ほむら「2つの扉の内どちらか1つを選んでください?」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
目が覚めると私は、知らない部屋にいた
ほむら(どこなのここ……?)
ほむら(ベッドが1つと扉が2つある以外は、何もない)
ほむら(……)
ほむら(昨晩はきちんと自宅でお布団に入って眠った筈)
ほむら(寝ている間に何者かの手で移動させられた?)
ほむら(それとも、強力な魔女の結界の影響で部屋自体が変質している?)
「おはようございます、暁美ほむら様」
ほむら「!?」
せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 21:58:54.03 ID:rL2HHFWT0
ほむら「あなたはいったい何者なのかしら」
「その質問にお答えすることはできません」
ほむら「あらそう。不親切なのね」
ほむら(声は部屋の片隅に置かれたスピーカーから聞こえてきているよね)
ほむら(機械で変質させられたような声だから、声の主の年齢性別は不明)
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 21:59:45.05 ID:rL2HHFWT0
ほむら(スピーカー?)
ほむら(……そんなもの、目を覚ました瞬間は設置されていなかった筈)
ほむら(やはりこれは魔女の仕業なのかしら)
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:10:38.33 ID:rL2HHFWT0
ほむら(モノが何もない空間にスピーカーが前触れなく出現するなんて、普通じゃない)
ほむら(この部屋の異様な生活感の無さといい)
ほむら(やはり人間の仕業とは……)
ほむら(しかし、犯人が魔女だとしたら、こんな回りくどいことをする意味があるのかしら)
「何やらお考えのようですが、そろそろ本題に入らせていただきたいと思います」
ほむら「本題?」
「これから貴女には、2択の選択を繰り返していただきます」
ほむら「……」
「選択の末におとずれるであろう結末は様々。
貴女はマルチエンディングのゲームブックを楽しむような気持ちでいてください」
ほむら「そんな話にのるのは嫌だと言ったら?」
「一生その部屋にこもっていただくことになります」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:16:38.45 ID:rL2HHFWT0
ほむら(何が狙いかは分からないけれど、馬鹿馬鹿しい)
ほむら(さっさと部屋の壁を破壊してこの部屋を脱出―――)
ほむら(えっ? 武器が全て消えている!?)
「不要な危険物はあらかじめ没収させていただきました」
ほむら「……で。私は何をすればいいのかしら?」
「この部屋にある2つの扉の内どちらか1つを選んでください」
しえ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:23:54.54 ID:rL2HHFWT0
ほむら「2つの扉の内どちらか1つを選んでください?」
「はい」
ほむら(2つの扉には、それぞれ1枚ずつ紙が貼られている)
ほむら(右の扉には、犬を印刷した紙)
ほむら(左の扉には、猫を印刷した紙)
「なお、制限時間は1時間となっております」
ほむら「そんな時間は必要ないわ」
「今はそうかもしれませんね」
ほむら(今“は”……? ひっかかる言い方をするわね)
ほむら(まあいいわ)
ほむら(猫は、最初の世界でまどかが魔法少女になってまで助けた動物)
ほむら(迷うまでもない)
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:26:22.12 ID:rL2HHFWT0
ほむら「私は左の扉を選ぶわ」
「猫の扉ですか。分かりました」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:33:10.05 ID:rL2HHFWT0
――――
第2の部屋
ほむら(何この部屋)
ほむら(部屋中に何も映っていないモニターが設置されている)
「移動がお済みになったようですね」
ほむら「さっさとこのくだらないゲームを終わらせたいわ。早いところ次にいってちょうだい」
「そうお焦りにならないでください。次の選択に移る前に、ある映像を見てもらいます」
ほむら「……」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:43:43.40 ID:5Z9oOHqJ0
ほむ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:43:53.80 ID:LtmC5nGgO
ほむほむほ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:50:22.91 ID:rL2HHFWT0
「それではよくご覧になってください」
ほむら(全てのモニターに一斉に映像が)
犬『わん! わんわん!』
ほむら(狭い部屋に犬が一匹いるだけの映像ね)
ほむら(いったいこんなものを見せて何がしたいのかしら)
犬『くぅーん……』
ほむら(……あら?)
ほむら(気のせいかしら、モニターの中に映しだされている部屋の天井の高さが、さっきより低く)
「よくご覧ください。これが選ばれなかった側の末路です」
ほむら「まさか……」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:54:02.78 ID:rL2HHFWT0
犬『きゃんきゃん! きゃんきゃんきゃん!』
ほむら(天井が……犬の頭のすぐ上にまで……)
ほむら「もう止めて! このままだと犬が―――」
「では、今からもう1つの部屋に変更しますか?」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 22:58:37.05 ID:2o7pH562O
w
k
t
k
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:00:13.85 ID:rL2HHFWT0
「本来なら選び直しは許されないのですが、初回ということで特例を許しましょう」
ほむら「……私が部屋を選び直したら」
「……」
ほむら「そうしたら今度は猫ちゃんが?」
「ええ。代わりに潰されることになりますね」
ほむら「……」
結局私は、犬を見殺しにした
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:00:22.87 ID:GJ00LOiH0
元ネタあんの?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:02:44.97 ID:5u5KCfa5O
なんかこんなコピぺあったな
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:02:47.25 ID:JgKPCmWtO
書きためろ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:09:08.16 ID:rL2HHFWT0
「さて。続いての選択肢に移りましょう」
声がそう言うと、さっきまで犬の処刑映像を映し出していたモニターがパッと消滅した
代わりに、2つの扉が現れる
「続いての選択肢はこちらになります」
ほむら(今度は猫と……、人間!?)
