1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ライトノベルとして賞に出そうと書いてもなんかしっくりこない。
これは漫画向きなんだって最近思った。
どうよ?
スレ立て代行 ID:qjtnJFpG0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:32:17.55 ID:FfjYgwBP0
うp
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:32:41.50 ID:WHPpAaXJ0
(´・ω・`)知らんがな
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:33:59.09 ID:fuohw6h60
ゲーム製作でもなんでもそうだけど、シナリオ志望のやつの大半は技能持ってないけどなんか作りたいってだけの無能
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:35:02.41 ID:qjtnJFpG0
うpはねーだろ。
『中学受験』がひとつのテーマ。
受験ストーリーと日常(学校、塾etc)ストーリーの平行。
主人公は大学生の女。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:35:33.78 ID:IodR4dB80
>>4 これが真理
作りたいならお前が絵も描けってな
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:35:43.05 ID:8jsJHvy80
たぶん厨2病
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:36:14.60 ID:fmokBD7v0
なんでばばあが主人公?
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:37:07.93 ID:/W+VfEJ+0
塾の広告向け
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:37:30.64 ID:WUOd+g/b0
漫画向きかそうでないかはプロが決めるもの
素人が小説化能力の無さに逃げてるとしか思えない
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:37:35.51 ID:IodR4dB80
『中学受験』がひとつのテーマ。
主人公は大学生の女。
ん?
んん?
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:37:49.11 ID:qjtnJFpG0
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:38:34.65 ID:6WHUHCFE0
例え応募しても
もう主人公が女っていうだけで読まずに積み上げられるな。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:38:36.57 ID:Kz7FoA0q0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:39:53.07 ID:qjtnJFpG0
>>10 いや、テーマによってあるじゃん。
今回思いついた題材は『漫画が適している』との結論…。
そりゃ、落選し続けているから才能はないのは分かっているけどよ。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:39:58.15 ID:WHPpAaXJ0
ひどすぎワロタ
せめて思春期の生徒の視線に悶える家庭教師にしろよ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:40:23.90 ID:NGxZRdZX0
設定に無理があるわ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:42:01.43 ID:fmokBD7v0
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:42:05.69 ID:qjtnJFpG0
>>13 やっぱそんなもんか。
男性主人公にしたら小学生との絡みが危うくなるじゃん。
>>17 無理…とな?
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:42:36.49 ID:dVyLKQvL0
なんだ進研ゼミか
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:43:43.94 ID:88pu0EbiO
マジレスすると
漫画にしろゲームにしろネームやプロット(ほぼ棒人間みたいな絵でストーリーを詳細に説明したもの)を書き上げて
「スキルのある方ネームを見てください!」と募集すれば、それが良作品であれば食いついてくるよ
どんな作品かもわからんのに食いつく奴はいない
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:43:49.80 ID:mOXMMwptO
俺の二分化された近未来日本の話を誰か絵に起こしてくれ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:44:20.09 ID:qjtnJFpG0
>>20 ちげーって!
メインは勉強の方じゃなくてさ。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:45:19.22 ID:uCufa0IC0
生徒はどんな感じよ?
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:45:40.52 ID:uZfIevVn0
マジレスすると、お前の文章力で妄想が膨らむとかないからネームに起こすくらいはやらなきゃいけない
お前の幼稚な文章から立ち上げる漫画はもはや原案お前で原作作画漫画描く人になる
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:46:14.64 ID:88pu0EbiO
とりあえず
>>1は
家庭教師・濱中愛を読め
お前のシナリオをもっとおもしろくしたものを漫画にしてくれてるよ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:46:24.23 ID:qjtnJFpG0
>>21 よっしゃ!
ネームじゃないがキャラ設定でも書いてみる。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:47:38.29 ID:uCufa0IC0
とりあえず、プロの編集者じゃあるまいし、これだけじゃ妄想できねーよ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:48:19.40 ID:tYNwctcW0
キャラ設定とか痛々しいのはどうでも良いから
仮にも文章家ならあらすじのひとつくらい書いてみせろよ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:49:01.28 ID:hIuvGstw0
ぼくのかんがえたさいきょうまんが(の設定) がくるよー
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:49:08.59 ID:KvBQKqURO
短篇小説書いた方が早いような
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:49:19.66 ID:qjtnJFpG0
少子化の影響で激戦が繰り広げられている中学受験の世界で、
綱島雅人が経営する『グローイング』は個人塾ながらなんとか生き長らえていた。
しかし彼の突然の死によりグローイングは存続の危機に立たされてしまう。
そこで颯爽と立ち上がったのは綱島雅人の娘――可愛いモノ大好き綱島桜香であった。
大学を辞めて父の代わりにグローイングの塾長になると宣言する。
とりあえずこれが入りだわ。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:50:12.62 ID:MtmdMFP/0
これは結局盛り上がらなくて能力バトルになる設定
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:50:14.40 ID:uCufa0IC0
ふむ続けて
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:50:20.79 ID:fuohw6h60
背中がむずむずする
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:50:22.84 ID:PQuEN7QS0
女子大生が塾長って世もまつだろ
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:50:51.48 ID:88pu0EbiO
解散か
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:51:50.26 ID:qjtnJFpG0
しかし中学受験という未知なる世界はやはり複雑で、初めの内は慣れない作業にてんやわんやだったり、中学受験の難しさに頭を抱えたり、可愛い少女に萌えたりと忙しかった。
その中で、カンニング事件や中学受験の勉強経験が全くない生徒の入塾など困惑する事が多々発生するが、
綱島雅人の教え子であり、グローイングで事務のアルバイトをしている高校生の溝口沙希、
そして綱島雅人を良き師匠であると崇めるさすらいの算数講師、雨宮純良の二人に助けられながら桜香は自分なりに解決を図ろうとする。
賞に応募した時のあらすじだから日常系の話は全く入っていない。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:52:57.05 ID:PQuEN7QS0
なんで講師がさすらってんだよ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:53:27.10 ID:rTKg4r4SO
>>32 安易に人を殺すのはストーリーを上手く展開出来ない証
ましてや「親が死んで跡を継ぐ」なんて手垢付きまくりの設定
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:53:28.21 ID:tYNwctcW0
これはむしろラノベ向きだろ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:53:53.60 ID:qjtnJFpG0
相変わらず可愛い女の子には目がなかったが、
桜香の塾長ぶりも夏を迎える頃には板に付いてきた。
そこで桜香は自宅で夏期の算数強化合宿をしようと突拍子もない事を言いだした。
突然の決定に参加人数僅か五名での開催となってしまうが桜香の熱意に加え、
溝口沙希と雨宮純良の勉強面でのサポートも助けて意外にも充実した合宿が展開される。
みんなでオネンネ、銭湯でキャッキャ的な『大事』な部分。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:54:34.01 ID:uCufa0IC0
男は大人なのね んー
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:55:37.40 ID:mOXMMwptO
西暦2050年。
いつしか日本は大日本へと名をかえ新たな発展を目指していた。
よし、誰か頼んだ!これ以上は書かないぞ!!
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:56:45.60 ID:qjtnJFpG0
>>39 非常勤講師。
この塾に娘がいる。
>>40 なるほど。
そこにもある程度新鮮な入りが大事なんだな。
そーだよな。
手っ取り早い展開ではある分、ちょっと迂闊だったかもしれん。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:57:46.87 ID:f+KIhVFOO
何ページの漫画にしたいんだよw
こんなん持ち込んでも誰も読もうとすらしないだろ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 14:59:31.57 ID:qjtnJFpG0
全てが順調に見えたがそうではなく
、親の都合で受験を諦めなくてはいけない者もいれば、
夏が終わり秋から冬へと寒さが次第に増していく中で、
ようやく勉強が出来る事の快感を知り変に暴走をしてしまう者や
スランプに陥り自信喪失から殻に閉じこもってしまう者も出てくる。
桜香は何とかしようと奔走するも上手くいかない。
溝口沙希と雨宮純良も手を焼く中、
力を貸してくれたのはグローイングの生徒たちであった。
ライバルを蹴落とせば有利になる世界で友情と言う名のもとに助け合う生徒たち。
桜香はもとより、グローイングの生徒たちは勉強面でも精神面でも大きく成長していた。
熱血萌え漫画!!!
かよ
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:00:00.57 ID:uZfIevVn0
脳内では名作とはまさにこれ
たぶん誰しも持っている脳内名作って全てこんなレベル
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:00:30.64 ID:Uz7yG5+R0
いろいろひどいな
何を書きたいかさっぱり見えない
ふーんそっかで終わるレベル
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:01:11.61 ID:uCufa0IC0
熱血漫画じゃねえだろ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:01:27.22 ID:8jsJHvy80
普通に読みたいと思わないんだけど。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:01:36.28 ID:qjtnJFpG0
そして迎えた入試本番。
それぞれが思い思いに試験を受け、それぞれに一喜一憂の結果を手にする。
しかしグローイングの生徒の中に後悔をする者は一人もいない。
全力を出して中学受験戦争を戦い抜いた生徒たちは笑顔でグローイングを卒業して行った。
一方で、卒業生の優秀な実績と、
破天荒な塾長がいるという噂も相まって新規の生徒が増やすことになったグローイング。
桜香は昨年よりも強い決意を胸に、激動の一年間のスタートラインへと再び立つのであった。
続編狙ってる…終わり方とかorz
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:03:27.31 ID:mOXMMwptO
誰か一緒に近未来日本の話やろうぜ!なぁ!!!!!
