1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「何だここは……」
黒の目に飛び込んできたのはどこか見覚えのある世界だった。所々隆起した荒れた地面、傾いた観覧車、錆び付いたメリーゴーランド、文明が崩壊した様相は黒が過去に経験した戦場のそれと似ていた。
だが、ここは日本だ。少なくとも先程まで黒はヘルズゲートに程近い隠れ家にいた。無防備に寝顔を晒す蘇芳とジュライの傍らに居たはずだった。
「ヘルズゲートの見せる幻か。それとも銀、お前なのか」
空を覆う厚い雲が、銀を失ったあの日を思い起こさせた。この世界は似ている。あの日の光景と。
しかし、ただ一つ明らかに違ったのは、辺りを包む異様な冷気だった。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:14:15.96 ID:ocmVX87+O
カレー好き?
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:15:04.35 ID:5YUlZvht0
「人の気配? こんな所にネズミか……。面白い」
黒の放つ僅かな気配をウラヌスは感じ取っていた。位置は定かではないが確か�に居る。いまやこの星を牛耳るワイズ、その第三星将のウラヌスですらうっすらとしか感じ取れない糸のような細い気配。少なくとも素人ではない事が分かった。
「久々の闘いだ。つまらない相手であってくれるなよ……」
相手の姿を視認するよりも先にウラヌスはバースト波動を発した。周囲の大気が次第に凍てついていく。自身の力を最大に発揮させるためだけでなく、相手の力量を図る意味合いもあった。
「何処にいる。姿を見せぬのなら、ッ!?」
ウラヌスの言葉を遮ったのは一本のワイヤーだった。ウラヌスの知覚よりも早く巻き付いた冷えたワイヤーが、ウラヌスの首をきつく締め上げていた。
「お前は何者だ? ここは何処だ? 答えろ……!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:17:42.36 ID:5YUlZvht0
>>2好きだけどあんたのことの方がもっと好き
『何処だ、とは。妙な質問をする』
黒の脳に直接声が響く。だが、黒は眉尻ひとつ動かさなかった。
(テレパシー、契約者か。だがこの冷気は)
『そうだな……確かここは元は神奈川だったか?』
「どういうことだ。ここはヘルズゲートの内部では……!」
『そろそろいいか? おしゃべりは苦手なんだ』
ウラヌスは首に巻き付いたワイヤーへと手を掛けると、それを軽々と引き千切った。
「っ!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:19:05.41 ID:5YUlZvht0
黒は瞬時に後方に跳ね跳び距離を取ったが、すぐさま重心を前に移した。姿勢を低くし、振り返ろうとしているウラヌスの死角を狙い瞬時にウラヌスへと手を伸ばす。
ランセルノプト放射光が黒を青く包み込んでいく。
黒の掌があと数センチと迫った時、黒は地面からせり上がってくる『何か』を視界の端に捉えた。
黒は瞬時にバク転で距離をとるが、それを追いかけるように氷の柱が地面から次々と生えていく。
「チッ!!」
きりがない、そう察した黒はワイヤーを観覧車へと伸ばした。遅れて黒の身体が観覧車へと引き上げられ、間一髪、氷柱は黒のコートの端をかすめ灰色の空に向かって伸びていった。
前のSSのやつかね?
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:20:26.61 ID:5YUlZvht0
「ほぅ、ライズも使わずに。……やるな」
(どういうことだ。複数の能力を持つ契約者などありえない。この気配、近くにいる仲間の助けでも借りているのか)
「何者か、と聞いていたな。俺はワイズ第三星将ウラヌス。俺は貴様が何者かなどどうでもいい……。そんな事には興味が無い。俺が望むのは闘い、それだけだ」
ウラヌスの手に冷気が集まり、巨大な槍を形作る。
「……参る!」
PSYRENか
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:23:35.82 ID:2vJvIAjWO
ダーカーか
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:23:41.48 ID:5YUlZvht0
>>6 一昨日ぐらいに地の文なしでちょろっと書いて消えた方です
人智を超えた跳躍力、ウラヌスは閃光のような速さで黒の前に飛び込んでいった。
黒は反射的に身を捻り氷の槍をかわした。空を切った槍は轟音を轟かせながら観覧車の鉄骨に突き刺さる。
槍を外したことで生じる隙、そこを狙って黒は手を伸ばした。
しかし、そのチャンスですら黒の研ぎ澄まされた感覚が危険だと警鐘を鳴らす。背後に異様な寒気を感じた。
黒は振り向きもせず、観覧車の鉄骨から飛び降りた。ワイヤーで勢いを殺し、着地する。
「……何だこれは」
黒の視線の先、先程まで黒がいた観覧車は巨大な氷で覆われていた。あのままあそこにいれば氷漬けにされていたか、それとも氷で串刺しにされていただろうか。
(能力の格が違う。正面からやりあっては――。並外れた身体能力が奴自身の力とすれば、この冷気は仲間の能力のはず。ならば、仲間から始末する!!)
「舐められたものだな……。バーストはおろかライズすら出さんとは。ならば無理にでも引き出すまでだ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:26:04.33 ID:5YUlZvht0
氷漬けの観覧車の上に立つウラヌスの手に、次は氷で作られた銃が現れた。
「さあ、見せてみろ!!お前の力を!!」
銃口から弾道を予測し、黒は軽々と銃弾を避ける。二発目、三発目、全て外れていく。
だが、そこから爆ぜる様にせり上がる氷柱は黒の予測を超えていた。
「チッ」
氷柱によって四方を囲まれ逃げ場を奪われた。周囲を見回すが黒に活路は見えない。
白い息を吐きながら焦る黒の姿に、ウラヌスは落胆した。
「フン、まさか本当にこの程度か。ライズすら満足に使えないとは」
ウラヌスは再び手に槍を持った。そしてその槍先を黒へと定める。
「雑魚は死ね」
放たれた槍は凍てついた空気を裂き、赤いコートを貫いた。灰色と土色の世界には場違いな鮮やかな深紅のコートを。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:27:29.83 ID:5YUlZvht0
「久しぶりだねえBK201」
「お前は……」
オーガスト7、現れたのはかつて黒に敗れた男だった。底の見えない怪しげな笑みと、エージェントとは思えない派手なコートをそのままに彼は再び黒の前に現れた。黒に背を向け、氷の槍を黒の身代わりとして受けるというあり得ない形で。
「何だ貴様は。どこからッ!何故凍らない!」
ウラヌスは氷の槍に刺し貫かれても何食わぬ顔をしているオーガスト7の存在を理解出来なかった。不死身、その言葉がウラヌスの頭を過った。バーストによるものだとしても出来過ぎた能力だ。
「あり得ない……!!」
オーガスト7はその言葉を待ってましたとばかりに口角を上げる。
「不思議だろう?」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:29:32.51 ID:5YUlZvht0
氷の槍がオーガスト7の身体にどんどん沈み込んでいく。その様がウラヌスをさらに混乱させた。
ウラヌスは氷の銃弾をオーガスト7に向けて乱射した。しかし、銃弾は全てオーガスト7の身体へと吸い込まれていく。
「相手が選んだカードがひとりでにせり上がってくるマジックがあるだろう? あれは予め選んだカードを戻す場所が決まってるんだ。そこにゴムが仕込まれてるのさ。戻した後はカードの束を握る手を緩めるだけだ」
「貴様ッ!何を言っている……ッ!!」
「対価さ」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:30:57.50 ID:5YUlZvht0
次の瞬間、オーガスト7の身体から無数の氷の銃弾がウラヌスへ向かって放たれた。完全に虚を突かれたウラヌスは避けられなかった。
「クッ!」
咄嗟に氷の壁を前に作り防御する。しかし、壁はほとんど機能することなく破壊された。壁を抜けた銃弾をライズで強化した腕で払いのけるが、全てを防ぎきる事は叶わず直撃を許してしまう。
「グゥ!ウオオオオオオオオッ!!!」
銃弾はウラヌスの身体を弾き、観覧車の氷山へと叩きつける。さらに、残った銃弾が追い討ちを掛けるかのように次々とそこに飛び込んでいった。ウラヌスの姿は白い煙で覆われ掻き消されていった。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:31:56.59 ID:5YUlZvht0
衝撃に耐えきれなくなった氷山が崩れ落ちる。暴風と共に襲う白煙が遊園地跡全体を包み込み、黒の視界を奪った。視界だけではない。あまりの暴風に立つのもやっとだった。冷たい風に、黒の黒髪が、黒いコートが背後へと引っ張られる。
「早くここを離れよう」
オーガスト7が黒の肩を叩き、駆けていった。黒は迷うことなく見失わぬようその後を追いかけた。この世界の謎を解き明かす唯一の鍵を逃す訳にはいかなかった。
16 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/05/20(金) 17:32:25.97 ID:hH8Kr8uj0
期待age
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:33:24.55 ID:5YUlZvht0
「何故俺を助けた」
