1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
このスレは、とある科学の超電磁砲×FFⅪっていう、
2番煎じどころか超出涸らしっぽいクロスオーバーもののSSを書くスレです。
とあるSSつってもなんかもう訳分かんなくなってごちゃまぜだけどな。
原作汚しやがって、ぶ・ち・こ・ろ・し・カ・ク・テ・イ・ね。
って奴はプラウザの戻るを押せばいいんじゃないかにゃーん。
だいじょうぶ、そんな貧弱なひっしゃを私は応援してる。
ってひとはこのまま読めばいいとおもう。
結局、チラシの裏かトイレの落書きをつらつら書いてくけど
読むも読まないも人それぞれって訳よ。
ID:1nduIPwv0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 18:47:28.91 ID:/yPgQOKRO
きめぇ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 18:48:11.79 ID:gBboMqaP0
__
 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
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(.゛ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' ┼ヽ -|r‐、. レ |
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :' d⌒) ./| _ノ __ノ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 18:48:39.44 ID:l7Xi1M2Y0
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 18:49:03.36 ID:wH+9jlS/0
なんで立てたの?クズ死ね
>>1 スレ立てありがとうございます。
あまり連続で書き込めないのでゆっくり書かせて頂きます。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 18:58:32.28 ID:/yPgQOKRO
〜《ヴァナ・ディール クフィム島・ベヒーモスの縄張り》〜
アアッ、ニンジャサンガヤラレター!
メインタテナシジャカテナイヨー!
ヤメロ!シニタクナ-イ!シニタクナーイ!シニタクナーーーーイ!!
ブロントサンハヤクキテーハヤクキテー!
5種族の人間と、幾種類かの獣人が争いながら住んでいる、
剣と魔法と広大な大地の幻想世界、《ヴァナ・ディール》。
その世界の一部に、モンスターと冒険者が跋扈する3つの大陸と、大小の島々がある。
冒険者は主にモンスターを狩って日々の生活を営んでいるため、
逆にモンスターに狩られてしまうことも決して少なくはない。
現に今も、強敵《キングベヒーモス》にパーティーを支える要となる冒険者が倒れされてしまったらしく、
防戦ぎみとはいえなんとか保たれていたパワーバランスが崩れ、生き残りの冒険者たちの悲鳴がこだまする。
その悲鳴が、集合時間に遅れてしまったので急ぐ最高の騎士の長い耳に届いた。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:01:12.64 ID:/yPgQOKRO
吹っ切るはずのwwwwww心にwwwwww
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:02:40.40 ID:/yPgQOKRO
そっと横切るwwwwww風はwwwwww優しくwwwwww
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:03:41.01 ID:/yPgQOKRO
向かい合ってwwwwww握ったwwwwww
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:04:27.58 ID:/yPgQOKRO
手と手をいつもの黄昏が包みwwwwww溶かしていくwwwwww
白い鎧の騎士「おいィ? また忍者はアワレにもメイン盾の役割を果たせずくずれそうになっているっぽいな?
おれは今日も《とんずら》を使って普通ならまだ付かない時間できょうきょ参戦することになった」
貧弱一般人と一線を画す一級廃人にして、どのLSでも引張りだこなナイトである彼――
ブロントさんは、「はやくきて〜はやくきて〜」と泣き叫んでいるLSメンバーを守るため、
《ヴァナ・ディール》の大地を《とんずら》を使って駆けてゆく。
カカカ……カッ?
