1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ID:ouhN1POQ0の代行どす
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:29:26.45 ID:ouhN1POQ0
代行せんくす
次から投下開始
あまり書き溜めてないんでよろすく
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:33:12.80 ID:ouhN1POQ0
執事「いい加減起きてくださいませんか、魔王様」
魔王「いやだ、まだ眠い……」
執事「今日がどういう日か理解していらっしゃいますか?
貴方様の魔王就任の記念式典なのですよ?」
魔王「別に記念してもらいたくない、寝る……」zzz
執事「あと10年も寝ていたら何も食べられないしお酒も飲めませんよ」
魔王「それはマズイッ!」ガバッ
執事(なんと物欲に弱い魔王でしょうか……先代が見たらなんと申されるやら)
魔王「執事!早急に支度をせよ!式典まであと20分もないぞ!」
執事「かしこまりました」ペコリ
魔王「うふふふ〜、どんなご馳走が出るかな〜♪」ルンルン
執事(風体も漆黒を纏う魔王に相応しくない可愛らしさ、性格も人間界を
滅ぼそうなどと考えないような優しさ……個人的には好ましいですが、
この先どうなってしまうのでしょうね)ハァ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:35:32.06 ID:ouhN1POQ0
<魔王城 パーティーホールに繋がる空中回廊>
魔王「して、今日の式典で我は何をすればよいのだ?」
執事「まさか……魔王様、何も知らずに会場に向かわれようとしていたのですか!?」
魔王「う、うむ……実際のところ何もわからぬぞ」
執事「………」
魔王「なんか、スマン」
執事「仕方のない御方です、本日の式典には魔界に存在するあらゆる部族の長の方々、
及びに先代の魔王様のご友人、貴方様の個人的なご友人等を招待し、貴方様の
魔王としての正式な就任を祝うと共に、新生魔界の誕生の瞬間をお披露目するというものです」
執事「そして、貴方様の役割は新たなる魔界の王として、威厳と恐怖を持ち、『全ての
部族を統べる王』としての質を示すことにあります」クドクド
魔王「ふむ、なるへそ」
執事「理解しておられるのですかっ!?今日の式典の貴方の姿を見て、先代魔王の下に
付いていた各部族の長は今後の身の振り方を決めるというのに!」
魔王「お父様に忠誠を誓った者たちだ、きっと大丈夫であろう」ニコニコ
執事(っ!?……確かに、この笑顔には毒気を抜かれます、きっと大丈夫、信じましょう)
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:36:56.87 ID:kJLkauwU0
性別が問題だ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:37:17.79 ID:ouhN1POQ0
<魔王城 パーティーホール>
ガヤガヤ ガヤガヤ
パッパパパー!パッパッパッ パッパパパー!!
近衛兵「新生魔界の長、魔王様のおな〜り〜!!」ビシッ
淫魔長「あら、あれが新しい魔王ちゃん?可愛い顔してるじゃない」ウフフ
火竜長「ふむ、顔立ちは可憐であるが、身に纏う魔力はまさしく魔王のそれであるな」
吸血鬼長「ホウ……これはこれは……」
執事(大丈夫でしょうか……何かヘマをやらかさなければいいのですが)ソワソワ
魔王「んっ……ごほん!あー、てすてす」コンコン
執事(嗚呼……ダメかもしれませんね」
魔王「皆の者、今日は不肖この魔王のために集まってくれて感謝する、まずその礼を先に述べたい」ペコッ
ザワザワ
???「魔界の王ともあろうお方が頭を下げられるなど……」ヒソヒソ
???「先代の王ではありえなかったことですな」ヒソヒソ
淫魔長「ふぅん……」
ほお
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:39:42.14 ID:U6arkN7I0
淫魔長とな
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:40:07.42 ID:ouhN1POQ0
魔王「我は新生魔王となり、この魔界を統べてゆく者だ。しかし、未だその力は全く及ばぬ」
魔王「もし、この中に謀反を企む者がいるならば、今がチャンスであろう」
ザワザワ! ザワザワ!
執事(魔王様ッ!何を言っておられるのですかっ!)