「ホストをやっている男です。源氏名はショウ」
ほむら「……」
「一方の猫はただの野良。貴女が可愛がっていた黒猫のエイミーとは別個体ですのでご安心を」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:15:47.54 ID:2o7pH562O
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:16:54.27 ID:2o7pH562O
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:17:45.26 ID:rL2HHFWT0
「私の主観的な意見を述べさせていただきますと、このショウという男は最低の人間です」
「何人もの女からお金を吸い上げ、用が済めばポイ捨て」
「そんなことをする一方で、自分はちゃっかりと貯金をし、
ホストを続けられなくなった時の為の備えをする強かさもあります」
「ですが……、彼の存在が生きがいとなっている女がいることもまた事実」
「ちょうど貴女にとっての鹿目まどかのように」
ほむら「なっ!?」
ほむら(コイツ、どうして私がまどかの為に戦っているということを!?)
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:20:30.97 ID:oW4LpfAXO
まさかのショウさんかよwww
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:20:39.32 ID:rL2HHFWT0
「そうそう。制限時間である24時間を超えても、なお選択が為されない場合。
その時は、貴女はどちらも選ばなかったということになります」
ほむら「つまり両方が殺されると……?」
「理解が早くて助かります」
ほむら(どちらにしろ、片方は死なせなくてはならないのね……)
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:25:14.32 ID:rL2HHFWT0
ほむら(野良の猫ちゃんとホスト)
ほむら(どちらが好きかといえば、猫ちゃんだけど)
――――彼の存在が生きがいとなっている女がいることもまた事実
ちょうど貴女にとっての鹿目まどかのように
ほむら(くっ……)
ほむら(こんなこと言われたら、こんなこと言われたら……)
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:27:21.74 ID:rL2HHFWT0
ほむら「私は……、右の扉を……、選ぶわ」
「ホストの扉ですか。分かりました」
ほむら(……ごめんね、猫ちゃん)
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:38:09.00 ID:9SO0MdsI0
4月1日のコピペっぽいな
いいじゃないか
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:38:12.41 ID:rL2HHFWT0
――――
第3の部屋
ほむら(……?)
ほむら「今度はモニターが無いのね」
「勘違いされているようですが、私の目的は、貴女を追い詰めることではありません。
先程の映像は、この選択の意味を貴女に理解していただくために用意したに過ぎません」
ほむら「よく言うわよ」
「そう怖い顔をなさらずに。猫を殺す光景を見せつけないだけ親切ではないですか」
ほむら「こんな訳の分からない選択をさせている時点で親切も何もないじゃない!」
「……別に私はいいんですよ、貴女に猫の死ぬ瞬間を見せつけても」
ほむら「……」
「どうしますか?」
ほむら「私は……」
けっきょく私は、猫の死から目を反らした
この部屋では、処刑映像を映すモニターは現れなかった
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:45:24.20 ID:rL2HHFWT0
「では3度目の選択に移りましょう。そろそろ慣れてきましたか?」
ほむら(慣れるわけないじゃない……)
「続いてはこちらの2択です!」
2つ目の部屋と同様、直前までただの壁だったはずの場所に、2つの扉が現れた
ほむら(今度の選択は……、志筑仁美!?)
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:51:27.29 ID:rL2HHFWT0
「志筑仁美。貴女のクラスメイトですね」
ほむら「改めて言われないでも分かるわ」
「いつぞやの世界では、貴女の数学の遅れを克服する手伝いをした人物です」
ほむら(まどかのことばかりか、別時間軸のことまで!?)
ほむら(本当に何者なの……)
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:58:37.00 ID:rL2HHFWT0
ほむら(ホストを慕っているという人には悪いけど)
ほむら(志筑仁美は、別世界で私を助けてくれた人物で……)
ほむら(そして何よりまどかの友達だ)
ほむら(迷うことはない)
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:58:52.36 ID:hWYfkVVt0
ドラマCDか…あれのさやかちゃんは実に可愛らしかったな
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:59:13.60 ID:jRiI08YrO
SSでのショウさん人気は異常
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/06(金) 23:59:26.70 ID:rL2HHFWT0
ほむら「私は右の扉を選ぶわ」
「志筑仁美の扉ですね。分かりました」
ほむら(これでいいのよね、これで……)
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:06:33.15 ID:TNgHIvnh0
――――
第4の部屋
その部屋は、今までの殺風景な部屋とは様子が異なっていた
壁から天井まで、場所の区別なくべたべたと写真が貼られているのだ
ほむら(赤ん坊の写真もあれば、子供の写真も、大人の写真も)
「全て貴女が見殺しにしたショウという男の写真です」
ほむら「なっ!?」
「彼の両親は、ショウのことを非常に大切にしていました」
「この大量の写真は、彼の両親が大切にアルバムの中に保存しておいたものです」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:14:49.29 ID:iaiWll3LO
ほむほむ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:19:54.01 ID:meWnII9XP
どういうことだよ…オイ
こいつ死んでるじゃねーか!
