になって結界に取り込む人間よりも無慮の人間を虐殺することになってもね」
まどか「ほむ・・・ら」
おりこ「――ならば、交渉は決裂ね――鹿目まどか、そして暁美ほむらをわたしは排除しなければならないわ」
おりこ「わたしが――わたしとキリカが。世界を救世へと導くのだから」
おりこ「貴女達二人は良い道化だったわ――だって決意は、より確信的なものになったのだから」
ほむら「言ってなさい!!」
おりこ「――時間停止と未来予知――果たして、勝利するのはどちらでしょうね――暁美、ほむらさん」
エピタフ!
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:22:44.97 ID:A2u/T+w90
保守
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:27:03.43 ID:U7s/pPtK0
ほむら「どちらでもない――勝つのは私唯一人!」
威勢良く戦う二人だが、ほむらがどれだけ時間を止めようともおりこは予知をしてそれを回避し、おりこがどれだけ予知をしようとも、ほむらが
時間を止めて回避する。ほむらが仕掛けた小爆弾もことごとく回避される。だが、おりこが操る球体は、ほむらの銃撃にことごとく
撃墜されるので、互いにジリ貧の様相を呈していた。
おりこ「――何故、貴女はあれを知っていながらも、何もしようとしない、黙って見過ごしていられるの!」
ほむら「今度こそ――あれはわたしが食い止める――何よりも、まどかの死を!」
おりこ「そういって――貴女はあそこで彼女の名を呟いていたじゃない!」
ほむら「させないわ、そんな未来は・・・私が必ず阻止する」
おりこ「この・・・解からず屋!」
ほむら「どっちが!」
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:28:50.60 ID:D7TGoFjZ0
ザ・ワールドVSキング・クリムゾン
369 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:36:03.71 ID:U7s/pPtK0
おりこ「貴女の頑迷の為に、数千数万数億の人間の命が犠牲になるというのが、どうして解からないの!?」
ほむら「貴方の妄信の為に、どうして一人の女の子の命を諦めなければいけないの!」
ほむら「それは私の友達なのよ!?たった一人の大切な友達を持つ貴方なら私の気持ちを理解出来るでしょうに・・・!」
おりこ「・・・なら、貴方だって、解かるでしょう・・・貴方がわたしの立場でも、同じことをするわ・・・」
おりこ「たったひとりの大切な人の為に、世界が平和であれと望むことが・・・どうしていけないの?」
ほむら「それは、私の問いよ」
おりこ「いいえ、私の問いだわ」
ほむら「・・・私の友達の為に死んで、美国織莉子」
おりこ「あなたこそ、わたしの大切な人の為に死んでもらうわ、暁美ほむら」
おりこ「――此処にいる多くの生徒共々ね!!」
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:45:31.89 ID:A2u/T+w90
保守
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:51:41.19 ID:U7s/pPtK0
おりこ「鹿目まどか――こんな結果になってしまい、非常に残念だわ。それじゃぁ――さようなら」
まどか「な・・・!!」
QB『みんなを救いたいかい、まどか?』
まどか「貴様・・・!」
QB『君ならば、造作もないことだよ?』
ほむら「――まどか!!」
おりこ「時間を止めても無駄よ、暁美ほむら・・・わたしには、観えているわ」
ほむら「言ってなさい!!」
QB「皮肉なことだね・・・美国織莉子。誰よりもそれを阻止したかった君が、決意の寸前まで彼女を
仕立てあげたのだから・・・本当に、君には感謝しているよ、織莉子」
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 22:53:18.33 ID:U7s/pPtK0
まどか「ほむら!」
ほむら「逃げるわよ、まどか」
まどか「何故だ!!」
ほむら「良いから、逃げるのよ!!」
まどか「嫌だ・・・わたしは・・・逃げない」
ほむら「なっ――どうして――」
まどか「わたしには・・・出来ない・・・罪を背負って――助けられるというのに、誰も助けずに逃げるなど、
耐えられるわけがない!!」
ほむら「そんな――」
まどか「お前に出来ぬというのなら・・・無理にやれとは言わない・・・だが、わたしなら出来る・・・
わたしなら・・・みんなを救える・・・!」
まどか「・・・わたしは、魔法少女になる」
ほむら「――なっ、馬鹿なことを――」
ほむら「あっ――」
ほむらの手から離れ、まどかの時間も停止した。
保守
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:02:32.53 ID:U7s/pPtK0
ほむら「そんな・・・まどかぁ・・・!!」
マミ「――暫定的な全人類の滅亡の回避と――決定的な数百人と一人の死の阻止――」
マミ「どちらに正義があるとすれば――それは、後者でしょうね」
マミ「なぜなら――前者は限りなく起こり得ないことだからよ」
マミ「わたし、巴マミとユグドラシエルが・・・在り続ける限り・・・ね」
マミ「これは――みせしめよ」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