魔王「しかし、我は信じている。偉大なる父に忠誠を誓ったその忠義心を信じている」
火竜長「ふむ、忠義心か……」
魔王「そして、皆が……ここに集いし各部族の長や父の友人、そのほか剛の者が、私を助けてくれると
そう信じている」
魔王「我は弱い、父のような魔法の才能もなく、ただその魔力を受け継いだだけに過ぎん」
吸血鬼長「あれだけの魔力を持っていながら使えないというのか……宝の持ち腐れだな」ボソッ
淫魔長「あら、ちょっと口が過ぎてよ?」キラッ
吸血鬼長「う、うむ、すまん……」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:42:58.63 ID:ouhN1POQ0
魔王「だが、我は思うのだ。魔王がいくら強力な力を持っているとしても、それは数千数万の民の力には及ばぬ」
魔王「そして、集いし民の力は何者をも凌駕する強大な力となってこの魔界を覆うのだ」
執事(魔王様……立派なスピーチにございます!)ウルウル
魔王「そしていつの日か、殺し、殺される日が来なくなることを我は願う。強大な力を人間界への進行に使うのでは
なく、人間界と魔界の調和へと使いたい……我はそう思うのだ」
???「甘いぞっ!人間は滅ぼし尽くさねばならない!奴らは我らの敵だっ!」
そうだそうだ! 殺せっ! 滅ぼせっ! 焼き尽くせっ!
魔王「この先を……聞いてくれ」ボソボソ
執事(魔王様っ!)シャキッ!
火竜長「黙らぬかっ!!!」ビリビリ
………………
執事(火竜長殿……一喝して頂かなければ私がヤツらを殺めるところでした、感謝します)チャキンッ
魔王「火竜の長よ、感謝する」
火竜長「恐悦至極」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:44:59.85 ID:ouhN1POQ0
淫魔長「ふふっ、いいところを持っていったわね?」クスクス
火竜長「当然のことをしたまで」
魔王「我が言いたいことなど大したものではない、ただ一つ……殺せば、殺されるのだ」
魔王「我らが人間を憎み、殺せば、人間は我らを憎み、殺す。この悪循環になんの意味がある!?」ポロポロ
魔王「わ、我はっ!お父様の行いを見てぎたっ!でも……だがらごそっころじだぐないんだっ!」ウワーン
火竜長「今までこんなに優しく、清らかな心を持った王がいただろうか?私は火竜の長、火竜の一族は争いを好まぬ
私は魔王に付き従うことをここに誓おう」ザッ
魔王「えっ……我に忠誠を誓ってくれるのか?」
淫魔長「そうねぇ……私たちも争いは好きじゃないわ、私たちも、魔王様に忠誠をお誓いするわ」ザッ
吸血鬼長「そもそもワシらは人間と相互利用の関係にある、異論はない」ザッ
???「我らも従おう」ザッ
???「新たな魔王に揺ぎ無き忠誠を」ザッ
???「まぁ、仕方ありませんね……人間と仲良くなんて気に入りませんが、魔界の総意と言うのであれば」ザッ
執事(まだ不満そうな者がいますが、しっかりとまとめあげた……これもやはり王族の『血』でしょうか)フフフ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:46:03.67 ID:jml9Mxx5O
年末
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:47:26.89 ID:ouhN1POQ0
近衛兵「魔王様っ!侵入者ですっ!」バタンッ!