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:21:26.10 ID:tZrdRQ0m0
ショウもない理由で殺されちゃったショウさん
だれがうまいこと言えとw
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:24:26.38 ID:TNgHIvnh0
「そちらの写真は、彼が1歳の誕生日をむかえた際に撮られたものです」
ほむら「止めて」
「貴女の足元にある1枚は、幼稚園の徒競走で1位をとって喜んでいるところを収めています」
ほむら「止めてったら」
「あそこには小学校卒業記念の写真が」
ほむら「もう止めてと言っているでしょう!」
「何故ですか?」
ほむら「何故って、だって……」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:24:46.78 ID:JPDiCxLI0
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:25:17.75 ID:TNgHIvnh0
「貴女と面識の無い人間にも、こういった歴史がある」
「私はただ、与えられた選択の重さを再認識して欲しかっただけです」
ほむら「そんなもの、嫌というぐらい分かっているわよ」
「本当ですか? だんだんこの異様な状況に慣れてきてはいませんか?」
ほむら「……」
「先の選択肢の際、貴女は、人間の命を捨てるにしてはあまりにあっさりと決断を下してしまった」
「ここいらで1つ意識を入れ直していただこうと考え、こうした次第です」
「では次の選択に移りましょう」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:26:03.73 ID:qC8QCgUnO
幸せは誰かの犠牲無しには得られないのか?
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:27:11.82 ID:ZmQ5YSJJ0
ほむほむは優しすぎるんだ・・・
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:33:06.00 ID:TNgHIvnh0
続いて現れた扉は、赤1色の扉と桃色の扉の2枚だった
「扉の色が何を指しているかは分かりますね」
ほむら「……」
頭の中では、色の意味するところを理解していた
それでも、それを認めてしまうことを、私の心が拒否していた
「赤い扉は佐倉杏子、桃色の扉は鹿目まどかを意味しております」
紫炎
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:34:25.32 ID:OQxoPpzz0
本命キタ━(゚∀゚)━!
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:36:02.90 ID:32+2HU+YO
あんこに対する好感度も結構高そうだから鬼畜すぎる
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:37:29.59 ID:iaiWll3LO
なんであんこなんだよ!!さやかでいいだろ!!
代わりに俺を殺すんだあああああああああ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:38:45.88 ID:TNgHIvnh0
ほむら「杏子と、まどか……?」
「ええ。どちらも貴女のお知り合いです」
正直なところ、この2人を比較するならば、優先順位は明らかにまどかの方が上だ
だけど私には選べなかった
桃色の扉に手をかけようとするたび、杏子と過ごした時間のことが頭をよぎる
「くどいようですが、制限時間は24時間です」
ほむら「……」
「逆に言えば、貴女には24時間の猶予があります。思う存分考えてください」
ごくり
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:41:55.01 ID:WbE7zug70
おいやめろ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:42:38.63 ID:dFhw8FaTP
どう考えてもあんこちゃんがノシイカになってしまう
hmhm
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:45:42.63 ID:OQxoPpzz0
ゴンさんがいれば壁をぶちぬいてくれるのに…
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:45:46.24 ID:fG1J0gOwP
ここでさるとか勘弁な!
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:48:15.34 ID:TNgHIvnh0
――――
いつかのどこか
杏子「食うかい?」
ほむら「……いただくわ」
杏子「どうだ、美味いだろ!」
ほむら「悪くないわね」
杏子「なーんか煮え切らない答えだな」
ほむら「……」
杏子「なあ、ほむら」
ほむら「……?」
杏子「アンタ、何を背負ってるんだ?」
え・・・映司!
ギガスキャンで壁を破壊するんだ!
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:49:41.88 ID:TNgHIvnh0
杏子「アンタと手ぇ組み始めてからは、まだ僅かな日付しか経ってないよ。
でも、それでもさ……。なーんか分かるんだよな重い何かを背負ってそうなのが」
ほむら「貴女には関係のないことよ」
杏子「つまらない奴」
ほむら「ほうっておいてちょうだい。……でも、ありがとう」
杏子「へっ?」
ほむら「心配してくれたのよね?」
杏子「ばっ、違うっつーの!」
ほむら「あら、そうなの?」
杏子「あたしはただ、共同戦線を張る相方が愚図ってたら自分にまで迷惑が及ぶから、それで……」
ほむら「じゃ、そういうことにしておいてあげるわ」
杏子「おいテメェ! 何笑ってやがる! ぶっ殺すぞ!」
ほむら「ああ、怖い怖い」
杏子「違うからな! 本当に違うからな!」
あんこちゃんかわいい!
