('A`) 路傍の１ページのようです

('A`) はいどーも

('A`) これは、漫画、小説、映画、音楽…ジャンルを問わず俺が「グッ」と来た一瞬の表現を俺なりに分析し、紹介していく…
　　　　そしてそれへの皆の反応を俺が楽しむ

('A`) そんだけの話です

('A`) ま、vipの層的にも俺の趣味的にも漫画が多めとなるだろうな

('A`) ちなみに前スレはこれ
　　　　http://desktop2ch.jp/news4vip/1307201065/
　　　
('∀`) そんじゃ早速行こうか！

('A`) 前回予告したように、今回はモーニングで連載中のサッカー漫画「GIANT KILLING」を扱います

('A`) そこで俺がグッと来たところは…

(ﾟAﾟ) ５巻の１９８ページと１９９ページ！！というかその見開き！


〜第二話　時間の捉え方〜

ほうほう

('A`) 突然ですが、皆さんは時間の中で生きてますよね？
　　　　我々は目に見えない時間の流れの中で生きています

('A`) 目に見えない時間ですが、これを知覚する方法は非常に多くあります
　　　　　時計を見てもよし、雲の流れる様を見てもよし、星の動きを見てもよし…

('A`) 詰まるところ、何かの動き、変化を我々は時間として捉えているのです

('A`) が、それは我々の生きる世界そのもの…言うなればあって当たり前
　　　　果たしてそれを「絵」に過ぎない漫画でどう表現すれば良いのでしょう？

('A`) 前回扱ったように「黒子のバスケ」で俺がグッと来たシーン、９巻の１２ページでは
　　　　　人物やボールの動きを動線で表現したり、集中線を描くなどしてそ動きを表現していました
　　　　　　同じような１４ページでは対比としてそれを描かない事で１２ページとの時間のずれを表現しているとも

('A`) 思うに漫画という絵、特に１コマの中では動線や擬音を描けば描くほど、時間の流れや勢いを表現できると思われます
　　　　我々はそこから１枚の絵の中でどういう動きをされているのか、脳内で補完して漫画を読んでいるのです
　　　　
('A`) 今回は扱いませんが週刊少年チャンピオンで連載中の「弱虫ペダル」なんかはその好例ですね

(ﾟAﾟ) もうこれでもか！これでもかと勢いのある線をガシガシ書き込んで勢い、時間の流れ、迫力を表現しています

('A`) では「GIANT KILLING」は？
　　　　　スポーツ漫画である以上時間の流れや勢いは大切だと思われますが、この漫画はそれをどう表現しているのでしょう？

('A`) 実は「GIANT KILLING」で私が扱いたいのはそこじゃないんです
　　　　　勢いや時間の流れの表現の激しさ、凄さ…いうなればそのmaxな表現がこの漫画にあるわけじゃないんです
　　　　　むしろ私はminな表現をこの漫画に見出しました

('A`) たとえていうならば１６０ｋｍのストレートを投げてるわけじゃないのに、
　　　　９０ｋｍのスローカーブとのコンビネーションで１４０ｋｍのストレートをそれと同等、いやそれ以上に見せている…
　　　　そういう漫画なのです

('∀`) 野球が分からない人はごめんなさいね

興味深い

支援

しえ

('A`) さてそろそろ本題の「GIANT KILLING」に入りましょう
　　　　　この漫画は最近流行の、プレイヤーではなくその周辺、監督やコーチを軸に据えたスポーツ漫画ですね

('A`) 「主人公選手のこの技が凄い！」って漫画は結構な定番でして、最近はそこを捻ったスポーツ漫画、
　　　　　つまり「この戦術、心理戦が凄い！」のような漫画が増えつつあるんですね、技術以外で競うようなスポーツ漫画が
　　　　　ちょっとタイトルを挙げるだけでも「ラストイニング」、「ONE OUTS」、「ベイビーステップ」、「アイシールド21」、「おおきく振りかぶって」等等
　　　　　野球漫画が多いのはやはり、それだけ思考時間の表現がしやすい競技だからなんでしょうね　　
　　　　　　単純に野球漫画自体が多いというのもあるでしょうけど

('A`) ですがこの「GIANT KILLING」はサッカー漫画なんですねー、いやはや

('A`) 「GIANT KILLING」のストーリー自体は凄くシンプル、
　　　　　なんかすっげー選手だった人が低迷してるチームにやって来て戦術でチームを救う

('A`) これだけだとやってる事は前述した「ラストイニング」や「ONE OUTS」と大差ありません
　　　　まあ「GIANT KILLING」はチームの周辺、サポーターや広報、スポンサー等そうしたものも幅広く描き、
　　　　　「チームとはなんぞや？」という事まで描こうとしている点で違いがあるのですがそれについてはここでは割愛します
　　　　　あとＤＱシゲちゃんは氏ね

