憂「素晴らしき人生かな？」

ID:86eIf/61O

>>1 ありがとうございます。

みなさんこんにちは。平沢憂です。

私が高校を卒業して早くも2年が経ちました。

私は地元の大学に進学、それなりな毎日を送っています。

そして、お姉ちゃんはというと。

唯「うーいー！あーいーす！」

ニートです。

進学出来ず、形式的には浪人生だったのですが、もう勉強すらしてません。

勤労意欲も皆無。

将来のビジョンは曖昧。

社会のゴミです。

憂「はい、お姉ちゃん、アイスだよ。」

唯「うわーい！！」

高校時代はバンドで輝いていたお姉ちゃんですが、卒業と同時にバンドは自然消滅。

熱中していたギターも売りに出してしまいました。

想像していたよりもずっと酷いです。

本当、救いようがありません。

ですが、こんなクズを養えるのは私だけなのです。

唯「えへへー、ういー、だいすきだよー。」

ボサボサな髪型でにっこり笑うお姉ちゃんは可愛いです。

ですが、このままで良いのか、という気持ちもあったりします。

強い人にはなれそうにもありません。

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そして、あの時お姉ちゃんと一緒にバンドを組んでいた皆はどうなっているかというと。

梓ちゃんは音楽の専門学校に行ったそうです。

音楽への情熱は変わらず、真面目な性格なので先生からの評価も高いそうです。
今組んでいるバンドでもギターを担当していて、県内、県外問わず数多くライヴをこなし、中々人気があるようです。

この前、梓ちゃんのバンドの初めてのワンマンライヴに招待されたので、行ってきました。

お姉ちゃんは高校を卒業してからすっかり出不精なので、私だけで行きました。

今日のポルノスレ

その日は雨が降っていて、不機嫌な雲が空を包み込んでいました。

ライブハウスに着いたと、梓ちゃんに連絡をすると、直ぐに梓ちゃんは来てくれました。
久し振りに梓ちゃんを見ましたが、髪の毛を茶髪に染めて、短めの髪型になっていました。