空に浮かぶ、無数の球体は、宙に現れた金色の、空のように広い布に包まれると、まるでお菓子袋のように
封をされ、少女の大声と共に放たれた砲撃に焼かれ、消滅した。
マミ「何度しようと同じことよ、美国織莉子・・・貴方には、もうこれ以上誰も殺させやしないわ・・・この、巴マミが」
おりこ「なっ!」
おりこは金色のリボンによって束縛された。
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:03:28.72 ID:aFN8KHoP0
マミさんかっけええええええ
OO要素どこいった。滅茶苦茶面白いな。
支援だ
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:12:29.28 ID:U7s/pPtK0
マミ「――チェックメイトね、美国織莉子」
おりこ「くっ・・・まだ・・・!」
ほむら「巴マミ・・・」
まどか「・・・巴マミ」
マミ「多くの魔法少女殺した罪・・・そして、多くの人間を殺そうとした罪――万死に値するわ!」
おりこ「・・・こんな拘束、造作もないわ。何度でも破って――」
おりこ「――あ――」
おりこ「・・・そんな・・・嘘・・・どうして・・・」
マミ「・・・何?」
ほむら「・・・?」
おりこ「・・・あぁ・・・キリカぁ・・・」
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:12:36.07 ID:/SAlmsKR0
万死発言でマミリアさんだと思ってたらいつものかっこいいマミさんだったでござる
ほむら「ほむライザー合体!」ピョンガシッ
まどか「重いぞ」
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:22:35.60 ID:aFN8KHoP0
保守
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:23:09.73 ID:U7s/pPtK0
キリカ「君は愛の化身ではなく――ただの魔法少女だった。そうだろう、クリスチャン?」
杏子「さぁどうだかな・・・少なくとも、あたしは愛の徒を気取らせてもらっていたよ・・・!」
キリカ「肉体の超過に回復が追いついていないね・・・そんな体中から血を噴出して・・・もう立っているのも
やっとなんじゃないかな?」
杏子「ふっ・・・ならばあたしが、そのような幻術をしているのだろう。そして君は、まんまと術中に・・・」
キリカ「もうその減らず口は飽きたよ・・・そろそろ、終わりにしよう。おりこ・・・待っててね・・・君の許へ今、行くから」
キリカ「・・・君の言う、愛の徒の同士としての情けだ・・・せめて、苦しまずに、死んでく――」
「じゃあさ・・・あんたはすっごい苦しんで、虫けらみたいに惨めに死んでくんないかなぁ・・・?」
「あたし、あんたが苦しんで痛い痛い助けてって泣き叫んで赤ちゃんみたいにおしっこ漏らすところ・・・めちゃくちゃ見てみたいんだわぁ・・・!」
一葉、二葉、三葉と、キリカの胸にツユ草が生える。視神経を痛めた杏子には、呆然として何が起きているか解からない。・・・だが、この声は。
杏子「さや・・・か?」
杏子の顔の近くに何かが落ちた。
382 :
修正:2011/07/10(日) 23:26:07.40 ID:U7s/pPtK0
キリカ「君は愛の化身ではなく――ただの魔法少女だった。そうだろう、クリスチャン?」
杏子「さぁどうだかな・・・少なくとも、あたしは愛の徒を気取らせてもらっていたよ・・・!」
キリカ「肉体の超過に回復が追いついていないね・・・そんな体中から血を噴出して・・・もう立っているのも
やっとなんじゃないかな?」
杏子「ふっ・・・ならばあたしが、そのような幻術をしているのだろう。そして君は、まんまと術中に・・・」
キリカ「もうその減らず口は飽きたよ・・・そろそろ、終わりにしよう。おりこ・・・待っててね・・・君の許へ今、行くから」
キリカ「・・・君の言う、愛の徒の同士としての情けだ・・・せめて、苦しまずに、死んでく――」
「じゃあさ・・・あんたはすっごい苦しんで、虫けらみたいに惨めに死んでくんないかなぁ・・・?」
「あたし、あんたが苦しんで痛い痛い助けてって泣き叫んで赤ちゃんみたいにおしっこ漏らすところ・・・めちゃくちゃ見てみたいんだわぁ・・・!」
一葉、二葉、三葉と、キリカの胸にツユ草が生える。視神経を痛めた杏子には、呆然として何が起きているか解からない。・・・だが、この声は。
杏子「さや・・・か?」
呉キリカの爪が、落ち、彼女の上半身がずれ落ちて、背後が瞭然となる。
そこには、美樹さやかの輪郭をしていた者が立っていた。
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:33:52.98 ID:U7s/pPtK0
さやか「はぁーい、さやかちゃんでーす♪」
杏子「本当に・・・さやか・・・か?」
さやか「あったりまえじゃん?あんた、可愛い彼女の顔忘れたのぉ?」
さやか?それを信じるには、彼女の口調は淫靡だ。
さやか「まっ、いっか。それよりもさ、これ、見てよ――って、そんだけ血だらけなんじゃ、
見えないっか。うんうん、疑っちゃうのもしかたないよねぇー
――はい、これでもうだーいじょうぶ♪」
視界が明るくなる。そこに立っているのは、紛れもなく美樹さやかだ。だが――彼女は、こんなに妖艶に、
微笑むだろうか?