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:04:03.55 ID:qjtnJFpG0
>>49 だろうな。
俺も書きたいことは日常がメインなのに
受験の軸を太くしてしまって、なんか、ね。
だからもっと自由をきかせたいんだよ。
>>51 そーっすか…;
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:04:37.71 ID:6PghZwnl0
女の話みたいだな
山もオチもなくあったことを1から10までただダラダラ話し続ける
>>44 西暦2050年。
いつしか日本は大日本へと名をかえ新たな発展を目指していた。
その頃、国内はおろか世界中の子供たちがあることに熱中していた。
『SKZ(adviSed jyuKen Zemi)』
それは、あまりにも強力な性能ゆえ、一時は発売中止へと追い込まれてしまった、詰め込み教育システム。
しかし、SKZに転機が訪れる。『強化現実ツール』の登場である。
現実世界の80%を再現する強化現実内での教育のみが許可され、SKZは新システム『ネットゲーム教育』として子供たちの前に再びその姿を現した―――。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:06:00.49 ID:xDBtgDDi0
>>52しか読んでないけど、とりあえず
グローイングの生徒は実はみんな死んでいて
ヒロインの元に一本のベルトが届けられてそれを主人公に届ける途中で
ヒロインが謎のモンスターに襲われて、そこに主人公が駆けつけて
ベルトで変身してモンスター倒しちゃうって言うストーリーにした方がいいと思う
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:06:06.47 ID:uCufa0IC0
なんか女が書きそうな話し
塾生全員仲良しこよしは流石に盛り上がらんくないか?
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:08:20.35 ID:fvD0f7OW0
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:08:35.50 ID:qjtnJFpG0
最初は、
主人公の綱島を高校生の設定にして(溝口と同級生)、
父親が『教育のなんたるかを探す!』とかで失踪して、その空いた枠を埋める、
ってしてたんだが。
それこそ強引すぐるかなと。
まあ、中途半端なリアリティーよりそんなモノないほうがいいのだろうけど。
そうすると男キャラが一人挿入できるんだけどね。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:08:57.20 ID:AwFd+B3x0
テーマは何?
主人公が精神的に成長する過程もないし
父親の死も物語ありきで都合よく殺されたように感じる
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:09:14.34 ID:mOXMMwptO
>>56 おいwwwwwww俺のは戦うんだぜwwwwwwwwwwww
悪くないな
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:09:23.91 ID:1slghRKGO
紆余曲折がみえてこないな
粗筋ってこんなもん?
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:11:03.40 ID:gp2ETFeA0
んで小説に向いてないと思う理由と
漫画なら面白くなると思った理由って何?
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:11:06.85 ID:q9bW8Xsm0
塾長ってこんな顔でいいの?
,r'"´丿ヽ ̄`ヽ、
/ ,r;:;:、 ⌒ ,ィ;:!
/ ,イ;:;:;;:;::ゞ、 i ,r;:;:;:,、j
_」 ,′'´r ェェ-、 j;:イェェ、l、
/ ゝ,イ j `ヽ`"´.::;; ト、"´ ヾi
! ,イl〈〈 ,ィjハノ。 。,j、、,,. l
| Y」 i; ,r'´r-、ニニニ = i! ,/
! ,' / ,イ,ゞ-j!ーi!ーl-{ i! |
,>,イ ,! i/ ,! il,!
/.:.:/ i .,' / -‐' "´ ̄ ̄``、ハヽ
/.:.:/ | ,' / ‐'´ ̄ ̄``ヽ `j ,!
_/.:.:.:.:i l ゝ、_ ,:;' ヽ ー' /ヽ
_,,,/.:i|.:.:.:.:.:.:| ゙、 ,:' /.:.:.:\_
_,ィ´.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| `ゝ、. : . : . : . : . : . : ./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ___
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.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|.:.:.:.:.:.:| l  ̄ //.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:11:44.06 ID:WHPpAaXJ0
塾がうまく運営できないと地主の嫁になるとか
生徒が不治の病で合格しても死ぬとかにしろ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:13:04.44 ID:C6QshXBJ0
主人公を無個性な男にして。
ヒロイン他、取り巻きに女キャラを用意しハーレム状態にして、厨二成分いれればいいよ。
今のラノベはそれ以外見向きされないから。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:13:20.36 ID:uCufa0IC0
ラノベは読者が自己投影できるかどうかも重要なんだぜ
憧れの人を自分に置き換えられるキャラも用意しないと
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:13:47.46 ID:G2lp26Os0
もっとケレン味がある設定のほうがいいんでは
崩壊気味のクラスをまとめあげて学校側に報酬を要求するプロ中学生とか
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:14:01.70 ID:Uz7yG5+R0
>>63 あらすじ
父ちゃん死んで仕方なく講師を始めるが
受験よりオナニー大事
オナニーの大切さが世界を救う話
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:14:03.90 ID:qjtnJFpG0
>>58 仲良しこよしじゃないよ。
メインの生徒は6人いるんだがそれぞれに絆やら憎悪やらがある。
家庭環境的に不幸な話もあれば、溝口、綱島へもそれぞれの感情がある。
>>63 漫画だと紆余曲折はその都度で。
あらすじとしてはカスだよ。
>>62 ヒント:ダンボールの中で戦闘兵器を戦わせる遊び
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:15:34.44 ID:o5W9eLoC0
ネットとかに文だけで投稿とかしてみたら?
俺も載せたけど、読んで気に入ってくれた人が今漫画描いてくれてるよー
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:16:16.79 ID:mOXMMwptO
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:16:42.94 ID:B0ZZqbgF0
なんかほんと思いつきって感じだな
実際こういう漫画ごろごろあるから特に叩く気もせんけど
こういうふうにしたら面白いんじゃね?って感じでキャラ立てたりイベント用意したりしてるのが目に見えるよう
そしてアドバイスもらって起承転結と設定の粗直し
まあそれが普通なんだけど普通だな
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:17:58.07 ID:qjtnJFpG0
>>64 先にも述べたけど、受験ストーリーだけではなくて日常ストーリーもかきたいんだよ。
そうすると小説だと一巻で収めるにはと思ってね。
漫画で日常系(苺ましまろ的に、あくまでたとえだが)を中心に描いた方が、
キャラが多い分、じっくり淹れることができるだろうと。
そうすることによって最終的な『受験本番』が濃くなると思ったんだよ。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:18:54.37 ID:8+ytOoqf0
本当にストーリーが面白いなら絵が下手でもウケる
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:19:43.03 ID:MtmdMFP/0
原作有りの日常系ってどうなのよ
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:20:19.44 ID:qjtnJFpG0
>>75 そうではないんだけど。
でもそう見えるってことだよな。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:22:03.13 ID:+sjOXW/JO
やあ!
真剣にレスしてみよう
小説として応募が嫌なら原案・ネームとして持ち込みか郵送しなさい
ネームが書けないなら勉強しながらとりあえず原作だけでも送りなさい
文章から漫画を起こすにはほとんど漫画家さんとネームで決まる
担当者に一度見てもらいなさい
そんなに甘い考えで漫画化できねーよ
お前みたいな奴世の中に何人いると思ってんの?
軸ぶれたなら批判に噛み付く前に直せよ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:22:57.52 ID:uCufa0IC0
>>76 ISの様にアホみたいに台詞書き込まなけりゃ地の分で表現と説明はなんとかなるだろ
時代背景は現代なんだし
現時点まで読んで、少なくとも漫画には向いていない
>>69 ○○学園2年C組。授業すらままならない程の学級崩壊を起こしたこのクラスに、ある日一人の美少女が転校してくる。
彼女こそ、洗脳・圧力・工作・賄賂・脅迫…ありとあらゆる手を使ってクラスを正常化させる伝説の『最終強制措置<アルティメットフィクサー>』だった!
てか
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:24:09.69 ID:uCufa0IC0
地の文
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:24:41.30 ID:qjtnJFpG0
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:28:22.86 ID:B0ZZqbgF0
日常系ってキャラとか設定より細かい観察眼と感情の機微とかだろ
それ目指すなら原作と作画別はしんどいんじゃね?本人にしか表現しようが無いし
日常が舞台装置の受験漫画とかならいけるだろうけど日常系とは別だよ
ドラゴン桜みたいに強烈な一本軸があるか、ヤンキー君とメガネちゃんみたいに日常部分コメディにしちゃうとか
舞台が日常的なだけで話を転がしてるのは別の要素
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:28:50.21 ID:Uz7yG5+R0
活字だとしても感情移入できねえよ
実際自分が読んで面白いと思ってる?
面白くなりそうと思ってる?
いい意味で読者裏切ってくれないと誰も読まんよ
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:28:52.17 ID:qjtnJFpG0
>>80 応募が嫌なわけじゃない。
今回に限っての話なんだよ。
>>軸ぶれたなら批判に噛み付く前に直せよ
すまん。軸がぶれた…って?
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:33:08.29 ID:qjtnJFpG0
>>86 日常が舞台装置の受験漫画とかならいけるだろうけど日常系とは別だよ
↑
すまん。確かに一般的な『日常系』をいささか誤解していた。
塾だけじゃなくて各生徒の学校での話もあるってこと。
あくまでも受験本番へ向かって走っていく作品。
>>87 思ってる。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:33:09.54 ID:G2lp26Os0
>>83 そんな感じだな。けど、直接的な行動より集団心理を微妙に操作する感じで
主人公の性格はアカギぐらいぶっ飛んでてもいい
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:35:53.07 ID:qjtnJFpG0
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:35:53.75 ID:Cij5ztMV0
結局よくある日常系みたいに萌えを狙ってんのかストーリーで魅せたいのか分らない
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:37:34.67 ID:EmLwLrE60
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:38:08.03 ID:qjtnJFpG0
>>92 萌えはオプションとして捉えている。
各生徒のストーリーを描いて、最後は同じ地点で一緒になるように話は進めていく。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:41:18.70 ID:1slghRKGO
キャラ>ストーリーだよな
キャラさえ立ってれば勝手にキャラが話作ってくれる
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:41:19.21 ID:Cij5ztMV0
じゃあ結局ウリというかメインは青春ストーリーなの?