だが、そんな至高の騎士である彼も、
今日だけはLSメン達の元へ普通ならまだ付かない時間で辿り着くことは出来なかった……
カカ…カ……カッ
ブロントさん「お、おいィ……? ここは、どこなんですかねぇ……?」
ブロントさんは、自分がいつの間にか《おかしな所》に出てしまったことに戸惑っていた。
ブロントさんが辿り着いてしまった場所、《そこ》は、果てが見えないほど長い石造りの通路で、
その通路の壁は無数の扉で埋められている。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:05:09.94 ID:/yPgQOKRO
おかしいねwwwwwwこれぽっちもwwwwww似ていないwwwwww
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:06:00.80 ID:/yPgQOKRO
あなたと私のwwwwww微笑(えがお)wwwwww今ではwwwwww
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:06:49.20 ID:/yPgQOKRO
鏡を見てるwwwwwwようなwwwwww気分wwwwww
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:07:30.96 ID:/yPgQOKRO
悲しまないwwwwww平気だからねwwwwww
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:08:24.04 ID:/yPgQOKRO
何気ない挨拶にwwwwww隠れてるwwwwww"ありがとう"wwwwww
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:08:59.75 ID:/yPgQOKRO
さよならbyebyewwwwww元気でいてねwwwwww
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:09:37.57 ID:/yPgQOKRO
私から切り出したwwwwwwけじめだからwwwwww
21 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/04/02(土) 19:09:54.79 ID:WGD90fOl0
てすと
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:10:20.54 ID:/yPgQOKRO
キャッ
チしてよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ブロントさん「こんあn場所が新いすk実装されているなど、ヴァナの一級廃人の俺でも知らなかったんだが……?」
言葉の上では新エリアではないかと言っているが、冒険者の本能が告げていた。
「ここは新エrいあというにはあもりにも不自然すぐるでしょう」、と。
戸惑っていてばかりでは思考の騎士の名が泣く。
一先ず現状を把握するため、通路の真ん中に置いてあるデスクで新聞紙を広げている男に
この場所について尋ねることにした。
カシャン…カシャン…カシャン…カシャン……
石造りの通路に、鎧を着込んだブロントさんが歩く音はよく響く。
その音で気がついたのか、新聞を読んでいた男が、新聞からブロントさんへと、そのぎょろりとした目を移す。
ブロントさんを目視した男は、読んでいた新聞をたたみ、「昼休み中です」と書かれた掛札を取り去りって、
机の上の書類に目を落としこう言った。
男「次」カッ
温かみも冷たさもない声、やる気のない役人といった風体の男は、ただ「次」、
という一声を上げて、書類になにやら書き始める。
>>/yPgQOKRO
懐かしい曲ですね、久々に遊白読みたくなります。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:11:18.26 ID:FN63coOd0
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
(.、 ,,__ __ ,,..、 -‐ '|
| ~~ ~~ |
| (●) ,、 (●) | <さて、どうでしょうかね
| 〈___〉 |
| `ー' |
| |
| □□ |
| □□ |
| ヨーグル |
(.、 ,,__ __ ,,..、 -‐ '
テラ・マヨネーズが華麗に
>>24get!!!
ブロントさん「………………」
男「………………」
ブロントさん「なにいきなり話しかけてるわけ?」
男「………………」
男が「次」以外の言葉を発しないのでブロントさんが会話を繋ごうとするも、
男は一瞥をくれるだけで再び仕事に戻ってしまう。
ブロントさん「ここはどこでお前は誰なんですかねぇ?
早く答えるべき死にたくないならそうすべき。
おれは一国も早くLSメンの元に駆けつけないといけないんですわ?お?」
男「………………」パサッ
男は答えない、ブロントさんを無視して書類作業を続ける。
>>24 おめでとうございます。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:17:30.92 ID:pem1dr27O
もし
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:18:22.81 ID:/yPgQOKRO
もし
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:18:27.27 ID:6S3j+zZH0
人生は神ゲーだ。
本気でがんばるとぎりぎり倒せるように絶妙のバランス調節がされた敵。単純作業じゃ効率が悪いけど、
工夫次第でどんどん効率を上げられる経験値システム。
リセット不可の緊張感。でもシレンとかよりずっと死ににくいからあんま気にする必要なし。
つーか普通のゲームでもリセットなんて邪道じゃん。 全てのキャラが深い人間性と歴史を持って登場する、圧倒的リアリティ。
グラフィックが綺麗すぎ。多分、無限×無限ピクセルで、毎秒無限フレームで動いてる。色も多分無限色使える。
夕焼けとかマジありえねー美しさ。 BGMの種類がほぼ無限。選曲も自由。自分で作った曲を流すこともできる。
人間が作ったとは思えない、とんでもなく複雑で洗練されたシナリオ。 リアル出産システム採用。
自分と、自分よりも大切に思える相手の遺伝子を半分ずつ受け継いだ、奇跡のようなキャラを生み出して、
そいつに自由に色々教えて育てることができる。 すごく嬉しいし、ちょー楽しい。
食いきれねーほどの種類の料理があって、超うまいものが時々食える。
説明書が無く、仕様が明かされてないから、自分でデータとって仕様を推測するしかない。これがまたとんでもなく高度に洗練された仕様になってるっぽくて、なかなか正確には分からん。
だから、とりあえず大雑把に推定し、それに基づいて行動して、データを取りつつ徐々に予測値を修正していく必要がある。
これがまた楽しい。徐々に明らかになっていく世界観。
未だに明らかになってない謎が山盛り。
友達と一緒に協力して遊べる。
しかも無料。
本気で自分を愛してくれるキャラがいたりする。
ゲーム内で別なゲームやったりアニメ見たり出来る。
登場キャラと本当に心を 通わせることが出来る。
信じがたいほど深い感動を味わえるイベントが結構ある。もちろん本気でやらないとフラグを無駄にするだけだが。
こんなとてつもない神ゲーを糞ゲーとか言ってる奴は、本気でこのゲームをやったことがない奴だけ。
まあ、一切がんばらずにクリアできるようなヌルゲーばかりやってる奴には、このゲームはちょいとハードかもしれんがな。
ブロントさん「ウザイなお前ケンカ売ってるのか?