さやか「ねぇ、これ、こいつのソウルジェムなんだよ――つまり、こいつの魂が此処に入ってんの。此処にこいつが居るんだよ?
・・・ねぇ、覚えている?昨日の夜のこと。あたしとあんたが激しい追いかけっこしてたときのこと・・・
こいつがさぁ、いきなり割って入ってきてさぁ・・・あたしらを殺してくれたよねぇ!あっはっはっは!こーんな石ころがさぁ・・・
あたしらのことさぁ!!・・・あはは、見て見て、これ。なんか強く握る度にどんどん汚れいくんだけどぉ!あははははっ!ねぇ、怒ってるの?
呉キリカ、あんた怒ってんの?あぁあぁこわいこわーい・・・そんな怖い奴は、えい♪はい、こ・な・ご・な」
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:40:47.64 ID:U7s/pPtK0
杏子「――誰だ、貴様」
さやか「えぇ?だからさやかちゃんだって――」
杏子「貴様がさやかなはずがないだろう!!」
さやか「ちぇー。なーにさ怒っちゃってさ。あーもう良いよ。――あんたも死んじゃえばーか――」
剣を握り、右手でそれをもって徐に柄左肩に合わせたさやかは、微笑んで、そのまま横薙ぎに杏子を斬ろうとした瞬間――
静止して、呉キリカの血だまりに、倒れこんだ。
杏子「さやか!」
彼女を抱き起こしてやりたい・・・しかし、自身の傷がまだ、癒えていない・・・」
杏子「くっ・・・何なんだ、あのさやかは・・・」
まるで、狂気の塊だ。
これは面白い
しかしお前が言うなあんこwww
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:45:16.49 ID:U7s/pPtK0
ちょっと風呂はいってきます
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:47:41.79 ID:aFN8KHoP0
面白いぞー
388 :
忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/07/10(日) 23:47:57.11 ID:Xlb91CyP0
やっと追いついた
全力で保守だ!
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:50:51.54 ID:U7s/pPtK0
色々と可笑しな点があって本当にすまんね
熟読はさけてほしい、ノリで読んでください
この題材を御せてた虚淵さんと黒江さんはすごいっすね
ちょっと風呂はいってきます
つまりまた明日ってことだな
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/10(日) 23:53:25.71 ID:P7t3pw/G0
それじゃまたねって
阿修羅すら凌駕する保守だ!