ドラゴン桜みたいな画期的な勉強法とかを期待してただけに残念
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:41:25.65 ID:qjtnJFpG0
ちょっと載せてみる。
綱島桜香の朝は今日もゆっくりと始まるはずだった。
三月に入れば穏やかな気候になるでしょう――
テレビではお天気お姉さんがニコニコと言っていたはずなのに、曇り空もあって外はやはり寒く、
そのせいで十時を回ってもなかなか布団から起き上がることができなかった。
父親を送りだしたのは午前七時。
普段はそのまま大学へ行く準備をするが今日は日曜日である。
予定もないとなると速攻で二度寝開始は当たり前。
その快感は例に違わず異常で、寒いから今日は一日中寝ていようなんて悠長に思っていた。
しかし携帯の着信により事態は一変する。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:44:21.14 ID:qjtnJFpG0
>>96 画期的な勉強方法を書いたって『中学受験』だものそれは意味がない。
もちろん『算数』を中心に中学受験の特殊な問題を挙げていく場面はある。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:45:21.32 ID:RXtknwFk0
典型的な「ぼくのかんがえたちょうおもしろいはなし」だな。
やたら細かいキャラ設定(好きな料理とか口癖とか)やら、
舞台の街のイラストマップなどの資料は嬉々として書くのに、
肝心の物語はあらすじしか書かないから他人が見ると何が面白いのかわからない。
「様々な出来事を経て彼らは成長していく」とか書くだけで、
その「様々な出来事」が大事なのにそこはノープランという。
何が「萌えはオプションとして(キリッ」だよ気持ちわりい
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:46:17.64 ID:IodR4dB80
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:46:25.06 ID:B0ZZqbgF0
一本軸が通っててなおかつ寄り道が多くてそれが魅力的って感じ?
性格分け程度ならまだしもテンプレ的な強烈なキャラ立てとその人独特の葛藤とか両立させるの結構難しそう
テンプレキャラってこうきたらこうかえしてくるって言うテンポの小気味よさだし
人間性書き出したらそういう人間性理解してネチネチ書いてぐいぐいリードしなきゃだし
そういうのさらっと両立させちゃう人もいるけど
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:46:32.74 ID:qjtnJFpG0
快眠を見事に破壊された桜香は低く呻きながら腕を布団の中から伸ばした。
喧しい携帯を一刻も早く止めたいのに、そんな時に限って上手く手中に収めることができないのは仕様なのか。
延々と鳴り続ける携帯に嫌気が差し、さっさと電話に出た方が得策だ、
と布団から寝ぼけ眼のまま起き上る。
ボサボサの髪も、顔に掛かる前髪も気にすることなく、一体誰からよ、と相手も確認せずに携帯電話を耳に当てると
女性の慌てた声が――綱島先生が倒れた――と叫んだ。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:48:32.24 ID:YEcV/tUV0
ざっくり流し読みして「つまらなさそう」とは思った
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:48:44.69 ID:AwFd+B3x0
このストーリーを通して作者が何を言いたいのか見えてこない
あと投稿前提なら45ページの読み切りになるんだろうけど45ページで終わる気がしないんだが
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:49:13.46 ID:qjtnJFpG0
一瞬にしてふざけた眠気など吹っ飛んだ。
お父さんが…………倒れた?
桜香は着替えるとすぐに最寄りの駅へと自転車を走らせた。
駅についても足を休めずホームまで久しぶりの全力疾走。
スカートを履いてきてしまったのかと後悔はない。
一番近くにあった服を選んだだけ。
ファッションに気を遣っている暇などないし、
それに小学生の時はスカート捲りをされても、反応がないからつまらない、
と男子を絶望させた桜香が、駅の階段を駆け上がる際にパンツが見えようが気にするわけがない。肩に提げたトートバッグで隠す素振りも見せずにひたすら目的地へと走るだけ。一般の女性より男勝りであるということ、そして羞恥心が欠陥しているということ。
こんな時ばかりに好都合に働いた。
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:50:03.27 ID:RXtknwFk0
もういいから「女子大生『私が塾長に?』」みたいなタイトルのSS()スレでも立ててろよ
「喧しい」を「やかましい」とかに変えて、ちょっと見やすく・柔らかくした方が、俺的に見やすくて読みやすいと思う
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:52:32.08 ID:RXtknwFk0
>>107 ラノベ厨は「喧しい」とか「五月蝿い」とか書かなきゃ死んじゃう病気なんだよ分かってやれよ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:53:28.44 ID:1slghRKGO
売れてるラノベはもっと読みやすいな
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:53:45.40 ID:qjtnJFpG0
>>99 あるんだよ、それが。
全部、、話の筋は出来ている。
でもそれだけじゃ満足できていないから『漫画化』を熱望したわけ。
塾だけの話になってしまうから…。
キャラ
神明リイナ
中延裕馬
祐天寺愛梨
雨宮菊菜
田奈羽純
(池上杏子)
(反町湊人)
(反町未来)
()のキャラは小説には描いていない。この部分ではまだ構築段階。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:56:40.13 ID:qjtnJFpG0
そうしてギリギリに乗り込んだ電車内。
閉まったドアに背中を預けていると自然と息は落ち着いてくる。
しかし心の中はごちゃごちゃしたまま。
「風邪ひとつ引いたことのないお父さんだもの、平気だよ」と自分で自分を落ち着かせてみたり、「
だから働き過ぎだって言ったんだよ」と父親を窘めてみたり、
中吊り広告を見て「温泉旅行をプレゼントして強引に休養させようかな」なんて呑気な事を考えてみたりもした。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:56:51.44 ID:Uz7yG5+R0
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 15:59:06.28 ID:qjtnJFpG0
混迷しながらも何とか気持ちのベクトルをプラスに向けようとするのは
、昔からの楽観的思考からではなくて
、最悪の事態になるのではないかという心配を無理やりにでも掻き消すための強がりに過ぎなかった。
そうでもしなければ今にも膝から崩れてしまいそうだった。
しかし現実は結構、いや案の定冷たかった。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:01:12.53 ID:qjtnJFpG0
>>109 そ、なんか堅いよね。
>>106 SSのが難しいでしょwww
一抹の不安を胸に掛け込んだ病室。
そこには桜香が経験した事のない只ならぬ空気が漂っていた。
それは決して窓の外に広がる雨模様のせいではない。
桜香は無言でベッドに近づいた。
医者と看護師は双方とも沈痛な面持ちを見せ、その隣に立つ松原良子はハンカチで口を押さえながら嗚咽していた。
何を言われずとも状況は把握できた。
認めるとか認めないとかではなくて、桜香の気持ちの整理はお構いなしに勝手に飛び込んでくる事実――父親が死んだという事実。
綱島雅人、享年五十歳。心不全による瞬間死であった。
繋がってるのか良く分からないから段落使えよお!
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:03:24.51 ID:qjtnJFpG0
病室に入った時には肩でしていた桜香の息もベッドの前に立つ頃にはピタリと止まっていた。
息だけではない。
彼女だけ時間が止まったように全身の動きが止まっていたのだ。
常に声高らかに笑っていた元気な父親はもうこの世にいない。
とても悲しい。それは確かだった。
しかし桜香の目からは一滴の涙も零れる事はなかった。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:04:49.70 ID:RXtknwFk0
>>110 だからその肝心な部分を書けって言ってんだよ。
誰も登場人物名なんて聞いてねえよwww
「小説版には描いていない(キリッ」、とかオナニーいらねんだよ。
お前の書いたプロットにも、さっきから垂れ流してるラノベもどきにも、
一切魅力が感じられないから叩かれてるんだろうが
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:05:35.03 ID:qjtnJFpG0
その肩を抱き寄せてくる松原が「可哀想に」とか「私は桜香ちゃんの味方でいるからね」とか耳元で泣きじゃくっても、当の本人の目からは涙は零れることはなかった。
茫然自失として涙すらも忘れてしまっていたのかもしれない。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:07:45.54 ID:qjtnJFpG0
しばらくすると松原は目を真っ赤に腫らしながらある場所へ向かうと口にした。
その言葉に桜香のつま先もベッドから病室のドアへと向く。
それに対し、松原は「お父さんの傍に居てやりなさい」と桜香の行く手を阻んだが、桜香は首を振った。
松原が一体どこへ向かい、そこに何をしに行くのか知っていたからだ。
誰に咎められようと桜香は足を止めようとは思わなかった。
父親を弔う事と同等に重要な事であると理解しているからこその意地の張り方。
ついに松原は首を縦にするしかなかった。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:09:21.92 ID:RXtknwFk0
まてまて、待て待て!