('A`) 「GIANT KILLING」のストーリー自体は凄くシンプル、
　　　　　なんかすっげー選手だった人が低迷してるチームにやって来て戦術でチームを救う

('A`) これだけだとやってる事は前述した「ラストイニング」や「ONE OUTS」と大差ありません
　　　　まあ「GIANT KILLING」はチームの周辺、サポーターや広報、スポンサー、果ては移籍や代表召集問題等も幅広く描き、
　　　　　「チームとはなんぞや？」という事まで描こうとしている点で違いがあるのですがそれについてはここでは割愛します
　　　　　あとＤＱＮのシゲちゃんは氏ね

人いない？
支援

('A`) この漫画のキーマンとして、椿という選手が挙げられます
　　　　　彼は極度のチキンでして、非常にスピードのあって動ける選手なのですがちょっとプレッシャーかけられるとすぐ失敗をしてしまいます

下はフリーだとかっこいい椿君と主人公の達海監督が試しにゴール前に立っただけで空振りする椿君の図

http://uproda.2ch-library.com/391005oeI/lib391005.jpg
http://uproda.2ch-library.com/391004rWw/lib391004.jpg

('A`) ですが達海監督は彼の才能を見出し、スタートメンバーとして起用し続けます
　　　　　それによって椿君にも少しずつ変化が現れます

('A`) その椿君が大活躍したのが冒頭で述べたシーンも含まれる、対名古屋戦です
　　　　　監督の指示もあって必死に走らされ続けてきた椿君、少しずつ見えなかったものが見えるようになってきます
　　　　　それをスパッと表現したのがこちら

http://uproda.2ch-library.com/391012ZfF/lib391012.jpg

(*'∀`) 見てくださいよこの表現！
　　　　　　パノラマのような迫力で椿君の後姿を見せ、読者に似た視点を見せる事で椿君への感情移入を可能にし、
　　　　　　　かつ「一気に視界が開けた瞬間」をパシッと切り取って表現しているこの上手さ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,.-''"　r _､ 　 　　　三三ヽ."
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿ ＿　／　　　 i {ぃ}} 　 　 　 _ﾆﾆ三ﾞ､
　┼┐-┼-　　　　　　　ヽ　l　|_/ |_//,.､　　 　 `--"　　　　　二三三；　　　　　_,,. -'''"
　││-┼-イイイイイイ＿/　o　o .ｌ {ゞ}　　　　i　　　　　　　　_ﾆ三三|　 _,..-'''"
　　　　　　　　　　　 　 r:.､　　　　　.l　`" i_,,...-''| 　 　　　 　 　ニ三三!''"
.　　　　　　　　　 　 　 |　|　　　　_,.-!　 　 !　　i　　　　 　 　　-ﾆ三三/
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　　　　　　　　 ＿ _　　| |　 _.　 !　ｒi　l＼　　　　 　　__--三三三='"
　　　　　　　 /__☆_ヽ_´ ） j'‘´j `´ |　!　 `　ミ三三三三三＝''"
　　　　　　 　 (*'∀`) /）i',.. '´}　　|　|
　　　 ＼从／（　　　ノノ　l,.. r´　　 '´
　　　 ＜　 ＞　ヽ　　）　　 '´
　　　.／VV＼　〈　 ( ヽ
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(*'∀`) ですよ、ええ！
　　　　　　スポーツ漫画なのに一瞬を切り取る上手さ、それを効果的に使う上手さ、たまりません！

なんというか、手書きってかんじで好感の持てる絵柄だ

('A`) そして、視界が広がった椿君はとうとうゴールを決めます！

('A`) 個人的にはこのゴールした瞬間の見開きも物凄いグッと来るのですが、ちょっとそのゴールした後のページを見てみましょう

http://uproda.2ch-library.com/3910173uB/lib391017.jpg
http://uproda.2ch-library.com/391018jJl/lib391018.jpg

('A`) １枚目はボールがほとんど落ちていない事から、まだ時間にしてほんの僅かしか経過していない事が読み取れます
　　　　そして２枚目を見ると皆一様に驚いた顔をしています…が、まだ誰も声を出したりそのゴールについてリアクションをしていません
　　　　　味方は喜ぶでもなく、敵は悲しむでもなく、ただ「ゴールした」という事実のみから驚いており、そこで全体の時間が止まっています

('A`) そして一番下のコマは集中線と共に描かれており、僅かながら時間の経過が分かります
　　　　　コート全体がそのゴールの驚きによって盛り上がり始めたと
　　　　　ようやく、時間が動き出したのです

(*'∀`) これって時間にしたら数秒、いや下手すると１秒あるかないかという瞬間の移り変わりなんですよ！！
　　　　　　それをこんなにページを使って堂々と緩やかに、かつ大胆に描いた表現、素晴らしいの一言です！
　　　　　　た、たまりません！！　

('A`) うむ、すいませんがちょっと所用で離れます
　　　　３０分もしたら戻ってくる予定ですが、もしかしたらもっと遅くなるし下手したら戻ってこないかもしれません
　　　　尻切れトンボというのもなんなので、冒頭で述べた５巻の１９８ページと１９９ページを紹介しておきます
　　　　　ここで俺が何を解説するか予想できる方はしてみてください

http://uproda.2ch-library.com/391022qrn/lib391022.jpg

('A`) どうもどうも、思ったより早く戻れました

('A`) 説明が前後しますが、ゴールを決めた椿君は絶好調！
　　　　　とうとう相手チームのキーマンである選手を１対１で抜き去るまでになります
　　　　　それが上で挙げた一枚

('A`) さてこの１枚、非常に異才を放っている１枚なのですがそれはどこでしょうか？

つまらん
わけわからん

('A`) パッと見だとこのシーンは停止した一瞬を、椿君が相手選手を抜き去った瞬間を切り取ったような、そんなシーンに見受けられます
　　　　　が、それだけだと納得できない動きがここにあるのもまた事実

('A`) ここでは、僅かながら動線が書き込まれています
　　　　　それが動きを表現しているのですがそれはかなり限定された、大きな動きのある部分にのみ描かれているのです

('A`) たとえばボール、そして腕、足などには動線が描かれているのに対し、
　　　　　身体や他の部分にはほとんど描かれていません
　　　　　　動線のある腕や足だってよく見れば一番書き込まれているのは手や足先、一番動きの多い部分なのです

死ね

まずは支援だな

こんなん書かれてもちっとも興味でない
だってこじつけで褒めちぎってるだけだからな

('A`) そして背景は思い切って省かれる等、とことん突き詰められて描かれたこのシーン

(ﾟAﾟ) そう！ここでは一瞬でも勢いある時間の流れでもない、
　　　　　いうなれば「数瞬」を凝縮して表現しているのです！
　　　　　それによって動きのある瞬間といういわば矛盾した時間を表現し、見る者にかつてない迫力を与えているのです！！

　　　　　　　　　　　　　 　　 _,,..-─ｷﾀ‐- .､.._.
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(*'∀`) ですよ、本当！
　　　　　　これを見開きにして持って来るかと！これにはやられましたよ！！

(´･ω･`)

今北支援

作者が痛々しくてきもい

('A`) さて、現在はアニメになるなど人気も高まりつつある「GIANT KILLING」ですが、
　　　　　今もなお勢いのあるまま連載を続けています
　　　　　気のせいかもしれませんが、モーニングでも表紙を飾る回数が増えているように思われます

('A`) 敢えて苦言を呈すならば、チームを描くためとはいえ少々描く要素を広げすぎなように思われるくらいでしょうか？
　　　　　個人的にサポーター問題はもういいです（シゲちゃんＤＱＮだし）

('A`) まあそれでも描ききってくれれば何の問題もないですし、これからも毎週木曜日が楽しみですね←何様

('A`) 次回はコマ割の手法、意味をテーマに漫画から離れますがチャップリン主演の映画「The Great Dictator」を扱いたいと思います
　　　　本来ならば映画を観て貰いたいのですが、下の動画を観てもらうだけでも構いません
　　　　http://www.youtube.com/watch?v=xl2e69fEFf4

('A`) それでは今回のお話は以上！
　　　　　ご清聴ありがとうございました！

追いつく前に終わってしもた
乙

>>30
ｻｰｾﾝｗｗｗｗ
今度からは土日どっちかの夜に週１か隔週ペースくらいでやっていこうと思うので、思い出したら探してみてちょー

なんでもありがたがる信者は金落とすからいいよな
あんたみたいに馬鹿であればあるほどいい

乙
題材がイマイチでくだらないと思った

前の時も読んだから余計思うんだけどさ
褒めるばっかりで反論や比較ないからただの信者マンセーに見えるんだよね
実際信者マンセーなのかもわからないけど