「こんな世界だ。味方になり得る者をそう易々と死なせられないさ。合理的な判断に基づくごく自然な行動さ」
やれやれ、と帽子の埃を落としながらオーガスト7は適当な岩場に腰をかけた。
「ここは一体何だ。ヘルズゲートと何か関係があるのか?」
「さあね。ただ君や、君の仲間と同じように私もヘルズゲート付近に滞在していた。何らかの関連性はあるだろう。今分かっている事はそれだけだよ」
「仲間だと?」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:35:01.94 ID:5YUlZvht0
「あのムササビさ。猫といったか」
「猫は今どこにいる」
「半日程前にこの付近で白衣の男と金髪の青年を見かけてね。その二人の尾行さ」
「半日程前だと? 馬鹿な。少し前まで俺と猫は一緒に――」
「ああ、この世界と私たちの世界とでは時間の感覚がずれているようだよ。まあ些細な問題さ。とりあえず猫が情報を持ちかえるまでは下手に動かない方がいい。あの塔を調べるのは出来るだけ最後の手段にしたいしね。いかにもって感じだろ?」
オーガスト7の指し示す十数キロ先に無数の塔、その奥にはさらに巨大な建築物が見える。その様は只ならぬ空気を纏っている。まるで人に在らざる者が住まう地のような、気味の悪い黒々とした空気だ。
「そうだな。猫を待つか……」
そう言うと黒はその場に腰を落ち着けた。
「実に合理的な判断だ。やはり私たち契約者はこうあるべきだ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:36:36.04 ID:5YUlZvht0
「可愛い! どうしたんですか、その子」
猫を見たマリーの反応はこうだった。マリーは極普通の女の子の感性で猫を見た。
(何だ! あの胸は!)
猫は自身の姿を最大限にいかしマリーの胸へと飛び込んだ。
「きゃっ、コラー」
(なんという大山、蘇芳とはまるで違う。ここは天国か)
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:37:56.84 ID:5YUlZvht0
「何そいつ」
フレデリカの反応はこうだ。マリーで味をしめた猫は同じく年頃の女の子であるフレデリカへと飛び込んで行った。
「うわ、キモッ」
フレデリカは思わず足を上げ、猫を踏みつけた。
「フーちゃんダメだよ乱暴しちゃ!」
「飛ぶなんて聞いてないわよ!何この生き物!気持ち悪い!」
(うぅ……この足、このアングル、ありかもしれない)
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:38:34.31 ID:5YUlZvht0
雨宮の胸に飛び込んだ猫はただただ後悔した。雨宮に対して素直に申し訳ないとさえ思った。
(蘇芳……お前はこうなるんじゃないぞ……)
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:40:08.12 ID:5YUlZvht0
サイに、未来の世界……。猫、確かなのか?」
猫の報告に黒は戸惑いを見せた。ヘルズゲートの引き起こす事象だとしても、タイムスリップなど聞いた事が無かった。黒の脳裏には一人の女の姿が浮かんでいた。
(アンバー……)
「気付かれた素振りは無かったぞ。仲間との日常会話でわざわざブラフを張るような真似はせんだろうしな。にわかに信じがたいがこの世界の有様を見る限り……」
「あり得ない話ではない、か。雨宮という女が持つ赤いテレホンカードを手に入れれば俺達は元の世界に帰れるんだな? 持っているのはその女だけか?」
「俺が確認したのはその女だけだ」
「一枚だけで三人とも帰れるのかい?」
「確証はない。が――」
「今はそれに賭けるしかない訳か……なるほどね」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:41:10.99 ID:5YUlZvht0
「明日、奴らはまた遊園地跡に現れるようだ。ターゲットも明日は同行するらしい」
「……偵察か。奪うならその時だな」
禍々しくそびえ立つ無数の塔の様子を観察するには、遊園地跡は絶好のポイントだった。彼らの狙いは恐らく敵の動向を探り、襲撃の計画を練る事だろうことが黒には分かった。
「彼らには悪い事をしたね。せっかくのお気に入りの場所で派手に遊んでしまったな。もうあそこは秘密の場所ではなくなってしまっているかもしれない」
目を細め、オーガスト7が薄ら笑いを浮かべた。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:42:39.27 ID:5YUlZvht0
「雨宮ッ!」
ウラヌスの放った氷の銃弾を受け、雨宮の身体が宙を舞い、鈍い音を立てながら地面に叩きつけられる。
「大丈夫か!雨宮!」
「ッ、まだいけるわ夜科」
「クソッ!何故だ、何故ここが奴にバレた!」
偵察の為に遊園地跡に訪れた夜科達は、待ち伏せしていたかのように突如として現れたウラヌスと交戦していた。
「赤いコートの男の仲間か。奴は何処にいるッ!!」
「突然出てきて何言ってんだテメエ!!」
沸き上がる熱い感情を吐きだしながら、夜科は自身のバーストを発動させる。黒い稲妻が走り、小さな黒い球体が現れる。
「雨宮、ランさん、下がっててくれ!この技は、味方も巻き込んじまう!!」
「黒いバースト、貴様が……!」
「“暴王の流星”」
黒い流線が地を駆ける。恐ろしくも美しいその瞬きに皆が魅せられていた。ただ二人と一匹を覗いて。
SIRENかと思った
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:43:29.01 ID:kJdSu+gY0
サイレン好きだからあげとくけど、これは・・・
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:44:01.29 ID:5YUlZvht0
「きゃあああああッ!」
流星と氷の壁がぶつかり衝撃波が広がった瞬間、夜科の背後から雨宮の悲鳴が響いた。
「雨宮ッ!?」
夜科は思わず振り返る。そこには、倒れた雨宮と仮面の男の姿があった。
「何だお前は!!」
叫びながら殴りかかるランを黒は軽くいなし、勢いよく腹部に蹴りを入れた。白衣を引きずりながらランは吹き飛ばされていく。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:46:12.46 ID:5YUlZvht0
「テメエエエエエエエエエエッッ!!!!!!」
怒号を上げ、跳躍の姿勢を取る夜科は、白煙を裂いて背後から迫るウラヌスに気付かない。
「余所見とは、余裕だな!」
「グゥッ!!」
ウラヌスは難なく夜科に捕り付き、そして己のバーストを全開にする。
「“グアシアルウォール”」
夜科を取り込み、一瞬にして巨大な氷のオブジェクトが現れた。夜科は怒りとも、苦悶ともとれる表情のまま凍りついてしまった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:47:10.42 ID:5YUlZvht0
「へえ、やるじゃないか」
聞き覚えのある耳障りな声にウラヌスは目を見開いた。
「貴様ッ!!見つけたぞ!!」
氷の銃弾は全て命中したが、オーガスト7の身体は貫かれる事は無かった。
「チッ!!」
「目的は果たした。私たちは退場させていただくよ」
オーガスト7は帽子に手を掛ける。ランセルノプト放射光がオーガスト7を、黒を、猫を包み込んでいく。
「待てッ!!俺と戦えッッ!!!!!」
「残念だが君と違って私は戦士ではないんだ。私はあくまでマジシャンなんだよ。種も仕掛けも無い、ね」
オーガスト7の帽子が地に落ちた時、既に黒達の姿は消えていた。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:49:05.62 ID:5YUlZvht0
氷のオブジェクトが派手に割れ崩れる音を背に、黒達は公衆電話を目指して走った。赤いテレホンカードを公衆電話で使えば現実の世界に戻る事が出来るはずだ。
「早くこんな世界とはおさらばだ」
黒の肩に乗る猫が呟いた。
「全くだよ。あんなデタラメな奴に付き合ってられるか」
「お前が言うな。ぐわっ」
突如黒が急停止し、猫が振り落とされそうになった。
「何だ黒!どうしたんだ」
「これは……万事休すかな」
三つの影が黒達の前に立ちはだかっていた。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:51:35.33 ID:5YUlZvht0
「ウラヌスめ。様子がおかしいかと思えばこういうことか、報告をしろとあれほど……!デルボロ、オド、ネズミ狩りだ。手早く片付けるぞ!!」
「はい、ジュナス様」
一瞬で距離を詰めたオドの棍棒が地を割り、デルボロの拳が空を切る。外すつもりではなかったが、驚きはしなかった。黒達が回避行動を取る方向はジュナス達の想定通りだった。
「消えろクズ共」
飛来するジュナスの手にバースト波動が集まり巨大な刀の形を成していく。
「やばいぞ黒!!間に合わない!!オーガスト7!!」
「あれは……私でも無理そうだ」
「くそおおお」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:51:43.45 ID:3O5rKFFGO
昨日こんなスレ見た
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:53:25.32 ID:5YUlZvht0
(集中しろ――)
(集中するんだ――)
「“阿修羅・解”」
刀が衝突する瞬間、青い光が周囲を照らした。黒が手を掲げ、声を出さず叫ぶ。
「何ッ!!」
刀は消滅し、同時に大量の霧が発生し辺りを瞬時に包み込んだ。
「馬鹿な!!俺の神切が消えただと!!?」