まだ親父が死んだ病室のシーンが終わらないんだが、何スレ続ける気だお前
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:09:23.49 ID:1slghRKGO
キャラが全然入ってこないわ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:09:59.29 ID:qjtnJFpG0
それから電車を乗り継いで三十分。
駅を降りてロータリーから伸びる道を真っ直ぐ進むと見える四階建てのビル。
そのビルの三階に桜香たちは足を進める。
目的の階に到着するとすぐにガラス張りのドアが目に飛び込んできた。
その中央に貼られた青いシートには『グローイング』と白文字で書かれていた。
綱島雅人が五年前に大手の中学受験専門塾から独立して開いた個人塾の名前である。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:13:06.10 ID:qjtnJFpG0
桜香は少し剥がれ落ちたシートを指で触った。父親にお弁当や忘れ物を届けるために何度もここを訪れたが、その時は全く気付かなった。改めてみると随分古びてしまったなと桜香は感慨深く外観を見渡す。すると中で人影を見た。
桜香はドアを開ける。すぐに目に留まるのは受付として置かれた長いテーブル。それが仕切りとなって奥には雑然とした事務室兼講師室が広がる。一番奥の一番広くて一番汚い事務デスクは綱島雅人の席である。
その前で話をする二人の男性。白髪交じりの山下と短い髪をツンツンに立てた若林である。それぞれグローイングの国語と理科の講師である。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:13:30.78 ID:uCufa0IC0
松原最低なキャラだな
可哀想に とか普通いわねえよ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:16:08.44 ID:jHOOV+ypO
感想いいたいけど、話が全然頭に入ってこない
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:16:15.93 ID:qjtnJFpG0
彼らはすぐに桜香に気付くと挨拶をした。そこに少しぎこちなさがあったのは彼らも綱島雅人の訃報を松原からのメールで知っていたからだ。
その愛娘が急に現れたら戸惑うのは当然だろう。
桜香も二人とは何度も顔を合わせているから挨拶を返す。
しかしそれに対して山下と若林はさらに困惑した表情を見せる。
父親を亡くしたというのに桜香は意外にも平然とした態度を見せていたからだ。深く突っ込むわけにもいかないし、また付き添う形で後から入ってきた松原も首を横に振っていたため、
二人は挨拶以上の言葉を桜香に投げかける事はしなかった。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:18:58.72 ID:qjtnJFpG0
桜香は三人の年配者の気も知らずに左手に伸びる廊下を見つめる。手前から一番、二番……と計六つの教室が並び、突き当たりにはトイレが設置されている。
人気のない廊下はただでさえ寂しく映るのに蛍光灯の白い光はそれをさらに寒々とさせる。
視線を反対にしてみる。大きなガラスの窓の向こう側ではとうとう雨が降ってきていた。
ぽつぽつと窓に雨粒が張り付く。
雨音は嫌いではないが今は降ってほしくない。
視界だけでも晴天であってほしかった。なんだよ、これ。どこを見渡しても元気の源が転がってやしない。現実から目を逸らすように視線を前に戻した。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:19:24.65 ID:Uz7yG5+R0
たぶん主人公が何もえがかれないうちに父ちゃん死ぬから
主人公に感情移入できんな
交通事故レベルの異作だなこれ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:19:54.52 ID:1slghRKGO
主人公しゃべらないの?
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:20:42.46 ID:G2lp26Os0
双子の姉が死ぬほうがいいな
タイトルは「タッチ」とかどうだ?
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:21:21.21 ID:qjtnJFpG0
桜香は無言で事務室の中に入ると空いた椅子を見つけて座った。
すぐにトートバッグも机の上に下ろした。携帯と財布しか入っていないはずなのにひどく重く感じられたのは抱く気持ちのせいかは分からない。
そのまま落とした視線。
その先に敷かれたグリーンカーペットを眺めていると随分とボロボロになっていると気付く。
久しぶりに訪れた父親の居場所はやはり予想外に廃れていた。少し悲しい。文字通り身を粉にして守ってきたこの場所はあまりにも寂れていたからだ。
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:22:39.02 ID:Uz7yG5+R0
>>130 タッチは問題あるだろ
「びっち」でどうだ?
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:24:26.22 ID:qjtnJFpG0
すると見知らぬ女性が塾に訪れた。
桜香は反射的に事務室の奥に身を隠した。
松原や山下が挨拶をする声が聞こえる
。そっと覗いてみると、松原は受付に重ねられた封筒を手渡すと、右手の一番教室へ入る様に女性を促していた。
軽く頷くその女性がグローイングに通う生徒の保護者であると分かるは早く、続けて一人、また一人と知らない顔がぞろぞろと入ってきた。
明るい顔もあれば暗い顔もある。数名で訪れた者もいれば子供と一緒に教室へ向かう者もいる。
しかし授業参観ではない。今日は今後のグローイングに関しての説明会が行われる日なのだ。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:26:30.74 ID:qjtnJFpG0
生徒数若干十名から始まったグローイング。努力が実り、昨年の春にようやく生徒が百を越した。
個人経営の塾としては上々の出来であることは間違いない。大手でさえ経営統合や買収されるケースが珍しくなくなってきた昨今、グローイングは単独で一所懸命に頑張ってきた。
その結果が百の大台に乗るという数字で表れた。支部教室の展開も検討されていた。全てが右肩上がりであった。しかしそんな順風満帆なグローイングに大きな影が落ちる事になる。
それは中学受験最大手の「能研社」が駅前に出現した事である。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:30:13.47 ID:qjtnJFpG0
中学受験を担う塾が数多ひしめく中で、ここ数年、能研社は生徒数も然ることながら最難関校への合格者数に関して一人勝ちの様相を呈していた。
中学受験をするならば能研社に通うという認識が当たり前。
確固たる地位を中学受験業界に築き上げていたのだ。
ある程度大きな塾ならまだしもグローイングは個人塾である。
下手にしゃぶり尽くされる前に撤退するのが賢明であるように思われたが、綱島雅人はそうはしなかった。
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:30:14.31 ID:1slghRKGO
若干十名って日本語あってるっけ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:33:31.99 ID:M3H1k6LZ0
なんか変にドラマ化して叩かれそうな雰囲気がした
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:33:37.39 ID:qjtnJFpG0
この五年間、適当にグローイングの塾長をしてきたわけではない。ブランド志向の強い保護者の信頼を如何に勝ち取るかを、中学受験業界に参戦してからの二十数年間の経験と知識を振り絞り、ひたすらに考えてきた。
実績はもとより他との差別化を図ることに一心不乱になり、同時に思い立った案を弱腰にならずに実行してきた。攻めの塾運営の成果は五年間でしっかりと生徒数に表れてくれた。
だから能研社が近くに現れようがさほど気にはしなかったのだ。
慢心や怠惰は一切排除して取り組んできた五年間は、少子化と不景気が混在する世の中でそれと矛盾するかのように白熱していく中学受験界に、ある程度の地盤を固めてきたという自負と、
他にもライバル校が出現しようが引けを取らない状況を作り上げてきたという確信を綱島雅人に構築したつもりだった。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:36:16.21 ID:qjtnJFpG0
つもりだった――そう言うのも能研社が開校してからぱたりと新しい生徒はめっきり増えなくなり、それに加えて五年生以下の生徒数が湯水のごとく退塾していったからだ。
六年生になる前に賢明な判断を、とでも考えたのであろうか保護者が動くのは早かった。
最終的に三十名の六年生を含め生徒数は五十名を切った。元の半数を下回るとうことは塾にとっては致命的だ。
完全に綱島雅人の思惑は外れたことになる。
彼が思うより遥かに上回る様にネームバリューの根付きは強かったのだ。
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:38:35.01 ID:qjtnJFpG0
そして先日。生徒数の大半を占めていた六年生は卒業した。
春先からほぼ平行線を辿った生徒数はガクッと降下して二十一名。
数名の新規入塾予定の者も片手で足りる人数であるとなれば百名越えのスタートを切ることはできない。
当然これでは塾を維持するのは相当難しくなってくる。
家賃、光熱費、人件費……なかなか頭が痛い。
だからと言って授業料の単価を上げるわけにもいかないし賃料を下げるために駅から遠く狭い場所に移動ということも出来ない。
どちらも「見栄え」が悪いからだ。この場合、委縮は逆効果になる。
では人件費を削ろうと考えるも現状が四科目の講師一人ずつに事務が一人と最低限のラインであるから、
例えば算数講師である綱島雅人が理科も兼任して人員を一人減らしたところでも、そんなのは焼け石に水である。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:40:43.40 ID:qjtnJFpG0
とはいえ、ボロボロの経営状態であるが生徒がゼロではない。
数は少ないが実績やブランドだけに踊らされずグローイングだからと信頼してくれる生徒や保護者が存在するのは事実である。
そしてその多くは綱島雅人へ信頼を厚く寄せていた。
グローイングを存続させるには、やはり綱島雅人自身がキーになるのは間違いない。
だから今日の説明会で、グローイングは消えませんと、安心してお子さんを預けて下さいと、綱島雅人は保護者が抱く不安と疑念を払拭するために自ら声を上げるつもりであった。
しかしその肝心な人物が今はもういない。
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:40:55.63 ID:7wqK25140
文章の良し悪しはプロじゃないからわからん
だが素人目線で面白いかつまらんかで言えば
つまらん
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:42:48.36 ID:uCufa0IC0
ラノベは終わり良ければ全て良しではなく
始まりよければ全て良し
始まりがつまらん
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:42:58.14 ID:qjtnJFpG0
「一番教室でお待ち下さい――」
次々と来塾する保護者に松原たちはスムーズに対応していく。
その様子を隠れて見ることしか出来ないでいる桜香は、うずくまるようにして顔を下に向けた。
徐々に己の不甲斐なさを抱き始めたのだ。
父親の亡骸を置いてまでここに来た意味が全くないと自己嫌悪に走った。
太ももの上で固く握る拳。しばらくそれを見つめていると急に目が熱を帯びてきた。
必死で桜香は堪える。上を向きたいが現実は見たくない。どうすりゃいいのよ。小さな葛藤が彼女を襲う。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:45:09.56 ID:1slghRKGO
起承転結の起の部分で惹き付けられるものがないとな
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:45:21.02 ID:qjtnJFpG0
>>143 そうなんだよ。
俺の文章は冒頭がゆっくりし過ぎと言われる。
「桜香ちゃん?」
松原が桜香の肩に手を乗せる。桜香は目に滲みかけた涙を乾かすために瞬きを数回してから顔を上げた。
「大丈夫?」
松原はいつも桜香に優しかった。幼い頃に母親も亡くしている桜香にとって面倒を良く見てくれる松原は母親も同然だった。
「はい、どうぞ。冷めてしまっているけれど」
松原が差し出したのはマグカップだった。もう片方の手には空になったペットボトルが握りしめられているところ、わざわざカップに移してくれたようだ。
「あ、ありがとうございます」
桜香は小さな声でお礼を言うとマグカップに口を付ける。
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:47:35.68 ID:qjtnJFpG0
仄かに漂うジャスミンの香りにざわついた心もほんの少しだけ大人しくなってくれたような気がした。
しかし傷は本人が思うよりも深く、何気なく覗いたマグカップの中で揺らめく自身の顔に酷く気分を悪くした。
そこに映っていたのは化け物だった。もちろん自分のもとからの容姿を棚に上げるつもりはない。
それを差し引いても醜いもので、今までにないくらい疲弊した顔が水面に波打っていたのだ。
「松原先生、保護者の方もほとんど来たみたいですね。もう時間やし、そろそろ行きましょか?」
関西弁のその声は山下である。彼は腕時計に目を落としていた。
人差し指で白髪交じりの髪をクルクルと巻くその仕草は彼のいつもの癖。
山下の言うとおり受付付近に保護者の姿はなかった。
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:48:06.24 ID:RXtknwFk0
やたら漢字を多用する割に、「若干十名」だの日本語が不自由すぎる。
「生徒数が湯水のごとく退塾していった」なんて山田悠介レベルだろ。
結局
>>1は漫画は描けない、かといってラノベを作品に仕上げる技量も意欲もないのを、
なんだかんだ言い訳してごまかしてるだけなんだよ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:49:56.88 ID:qjtnJFpG0
桜香はマグカップを片手に、トートバッグの中から携帯を取り出す。
液晶画面の時計は午後三時半を示していた。なるほど。いつの間にか予定の時刻になっていたようだ。
「ええ。そうですね。参りましょう」
松原はそう言うと保護者に渡したものと同様の封筒を山下と若林に渡す。
「桜香ちゃんも貰っておく?」
差し出された封筒を桜香はしばらく見つめていた。
受け取る気がないのだろうと判断した松原はそれを引っ込めようとしたが、携帯とマグカップを机に置くと奪うようにして封筒を手にした。そしてすぐに顔を下にする。
松原がこちらに顔を向けていると分かっていたがどうしても視線を合わす事が出来なかった。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:51:18.64 ID:HkKCOXVY0
「松原先生、保護者の方もほとんど来たみたいですね。もう時間やし、そろそろ行きましょか?」
「松原センセェ、なんや保護者さんがたもようさん来とったようですなぁ。もうこんな時間なんやし、
ぼちぼち行きましょかい」
漫画のための文章ならト書きの脚本のがいいんだけど
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:55:05.22 ID:uCufa0IC0
ね!悲しいでしょ?
