30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:03:25.83 ID:7Jw4bG140
お泊まりがなくなった上にハルヒ参加とか・・・
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:05:43.67 ID:SQlQvP/1O
嫉妬する佐々木が見れるならよし
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:08:42.15 ID:wGzLWQGYO
「……で、何だってこの時期に海なんだ?」
二人分の無駄に重い荷物を持ちながら、昨日からの疑問を口にする。
「潮干狩りに決まってるじゃない」
「流石に泳ぐにはまだ寒いしね」
二人が口々にそう言う。
なる程、そういえばそんな季節だ。
「俺は一切そんな準備してないんだが」
「もちろんキョンの分も用意してあるよ」
「感謝しなさい」
断固拒否する。何だって無理矢理つれてこられた俺に感謝する義務があるんだ。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:15:53.12 ID:wGzLWQGYO
ハルヒと佐々木の二人が好き。むしろこの二人がキョンをダシにいちゃいちゃする話が書きたい。
「……ったく」
それにしても。俺のことなど放って楽しそうに話す二人を見て思う。
一体、いつの間に
いつの間にこんなに仲良くなったものか。
特にハルヒ。佐々木の方は、いつもと変わらず微笑みながら喋っているが、ハルヒは楽しさが素直に表面に出ている。
……まあ、仲良きことは良いことだ。
そう、思っておくことにしよう。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:17:59.30 ID:EvmN3JPsO
スレタイだけで欝になる
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:32:55.07 ID:RfOTDuvn0
ほ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:33:41.37 ID:wGzLWQGYO
電車で約一時間半。
夜更かしがたたってそのほぼ全てを睡眠に注ぎ込み、ようやく海岸へと辿り着いた
目が覚めた時二人が笑っていたが断じて気にしないことにする。
とりあえず落書きはされていないらしい。
「誰が一番穫れるか競争よ!」
案の定ハルヒがそう言って潮干狩りは始まった。
佐々木もこっちを向いて笑いかけるとハルヒの後をついていく。
体操服に着替えた(やはり水着ではなかった)二人が海に突っ込んでいくのを傍目に、着替えも持っていない俺は適当に浅瀬で貝漁りをする。地味だが、意外と楽しいもんだ。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:35:21.33 ID:gUBmLVkg0
>>31 こういう話にしたら?
レズものはちょっと
いや俺は百合を推奨する
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:39:01.55 ID:BRL5Gw22I
キョン以外にたいする女佐々木も見たい
佐々木を百合に持って行こうとするのは冒涜的かつ背信的行為と糾弾させていただく
ハルヒはどうでもいい朝比奈長門と絡んでろ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 10:56:23.18 ID:wGzLWQGYO
別にレズではないぞ。藤野とかなたくらいの関係がいいんだ。
約一時間半程たち、二時を回ったところで、佐々木から声がかかる。
「調子はどうだい?」
「まあそこそこってとこだな」
貝を入れているバケツにはまさしくそこそこと呼べるくらいの量が入っている。
「結構頑張ってるみたいだね」
もっと適当にやってるかと思ったと佐々木が中を見て言う。
そこそこ楽しいから仕方ない
「そっちはどうなんだ?」
「こんな感じ」
佐々木がバケツを見せる。
俺の物より大きめの貝が俺より五割増し程度に入っている。
「涼宮さんは僕より多そうだったよ」
>>24 あいつ生きてんのかな
ここしばらくマジで見ない
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 11:18:30.80 ID:wGzLWQGYO
それからさらに一時間
いい加減飽きて休憩しているところを後ろから衝撃
「何だ」
「何ぼーっとしてるのよ」
そう言ってバケツの中を勝手に覗くハルヒ
「たった今休憩し始めたところだ」
「ふーん、浅瀬にも結構いるのね」
無視するな
「最下位には罰ゲームだから」
おい、聞いてないぞ
「荷物運びね」
なんだ、どうせおれがやることになるんだ、どうでも良い。
佐々木って何のキャラだよ
変なクロスしてないでハルヒならハルヒのキャラだけ使ってSS書けクズが
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 11:24:44.64 ID:gUBmLVkg0
↑
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 11:29:35.34 ID:YQyFuO8O0
佐々木希しか思い出せない
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 11:31:34.03 ID:wGzLWQGYO
それから暫くぼーっとしていると、ハルヒと佐々木が何かやっているのが目に留まった。
どう見ても貝を漁っているようには見えない。
というか砂で城を作っている。
あいつらも飽きたらしい
ハルヒが指示をしているだけではなく、二人で一緒にという感じなのが面白い。
なるほど、つまり対等な友達というのが欲しかったのか。
以前佐々木も似たようなことを言っていたな
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 11:32:36.55 ID:WiNYtUtG0
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 11:54:26.40 ID:wGzLWQGYO
一応持ってきておいたデジカメに二人を納め、少しでも追いつこうかと俺は貝漁りを再開した。
「そろそろ帰ろうかってさ、キョン」
「いつまでやってるのよ」
五時前くらいに二人が近づいてきて、潮干狩りは終了
予想通り最下位は俺、一位は佐々木だった。
ハルヒはその結果に満足しているらしく、佐々木も同様だった。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:02:55.61 ID:buR4ZRz70
>>48 お前アニメ見たことないの?
