34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 15:52:37.80 ID:+Hmh40Dn0
ML『さて、私の愚痴はこれくらいにしておいて、麦野たちはロシアで新アイテムを超結成したらしいですね。
私も後から誘われましたが、何だか超腑に落ちません。麦野は何故だか分かりますか?
私の超納得する答えを下さい。それではまた会いましょう。超敬具。……以上です』ペラ
麦野「ツッコミどころは置いといて、それがアンタの聞きたいことって訳?」
ML『いいえ、最愛ちゃんの聞きたいことです』
麦野「面倒くせえ設定だな!
で、つまり絹旗は私に『自分でアイテムをぶっ壊しておいて今さらどういうつもりだ』、そう言いたいってことかしら?」
ML『そんな感じだと思います』
麦野「良いわ、答えて上げる。私がプライドを捨ててアンタたちの前に戻ってきた訳を」
ML『私じゃなくて最愛ちゃんの前に、ですよね?』
麦野「もうそれは良いわ! 今良いとこじゃないの! 邪魔しないでちょうだい!!」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 15:55:34.87 ID:+Hmh40Dn0
ML『じゃあそろそろ真面目にさっきの質問に答えてもらいましょうか』
麦野「脱線したのは主にお前の所為だろ! 私がふざけてるみたいな言い方するな! ……えー、ゴホン。
無くしてから気付いたって感じかな? 私がもう一度アイテムを結成しようと思った訳は。
虫が良すぎるけど、楽しかったあの毎日をもう1度味わいたい、ってね」
ML『ほほう、それは浜面の言葉で気付いたんですか?』
麦野「半分はそうね。アイツの言葉で目が覚めたってのもムカつくけど、アイツには世話になったわ。
こんなこと、面と向かっては言えないけどね。もう半分はきっと最初から気付いてたけど、気付いてない振りをしてただけ」
ML(隣で超聞いてることは黙っておきますか……)
麦野「それでアンタ……、じゃなくて絹旗に言いたいことがある。絹旗にアンタの方から伝言を頼めないかしら?」
ML『ええ、良いですよ。最愛ちゃんもきっと喜びます。では、どうぞ』
麦野「悪かった。あと、ありがとう」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 15:57:37.81 ID:+Hmh40Dn0
ML『はい……、きっと麦野の気持ちは伝わったと思いますよ。相変わらずちょっと不器用な所があるんですね』
滝壺「そこがまた良いんだけね。そそる」b<グッ
麦野「ちょくちょく茶々入れるな! 話が逸れたけど、次はサバ缶持ってアイツんとこ行かなきゃね……」
ML『そこまで出来たら、きっと皆も麦野を許してくれますよ。文句言う奴は私が懲らしめちゃいます!』
滝壺「むぎの、変わったね。何だか優しくなった」
ML『いやいや、何気に麦野は昔から優しい所がありましたよ。
任務中に滝壺さんが寝ちゃった時も、車まで運んでもらったりしたじゃないですか』
麦野「そういえばそんなこともあったわね」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 15:59:45.29 ID:+Hmh40Dn0
ML『さらにフレンダのサバ缶探しに付き合ったり、私と映画に行ってくれたり、冷蔵庫にあった持ち主不明のプリンをくれたり』
滝壺「ちょっと待って」
ML『何ですか、滝壺さん? 今超感動的なセリフをじゃべってるんですから止めないでくださいよ』
滝壺「プリンのくだり、もうちょっと詳しく教えて」
麦野「ばっ、止めろ!」ダラダラ
ML『? ……良いですよ。アジトの冷蔵庫にあったプリンがずっと残ってたので、麦野に聞いたら、
「だったら食べちゃえば良いのよ。長い間置いとく奴が悪いんだし」って言って私にくれたんですよ。
超おいしかったですー』ホクホク
滝壺「むぎの、食べ物の恨みは恐ろしいんだよ?」ゴゴゴ…
麦野「分かったわよ! プリンを注文すれば良いんでしょ! そこのウェイトレスさん、プリン1つ!!」
滝壺「だからむぎのは好き///」ポッ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:00:36.12 ID:eGU1WXG10
いつになってもアイテムいいよね
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:02:15.95 ID:53eN3mkdO
支援
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:03:24.91 ID:+Hmh40Dn0
ML『話が超逸れましたが、これからも超よろしくお願いします』
麦野「はいはい、よろしく」
滝壺「うん、よろしくね」
ML『……って最愛ちゃんなら言うと思います』
麦野「もう今更だよ!」
ML『じゃあ、そろそろ私は引き上げます。次のゲストは曲者ですが頑張ってくださいね、麦野』
麦野「? ええ、ありがとね」
滝壺「ありがとう、モーストラヴリー」
ML『それでは健闘を祈ります』ブツッ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:04:52.89 ID:LGuNkRjK0
誰なんだッ……
半分こ娘?