読者がキャラをつかめてない内にこんな話しを続けられても、だるいだけ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 16:55:25.99 ID:qjtnJFpG0
>>148 辛辣ェ
>>150 おお。
「大丈夫よ。私たちがお父さんの宝物を守るから」
その言葉にも素直に頷けなかった。決して松原を信頼していないわけではない。
もちろん山下や若林に対してもそうだ。この五年間、彼らは共にグローイングを支えてきてくれたと父親から聞かされていたからだ。
この三人がどれだけ頼りになる人物であるかは重々承知していた。
しかしそれでは桜香の心のモヤモヤは晴れない。自分もグローイングのために何かしなくてはと父親の眠るベッドを後にしたはずだ。
しかし何の役にも立っていない……いや、そうじゃない、勝手が何も分からないのだ。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:00:12.70 ID:qjtnJFpG0
>>152 なるほどね。
聞くのもなんだけど、
まずはすでに塾長になっているところから話を始めた方がいいのかな。
保護者の顔が分からない。接し方も分からない。一番困ったのはこの世界の事を何も分かってはいないということだ。
知っているのは駅からこの場所への道順とこの場所が塾であるということだけ。
自分の無知と浅はかさを痛感していた。見切り発車もいいところだと自分を嘲笑いたくもなる。
「あと二名ほど来ていないから、もし到着したら一番教室に通してちょうだいね」
松原はそう言うと山下と若林を引きつれて事務室から消えていく。
桜香は何か言わなくてはと思うも結局言葉は出てこない。情けないものだ。封筒を握りしめる手には自然と力が入る。何をどうすればいいのか分からない。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:02:41.69 ID:qjtnJFpG0
もう、いいや。このまま病院に戻ろうか。
うん、そうしよう。
色々手続きしないといけないだろうし。
桜香はバッグを手にするとおもむろに椅子から立ち上がった。
その拍子にマグカップが倒れた。どうやらバッグが当たってしまったらしい。
泣きっ面に蜂ではあったが、幸いにも机の上は片付いていたため濡れて困る物はなかった。
だとしても普段の桜香なら慌てて拭いたはずだ。でも今は何をする気にもなれない。何もなかったかのようにそのまま出口を目指す。
お前も病院に戻れよ
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:04:19.01 ID:1slghRKGO
ところで松原って誰よ?
俺の理解力が足りないのか見落としたのか
容姿や年齢や主人公との関係性がわからないんだが
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:05:25.94 ID:qjtnJFpG0
事務室を出ると一番教室から松原の声が微かに聞こえた。声の調子を聞く限り、意外と説明会は順調に進んでいるのではないか、と桜香は少しだけ安堵の色を見せる。
お父さんがいなくたって松原さんが首尾よくやってくれるはず。私なんかいてもいなくても同じ。でしゃばり過ぎたかもしれない。桜香は自虐的に心の中で呟いた。
むしろいない方がいい。迷惑を掛けてしまうだけ。桜香は入口のドアノブに手を掛ける。
するとまだ力を入れていないのにドアは勝手に開いた。ぼうっとしていた桜香に向かってくるドアを避けることはできない。思い切り額を角にぶつける。
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:07:30.22 ID:qjtnJFpG0
「あう!」
額を押さえてしゃがみ込んだ。痛むのは何も心だけではないようだ。
「ごめんなさい!」
頭上にはおどおどした声が響いた。桜香は目に涙を浮かべながら顔を上げた。
あらあらまぁ。瞬間に涙は乾いた。痛みは消えた。言葉も失った。
「だいじょうぶ……ですか?」
視線の先には女の子がいた。綺麗に輝くブロンド髪の女の子だ。
桜香を見つめるエメラルドグリーンの瞳は動揺を隠すにはあまりにも透き通っていた。
おそらく彼女は前に人がいる事を確認せずにドアを開けてしまったのだろう。
気付けば知らない女性が頭を抱えている。慌てて当然だ。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:07:34.34 ID:HkKCOXVY0
主人公の思考と、第三者的な視点が混在するのが昨今の流行なの?
煽りじゃないよ。最近読んだラノベでは鑑定士Qが読みやすかった。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:08:14.56 ID:YEcV/tUV0
どうでもいい描写とか慣用句で水増ししてるから超絶薄味になってるらしいのはなんとなく把握してみた
端的に言えば目が滑る
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:08:31.44 ID:uCufa0IC0
>>154キャラがちゃんと読者に伝われば、ここまでの話しも形になると思う
最初から塾長設定にして容姿を簡単に伝えて 物語が進むにつれて今までの話しを小出しにしたらいいじゃん
なにも冒頭から全部説明する必要はない
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:12:09.83 ID:qjtnJFpG0
>>161 余計な語句が多いともよく言われる。
ご明察…。
「あ、あのぉ……」
女の子は膝に手を置いて腰を曲げると今にも泣きそうな顔を桜香に向けた。とてもいい匂いがした。
同じ女性、もとい同じ人間として括るにはおこがましと言うか、少し次元が違うのではないかと桜香は目を白黒させる。
白くもこもこしたジャケットとベージュのフリルスカートを纏ったその少女は、月並みな表現で言い換えると、まさに地上に舞い降りた天使であった。
「可愛いッ!」
そこに理性はなかった。桜香は少女に抱きつく。
魅力とは引力だ。本当に無意識に体が動いてしまった。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:15:07.72 ID:RXtknwFk0
何この主人公は白痴なの?
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:15:21.14 ID:qjtnJFpG0
「く、苦しいよぉ」
その声に桜香は我に返る。
「ごごごごごごめんね!」
すぐに少女から体を離した。
良かった。女の子に怯えた表情はない。ほっと胸を撫で下ろす桜香。
「いや、あのね、なんかついね!」
弁解しようと慌てて言葉を並べようとするが上手く喋ることができない。
仮に事実を言えばどうなるのだろうか。桜香は悩む。あなたがあまりにも可愛すぎて、それがまるで天使のようだったから……なんて伝えたらきっと女の子は驚くだろう。
むしろ怖がるか。場合によっては変態お姉さんのレッテルを貼られてしまうかもしれない。
すると女の子はふいにこんな事を言った。
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:18:33.64 ID:qjtnJFpG0
「あったかかったぁ」
「へ? なんて?」
「おねーちゃん、暖かかった」
女の子は頬を緩めるとそう言葉を続けた。
言葉の意味はもとよりその笑顔はますます天使を連想させる。
桜香の魔の手が再び女の子に伸びようとしていたが、それを別の声が遮った。
「なにやってんの、あんたら……」
女の子の後ろから呆れた顔を覗かせたのは男の子であった。サラサラとしたショートヘアは爽やかだが何とも意地悪い目つきを見せていた。
「馬鹿なことやってないで早く行こうぜ」
男の子は女の子のショルダーポーチのベルト部分をリードのように引っ張る。
それが少し強引だったのか「やーん、痛ぁい」と女の子は悲鳴を上げる。
すかさず桜香は立ち上がり男の子の頭を叩いた。男の子は頭を押さえて悶えるが桜香は構うことなく女の子を抱き寄せた。
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:22:54.87 ID:qjtnJFpG0
「っ痛ぇ、なぁにすんだよ!」
男の子が声を尖らせる。桜香は素早く男の子の口を押さえると空いた方の手の人差し指を自分の口元に近づけた。
「説明会の最中なんだから静かにしてよ」
桜香は声をくぐもらせるが男の子はジダバタと抵抗して喧しい。
女の子も次第に怯えた様子を見せるので、まるで児童虐待をしているのでないかという変な罪悪感に囚われてしまう。
仕方なしに手を離すと男の子は間髪を入れずに後退した。
「とにかく! 弱い者いじめなんてカッコ悪いよ」
「イジめてなんかいないねーだろ!」
「シッ! だから声が大きいの」
桜香は一番教室の方を恐る恐ると見つめる。
松原は先ほどと変わらぬトーンで淡々と話を進めているようだ。とりあえず一安心。
「いい? 大事なお話をしている最中なの。騒ぐなら外に行きなさい」
桜香はピシャリと告げる。
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:24:30.77 ID:RXtknwFk0
父親が死んだ病院をほっぽらかしで、何の計画もなくその職場へ直行
当然何をしたらいいのかもわからず、自己嫌悪で病院に帰ろうとする
鉢合わせた少女にいきなり発情し、周りの状況も現状もはばからず盛る
産業でまとめると、「キチガイ」です。
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:32:48.32 ID:1slghRKGO
ドラゴンボールでいうと今ブルマが悟空に銃ぶっぱなしたところ?