NPCでにいならレスポン酢をするべきではないか?
まあ一般論でね」
男の態度にだんだん怒りが込み上げてきたブロントさんは、少々声を荒げながら男に詰め寄る。
ブロントさん「そもももお前は――!」
バタンッ!!
ブロントさん「e?!」
男まで数歩、というところで、突如ブロントさんの右側の扉が一つ、勢いよく開いた。
否、開いただけではない。
なにやら奇妙な力で、ブロントさんは扉の中に引っ張られる。
とあるサークルの同人活動 というアニメが見たい
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/04/02(土) 19:19:39.45 ID:6S3j+zZH0
中2のときに邪悪な力に憧れ、自らを、背信堕落王の生まれ変わり、暗黒丸と名乗っていた。
常日頃からクラスで「僕の暗黒力を発動させれば、このクラスの人間を一瞬で皆殺しにできるよ」
等の発言ばかりしていたため、当然のように激しいいじめや無視の対象になった。
学園生活があまりにつらかったため、自分の設定を「暗黒力を使い、魔の者からみんなを守る」
に変更したが、周りの対応に変化ナシ。業を煮やした俺は期末テストの最中に勢いよく立ち上がり、
優しい笑みを浮かべながら「みんな…大丈夫だ…俺は、俺はまだ戦える」と言い放ち
ベランダに駆け出して、ドラゴンボールの気を溜めるようなポーズで
「我が名は暗黒丸!きっとみんなを守ってみせる!うおぉぉぉっ!!」と大声で叫んだ。
13年たった今考えても大丈夫じゃないし、今でも地元には帰りたくない。
セーラームーンのカードを持ち歩き、やたらと取り出しては「これが俺の永遠の恋人」とか
言っていたのも深刻なダメージのひとつだなー
ブロントさん「お、お、おっ、おいやめろ馬鹿! このエリアははやくも終了ですね!
不意だま重力物体199とか汚いなさすがアトモスきたない!
俺はこれでアトモスきらいになったなあもりにもひきょう過ぎるでしょう!?
やはりアトモスよりやはりディアボロスだな今回のこと、でッ……!
ぬわーーっ!!」
懸命な抵抗も虚しく、ひきょうな扉にブロントさんは飲み込まれてしまった。
男はその出来事に眉一つ動かさずにむ反応。
Brilliant Unruly Razer Of Noble Tetherという名が記された書類をめくり、またぽつりと
「次」と言って、書類作業を繰り返すだけである。
――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――
―――――――――
―――
>>28 これは、コピペですかね?
なんというか、目から鱗です。
>>30 同人活動はやったことがないので、そうゆうタイトルが出来たら
自分も観てみたいです。
げんしけんのような感じになるんですかね?
真っ暗でなにも見えにい……
おれのリアル生活より充実したヴァナ生活も、此処で幕ギレんあんですかねぇ……
我がヴァナ人生に一片のクイナ氏と言いたいんだけどよ……
LSメンを守れずこうやって裏世界でひっそりと幕を閉じるあるさまでは……
m理炎でいっぱい、なのは…確定的に……明らか――
―――
―――――――――
――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――
ブロントさんが奇妙な通路の扉に飲み込まれた少し前――
とある都市の広場で、4人の少女たちが知り合ったばかりの友人同士交友を
深めるためクレープ屋でクレープをパクついている。
その内の一人、花飾りを付けた少女が、日常の風景にある違和感に気付いた。
花飾りの少女「あそこの銀行なんですけど……
なんで昼間っからシャッターを下ろしているんでしょうか?」
〜そこは、幻想的な世界《ヴァナ・ディール》とは真逆な場所―― 〜
〜科学技術の最先端が集まった、巨大な実験都市―― 〜
ドカァン……!!