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:09:20.84 ID:+Hmh40Dn0
滝壺「ということで、最初のゲストはどうだった?」
麦野「何だかスッキリしたかな。ま、しこりが残って無いみたいで良かったわ」
滝壺「そうだね、でも私はちょっと嫉妬しちゃった。むぎの分を補給したい」ギュー
麦野「だからくっつくなって言ってるでしょうがー!!」グイグイ
滝壺「じゃあむぎのがキレる前に、次のゲストを呼ぼう」ピピッ
ゲスト2『これ光ってるけど、もう繋がってんのか? え、今繋がった? マジか!! あー、うんうん。
……よう、第4位。待たせたな』キリッ
麦野「コイツいきなりパニくってんぞ」
滝壺(あれ? 男の人?)
ゲスト2『テメェのパシリが面白そうなことをやってるみたいだから、飛び入りで参加させてもらったぜ』
麦野「で、アンタは誰なの?」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:10:22.54 ID:53eN3mkdO
垣根か?
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:13:21.30 ID:Dddn4Ls70
ていとくん!
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:16:13.36 ID:+Hmh40Dn0
ゲスト2『これって正体バラしちゃいけなかったんだっけか? あ、やっぱバラしちゃダメ?
ちっ、しょうがねぇな……。じゃあ、俺のことは「メルヘン」とでも呼んでくれ』
麦野「メルヘン? 全く見当が付かないわね。滝壺、アンタ誰か分かる?」
滝壺「うーん……、全然心当たりがないね。でもはまづらが出演を許可したから、きっと私たちと会ってる人だと思うけど。
ちょっと聞いてみよう。めるへんは私たちと会ったことある?」
メルヘン『会ったことあるどころか殺し合った仲だぞ! マジで覚えてねぇの?』
滝壺「やっぱり会ったことあるって。この人誰だろう?」
麦野「ヒント、ヒントをちょうだい!」
メルヘン『しょうがねぇな……、それじゃあ1つ目のヒントだ! 「1回死んだことがある」。ま、あれは実質引き分けだけどな』
滝壺「1つ目のヒントが出たね。むぎの選手、これで正解すれば50点獲得」
麦野「殺されたけど、生き返ったってこと? うーん、マジで分からねぇ。左方のテッラ?」
メルヘン『全然ちげぇよ! お前らテッラと面識ねぇだろ!! それにあの死に方のどこに引き分けの要素があるんだよ!!』
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:19:18.57 ID:eGU1WXG10
ていとくんもねーだろww
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:21:53.77 ID:vVNOp9hM0
人のこと言えるのかwwww
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:23:19.45 ID:+Hmh40Dn0
滝壺「残念だけど、不正解みたいだね。めるへん、次のヒントをお願い。ちなみに私もまだ分からない」
メルヘン『さすがの俺でもこれは絶望しそうだ……。つーか、これ正体バレんじゃね? あ、もう今更だから良い?
じゃあ次のヒントだ!! 「素粒子工学研究所で戦った」。大ヒントだ、これで分かるだろ?』
麦野「あー! 分かった分かった!! アイツか!」ピコーン!