執事「なんですって!?警備は万全のはずですよ?」
近衛兵「そ、それが……城門や城内に配置していた近衛はすでに全員気絶させられていて……」
執事「まさか、来たのですか……『奴』が」
執事「近衛っ!魔王様と来賓の方々をお守りしなさい!」
近衛「はっ!」バッ
魔王「執事、大丈夫なのか?この城に乗り込んでくるなんて正気の沙汰ではないぞ」フルフル
執事「大丈夫です魔王様、命に代えてもお守りいたします」スッ
???「おっと、ここかここか」バッ ドーンッ
執事「上からっ!?」
???「盛り上がってるとこわりーなー、ちょいと用事があってよ」
執事「勇者……魔王様を殺しに来たのですか……」チャキ
勇者「まあ、そんなとこだ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:49:00.03 ID:ouhN1POQ0
淫魔長「あれが勇者……確かに大した魔力を持ってるじゃない、おいしそぉ」ジュルリ
火竜長「魔王様を殺すだと……させぬわ」ゴゴゴゴ
執事「命に代えても……お守りしますっ!」バッ
勇者「へへっ、来いよ」ジャキンッ
………………
魔王「者共下がれっ!」
執事・淫魔長・火竜長「………」
執事「ま、魔王様……何を言って」
魔王「聞こえなかったか、下がれ」ヒュォォォ
執事(これは……まさか、魔王様)
魔王「勇者と申したな、お初御目にかかる、我は新生魔界の王、魔王である」スッ
勇者「……お、おう、俺は勇者だ」ビクッ
執事(魔王の器が……開かれた……)ゾクッ
淫魔長(何よコレ……さっきの魔王ちゃんとは別人じゃないの……)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:50:02.04 ID:DQrvIfIU0
支援
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:50:19.46 ID:6OoIZUMN0
支援いたす
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:50:22.31 ID:ouhN1POQ0
魔王「非礼をお詫びする、この通りだ」ペコリ
勇者「あ、いえいえ」ペコリ
魔王「さて、唐突な質問で恐縮だが、勇者殿、なぜ我を殺そうとするのだろうか?」
勇者(なんだこの子、さっきまであの執事の後ろに隠れてたってのにいきなり……この威圧感、ハンパじゃ
ねぇ目を逸らしたら一瞬でヤられる……)
勇者「人間界の王からの命令だ、人間界に仇なす魔界の王を殺せと」
魔王「人間界に仇なす……か、それは面白い」フフッ
勇者「面白い……だとっ!?お前たちに人間が何人殺されたと思っているっ!」
魔王「では人間が魔族を何人殺したと思っている?」
勇者「うっ……」ジリッ
魔王「止めねばならんのだ、誰かが、この負の連鎖を」
勇者「だけど……命令は……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:52:07.40 ID:ouhN1POQ0
魔王「命令を下すものは殺される苦しみを知らぬ、殺す苦しみを知らぬ、そういうものだ」
魔王「そして恥ずかしいことに我も知らぬ、ずっと……ずっと知らなかった」
執事「魔王様……」
勇者「だけどよっ!今さらそんなこと言ったって」
魔王「勇者殿は強いのだな」
勇者「……?あ、ああ、一応人間界で最強だ」
魔王「この魔王城に単身で乗り込んでくるなど思いもしなかった、そして我の元へと辿り着くなどと」
勇者「まあ、キツかったと言えばキツかったかな?」
魔王「近衛は気絶させられたと聞いている、なぜ殺さなかった?」
勇者「そりゃあ……城を守ってるだけのヤツに罪はないだろ?」
魔王「良かった、まだそういう心を持っているのなら、話も通じそうだな」
勇者「……?」ポカン
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 11:55:15.23 ID:ouhN1POQ0
魔王「我は人間と魔族との友好関係が不可能なものではないと考える」
勇者「馬鹿馬鹿しい……この100年戦争続きだぞ」フンッ
魔王「それでも……だ、誰かが始めなければならない、終わりを始めなければ……」フラフラ
勇者「ど、どうした?」アセアセ
執事「魔王様っ!どうなされましたっ!?」ガシッ
魔王「少し疲れた……申し訳ないが、話はあと……で」ガクッ
勇者「お、おいおい……どうしちまったんだよ」
執事「どうやら急に力をお使いになられたのでお疲れになったようです」
火竜長「如何する勇者よ、ここで魔王に手を下すというのなら、火竜族の誇りを持って立ち向かおう」
淫魔長「そうねぇ、せっかく戦争を終わらせようっていうんですもん、私も黙っちゃいないわよ?」
執事「私は魔王様の側近として、守らせて頂きます」
勇者「あー……わかったわかった、一時休戦だ」ハァ
執事「魔王様を寝室へお運びしましょう、勇者殿は応接まで……お話したいこともあります」
魔王は女の子だよね?きっとそうだよね?かわいい女の子だよね?