花飾りの少女が指し示した銀行が突如爆発した。
その誰もがその異変に驚く中、花飾りの少女、初春飾利の連れの一人が即座に反応、対応をする。
セミロングの少女「な、なんなの!?」
アンチスキル
ツーテールの少女「初春! 警備員への連絡と、怪我人の有無の確認!急いでくださいな!」
初春(花飾りの少女)「は、はい!」
セミショートの少女「黒子!」
黒子、と呼ばれたツーテールの少女は、スカートのポケットに忍ばせていた腕章を付けながら、
「いけませんわ、お姉様」と、セミショートの少女をやんわりと制する。
ジャッジメント
黒子「《学園都市》の治安維持は、私たち《風紀委員》のお仕事――
今度こそ、お行儀良くしていてくださいな」
牛フン、ルビを振っていたのですがずれてしまうのですね。
〜《学園都市》〜
〜総人口230万人、うち学生がその8割を占めるという科学の街。〜
〜この街で暮らす学生たちは授業の一環として、ある特殊な技術を学んでいる。〜
強盗A「おらっ! グズグズすんなっ!! さっさとしねえと――」
黒子「お待ちなさい!」
強盗ども「「「!?」」」
銀行から逃げ出す強盗を、黒子が先回りをし、行く手をさえぎった。
黒子「風紀委員ですの!
器物破損、および強盗の現行犯で、拘束します!」
強盗ども「「「あ……?あ……?」」」
黒子「ん?」
強盗ども「「「ふっ、ふへひゃはははははははははは!!wwwww」」」
強盗C「あんだよこんガキ!www」
強盗A「じゃ、風紀委員も人手不足かぁ?ww あはひゃwww」
黒子「むっ……」ムカチン
強盗たちは、最初こそ風紀委員という単語に肝を冷やしたものの、
その自分たちを拘束しに来たという「じゃっじめんと」がただの子供だったため、
緊張が緩んで笑いだしたのだった。
そんな反応には慣れているものの、いや、慣れているから腹が立つ。
黒子はオーラとして見えそうな怒気を纏ってツカツカと強盗に歩み寄った。
笑い転げていた強盗Bがそれに気付く。
強盗B「! ぅおら、おじょーちゃんww
とっととどっかにいかねえとぉ……ケガしちゃうぜえ!?」
黒子に掴みかかろうとする強盗B。
ただの正義感が強いだけの子供に対する示威行為であるならば、それで十分だろう。
だが、学生によって形成された治安維持組織、風紀委員の一員である黒子が、
ただの子供であるはずがない。
黒子「……そうゆう三下のセリフは――」
強盗B「お?」
黒子は強盗Bの力任せに突き出した腕をひらりとかわし、腕をとる。
次に隙だらけの足を払い、相手の力を利用して投げ、強盗Bを地面に叩き伏せた。
強盗B「ぬぐおっ!?」
黒子「死亡フラグですわよ?」
強盗C「んなあ!?」
強盗A「て、テメエ……!」
遅まきながら、前に立ち塞がった子供が、自分たちの恐れていた脅威だとようやく認識した強盗たち。
セミロングの少女「…すごい……」
お姉様「さっすが黒子ー」
初春と黒子の連れの少女たちは友人の活躍に感嘆の声を上げる。
〜学園都市で学ぶ技術とは、このように銀行強盗を無力化できる体術! ではない。〜
だが二人のその感嘆は言い争う声に打ち破られた。
初春「ダメですって! 今広場から出たら――」
バスガイド「でも!」
お姉様「どうしたの?」
黒子と同じく風紀委員である初春が、要救助者の女性となにやら揉めているではないか。
何があったのか事情を尋ねると、この女性バスガイドが引率してきた子供の一人が
バスに忘れ物を取りに行ったきり、どこにも見当たらないと言う。
事情を聴いた彼女らは、手分けして子供の捜索に当たることにした。
――――――――――――――――――――――
仲間をのされた強盗Aは、「風紀委員相手なら容赦しねえ」と自らの《武器》を取りだす。
それは鈍器でも銃器でも刃物でもない、学園都市の学生ならではの《武器》。
強盗A「今さら後悔してもおせえぞ?」
その言葉とともに強盗Aの手が燃え上がった。
正確には、強盗Aの掌の上に、突然ゴウッと炎が生まれたのだ。
強盗A「俺を本気にさせたからには――」
パイロキネシスト
黒子「《放火能力者》……ったく」
この驚くべき光景に、ドイツ軍人――もとい、白井黒子はうろたえない。
相手が放火能力者と見るや否や突然あさっての方向に走り出した。
強盗A「テメエにはケシズミになって! へ?」
急な出来事に一瞬呆けそうになる強盗A。
強盗C「お、おいっ!」
強盗A「ちぃっ! 逃がすかよ! 炎よ!巨人に苦痛の贈り物を!!」
だが、仲間の声で我に返り、走り出した黒子に向かって掛け声とともに火球を放った。
放たれた火球は当たればとてもただでは済まなさそうな勢いだ。
おそらく銀行のシャッターもこれで吹き飛ばしたのであろう。
強盗の狙いは正確に黒子を捉えている、走っては避けられそうにもない、
非現実的な凶器を黒子は――
黒子「誰が――」ヒュオン!
その場から消えることで回避した。
強盗A「消えた!?」
黒子「逃げますの?」ヒュオン!
消えた黒子は一瞬で強盗Aの顔前に現れる。
また消えたと思えば、今度は強盗Aの後頭部にドロップキックを放つ。
また消えたと思えば、今度は倒れた強盗Aを、太もものホルダーに仕込んだ金属矢を
《転移》させAの服を地面に縫い付けた。
黒子は拘束した相手を嗜虐的な表情で見下ろす。
《空間移動》(テレポート)、それが黒子の《能力》。
〜物理法則を捻じ曲げて超常現象を起こす力、《超能力》。〜
〜それこそが、この《学園都市》で学ぶ技術なのだ。〜
強盗C「ひっ、ひいいいいいいいいい!?」ダッ
強盗A「て、《空間移動能力者》(テレポーター)……!?」
黒子「これ以上抵抗するなら――」
強盗A「はっ!?」
自分たちの相手がどんな《能力者》か知った強盗Cは逃げだした。
逃げられない強盗Aの顔は恐怖で歪む。
黒子「次は金属矢(コレ)を、体内に直接《空間移動》させますわよ?
あと、先ほどの詠唱らしきもの、貴方のような三下には全っ然まったく似合いませんの」
強盗A「そ、そこまで言わなくても……;;」
――――――――――――――――――――――
お姉様「そっちは?」
初春「だめですー!」
お姉様「どこいったのよぉ、もう!」
黒子が強盗Aに辛辣な言葉を浴びせている一方、初春たちはバスガイドの証言をもとに、
忘れ物を取りに行ったという男の子を捜している。
セミロングの少女「うーん……」
アン?ナンダオマエ?チョウドイイ、イッショニコイ!
セミロングの少女「え?」
背後から聞こえた声にセミロングの少女が振り返ると。
エ?ナニオニイチャン、ダレー?
イイカラコイッテ!ハヤク!!
なんと、黒子が強盗Aに気を取られている隙に逃げ出した強盗Cが、
バスガイドの言っていた子供を人質に取ろうとしているではないか。
セミロングの少女「え……あ……!」
風紀委員の初春と、強力な能力を持つ「お姉様」、二人に知らせて助力を乞う暇は、ない。
セミロングの少女(あたしだって……!)
彼女たちのようにといかなくとも、力のない自分にだってやれることはあるはずだと、
セミロングの少女、佐天涙子は駆けだした。
お姉様「やっぱり、広場の方をもう一度さが――」
強盗C「アアっ!?んだテメェ!? 離せよ!!」
強盗Cの怒鳴り声にその場に居る全員の視線が集中する。
佐天さん「ダメぇ!!」
そこには強盗に連れていかれる子供を必死に助けようとする、佐天さんの姿があった。
どれだけ強盗Cが恫喝しても佐天さんは子供を抱き締めて離さない。
このままではあの空間転移能力者から逃げられないと判断した強盗Cは――
強盗C「クッソォ!!」
ドカァッ!!
佐天さん「きゃあ!」
お姉様「!」
佐天さんを蹴ることによって逃げ出そうとした。
その行為が、絶対に選んではいけない選択肢だったというのに。
――――――――空気が/帯電/する。
51 :
お詫び:
ブロントさんが出てくるところまで書きたかったのですが、
先輩に呼び出されたので出掛けなければならないようです。
誰も読んでいらっしゃらないでしょうが、また明日以降に、
続きを投下していこうと思います。