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:02:23.98 ID:wYbYAgKq0
保守
保守
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:09:44.26 ID:8VFIstAv0
C
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:18:53.01 ID:wYbYAgKq0
保守
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:24:07.72 ID:zmSWumu/0
おりこ「――貴女が居なければ――わたしは・・・何の為に生きれば――」
ほむら「――まずい――巴マミ――引き金を――!!」
貴女が居たから、わたしは自分を見出すことが出来た。
貴女が微笑んでいてくれたから、わたしは微笑んで居られた。
貴女が愛してくれたから、わたしは人を愛する喜びを知った。
貴女が居たから・・・世界が、平和であることを望み続けたのだと。
わたしは、この戦いの中で感じ、貴女を失って、始めて気が付いた。
だから貴女の消えた世界は・・・こんなにも醜く・・・憎らしい・・・。
鹿目まどか。
わたしは、貴女の狂信者へと、成り果てました。
・・・どうか、この最悪の世界を・・・思う存分壊してしまいなさい・・・。
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:33:18.45 ID:wYbYAgKq0
保守
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:42:25.54 ID:oSSpiDGo0
あちゃー
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:49:11.09 ID:zmSWumu/0
マミ「これは・・・魔女の結界・・・な・・・一体何が・・・!」
ほむら「・・・まずい・・・まさか、美国織莉子が・・・!!」
マミ「一体・・・何が起きて・・・!」
ほむら「――来る!!」
林の奥を抜けた先に広がる花畑の丘。草花の香り乗せた微風が心地良く、空には雲を浮かべた蒼穹が水平線が彼方まで広がっている。
右手にはログハウスが一つ、林に面して建てられていた。その扉は、開け放たれていた。――突然景色が変わる。
マミ「なっ――今度は一体何!?」
まどか「此処は・・・」
ほむら「・・・そんな・・・どうして・・・!!」
そこは世界の終末。鹿目まどかが魔女と成り果てた世界。
ほむら「くっ――二人とも、私の手を握って!早く!!」
ほむらの後ろには、林が広がっていた。ほむらは二人を牽いて、踵を返す。次に広がったのは、
戯画的で、顔の潰れた人間が、一本道の両側に沿って並べられて、万歳を繰り返す結界。
ほむら「良かった・・・あれは現実ではないのね・・・」
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:52:24.12 ID:zmSWumu/0
マミ「現実って――現実って――うわあああああああああ!!」
まどか「どうした、巴マミ!」
マミ「さ――触らないでよ!」
マミ「げ、現実って、現実って――な、ど、どうして――!」
マミ「どうして――美国織莉子が魔女になったのよ!?」
マミ「何が――どうなって――」
マミ「おかしいじゃない・・・どうして魔法少女の彼女が魔女に・・・!!」
ほむら「・・・貴方、やっぱり何も・・・」
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 00:53:10.45 ID:oSSpiDGo0
いやー連鎖がー
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:00:55.71 ID:zmSWumu/0
マミ「何――一体――何――」
マミ「あああああああああうるさあああああああああああああああああいいいいいいっ!!」
マミはマスケット銃を召喚すると、それを万歳を繰り返す民衆の使い魔達に乱れ撃った――再び
魔女に、ほむら、まどか、マミは魔女の本結界へと召喚される。
マミ「あぁ――あぁ!!」
マミ「わたしのしていたことは!してきたことはぁ!!」
マミ「あぁ――あぁ!!」
マミは崩れ落ち、悲嘆した。奇しくも救済の魔女の目の前で。もっとも、彼女は何もしない。
ただ、空に手を伸ばし続けている。
ほむら「・・・ソウルジェムに穢れを溜め込みすぎた魔法少女はやがて魔女の卵を産み、魂を消滅させる」
ほむら「それが、私達魔法少女よ」
マミ「そんな・・・そんなの・・・情報には・・・!」
ほむら「・・・貴方が後生大事そうに持っていて、語り掛けていたそれは・・・貴方自身。
私達の体はもう、抜け殻なのよ。前に、貴方が言ったようにね」
マミ「まさか・・・そんな・・・」
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:15:44.03 ID:wYbYAgKq0
保守
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:15:55.17 ID:zmSWumu/0
マミ「そんな――魔法少女が――魔法少女が魔女に――魔女になるなら――」
マミ「みんな――みんな死ぬしか――!」
まどか「それは違う!」
まどか「それは違う、巴マミ」
まどか「お前のその考えは・・・間違っている」
マミ「――魔法少女じゃない貴方が!勝手なこと言わないでよ!!」
マミ「わたしはねぇ、こんな体にされたの、そして、この世で憎み続けていた
悪に自分が成り果てるのだと、そう明言されたのよ!?」
マミ「あのとき生きたくて・・・生き延びたからには理由が欲しくて戦い続けてきた・・・
魔法少女になった自分は、世界を救える、いや救うべきなのだと思っていた・・・だけど
・・・それは・・・全部無駄なことだったってことじゃない!!」
マミ「わたしという存在が――魔法少女という存在そのものが、世界を乱す悪の種なのよ!」
マミ「なのに魔法少女ではい貴方が――ただの人間である貴方が――どうして貴方が――!」
マミ「そんな勝手な事!」
まどか「お前が魔女になるなら――わたしは最悪の魔女だ。お前が魔法少女として魔女になると言われたように、
わたしは・・・ついさっきまで、自分が人間でありながら、最悪の魔女になると言われて、命を狙われ続けた」
マミ「だから――貴方は人間じゃない!!勝手なこと言わないでよ、解かってるみたいに言わないでよ!!