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:35:45.36 ID:YEcV/tUV0
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:48:24.61 ID:Uz7yG5+R0
心が折れたか・・・
話の組み立ても含めて練り直しだな
おつおつ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:48:42.27 ID:tNjTpwbX0
え?
父親死んだ日に女の子に可愛いと言って抱きつく?
え?
っつか中学受験かよ
あまり理解されないと思うがな
教育ママにならまだしも、小学生で自ら「中学受験したい」とか一握りじゃね?
それに設定で書いてあった「憎悪」ってどうなのよ
小学生が今憎悪でヤバイってか
憎悪よりも象さんがもっと好きです みたいにすれヴぁ?
突っ込み所多すぎ
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:49:44.05 ID:qjtnJFpG0
いや、そうじゃなくて」
しかし男の子は不服そうな顔を浮かべた。反論はさせまいと桜香は入口を指差したが女の子の方も少しだけ怪訝そうな顔を見せていたから戸惑ってしまう。
「だからさ、俺らもその説明会に出るんだけど」
すると男の子がそんな事を言った。あれれと桜香の目は丸くなる。
てっきり彼らは説明会に参加している親を待っているのだと思っていたからだ。
「あっ」
桜香は何かを思い出したように振り返ると受付の上を見た。そこには封筒がちょうど二部置かれている。
松原が言っていた残りの二名とはこの子たちの事であると理解した桜香はすぐさま封筒を手にする。
よく見ると右上部に鉛筆で名前が書かれていた。右手の封筒には神明リイナ、左手の封筒には中延裕馬とあった。
桜香は彼らの方を向き直すとゆっくりと口を開く。
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:51:43.44 ID:YEcV/tUV0
もっとざっくりと規模縮小してさー
学童保育の管理人のおいちゃんが倒れたから急遽「居るだけでいい」みたいな感じで放り込まれて
それぞれの家庭環境の問題とか触れるべきか放っておくべきかちょいと悩んだりとか
なんかそんな感じの「小さな居場所見つけましたストーリー」みたいなんでもいいじゃんよ
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:52:07.07 ID:RXtknwFk0
>>170 ラノベはろくに読んだことないんだが、
>>168の2行目→3行目みたいな唐突な展開が当たり前なのか。
すげえなラノベどんだけだよ
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:52:59.53 ID:qjtnJFpG0
「裕馬……くん?」
その問いに男の子が怪訝そうに頷く。
「リイナちゃん?」
続いて女の子も頷いた。
予想通り封筒に書かれている名前は二人のものだった。桜香は苦笑いを見せながら封筒をそれぞれに渡す。納得のいかない顔を見せる裕馬はさておき、リイナが満面の笑顔で「ありがとう」と返してきたことに桜香は自然と笑みが零れる。
桜香の顔は彼らが来る前の生気のないものとはまるで違った。
不幸中のほんの小さな幸福。天使に巡り合えたことの喜びが彼女の表情を少しだけ柔らかくする。
「えっと、じゃあ、一番教室に、そうだな、もう始まってるから後ろのドアから入ってくれ――」
「冗談じゃないッ!」
だが幸せな時間は長く続かない。
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:56:33.13 ID:qjtnJFpG0
突然の怒鳴り声に桜香の体は硬直する。視線を裕馬とリイナに戻す。彼らもキョトンとした顔を見せていた。当たり前だがこの二人が怒鳴ったわけではなかった。再び一番教室に顔を向ける。
「これ以上振り回さないでくれますか?」
二度目の怒鳴り声が聞こえた。桜香は居ても立ってもいられずに一番教室の後方へと駆け寄る。気付かれないようにすぐに屈む。そしてドアに付いた小窓から目から上だけを覗かせた。
白板の前には松原が立っていた。その隣に置かれた椅子に山下と若林が座る。三者三様に顔を強張らせているのは先ほどの怒鳴り声のせいか。
「どぅあっふ!」
桜香の口から変な声を上げた。急に背中が重くなったからだ。咄嗟に口を手で押さえて教室を確認する。どうやらバレずに済んだ。一体何事だと振り返えると、
「何が起こってんの?」
裕馬だった。彼は桜香を踏み台にして教室の中を覗こうとしていたのだ。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:57:16.33 ID:tNjTpwbX0
っつか父親を殺してんのに「塾長になっちゃいました」で終わり?
もっと殺すんなら有効活用しろよ
例えばありきたりなパターンだと
父親は幽霊となって娘の守護霊になって
これからの助言とかもらっていくうちに娘が立派になり
父親が「俺もそろそろ子離れしないとな」って感じでいきなりいなくなって
どうしようってなった娘には支える仲間がいるってとこで一部完とかにすれヴぁ?
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:58:57.49 ID:qjtnJFpG0
>>178 父親はやはり失踪にした方がいいかな。
死んだだとやはり軽い展開には持っていきづらいね。
人を何だと思っているのと苛立ったが怒鳴るわけにもいかない。それに事務室の前で一人取り残されたリイナを目にしてしまったらそれどころではない。
おいでおいでと慌てて手招きをするとリイナは音を立てず、背は屈めて桜香のもとへと歩み寄ってきた。
全く律儀な子であると桜香の胸をキュンキュンだ。
「ど、どうしたの?」
そんなに怯えた顔をされたらまた抱きつきたくなるでしょと桜香は悶えながら「心配しなくおっけーよ」とリイナを宥める。
「つーか、入りづらいなぁ」
裕馬の言う通りであった。外にいても中の空気が張り詰めていることが分かった。子の中で入り込むのは至難の業である。
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 17:59:33.99 ID:WOq+89st0
最近の漫画原作業界ってどうなんでしょうかね?
需要とか
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:03:40.22 ID:qjtnJFpG0
桜香の胸はキュンキュンだ、ね。
「綱島先生がいたから子供をこの塾に預けていたんです」
すると教室のちょうど真ん中に座った女性が声を上げた。先ほどの大声と同じ声である。興奮覚めやらぬ様子で言葉を捲し立てる。
「不謹慎かもしれませんが、こうなった今、この塾に在籍する価値はないように思うんですよ!」
すかさず松原が答える。
「ですからね、我々がしっかりと綱島の遺志を受け継いで精進致しますと、グローイングを今以上に発展させてまいりますと何度も申し上げているのです」
「どうだか! 正直言ってあなた方は全然存在感ないじゃないの。綱島先生が先導して何もかもやっちゃってたようですしぃ。あなたみたいなただの講師に子供を任せることはできないの」
桜香は女性の言葉に怒りを覚え始める。
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:10:38.08 ID:tNjTpwbX0
失踪って、仕事を放り出してまでどっか行く(連れ去られる?)ようなまともな理由考え付くのかよ
それなら父親よりも爺さん殺せ
なんか、鼻にチョーク刺してウケ狙って窒息死とかにしろ
それなら普通は父親が継ぐだろとか言われそうだから
父親「人に物を教えれるのは天才だけだ」(キリッ
とか言わせておけ
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:13:38.34 ID:qjtnJFpG0
桜香は女性の言葉に怒りを覚え始める。なに分かった口を利いてんのよ。
グローイングの何が分かるって言うのよ。しかし情けない。心の中で叫ぶ事しか出来ない。もどかしい。不甲斐ない。桜香は拳を握る。
「おいおい、ケンカが始まるんじゃね?」
その後ろで裕馬はリイナに向かって呑気な声を向けていた。
「と、止めないと」
「止めるって言ってもよ、何も出来ないだろ」
「そんな……そんなぁ」
「むりむりむり! 大人相手だぜぇ」
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:14:26.10 ID:1slghRKGO
で、オプションの萌えというものはどこに?
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:16:07.91 ID:qjtnJFpG0
桜香にとっては声を上げている女性は何になるのだろう。
年上の女性? 子供持ちの既婚者? 塾関係者? 保護者? お客様? 金を落としてくれる神様?
そのうちのどれかだとして一体桜香に何が出来るのか。そのうちのどれだとしたら桜香に何か出来るのか? どれ? ドレ?