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:00:07.62 ID:ePoOe8iu0
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:00:45.56 ID:ouhN1POQ0
執事「他の部族の長の方々も共に応接間にお越しいただけますでしょうか」
部族の長ら「「わかった」」
勇者(どうなっちまうんだよ……しかし、新しい魔王がこんなに可愛い女の子なんてな)
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:05:29.98 ID:ouhN1POQ0
【第一章 終わりの始まり】
勇者「で、話したいことってのはなんだい?」カタッ
執事「魔王様の特殊な力のことでございます」
勇者「力?さっきの雰囲気がいきなり変わったやつか?」
執事「そうです、あれは魔王様だけに現れた特殊なものです。魔王様が魔法を使えないのはご存知ですか?」
勇者「ああ、魔法の流れが形成されてなかったな、やっぱり使えないのか」
執事「先天的なものか、それとも努力が足りなかったのかは分かりませんが、魔王様は
今でも魔法を使うことができません」
執事「しかし、その代わりと言ってはなんですが、別の力が魔王様には宿っているのです」
淫魔長「別の力ってぇ?」
執事「魔法を使えず消費できない魔力は体に蓄積され続け、そしていつの日か爆発する日を迎えます」
勇者「爆発とは穏やかじゃねぇな……」
執事「ですから、その爆発を防ぐために、これは我々側近の中での呼び名ですが、『魔王の器』を開くのです」
>>22 よし女の子か服脱いだ
いや、別に男の子でも可愛ければ問題は無かったんだが
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:10:17.50 ID:h5FZPKGMO
まおゆう読んだな貴様
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:11:11.75 ID:ouhN1POQ0
火竜長「魔王の器……それは一体どういうものなのだ?」
執事「大体は先ほど見ていただいた通り、性格の激変、威圧感の圧倒的上昇などです」
勇者「さすがにアレは俺もビビッだぜ……」ブルブル
執事「魔王の器が開いたとき、体の中に溜まっていた魔力を魔法に変換せずに放出することによって
自らの体に魔力が溜まりすぎるのを防いでいる……と考えています」
勇者「例えばよお?その溜まった魔力ってのが爆発しちまえばどうなるんだ?」
淫魔長「それは私も気になるわねぇ」ウズウズ
吸血鬼長「楽しそうだな淫魔長」
淫魔長「こんなファンタジックな話うずうずしてしかたないわよぉ」
執事「……世界を3回滅ぼせる程度、とでも申しましょうか」
勇者「…………は?」
火竜長「冗談……ではないようだな」
執事「はい、ご理解いただけて助かります」
勇者「待て、そんなことって……いや、ありえねぇだろ」
執事「では、勇者殿がお感じになられたあの威圧感……あれが魔王様がタレ流している魔力の、しかも
ほんの一部分に過ぎないとしても、まだ疑われますか?」
しえんしてらよ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:16:46.49 ID:ouhN1POQ0
勇者「マジなのか……」フルフル
執事「マジなのです」
吸血鬼長「魔法が使えないなどととんだ王になったものだと思ったが、とんでもない勘違いだったな」
火竜長「世界を3回滅ぼせるなど、想像する事すら叶わぬ」
執事「そして、魔王様は人間界との友好関係を望んでおられます」
勇者「それはさっきも聞いたぞ、それがどうかしたのか?」
執事「……あまりこういう方法は得策とは思えないのですが、もしその望みが叶えられないとしたら、
きっと魔王様は『爆発』されるのでは?と思っているのです」
勇者「脅迫か?」
執事「ですから得策とは思えないと申し上げました」
勇者「受け入れればツケ入るスキを与える、断れば世界が滅びる……そんな選択を俺にしろと?」
執事「魔王様が望まれたのです」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:18:20.16 ID:DQrvIfIU0
うーん
さっきまではよかったんだが…
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:21:56.45 ID:ouhN1POQ0
キィィィィィ
魔王「すまぬ、すこし寝てしまったようだ」テトテト
執事「お目覚めになられましたか、魔王様」
魔王「また『アレ』が出たのか?」
執事「はい、覚えておられませんか?」
魔王「残念ながらの……して、そちらが勇者殿か?」
勇者(あの異常な雰囲気が消えてやがる……この状態は普通の女の子と変わらんな)
勇者「ああ、いかにも俺が勇者だ」
魔王「色々と失礼があったようだ、すまぬな」ペコッ
勇者「大体の話は聞いたぞ、だが、人間界と魔界の友好などやはり無理としか思えんが」
魔王「私の父がまだ健在だった頃から考えていたのだ、殺し殺される世界は正しいのかと」
魔王「考えて、考えて、そして結論に至った。『正しくない』という結論に」
勇者(まだ子供だってのに、そんなこと考えてやがんのか……)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:26:59.27 ID:ouhN1POQ0
魔王「命を奪うのは簡単だ、剣の一振り、腕の一振りで命は消える。だが、その代わりに得られる
