東日本大震災で、米国のルース駐日大使が23日、宮城県石巻市の避難所を訪れた。
今回の震災で大使の被災地訪問は初めて。「日本の皆さんと一緒に災害を乗り越えたい」と住民らを励ました。
大使は黒いジャンパーとズボン姿に登山靴を履き、夫人らとともに約1200人が避難する
渡波小学校を訪問。亀山紘市長から被災状況の説明を受けた後、住民が避難生活を送る教室や体育館を回った。
教室内では、毛布にくるまって寒さをしのぐ避難者1人ずつと10秒以上抱き合いながら、
「全面的に支援したいと直接伝えたかった」と語り掛けた。松坂とき子さん(76)は
「力強かった。ありがたかった」と感謝していた。
体育館に入った大使は「力強く生きていることに深く感動した。日本の皆さんと一緒に
災害を乗り越えたい」と話した。夫人や同行した米太平洋軍司令官らがチョコレートや
おもちゃを配ると、子どもたちは笑顔で受け取っていた。
大使は訪問後、「大変な苦労があると思うが、小さい子どもを見て、希望が目に見えた」と語った。
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