赤鬼「無い!!」
青鬼「…無いな」
赤鬼「我等の社が無いッ!!」
青鬼「…何度も言わずとも解る」
赤鬼「何故だ!!」
青鬼「…私に聞くな……」
赤鬼「何なんだこの変てこない池は!!」
青鬼「………」
赤鬼「………」
青鬼「………」
赤鬼「………」ゴクリ
青鬼「……分からん」
赤鬼「ならば意味深な間を作るなッ!!」
ID:BQBlh3+Q0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:24:00.19 ID:BQBlh3+Q0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:25:48.70 ID:j9InjMoLO
オーガは住所不定無職(おそらく)だからな
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:26:24.73 ID:0oVbiGtW0
カードコマンダーにくればバニラデッキで大活躍できるよ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:26:26.78 ID:BQBlh3+Q0
赤鬼「困るでは無いか!!」
青鬼「………困る」
赤鬼「抜かった…ッ、地獄と常世では刻の進み方が違うのを失念していた…」
青鬼「……彼方で三晩過ごしただけで、此方が此処まで変わり果てるとはな」
赤鬼「何を呑気に感心しておるのだ!」
赤鬼「元を正せば貴様が気まぐれに『母が息災か気になる』などと申すから地獄へ戻ったのだろうが!!」クワッ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:29:06.02 ID:BQBlh3+Q0
赤鬼「そもそも貴様は鬼のクセに細かい事に気を取られすぎなのだ!!だいたい……!」はっ
青鬼「う……す…すまない…」しゅん
モヤモヤー
赤鬼「しまった!!待て!落ち着け!!」
青鬼「私は…またお前に迷惑を…」しゅん
ゴロロ…ゴロゴロ…ピカッ…ゴゴゴ
赤鬼「ぬぅ!いかんッ!!雷雲がッ」
青鬼「私は…ど、どうしてこう……不器用なのだ…ぐすっ」しゅん
ピカッピカッ…ドドォォ…ガラガラガラガラ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:32:33.07 ID:BQBlh3+Q0
赤鬼「や、やめろ!泣くでない!!俺も少々口が過ぎた!!」
赤鬼「貴様のせいにして悪かった!せん無い事だったのだ!貴様は悪くない!!」
青鬼「うぅ……ずずっ………本当か?」
赤鬼「間が悪かっただけの事だ!だから泣くな!」
青鬼「……ああ…」ゴシゴシ
ゴロロ…… ぴたり
赤鬼「ふぅ…(此奴が心乱すと嵐になるからな…)」
青鬼「すまん…取り乱した」
赤鬼「俺もつい頭に血が上ってしまってな。それよりも、もう少し村の様子を探るぞ!」
青鬼「応」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/28(月) 16:36:01.11 ID:BQBlh3+Q0
赤鬼「ぬう…やはりこの道祖神……、場所に間違いは無い」
赤鬼「とすればやはり、奇怪な池の底か……」
赤鬼「どうだ青いの!池の様子は!!」
青鬼「……社が見える…我等の社だ……」コオオオオ…
赤鬼「くそうッ!!何と言う事だ…ッ!」ガンッ
赤鬼「他には何か見えんか!?村の者の亡骸は……」
青鬼「……亡骸は……」
赤鬼「………」ゴクリ
青鬼「………」
赤鬼「………まさか」
青鬼「ない」
赤鬼「だからその間はやめんか!!肝を冷やすだろうが!!」クワッ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
青鬼「骨一つ落ちておらん…それどころから怨霊の類の気配も一切せん…」
青鬼「天災の類いでこうなったならば…少なからず地縛霊が居ても良いはずだが…」
赤鬼「では村人共はどこへ消えたと言うのだ!?」
青鬼「其処までは分からん…ただ……」
赤鬼「ただ…何だ?」
青鬼「どうやらこの池は作られたもののようだ…」
赤鬼「作ったァ!?人がか!?この広い池をか!?」
青鬼「ああ…。この先に砂や石で塗り固めた大きな壁がある」コオオオオ
赤鬼「壁!!?」
青鬼「谷を渡るほど大きなな…。其れが谷川を塞いで水を貯めているのだ…」
赤鬼「何だと!!!!?」
青鬼「……すまん、声がでかくて耳が潰れそうだ…」キーン