唯「ムーンライトシンドローム」
1 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」
振り返る
ｼ-ﾝ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」
振り返る
ｼ-ﾝ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
|
|
|
2 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:04:02.29 ID:BiDZ1Qg3O
「こんばんは」
唯「……」
「怪しい者ではありません。私はあなたを救いにきたのです」
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
「逃げ場なんてありませんよ。さあ、私の話を聞いてください。悪いようにはしませんから……」
唯「……」
どうしよう……。
唯「……」
「怪しい者ではありません。私はあなたを救いにきたのです」
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
「逃げ場なんてありませんよ。さあ、私の話を聞いてください。悪いようにはしませんから……」
唯「……」
どうしよう……。
3 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:09:08.86 ID:BiDZ1Qg3O
唯「おじさん、だれ？」
「私どもは全ての人に平等な救いを与えているのです。もちろんあなたにも……」
唯「ごめんなさい。そういうのよくわからないんです」
唯「それに、憂が知らない人とは話しちゃダメって」
「ご安心を。私はあなたを救いを……」
唯「だからぁ……」
「私どもは全ての人に平等な救いを与えているのです。もちろんあなたにも……」
唯「ごめんなさい。そういうのよくわからないんです」
唯「それに、憂が知らない人とは話しちゃダメって」
「ご安心を。私はあなたを救いを……」
唯「だからぁ……」
4 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:12:18.10 ID:BiDZ1Qg3O
唯「私には、今悩んでる事なんてありません。それに危険な事もなんにもありません」
唯「もう帰りますね、失礼します」
ｺﾂｺﾂｺﾂ
「だから……現実に危険が迫っているんですよ」
唯「えっ？」ｸﾙｯ
ｼ-ﾝ
唯「いない……」
唯「……早く帰ろう」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「もう帰りますね、失礼します」
ｺﾂｺﾂｺﾂ
「だから……現実に危険が迫っているんですよ」
唯「えっ？」ｸﾙｯ
ｼ-ﾝ
唯「いない……」
唯「……早く帰ろう」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
5 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:15:01.44 ID:BiDZ1Qg3O
唯(さっきから、誰かが……)ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……！」ﾀﾀﾀﾀｯ
ﾀﾀﾀﾀｯ
いる
誰かが私の後ろに
唯「……！」ﾀﾀﾀﾀｯ
ﾀﾀﾀﾀｯ
唯(もうすぐ、家……！)
ｼ-ﾝ
唯(あ、足音、止んだ？)
唯「……」
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……！」ﾀﾀﾀﾀｯ
ﾀﾀﾀﾀｯ
いる
誰かが私の後ろに
唯「……！」ﾀﾀﾀﾀｯ
ﾀﾀﾀﾀｯ
唯(もうすぐ、家……！)
ｼ-ﾝ
唯(あ、足音、止んだ？)
唯「……」
6 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:19:39.57 ID:BiDZ1Qg3O
唯「……ただいま」ﾊﾞﾀﾝ
憂「おかえりお姉ちゃん。ご飯出来てるよ」
唯「……ん」
憂「どうしたの、食欲ない？」
唯「あははっ、ちょっと疲れちゃってね。さ、ご飯ご飯～」ﾀﾀﾀｯ
憂「……変なお姉ちゃん」
ﾋﾗｯ
憂「あれ。何か落ちた……名刺？」
憂「おかえりお姉ちゃん。ご飯出来てるよ」
唯「……ん」
憂「どうしたの、食欲ない？」
唯「あははっ、ちょっと疲れちゃってね。さ、ご飯ご飯～」ﾀﾀﾀｯ
憂「……変なお姉ちゃん」
ﾋﾗｯ
憂「あれ。何か落ちた……名刺？」
7 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:21:25.66 ID:BiDZ1Qg3O
憂「でも電話番号だけしか書いてない……う～ん。いいや、後でお姉ちゃんに渡せば」
憂「さ、ご飯ご飯と」
……。
憂「さ、ご飯ご飯と」
……。
8 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:22:15.33 ID:2wmRnYeh0
クソゲーのやつ？
9 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:26:37.03 ID:BiDZ1Qg3O
翌日
唯「……って事が昨日あってさ～」
澪「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
律「はぁ、何もなくてよかったな唯」
梓「最近この街で事件が多いですからね……唯先輩の話を聞いてちょっとドキッとしましたよ」
唯「あれ、そうなの？」
紬「確かによく聞くわね。事故、強盗、放火……そして」
通り魔事件。
唯「通り魔……」
梓「本当、なにもなくてよかったですよね」
唯「……って事が昨日あってさ～」
澪「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
律「はぁ、何もなくてよかったな唯」
梓「最近この街で事件が多いですからね……唯先輩の話を聞いてちょっとドキッとしましたよ」
唯「あれ、そうなの？」
紬「確かによく聞くわね。事故、強盗、放火……そして」
通り魔事件。
唯「通り魔……」
梓「本当、なにもなくてよかったですよね」
10 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:29:25.15 ID:BiDZ1Qg3O
澪「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
律「ま、澪も気を付けるんだな。何かあってからじゃ遅いからさ」
唯(通り魔……あの人が？)
律「さ、今日は解散と。またなみんな～」
唯「……」
唯(おとなしく帰ろう。まだ日も高いし……大丈夫だよね)
律「ま、澪も気を付けるんだな。何かあってからじゃ遅いからさ」
唯(通り魔……あの人が？)
律「さ、今日は解散と。またなみんな～」
唯「……」
唯(おとなしく帰ろう。まだ日も高いし……大丈夫だよね)
11 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:32:33.77 ID:BiDZ1Qg3O
唯「ただいま～」ﾊﾞﾀﾝ
憂「おかえり～」
唯「ふぅ」