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:54:20.46 ID:7NjHhnZp0
かわいそ過ぎて見てらんない
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:55:38.45 ID:fG1J0gOwP
しえ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:55:52.17 ID:TNgHIvnh0
――――
現在
ほむら「まどかが、最高の友達なら……」
ほむら「杏子。私にとって貴女は、最高の相方だったわ」
ほむら「心が折れそうな時、杏子の元気な姿に、私も勇気を貰った」
ほむら「貴女に会えて本当に良かったと思っている。だけど……」
ほむら「ごめんね、ごめんね杏子……」
ほむら「本当にごめんね……」
もうここで時間逆行使えよ
ゴールしていいから
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 00:58:20.52 ID:dFhw8FaTP
どうせ時間戻すやん
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:00:08.06 ID:7NjHhnZp0
これは何の罰ゲームなのか
しえん
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:01:19.17 ID:TNgHIvnh0
ほむら「杏子とはもっと違う出会い方をしたかった」
ほむら「魔法少女なんてものがない、そんな世界で」
ほむら「内気な私を杏子がからかって」
ほむら「それなのに、勉強のことになると、立場が逆転したりして」
ほむら「そんな風に、まどかとは違う形の友情が築けたら……良かったのにね……」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:07:20.85 ID:TNgHIvnh0
「ああ、この選択をされる前に1つ言っておきますが」
ほむら「……何よ」
「時間を戻そうとしても無駄ですよ。それはこの企画の主催者にとって
非常に都合が悪いので、先手をうたせていただきました」
なんとなく予感はしていたことだった
というのも、時間を操る砂に、さっきからなんの力も感じられなくなっていたのだ
「ですから、後悔無きようにお願いします」
ほむら「ちなみに、残り時間は」
「あと19時間22分45秒です」
ほむら「そう」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:07:32.93 ID:MxdrEDsa0
時間逆行の度にこんな後悔を繰り返してきたのかしら
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:09:05.19 ID:TNgHIvnh0
19時間22分44秒後
私は、桃色の扉の取っ手に手をかけた
ほむら「さようなら杏子。……ありがとう、ごめんなさい」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:09:30.11 ID:dFhw8FaTP
なんだと…(´・ω・`)
あんこちゃあああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:11:24.46 ID:RNy2K95Y0
 ̄ ̄` ‐- 、:\ //': : :/. -‐‐‐‐‐‐--. 、
,--i-- 、==: 、:`': : : : ;.........---┐-----丶
.___,‐‐‐‐-|: : : : `: ‐‐. ._'二::::::::::::::::::::::/-.、
/ : : :i: : : : : ;i: : : : : : : : : : : : : ∧、::::::::::::/: : : \
./ : : : |: : : : : ハ : : : : : : ∧ : : : : ∧\::::::/: : :ヽ.、:\
./ : : /: :i: : : : :l ∨: : : : ;イ: ト : : : : ∧: : V: : : : : : ヾ、:ヽ
. ,.': : : :i: : A.‐‐Aj ヽ ' ̄厂i:六: : : : : :i: :∧: : : : : : : :ヽ 、:、
/‐1: : :l: / ヽ: :l 丶、/ ` ヽ: : : : :|: : : i: : : : : : : : :∧、!
|: : : : 行テ=x、 =テ行示ア: : : !‐、:|: : : : : : ト : :∧Y
. ∨: : :| r'U | - .r'、」| ∨: : /,ヽ.i/: : : : : : :iハ: : :i
. ヾヽ | └‐┘ /ハ.l 丶‐┘ .i : / |.l: : : : : : : :| ヽ: :i
/ ,1 /i _//._|.|___ , ハヽレ,'> / : : : : : : : | .i: :!
〈 ‖'`.|| `'/ /-.': : : : : : : : : : :i .|/
.\ ‖ヽ-||- ', ' .<: : : : : : : : : : : : : :|
`(ヽ----- ' _ .イ: : : : : : : : : : : : : : : : |
 ̄`,= -, ニ.---┘、: : : : : : : : : : : : : : :|
,. . . ': :V: : : : : : ; . . >.、: : : : : : : : : : : |
, -/ ̄ヽ-- 大------. ': : / ` 、: : : : : : |
/ /: : : /./ ヽヽ: : : : : : : : | ヽ: : : : :|
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:11:42.53 ID:8UPE/XeB0
ぶち込まれたのがさやかちゃんだったらどっちを選んだかわからないけどこれは…ね…
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:13:00.86 ID:TNgHIvnh0
続いて現れた扉は、桃色の扉と、上半分が青、下半分が黄色で塗られた扉の2枚だった
ほむら「もういい加減にしてよ……」
「……」
ほむら「私が何をしたというの……」
「全ては、事が済んだらお話します」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:14:10.45 ID:WbE7zug70
これでピンク以外選んだら尊敬する
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:15:05.64 ID:OQxoPpzz0
不人気部屋か
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:15:24.33 ID:+yfDrsC90
最終的に黒が出てきそうだな
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:15:29.17 ID:rezzdiOl0