対価も実に儚いものだ。しかし、不可能と言われたことを成し遂げればどうだ?双方に益が
あるなら、もしかしたら無限の対価を引き出せるかもしれんぞ?」
勇者「絵空事だ、絵に描いたモチだ!」ダンッ
魔王「そうだな、確かにその通りだ。今まで誰もやってこなかった、実現できる力をもった者でさえも」
魔王「だからこそ、我はやるのだ。この魔法が使えない体でも、絶対に成し遂げるのだ」
執事「勇者殿、私は魔王様の側近であり執事です……たしかにこの100年続いた戦争は双方に深い爪痕
を残しています。ですが、魔王様ができると言えばできるのです!」
勇者「くくくっ……熱いじゃねぇの執事さんよ?」
執事「い、いえっ!そんなことは……」///
魔王「さて、堅苦しい話はここまでにしようではないかっ!」パンッ
勇者「なんだ?説得は諦めたのか?」
魔王「あとは勇者殿の気持ちしだいだからな、もう何を言っても変わるまい」ケラケラ
魔王「それよりも腹が減ったぞ!さっきは食べ損ねたからの」
執事「かしこまりました、ただいまご用意を」カツカツカツ
勇者(敵を一人置いての夕食か……つくづく変な奴らだぜ)クスクス
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:31:49.20 ID:ouhN1POQ0
魔王「葡萄酒はもうないのかっ!?もっともってこ〜い!」フラフラ
勇者「おい執事っ、おいってば!」ヒソヒソ
執事「なんでございましょうか?」ヒソヒソ
勇者「あいつまだ未成年だろ?酒飲んでいいのかよ」ヒソヒソ
執事「ああ……魔王様は……」ヒソヒソ
ドーンッ!!
魔王「な〜にをヒソヒソ話してるか〜!ほれっ!飲めっ、飲め勇者」
勇者「あ、ああ……いただきます」
魔王「なんだ〜その顔は〜!なんか文句あんのかこら〜」
勇者「いや、だって魔王は未成年だろ?酒はまずいって……」
魔王「み〜せ〜い〜ね〜ん〜?私はこんな体だが人間に当てはめればもう120歳くらいだぞ〜!」
勇者(ウソ……だろ……!?)ボーゼン
執事(人間と時の流れが違うとはいえ、ショックでしょうね……お察しします)
いいよいいよー
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:41:26.25 ID:cJLbHkLe0
人間に当てはめて120歳じゃまずくね?
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:49:53.13 ID:SG4TH4CGO
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 12:50:15.47 ID:glM2OsNd0
シエンタ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 13:09:20.62 ID:JsVULkzqO
支援
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 13:22:26.42 ID:e2sfr0SYO
続きマダー?
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 13:28:33.90 ID:yhQrlep60
前スレ有ったらスレタイだけ教えてくれ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 13:41:28.68 ID:p3TWPyJr0
ほしゅ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 13:43:53.30 ID:U6arkN7I0
魔王の娘「父王殿下を暗殺して政権を奪取するぞ」みたいなの湧いてきた
っていうかそんなのあったら教えてくれ
42 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/06/19(日) 13:44:28.71 ID:Zs6OWsKa0
ほ
43 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/06/19(日) 13:59:38.65 ID:Zs6OWsKa0
は
44 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/06/19(日) 14:04:47.28 ID:6gUJoe6H0
ぬるほ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:23:48.85 ID:p3TWPyJr0
ほしゅ
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:27:46.86 ID:U6arkN7I0
続き続き
47 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/06/19(日) 14:42:47.23 ID:6gUJoe6H0
まだかな
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 14:52:47.24 ID:LGF81jey0
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:02:54.42 ID:NIaLQua70
期待してる
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/19(日) 15:03:27.91 ID:6OoIZUMN0
まだかなまだかな
ほ