メルヘン『そうかそうか。これで分からなかったらどうしようかと思って焦ったぜ』ウンウン
滝壺「ここで正解すれば30点獲得。それではむぎの選手、解答を発表してください」
麦野「テメェの正体は、ヘッドギアを付けてた男だ!!」バーン
メルヘン『ちがーう! ぜってぇちがーう!! あんなのと一緒にすんじゃねぇ!!』
麦野「あのヘッドギア、まだ家にあるけど返した方が良いかしら? 血とか着いてたから、洗濯機で洗っといたけど」
メルヘン『あっ、わざわざ丁寧にありがとうございます。……って、だから違うって言ってるだろうが!
というかヘッドギアは一応電化製品なんですけど! 洗濯したとか明らかぶっ壊れてんですけど!!』
滝壺「『血とか』の『とか』って、なに?」ガクブル
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:24:03.84 ID:vCtz14TA0
ちょっと助けてやったら彼女面してんのは滝壺のほうだよな
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:27:48.74 ID:53eN3mkdO
滝壷とかの声優誰になるんだろうな
垣根は大体想像できるけど
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:28:41.10 ID:+Hmh40Dn0
麦野「うそうそ、本当は分かってるわよ。で、天下の第2位が私たちに何か用?」
メルヘン『暗部も解体されたし、何やってっかなーと思ってな。ちょっと顔出して聞いt』
ウェイトレス「お待たせしましたぁー。プリンでーす。ごゆっくりどうぞー」コト
麦野「あっ滝壺、プリン来たわよ」
滝壺「ありがとう。むぎの、一口食べる?」
麦野「私はいらないわ。1人で食べて良いわよ」
滝壺「そんなこと言わずに一口だけでも。ほら、あーん」アーン
麦野「じゃあお言葉に甘えて。……あーん」パクッ
滝壺「おいしい?」
麦野「おいしいわ。滝壺、ありがとね」ニコ
滝壺「えへへ……///」
メルヘン『俺の扱い雑すぎるだろ! もっと丁寧に扱えコラ!!』
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:33:31.50 ID:+Hmh40Dn0
滝壺「残念だけど尺もないので、めるへんとはここでお別れ」モグモグ
麦野「本当に残念だわー。心の底から本当に残念だわー。じゃあねー」
メルヘン『おい、待て! まだ何も話してねぇじゃ』ブツッ
滝壺「さて次が最後のゲストだね。むぎの、準備は良い?」モグモグ
麦野「ええ、早く終わらせちゃいましょう。さっきのバカでかなり疲れたわ……」
滝壺「じゃあ呼んでみよう」ピッ
ゲスト3『……』
滝壺「聞こえてる?」
ゲスト3『……』ガサゴソ
麦野「まだ準備出来てないんじゃない?」
ゲスト3『にゃあ』
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:34:51.11 ID:9eB5Hjfd0
んでんでんでwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:36:52.37 ID:eGU1WXG10
ていとくんが出て安心してたのに彼女はやはり彼/女なのか……?
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:39:30.79 ID:+Hmh40Dn0
麦野「えっ、ネコ? ネコとの会話を放送されるとかどんな拷問だよ! ほぼ私の妄想で会話が行われるじゃない!!」
滝壺「ネコなむぎの……、つまり『むぎにゃん』ってこと? それも良いけど、そんなゲストじゃないよ」
ゲスト3『私はネコじゃなくてフレメア。にゃおーん』
麦野「フレメア? 人語をしゃべるなら一応人間みたいね……。で、アンタは私の事は知ってるの?」
フレメア『知らない。大体おばさんは誰?』
麦野「私はまだおばさんじゃねぇ!!」ガチャーン
麦野「滝壺、コイツは私たちのことを知らないみたいなんだけど! あの野郎、ミスったんじゃないの!?」
滝壺「そのうち分かるよ。続けよう」
麦野「……まぁ、いいわ。それでフレメアは何で私たちと話そうと思ったのかしら?」
フレメア『浜面がやってって言ってたから。女の人たちに詰め寄られてて大体可哀想だったから助けてあげようと思って』