もういや・・・殺して・・・殺してよぉ・・・」
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:25:44.19 ID:zmSWumu/0
ほむら「・・・了解したわ」
まどか「ほむら・・・」
ほむら「巴マミ――そのまま頭を伏せていなさい・・・」
まどか「ほむら――お前――!!」
ほむら「まどか・・・私は今、無性に彼女のソウルジェムを狙い撃ちたいの」
まどか「ほむら――!!」
バンッ
ほむら「・・・」
まどか「なっ・・・」
ほむら「・・・そうよね」
ほむら「それが正解よ、巴マミ」
顔をぐしゃぐしゃにして、マスケット銃を構え、自分の胸を撃ったマミに、ほむらは微笑んだ。
ほむら「誰だって死にたくない・・・そして私達はさらに、魔法少女になりたくない・・・
なら、ならなければ良いだけの話だわ。・・・もとより奇跡で昇華させた私達の存在は、多く矛盾を孕んで
いるのよ、巴マミ」
ほむら「ねぇ、私達が魔女になるのは、一体いつなの?」
408 :
修正:2011/07/11(月) 01:28:35.41 ID:zmSWumu/0
ほむら「・・・了解したわ」
まどか「ほむら・・・」
ほむら「巴マミ――そのまま頭を伏せていなさい・・・」
まどか「ほむら――お前――!!」
ほむら「まどか・・・私は今、無性に彼女のソウルジェムを狙い撃ちたいの」
まどか「ほむら――!!」
バンッ
ほむら「・・・」
まどか「なっ・・・」
ほむら「・・・そうよね」
ほむら「それが正解よ、巴マミ」
顔をぐしゃぐしゃにして、マスケット銃を構え、自分の胸を撃ったマミに、ほむらは微笑んだ。
ほむら「誰だって死にたくない・・・そして私達はさらに、魔女になりたくない・・・
なら、ならなければ良いだけの話だわ。・・・もとより奇跡で昇華させた私達の存在は、多く矛盾を孕んで
いるのよ、巴マミ」
ほむら「ねぇ、私達が魔女になるのは、一体いつなの?」
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:36:37.99 ID:zmSWumu/0
マミ「それは・・・ソウルジェムに絶望が溜まりきったときだと貴方が――」
ほむら「それは、いつ?明日?明後日?来年?再来年?十年後?二十年後?三十年後?
百年後?千年後?万年後?億年後?――貴女はいつになったら、魔女になりたいの?
貴女は――魔法少女として、どれだけ生きてきたの?」
ほむら「どうして――絶望して尚、貴女は魔女になっていないの?」
マミ「――成りたくない・・・」
マミ「魔女になんか――なりたくない!」
マミ「絶対に、永遠に!!」
ほむら「そう・・・きっと、そうなれるでしょうね、貴方なら・・・今尚、希望の絶えない貴方なら・・・魔女に
成る事はないでしょうね・・・」
ほむら「――巴マミ、貴女は一体何であり――そして、何になりたいの――?」
マミ「――わたしは――わたしは――!!」
マミ「――わたしは魔法少女――わたしは、魔法少女!!」
マミ「わたしは魔法少女巴マミ・・・誓うわ・・・永久に・・・魔女になんか、なったりしない」
マミ「――魔法少女巴マミ。目標を確認。――殲滅するわ!!」
410 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:38:21.48 ID:SEP0SzJm0
さる
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:40:35.76 ID:zmSWumu/0
ほむら「それで良いのよ・・・貴方は」
マミ「暁美・・・ほむら・・・」
マミ「いえ・・・暁美・・・さん」
マミ「・・・ありがとう、暁美さん」
ほむら「礼には及ばないわ。それよりもさっさと、この魔女をどうにかしてしまいましょう・・・」
マミ「えぇ・・・まさか、貴方とフォーメーションを組む時、来るなんて思いもしなかったわ」
ほむら「あの、ユグナントかはもう良いの?」
マミ「えぇ・・・そのごっこ遊びは今日で卒業・・・だって、鏡に話し掛けているみたいで怖いじゃない」
ほむら「・・・・・・今までも、充分怖かったけれど」
マミ「何か、言ったかしら?」
ほむら「・・・いいえ」
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:49:49.34 ID:K66tAcTT0
いいねぇ
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:51:32.51 ID:zmSWumu/0
マミ「それよりも・・・此処の魔女は一体どんな敵なのかしら・・・全く攻撃してこないなんて・・・」
ほむら「・・・えぇ・・・ただ、解かることは一つ・・・あの大きな黒い柱のような存在は、
決して相手にしてはいけないわ・・・相手に出来る代物ではない」
マミ「・・・知っているの?」
ほむら「えぇ・・・」
まどか「・・・あれが、わたしの魔女か」
マミ「あなたの・・・魔女」
ほむら「まどか・・・どうして・・・」
まどか「お前達が和解している間に少しだけ考えていた・・・あれのことを・・・美国織莉子の
