代行 ID:JSaAw+fe0
2 :
【Asuka:0】 ω・`)アス河童 ◆Mark.SEX8M :2011/06/12(日) 18:18:55.90 ID:J9IZcJx80
終わり
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:19:55.18 ID:JSaAw+fe0
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:22:02.87 ID:JSaAw+fe0
さやか「ねえ、杏子」
ある日の帰り道。
たまたま会った杏子にあたしは言った。
杏子「ああ?」
だって、あんたがあたしのことどう思ってるか知ってるし。
いいよね、別に。
さやか「あたしのこと、好きでしょ」
杏子「……」
杏子「は、は、は、は、は、はあああっ!?い、いきなり何言って……!」
さやか「だからあたしと付き合ってよ」ニッ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:25:36.75 ID:JSaAw+fe0
――――― ――
どうして杏子と付き合うことにしたのかというと、それはもちろんあたしの作戦。
誰かと付き合って恭介の気を引くための。
さすがに男の子を落とせる気はしなかったので、杏子を選んだあたし。
杏子の気持ちは、何となくわかっていた。わかっていて杏子を利用する。
あたしは外道だ。
けれど仕方ないじゃない、恭介が仁美なんかにへらへらするから。
恭介が退院して、杏子が三年生に転校生してきて数週間経った。
まだ引きずる足で登校してくる隣には、あたしの親友だったはずの仁美。
なんとしてでも、恭介を取り戻す。
そこで作戦その一、杏子と付き合うことを思いついたのだった。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:27:02.63 ID:mSIHDGk4O
書け、猿は俺が面倒をみる
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:28:08.92 ID:JSaAw+fe0
杏子「なあ、さやか」
朝。あたしたちがいわゆる恋人同士になった翌日のことだ。
わざわざあたしの家まで迎えに来るという早速の杏子のあたしへの好きっぷりに
満足して歩いていると控えめな声がした。
斜め後ろ、杏子だ。
さやか「何よ」
杏子「いや、その……なんであたしなのかなって」
さやか「はあ?」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:30:09.84 ID:JSaAw+fe0
振り向く。柄にもなく真っ赤な顔をしている杏子がいた。
あたしはふふんと心の中でほくそ笑む。ここでもっとあんたをあたしに落としてやるのも
悪くない。
さやか「そりゃあ決まってるじゃん。あたしもあんたのことが好きだから」
杏子「なっ」
さやか「だめ?」
杏子「……そ、そんなわけねえだろ!」
ぷいっとそっぽを向かれる。
あらま、爆発しそうなくらいの勢いで赤くなっちゃってるよ。
さすがのあたしでもこれは可愛いと思ってしまう。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:32:12.57 ID:JSaAw+fe0
さやか「もしかして杏子さ」
再び、今度は杏子と歩調を合わせながらあたしは訊ねた。
なんだよ、と拗ねたような杏子の声。
けれどこれはたぶん、拗ねてるわけじゃなく照れてるんだろう。
さやか「昨日、寝れなかったでしょ」
杏子「……うぐ」
さやか「大方なんでさやかはあんなこと言い出したんだ!?とかぐずぐず考えて」
杏子「……うぐぐっ」
図星か。
まったく、鎌をかけてみただけなのに、本当に意外な奴だ。
さるよけ
おう
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:36:06.52 ID:JSaAw+fe0
さやか「ふーん、そっかそっか」
杏子「な、なんだよー」
さやか「なーんでも」
これはこれで、いいかも知れない。
もちろん杏子は恭介を釣るための餌みたいなものだけど、暫くの間、
退屈しなくても済みそうだ。
あたしは上機嫌で足を進める。
と、遠くの方で仁美の姿が見えた。スピードが、遅くなる。
さやか「……」
杏子「おい、さやか?」
13 :
忍法帖【Lv=9,xxxP】 :2011/06/12(日) 18:36:45.13 ID:GzrKaWeX0
しえん
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:37:49.24 ID:JSaAw+fe0
ぐっと拳を握り締め、あたしは前方を睨んだ。
だんだん、仁美の姿が大きくなって――
あれ?
杏子「おい、さやかってば」
さやか「あぁ、ごめんごめん」
拍子抜け。
恭介はいなかった。そういえば今日、リハビリの日だっけ。忘れていた。
杏子「なんなんだよ一体。あの志筑って子?」
さやか「あー、まあね」
杏子「」ムッ
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:39:11.90 ID:xUmay/0V0
これは上条をかませにしたまどほむだな
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:40:39.65 ID:JSaAw+fe0
あらら、ちょっと怒ったな、これは。
あたしはにっと笑ってみせると、杏子の肩をぽんぽん叩いた。
過剰なスキンシップは恭介の前に行くまでお預けだ。
さやか「別に変な目で見てたわけじゃないし?」
杏子「……ほんとか?」
う。
なんだこの気弱そうな目。これが萌えって奴なのか?