1話から見返してみろよ佐々木なんてキャラどころか名前すら出てきてねーだろ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:04:18.12 ID:wGzLWQGYO
帰りの車内、何故か俺を挟んで座った二人は、そのまま二人で喋っていたが、しばらくすると左肩、つまり佐々木の側の肩に重みを感じる。
寝たらしい。
ハルヒの方を見るとこちらもうつらうつらしており、その内俺に寄りかかって寝始めた
まあなんだ、大変な思いをしたのだ。このくらいの役得は許してくれよ、前に座るお兄さんよ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:17:59.66 ID:7t8F/c8D0
潮干狩りなだけに最終的には貝合わせってか?
ハルヒとか誰得だよ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:19:55.66 ID:gUBmLVkg0
レズ死ね
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:20:38.74 ID:wGzLWQGYO
結局その日は、何か特別なことが起こるわけでもなく、
単純にハルヒに友達が出来たという純粋な進展を喜び
また俺自身もかつての友人と繋がりが戻ったことに満足し、突発的なイベントは終了した。
この時、俺は今後は佐々木が俺たちと絡む機会が増えるのだろうという小さな予感を感じていた。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:26:54.78 ID:FST0Fl4A0
佐々木はいいなやっぱり
うん
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:35:34.16 ID:P4hDePce0
面白いしえん
藤野とかなたってきららだかキャラットだかの四コマのあれ?
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:44:18.05 ID:wGzLWQGYO
翌日
古泉に呼び出された俺は渋々貴重な昼休みを使って中庭に向かった
「佐々木さんが涼宮さんと接触したようですね」
「ただ仲良くなっただけだろう」
接触したなどと仰々しい言葉を使う必要はない。
「偶然だとお思いですか」
「違うのか?」
「いえ、今回に限っては偶然だと思っていますよ、僕個人としては」
なら何で聞いたんだ。
「機関では、この事実を問題視していません。むしろ好ましく思っています。強引な手段にでにくくなりますからね」
ということは、向こうには不満が残ると言うことか?
「一概には言えませんが」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 12:53:30.08 ID:wGzLWQGYO
>>56 そうそれ
「いずれにせよ,今後、……今度は偶然で済まされるかは解りませんが、彼らと僕らとの距離が縮まることは十分予測されます」
表情を変えずに古泉が言う。
「それならそれで良いんじゃないか」
あのいけすかない未来野郎と仲良くなりたいとは思わないが、襲われるよりは遥かにマシだろう
「もしかしたら、今が重要な転換期なのかもしれません。僕らにとっても、彼らにとっても」
そうか、そっちは勝手に頑張ってくれ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 13:12:07.73 ID:wGzLWQGYO
放課後
掃除当番だった俺が少々遅れて部室にたどり着くと、中から女三人の声が聞こえてきた。
三人だ。
長門の声はやはり聞こえないから客が来ているのだろう。
そしてこの声はあいつの声だ。
ノックをして部屋に入る。
「やあ、キョン、遅かったじゃないか」
「……何でお前がここにいるんだ」
まさか、昨日に引き続き佐々木と会うことになるとは流石に思わなかった
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 13:36:08.54 ID:wGzLWQGYO
「今日は塾もないし、学校も短かったから遊びに来させてもらったんだ」
ハルヒも頷いている、つまり本当なのだろう
「本当にぱっと切り替わるんですね!」
何やら感動した様子の朝比奈さん。今日も麗しくて何より
「何がですか?」
「多分僕の口調のことだと思うよ」
質問に何故か佐々木が応える
とにかくそれですぐ解った、さっきまでは女口調で喋ってたのか
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 13:59:27.84 ID:8xNu3YRV0
C
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 14:03:33.77 ID:wGzLWQGYO
長門は相変わらず黙って本を読んでいる。
「で、そろそろ何をするのか教えてもらえるかな」
誰もが尋ねる質問を、やはり佐々木も尋ねる
「大体こんな感じだ」
そうとしか言いようがない。
「オセロでもやるか?」
佐々木は少し目を丸くさせたが、すぐに笑って
「お手柔らかに」
そう言って俺の対面へと移動した。
63 :
忍法帖【Lv=21,xxxPT】 :2011/04/28(木) 14:11:15.13 ID:nLPoKPuui
支援
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 14:22:17.95 ID:wGzLWQGYO
何手か進んだところで、ハルヒがこっちを見ていることに気付く。
「やりたいのか?」
「終わったらね」
珍しいこともあるものだ。
既に佐々木がいる時点で珍しいのだがそこは気にしないことにする。
終盤に差し掛かったところで、古泉が現れる。
ただ一言
「これはこれは」
と言っただけで、オセロの盤面を黙って見始める。
気づけば、長門以外の全員が盤面に注目している、何だこりゃ。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 14:29:02.80 ID:wGzLWQGYO
最後の一手を佐々木がさす
「これで引き分けだね」
俺の駒をひっくり返しながら佐々木がそういった。
引き分け?