「この中にだってたぁくさんいるはずでしょ。塾にでもあなた方でもなくて綱島先生に信頼を寄せて留まったって人が大勢いるのよ」
女性の言葉は止まらない。
「ウチの子供は退塾させます。能研社さんの方にお世話になった方が良いに決まっているもの」
いよいよ限界だった。
桜香は教室からソッポを向いた。
壁にくっ付ける背中はズルズルと滑り落ち、とうとう尻は床にくっ付いた。何年ぶりの体育座りだろう。
リイナが心配の声を掛けてくれたが平気だと首を振った。
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:17:45.96 ID:tNjTpwbX0
キャラにインパクトがないんだよ
なんかやり手っぽい父親(唯一の個性持ち)は殺しちゃって
残ったのは無個性のみ
ハーフだか外国人なんてそれだけで個性といえるほどインパクトねえよ
あと、主人公の可愛いもの好きとかもまだまだ足りない個性になってない
世の中の女性の大半は可愛いもの好きだしな
例えば
>>1が挙げた苺ましまろだと
可愛いもの好きののぶえは(アニメでは修正されたが)未成年飲酒喫煙無免許運転やら
子供をいきなりどっかに連れ回すようなことまでしてるだろ
インパクトがないんだよ
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:19:38.17 ID:qjtnJFpG0
「なーなー、マジで何の話してんだよ?」
裕馬は顔を顰める。
「綱島先生はいないけど……どうかしたのかな?」
リイナが教室に向ける瞳はつぶらで可愛い。
そこに悪意の欠片なんて微塵もない。しかし今の一言は桜香をさらにどん底へと追い込む。
「綱島先生がいないなんて、なんか不思議だね」
無垢は時に鬼畜となる。リイナのプルプルとした可愛い口も今は塞ぎたくなる。唇でなんて冗談はなしに本気で。
「ほんとだ、ツナセンいないや」
ツナセン? なに変なあだ名つけてんのよ、と裕馬に至ってはケツを蹴り上げたいくらいだ。
もうお父さんはいないの。お父さんの事を言うのは止めて――。
新都社にでも持ってけ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:23:40.65 ID:qjtnJFpG0
>>186 そうだな。
インパクトがないな。
しかし、のぶえのそのインパクトは徐々に薄まってるよな。
最初にインパクトありすぎても…と思ってしまうのよ。
自分の父親がこの塾では多大なる影響力を持っていたのは知っていた。
いつもは自意識過剰だよと小馬鹿にしていたが、実際に第三者の声を聞くと納得をしなければならなかった。
家での父はだらしなくてもグローイングでの綱島雅人はカリスマ的な存在だったのだ。
しかしグローイングの魅力はそれだけじゃないということも知っている。
他の講師の話も父親から耳にタコができるほど聞かされていた。彼らはとても優秀だ。生徒以上に頑張ることのできる講師陣だ――そう何度も聞かされてきた。
実際、桜香は松原の人柄の良さは身を持って感じ取っている。
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:25:42.87 ID:tNjTpwbX0
そうだ、漫画にするならいい手があるわ
主人公は霊感体質ってことにして
全コマに1匹くらいずつ幽霊配置しろよ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:25:49.88 ID:qjtnJFpG0
しかし気立ての良さや人間的に立派であっても保護者はなかなか納得しない。神通力も然ることながら時として大法螺を吹けるくらいの図々しさもないと保護者は信頼してくれない。
綱島雅人とはその点に長けていた。反対に松原たちは縁の下の力持ちであり先陣を切るタイプではない。
そのパワーバランスだからグローイングは滞りない運営が可能だった。
一方でそんなパワーバランスだから保護者には松原たちが取るに足らない存在として映ってしまい、こうやって説明会を開けども、下っ端が何を吠えているのだ、と嘲笑されてしまうのだ。
>>191 双子の妹がカメラ持って幽霊と戦うってのはどうだ
なたか
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:28:52.66 ID:uCufa0IC0
地の文つかってキャラの表現をもっと増やせ
淡々と物語だけが一人歩きしてる
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:33:38.72 ID:tNjTpwbX0
>>190 あの作品に関して言えば、もう前面に押し出す理由がなくなってるからな
インパクトを植え付けて「面白い」と思わせれば
あとは笑い取れることしてればいいってなってる感じ
言いたいことわかるかな
>>193 バトルは失敗作になりそうだぞwwwwwww
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:35:46.56 ID:qjtnJFpG0
「風邪でもひいたのかな?」
リイナがもう一言。限界はとっくに超えていた。追いうちの連続に身も心もすっかり縮こまってしまった。
「馬鹿言え。ツナセンが休んだなんて聞いたことないから」
「そ、そっかぁ。じゃあ、どこかに行ってるのかな」
天国かな。それとも地獄かな。こんだけ皆に迷惑を掛けているんだから地獄に行ったんだろうな。桜香は笑えない冗談に無理やり口角を上げる。
「ちぇー、説明会が終わったらあの話の続きを聞こうとしたのによ」
裕馬が舌打ちを鳴らす。
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:45:03.54 ID:tNjTpwbX0
読んでて暇潰しになる程度の作品にならなるかもしれんけど
どんな話だったか全く頭に残りそうもない
そういう意味でもインパクトがない
若くして人に教える立場になった ってのなら
最近だとジャンプでやってるサッカーのがあるけど
天才設定だからなんとかなってるレベル
今までなんの知識もありませんでしたけどやります!でできるもんじゃない
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 18:46:10.38 ID:qjtnJFpG0
「うんうん! 綱島先生の娘さんの話だよね」
「そうそう。男勝りだけど可愛い物に目がないっていうヘンな娘の話――」
そこで桜香は素早く顔を上げた。「どんな話?」とキョトンとした裕馬とリイナに問い掛ける。
「ねぇ、どんな話をお父さ……いや、綱島先生はしていたの?」
「なんだよ急に」
裕馬は不審がって答えてくれない。しかしリイナは顔をパッと明るくしてこう答えてくれた。
「この前のお話はね、その娘さんはファッション雑誌をたぁくさん読んでいるのに、ショッピングは全然しないって言う話だったよ」
すぐに何の事であるか桜香は理解した。高校二年生頃の話であったと思う。
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:01:33.44 ID:qjtnJFpG0
おさるさんで書き込めねー
「綱島先生がね、娘さんに読んでるだけで満足なのかって聞いたら『カワイイい服を見ている可愛い子を見てるだけで十分』って言うんだって。お金がないから買うのをガマンしてるんだって思ってお小遣いをあげたんだけど、
うふふ、あのね、次の日にいっぱいファッション雑誌と、一緒に猫の写真集を買ってきちゃったんだって。綱島先生は金返せって怒ったらしいよ」
リイナが思い出し笑いを堪えて話しを終えた。
桜香は非常に恥ずかしくなった。高校生の頃の話といえども自分の知らない所で自身の昔話をされていたなんて堪ったもんじゃない。
顔が赤らむのを隠すために二人から顔を逸らした。
「ほんとね、綱島先生の授業はとっても楽しいんだよ。算数キラいだったけど好きになったもん。えっと……苦手なのは変わらないけどぉ」
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:05:02.13 ID:qjtnJFpG0
リイナがはにかみながらそう言った。
「俺も中学受験してもいいかなって思ったのはツナセンのおかげだもんなぁ」
裕馬もしれっとそんな事を言う。
桜香の胸は痛む。父親の事が思い出されるからではない。
切ないのだ。何も知らない彼らは『次回』を期待しているから。
もう真実を打ち明けようとも思った。綱島先生はもういないんだよと。
そうしたら彼らも教室の中で大声を上げる女性のように塾になんの魅力も感じなくなってしまうのだろうか。
松原たちへの愛着など皆無だと分かったら……そんな残酷な現実を目にしたくない。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:10:56.13 ID:qjtnJFpG0
「それに――」
リイナの声だ。
「それに、この前の山下先生のギャグ、オモシロかったよねぇ」
「変な動きするヤツな。ククッ、あぁっれはヤバかった。腹イタくて文章読めなかったしね」
裕馬は必至で笑いを堪えていた。
「そー考えると、グローイングにはいい先生がイッパイいるよね」
「たしかし。マツセンは母さん二号みたいだし、バヤッシーも若いから先生って言うより兄ちゃんみたいな感じだしね。まあ、学校なんかより数倍楽しいわな」
「なんかそう聞くと家族みたいだね」
リイナが嬉々としてそんな事を言う。
桜香も嬉しかった。意見は一つではないのだ。グローイングという場所を愛してくれている者もいる。
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:13:53.66 ID:qjtnJFpG0
「綱島先生が亡くなられたこの塾の価値はゼロに等しいと思います!」
リイナと裕馬は一度目を見合わせるとすぐ顔を教室内を覗いた。
「……ゆーくん?」
リイナの声に力はなかった。
「な、なんだよ」
「亡くなるって……なんだっけ?」
「それは、お前……」
「死んじゃったってこと?」
「…………」
「だよ……ね?」
「あ、ああ、死んじゃったっ……てこと、だろ」
彼らにそれ以上の会話が交わされることはない。
桜香は咄嗟に立ち上がり彼らの肩を抱き寄せようとした。
心配しなくてもいいんだよと無理やりにでも安心させてやりたかった。
しかし桜香の動きは止まる。
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:15:55.02 ID:qjtnJFpG0
「もう帰ります!」
止まない怒鳴り声のせいだ。今度は同時に椅子を引く音が聞こえた。教室の中を覗くと例の女性がこちらに向かって来るではないか。それに触発されるように今までだんまりであった数名の保護者も立ち上がった。
「皆様! お座りください! まだ説明会は終わっていません!」
松原の制止も空しく保護者たちの足は止まらない。あっという間にドアは開いてしまった。
「邪魔よ!」
ボスとの対面。
声を凄ませするどく睨んでくるその女性は、背丈がほんの少し上回るだけなのに、桜香にはとてつもなく大きく恐ろしい存在に見えた。
異様な威圧感につい道を開けてしまう。
「フンッ!」
怒りを露わにした女性を先頭に一名、また一名と保護者が教室から出ていく。松原たちは前のドアから先回りすると帰ろうとする保護者たちの説得に入った。
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:18:04.61 ID:qjtnJFpG0
「ど、どぉなっちゃうの?」
リイナの声は震えていた。
「どうなるって……」
裕馬も答えに窮していた。
「綱島先生がいないから……ここなくなっちゃうの?」
リイナが裕馬の袖を引っ張る。
「しらねーって!」
「やだよ、そんなの……」
リイナの目は潤んでいた。
「だ、だから、しらねーって……」
裕馬もどうしていいか分からないようで視線を右往左往させる。
下唇を噛みしめているのは涙を堪えるためか。男の子とはいえ大人同士の激しいやりとりに動揺するのは仕方がない。
「やだよ、私、グローイングが大好きなのに」
リイナの頬に小さな涙が流れ落ちた。
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:20:35.57 ID:qjtnJFpG0
桜香はハッとする。
一方では大人が心ない言葉を吐き、一方では子供が不安で涙を流している。こんな状況があって然るべきだとは思えない。
どちらを守る?
一般的には、常識的には、倫理的には、道徳的には、塾的には――そんなの全く関係ない。気にしない。
今守りたいものはすぐ目の前にいる。
「ねぇ、リイナちゃんに裕馬くん――?」
桜香は呟くように二人に尋ねた。
どうやって守る?
桜香の心に決まったやり方はたった一つであった。自分がわざわざグローイングに来た意味。
ずっと漠然としていたものがようやくはっきりとした。
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:22:16.19 ID:PA2mP+eq0
産業
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:23:26.76 ID:qjtnJFpG0
「グローイングは好き?」
その問いにリイナは間髪を入れずに、裕馬は少し照れくさそうに頷いた。性格がよく表れていると桜香は笑った。続けて「そっか」と何か吹っ切れたようにさらに大きく笑みを浮かべたのだ。
「でも、なくなっちゃいそうで怖いよ」
涙声のリイナが鼻を啜る。不謹慎ではあったが桜香にはとても可愛く見えた。
地上で涙する天使。その涙を止めて見せよう。
「お姉ちゃんに任せておきなさい」
「え?」
リイナだけではなく裕馬も不思議そうな目を向けてきた。
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:24:00.85 ID:LNXBX4600
sa
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:25:32.87 ID:qjtnJFpG0
「任せるって……つーか、あんた誰なんだよ?」
裕馬の意見はもっともである。そう言えば自己紹介すらしていない。とすると彼らは自分のことを事務の人とか何かと思っていたのか。
そう考えると笑えてくる。桜香は裕馬とリイナの頭の上に手を乗せた。
「あなた達ではなくて綱島先生についてきたって何回言えば分かるの!」
廊下の先ではまだ下らない舌戦が繰り広げられていた。
「お姉ちゃんがグローイングを守って見せるから」
桜香はリイナと裕馬にそう告げると松原たちの方を向く。そして大股で歩み寄って行った。
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:27:36.83 ID:5uLxQLSsO
おもしろい・・・・・・・か・・・な?
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:41:03.01 ID:jQitCPQt0
一応まだ見てる
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:48:32.85 ID:FXaM4ihK0
別につまらないって一蹴するほどじゃないけど、金払って味わう作品では確実にないと思う。
漫画の原作にしては絵にわざわざするっていう資格的に楽しみたいっていうシーンが恐らくない。
今つらつら投下してる文章も文に個性もない上に描写とか登場人物の心情が浅いから小説にしてもラノベにしても前述した通り金は払いたいと思わん。
結局どっちにしろ中途半端感がある。
このままだとただ自分で書いて終わりのオナニー文章。
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 19:57:54.83 ID:uCufa0IC0
終わったのか?
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:02:49.80 ID:qjtnJFpG0
「みなさん! ちょっと待ってください!」
桜香が叫ぶ。松原や保護者たちが振り向くのを待たずに「どうぞどうぞ」と外に出ていた者たちを無理やり教室へと押しこんだ。
今度は何が起こったのかと教室の中はさらに騒々しくなる。
一方で強引に戻された保護者たちは困惑と不快感を混在させた顔を見せる。
しかし桜香は返事をすることもなくは白板の前に足を運んだ。
「桜香ちゃん、一体どうしたの?」
驚きと不安を浮かべ駆け寄ってきた松原に笑みを向ける。
山下と若林も目を点にしていたがこちらにも同じように笑顔を振りまく。
そして背筋を伸ばすと前を向いた。
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:04:53.77 ID:qjtnJFpG0
初めまして、みなさん!」
教室の中の空気は外で感じる以上に重い雰囲気を呈していた。無表情な者、訝しげに眉をひそめる者、若干苛立ちを見せている者と様々であるが笑っている人は一人もいない。しかし気後れしてはいけない。とにかく声を上げるのだ。
「突然現れてごめんなさい。でも、どうしてもお話をしたくて、その、タイミングも考えずに出てきちゃいました」
すると周囲から「あの子は一体誰なんだ?」という声が密やかに聞こえてきた。
それぞれが桜香をチラチラと見ながら耳打ちをしている。
桜香は咳払いを一つして言葉を続けた。
「自己紹介が遅れました。私の名前は綱島桜香! 綱島雅人の娘です!」
その瞬間、教室内の動きがピタリと止んだ。
「ちょっと!」
しかし敵は手強かった。桜香の言葉を遮ったのはやはり例の女性。
松原を押しのけてこちらに近づいてくるその顔は真っ赤であった。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:08:07.05 ID:qjtnJFpG0
「情で左右するなんて卑怯でしょ!」
「ど、どうゆうことですか?」
迫力に圧倒されながら桜香は返事をする。
「猿芝居も大概にしてほしいわね。父親を亡くした娘の登場。同情を利用して私たちをグローイングに留まらせようとしているんでしょ? もうね、浅はかすぎる。ミエミエもいいところなんだけど!」
その言葉に桜香は目を丸くして「なるほどぉ」なんて感嘆の声を漏らす。
それに対して保護者は顔を顰めたのですぐに弁解する。
「あ、いや、ごめんなさい。全くもってそんな事考えていなかったもので」
「またまた――」
大袈裟なため息を零す女性。
「嘘はやめてくれます? じゃあどうして部外者がこうやって目の前にいるのかしら?」
「それは……」
桜香は一度松原たちに視線を配る。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:12:45.41 ID:qjtnJFpG0
「お父さ……いや、綱島塾長だけじゃありませんってことを伝えたくて」
「どういうこと?」
保護者は訝しげな顔を見せる。
「グローイングは綱島雅人の存在だけで成り立っているわけではありませんってことです」
「あは、そうね。生徒がいなければやっていけないわよね」
「うー、も、もちろん生徒さんがいなければですけど…そうじゃなくて根本的な中身というか、グローイングという場所を支えてきたのは、ここにいる松原先生をはじめとしたグローイングの講師なんですよ」
身ぶり手ぶりを交えて応戦するが女性が態度を改める気配はない。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:15:38.03 ID:qjtnJFpG0
「ふん、詭弁にしか聞こえないわね。松原先生もそうおっしゃっていたけどね、グローイングは綱島塾長ありきであったことは明確でしょ。
あなただってこの教室に入ってきた時の雰囲気で分かったはず。それだけ綱島塾長の存在が立派過ぎたってことよ」
「いやいや!」
桜香は急に首を振った。
「本当ね、騙されてますからね! 私のお父さんが立派だなんてそんな滅相もない!」
「はい?」
「聞いてくれます?」と問いつつも女性の返事を待たずに言葉を続ける。
「幼い頃にお母さんも失くしているから家事は基本的に私がやるんです。もちろんお父さんもたまに手伝ってくれました。でも、なんだろうな、あの人ホントに不器用だったんですよ。
良かれと思って手伝ってくれるんでしょうけど逆に片付かなくなったり汚くなったり、けっこー酷いもんなんですよ」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:19:29.71 ID:qjtnJFpG0
あははと力なく桜香は笑う。
一方で教室内は彼女の唐突な身の上話に異様な空気を醸し出し始めた。
しかし桜香は気にすることなく、というか、敢えてその空気に気付いていないかのように、
むしろ気付きたくないかのように話を続ける。
「本当にズボラな人でしたから立派な人だなんて……娘としても恥ずかしくなってきます。
正直、お父さんがみなさんから尊敬されていると知って驚いています。でも納得できない話じゃなくて、やっぱり上手なんだなって。
表に立って喋るのとか生徒の心を掴むのとかが――」
「ちょっと待って。それって口が上手いってこと? 適当な部分を見透かされないように虚勢を唱えていたってことなの? いよいよこの塾は怪しくなってきたわね」
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:22:21.69 ID:bZSdHBId0
中学受験とか進級ゼミにでも応募しろよ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/18(月) 20:25:14.64 ID:qjtnJFpG0
「違います! 確かに適当人間だったかもしれません。というか、ぐうたらな人間でした。
でも、グローイングに対しては本気でした。父は本気でグローイングを成長させようとしていました。
本気で協力してくれる講師を集めて、本気で生徒の事を考えていました。全部が本気でした」
「本気の証拠は? 口では何とでも言えるでしょ」
女性が鼻で笑った。しかし桜香はそれを「証拠? だって、私のことなんてずっと放置だったんですよ?」と逆に笑って返したのだ。
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「ま、一人娘だから可愛がって貰わなかったってことはありませんよ。でも頭の中はグローイングのことばかりでした。中高生の時でしたけど、私が良い成績とっても視線は生徒の成績表なんです。
私をほっぽってまで父が愛したこの場所が憎かったし、同時にとっても羨ましかった。でも、ゼロじゃなかったって。
私のことも考えてくれていたみたいで、授業中にマル秘エピソードなんか話しちゃって。ま、まあ、嬉しくなくはないですけど、本音を言うならですよ?
ちょっとくらいは、そうだな……一緒に旅行とかに、うん、日帰りでもいいから温泉旅行に、行きたかった……なって」
桜香の言葉がどんどん詰まっていく。