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:17:51.91 ID:yVxji3t70
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:24:35.48 ID:TNgHIvnh0
――――
いつかのどこか
マミ「今日はお手柄だったわね、暁美さん。魔女をやっつけてしまうなんて!」
ほむら「私なんて、巴さんと鹿目さんの助けが無いとなんにも……」
マミ「今はそうかもね。でも、明日にはどうなってるか分からないわよ?」
ほむら「……」
マミ「私、暁美さんは自分を小さく評価し過ぎだと思うな」
ほむら「そんなこと……」
マミ「あるわよ。それでもって、物事を後ろ向きに考えるところもある」
ほむら「……」
マミ「それだけに……、ふふっ、後輩としては可愛いんだけれどね」
ほむら「えっ……?」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:25:40.08 ID:dFhw8FaTP
間違いなく首ちょんぱ
これは間違いない
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:25:58.93 ID:aWCBtYYCO
こう言う選択したのはお前だから殺した責任はお前って論法でお説教する奴うぜー
トロッコ問題は出題者が悪魔で全ての責任を負うってのがFAなんだが
出題者居ない選択と出題者居る選択は全く違うって事無視するからムカつく
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:27:02.40 ID:rL325gXZ0
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:30:17.06 ID:7NjHhnZp0
>>84 言ってることはすげえ正論だけど無粋の極みだよ
しえん
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:31:09.24 ID:TNgHIvnh0
マミ「あんまり思いつめないこと!」
ほむら「はい……」
マミ「とはいえいきなり考え方を変えるのは難しいから、思考がマイナス方向にしか
向かなくなった時は……。そうね、その時は私の部屋に来なさい」
ほむら「巴さんの部屋に……?」
マミ「ええ。それで美味しいケーキと紅茶を食べて、のんびりお話しましょう。
大丈夫。そうすればきっと、どんな悩みだって吹き飛んじゃうんだから」
ほむら「そう、ですかね……」
マミ「そんなものよ。それでもどうしても不安や悩みが拭いされない時は、ぎゅっと抱きしめてあげる」
ほむら「……どうしてそんなに親切にして下さるんですか?」
マミ「そんなの決ってるわ。貴女が私の大切な後輩だからよ、暁美さん」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:35:23.65 ID:rL325gXZ0
ほむほむの精神力すごいよね。何十回も大事な人の死を見たり、何回も大事な人殺したんだよね
いや、そうせざるを得なかったというべきかな。最後まで諦めなかった彼女の精神力は尊敬に値するよ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:39:11.61 ID:WbE7zug70
結局ラストであきらめたよね
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:42:06.36 ID:32+2HU+YO
精神力強いというかまどかがほむらにとっての人生の全てレベルになってたからあそけまで戦えたわけで最後は仕方ないわ
弱いとか言われるマミさんやさやかも十分強いとは思うけどね
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:43:44.33 ID:TNgHIvnh0
――――
いつかのどこか
さやか「いやー、仁美の説明の分かりやすいこと分かりやすいこと。
学校の先生より絶対教えるの上手いね、ありゃ! 勉強会様々!」
ほむら「そっ、そうかもしれませんね……」
さやか「あー……。やっぱあたしと話すのは緊張する?」
ほむら「あ、えっと……その……」
さやか「やっぱまどかみたいにはいかないか」
ほむら「いえ……、親切にして下さって、と、とっても……助かってます……」
さやか「へへっ、そうかな?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:44:10.96 ID:0cgw2QMTO
QBの的確な精神攻撃がな…
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:44:36.08 ID:a9znvKPUO
>>90 ほむらもマミもさやかも、
何かに依存できている状態なら強い、という点で似てるよ
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:44:47.78 ID:rL325gXZ0
さすがに今までの全ての行為が逆に事態を悪くしている、なんて知ったら絶望するよ
彼女は何十回とこの一ヶ月を繰り返してきたからね。下手したら10年くらい繰り返したかも知れない
しかもその度に大切な人の死に触れるんだ。想像も出来ない地獄だよ
其れ程暁美ほむらのまどかに対する感情は強かったんだろうね
だからあんなチート能力を得られた。まさかあんな契約をする事になるとはね
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:45:02.92 ID:TNgHIvnh0
さやか「いつか今よりも何でも話せるようになったらいいね」
ほむら「そう、ですね……」
さやか「アンタとは仲良くなれると思うんだ」
ほむら「え……?」
さやか「アンタ、まどかのこと好きでしょ」
ほむら「ええっ!? わ、私は……、その……」
さやか「あたしはまどかのこと大好きだよ。大切な親友」
ほむら(あ、ああ。そういう意味の……)
ほむら「私も……、鹿目さんのこと、好きです……」
さやか「やっぱそうだよね。それなら、同じ人間を好きになれるんなら、
きっと仲良くなれるんじゃないかなって、そう感じてね」
ほむら「美樹さん……」
さやか「だからなんつーか……、これからもよろしく」
ほむら「はい!」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:45:04.09 ID:01rYIuUM0
ほむ>>>あん>>>他人を巻き込まない壁>>>マミ>さやか
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:47:20.49 ID:aWCBtYYCO
屑なら悩まなくて済むのに
支えて貰えない善人は哀れだな
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:48:17.54 ID:+yfDrsC90
本編では間違いなくほむとさやは相容れぬ存在だったな
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:50:46.92 ID:rezzdiOl0
>>98 最初の出会いさえ悪くなければ普通に友達になれた気はする……よ?