数えてみると、確かに32個。成る程、良い勝負だと思っていたが引き分けか。
「わざとか?」
「まさか」
佐々木は否定したが、恐らくある程度は狙ってやったのだろう。
俺の直感がそう言っている。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 14:34:29.25 ID:wGzLWQGYO
「佐々木、次はあたしとやりなさい」
いつの間にか呼び捨てになっているハルヒが、待ちかまえていたかのように言う。
古泉が口を開きかけていたが、止まる。大方、同じことを言おうとしていたのだろう。
「もちろん構わないよ」
佐々木はそう返事をして、ハルヒの方に向き直った。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 15:02:09.78 ID:K68ONsOsO
久々の佐々木だと思ったらハルヒとイチャイチャしよる
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 15:24:24.43 ID:wGzLWQGYO
電池切れてた
ハルヒが真剣にオセロをしている姿は珍しいかもしれない
他の誰かが相手なら簡単に勝ってしまう奴だからな
佐々木もハルヒもさっきより真剣にやっているようだ
古泉がこっちに視線を流す。気持ち悪いな、なんだ?
「予想外な早さで進んでいますね」
別に何か企んでるわけではないだろ
「ええ、それに涼宮さんの心もこの上なく安定しています、良い傾向ですよ」
それは結構
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 15:54:49.83 ID:wGzLWQGYO
33対31
ハルヒの勝ち。余りにも良い勝負すぎてまた引き分けかと思ったが、そんなことはなかったようだ。
「先攻後攻の差かしら」
とハルヒ、良い勝負だったと認めている。
オセロは先攻が若干有利らしい。
「いや、完敗だよ、涼宮は強いね」
負けたことを全く気にしてないように佐々木が楽しそうにいう。いつの間にかこいつも呼び捨てななってやがる
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 16:25:20.83 ID:wGzLWQGYO
その後、なし崩し的にオセロ大会が開催され、佐々木はひたすらオセロをしていた。
朝比奈さんとは引き分けていた。非常に悔しがっていて可愛らしかったが、残念ながらわざとだろう
古泉とは60対4で勝ち
古泉は感心していたが、佐々木はどこか釈然としない顔をしていた
こいつやはりわざとやっているんじゃないか?
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 16:27:44.68 ID:D+O0Z149O
見ているぞ
支援
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 16:32:23.91 ID:vLHBrvdc0
支援
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 16:46:34.63 ID:FST0Fl4A0
どんどん続けて
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 17:17:42.95 ID:1oF14KEl0
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 17:47:49.50 ID:1oF14KEl0
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 18:04:37.07 ID:wGzLWQGYO
寝ていただと……
長門も珍しく参加していたが、正確に毎回同じ枚数に返し、最後まで拮抗させていた。
どちらもすごいと言うべきか、お前らちゃんとルールを知っているのかと言うべきか。
無駄に盛り上がったオセロ大会も五時前には終了し、ぐたぐたとした時間が訪れた
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 18:08:32.73 ID:mESQKGZgO
期待しとるよ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/28(木) 18:27:35.06 ID:1oF14KEl0
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「どうだ? SOS団は」
少し手が開いていた佐々木に話しかける
「こういう活動は新鮮だし、僕がまさに求めていたものという感じかもしれないね」
褒め殺しだった。本気で言っているのならば、必死で説得しようというところだが、それでも佐々木の楽しそうな表情を見ると「そうか」
としか言えなかった