「これでは何もッ……ジュナス様!!」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:55:14.78 ID:5YUlZvht0
混乱の中、オーガスト7は駆ける。深い霧の中、向かうべき方向も分からず彼は走っていた。
「全く。BK201め、これでは私たちも……」
オーガスト7は前方に光を見つけた。ランセルノプト放射光ともこの世界の人間が使うサイの光でもない、見覚えのある光だった。
「ジュライの観測霊か。良い子だ」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:56:16.84 ID:5YUlZvht0
観測霊の光を頼りに公衆電話に辿り着くと黒と猫が既に到着していた。
「来たか」
「BK201、あれは君の力かい? 噂に聞く物質変換、随分と便利な力なんだな」
「こいつのおかげだ」
黒はコートのポケットから流星の欠片を取り出し見せた。
「どうしたんだ黒!こんなものどこで」
「恐らく……アンバーの仕業だろう」
「アンバー?どういう事だ」
「さあな」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:57:17.15 ID:5YUlZvht0
受話器を上げ、赤いテレホンカードを公衆電話に差し込む。
「本当に一枚で三人とも帰れるのか?」
「……無理のようだ」
「どうするつもりだいBK201」
「ちょっと待て黒!!じゃあ俺達はどうやって――」
「いるんだろう、アンバー!頼む」
「アンバー!?奴がいるのか!?」
『ばれちゃったか。しょうがないなぁ』
聞き覚えのある女性の声が黒の耳に届いた。その姿を見ることは叶わず、息が詰まるような感覚を覚えたかと思えば、既に黒と猫は元の隠れ家に戻っていた。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 17:58:16.75 ID:5YUlZvht0
寝息を立てる蘇芳に対して、ジュライは寝ころんだまま目を開けている。
「な……!俺の苦労は何だったんだ。最初からアンバーに助けて貰えば良かった話しじゃないか」
「そう言うな。ジュライ、もう眠っておけ」
黒はペットボトルの水を一気に飲み干すと、玄関に向かった。
「おい黒、どこに行く!?」
「客が来たようだ」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:02:31.73 ID:5YUlZvht0
仮面を付け、錆び付いた階段を降りて外に出る。
そこには夜科アゲハが待っていた。
「雨宮のカードを返してもらう!!」
「どうしてここが……トランスというやつか。あの女……」
「雨宮をッ、傷つけやがった!!」
「元の世界に戻るためだ。やむを得なかった」
「それはテメエの理屈だろうが!!!俺は、俺の理屈でテメエをぶっ飛ばす!!!貫け“暴王の流星”」
有無を言わさず夜科は自身のバーストを発動させた。
地の文のせいで寧ろ分かりにくいぞ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:04:44.13 ID:5YUlZvht0
夜科の前に黒い稲妻を伴った小さな球体が現れる。だが、流星が走ることはなかった。
「何!?」
好機とばかりに黒が夜科の懐に飛び込んでいく。ランセルノプト放射光が黒を包む。
「こいつ、サイ使いじゃ――!」
夜科は球体を円盤状に変え応戦する。左手の一撃、右手の二撃目、黒は切り刻もうと迫る円盤を縫うように掻い潜り、夜科に触れた。
「クアアアアアッ!!」
夜科の身体に電流が駆け廻る。
「ク、ッソオオオ!!」
「何!?」
それでも夜科は止まらない。再び黒い円盤を形成し、黒に切りかかった。
黒は余裕なく転げるようにして、円盤を回避する。
(何て奴だ……!!)
ライズの事は聞いていた為、黒は電流に手加減を加えていなかった。だが、それでも、夜科を沈黙させるには至らなかった。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:06:49.34 ID:ngpXIcJJ0
いいチョイスのクロスだ私怨ドラゴンウィング
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:07:14.15 ID:5YUlZvht0
>>39 やっぱ読みにくいですか……
「ハァハァッ」
夜科は息を荒くし、耐える様に足を踏みしめている。ダメージは確かに与えているようだった。
(一撃では不足か……)
黒は再び夜科に襲いかかる。だが、黙ってそれを待つ夜科ではなかった。
「“暴王の渦”ッ!」
夜科を取り囲むように出現した黒いリングに黒は阻まれた。
(応用力の高い良い能力だ。力に慢心するのも分かる)
黒はポケットを探るが、流星の欠片は既に失われていた。
暴王の渦を伴いながら突進してくる夜科を、黒はワイヤーを上へと伸ばし巧みにかわす。
「ちょこまかとッ!!!!」
「良い能力だが、まだ完成はしていないようだな」
場面の変わり目が分かりにくいな
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:09:29.27 ID:Qq8c5Cfm0
台詞と地の文で行間空けるといいかも
>>42借りると
「ハァハァッ」
夜科は息を荒くし、耐える様に足を踏みしめている。ダメージは確かに与えているようだった。
(一撃では不足か……)
黒は再び夜科に襲いかかる。だが、黙ってそれを待つ夜科ではなかった。
「“暴王の渦”ッ!」
夜科を取り囲むように出現した黒いリングに黒は阻まれた。
(応用力の高い良い能力だ。力に慢心するのも分かる)
黒はポケットを探るが、流星の欠片は既に失われていた。
暴王の渦を伴いながら突進してくる夜科を、黒はワイヤーを上へと伸ばし巧みにかわす。
「ちょこまかとッ!!!!」
「良い能力だが、まだ完成はしていないようだな」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:11:21.65 ID:5YUlZvht0
>>41 ごめんなさいヒリューさんは……
>>44 アドバイス助かります
黒は上空から迫り、夜科の前に降り立った。完璧な防御とも思える暴王の渦、だがその真上は唯一の穴、欠点となっていた。
夜科に触れ、黒は再度電撃を加える。出力は最大、更に先程よりも長く夜科に電流を与える。
「アアアアアアアアアアアッッ!!!!」
夜科は全身を襲う激痛に声にもならない声を上げる。しかし、諦めることは出来なかった。雨宮の為にも。一緒に平和な世界を生きるためにも。
「アアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
夜科は歯を食いしばり、意識を集中させる。
「ッッッッ舐めんなアアアアアアアアああああアアアッッ!!!」
黒い円盤が夜科の右手に現れ、黒を襲う。
「何っ!?」
避け切れない。高速で回転する円盤を受ければ、命の保証はなかった。
(死――ッ)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:12:50.74 ID:5YUlZvht0
黒をランセルノプト放射光が包む。死を前にした極限の集中力、黒の本来の能力、物質変換と夜科のバーストがぶつかった。
「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!!!!」
「ハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!」
破壊と創造、相反する二つの力の影響で二人の周囲に暴風が巻き起こる。家屋の窓が忙しなく揺れる。電線は千切れ、火花を散らす。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:13:22.05 ID:Qq8c5Cfm0
かなり読みやすくなったなC
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:19:53.71 ID:cr5m4+v90
見てるよ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:20:17.01 ID:5YUlZvht0
極限まで二人の力が増大した時、大きな衝撃波が二人の身体を弾き飛ばした。
黒はアスファルトを転がり、夜科は壁に打ち付けられた。
「クッッ」
わき腹を抱えながら立ちあがったのは黒だった。
夜科は意識は保っているものの、立ちあがる力を残していなかった。鼻から血を流し、目も虚ろとなっていた。
(便利で強力な半面、リスクが大きい諸刃の剣と言う事か……)
「おいお前」
「な……んだよ……」
「こんなもの俺にはもう必要ない。さっさと消えろ」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:22:02.58 ID:5YUlZvht0
赤いテレホンカードを夜科の足元に落とし、黒は隠れ家へと戻っていった。
「くそッ……」
残された夜科は一人、アスファルトを殴り付けた。ライズを使わずに殴ったため、拳が傷つき血が滲む。
「もっと強くっ、強くなりたいっ……。ノヴァだ……ノヴァさえ使えれば……!!!」
敗北の屈辱に胸の痛みを抱え、夜科は更なる力を求める。かつて見た父の力、全ての者を超え得る圧倒的な最後のサイの力を。そうして夜科は暴王の扉を開く、自身の身を捨ててまで。
終わり
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:23:57.33 ID:JTCbi34G0
前のスレの人か支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:24:22.19 ID:NO2t6rwD0
あれもう終わり?