麦野「結局テメェが黒幕かよ……」
滝壺「むぎののためなら私は何でもするよ?」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:44:03.72 ID:+Hmh40Dn0
フレメア『結局おばさんは誰なの?』
麦野「だからおばさんじゃねぇって言ってるだろうがー!! いい加減にしねえと原子崩し打ち込むぞゴルァ!!」ウガー
滝壺「私は滝壺だよ。1回会ったの覚えてる?」
フレメア『うん、大体覚えてる。浜面の元恋人さん』
滝壺「そうそう、“元”恋人」
麦野「やけにそこ強調するわね……」
滝壺「隣に居るのはむぎの。私の今の恋人///」ポッ
麦野「変なこと教えるな! えーと、私は誰の恋人でもない麦野沈利。良く分からないけど、よろしく頼むわ」
フレメア『大体よろしく、麦野』
麦野「呼び捨てかよ、普通は“さん”付けだろうが! その上大体よろしくとか、明らかよろしくする気ねぇだろ!!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:49:10.95 ID:+Hmh40Dn0
フレメア『それじゃあ超よろしく、麦野おばさん?』
麦野「余計なものが付いてんぞ、主に二つ」
フレメア『よろしく、麦野さん?』
麦野「それでよろしい。全く、親の顔が見てみたいわ……」ハァ
滝壺「私はむぎのの両親に挨拶したいけどね」
フレメア『私は大体親の顔知らない。にゃあ』
麦野「アンタ天真爛漫な性格してるけど、意外に壮絶な人生歩んでるのね」
滝壺(またスルー……。いつになったら私の気持ちは伝わるんだろう?)メソメソ
フレメア『赤ちゃんの時にお姉ちゃんと一緒に学園都市に送られたみたい。大体私は覚えてないけど』
麦野「ふーん、それじゃあフレメアは姉と一緒に住んでるんだ」
フレメア『ううん、しばらくお姉ちゃんには会ってない』
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:52:09.13 ID:+Hmh40Dn0
麦野「マジ? 全く酷い姉も居たもんね。じゃあ、アンタは今どうやって生活してるのよ?」
滝壺「……」
フレメア『優しいお兄ちゃん達がご飯食べさせてくれたりするから大体大丈夫。あと服とかもたくさん買ってくれる』
麦野「まだまだ世の中も捨てたもんじゃないわね。そんなに温かい人たちが居るなんて」ホロリ
フレメア『でも時々囲まれて写真いっぱい撮られる』
麦野「警備員でも風紀委員でも良いから早くフレメアを助けて上げて! ロリコン達に目ぇ付けられてるから!!」
フレメア『そういえば最近は駒場のお兄ちゃんを見ないけど、麦野さんは知ってる?』
麦野「駒場? ロリコンの親分的な存在なのかしら? 残念だけど、そっちの人とは全く関わりがないから知らないわ」
フレメア『そっか。大体残念』
麦野「姉はどこ行ったか知らないの? ソイツが見つかればアンタも暮らしも多少はマシになるんじゃない?」
フレメア『大体知らない。もう何カ月も会ってないから』
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:55:19.81 ID:+Hmh40Dn0
麦野「ふーん、その姉はどんな人なのよ? 名前とか特徴とか分かれば探せるかもしれないし」
フレメア『えーっと、金髪で』
麦野「うんうん」
フレメア『足が細くて脚線美が自慢で』
麦野「羨ましいわね」
フレメア『サバ缶が大好物で』
麦野「変な趣味だな」
フレメア『「結局」が口癖の』
麦野「……」
フレメア『フレンダお姉ちゃん』
麦野「そっか、フレメアのお姉ちゃんはそんな人なんだ……」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 16:58:21.86 ID:+Hmh40Dn0
フレメア『うん、大体そんな感じ』
麦野「そうなんだ……」
滝壺「……」
フレメア『大体どうしたの、麦野さん?』
麦野「ううん、何でもない。フレメアはお姉ちゃんに会いたい?」
フレメア『うん、会いたい。会いたい……』
麦野「そう、ごめんね……」
フレメア『どうして麦野さんが謝るの?』
麦野「ごめん、ごめんねフレメア……」ポタッ
フレメア『泣いてるの? どうして? 私大体何かした?』
麦野「ううん、そうじゃない。フレメアは何も悪くないんだよ。悪いのは私。そう、悪いのは私なの」ポタポタッ
フレメア『何、浜面? えっ、もう良いの? でも、……うん大体分かった。