絶望の中に具現する存在のこと、そしてほむらの驚愕・・・すると、否応なくわたしという答えを受け容れてしまった。
というだけだ」
マミ「・・・そう、だから貴方、さっき・・・」
まどか「・・・だがあれを見せられて尚、わたしの意思が変わらないということを、お前に伝えたかった」
まどか「・・・お前はわたしが人間だと言ったが、違う・・・わたしは、必ず魔法少女になってみせる。
そしてそのときは、巴マミ、お前のように、永遠の魔法少女にわたしは成りたいと思う」
マミ「そう・・・じゃぁ、尚更頑張らないとね・・・」
マミ「未来の後輩に、かっこ悪い所見せられないもの!」
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:54:08.13 ID:APvsva0o0
熱いな
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 01:58:44.49 ID:zmSWumu/0
ほむら「私がさせないけどね」
マミ「・・・ですって」
まどか「断る!!」
ほむら「はぁ・・・頭痛がするわ」
マミ「さてと、それじゃぁ張り切って行きましょうか」
マミ「鹿目さん、貴方はこの結界の中で大人しくしていなさい。まだ、魔法少女ではないのだから」
まどか「・・・了解した」
マミ「不服?」
まどか「あぁ」
ほむら「・・・それじゃぁ、行くわよマミ」
マミ「そうね、暁美さん」
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:04:51.53 ID:oSSpiDGo0
ひとまず乗り越えたか
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:09:47.41 ID:SEP0SzJm0
まどか「鹿目まどか14歳、永遠の魔法少女です!」
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:10:42.13 ID:zmSWumu/0
展開がぐちゃぐちゃしているんで今日は馬鹿SS一つ建てて寝ます
此処まで付き合ってくれた方々どうもありがとう
本当に保守は良いよ、体に悪いから
とりあえず一段落。ありがとうね、読んでくれたみなさん
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:11:27.77 ID:k5v5XctaP
クライマックスで寝るのかよww
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:12:05.91 ID:zmSWumu/0
やっぱり普通に寝ます
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:14:20.05 ID:oSSpiDGo0
とりあえず乙っちまどまど!
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:18:16.51 ID:wYbYAgKq0
おーいもうストーリが作れないというのなら
ここで終了宣言されればこちらとしては
保守を止めざる得ないだろう。
まだ書く気があるのならこちらとしては
見る気満々なので保守し続ける気なのだが。
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:24:15.81 ID:oSSpiDGo0
立て直してくれるのが一番だけどね〜
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:26:58.78 ID:zmSWumu/0
うん、明日建て直すから保守は良いよ
お前はちょっと休め書いているときに保守レスもらうと体が
心配になってとてもじゃないが書いているのが申し訳なくなるんだ
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:30:23.73 ID:oSSpiDGo0
ならまたよろしくです!
乙っちまどまど!
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/07/11(月) 02:34:43.88 ID:wYbYAgKq0
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
.,−'''''~~~ ̄ ̄~~''' - 、
\ ,へ.人ゝ __,,.--──--.、_/ _,,..-一" ̄
\ £. CO/ ̄ \ _,,..-" ̄ __,,,...--
∫ / ,、.,、 |,,-¬ ̄ _...-¬ ̄
乙 イ / / ._//ノ \丿 ..|__,,..-¬ ̄ __,.-一
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マ .ゝ∨ / || " 丿/ノ--冖 ̄ __,,,,....-─¬ ̄
( \∨| " t−¬,,...-一" ̄ __--¬ ̄
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