ピアスも空けていて、凄く格好良くなっていました。

梓「憂ー！」

憂「梓ちゃん！」

梓「久し振りだねー！」

憂「そうだね！」

梓「本当、憂は変わってないねー。」

憂「えへへ、そうかな。梓ちゃんは凄く格好良くなったね」

梓「え？そう？ありがと！」

梓「・・・所で・・・唯先輩は？」

憂「お姉ちゃんは今日大事な用事があるみたいで来れなかったんだ。」

梓ちゃんにはお姉ちゃんがニートになったとは言ってないので嘘を吐きました。

嘘を吐く位なら、話題を変えたりして、何も話さなければよかったかな、と少しだけ罪悪感が胸に残りました。

梓「そっか・・・残念だな・・・。」

どうやらこのライヴには律さんも招待されていたようで、少しだけではありますがお話をする事が出来ました。

帰り道、何故か普段は涙が出ましたが、雨がこぼれる涙を隠してくれました。

この雨が私の暗い気持ちも洗い流してくれれば、ねぇ。

しえん

唯「ういー、ごはんー。」

憂「もうちょっとでできるから待ってねー。」

梓ちゃんの事を貴方にお話していたら、お姉ちゃんに呼ばれてしまいました。

相変わらずお姉ちゃんは自分一人では何もする事が出来ません。

これはもう介護です。

さて、お姉ちゃんと一緒にご飯を食べたら、丁度お話に出てきましたし、この前聞いた律さんの近況をお話したいと思います。

律さんはなんとか大学へ進学。

死ぬほど勉強したそうです。

今でもドラムは続けているらしく、サークルでバンドを組んでいるそうです。

律さんは
「バンドといっても曲を作れる人が居ないからコピーバンドなんだけどねー」
と言っていましたが、「とても楽しいんだ」とも言っていました。
輝いています。

例えるならお姉ちゃんは渦の深い底、律さんは空駈ける虹です。

お姉ちゃんとは大違いです。

就活大変だー、とも言っていましたが、目は高校時代のまま輝いていて、生き生きとしていました。

お姉ちゃんとは大違いです。



今は彼氏さんと同棲しているらしく、卒業後には結婚も考えているそうです。

お姉ちゃんとは大違いです。

髪は下ろして、高校生の頃より少し長めになっていました。
それについて触れてみると彼氏さんの好みだそうです。

彼氏さんととても仲が良いみたいで、幸せそうでした。

お姉ちゃんとは大違いです。

紬さんは、律さんの話によると実家を継ぐ為なのか勉強漬けの毎日を送られているようです。

輝く明日はこういう人に訪れるのでしょう。

澪さんの話は聞きませんが・・・あの人は別にどうでも良いです。

大学に入ってチャラい男にその気にさせられ、遊ばれている澪さんの様子は容易に想像出来ます。

どうせ遊ばれている事に気付かず素敵な出会いに感謝(笑)と思っているのでしょう。

捨てられたあかつきには男なんて・・・と言っている姿まで想像出来ます。

まぁ、それはそれで幸せなのではないでしょうか。

唯「ういー、お風呂沸いてるー？」

憂「うん、沸いてるよ。」

唯「わーい！じゃあ入ってくるねー。」

憂「いってらっしゃい！」

唯「呼んだら頭洗うの手伝いに来てねー」

憂「うん！」

お姉ちゃんは一人では頭も洗いません。

病気なんでしょうか。

いや、お姉ちゃんに限って病気はあり得ないでしょう。

お姉ちゃんは何事にもやる気が持てなくなっているのでしょう。

生きていく為に何かを磨り減らしている。

だから何もやらないんです。

出来ないのではなく。

高校生の時、英気に満ちて溢れんばかりだったお姉ちゃんが懐かしいです。

そんなお姉ちゃんを悲しむべきなのでしょうか。

悩む事があります。

私にとっての幸せはいったい何処にあるのか。

今まで、私の幸せの種はずーっとお姉ちゃんから貰えるものでした。

ですが、今のお姉ちゃんはガラクタみたい。
大好きなお姉ちゃんに厳しい言葉を突き付けるのは簡単に出来る。

でも、お姉ちゃんがそれで日のあたる場所へ抜け出せる保証なんてない。

駄目なら今より暗く湿ってしまうかもしれない。
お姉ちゃんを壊してしまうかもしれない。



お姉ちゃんの事が大好き。



大好きだから、踏み出せない。



大好きだから、臆病になる。



掴めない理想。

今の現状では、この問題は迷宮入りの様相を呈していますが、それも、そう。一つの正解かもしれません。
多分答えは無いのではないかな、とも思っていたりします。

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憂「・・・」ガバッ

憂「・・・夢？」

凄く変な夢を見ました。

お姉ちゃんが駄目な人間になる夢を。

憂「あれ・・・寝過ぎちゃったな・・・。」
時計は10時を回る所でした。

憂「んっ・・・うーん・・・」

ベッドから降り、伸びをする。

確か、今日辺りに大学から合否の封書が届く筈です。

階段を降り、お姉ちゃんが居るリビングへ。

支援

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・

憂「おはようお姉ちゃん。」

唯「ひっく、ひっく・・・う、うぃー・・・・」

お姉ちゃんは泣いていて、酷く憔悴していました。
テーブルには、ぐしゃぐしゃになった紙が一枚、それと封筒がありました。

ああ、駄目だったのか。
小説のように上手くは行かない。なんて酷いストーリーだろう。

支援

クズを集めて身を清めろー(^O^)／

なんで澪ちゃんがスイーツ＋メンヘラなんだよ

憂「お姉ちゃんは一生懸命頑張ったよ。」

面白味のない、
曖昧に濁した言葉。
泣いているお姉ちゃんをそっと抱きました。

唯「ぐすん・・・ひっく・・・ひっく・・・」

憂「これで終わりって訳じゃないじゃない。本命は落ちちゃったかもしれないけれど、まだ別の学校だって・・・」

此処まで言って、言葉の選択を誤った事に気付きました。

唯「み、澪ちゃんと・・・ひっく・・・りっちゃんと・・・むぎちゃんと・・・一緒じゃなきゃ・・・意味・・・うぇえええええええん！！！」

嗚呼、泣かせてしまった。

とりあえず泣き止ませなきゃ。

こんな状況なのに、頭は冷えきり、落ち着いていました。



夢と寸分狂い無い未来が来る事を理解したから。


素晴らしき人生かな

山も谷も紆余曲折も

無けりゃない方が良い

必要以上、強くなっても、ねぇ。

へえ…、俺って唯ちゃんが泣いてると涙がこぼれてしまう体質なんだな

こんな時間にごくろうさんです

以上でおしまいです。

読んで下さった方に心から御礼を。

ありがとうございました。

こんな時期のこんな時間にこんなものを読んで不快になった方に心から謝罪を。

すみませんでした。

けいおん知らないのにタイトルに釣られたクチだけどこんな時間に乙

>>33
ちょいちょいというか滅茶苦茶ポルノの歌詞を刷り込んだので、ニヤッとして頂けたらのなら嬉しいです

終わってたのか

おつ！！

>>34
毎回スレタイにポルノ入れる人？

>>36
いいえ。別の方だと思いますよ。

自分は随分前にけいおんとらきすたを1つづつ書いたくらいなので。