けれども乙
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:24:26.45 ID:5YUlZvht0
未熟な文章で申し訳ありませんが、読んで下さった方どうもありがとうございました
サイレン、DTBどちらも好きなんですがかなりDTB寄りな内容になってしまいました
飛龍さんの出番を心待ちにしていた方もすみませんでした
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:25:02.93 ID:JTCbi34G0
支援したと思ったら終わったwww
面白かったよ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:26:32.22 ID:nOVSQzWF0
岩代スレから
DTBもサイレンも好きな俺得SSをありがとう
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:26:56.26 ID:5YUlZvht0
>>52 ありがとうございます
スペックが違い過ぎる上、戦闘=死人が出るDTBの世界観に合わせるとこれ以上は書けませんでした
腕が足らずに申し訳ないです
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:28:08.83 ID:X/inJSz+0
最近のラノベやSSによくある気持ち悪い自分語りとか始まったら嫌だなと思ってたが
安心して読めた
乙を乙ほど浴びて乙
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:30:01.75 ID:E2i87tXj0
乙
もうちょっと読む側のことを考えて書いてくれたら読みやすかった
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:30:10.42 ID:5YUlZvht0
全部読んでるの書いてる自分だけだと思ってたんでこんなに多くの方に読んでいただいて本当に嬉しいです
DTB続編、岩代先生の次回作に期待
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:32:00.42 ID:/Tm1EFfR0
乙
このスレが岩代、サイレンファンとDTBのファンの架け橋となることを願う
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 18:49:04.70 ID:R3WmqRWz0
乙乙
もう少しで読み終わるんでほしゅっとな
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:04:46.73 ID:UiU4+MF60
r、ノVV^ー八
' |:::::::::: |::::::::^vィ
l..:.:::::::r::::: |:::::::::::::イ <
>>1乙今日はいい天気だな
.:::::::::::|:::::::::::::::::::::: |
. )|:r八‐-V─八:::::::(
. |:} __、 ,__、}f'〉:|__
. ,ヘ} `'` | `'` |ノ:::|::::::::::::ヽ
_ゝ|、 、, l|ヽ:r:::::::::::::::::}
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/..i.:.:i..ヽ、ヽ \二/ :ノy ̄::::::::r::::|
、:.::::: i::::: √ヽ \ _,ノ /|::::::|::::::::|::::::::|
:ヽ:::::::\:::::::ヽ:\` / |::::::::|::::;:|::::::::::|
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:::::|:|::::::::::ヽ::::| | ::|:::::/:::::::|.、:::::::::::::\
::::::::|ノ:::::::::::::::ヽ| | 。 |::/::::::::::| :::::::::::::::::::::ヽ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:07:09.09 ID:Z/o/bebe0
黒「赤い水…?」的な話だと思ってました
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:22:22.36 ID:5YUlZvht0
エピローグ
「夜科!」
ボロボロになった身体を引き摺り夜科は未来の世界で待つ雨宮の元に戻った。
雨宮は夜科の姿を見るや否や夜科の胸に飛び込んだ。
「ちょっ、雨宮!?」
突然の抱擁に夜科は顔を赤らめる。
「ごめんね夜科。私のせいでこんな……」
「雨宮、泣いてるのか?」
頬を緩める夜科を、雨宮は更にきつく抱き締める。
「泣いてない!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:23:32.71 ID:5YUlZvht0
そんな二人の姿を未来の世界の住人たちが優しく見守っていた。
「おうおう、熱いねー」
「そう茶化してやるな春彦」
「夜科さん帰って来たんですか!!」
「ま、待てマリー、今は見るな!!」
顔を出そうとするマリーを慌ててシャオが静止した。
「アゲハ、無事で良かった」
満面の笑みを浮かべてカイルが言う。
「しかしあの仮面の男、何者だったんだ……」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:23:48.79 ID:IAXCnsgD0
,,,,-,-,−,−,-,-,,,
(:.:::::::r:r:::: v::::::::::ミ <
>>62今日はいい天気だねェ
.(::::::::::(:(:::::::::):):::::::)
. )|:r‐‐y--‐‐y‐:::::::)
. |}○__、 ,__○f'〉__
. ,ヘ} `゙'`| `゙'` |ノ (___ヽ
___r_| 、 、, l| r (___}
/ / [ ヽ -=- ./|√] (___|
__/ √|\二/ √/ (__|
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. (_______)| \` / |::::::::::|
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..|:::::::::::|ノ:::::::::::::::ヽ|::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::ヽ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:24:58.04 ID:IAXCnsgD0
あっ
エピローグ中にスマン
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:31:54.28 ID:5YUlZvht0
(ワイズ本拠地、アストラルナーヴァ)
「ウラヌス!元はと言えば、お前が報告をしっかりしてさえいれば逃しはしなかった!!」
「実力不足を俺の責任にするな。アンタは黙ってここでイチャイチャしてろよ。第二星将の座は俺が貰う」
「なんだと!?」
「あの赤いコートの男……次こそは……!!」
「何をブツブツ言ってる!」
「うっさいよロリコン」
「貴様ァァ!!!」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:37:50.02 ID:IAXCnsgD0
>第二星将の座は俺が貰う
そして自分はグラナとイチャイチャか
んもーウラヌスちゃんったら
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:49:26.81 ID:+ad0nDph0
ウラヌスちゃんもコート愛用者だな
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:49:31.66 ID:5YUlZvht0
じゃれ合う二人の様子を、グラナと弥勒は静かに眺めていた。
「元気だな、あいつら」
「ああ、そう言えば奴らがあんなに感情を露わにするようになったのも、サイ使いの生存者たちが現れてからだな」
「自衛隊との激しい戦闘を終えてから久しいからな」
バーストを発動させているジュナスとウラヌスを見て、慌ててカプリコが弥勒達の元へと駆け寄って来た。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:53:22.07 ID:5YUlZvht0
「ちょっ、何があったのあの二人!早く止めて、ジュナスが怪我しちゃう!!」
慌てるカプリコをなだめながらグラナは懐かしそうに目を細めた。
「そう言えば俺たちにもあんな頃があったなァ……」
「何の事だ?」
「弥勒、お前っ忘れたのか?」
「冗談だよ。……闘い……か」
拳を握りしめ、あの日の熱い血の滾りを思い出す。湧き上がるような鼓動の高鳴りを懐かしく思う。
「ああ畜生。楽しそうだなァあいつら。ようし、俺も混ざるか!!」
立ち上がるグラナにカプリコがまた慌て始める。
「ダメッ、ジュナスが死んじゃう!止めてよ弥勒!!」
「放っておけ」
久々に騒がしいアストラルナーヴァの風景に、自然と弥勒の顔に笑みが浮かんだ。
カプリコ カワイソス
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 19:59:38.81 ID:5YUlZvht0
あ、父と会った後だとマリー根にいない……orz