さやかのほむほむに対する誤解を、何故まどかが解こうとしなかったのかはストーリー最大の謎
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:50:49.35 ID:TNgHIvnh0
ほむら「巴さんも美樹さんも、初めの内は、大切な人たちだった」
ほむら「だけど私は……」
ほむら「彼女たちを大切な存在だと思い続けると、
何度もその死を見せつけられるのがあまりに辛すぎるから……」
ほむら「次第に、彼女たちを心の中から追い出すようになっていた」
ほむら「まどかに比べれば取るに足らない存在だと」
ほむら「そう思い込むことで、2人の死によるショックを少しでも和らげようと……」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:51:34.21 ID:TNgHIvnh0
ほむら「巴さんの紅茶、大好きでした」
ほむら「美樹さんとも、もっともっと仲良くなれたらなって」
ほむら「でもごめんなさい」
ほむら「私にはまどかが1番大切なの」
ほむら「本当に……、ごめんなさい」
人間の命は平等じゃないってのは倫理的におかしいようだけど、
自分に近しい人間の命を優先するのはお話の世界では正義に感じるんだよなぁ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:52:28.44 ID:+yfDrsC90
>>99 本編では敵意しか感じなかったもんな
めがほむのときQBの目的話したら「仲間割れされるつもり?」とかさ
マジ消えろ青
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:52:33.66 ID:dFhw8FaTP
深夜だからちょっと気持ち悪いレスが増えちゃうね
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:52:33.85 ID:32+2HU+YO
ほむらもさやかも段階を重ねていったら仲良くなれただろうに。あれは両方とも運とタイミングが悪かった
ムードメーカーのさやかを冷静に突っ込むほむらみたいなのを見たかったのに
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:52:35.06 ID:8UPE/XeB0
>>99 ぶっちゃけそれどころじゃ無かった気もするけど…
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:54:32.23 ID:WbE7zug70
>>104 一番気持ち悪い時間帯は8時~12時までだろ 顔文字使ってるお前が一番気持ち悪いけどな
このての極限状態での2択に追い込む話は、書き手が出したいメッセージをストレートに出てくると思う。
面白い、面白くないは別にして。
書き溜めしてから、載せてるものと期待しつつ支援。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:57:03.81 ID:dFhw8FaTP
>>107 なんというか
この時間帯は朝読み直すと恥ずかしくなる文を書きやすくなると思う
>>109 マミさんのおちんちんジュースで歯磨きしゅこしゅこしたいよぉ
とか?
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 01:59:11.16 ID:+yfDrsC90
112 :
忍法帖【Lv=25,xxxPT】 :2011/05/07(土) 02:00:24.03 ID:jkbrnkh60
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:01:54.65 ID:rL325gXZ0
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:02:02.80 ID:TNgHIvnh0
ほむら(皮肉なものよね)
ほむら(どちらか片方しか選べないとなった時に、やっとその大切さに気がつけるなんて)
ほむら「私は、桃色の扉を選ぶわ」
「そうお答えになると信じていました」
ほむら(信じて、いた……?)
ほむら(妙な口ぶりだけど……、まさかこの声の主は)
ほむら(……まさかね)
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:02:47.94 ID:Ajdudr5g0
私だ
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:02:59.34 ID:WbE7zug70
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:03:20.67 ID:rL325gXZ0
ごめん誤爆した
君たちVIPPERはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると
決まって同じ反応をする。わけがわからないよ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:04:07.75 ID:+yfDrsC90
俺も頑張ってss書いてみるかな
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:04:30.52 ID:QtBKh44R0
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:06:50.86 ID:+yfDrsC90
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:07:16.04 ID:TNgHIvnh0
――――
最後の部屋?
黒と桃色
2つの扉の意味するところは、考えるまでもなかった
ほむら「……もしかしたら、今までで1番簡単な選択かもしれないわね」
「もう答えはお決まりですか?」
ほむら「ええ。私は桃色の扉を選ぶわ」
そう、簡単な選択のはずだった
この時はそう思っていた
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:08:50.72 ID:+yfDrsC90
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:10:45.82 ID:Zk2gs4Yv0
じっくり漫画読ませろよ!!
読んだことあるやつだけどさ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:14:40.44 ID:TNgHIvnh0
ほむら「……」
桃色の扉のドアノブに手が、置けなかった
ほむら「まどか……」
1番大好きなあの子の姿を脳裏に描く
自分を犠牲にしてでも守りたい大切な子
彼女の為なら自分などどうなってもいいと思っている
だけど、やはり桃色の扉を開けることができなかった
ほむら(杏子、巴さん、美樹さん……)
ほむら(みんなみんな犠牲にしてきたのに、それなのに私は……)
ほむら(自分が確実に死ぬと分かっている選択肢を選ぶことが、怖い)
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:15:21.65 ID:MxdrEDsa0
そりゃそうだ
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:15:40.12 ID:rL325gXZ0
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:20:51.01 ID:rL325gXZ0
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:23:18.97 ID:n+VZV9s/0
なんでもいいからどこか行ってくれ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:28:18.19 ID:TNgHIvnh0
ほむら(怖い、怖いよまどか……)
身体が小刻みに震えだした
ほむら(まどか……、まどか……)
私は一瞬だけ黒い扉の方へ目をやった
あちらの扉を選べば、私だけは助かるが、代わりにまどかが―――
ほむら「う、くっ……」
自分の選択の結果まどかが死ぬ
そんな未来を想像し、吐き気が込み上げてきた
ほむら「はあっ、はあっ……はあ……」
どうやら私には、やはりまどかを見捨てることはできないらしい
まどかがプレスされるぐらいなら自分が死んだ方がいい
自分の中にこびり付いたその価値観を再認識する
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:35:59.82 ID:TNgHIvnh0
「残り時間が10時間を切りました」
そういえばお腹空いたな
もう3日近く何も食べていない
「気持ちは決まったようですね」
私は、まるで自分の家の玄関を開けるような自然さで、扉を開けた
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:36:26.42 ID:TNgHIvnh0
まどか「信じてたよほむらちゃん!」
桃色の扉の先には、まどかがいた
とっとと書け太郎
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:39:17.36 ID:9o7qUuHw0
何となくマミさんとさやかちゃんを十把一絡げにしているのに悪意を感じる
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:40:27.22 ID:TNgHIvnh0
ほむら「まどか……、どうしてここに?」
まどか「どうしてだと思う?」
ほむら「それに、なんで……、なんで音響装置の前なんかに……」
まどか「ふふっ。声を変えてたから分からなかったかな?
さっきまでのアナウンス、あれ全部私だったんだ!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:40:29.17 ID:Q/IlH9Ma0
そう、この世界線でもまどかは魔女になったのだ
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:46:03.00 ID:TNgHIvnh0
ほむら「なんで……?」
まどか「んー。漠然となんでって言われても、何から答えればいいのかなぁ。
答えることがありすぎて困っちゃうよ」
確かに、私の方からも聞きたいことはいくつもあった
まどか「まず、私がどうしてこんな空間を準備できたか。
察しはついていると思うけど、私、魔法少女になっちゃったんだ!」
ほむら「そ、そんな……」
まどか「あ、大丈夫大丈夫! 私は魔女にはならないよ。今の私、ちょっと無敵だから」
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:46:48.43 ID:Ar0LYhCU0
>>136 徐々に重くしたいからじゃないか
赤だけよりも青+黄のが重いだろうし
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:48:14.43 ID:GFzWCBRU0
なんだろう
精神的拷問を受けるほむらの可哀相さを見て何かが目覚めてしまいそうな俺がいる
結局まどかが一番共感しにくいんだよなあ
だから黒キャラにみえてしまう
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:53:24.53 ID:rezzdiOl0
>>141 そっちの道は危険だ! 行くんじゃない!
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:54:37.83 ID:fXWExEyM0
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:55:32.04 ID:TNgHIvnh0
まどか「人間だった頃の私はね、ほむらちゃんを見る度に、
頭の中に何か靄がかかるような感覚に襲われていたの」
ほむら「靄……?」
まどか「そう。そしてその靄の向こう側には、当時の私の知らない、今思えば他の時間軸のほむらちゃんがいて……。
それ以外にも色々動機はあった。皆の為に何かしたいって、本気でそう思ってたし」
ほむら「それで、契約を……?」
まどか「うん。私QBにこうお願いしたんだ。ありとあらゆる知識を得たいって」
まどか「そしたら、バーっと色々な情報が入ってきて……」
まどか「私の心、壊れちゃった」
壊れたことに気づいてるなら大丈夫だろ
>>136 >>140 順番になってる以上そうでもしないと荒れるからな。
たとえば青が一番最初に来てたら
「やっぱ青が一番どうでもいいんだwwww」みたいな奴が沸くのが見え見え。
つまりどういうことだってばよ
>>149 まどかがマッドサイエンティストになった
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:59:20.82 ID:TNgHIvnh0
まどか「当たり前だよね。あらゆる知識なんて、そんなもの。
1人の人間が受け止められる代物じゃないもん」
まどか「でもそのおかげで、インキュベーター達の根城をつきとめることができた。
知ってる? 私の魔法の力はね、遠く離れた惑星だって破壊できる程なんだよ」
ほむら「まどか、貴女は……」
まどか「ほむらちゃんの想いの強さが、私をここまで強くしてくれたんだよ」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 02:59:29.41 ID:Ar0LYhCU0
>>142 中学時代の俺はまどかの様に全てを救えるような人になりたかったという事もありある程度感情移入できた
何か懐かしく感じた
アカシックレコードの掌握・・・ッ!?
騎士の願い事の力を超えているぞ・・・全能だなんて!
まだー
まだー。
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:09:49.00 ID:TNgHIvnh0
まどか「……とはいえ、何もすぐにあいつらの星を滅ぼすこともない。
いつだって殺せるんなら、利用するだけ利用した方が得だよね?」
ほむら「まどか……、貴女はそんな考え方をするような子じゃ……」
まどか「だから言ったじゃん。心が壊れちゃったんだって。
それにあいつら、ほむらちゃんの知っている以上のゲスなんだよ」
ほむら「えっ?」
まどか「だって感情が無いなんて大嘘なんだもん!」
まどか「確かにインキュベーター達は、私達ほどは感情は強くない。
でもそれでも、感情が0というわけではない」
まどか「つまるところあいつらは、自分達が犠牲になりたくないからって、
適当な方便で地球人を利用していたの」
まどか「頭に来たからインキュベーター達、全員魔女にしちゃった。
これでもうグリーフシードに困ることはないよ」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:18:19.03 ID:TNgHIvnh0
まどか「これで色々な疑問が解決できたよね?」
ほむら「……まだ分からないことがあるわ」
まどか「そのことを説明するために、1つ嬉しいお知らせ。
杏子ちゃんやマミさん、さやかちゃんは、なんと実はピンピンしています!」
ほむら「えっ……、あ、えっ……? 生きて……るの?」
まどか「本当に殺してもよかったんだけど、ほむらちゃんが悲しむだろうから止めておいた。
適当に理由つけて途中から映像を映さなくなったのも、それが理由」
ほむら「うう、あああっ、うあぁぁ……」
まどか「あくまで私の目的は、ほむらちゃんに私を選んでもらうことだからね」
ほむら「よかった……、よかったよぉ……」
まどか「ふふっ、泣いてるほむらちゃんも可愛い。……嬉しいんだね?」
ほむら「うぅぅー……うぅ……」
まどか「よしよし。もう泣かないんでいいんだよ」
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:19:04.92 ID:jRvpEWdq0
犬は死んだのか
良かったな
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:19:54.80 ID:TNgHIvnh0
まどか「そのことを説明するために〜」 ×
まどか「そのことを説明する前に〜」 ○
ショウはどうした
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:20:56.59 ID:4OptxudkO
これは……救われたようでいて救われないな
ショウさんえ。。
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:21:43.61 ID:xL2sW6zyO
歪んではいるけど、壊れちゃいないな
本当に壊れてんなら反応すらしないゴミ
ほむほむを虐めるのは楽しいなあ
___,,,,,,,,,,___
,..':´:´:\ /.:`丶、
.__/ : : : : : : .ヽ i: : : : . ::ヽ_
/´::::!: : : ., ‐'´ ̄l `l ̄` ー、、`ヽ
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ヽ::::::::::::::|: : . :| l l :l::::::::!
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/:::::::`'ー...''、 : l / i /゙'''‐'
/::::::::::::: `ヽ、____..ノ  ̄ ̄ .し′ヽ、
ヽ
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:28:35.75 ID:TNgHIvnh0
まどか「心が壊れちゃった私にはね、ほむらちゃんが最後の道しるべなんだ」
ほむら「道……、しるべ……?」
まどか「そう、道しるべ。何を見ても、何を聞いても、何に触れても、何も感じない。
そんな状態になっちゃった私だけど、ほむらちゃんだけは例外だった」
ほむら「どうして……」
まどか「ずーっと、ずーっと、ほむらちゃん何度も何度も世界をやり直して頑張ってくれたよね。
年に換算すると、一体どれだけの期間戦い続けてくれたと思う?」
ほむら「……分からないわ。途中で数えることを止めてしまったから」
まどか「なんとびっくり192年!」
ほむら「そ、そんなに?」
まどか「数えるのを止めたのは正解だったね。まともに数えてたら、
多分、途中で絶望してほむらちゃん諦めちゃってたよ」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:28:50.29 ID:QtBKh44R0
犬が死んだって?
合成さ!
あの犬、上条家で飼ってる子だったよ
いい国つくろう鹿目まどか
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:33:43.56 ID:TNgHIvnh0
まどか「それだけ頑張ってくれたからかな……。
ほむらちゃんの今までの頑張りを眺めていると……」
まどか「胸がキュンキュン! って、締めつけられるようになって」
ほむら「……」
まどか「不思議だよね。宇宙の他の何を見ても感情に波1つ立たないのに、そこに貴女が絡むと……。
今ではほむらちゃんだけが、私に残された最後の感情なんだよ」
ほむら「まどか……」
まどか「だからね、そんなほむらちゃんが私の為に悩んでくれてるのを見たら、
もっとキュンキュンできるんじゃないかなー、なんて思って。それでこんなことしちゃいました」
だめだこいつ、ヤンでやがる。。
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:35:25.52 ID:ISuRBuSu0
しかしQBもよくそんな不利な願いを承諾したもんだ
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:36:31.07 ID:n+VZV9s/0
ウェヒヒヒヒwwwwwww
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:45:12.66 ID:TNgHIvnh0
まどか「大好きほむらちゃん。私はもうほむらちゃん無しでは生きていけない」
ほむら「変だよまどか。おかしいよ……」
まどか「知ってる。でも、そんな変な私にも、ほむらちゃんドキドキしちゃうんでしょ」
ほむら「……」
まどか「相思相愛ってやつだね!」
ほむら「……まどかはズルい」
まどか「ずるくてもいいよ。ほむらちゃんが私を好きでいてくれるんなら!」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:46:27.72 ID:TNgHIvnh0
――――
ああ、それにしても、こういう瞬間のほむらちゃんは何度見ても可愛いな……
倦怠期に陥ったら、ほむらちゃんの記憶を操作して1035回目もやってみようかな
今度は何と私を秤にかけよう
人類全てと私、とか?
ま、何をしてもほむらちゃんは私を選んでくれるんだけどね
だって私達、宇宙1の相思相愛だもん!
おわり
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:47:12.51 ID:fXWExEyM0
乙
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:47:13.92 ID:d8Hwtw0R0
邪神まどか・・・!
黒まどか乙
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:52:04.65 ID:D1sA6eQz0
乙ほむ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:53:10.43 ID:ISuRBuSu0
まあ本編でも一番人間離れしてるからな、まどかは……
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:57:12.46 ID:VWRUWWCaO
いちおつウェヒヒヒwww
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 03:58:18.47 ID:KwxcrSWCO
乙
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:01:16.70 ID:iYU4hud10
乙
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:13:06.18 ID:O7y+Yi6k0
1035回目…
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:14:14.11 ID:rezzdiOl0
この邪神まどかじゃ無意識の内に
ほむらちゃんのまどかに対する好意も改竄しちゃってそうだ
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 04:54:39.27 ID:NcKcxuL/0
乙
途中のスレの流れ酷すぎ
まどかSSスレってそういうの多い
乙
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 06:26:51.20 ID:iaiWll3LO
乙
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/05/07(土) 06:31:49.72 ID:N5Wd1eLa0
乙
190 :
忍法帖【Lv=20,xxxPT】 :2011/05/07(土) 08:08:12.32 ID:el6wHrNGO
乙
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙乙