佐々木「風が気持ちいいね、キョン」

キョン「おい、本当にこっちで合ってるのか？」

佐々木「うん、間違いないと思うよ。僕の方向感覚が間違っていなければ、だけれど」

キョン「はあ、もう１５分はこうしてペダルを漕いでいる気がするんだが」

佐々木「そうだね、正確には１７分かな」

キョン「たかだか一杯のコーヒーを飲むためだけに、かける労力か？これは」

佐々木「まあ、行けばわかるさ」

キョン「俺はコーヒーの味なんかわからんからな。もう今すぐにでも自転車を降りて、その辺の自販機で……」

佐々木「おかしなやつだな、君も。それこそ今までのこの１７……１８分間の労力を無駄にする行為じゃないか」

キョン「やれやれ、着いたらお前のおごりだからな」

佐々木「くつくつ、君に彼女がいない理由が少し分かった気がするよ」

キョン「偉そうに、お前だって独り身じゃないか」

佐々木「僕はいいのさ、満足しているからね」

キョン「はあ？」

佐々木「まあ、キョンの及び知るところではないよ」

キョン「……お前のそう言うところが嫌いなんだ」

坂本真綾で再生される

久々の佐々木

佐々木「ん……次の角を、右に曲がってくれないか」

キョン「はあ？こんな路地の裏に入っていくのか」

佐々木「うん、確かそうだ」

キョン「やれやれ、よくもまあそんな辺鄙な所にある喫茶店を見つけたもんだな」

佐々木「偶然なのさ、僕も驚いたよ」

〜〜〜〜

キョン「へえ、なかなかに小洒落てるじゃないか」

佐々木「もうこの雰囲気だけで、おいしいコーヒーが飲めそうだろう？」

キョン「珍しいな、お前がそんなこと言うなんて」

佐々木「そうかい？」

キョン「いつもなら、『どこで飲んでもコーヒーの成分に変化はないからね』とか、元も子もないことを言うだろう」

佐々木「おや、心外だな。味というのは、味覚だけで決まる物じゃないんだぞ」

佐々木「目や鼻で捉えた景色や匂いなんかも、舌で感じた情報と一緒に脳に伝達されるんだ、だから……」

キョン「よしよし、わかったわかった。さあ、さっそく注文しようぜ」

佐々木「まったく、君はいつも人の話を最後まで聞かないな」

キョン「よっこらせっと」

佐々木「キョン、僕たちの席はここじゃない方がいいよ」

キョン「なんだ、他に客なんかいないし、別に予約が入ってるわけでもあるまい」

佐々木「いや、そうじゃなくてね。こっちに来てくれないか」

キョン「あ、おい、どこ行くんだ」

佐々木「この３丁目は高台になってるだろう、だからさ」

バタン

キョン「わ、奥にテラスがあったのか」

佐々木「どうだい、この景色」

キョン「……うん、悪くないな」

佐々木「くつくつ、君はいつもそうだね」

キョン「あ？」

佐々木「素直にいいものはいい、と言えばいいのに」

キョン「悪かったな、生まれつきさ」

佐々木「……本当に面白いよ、君は」

佐々キョンきたあああああああああっ

キョン「ようやく、お目当てのコーヒーが来たな」

佐々木「僕のおすすめだよ」

キョン「２０分近くも自転車漕いできたんだ、腰抜かすくらい美味いんだろう」

佐々木「いつからそんなにみみっちい人間になったんだい」

キョン「はは、冗談だよ」

佐々木「ほら、冷めないうちに飲んだほうがいい」

キョン「お前はいいのか」

佐々木「僕は一度来ているからね、君がそれを飲んで、どんな顔をするか見てからにするよ」

キョン「変な奴だな」

佐々木「僕の今日の一番の目的はそこなんだ」

キョン「やれやれ、やりづらいったらないな」

佐々木「ほら、どうぞ」

キョン「ああ」

ゴクリ

支援

佐々木「……どうだい？」

キョン「ふむ」

キョン「（淡い香りが鼻から抜けるこの感じ、結構好きだな）」

キョン「（酸味と甘みがすっきりと混ざり合って、喉を通りすぎる頃に口の中に広がる柔らかい苦み……）」

キョン「（なんだか、すごく心地がいいな）」

佐々木「ねえ、なんとか言いたまえよ」

キョン「（あれ……なんだ、この感じ……）」

佐々木「キョン？おい、どうしたんだい……キョンってば！」

〜〜〜〜〜〜

キョン「……」

佐々木「キョン、ねえ、キョンったら」

キョン「ん……？」

佐々木「ああ、やっと気がついたかい」

キョン「あれ？俺は……」

佐々木「なんだい、急に居眠りなんかして。びっくりしたじゃないか」

キョン「あ、ああ。すまん。疲れてたのかな」

佐々木「……そうかもしれないね」

キョン「……ん？」

佐々木「どうかしたの？」

キョン「あれ？え？」

佐々木「なんだよ、僕の顔に何か付いてるかい？」

キョン「いや、というか……え！？」

キョン「お、お前、いつの間に服を着替えたんだ」

佐々木「……はあ？」

キョン「それに、うっすら化粧までして、まるで、大人にでもなったような……」

佐々木「やれやれ、君はまだ寝ぼけているみたいだな」

キョン「え……？」

佐々木「僕は今朝からずっとこの服だし、化粧だってしていたよ。君は僕をなんだと思ってるんだ」

キョン「（な……何がどうなってるんだ！？）」

キョン「居眠りしてたのは謝る」

佐々木「なに、気にしなくていいさ」

キョン「ところで聞きたい事があるんだが」

佐々木「僕の質問の返答がまだなんだけどね、まぁ良いよなんだい？」

キョン「すまないな、で、なんで俺はこんな風に拘束されてんだ？」


みたいな展開を

これは支援

佐々木いい

このスレを待っていた

キョン「（待て……落ち着け、落ち着くんだ……）」

キョン「（よく見たら、俺だって朝出かけた時と服装が違うじゃないか……というか、これは）」

キョン「（だめだ……うまく考えがまとまらない！）」

佐々木「キョン、大丈夫かい？」

キョン「あ、ああ。ちょっとトイレで顔を洗ってくるよ」

佐々木「……そう」

〜喫茶店・洗面所〜

バシャバシャ

キョン「ふー……いくらか頭が働いてきたぞ」

キョン「そうだ、俺は何を寝ぼけていたんだ」

キョン「……久しぶりにここに来て、昔のことを思い出したんだろう」

キョン「……」

キョン「もう、１０年も前になるんだなあ」

なんか題名に笑ってしまった

>>1
>>3

お

>>1
>>3

まだかー

あげ

ここで放棄はないわ

さっさと書け太郎

佐々木「ドクタペッパー買ってこいー！」
キョン「ぎゃー！さ…佐々木さん！？」

起きろ

やっぱりハルヒは要らなかったってことを再確認できた

佐々キョンと聞いて飛んできたんだけど

佐々木と聞いてきました
風邪引く前にお願いしますほんとお願いします

まだ寝てんのか

これはいいスレにござる
いいスレにござる

佐々木さん可愛いなあ

保守だよ

保守

てかハルヒって誰だよ

はやく帰ってこいよ

まだか

逃がさん





頼むハッピーエンド

別な人でもいいや

はやく

ほ

いつもそうだ…！
ニヤニヤしながらスレを開けば書き逃げた後…！
どんな形であれ完結していたら次のスレへ進めるのに…！
当てのない保守…！うんざりだっ…！

ほ

多分あれだな
途中で放棄する→「まだか」「続き」等のレスの嵐
んで、>>1「俺って文才ある」
見たいな優越感に浸ってんだろ
気持ち悪い。地の文も無いSSに文才もヘったくれもないというのに

来たら止まってるとかちょっとへこむよね

だな

保守

>>1
>>3

てか付き合ってるだろこの２人
完璧に行動が恋人のそれじゃん

>>1はやればできる子なはず

ぬーん