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:09:45.04 ID:68G9UIixO
サイレンスレから支援に
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:15:30.42 ID:5YUlZvht0
(現代、とあるホテルの一室)
「やれやれ、とんだ災難に巻き込まれたな」
シャワーから上がり、長い髪をタオルで拭きながらオーガスト7が1人愚痴を吐く。
「しかし、BK201の真の能力を直に見れたんだ。この収穫は大きい。おっと、対価の為に今日もマジックを覚えないと」
グラスにカクテルを注ぎ、マジックの参考書を開く。
しばらくし、どこか物悲しくなったオーガスト7はテレビのリモコンに手を伸ばし、電源を入れた。
するとテレビ画面には可愛らしい女の子たちが活躍するアニメが映っていた。
「魔法少女まどか……マギカ?へえ、中々面白そうじゃないか。私のマジックとどちらが上かな」
次の日の任務、寝坊したオーガスト7はジュライを求め、ヘルズゲート内をさまよう事になる。
完
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:17:14.15 ID:nOVSQzWF0
乙ー
専ブラ閉じなくてよかった
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:20:24.22 ID:0O9Ot2gI0
vsスレからここを辿って
乙
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:23:05.17 ID:dXXZ3d3W0
乙
DTBSSあんまりないからうれしい
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:27:41.48 ID:xGuogl1g0
_{\_,. -‐…‐ .._ __
/ . : : : : :ァ''´ <._
〃_ノ ,. ⌒'´ \
ゝ`¨´ / rヘ ヽ
\ / / j、{ ノィ: : }: :、 :. r
_.>{,ィ:7:{ :j乂-‐- レノjノ_ヽ}Y: :八ノ
⌒Tン: レヘト{ '" ` -‐‐ イノヘ{
ーィ: j ヽ. ヽT:i:ア T:i:ア/
j人_ , }
〕 、 ,..、 , ′
x<\ ` ._ ..<
/::、| \ /\__
/ヽ:::::| \{ ̄Y^'Yヽ 「卜、
/ !:l └‐个个┘|:::| ヽ
|:::| j i r-‐…ヾ、
; ゙:. |:::| {o{ _c},//∠.. Y
| :.. |:::| _.. ┴zy('ー-__ -ー')勹
| ,ゝ ァ^f´ 〈/ ` ´ Yハ _,,_ ____
_ノ-‐ァ'´ { ! 、{: :
>>1乙. : : : } { r<'ー‐'>、 .|`¨¨¨¨¨¨´|
{ / 八 マ''ヽ._ヽ>x、_____;_;_;_ノ 〉 r==z,_ ] __ ̄ { |‐------‐|
} _,,.>'′ |・| |:::| | |  ̄ ̄| | |`¨¨´ |¨¨´| | | . : |
\_..=-‐'´ |:::| | { |:::| | _.. |: : : : :|ハ_:_:_| : : : : |: : : | | | : : : . |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄{<.._jx,_ _,ノ `¨'ヘ,__,ノ、__,ノ¨´_.>|. : : : : : |
` ー- ̄¨二二二二二二二 -‐ ' ヘ.._____.ノ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:30:48.84 ID:hSBcuHvW0
二期仕様なら黒は能力を使えないのでは
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:32:22.69 ID:8g5WdvAN0
>>79 たぶん、能力に頼って戦う作品じゃないから他の能力バトル作品とは絡め辛いんだと思う
シーチ出てこないとか
DTBの名物キャラだろシーチ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:33:13.13 ID:8g5WdvAN0
スレから導かれて・・・
元ネタ分からんかったけどコレがDTBか・・・
若干興味湧いた
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:39:17.13 ID:G071cy3M0
爆発能力者タッグ
ドルキさんvsマキ
VS
ネタキャラタッグ
ヒリョーさん&バーガーさん
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:39:58.31 ID:G071cy3M0
間違った
ドルキさん&マキ
VS
ヒリョーさん&バーガーさん
だ
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:41:03.31 ID:a1unNs8k0
黒さんのいいところは能力も武器のひとつくらいにしか見てない
昨今の一から十まで能力能力な風潮と一線を画してるところ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:42:19.91 ID:Y+H91zfP0
ヒリョーさん舐めんなよ
上空高度4000mから叩きつけられても重傷だけで済んだんだぞ
あとマキのおちんぽ舐めたい
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:43:32.55 ID:8g5WdvAN0
>>87 マキちゃんが可愛過ぎてマキちゃん争奪バトルロワイヤルになってしまいます
能力とそれ以外両立して戦う奴って割と少ないからなぁ・・・
能力をデバイスかなんかで補うとかなら結構ある気もするけど
あ、でもDIOとかほむほむとか時間停止系は道具とか使うかロードローラーとかタンクローリーとか・・・
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:46:14.83 ID:nOVSQzWF0
俺はジュライ派よりもマキ派
一緒にお風呂はいりたい
ドールたちがエルモア邸に引き取られたらという妄想をした
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:46:35.58 ID:8g5WdvAN0
>>88 能力に頼らない反面、やたら動いて作画の負担が増えるという対価が
>>93 能力も能力で映像的に分かり易ければ解り易いほど作画の負担増えるけどな・・・
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:55:03.09 ID:dXXZ3d3W0
>>93 DTB一期の後半はストレンヂアに主力持っていかれた割に結構作画よかったね
さすがボンズ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:56:24.11 ID:0SeL8Byp0
サイレンもアニメ化せんかな
硬派なアニメが最近枯渇している
厨二能力一辺倒はもうお腹いっぱいなのに
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:57:39.30 ID:8g5WdvAN0
なんかサイレンメディア化の署名ってなかったっけ?
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 20:59:12.35 ID:0SeL8Byp0
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:10:48.38 ID:G9z43t/eP
<⌒/ヽ-、___ ・・・ギュイーン
/<_/____/
∧∧
( ^ω^) デーレレッテーレー デレーレデレレー
_| ⊃/(___
/ └-(____/
♪ ∩∧__,∧
_ ヽ( ^ω^ )7 デーレレッテーレー デレーレデレレー
/`ヽJ ,‐┘
´`ヽ、_ ノ
`) ) ♪
∩∧__,∧
_ ヽ( ^ω^ )7 デーレレッテーレー デレーレデレレー
/`ヽJ ,‐┘
´`ヽ、_ ノ
`) ) ♪
( \/ /_∧ <./| /| /\___
ヽ/ /Д`/⌒ヽ / .| / / / //
/ /\/ ,ヘ i  ̄ > \_/ /____// \ さいごのガラスをぶち破れ〜 /
し' \_/ i />  ̄ ̄ ̄ ̄ \ 乱れた景色を蹴散らして〜 /
i⌒ヽ ./  ̄>__ .|| |::
/⌒ヽ i i \( .|/ / /\ .|| |::
i | /ヽ ヽ ∠__/  ̄ .|| |::
ヽ ヽ| |、 \_ノ > <> || |::
\| )  ̄ ./V ___ ..|| |::
____ .ノ ./⌒)∧ / ...____[__||__]___||___
/ し'.ヽ ( .∨ /\________|__|
// し' / /\  ̄:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:14:10.56 ID:8g5WdvAN0
>>99 ここまでこのAAが貼られなかったのは奇跡
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:19:08.15 ID:G9z43t/eP
- 、 - 、
_,, -― "⌒ヽ-、 ヽ \
-=≡ ,,-" i ヽ ヽ ヽ.ヽ
-=≡ / ,,-ヽ .i i i i ii
-=≡ ./ / / i |.i | | i ii
-=≡ / ./、Д , )./ | '⌒/⌒)(_ヽ ! ! !!
-=≡ | |/ ̄∨/ ゙ -/ /-⌒) i
-=≡, 〜⌒| | ⌒l/ / | | ヽ (ヽi 世界が逆に回転する〜
-=≡ー-ヽ | | | | / .| | し' ( i i
-=≡ ./ノ|) | | |_∧、_つ i | i
-=≡ (__| |.| .| / | ´Д`) .i i l
⌒ヽ -=≡ ! ヽ \ / / / / //
⌒ヽ -=≡ ヽ \ ヽ、 / / / / .'
'"⌒ヽ -=≡ \ ⌒ヽ⌒ン / _,,-'' ,,-"
ヽ ヽ、_-=≡ \ ,, -" _,, - '' - "
)__ノ⌒ -=≡ ゙ ー---- "
____,,-''フ''
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>-,,___,,-''';;;___|l
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\l' ̄ヘ, '|l
f-'=='' ̄| ̄''
'''―――''
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:23:01.81 ID:JTCbi34G0
なんだエピローグあったのかスレ閉じてたわ
>>1乙
104 :
忍法帖【Lv=26,xxxPT】 :2011/05/20(金) 21:24:30.30 ID:5YUlZvht0
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:25:25.49 ID:5YUlZvht0
すみません誤爆しました
>>92 飯食い終わってまだスレが残ってたら書いてみます
SSって話が大体決まってから書くのでどの程度かかる?
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:27:45.88 ID:JTCbi34G0
期待age
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:34:36.51 ID:5YUlZvht0
>>106 遅筆なんで今回のSSは四時間ぐらいで書き上げました
地の文なしならもっと早くなると思いますが
>>108 d
やっぱこの量だとしても結構かかるんよなぁ
細かいところも台詞も色々難しいだろうし
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:44:54.24 ID:e0KVM2kB0
無感情、感情の希薄化という点を主軸にするとDTBとサイレンて話の相性よさげ
グリゴリがドールや契約者を生み出していた黒幕だったとかヘルズゲートが実はサイレン世界の入り口だとか
妄想が広がりまくりんぐ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 21:55:02.76 ID:G9z43t/eP
吸おうしゃぶりチンコちゃん!
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:04:27.56 ID:afmT6JIW0
_l//l r Y // 〃 ≧xヽ、∠///////////////トミ、_ ./
、 |/| .ゝl´ /' .l、 ヽ、≦>ィ=‐イ/イ///////∧ .| 暴" オ 行
ト、ヽヽ、 ヽ. じシハ ヽ、/イ///l//////|ヽヽ、 .| 王. レ け
ヽミ、 ,'| `ー ー' //イ/,'l//////イ \l | の の :
\.l ,ィチ≦‐///// l//.l | 月 新 :
―ヽ、 .ハ ハ`´ ,イ//,イ/ // l | "! !. し ! !
_ ヽハ ‐、、 ヽ l ./イ///' // | い
三二=‐-、 ハ. 、`ヽ.>'  ̄/ ,-ィ ,ィzzz,、. l
`ヽミ、ヘ , . < / `ヽi圭l;;;;l圭i _,\
,ィ=‐'´ `ヽ、< ー 、_y、_ ノ! l圭l圭l圭! そミ、( ヽ、 /
/ `ヽ、 f´ `ミニイ⌒ 守l圭炒`ミリ `ミ≦、`ー――‐
< \ `ー- 、 ヽ ∨ ',
イ  ̄`ー、\ | l
/´ ー――- 、 ` \ _ | |
イ _,,..二三≧ミメ、 } 厶r≦ >‐┴<| !?
 ̄|| 彳 ̄ rぃ ヾ`ー彡' /´斗==ノ O`ヽ
∧|| じリ =彳 rぃ { ° 。 }
/ l | ゝ、___彡 __| ヾ' ヽ 0 ノ
. \ l|  ̄ ̄ ___彡'´ | ミー=‐个┬〜''´
\ | _ ―ヘ `l |
ヽ ヽ └― '´ ヽ┘ l∧
ノ`ー | _ / l::::::ヽ
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::::::::::\ ヽ 〈 /_ ̄ ̄ ̄ ̄|∨ ':::::::::::::::::::/:::::::|
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113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:06:31.04 ID:afmT6JIW0
// / |iiiiiiii/,' /' /// |iヘ/|/i|///iii/iiiiiiii-'',,"" / / // / // . ///iiiii
丶 _|_ i! ,/i/, ' / ,/,//!i / |iヘ||iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;',''/''ー / // ' . / // /iiiiiiiiii
丶__/_,ゝ、ラ 八ノ=-' / .// ハヘ,,/iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii;,,,,, / / .l | //iiiiiiiiiiiii
/.ll:ll ll | / ,// / /iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiヾ、 ̄'''' | | | | || '|iiiiiiiiiiiiiii
/ ノ' ll .し . || -',/ /,,yi,-iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiハヘiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii''''ミ,,, | | .| ヘ |iiiiiiiiiiiiiiii
┌─┐ ン .l| -' -'''フ /iiiiiiiiiiiiハ|\iiiiiiハ\iiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii=;;,''''' ヘ ', ', '',,,,ゞiiiiiiiiiiiii
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ノ―|― ス .,-、/-''' ̄,,-'''' ' / | |i|:::八_ノ:::::::::八_,ノ:ハiiiiiiiiiii ハ/ii,, ' ヘ ヘ ヘ ヘヘiiiiiiii
.ニニ土ニニ / 'l,--'' ̄_,,, / ll l/iヘ::::::::::::::::::::::::::::::::::>iiii/:::/l,, ', ', ', ,\\i
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>,__/ | .|ゝ:::::::::::::/:/:::/lハ' ' ', \\ ' , '-,,,,,_
r-y / /'::>'---''/:::::::/=_''_==,,,-'-''''---''''''' ̄/\
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.ハ .ノ, ,,-''''-,,,, '-,, k,,,,_:::::::::,,,,---,,,,,,,,,,_:::::::::::::::::::::::::::::::::''-<,,\ ,,_ ' ,=,,,___,,,
∩
(っm
││
∧_∧ │ スプラッシュ
. _( ´Д`) 攻撃モード 裂弾
./ )
/ ,イ 、 ノ ドゴォォォ _ /
/ / | ( ∧ ∧―= ̄ `ヽ, _ =●
| | | } ∵. ・( 〈__ > ゛ 、_
| | ヽ ヽ’ (/ , ´
(、) \ \ / / / \ =●
/ ゝ ) / / ,' '
/ / { | / /| |
/ _/ | |_ .!、_/ / 〉
ヽ、_ヽ {_ ___ゝ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:08:42.71 ID:afmT6JIW0
/ ̄ ̄\
| |
| 雨 |
| 宮 |
| :. |
ト、 | :. |
`ミ/>,トvィ__. | |
-=ニ7///////''/>、 〉 /
イ////////////ハ、 '´ヽ----'
≦///////////////ミ、
/イ//////,ィ=====ミ//ミ、
/////,<-― ‐'ミノ、_
'ノィ'´ `ヽ、
:/ ̄ ̄ ̄\:
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/. |
/ な 食 ハ.|
| か べ ン | ヽ、
| .っ ら . バ |ミヽ、_ `
| た れ │...ト、///77
| .: .ガ.├≧////
-=ニ三/ヽ、 │ ////////
二≧/>=i r=、_/////////
,ィ'´イ////////,〉〉////////////,
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:11:13.29 ID:afmT6JIW0
/〃 で ど ハ
川 し う .ン
〉〉 ょ .で バ
/ / / / 从 ? .も │
/ / / 巛 い ガ
〃 .′ / 小 い │
.| ,小 l .′ / 从 と
T7トl、 | / / / /≧=x、 か
=ミxト、`ト 、 / / / |/ ≫≠≠≠"
- 、 `ヽ.l l / / -‐ァ‐‐ xハ'" / | !
} 八 :. ′≠=ミ、/// / j |
ー'′ \/ 〃/´ヽ Y〃 / ハ./
¨¨´ 、 、_ノ 〃// / /
/-―-、 ヽ-- '"〈/ / /
` -='" / /〃 〃 ′
‐' ` ー- -=彳: // ′
、-_ァ /' / /, //
゙ー . イ / /: ///
\__ . < / / ///
/ : : : :/ / /|/
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:12:58.21 ID:afmT6JIW0
l、
.ト、 lハ ト、
l/,ヽ、_ l∧l/∧、、 |、|、
l////,`ヽ/,ヽ///ィ斗,ハ
ト、_ l/////////////////∧
ヽ//77777//////////////////,'ヽ
ヽ、.ヽ/////////////////////////,
ヽ斗//////////,'ト、/,'ト、///////,
__,,.ィ'//////////,、/,ハ `ヽヽヽ/トミ//, ……!!
`ヽ、//////////il! ヽヽハ_,ィ'ニ三_ヽ,ヽ/
`ァ///,',イ/,l l `.-メ'イ´o 冫 'ミ!
,イ////,ィ!ィ三ハ、_〈''、__,,,ィ'´
,イ//,ィ///! イ o `,ト' ‐
‐'''''''´ イ,ィ//,i.` ,-‐' lハ ‐、
!l' l/,ィハ `ヽ __
V '〉l / `
ヾ.ヽ ‐ ,イ
`-ヽ、 ∠/i
ヽ、 __/l/ ,'_
ヽ ̄ - ' ,'|::
|ヽ /.|:
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:14:31.92 ID:afmT6JIW0
...:::´:::::::::::::`:::::...、 / |
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ / .|
.:'::::::::::::::::/::::::::/、:::::::::::::ヽ / |
/::::::::::::::::/!|':::::::/ ヽ:::::::::::::ヽ ,. ' |
/::::::::::::/:/ニ」:::::/ ヽ:::::::::::∧ _斗ー-..... __ |
/::::::::::::/'/ー ,|:::/ <二ス::::::::::::∧ γ:::::::::::::::::::::::::::::ヽ.′
/:イ::::::::/ソト‐" | ′ }:::i:::::ヽ::ヘ ゝ==ミ:::_::::::::::::::::ヽ モスの株主優待券が2人分ある……好きに使え
/ ´|:::::::::!. |l ′ レ介::∧ `\ /´::::::::::::::`::、ヽ::::::::::::丶
|::::ハ∧ _ __ ノソ:::::∧ ,ィ-ー::、:::::::::::::::`:`::::::::::::::}
|:/}ゞ-ヘ -‐' "´ ̄ ̄ ̄ ,-<N\ヘ .{_::::::::::::::`::::、:::::::::::::::::::::::、'
l:レ==ハ 、 .:|:::::::::::::>:`.、 /:::`::::、:::::::::::::::`::::::::::::::::::::j
/::::::::::∧ }_>..、 /|:::::::::::::::::::::::冫 、:::::::::::::`::、:::::::::::::::::::::::!:::::′
∨:::::ヘ::::∧l:::::::::::`:::::´::/ :l::::::::::::::::::::::::/ ' `丶:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::′
. ∨ヘソ::::∧::::::::::::::::::::/::::」::::::::::::::::::::::ノ_ ' :V:::::::::::::::::::::::':::::::::/
ヽ、:::::::::::::\::::::::::::/:/:::::::::::::::::::/::::::ヽ. ' {:::::::::::::::::::::::::::::::/}
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:17:57.00 ID:afmT6JIW0
<モス行こうぜ雨宮!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■ / '/■■ ■■丶、ヘ. ■
■ / ■■ ■■ ヽハ ■
■ ′■■ ■■ i ■
■ |■■ ノ ■■, |. ■
■ ■■ / /// / ■■ ■
■ ■■{/ / // /イ // ...■■ ■
■■■' ∠. / x≧< / /x≦j /∧. ■■■
■■/ {ブ イ亡ゞ'フ イ 亡ゞ'フ j .ヘ} 八■■
■厶ィ ´ ∨i  ̄ }::::.  ̄ イ 八 ヽ ■
■ ノイ ∧:. ┌‐‐' ー┐ レ'.イ 「 ̄. ■
■ ノ-ァ ハ  ̄、 ,  ̄ 八 \| ■
■ 厶イ{i:iト __ /:i:i ヽー一. ■
■ 爪:{\ ′ `ヽ /j:i/j. ■
■ 〈: : ``ヾヽ、 イ〃 〈. ■
■ / : : : : : ``ヾー一ァ''": : : : :\. ■
■ x<: : : : : : : : : : : :}::::i::::{: : : : : : : : : :>x. .■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
┼ヽ -|r‐、. レ |
d⌒) ./| _ノ __ノ
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:21:11.80 ID:G9z43t/eP
イイハナシダナー
太っ腹だな黒さんwww
オーガスト7はカッコ良かったのに本編の出番少なかったな
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:26:06.09 ID:afmT6JIW0
何で俺はこんなこと思いついたのか
だが後悔はしてない
互いに良質なAA多いからAA物語もできそうな気がしてきた
そして
>>1はまだかな
何気に作中最強候補だよなオーガスト7
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:35:12.84 ID:nOVSQzWF0
輪ゴム契約者とマキのおねショタ本とかないかなー
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:43:10.87 ID:8tzX6rxu0
黒さんて空中放電できたっけ
あれできると出力最低でも10万ボルト以上になるんだが
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:50:22.50 ID:dXXZ3d3W0
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:52:10.16 ID:8tzX6rxu0
>>127 ああ外伝でやってたのか
どうも剣ワイヤー使って電気流してるイメージばっかだから
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 22:53:22.44 ID:eVwzMOF+0
物質変換能力ってのがいまだによくわからんが
どういう能力なんだろうな、あれ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:00:40.68 ID:nOVSQzWF0
錬金術的なものじゃないか
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:06:49.62 ID:eVwzMOF+0
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:13:33.43 ID:5YUlZvht0
「今日は皆に新しいお友達を紹介します!」
『おおー!!』
エルモアウッドの子供達が夜科フブキの一言に大きな歓声を上げた。
フブキは彼らの歓喜の声を噛み締めるような笑みを浮かべたのち、ドアの方へと視線を移し手招きした。
「さあ二人とも、入って来てー」
子供達の輝いた瞳に二人のドールが映った。
「じゃあ二人とも自己紹介してくれるかな?」
「……」
「……」
「えーと、緊張してるのかな?」
「……」
「……」
フブキの笑顔が次第にぎこちないものへと変わっていく。
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:17:06.59 ID:nOVSQzWF0
おお来たか支援
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:23:57.87 ID:5YUlZvht0
「おーい……早く喋った方がいいぞー」
冷や汗を流しながらカイルが小さな声で忠告する。
横目でフブキの表情を伺う。辛うじてまだ笑顔は崩れていない。
「あのねーあなた達−−」
「……銀」
「……ジュライ」
二人の自己紹介に子供達が大袈裟な拍手を送った。
何か言いたげなフブキは言葉を飲み込むしかなかった。
(大人になるのよフブキ!まずはこの子達がここに慣れることから始めないと。教育はその後!)
「えー、銀ちゃんとジュライ君ね。皆仲良くする様に!」
『はーい!!』
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:25:28.50 ID:wjm/Jkrt0
ヴァン×銀×ジュライ
言葉交わさなくとも意思疎通できそうだから困る
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:37:47.13 ID:wjm/Jkrt0
おっと落ちる前に支援
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:41:19.20 ID:5YUlZvht0
返事と共に子供達が一斉にドールを取り囲む。
「銀さんって幾つなんですか?」
「ジュライ!好きなスポーツはなんだ!?」
「……」
子供達は口々に質問を投げかける。
だが、その輪に1人入ろうとしない者がいた。
「あれ?シャオ君、どうしたの?」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:41:45.92 ID:5YUlZvht0
支援ありがとうございます
1人椅子に座ったままのシャオを気遣いフブキが声を掛けた。
「いえ、僕は……」
「何?恥ずかしがり屋かー?このこのー」
「ちょっ、フブキさん……!やめて下さい……その……む、胸が……」
シャオの言葉にフブキの動きが止まる。次第にフブキの顔は赤みを増していった。
「な……エロガキめ!!」
フブキの拳骨がシャオの頭に刺さる。
「な、何で僕が……っ」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:48:19.51 ID:JTCbi34G0
支援
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:52:08.62 ID:5YUlZvht0
「よーし!銀!ジュライ!ドッチボールしようぜ!!」
ボールを掲げ、カイルが庭に飛び出して行く。それにヴァン、フレデリカが続き、駆け出していく。
「行きましょう銀さん、ジュライ君」
屈託のない笑顔のマリーの言葉に、二人は揃って頷いた。
「ちょっ、あんた達!勉強−−って今日の所はまあいいか。ほらシャオくん、アンタも行きなさい!!」
「え、いいんですか?」
「子供は元気に外で遊ぶもの!!つべこべ言わずに行け!!」
背中を叩かれ、シャオは慌てて庭へと向かった。
「それにしてもあの二人、どこから来たんだろう。エルモアさんは……あー、来客の相手中だったか。でも気になるなー、後で聞いてみるか!さーて、お仕事お仕事!!」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/20(金) 23:58:38.09 ID:nOVSQzWF0
やっぱシャオはオチ担当だよなうん
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:03:41.88 ID:tdi0QVUd0
「受けろよジュライ!!カイルスーパーストライクッ!!」
カイルの放った渾身の一球をジュライは何なくかわした。
「へえ、やるじゃない!でもこれなら!!」
フレデリカの豪速球もジュライに命中することなく、虚しく空を切る。
「な、コイツッ!!」
「なかなかやるわね……。眠たげな瞳の奥に燃えるあのオーラ。まるで数々の修羅場を潜ってきた戦士のようだわ。きっとここに来る前は某国のエージェントだったに違いない!!」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:05:41.56 ID:cQ4AH5YG0
支援
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:07:07.14 ID:IilAbQHf0
明日まで残ってるといいなー
寝る前に支援しておこう
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:11:05.99 ID:tdi0QVUd0
思わぬ強敵の出現にカイルとフレデリカの闘志に火がついた。
気付けばドッチボールは2人で1人の相手を目掛けて一方的にボールを投げ続けるゲームとなっていた。
「ちょっと、2人とも!これじゃあドッチボールじゃ」
シャオの静止も聞かず、2人はボールを投げ続ける。止まらぬボールの往復にシャオは呆れて肩を落とした。
「全く。たかが遊びにこんなに夢中になって……」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:13:04.16 ID:fhvAIZup0
カイルに受けろ言われてるのにさっさとかわすジュライわろた
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:21:57.97 ID:tdi0QVUd0
「ど、どうしよう……」
ジュライと同チームのはずが、すっかり蚊帳の外になってしまっていたマリーがコートの片隅で呟く。
何か動かなければ、そう思っても身体が動かなかった。飛び交うボールのスピードは既にマリーの手に終えるものではなくなっていたのだ。
「どうしたジュライ!!動きが鈍くなってきてるぜ!!」
カイルの言葉通り、ジュライの動きに陰りが見え始めていた。ジュライの額から汗が流れ落ちる。
決着が迫っていることは誰の目にも明らかだった。
「これで終わりよ!!」
息を切らしながら、フレデリカが運命の一球を放つ。
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:28:13.58 ID:tdi0QVUd0
「あっ!!」
汗で滑り、ボールが明後日の方向へ飛んでいく。
ボールの向かう先には1人狼狽えているマリーがいた。
「えっ、えっ!?」
前に手を突き出すが、時既に遅くボールはマリーの顔面を大きく弾いた。
「きゃっん!」
踏ん張ることができず、マリーは目を回しながらその場に倒れこんでしまった。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:37:16.72 ID:tdi0QVUd0
「マリーッッ!!!!」
外野にいたシャオが血相を変え、マリーへと駆け寄る。
ジュライはいつも通り茫然とそれを見つめていた。
そこにフレデリカとカイルが声を掛ける。
「キミキミー。今のはダメだよー」
「そ、そうよ。今のはアンタが守んないと」
「……まもる……?」
「そう!!男は時としてか弱い者を守らないといけないんだ。たとえ自分の身を犠牲にしてでもな!!」
「男男うるさいわね。女だって一緒よ!!」
「へえー、お前に出来んのかよ」
「このフレデリカ様を甘く見ないでくれる?朝飯前よ!!」
「まもる……」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 00:50:10.67 ID:tdi0QVUd0
シャオは依然、倒れこんだままのマリーの傍で失意にくれていた。
「マリー……すまない僕が外野なんかにいたから……」
カイルとフレデリカが熱い自論をジュライに語り掛け、シャオは自身の無力さを嘆いている。
その様子を外野で肩を並べて微動だにせず佇む銀とヴァンが静かに眺めていた。
「……」
「……」
混乱の中庭の一方、エルモア邸には来客を告げるチャイムが鳴り響いていた。
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 01:00:55.80 ID:tdi0QVUd0
「……どなたですか?」
来客の予定を聞いていなかったフブキは訝しげに男を睨んだ。
「あのー、すみません。今日からこちらでお世話になるお手伝いのものです。李と言います。よろしくお願いします」
「お手伝いさん……?」
自己紹介を受けて尚、フブキは警戒心を緩める事は無かった。しかし、エルモアに確認を取るにも彼女は今来客の相手をしている。
フブキはもう一度李の顔をまじまじと見つめた。李は困った様子で顔を歪める。
「あ、あのー、僕の顔が何か?」
(……結構良い男じゃない……!!)
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 01:14:18.74 ID:GCuPydtL0
朝まで残ってると良いな
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 01:19:04.78 ID:vqxgNHQIO
保守時間目安 (休日用)
00:00-02:00 40分以内
02:00-04:00 90分以内
04:00-09:00 180分以内
09:00-16:00 80分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 60分以内
02:00-04:00 120分以内
04:00-09:00 210分以内
09:00-16:00 120分以内
16:00-19:00 60分以内
19:00-00:00 30分以内
スレ主は何時ぐらいまで起きている予定なのか教えてもらっていいか?
最後まで付き合うつもりだったんだけど正直そろそろ寝たいww
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 01:24:58.94 ID:tdi0QVUd0
>>154 そろそろ限界です
突然寝落ちしたら申し訳ない……
>>155 そっか
こんな時間だからしょうがないよな
ssすごく楽しませてもらってるぜ
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 01:50:01.78 ID:tdi0QVUd0
「あっ、いえ、オホホホ。どうぞお入りになって下さい。ご案内しますわ」
似合わない上品な口調に努め、フブキは邸内を案内する。時間を掛けず簡単に案内していたが、ふと衣装室の前でフブキは足を止めた。
「コホン。エルモア邸のお手伝いさんたるもの、やはりそれに相応しい正装というものがあります」
「は、はあ」
「李さん、これに着替えて頂けますか?」
目を輝かせてフブキは李に燕尾服を差し出した。
「はぁ」
李は言われるがままに燕尾服の袖に腕を通した。
ベランダから覗く黒猫の視線が李には痛かった。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 02:23:06.33 ID:ChBnARvK0
毘沙門・保守
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/21(土) 02:49:43.80 ID:Dz4NZ4WqO
ほしゅ
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほし