代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:29:06.49 ID:3qOibnk60
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:30:10.49 ID:3qOibnk60
2016年春、新たな春がやってきた。
真鍋和 23歳、京都教育大学を卒業後、研修を経て、この春から桜ヶ丘女子高校に勤める。
そこには私が生徒だったころはいなかった先生もいれば、見慣れた顔もある。
和「よろしくお願いします。」
さわ子「お願いします。」
恵「真鍋さん、今日からよろしくね。」
和「はい。」
さわ子「なんか私ももう歳であることを実感するわ。
竹達さんに曽我部さんに真鍋さんに鈴木さん・・・」
曽我部先輩は去年から桜高の教師。頼れる先生として、2年目ながらベテランも一目置く存在だという。
竹達さんは3つ年上、今年が3年目くらいになるそうだ。そして私の他にも今年から勤務するのが
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:32:40.22 ID:3qOibnk60
純「鈴木純です。よろしくお願いします。」
府立大学をこの春卒業した新卒だ。
さわ子「周りの教員にも平成生まれが増えてきたのよね。
しかも私が初めて担任を受け持ってたクラスの子がここにいるんだもん。」
和「そうですね」
純「それだけじゃないんですよ、山中先生。」
さわ子「・・・」
純「和先輩、今年の新入生は何年生まれか知ってますか?」
和「えーと今2016年だから・・・、2000年!?」
純「正確には2000年4月2日から2001年4月1日生まれです。つまり・・・」
純「今年は21世紀生まれが高校に入学したんですよ。」
和「知らなかった・・・。もうそんな時代なんだ。」
純「あと少ししたら極楽○んぼのあの人がまた言いそうですね。解禁だって。」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:33:44.37 ID:3qOibnk60
さわ子「私は知ってたわよ。2001年といえば私が高校生だった頃・・・」
さわ子「もう21世紀生まれが高校に入学する年なのに、
昭和生まれ20世紀育ちの私は未だに独身なのよね。」
純「まあそう気を落とさないで。」
さわ子「私が今受け持ってる3年生が1998年度生まれってのがもう嫌になってくるわよ。」
新人にして軽音部の顧問を担当した純
純「実はいるのよ。軽音部の新入部員に21世紀生まれが。」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:34:39.40 ID:3qOibnk60
音楽室
「私は佐々木結子。こっちが秋山未来。」
「よろしくお願いします。」
軽音部に入った1年生の2人の自己紹介。
結子「未来がすごいんだよ。なぜなら生年月日とクラス、出席番号を言ってみて。」
未来「2001年1月1日。1年1組出席番号1番。」
純「へぇ〜、1並びじゃん。」
結子「それだけじゃなくて、21世紀1番最初の日に生まれた方なんです。」
純「そうなんだ」
未来「目標は数字通り1番になることです。
できれば同じ苗字の放課後ティータイム、秋山澪さんより歌やベースが上手くなりたい。」
放課後ティータイムは当時小学生だった後輩の間でも有名。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:35:55.93 ID:3qOibnk60
和「その未来ちゃんって秋山さんと姉妹ではないんだ。」
純「そうみたい。結子ちゃんは澪ファンクラブにいた佐々木さんの妹なんだって。」
先輩たちが卒業したあと、梓が1人残されたが、実に10人近く入部希望者が現れた。
憂と私が入部した意味がなくなるほどだった。
私たちが卒業したあともその勢いは続いた。
お茶を飲んだりするようなことはなくなり、本気で武道館を目指す子が多かった。
でも武道館の舞台に立てた人はいなかった。
そして軽音部の入部希望者ラッシュも収まり、去年は誰も入部しなかったらしい。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:37:05.55 ID:3qOibnk60
3年生は4人。ギター:豊崎愛、ベース:戸松春香、ドラム:高垣彩、キーボード:斎藤美菜子の4人だ。
2014年春、彼女たちが入学したときは部員が多く、まさに全盛期のようなものだった。
「みんな、山中先生を目標にやってます。」
さわ子「これだけメンバーがいればコンクールに出れそうね。
そして「スフィア」のバンド名で1年・2年と音楽コンクールに出るも優勝には届かなかった。
「軽音部って、今部員少ないんだ。」
結子「そう。新しく入った1年生は2人。今は3年生がいるけど、卒業したら来年は廃部になっちゃうかもしれないから、1人でも多く」
「私でよければ。」
結子「本当? ありがとう!」
「梅田綾香です。キーボードくらいしかできませんけど。よろしくお願いします。」
4月、1年生は3人でスタートした。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:37:46.08 ID:3qOibnk60
綾香「未来ちゃんの誕生日って1月1日だったよね?じゃあ私と1日違いね。」
綾香「私は2000年12月31日。つまり20世紀最後の日ね。」
未来「そうなの?」
綾香「お母さんは21世紀に産みたかったそうだけどね。」
結子「最後の20世紀生まれってある意味かっこいいじゃん。」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:38:26.29 ID:3qOibnk60
それから数週間後
和「府立大学を一般で合格したのよね?」
純「はい。本当は推薦の予定だったのですが」
純「桜ヶ丘の生徒が推薦を蹴ったことが原因で桜高からの推薦を断ち切られてしまったんですよ。」
和「その推薦を断ち切られた原因は間違いなく、秋山さん(澪)ね。」
純「澪先輩には言わないほうがいいですね。あと曽我部先生にも。」
和「ところで、6月に唯が結婚するのよ。」
純「え、そうなんですか? これは山中先生ショックでしょうね。教え子にまで先越されるなんて。」
和「放課後ティータイムの演奏でお祝いするそうよ。」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:40:23.65 ID:MiNyvWSIO
しえ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:42:43.98 ID:3qOibnk60
6月某日
憂『お姉ちゃん、ずっとずっと……あのときからずっと……大好きでした……』
憂『こんなこと今言うのは場に相応しくないと百も分かってた』
憂『ごめんなさい……ごめんなさい、おねえちゃん……』
・・・
純「憂のスピーチが衝撃的すぎてどんな気分で演奏聞いていいかわからなかったです。」
和「そうね。でも唯はちゃんと思いを伝えられてよかった。」
純「そういえば山中先生来てましたね。」
和「唯の結婚に悔しさを覚えるようなこともなく、普通の表情だった。」
純「開き直った、のかな。」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:43:03.41 ID:av2/tZCw0
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:43:48.53 ID:3qOibnk60
また日が飛んで7月
軽音部としてはもう恒例ともなった合宿。今年は行き先は決まっている。
結子「夏フェスに放課後ティータイムが出演するそうだ。」
未来「これは行くしかないよね。」
純「夏フェスね。」
(実は私も行ったことないんだ。ちゃんと場所調べとかないと。)
夏フェス
唯「皆さんこんにちは。放課後ティータイムです。」
律「私たちは高校時代からバンドを組んでいます。」
澪「もちろん今でもライブをやったりしてます。」
紬「でも今回変わったことがあります。それは」
唯「私、結婚しました。」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:45:03.04 ID:3qOibnk60
梓「唯先輩、おめでとうございます。新婚生活はどうですか?」
唯「新婚生活でなれない家事にドタバタ、ってとこかな。でも本当皆さんのおかげです。
結婚式でも私のために演奏してくれたし。」
律「唯の旦那さんが許してくれたので、今回の夏フェスに立てました。」
澪「あと何回こうやって集まれるかわからないけど、悔いのないように。」
唯「では聞いてください。ふわふわ時間!」
ふわふわ時間に始まって5曲の演奏が終わった。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:45:47.42 ID:3qOibnk60
純「先輩、お久しぶりです。」
未来「皆さん素晴らしかったです。さすが放課後ティータイムですね。」
綾香「私たちは桜ヶ丘高校の1年生で、今年軽音部に入りました。」
律「じゃあ私たちの後輩じゃん」
結子「そしてこの子がまた色んなところが縁起がいいんですよ。」
純「生年月日と、クラス・出席番号言ってみて。」
未来「2001年1月1日。桜ヶ丘高校1年1組出席番号1番です。」
唯「何それ1ばっかり。」
梓「2001年1月1日ってことは、21世紀最初の日!?」
澪「もう21世紀生まれが高校に入学してるんだ。」
紬「世代が違うわね」
ここまではある意味プロローグだった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:49:05.64 ID:3qOibnk60
夏休み明け、衝撃のニュースが飛び込んでくる。
純「山中先生が結婚するって?」
和「2年前から付き合ってた彼氏と正式に婚約したとか」
純「唯先輩が結婚して悔しがらなかったのもそれが理由ですか。ていうか4月に嘆いてたときには既に彼氏いたんじゃん。」
和「それで来年の3月に教師をやめるみたいよ」
純「今年が最後ってことですか」
春香「一昨年・昨年と惜しくもコンクールで優勝を逃してるから、今年は絶対優勝だぞ。」
愛「山中先生の夢だったからね」
彩「今度の学園祭も、絶対成功して有終の美を飾ろう。」
美菜子「そして山中先生を送り出しましょう」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:50:19.36 ID:3qOibnk60
結子「山中先生が結婚するんですか」
未来「そういえば3年生が今年もコンクールに出場するみたいね」
綾香「今年は山中先生のラストイヤーだと意気込みが強いみたい。」
結子「私たちも出ない?3人じゃちょっと厳しいかもしれないけど。」
純「今日から軽音部の顧問、代わってくれませんか?」
さわ子「え、なんで?」
純「皆さん、山中先生のために絶対コンクールで優勝しようって練習してます。
今は山中先生が軽音部にいるべきですよ。」
わかってる。今の3年生にはお世話になった。
軽音部には私が在学してた3年間と、顧問をやっていた8年間。
あと数ヶ月、絶対恩返しするんだ。
なんだこれ
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:55:08.10 ID:3qOibnk60
さわ子「ちょっとお茶しない?お菓子も用意したわよ。」
春香「軽音部は喫茶店じゃないですよ。」
愛「放課後ティータイムの先輩方は毎日そうやって過ごしてたって。」
美菜子「私たちは真剣に練習してるんですよ」
さわ子「たまにはいいじゃない。」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:56:05.29 ID:3qOibnk60
さわ子「みんな、気合入れて頑張ってね。」
結子「もうすぐ音楽コンクール地区大会の日ね。来月は学園祭。私たちにとっては初めてのライブね。」
未来「学園祭後に全国大会があるそうよ。」
綾香「今年はこの2回に全てを懸けるつもりでいこう。」
結子「ギターが私、ドラムが未来、キーボードが綾香、ベースがいないのがちょっと」
未来「でも梓先輩が3年生のときは3人だったそうですから」
綾香「3年生に負けないように」
結子「ところでバンド名は決めたの?」
未来「3年生はスフィアだったね。」
綾香「ちゃんと決めてあるよ。」
ミレニアムティータイム21
綾香「私たちがミレニアム世代と新世紀世代ということにちなんだ名前。」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:56:46.32 ID:3qOibnk60
純「地方大会優勝って本当ですか?」
さわ子「3年生の4人がすごかったのよ。我が部初の快挙よ。」
スフィアが地区大会優勝に輝いた。
未来「私たちは残念でしたけど、3年生すごかったですね。」
純「じゃあ全国大会出場ってことですか?」
彩「先生を最高の形で送り出したいです。」
純「学園祭後にすごいイベントですね」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 20:57:46.80 ID:3qOibnk60
さわ子(3年間本気で一番を目指してきたあの子たちも最後の学園祭ね。
そして私にとっても・・・)
春香「今年は引退するさわ子先生にとって最後の学園祭なので、いい演奏にしたいと思ってます。」
彩「今年はコンクール全国大会に出場します。」
美菜子「もちろん目指すは1番。」
愛「では聞いてください」
さわ子は3年生のメンバーの演奏、そして1年生メンバーの演奏を聞いた。
それぞれ3年目、1年目ではあるが、さわ子にとっては10年以上の思い出がある。
自身が学生時代のデスデビル。
廃部寸前から建て直しライブが学園祭の目玉イベントになるまで押し上げた放課後ティータイム。
1人残された梓と憂、純による新放課後ティータイム。
そして新しい1年生が続々入部し、本気で武道館を目指すメンバー。
それはいつか私とみんなの夢だった。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:01:08.23 ID:3qOibnk60
結子「先生、どうでした?」
さわ子「素晴らしい演奏でした。1年生は来年に向けて。3年生は最後の学園祭だったけど、今年はあと1回あるから、頑張ってね。」
美菜子「そう。本当のゴールはコンクールで優勝することよ。」
愛「絶対山中先生のために1番で見送ろう。」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:02:41.46 ID:3qOibnk60
音楽コンクール。これが最後のライブになる。
場所は武道館。
さわ子「全国だもん。出るだけでも素晴らしいことよ。」
さわ子「みんな、悔いの残らないように、最高の演奏にしようね。」
春香「私たちは今、最高の舞台に立っています。」
美菜子「山中先生、今までありがとうございました。」
彩「今まで支えてくれた多くの方々」
愛「育ててくれたお父さん、お母さん」
春香「喜びをわかちあった友達」
美菜子「色々なことを教えてくれた先生に」
彩「この音楽を捧げます」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:04:16.02 ID:3qOibnk60
演奏後
彩「やるだけのことはやったよね?」
美菜子「先生を最高の演奏で送り出す」
愛「目標、達成できたのかな。」
「優勝は、スフィアです!」
「やったー!」
結子「すごいな。本当に有終の美だね。」
見にきていた結子たちも歓喜
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:05:25.34 ID:3qOibnk60
アナ「おめでとうございます。日本一になった感想は?」
彩「まだ実感沸かないですけど、本当嬉しいです。」
アナ「先生はこの大会が最後なんですよね?」
彩「本当最後のコンクールが全国優勝という形で終われてよかったです。」
アナ「山中先生、おめでとうございます。」
さわ子「ありがとうございます。」
さわ子「私は教師でありながら長い間生徒に支えられてきたようなものです。」
さわ子「そして音楽コンクールでの優勝は私にとっての夢でした。それを叶えてくれたこの子たちを誇りに思います。」
さわ子「最後の年が最高の1年になりました。」
さわ子「本当軽音部に出会えてよかったです。」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:06:15.51 ID:3qOibnk60
愛「先生を今から胴上げしたいと思います。」
さわ子「え?」
こうして胴上げが行われた。
さわ子「お疲れ様。」
一同「山中先生、お世話になりました。」
愛「先生のおかげで、このような結果を得ることができたと思ってます。ありがとうございました。」
さわ子「私こそ、みんなには本当大切な宝物をもらいました。本当ありがとう。」
さわ子「私が軽音部を受け持つのは今日が最後だけど、これから残り少ない高校生活、そして受験に向けて頑張って。」
さわ子「もちろん担任としてはまだまだみんなの役に立っていくわよ。」
さわ子「1年生の佐々木さん、秋山さん、梅田さんはまた来年に向けて、今度は鈴木先生の下、全国優勝目指して頑張ってね。」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:07:42.10 ID:3qOibnk60
数週間後
さわ子「1年生の子が頑張ってるみたいね。もう来年の学園祭やコンクールを見据えてるの?」
純「いや、どうでしょうね。お楽しみです。」
2017年3月
さわ子「それでは皆さんの高校生としての生活は、以上をもって終了となります。」
さわ子「そして・・・、私の教師としての生活も今日が最後です。みんなと一緒にこの日を迎えることができてよかったです。」
さわ子「もう私はいないけど、卒業してもみんな、遊びに来てね。」
寄せ書きを受け取り、黒板の落書きをみて涙が出そうになる。
卒業生を送り出すのは3回目だが、6年前、3年前以上だった。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:13:23.04 ID:3qOibnk60
さわ子の結婚式披露宴会場でまた更なるサプライズが
紀美「さわ子おめでとう。」
紀美「教師生活お疲れ様。これからは新しい家庭で幸せになってね。」
さわ子「紀美・・・」
さわ子「私は高校で軽音楽部に所属してました。」
さわ子「卒業して、教師になって再び母校に帰ってきました」
さわ子「そして、一度は廃部寸前だった軽音楽部に入部した4人の娘たちが、
それが放課後ティータイムでした。」
さわ子「音楽室でお茶ばかり飲んでたこともありますけど、毎日楽しかったです」
さわ子「学園祭では私が衣装を作ったりもしました。」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:17:41.78 ID:3qOibnk60
さわ子「放課後ティータイムのおかげで、学園祭が大盛り上がりだったんですよ。」
さわ子「彼女たちが卒業してからも入部希望者が現れ、いつも賑わってました。」
さわ子「いつしかコンクールに出てみようなんて、私が冗談で言ったことが本当になっちゃいまして。」
さわ子「そして去年の秋は全国一になりました。」
さわ子「こんなに生徒に夢見させてもらっていいんだろうか、って思いました。」
さわ子「私にとって軽音部は誇りです。」
さわ子はそう語った。
「今日はお祝いの演奏があります。」
「桜ヶ丘女子高校1年生、ミレニアムティータイム21の皆さんと、」
「同2011年度卒業生、新放課後ティータイムの皆さんです。」
さわ子「え?」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:18:39.11 ID:3qOibnk60
・・・
純「先生の結婚式に出てくれないかな」
純「今の3年生は受験でダメだし、唯先輩たちも都合が悪いみたいなんだ」
梓「出ましょう」
憂「私が協力できるなら」
純「本当?」
・・・
「山中先生、おめでとう!」
純「みんな、今日に向けて練習してきたんです。」
結子「たった1年間だけど、お世話になった先生に感謝の気持ちをこめて。」
そして総勢6人による演奏が行われた。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:19:37.07 ID:jB8SkXtPO
おもしろい
の???
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:19:37.50 ID:3qOibnk60
さわ子「生徒の皆さん、先生方、そして旧友のデスデビルのみんな、本当にありがとうございました。」
さわ子「私は桜高で沢山の楽しい時間を過ごせました。」
さわ子「本当に長い間お世話になりました。」
純「山中先生なら、暖かい家庭を気築いていけると確信しています。」
純「私はしっかりと先生の後を引き継ぎます。」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:20:18.67 ID:3qOibnk60
・・・
私はその日から違う道を歩みはじめました。
新婚生活でなれない家事にドタバタ
慌ただしい日々に振り回されながらも楽しく過ごしています。
でもみんな頑張ってる。私もがんばらなくちゃ。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:21:02.82 ID:3qOibnk60
・・・
桜高は吹奏楽部は曽我部先生が、そして軽音楽部は去年に引き続いて鈴木純が担当する。
純「今年の新入生もすごいですよ。」
和「また活気が戻ってきたわね」
純「山中先生の後任ですからすごいプレッシャーですけど」
私と真鍋先生は初の担任になった。
私は山中先生のようにうまくはいかないけど、ちゃんと指導して行きます。
おわり
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/10(木) 21:22:19.98 ID:3qOibnk60
なんか思った以上に短かったみたいで、つまらなかったかもしれませんが、
支援してくれた皆さんありがとうございます。
ちなみにさわ子先生ラストイヤーの話は結構前から考えてました。
でも
>>1のようにはいかなかったみたいです。
ぶっちゃけ、オリキャラがいてなんか萎えた