さやか「……」
杏子「さやか……?」
さやか「ほ、ほんとだって!」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:42:30.22 ID:JSaAw+fe0
だめだだめだ、悶えていたと知られれば主導権が杏子に握られるかも。
これは気をつけなきゃ。
あたしは自分にそう言い聞かせると、杏子の手を握って走り出した。
いつのまにか、遠くの方でチャイムが鳴っていた。
杏子「ちょ、さやか――」
さやか「ほんとだからねっ」
杏子「……」
杏子「……わかってるし」
後ろのほうで、小さな小さな、嬉しそうな声。
ん…
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 18:47:33.35 ID:JSaAw+fe0
放課後
まどか「さやかちゃーん」
さやか「へ?」
まどか「杏子ちゃん、来てるよ」
さやか「ん……」
首を後ろに回すと、居心地悪そうにドアの前に立っている杏子の姿が見えた。
行きも帰りも迎えに来てくれるとはね。
本当にそこらの彼氏よりも役に立ちそうな気がする。
さやか「あ、じゃああたし帰るわ」
まどか「うん、私もほむらちゃんと帰るね」
ほむら「……」ホムッ
いつのまにか隣にいた転校生。まどかは転校生に笑いかけると、さっさと
教室を出て行ってしまった。ううむ、仲いいなあ。
最近あたしが杏子といるようになって、まどかも転校生と一緒にいることが
多くなった。
仲がよくって大変羨ましいことだ。
さやか「よいしょ」
あたしはそんなことを考えながら鞄を持つと、杏子のもとへゆっくり歩み寄る。
もちろんわざとだ。
杏子「……」
何か言いたげに杏子があたしを見てくる。
笑い出したくなってしまう。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:04:16.15 ID:UE11hjAIP
バットエンドだけはやめてくれよ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:07:36.91 ID:2cURbsZr0
逆に考えるんだ
始まりがバッドだからこれ以上 下はないと考えるんだ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:10:23.73 ID:mSIHDGk4O
バッドはバッドだけどな
杏子が大人数の人間がいる場所を苦手としていることを知っていた。
学校に来ることさえ苦痛なんだろうなあ。
自分のクラスならそれなりに知り合いもできるだろうけど(マミさんもいるし)
あたしのクラスなんて知らない子ばかりだから杏子にとっては地獄のようなものだろう。
だからこうして黙ってあまり自分の存在を目立たせないようにしてる。
上級生だから充分目立ってるわけだけど。
さやか「おまたせー」
あたしがやっと笑いながら杏子の隣に並ぶと、杏子は肩の力を抜き、
それからあたしを恨めしそうに見た。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:14:40.05 ID:JSaAw+fe0
さやか「なに?」
杏子「なんでもねえ」
むうと頬を膨らませる杏子。
まだあたしにばれてないとでも思ってるんだろうか。
まあけど、しばらくは黙っといてあげよう、知ってること。
杏子「……それで」
先に歩き出した杏子に追いつくと、不意に呟くように杏子は言った。
「どこか、行くか」と。
さやか「どこか、ってどこ?」
きょとんとして訊ね返す。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:15:33.80 ID:579X2IMi0
ラブh…さやさやの家か
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:17:09.11 ID:JSaAw+fe0
杏子「ど、どこって!そりゃあその、わかんねえけどさ……」
さやか「わかんないのになんでそんなこと言うのよ」
杏子「だ、だって、あたし達、その……」
さやか「付き合ってる」
杏子「うっ……ま、まあそういうことだ」
さやか「それでどこか行こうってあたしを誘ってるわけだ」
杏子「さ、誘って!?」カアァッ
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:21:37.82 ID:JSaAw+fe0
純粋なのかむっつりなのかわからない。
「そういうわけじゃないけど」と口の中でもごもご言ってるとこを見れば、
そっち方面に考えていなかったわけじゃないこともないらしい。
杏子「で、でもどこか行くほうが自然だろ?」
下駄箱。
靴を履き終え、校舎を出ると杏子が言った。
さやか「自然って……まあそりゃそうだろうけどねえ」
あたしの場合、本気ってわけじゃないし。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:23:55.20 ID:JSaAw+fe0
それに、今日は恭介がいないんだから杏子と一緒にいたって意味がない気がする。
そんなことを考えていると、杏子のしゅんとした顔が目に入った。
何もそこまで落ち込まなくても。
仕方ないなあ、とあたしは溜息。
まあ二人で遊びに行くこともこれまでなかったし、たまにはいいか。
さやか「いいよ、どこ行くの?」
杏子「ほんとか!?」
さやか「あー、ほんとほんと」
まったく、どっちが年上かわからない。
けれど、そんな杏子だからあたしも付き合ってみようなんてバカな考えを
行動に移してしまったんだろう。
いいよー
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 19:50:13.07 ID:3ejo7ztA0
続きは?
ほ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 20:02:42.89 ID:IfTB6MAt0
支援
34 :
結論から ◆HotHz4tVdI :2011/06/12(日) 20:25:20.84 ID:jFTIAiq30
早くー
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/06/12(日) 20:40:36.85 ID:28l6Rj8D0
支援っす
だめだったのか…
いいはなしのいよかん
38 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2011/06/12(日) 21:04:33.89 ID:Eh8gO5NLi
まだか寒い
39 :
忍法帖【Lv=9,xxxP】 :
あふん