もう時間が大体ないみたい。麦野さんとまたお話したいな』
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:00:15.16 ID:53eN3mkdO
(´;ω;`)泣けるで
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:00:41.82 ID:+Hmh40Dn0
麦野「ありがとう。私もフレメアと話せて良かった。次は会って話をしましょう」
フレメア『うん。学校が終われば私は大体ヒマだから』
麦野「分かったわ。それじゃあね、フレメア」
フレメア『またね』ブツッ
滝壺「むぎの、どうだった?」
麦野「私を騙してこんなことして、アンタたちって本当悪趣味」グイッ
滝壺「それは褒め言葉として受け取っておくね。でもやっぱりケジメはつけなきゃ」
麦野「分かってる、私は罪を犯した。だからその罪を償わなきゃならない」
滝壺「そう、そのために今日この会議は開かれた。今後のアイテムはどうするか、そしてむぎの自身はどうするのか。
それを最後に決めてもらいたい」
麦野「私は、フレンダの代わりにフレメアを守りたい」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:01:20.76 ID:eGU1WXG10
麦のん……
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:03:49.18 ID:+Hmh40Dn0
麦野「フレンダは制裁を加えられて当然のことをした。でも、フレンダは私たちを裏切ってまであの子を守ろうとしたんだ。
そして私も同時に罪を犯してしまった。あの時は頭に血が上ってたけど、それは変えようのない事実」
滝壺「うん」
麦野「だったら、私があの子を守ってやらなきゃいけないじゃない」ギリッ
滝壺「良かった。むぎのならそう言ってくれると思ってた」
麦野「そう言わせたのはアンタでしょ」
滝壺「そんなことない。むぎのは自分で答えを出したんだよ」
麦野「ふんっ……」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:06:11.26 ID:+Hmh40Dn0
滝壺「実はフレメアなんだけど……」
麦野「どうかしたの?」
滝壺「今、学園都市の暗部から追われてる」
麦野「!? どうしてあの子が! フレメアは暗部とは何も関わりがないじゃない!!」
滝壺「その理由は私たちにも分からない。今はアイテムのアジトに匿ってるけど、いつまで連中の目を誤魔化せるか……」
麦野「分かった。私が絶対に守ってみせる。ニ度と殺してたまるかよ……」
滝壺「ありがとう、むぎの。でも一つ間違ってる所があるよ。
フレメアを守るのはむぎのだけじゃなくて、私たち。『アイテム』があの子を守る」
麦野「そうね、私たちはもう人殺しの『道具』じゃない。フレメアを守るためにこの力を使うんだ!」
滝壺「むぎの……」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:09:02.38 ID:+Hmh40Dn0
麦野「もう1度、フレメアと電話と繋げられないかしら? 少しだけ話があるわ」
滝壺「うん、大丈夫だよ。…………繋がった」ピッ
麦野「ありがと。……フレメア、まだそこに居る?」
フレメア『うん、まだ居る。麦野さんは、もう大体大丈夫?』
麦野「もう大丈夫よ。心配かけたわね」
フレメア『ううん、そんなことない。それでどうしたの?』
麦野「その前に聞きたいんだけど、絹旗と浜面は一緒かしら?」
フレメア『大体一緒』
垣根『俺も居るぞ』
麦野「……それなら良かった。フレメア、聞いてちょうだい。今日からは私がアナタを守るわ」
フレメア『本当? 本当に本当?』
麦野「本当に本当よ。何があっても、アナタを傷つけたりさせない。
今まで怖いことがたくさんあったかもしれないけど、今日からは絶対に大丈夫。なんたって、私が一緒に居るんだから!」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:12:21.95 ID:+Hmh40Dn0
フレメア『それじゃあもう安心。麦野さんなら大丈夫』
麦野「嬉しいけど、どうしてすぐに私を信じられるの? 私たち、まだお互いの顔も知らないし、ほんの少し話しただけよ?」
フレメア『少しの時間だったけど、すごく優しい人だと思った。
最初は少し怖かったけど、私とお話してくれようとがんばってるのが分かったから』
麦野「信頼してくれるのね。だったらがんばっちゃおうかしら」
フレメア『うん、よろしく麦野さん』
麦野「よろしく、フレメア」
滝壺(やっぱり、むぎのにリーダーを任せて良かった……)グスッ
麦野「さて、そこに浜面は居るわよね?」
浜面『おう、最初から居るぞ』
麦野「こっちまで至急迎えに来てちょうだい。とりあえず合流しましょう」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:16:58.44 ID:+Hmh40Dn0
浜面『フレメアも連れてくか?』
麦野「そんなことしたら居場所がバレて狙われるでしょ! 移動中は危険すぎるだろ! 少しは頭使え、この馬鹿面!!」
浜面『ひぃぃいいいい!! すみません、麦野様ぁー!!!』
麦野「ちっ、私が行くまでそこに居るバカを使って警護させときなさい」
浜面『分かった。このバカだな』
垣根『ん?』
麦野「それと、浜面」
浜面『何だ? 行きにシャケ弁でも買ってくか?』
麦野「なんかゴメン。良く分からないけど、ゴメン」チラッ
滝壺「?」
浜面『それは言わない約束だぜ……』
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:21:28.54 ID:+Hmh40Dn0
麦野「それじゃあフレメア、すぐに行くからちょっとだけ待っててね」
フレメア『うん、待ってる。にゃあ』ブツッ
麦野「よし。それじゃあ滝壺、出発の準備をしなさい。……あと、ありがとね」プイッ
滝壺「うん、分かった。……えっ、それだけ?」キョトン
麦野「それだけよ」
滝壺「デレのんは私に微笑まない。私の予定ではこうだったのに……」シクシク
〜滝壺 当初の予定〜
麦野『滝壺には本当に感謝してるわ。お礼にむぎむぎでも何でもさせてあげる』キラキラ
滝壺『むぎの、良いの?』キラキラ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:24:57.41 ID:+Hmh40Dn0
麦野『ええ、いらっしゃい。こんなことしか出来ないけど……』
滝壺『それじゃ、早速。……むぎむぎ』ムギムギ
麦野『んっ……』ビクン
滝壺『むぎむぎむぎむぎ』ムギムギ
麦野『あっ……ダメっ………』ビクビク
滝壺『むぎのんむぎむぎ』ムギムギ
麦野『うっ……くっ………も、もう! ……あ、ああぁぁぁあああぁあああ!!!』ビクンビクン
滝壺「……ってなる予定だったのに」シュン
麦野「くだらないこと考えてないで行くわよ。もう浜面来てるし」ガタッ
滝壺「むー」プクー
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:29:00.07 ID:+Hmh40Dn0
浜面「待たせちまったな……」ゼェゼェ
麦野「ま、少しだけなら良いけどね……」ボソッ
滝壺「えっ、むぎの何か言った?」
麦野「何も言ってないわよ! ほらさっさと立って歩く!」
滝壺「はーい」ガタッ
滝壺「本当は聞こえてたよ。ありがとう、むぎの」ボソッ
浜面(何だ、この空間……。俺、かなり邪魔者じゃないか?)ズーン
麦野「それじゃあ、新アイテム出動よ!!」
滝壺・浜面「「おー!!」」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:30:23.58 ID:BwfS8W9n0
くうきぬはた
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:32:29.13 ID:+Hmh40Dn0
◇ ◇ ◇
絹旗「また私だけ仲間外れにされてる気が超するんですが……」
垣根「ブラッド&デストロイおもしれー!!」ガチャガチャ
フレメア「垣根、大体上手い。ぎゃおー!!」ガチャガチャ
絹旗「何ですか、この異質な空間は?」ブルブル
垣根「おい、お前もやろうぜ? 最高だぜ、このゲーム」ガチャガチャ
フレメア「敵を追い詰める感覚が、大体堪らない」ガチャガチャ
絹旗「スプラッタは映画だけでお腹一杯です! はぁ……、3人とも早く帰ってきてくださいよー!!」シクシク
終わり
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:36:28.50 ID:9eB5Hjfd0
終わり!?
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:40:05.33 ID:vVNOp9hM0
えっ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:42:20.47 ID:+Hmh40Dn0
垣根「さてと、ふざけるのもこれぐらいにして……」スクッ
フレメア「垣根、大体どうかした? 垣根のキャラやられちゃうよ?」ガチャガチャ
垣根「もうゲームは良いんだ。もっと楽しいことが始まるからよ」グイッ
フレメア「!? 垣根、放して。私のキャラもやられちゃう!」
垣根「お前もゲームなんかやってないで、こっちに参加しろよ」ギュ
フレメア「痛い! 放して!!」ジタバタ
絹旗「何をやってるんですか!? アナタは『戦う理由はない。だから敵ではない』、そう言ったじゃないですか!?」
垣根「ああ、確かにさっきまでは敵じゃなかった。だがな、もう始まっちまったんだよ」
垣根「殺し合いという名の祭りがよ……」
垣根がそう呟き腕を振るうと、アイテムのアジトが吹き飛んだ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:46:25.56 ID:+Hmh40Dn0
◇ ◇ ◇
麦野「コラ、もっと飛ばせ! この馬鹿面!!」
浜面「こんな街中で100キロ以上出せとか無茶にも程があるだろ!!」ヒィィイイイ
滝壺「車内ってどうしてこんなに眠くなるんだろう?」ウトウト
浜面「このスピードの車の中でどうして眠れるんですかー!?」
麦野「アホ面!! 前見ろ、前!!」
浜面「うおー!! 車道に人ぉー!!!」
浜面は思い切りブレーキを踏むが、猛スピードで走っていた車がそう簡単に止まることはなかった
浜面「ヤベェ! ぶつかるー!!!」
3人が乗っていたワゴン車は、車道に立っていた人物に突っ込んだ
ドン、という衝撃と共に一人の少女が宙を舞う
浜面「……どうする? 人、轢いちまった」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:50:06.01 ID:eGU1WXG10
おや?
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 17:51:29.79 ID:+Hmh40Dn0
麦野「何をやってんだ、この馬鹿面!!」バキッ
浜面「どうする? どうするんだ、俺?」ダラダラ
滝壺「早く救急車を呼ばなきゃ。まだ生きてるかもしれない」ピッピッ
麦野「そうよ! あの子はどこ!?」ガラッ
慌てて車外に飛び出した麦野が見たのは、血だらけになった少女を抱える一人の白髪の少年だった
麦野「アンタ、何やってんの!? 勝手に動かしたらダメじゃない!! うちのが救急車呼んだからすぐが来るはず」
??「…………テメェかァ?」ボソッ
麦野「えっ、何? 良く聞こえないんだけど?」
??「このガキをこンなにしたのはテメェかって聞いてンだよォ!!」グオッ
白髪の少年は赤い瞳で麦野を睨んだ
その瞳にはその少年が失ったはずの憎悪が宿る
そしてその背中からは大きな黒い翼が飛び出していた
学園都市の陰謀と数奇な運命によって、アイテムの4人は再び暗い世界へと足を踏み入れる
皮肉にもこの出来事は、バラバラだった4人の心を強く結びつけることとなる
81 :
忍法帖【Lv=12,xxxPT】 :2011/06/18(土) 18:01:09.87 ID:e3lzeGPL0
あれ?あれ?
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/18(土) 18:06:03.47 ID:+Hmh40Dn0
と言ったところで書き溜め分がなくなりましたので終わりです
続きはまたいつか機会があれば投下しに来ます
腑抜けな俺をどうか許してください
もしよろしければどなたか続きをどうぞ
ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました!
そしてごめんなさい!!
調子に乗っていらん部分まで投下してしまいました
もしまとめて頂けるなら、終わりの部分まででおながいします
一応前作?
麦野「にゃんにゃんむぎにゃんむぎにゃんにゃん♪」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙
前のも読んだわ