憂「あ、お姉ちゃん。昨日言い忘れたんだけど……はい、落とし物」
唯「んっ？ 何これ」
憂「名刺みたいだね。お姉ちゃんが昨日落としたんだよ？」
唯(私、こんなの持ってた覚えないんだけど……)
憂「お姉ちゃん？」
唯「あ、うん。ありがとうね憂～」
唯(この電話番号……どこのだろう？)
憂「おかえり～」
唯「ふぅ」
憂「あ、お姉ちゃん。昨日言い忘れたんだけど……はい、落とし物」
唯「んっ？ 何これ」
憂「名刺みたいだね。お姉ちゃんが昨日落としたんだよ？」
唯(私、こんなの持ってた覚えないんだけど……)
憂「お姉ちゃん？」
唯「あ、うん。ありがとうね憂～」
唯(この電話番号……どこのだろう？)
12 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:35:33.81 ID:Rx559YxvO
期待
13 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:37:40.90 ID:BiDZ1Qg3O
唯「ごちそうさま」
憂「お粗末様でした」
『……臨時ニュースです。○号線で車同士が衝突をおこし……』
唯「あっ、番組変わっちゃった」
憂「大きな事故みたいだね～」
『……に乗っていた、○○さんが病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認され……』ﾊﾟｯ
憂「あれ、この写真……お姉ちゃん！？」
唯「私に……そっくりだね」
憂「お粗末様でした」
『……臨時ニュースです。○号線で車同士が衝突をおこし……』
唯「あっ、番組変わっちゃった」
憂「大きな事故みたいだね～」
『……に乗っていた、○○さんが病院に運ばれましたが、まもなく死亡が確認され……』ﾊﾟｯ
憂「あれ、この写真……お姉ちゃん！？」
唯「私に……そっくりだね」
14 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:41:27.54 ID:BiDZ1Qg3O
『……以上、臨時ニュースでした』
ﾌﾟﾂｯ
憂「……」
唯「……あははっ、すごいそっくりさんだったね～」
憂「あんまり笑えないよ～。一瞬本当にビックリしちゃったもん」ｳﾙｯ
唯「ね。私もビックリだった……」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
唯「あ、電話？ もしも～し」ﾋﾟｯ
紬『唯ちゃん。今家にいる？』
唯『あ、ムギちゃん。どうしたの～？』
ﾌﾟﾂｯ
憂「……」
唯「……あははっ、すごいそっくりさんだったね～」
憂「あんまり笑えないよ～。一瞬本当にビックリしちゃったもん」ｳﾙｯ
唯「ね。私もビックリだった……」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
唯「あ、電話？ もしも～し」ﾋﾟｯ
紬『唯ちゃん。今家にいる？』
唯『あ、ムギちゃん。どうしたの～？』
15 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:45:50.57 ID:BiDZ1Qg3O
紬『ニュースを見て、気になって……あれ、唯ちゃんじゃないわよね？』
唯『うん。別人だよ～、憂とも今その話をしてたんだ～』
紬『よかった……ニュースを見た瞬間心臓が止まりそうになったわ……』
唯『ごめんね、なんだか心配させちゃって』
紬『……ううん、唯ちゃんが無事ならそれでいいの。ごめんね、こんな夜に電話しちゃって』
唯『平気、心配してくれてありがとう～』
紬『じゃあ……またね。おやすみなさい』
唯『おやすみなさ～い』
ﾌﾟﾂｯ
唯『うん。別人だよ～、憂とも今その話をしてたんだ～』
紬『よかった……ニュースを見た瞬間心臓が止まりそうになったわ……』
唯『ごめんね、なんだか心配させちゃって』
紬『……ううん、唯ちゃんが無事ならそれでいいの。ごめんね、こんな夜に電話しちゃって』
唯『平気、心配してくれてありがとう～』
紬『じゃあ……またね。おやすみなさい』
唯『おやすみなさ～い』
ﾌﾟﾂｯ
16 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:50:35.52 ID:BiDZ1Qg3O
次の日
律「唯～！ ニュース見たか！」
澪「唯、あれ唯じゃないんだよな！？」
唯「違うよ～。そっくりさんなだけだよ～」
梓「……そっくり過ぎですよ、あの写真は。私も今朝ニュースを知って、思わず叫んじゃいましたよ」
ﾋｿﾋｿ
ﾋｿﾋｿ
紬「学校中で噂になってるわよ。あれは唯ちゃんだ、って……」
唯「あはは～、私はここでピンピンしてるからさ」
梓「……」
律「唯～！ ニュース見たか！」
澪「唯、あれ唯じゃないんだよな！？」
唯「違うよ～。そっくりさんなだけだよ～」
梓「……そっくり過ぎですよ、あの写真は。私も今朝ニュースを知って、思わず叫んじゃいましたよ」
ﾋｿﾋｿ
ﾋｿﾋｿ
紬「学校中で噂になってるわよ。あれは唯ちゃんだ、って……」
唯「あはは～、私はここでピンピンしてるからさ」
梓「……」
17 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:53:21.17 ID:XMJfXhQd0
平沢家の隠し子ktkr
18 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:55:16.94 ID:BiDZ1Qg3O
梓「唯先輩。一つだけ気になった噂があるんですよ」
唯「ん、な～にあずにゃん？」
梓「昨日の事故。車同士が衝突した事故ってのは知ってますよね。遺体は……例の唯先輩にそっくりな女性一人」
梓「目撃者によるとその女性、綺麗に首が吹っ飛んでいたらしいですよ」
唯「！」
澪「ひぃぃっ……！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
唯「あ、あははっ。そうなんだ～……怖いねぇ」
梓「それだけじゃありません。その首……つまり頭部ですね」
見つかっていないみたいですよ、頭。
唯「ん、な～にあずにゃん？」
梓「昨日の事故。車同士が衝突した事故ってのは知ってますよね。遺体は……例の唯先輩にそっくりな女性一人」
梓「目撃者によるとその女性、綺麗に首が吹っ飛んでいたらしいですよ」
唯「！」
澪「ひぃぃっ……！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
唯「あ、あははっ。そうなんだ～……怖いねぇ」
梓「それだけじゃありません。その首……つまり頭部ですね」
見つかっていないみたいですよ、頭。
19 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:57:13.71 ID:tK1bb3lA0
元ネタあんの？
とりあえずしえ
とりあえずしえ
20 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/09(水) 23:59:54.44 ID:ePayM67S0
あの訳の分からんクソゲーか
まあムギが黒幕なのは分かる
まあムギが黒幕なのは分かる
21 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:00:02.99 ID:bVYojDJZO
唯「！！」
律「なんだよそれ、こえぇな～……」ﾌﾞﾙｯ
梓「……私も噂で聞いたくらいですから。本当に頭が見つかってないのかは知りません」
梓「噂好きな誰かが、話を大きく怖くして楽しんでいるだけの可能性もあります」
唯「……」
澪「ま、ま……まったく、く」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「まあ、この話はあまり気にしない方がいいと思いますよ」
唯「そう……だね、うん」
唯(頭が……見つかっていない？)
律「なんだよそれ、こえぇな～……」ﾌﾞﾙｯ
梓「……私も噂で聞いたくらいですから。本当に頭が見つかってないのかは知りません」
梓「噂好きな誰かが、話を大きく怖くして楽しんでいるだけの可能性もあります」
唯「……」
澪「ま、ま……まったく、く」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「まあ、この話はあまり気にしない方がいいと思いますよ」
唯「そう……だね、うん」
唯(頭が……見つかっていない？)
22 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:04:37.21 ID:bVYojDJZO
律「……あ～。止めた止めた。今日は部活中止にしようぜ」
紬「そうね、なんだかちょっと不気味だわ……」
澪「う、うん……」
律「帰ろうぜ。なんか……な」
ﾋｿﾋｿ
ﾋｿﾋｿ
唯(学校の空気が、なんだか重い……)
紬「そうね、なんだかちょっと不気味だわ……」
澪「う、うん……」
律「帰ろうぜ。なんか……な」
ﾋｿﾋｿ
ﾋｿﾋｿ
唯(学校の空気が、なんだか重い……)
23 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:08:06.28 ID:bVYojDJZO
唯「……ただいま」ｶﾞﾁｬ
ｼ-ﾝ
唯「憂はどうしたんだろ。買い物かな……」
唯「ふぅ、なんか疲れちゃった」
唯「首から上が……ね」
……。
『危険が迫っているんですよ……』
唯「っ！」
唯「……あの変な人の仕業なのかなぁ」
ｼ-ﾝ
唯「憂はどうしたんだろ。買い物かな……」
唯「ふぅ、なんか疲れちゃった」
唯「首から上が……ね」
……。
『危険が迫っているんですよ……』
唯「っ！」
唯「……あの変な人の仕業なのかなぁ」
24 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:10:00.35 ID:bVYojDJZO
唯「……」
唯「あ、そうだ。憂から受け取った名刺……」
ﾋﾟﾗｯ
唯「もしかしたらこれが、あの人の電話かな？」
唯「……どうしよう」
電話をかけようか。
それともかけないか……。
唯「どうしよう……」
唯「あ、そうだ。憂から受け取った名刺……」
ﾋﾟﾗｯ
唯「もしかしたらこれが、あの人の電話かな？」
唯「……どうしよう」
電話をかけようか。
それともかけないか……。
唯「どうしよう……」
25 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:12:39.59 ID:MiNyvWSIO
イミフなゲームだったな…
26 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:16:39.27 ID:bVYojDJZO
唯(よしっ、思いきって電話してみよう)
唯(携帯で……っと)
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
唯「出ないなぁ……」
ﾌﾟﾙﾙ……ｶﾞﾁｬｯ
唯「あ、も、もしも……」
『ぁぁ……』
唯「……？」
唯(携帯で……っと)
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
唯「出ないなぁ……」
ﾌﾟﾙﾙ……ｶﾞﾁｬｯ
唯「あ、も、もしも……」
『ぁぁ……』
唯「……？」
27 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:17:58.59 ID:bVYojDJZO
『……入場料は二千円は二千円』
唯『あ、あの、すいませんけど……』
『夜からイベントやってるよイベントやってるよ』
『地下で待ってるよ待ってるよ』
唯『あ、あの……』
『うへへへへぇ……』
ﾌﾟﾂｯ
ﾂｰﾂｰ
唯「……」
唯「今の……なに？」
唯『あ、あの、すいませんけど……』
『夜からイベントやってるよイベントやってるよ』
『地下で待ってるよ待ってるよ』
唯『あ、あの……』
『うへへへへぇ……』
ﾌﾟﾂｯ
ﾂｰﾂｰ
唯「……」
唯「今の……なに？」
28 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:23:48.87 ID:bVYojDJZO
唯「よく聞こえなかったけど、地下ってどういう事だろう……」
唯「イベント？ よくわかんないや……」
唯「ああ、もう」
憂「どうしたのお姉ちゃん」ﾋｮｺｯ
唯「わあああっ！」
憂「あははっ、そんなに驚かないでよ。お買い物袋落としそうになったじゃん」ｸｼｬｯ
唯「ご、ごめん。ちょっとボーッとしてたから……」
憂「すぐご飯にするからね～」ｸｼｬｯ
唯(お買い物……紙袋なんて珍しいな。ビニールじゃないんだ)
憂「今日はカレーだよ、お姉ちゃん」
唯「う、うん……」
唯「イベント？ よくわかんないや……」
唯「ああ、もう」
憂「どうしたのお姉ちゃん」ﾋｮｺｯ
唯「わあああっ！」
憂「あははっ、そんなに驚かないでよ。お買い物袋落としそうになったじゃん」ｸｼｬｯ
唯「ご、ごめん。ちょっとボーッとしてたから……」
憂「すぐご飯にするからね～」ｸｼｬｯ
唯(お買い物……紙袋なんて珍しいな。ビニールじゃないんだ)
憂「今日はカレーだよ、お姉ちゃん」
唯「う、うん……」
29 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:30:09.75 ID:bVYojDJZO
次の日
唯「ねえみんな。地下ってお店知らない？」
律「はぁ、どうしたんだよいきなり」
梓「新しいゲーセンとかですか？」
唯「ううん、そんなんじゃなくてさ……何かイベントのあるお店なんだけど」
唯「ムギちゃんとか、何か知らない？」
紬「さあ？ 私にもさっぱり……」
唯「う～ん……」
ﾊﾞﾀﾝ
さわ子「……」
唯「ねえみんな。地下ってお店知らない？」
律「はぁ、どうしたんだよいきなり」
梓「新しいゲーセンとかですか？」
唯「ううん、そんなんじゃなくてさ……何かイベントのあるお店なんだけど」
唯「ムギちゃんとか、何か知らない？」
紬「さあ？ 私にもさっぱり……」
唯「う～ん……」
ﾊﾞﾀﾝ
さわ子「……」
30 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:32:48.60 ID:bVYojDJZO
唯「あ、さわちゃんだ」
紬「あら先生。今お茶をいれ……」
さわ子「お茶はいらないわ。平沢さん、ちょっといいかしら？」
唯「へ？ 私？」
律「あのさわちゃんがお茶を断るなんて……」
唯「あの、私何かしましたっけ？」
さわ子「いいから来なさい。さあっ」ｸﾞｲｯ
唯「い、いたいよさわちゃん。手引っ張らな……」
ﾊﾞﾀﾝ
律「……」
澪「何か、あったのかな？」
梓「さあ……」
紬「でもただ事じゃなかったわね。あの表情は」
律「お説教かな？」
紬「あら先生。今お茶をいれ……」
さわ子「お茶はいらないわ。平沢さん、ちょっといいかしら？」
唯「へ？ 私？」
律「あのさわちゃんがお茶を断るなんて……」
唯「あの、私何かしましたっけ？」
さわ子「いいから来なさい。さあっ」ｸﾞｲｯ
唯「い、いたいよさわちゃん。手引っ張らな……」
ﾊﾞﾀﾝ
律「……」
澪「何か、あったのかな？」
梓「さあ……」
紬「でもただ事じゃなかったわね。あの表情は」
律「お説教かな？」
31 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:36:45.52 ID:bVYojDJZO
さわ子「平沢さん」
唯「は、はい……(ううっ、なんかすごい怒ってる？)」
さわ子「さっきの話、どこで聞いたの？」
唯「え……え？」
さわ子「とぼけないで。さっき言ってたでしょ、地下って」
唯「先生、知ってるの！？」
さわ子「質問してるのは私よ。どこで聞いたの？」
唯(いつもの先生と違う……)
唯「は、はい……(ううっ、なんかすごい怒ってる？)」
さわ子「さっきの話、どこで聞いたの？」
唯「え……え？」
さわ子「とぼけないで。さっき言ってたでしょ、地下って」
唯「先生、知ってるの！？」
さわ子「質問してるのは私よ。どこで聞いたの？」
唯(いつもの先生と違う……)
32 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:40:20.30 ID:bVYojDJZO
さわ子「平沢さん」
唯「……えっと、この電話番号です」
さわ子「……やっぱり」
唯「え？ やっぱりって知ってるの？」
さわ子「……」
唯「お願い先生、教えて！ 私、知りたいんだよ！」
さわ子「……このお店はね」
さわ子「クラブよ。音楽を流して、踊ってお酒を飲む……そういうお店よ」
唯「なあんだ、未成年の私には関係ないお店だっ……」
さわ子「表向きは、ね」
唯「えっ……」
唯「……えっと、この電話番号です」
さわ子「……やっぱり」
唯「え？ やっぱりって知ってるの？」
さわ子「……」
唯「お願い先生、教えて！ 私、知りたいんだよ！」
さわ子「……このお店はね」
さわ子「クラブよ。音楽を流して、踊ってお酒を飲む……そういうお店よ」
唯「なあんだ、未成年の私には関係ないお店だっ……」
さわ子「表向きは、ね」
唯「えっ……」
33 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:41:07.65 ID:k7pCVJpC0
なつかしいな
トワイライトシンドロームの方が好きだったわ
トワイライトシンドロームの方が好きだったわ
34 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:44:53.56 ID:bVYojDJZO
さわ子「裏では覚醒剤や大麻が蔓延る……危険が集まるお店なの」
さわ子「あなたがお店の事を話してたのが聞こえて……もしかしたらって思ったの」
さわ子「でも何もないみたいでよかったわ」
唯「そんなお店だったんだ……」
唯「……どうして先生がその事を？」
さわ子「昔ね、よくそこに通っていたの。あ、もちろん薬には手を出してないわよ？」
さわ子「あの頃は私も迷走しててね……ついフラッとあの地下へ吸い寄せられちゃうの」
さわ子「あなたがお店の事を話してたのが聞こえて……もしかしたらって思ったの」
さわ子「でも何もないみたいでよかったわ」
唯「そんなお店だったんだ……」
唯「……どうして先生がその事を？」
さわ子「昔ね、よくそこに通っていたの。あ、もちろん薬には手を出してないわよ？」
さわ子「あの頃は私も迷走しててね……ついフラッとあの地下へ吸い寄せられちゃうの」
35 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:48:33.61 ID:bVYojDJZO
唯「そうだったんだ……」
さわ子「でも、どうしてお店の番号を知っていたの？」
唯「いつの間にか、名刺を持っていたみたいで……全然わかんないんです」
唯「変な人に、私には危機が迫ってるとか言われて、事故で私そっくりな人が死んだり……」
唯「私、なんだか怖くて……」
さわ子「……」
唯「何か些細な事でも安心が欲しくて……」
さわ子「そう。理由はわかったわ」
さわ子「でも、どうしてお店の番号を知っていたの？」
唯「いつの間にか、名刺を持っていたみたいで……全然わかんないんです」
唯「変な人に、私には危機が迫ってるとか言われて、事故で私そっくりな人が死んだり……」
唯「私、なんだか怖くて……」
さわ子「……」
唯「何か些細な事でも安心が欲しくて……」
さわ子「そう。理由はわかったわ」
36 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:51:19.94 ID:bVYojDJZO
さわ子「でもね、このお店は危険過ぎるの。だからね、もうこの話は忘れて、ね？」
唯「でも……」
さわ子「代わりに、私がそのお店をしらべてきてあげるから」
唯「えっ、先生が？」
さわ子「ええ、唯ちゃんは未成年だし……何かあったら危ないでしょ？」
さわ子「大人の私なら、大丈夫よ」
唯「でも……」
唯「でも……」
さわ子「代わりに、私がそのお店をしらべてきてあげるから」
唯「えっ、先生が？」
さわ子「ええ、唯ちゃんは未成年だし……何かあったら危ないでしょ？」
さわ子「大人の私なら、大丈夫よ」
唯「でも……」
37 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:54:41.17 ID:/6PJRA550
超俺特スレ
vipでムーンライトシンドロームについて語れるとは
エンディングまでいく？
vipでムーンライトシンドロームについて語れるとは
エンディングまでいく？
38 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:55:21.09 ID:bVYojDJZO
さわ子「心配しないで。何度も通ったお店だから大丈夫よ」
唯「……はい」
さわ子「ふふっ、わかればよろしい。何かわかったらちゃんと教えるからね」
さわ子「あ、一応その通り魔っぽい人の顔とか教えておいて……あとはね……」
唯「……」
この数日の出来事と、しらべて欲しい事を全て伝えた。
さわ子「うんっ。じゃあ早速今夜行ってみるわね」
さわ子「安心して、待ってなさい」
唯「……はい」
さわ子「ふふっ、わかればよろしい。何かわかったらちゃんと教えるからね」
さわ子「あ、一応その通り魔っぽい人の顔とか教えておいて……あとはね……」
唯「……」
この数日の出来事と、しらべて欲しい事を全て伝えた。
さわ子「うんっ。じゃあ早速今夜行ってみるわね」
さわ子「安心して、待ってなさい」
39 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:56:10.25 ID:bVYojDJZO
>>37
とりあえず眠気が限界になるまでは
とりあえず眠気が限界になるまでは
40 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:58:05.03 ID:Y6CUZWiF0
④
41 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 00:58:16.61 ID:/6PJRA550
ロストハイウェイktkr
ストーリーはだいぶ弄ってそうだな
ストーリーはだいぶ弄ってそうだな
42 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:00:11.74 ID:7d0GmIm0O
43 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:03:39.87 ID:bVYojDJZO
唯(そういった、先生の顔は笑顔でした)
唯(私はその笑顔を見送って……学校を後にしました)
唯(先生が地下に潜った事を知っているのは、私だけ)
唯(もっとその笑顔を記憶に焼きつけておけばよかったな)
唯(なぜか？)
唯(……だって、今夜は満月だから)
唯(月の光に魅せられて)
唯(人の心は狂気に満ちる)
唯(ムーンライトシンドロームだからです)
……。
唯(私はその笑顔を見送って……学校を後にしました)
唯(先生が地下に潜った事を知っているのは、私だけ)
唯(もっとその笑顔を記憶に焼きつけておけばよかったな)
唯(なぜか？)
唯(……だって、今夜は満月だから)
唯(月の光に魅せられて)
唯(人の心は狂気に満ちる)
唯(ムーンライトシンドロームだからです)
……。
44 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:07:33.62 ID:8I6yjo5yP
元ネタしらんがなんじゃらほい。
45 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:11:42.46 ID:bVYojDJZO
さわ子「……」
立ち番「……チケット」
さわ子「『買いに来た』だけなの。チケットは無いわ」
立ち番「あ？ もしかしてサツ？」
さわ子「サツがボンテージなんて着て潜っかよ」ﾎﾞｿｯ
立ち番「……それもそっか」
ﾋﾟｯ
立ち番『客。ああ、大丈夫。頼むよ』
……ｶﾞﾀﾝ(エレベーター)
立ち番「あんた、初めてじゃないよね？ にじみ出てるよ」
さわ子「ファック」
立ち番「ﾋｭｰ」
……ｶﾞﾀﾝ
立ち番「……チケット」
さわ子「『買いに来た』だけなの。チケットは無いわ」
立ち番「あ？ もしかしてサツ？」
さわ子「サツがボンテージなんて着て潜っかよ」ﾎﾞｿｯ
立ち番「……それもそっか」
ﾋﾟｯ
立ち番『客。ああ、大丈夫。頼むよ』
……ｶﾞﾀﾝ(エレベーター)
立ち番「あんた、初めてじゃないよね？ にじみ出てるよ」
さわ子「ファック」
立ち番「ﾋｭｰ」
……ｶﾞﾀﾝ
46 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:11:55.72 ID:/6PJRA550
47 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:16:36.04 ID:bVYojDJZO
さわ子(この格好も久しぶりね……)
さわ子(地下から響くこの重低音……懐かしいわぁ)ｿﾞｸｿﾞｸ
さわ子(……と。いけない、唯ちゃんに関係する情報を探すのよね)
……ﾁﾝ
さわ子「さて……」
受付の男「……入場二千円。再入場とドリンクは別だ」
さわ子(変わってないわ、ね)
ｽｯ
受付の男「……どーぞ」
さわ子「サンキュー」
隣の男「……」ﾄﾞﾛｯ
さわ子(ああ、やってる目してる)
さわ子(地下から響くこの重低音……懐かしいわぁ)ｿﾞｸｿﾞｸ
さわ子(……と。いけない、唯ちゃんに関係する情報を探すのよね)
……ﾁﾝ
さわ子「さて……」
受付の男「……入場二千円。再入場とドリンクは別だ」
さわ子(変わってないわ、ね)
ｽｯ
受付の男「……どーぞ」
さわ子「サンキュー」
隣の男「……」ﾄﾞﾛｯ
さわ子(ああ、やってる目してる)
48 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:20:47.41 ID:bVYojDJZO
さわ子(……)ﾂｶﾂｶ
隣の男「……俺さぁ」
隣の男「こんな汚ねえコンクリートに囲まれたままで一生終えるのかなあ」ﾄﾞﾛｯ
受付の男「おい、またその話かよ……」
隣の男「だってよぉ……いくらここに逃げて来たってよ。俺の借金は消えないんだぜ」
受付の男「お前……また借りたのかよ。もうキッパリ止めたって言ったじゃねえか！」
隣の男「ダメだよなぁ。ダメなんだよなぁ……ああ」ﾄﾞﾛｯ
受付の男「……」
隣の男「……俺さぁ」
隣の男「こんな汚ねえコンクリートに囲まれたままで一生終えるのかなあ」ﾄﾞﾛｯ
受付の男「おい、またその話かよ……」
隣の男「だってよぉ……いくらここに逃げて来たってよ。俺の借金は消えないんだぜ」
受付の男「お前……また借りたのかよ。もうキッパリ止めたって言ったじゃねえか！」
隣の男「ダメだよなぁ。ダメなんだよなぁ……ああ」ﾄﾞﾛｯ
受付の男「……」
49 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:24:58.64 ID:bVYojDJZO
隣の男「そ、そうだ。そ、お、お前が金を貸してくれないから、俺は仕方なく借金してるんだぞ……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
受付の男「おいおい。お前切れる時間早くねえか？ もしかして、量を増やして……」
隣の男「う、ううっ」ｺﾞｸｺﾞｸ
受付の男「やめろよ！ お前、ソレを買うためにまた借金してるんだろ……いい加減やめろって……」
隣の男「い、いいんだよ。俺なんて、俺なんて」
隣の男「ああっ。落ち着くなあ、やっぱりコレは最高だ」ｺﾞｸｺﾞｸ
隣の男「……」
さわ子(変わってないわ……ね)ﾂｶﾂｶ
受付の男「おいおい。お前切れる時間早くねえか？ もしかして、量を増やして……」
隣の男「う、ううっ」ｺﾞｸｺﾞｸ
受付の男「やめろよ！ お前、ソレを買うためにまた借金してるんだろ……いい加減やめろって……」
隣の男「い、いいんだよ。俺なんて、俺なんて」
隣の男「ああっ。落ち着くなあ、やっぱりコレは最高だ」ｺﾞｸｺﾞｸ
隣の男「……」
さわ子(変わってないわ……ね)ﾂｶﾂｶ
50 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:29:57.30 ID:bVYojDJZO
寝ている男「天使が見える……」ｸﾞﾀｧ
寝ている男「ああっ、最高だ……」
寝ている男「俺を踏んでくれよ、ボンテージの女神様」
寝ている男「……いや、天使だっけ」
寝ている男「ああっ、ヤバい。いいな、あんた」
寝ている男「でも人と話す時には寝そべってちゃいけねえよ。失礼ってもんだ」
寝ている男「いや、俺は女神と話してるんだったよな……」
寝ている男「……」
話しても反応が無い。
どうやら気を失ったようだ。
さわ子「……」
さわ子(ダンスフロアにでも行ってみるかな)
寝ている男「ああっ、最高だ……」
寝ている男「俺を踏んでくれよ、ボンテージの女神様」
寝ている男「……いや、天使だっけ」
寝ている男「ああっ、ヤバい。いいな、あんた」
寝ている男「でも人と話す時には寝そべってちゃいけねえよ。失礼ってもんだ」
寝ている男「いや、俺は女神と話してるんだったよな……」
寝ている男「……」
話しても反応が無い。
どうやら気を失ったようだ。
さわ子「……」
さわ子(ダンスフロアにでも行ってみるかな)
51 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:31:22.08 ID:/6PJRA550
ぶっ飛んだ無駄な会話がMSしてるな
52 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:31:49.81 ID:8I6yjo5yP
>>４６
そうなのか。
よくわからんな。
そうなのか。
よくわからんな。
53 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:35:04.82 ID:bVYojDJZO
フロア移動
さわ子「……」
地味な女性「ねえ、一人？」
地味な女性「お姉さん。私に夜遊び教えてよ……」
地味な女性「今なら誰でもいい気分なんだ。男でも女でも……小学生でも」
地味な女性「ねえ、好きにしていいから……お願い、寂しいの」
さわ子(依存されても困るのよ)
地味な女性「お願い……」
さわ子「……」ﾂｶﾂｶ
さわ子「……」
地味な女性「ねえ、一人？」
地味な女性「お姉さん。私に夜遊び教えてよ……」
地味な女性「今なら誰でもいい気分なんだ。男でも女でも……小学生でも」
地味な女性「ねえ、好きにしていいから……お願い、寂しいの」
さわ子(依存されても困るのよ)
地味な女性「お願い……」
さわ子「……」ﾂｶﾂｶ
54 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:36:43.31 ID:bVYojDJZO
>>52
ムーンライトシンドローム、ってタイトルのPSソフト＞元ネタ
ムーンライトシンドローム、ってタイトルのPSソフト＞元ネタ
55 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:37:49.73 ID:8I6yjo5yP
面白けど、朝までにはスレが落ちそうだな。
56 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:41:35.01 ID:bVYojDJZO
若い男「ねえお姉さん。俺らと一緒に遊ぼうよ」
若い女「三人で～、楽しんじゃう、みたいな～あはっ」
さわ子「ケツの青い餓鬼は腰振って踊ってな」ｼﾞﾛｯ
若い女「ええ～、マジデ～、おこっちゃった～みたいな～きゃはっ」
若い男「フッ、心配すんな俺は最初からお前一筋だぜ」
若い女「きゃはっ」
さわ子「……」ﾂｶﾂｶ
さわ子(やっぱり、なかなか普通に話は聞けないみたいね)
……。
若い女「三人で～、楽しんじゃう、みたいな～あはっ」
さわ子「ケツの青い餓鬼は腰振って踊ってな」ｼﾞﾛｯ
若い女「ええ～、マジデ～、おこっちゃった～みたいな～きゃはっ」
若い男「フッ、心配すんな俺は最初からお前一筋だぜ」
若い女「きゃはっ」
さわ子「……」ﾂｶﾂｶ
さわ子(やっぱり、なかなか普通に話は聞けないみたいね)
……。
57 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:48:00.42 ID:bVYojDJZO
さわ子「ふぅ……ちょっと休憩」ｽｯ
「……ねえあなた」
さわ子「？」
「何か探し物かしら？」
さわ子「……別に」
「くすっ、嘘が下手なんだ。必死に探してるくせに」
さわ子「あぁ？」
「怖くないよ。それも嘘の顔だもの。その辺の餓鬼は騙せても、私は違うわ」
さわ子「……」
「そんなに怖い顔しないで。私、あなたとお友達になりたくて声をかけたの」
「ふふっ、まずは自己紹介ね。私、ヤヨイ。逸島ヤヨイ」
ヤヨイ「あなたは？」
「……ねえあなた」
さわ子「？」
「何か探し物かしら？」
さわ子「……別に」
「くすっ、嘘が下手なんだ。必死に探してるくせに」
さわ子「あぁ？」
「怖くないよ。それも嘘の顔だもの。その辺の餓鬼は騙せても、私は違うわ」
さわ子「……」
「そんなに怖い顔しないで。私、あなたとお友達になりたくて声をかけたの」
「ふふっ、まずは自己紹介ね。私、ヤヨイ。逸島ヤヨイ」
ヤヨイ「あなたは？」
58 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:54:25.24 ID:bVYojDJZO
さわ子「……山中さわ子」
ヤヨイ「へえ、地味な名前。そんな格好からは想像出来ないわね」ｸｽｯ
さわ子「あんた一体、何者？」
ヤヨイ「別に、普通の人間。ふふっ、こういう場所にはよく来るの？」
さわ子「誤魔化さないでちょうだい。私の質問に答えて」
ヤヨイ「はぁ……ちょっと思い通りにならないと、すぐに怒る。人間て勝手よね」
ヤヨイ「……ここじゃあ話にくいわね。上で話しましょう」
ヤヨイ「バーで待ってる。またね、さわ子」ｽﾀｽﾀ
さわ子「あ、ちょっと……！」
ヤヨイ「へえ、地味な名前。そんな格好からは想像出来ないわね」ｸｽｯ
さわ子「あんた一体、何者？」
ヤヨイ「別に、普通の人間。ふふっ、こういう場所にはよく来るの？」
さわ子「誤魔化さないでちょうだい。私の質問に答えて」
ヤヨイ「はぁ……ちょっと思い通りにならないと、すぐに怒る。人間て勝手よね」
ヤヨイ「……ここじゃあ話にくいわね。上で話しましょう」
ヤヨイ「バーで待ってる。またね、さわ子」ｽﾀｽﾀ
さわ子「あ、ちょっと……！」
59 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:56:58.26 ID:1TeTlv4T0
ゲームオーバーのない一本道シナリオで攻略する部分なんか皆無なのに攻略本4種類もってる俺が通りますよ
60 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 01:57:04.79 ID:bVYojDJZO
さわ子「……なんなのよ、もう」
さわ子(バー……ね)
さわ子「……」ｽﾀｽﾀ
さわ子(あ、携帯、電波ないんだ)
さわ子(地下だから当然か……)
さわ子(とにかく、バーへ行かなきゃ。あのヤヨイって言う子……なんか危ない匂いがするのよね)
さわ子(用心しないと……)
さわ子(バー……ね)
さわ子「……」ｽﾀｽﾀ
さわ子(あ、携帯、電波ないんだ)
さわ子(地下だから当然か……)
さわ子(とにかく、バーへ行かなきゃ。あのヤヨイって言う子……なんか危ない匂いがするのよね)
さわ子(用心しないと……)
61 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:03:02.82 ID:bVYojDJZO
バー
さわ子「……」ｽﾀｽﾀ
痩せ細った女「ねえねえ聞いた？ 例の事故の噂」
太った女「ああ～、あの首がちょん切れちゃった事故ね。ちょ～怖い～」ｸｽｸｽ
痩せ細った女「しかも頭が見つかってないんだってね」
太った女「ニュースで写真見たけど、可愛い顔してたのにねえ。私たちには負けるけど～」ｸｽｸｽ
痩せ細った女「大方、誰かが持って帰ったんじゃないの？ ほら、口は使えるわけだから……」ﾆﾔﾆﾔ
太った女「ぎゃはははっ、それありえる～」
痩せ細った女「でしょ～。あ、口と言えばこの前ね……彼がマッサージ店に行った時～……」
……。
さわ子「……」ｽﾀｽﾀ
痩せ細った女「ねえねえ聞いた？ 例の事故の噂」
太った女「ああ～、あの首がちょん切れちゃった事故ね。ちょ～怖い～」ｸｽｸｽ
痩せ細った女「しかも頭が見つかってないんだってね」
太った女「ニュースで写真見たけど、可愛い顔してたのにねえ。私たちには負けるけど～」ｸｽｸｽ
痩せ細った女「大方、誰かが持って帰ったんじゃないの？ ほら、口は使えるわけだから……」ﾆﾔﾆﾔ
太った女「ぎゃはははっ、それありえる～」
痩せ細った女「でしょ～。あ、口と言えばこの前ね……彼がマッサージ店に行った時～……」
……。
62 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:07:03.99 ID:bVYojDJZO
さわ子「……なによ、あの子いないじゃない」ｷｮﾛｷｮﾛ
さわ子「そう言えば、もう一つフロアがあったわよね……そこかしら」
ﾊﾞﾀﾝ
……ﾊﾞﾀﾝ
さわ子「……あ」
ヤヨイ「遅かったのね。あんまり遅いんで逃げたのかと思ってた」
さわ子「あら、指定した場所と違うんじゃないの？」
ヤヨイ「遅いんだもん。さわ子はどんくさいわね、よく言われるでしょ？」
さわ子「……ええ、そりゃあもう」
ヤヨイ「ふふっ、やっぱりね」ｸｽｯ
さわ子(本当に何よ、この子)
さわ子「そう言えば、もう一つフロアがあったわよね……そこかしら」
ﾊﾞﾀﾝ
……ﾊﾞﾀﾝ
さわ子「……あ」
ヤヨイ「遅かったのね。あんまり遅いんで逃げたのかと思ってた」
さわ子「あら、指定した場所と違うんじゃないの？」
ヤヨイ「遅いんだもん。さわ子はどんくさいわね、よく言われるでしょ？」
さわ子「……ええ、そりゃあもう」
ヤヨイ「ふふっ、やっぱりね」ｸｽｯ
さわ子(本当に何よ、この子)
63 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:10:35.50 ID:iNZ+Ti4O0
841ｷﾀ─ｗｗﾍ√ﾚｖｖ～(ﾟ∀ﾟ)─ｗｗﾍ√ﾚｖｖ～─!!
期待してます、しえん
期待してます、しえん
64 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:10:42.00 ID:8I6yjo5yP
完成すれば大作になる予感
65 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:12:06.63 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「それで。見つかった？」
さわ子「……何がよ？」
ヤヨイ「決まってるじゃない。平沢唯に頼まれた事よ」
さわ子「えっ！」
さわ子(今、平沢唯って言った……どうして？)
ヤヨイ「何を驚いているの？ 変なさわ子」ｸｽｯ
さわ子「どうしてあなたが、唯ちゃんの事を知っているのかしら……？」
さわ子「まさか、あなたが犯人？」
ヤヨイ「くすっ。そそっかしいんだね、さわ子は」
さわ子「……何がよ？」
ヤヨイ「決まってるじゃない。平沢唯に頼まれた事よ」
さわ子「えっ！」
さわ子(今、平沢唯って言った……どうして？)
ヤヨイ「何を驚いているの？ 変なさわ子」ｸｽｯ
さわ子「どうしてあなたが、唯ちゃんの事を知っているのかしら……？」
さわ子「まさか、あなたが犯人？」
ヤヨイ「くすっ。そそっかしいんだね、さわ子は」
66 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:15:45.63 ID:/6PJRA550
主人公がさわちゃんになっとる
まあ全員死ぬんですけどね
まあ全員死ぬんですけどね
67 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:19:27.11 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「犯人て、なんの？」
さわ子「それは……」
さわ子(つい勢いで言っちゃったけど……)
ヤヨイ「ふふっ、いいんだよ。私は気にしないから、さわ子とはもう友達だもん」
さわ子「……ねえ。あなたは何を知っているの？」
ヤヨイ「ふふっ、私は全てを知ってるよ。うん、知ってる」
さわ子「……？」
ヤヨイ「でも、私が平沢唯に直接手を下してるわけじゃないのよ。これは全て決まっている事」
ヤヨイ「だから、私たちは何もする必要ないの。ただ黙って運命を受け入れるしかないのよ」
ヤヨイ「私の言ってる事、わかるよね？」
さわ子「それは……」
さわ子(つい勢いで言っちゃったけど……)
ヤヨイ「ふふっ、いいんだよ。私は気にしないから、さわ子とはもう友達だもん」
さわ子「……ねえ。あなたは何を知っているの？」
ヤヨイ「ふふっ、私は全てを知ってるよ。うん、知ってる」
さわ子「……？」
ヤヨイ「でも、私が平沢唯に直接手を下してるわけじゃないのよ。これは全て決まっている事」
ヤヨイ「だから、私たちは何もする必要ないの。ただ黙って運命を受け入れるしかないのよ」
ヤヨイ「私の言ってる事、わかるよね？」
68 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:25:03.05 ID:bVYojDJZO
さわ子「一体何を言って……」
ヤヨイ「いいのよ、わからなくても。無理もない、当たり前の事よ」
さわ子「……もうお喋りも疲れたから単刀直入に聞くわね。唯ちゃんに何をしたのか、これだけ答えなさい！」
ヤヨイ「だから、頭が悪いんだねさわ子は。私は何もしていないってば」
さわ子「減らず口ばっかり……！」
ヤヨイ「怖い顔。いいじゃない、さわ子だって全てを知る人間なんだから」
さわ子「……何ですって？」
ヤヨイ「さわ子だって知っているでしょ。今回の事故の事、平沢唯に今起こっている事の正体が」
さわ子「何を言って……」
ヤヨイ「いいのよ、わからなくても。無理もない、当たり前の事よ」
さわ子「……もうお喋りも疲れたから単刀直入に聞くわね。唯ちゃんに何をしたのか、これだけ答えなさい！」
ヤヨイ「だから、頭が悪いんだねさわ子は。私は何もしていないってば」
さわ子「減らず口ばっかり……！」
ヤヨイ「怖い顔。いいじゃない、さわ子だって全てを知る人間なんだから」
さわ子「……何ですって？」
ヤヨイ「さわ子だって知っているでしょ。今回の事故の事、平沢唯に今起こっている事の正体が」
さわ子「何を言って……」
69 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:29:32.41 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「例えばほら、これ」ｶﾞｻｯ
さわ子「何よそれ……紙袋？」
ヤヨイ「ふふっ、これさわ子にあげる。きっと気に入ると思うよ」ｶﾞｻｯ
さわ子「重い……それに、なんだか手触りが気持ち悪い……」ﾍﾞﾁｬｯ
さわ子「一体これは……？」ｶｻｯ
ヤヨイ「ふふっ、わかるでしょ？」
さわ子(暗くて、よくわからないわね)
ヤヨイ「ほら、今持っているのが耳の辺り。綺麗な髪の毛してるでしょ？」ｸｽｯ
さわ子(まさか……)
人の頭？
さわ子「何よそれ……紙袋？」
ヤヨイ「ふふっ、これさわ子にあげる。きっと気に入ると思うよ」ｶﾞｻｯ
さわ子「重い……それに、なんだか手触りが気持ち悪い……」ﾍﾞﾁｬｯ
さわ子「一体これは……？」ｶｻｯ
ヤヨイ「ふふっ、わかるでしょ？」
さわ子(暗くて、よくわからないわね)
ヤヨイ「ほら、今持っているのが耳の辺り。綺麗な髪の毛してるでしょ？」ｸｽｯ
さわ子(まさか……)
人の頭？
70 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:34:25.05 ID:bVYojDJZO
さわ子「ひ、ひいいいっ！」ﾊﾞｯ
……ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
ｶﾞｻｯ
ヤヨイ「あ～あ、中身がはみ出ちゃった。全く、さわ子は乱暴なんだから」ｶﾞｻｯ
ヤヨイ「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
さわ子「な、な、生首を撫でて……お、おかしいわよアンタ！」
ヤヨイ「さわ子なら知ってるでしょ。この袋の中が首だって事、忘れたの？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
さわ子「……もしかしてその首は。唯ちゃんにそっくりなあの……」
ヤヨイ「ほら知ってた。それを投げるなんてひどいよ。こんなに可愛い顔してるのに」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
さわ子「……アンタおかしい。確実に変よ」
……ｺﾞﾛﾝｺﾞﾛﾝ
ｶﾞｻｯ
ヤヨイ「あ～あ、中身がはみ出ちゃった。全く、さわ子は乱暴なんだから」ｶﾞｻｯ
ヤヨイ「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
さわ子「な、な、生首を撫でて……お、おかしいわよアンタ！」
ヤヨイ「さわ子なら知ってるでしょ。この袋の中が首だって事、忘れたの？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
さわ子「……もしかしてその首は。唯ちゃんにそっくりなあの……」
ヤヨイ「ほら知ってた。それを投げるなんてひどいよ。こんなに可愛い顔してるのに」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ
さわ子「……アンタおかしい。確実に変よ」
71 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:35:51.40 ID:/6PJRA550
あれ…おもらしは？
72 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:39:04.00 ID:bVYojDJZO
さわ子「その首……唯ちゃんと何か関係があるの！？」
ヤヨイ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
さわ子「答えなさい！」
ヤヨイ「もう、知ってるくせに」
さわ子「またそれ……私は何も知らないの。それが唯ちゃんと関係がある事だったら、私は……」
さわ子「私は一刻も早くそれを唯ちゃんに教えてあげないと」
ヤヨイ「唯ちゃんに？ それは無理よ。だってあなた、ここで死んじゃうんですもの」
さわ子「……は？」
ヤヨイ「あなたは全てを知りながら。唯ちゃんは何も知らないままに」
死ぬの
ヤヨイ「……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
さわ子「答えなさい！」
ヤヨイ「もう、知ってるくせに」
さわ子「またそれ……私は何も知らないの。それが唯ちゃんと関係がある事だったら、私は……」
さわ子「私は一刻も早くそれを唯ちゃんに教えてあげないと」
ヤヨイ「唯ちゃんに？ それは無理よ。だってあなた、ここで死んじゃうんですもの」
さわ子「……は？」
ヤヨイ「あなたは全てを知りながら。唯ちゃんは何も知らないままに」
死ぬの
73 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:44:33.59 ID:bVYojDJZO
さわ子「死ぬって……ちょっと！」
ヤヨイ「残念、もう時間みたい」
？「……」ｶﾁｯ
さわ子「えっ」
ヤヨイ「さよなら、さわ子」
ﾎﾞｵｵｫｫ！
ぎゃあああああぁぁぁ
ヤヨイ「ふふっ綺麗な炎」
ヤヨイ「でも、やっぱりスミオが一番綺麗に燃えた……」ｸｽｸｽ
……ｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ
ヤヨイ「唯……」
……。
ヤヨイ「残念、もう時間みたい」
？「……」ｶﾁｯ
さわ子「えっ」
ヤヨイ「さよなら、さわ子」
ﾎﾞｵｵｫｫ！
ぎゃあああああぁぁぁ
ヤヨイ「ふふっ綺麗な炎」
ヤヨイ「でも、やっぱりスミオが一番綺麗に燃えた……」ｸｽｸｽ
……ｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ
ヤヨイ「唯……」
……。
74 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:51:49.70 ID:bVYojDJZO
『……こちら現場です。身元の確認が終わっております……』
『焼死したのは冬葉スミオさん、今回のイベントを主催していたとの情報がはいっておりますが、詳しい事はまだわかっていません』
『また、イベントに参加していた他一名も死亡が確認されていますが、まだ身元はわかっておりません』
『証言によると、女性のようですが……詳しい事がわかり次第お知らせします。以上、中継現場からでした』
憂「……ボヤ騒ぎで死んじゃったなんて、怖いね」
唯「結構近くだもんね。夜の繁華街の辺りだからあまり馴染みはないけど……」
唯(さわちゃん大丈夫かな。なんだか不安だよ……)
憂「お姉ちゃん？」
『焼死したのは冬葉スミオさん、今回のイベントを主催していたとの情報がはいっておりますが、詳しい事はまだわかっていません』
『また、イベントに参加していた他一名も死亡が確認されていますが、まだ身元はわかっておりません』
『証言によると、女性のようですが……詳しい事がわかり次第お知らせします。以上、中継現場からでした』
憂「……ボヤ騒ぎで死んじゃったなんて、怖いね」
唯「結構近くだもんね。夜の繁華街の辺りだからあまり馴染みはないけど……」
唯(さわちゃん大丈夫かな。なんだか不安だよ……)
憂「お姉ちゃん？」
75 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 02:58:08.60 ID:bVYojDJZO
唯(ううん、さわちゃんならきっと大丈夫だよ)
唯(大丈夫……だよね)
憂「……」
次の日、さわちゃんが死んだというニュースを学校で聞きました。
死因は焼死。
昨日のニュースの中継現場で死んでいたのが、さわちゃんでした。
そして、ニュースと同時にこんな噂も聞きました。
証言をしていた人は『生首が袋に入っているのを見た』とも証言していたみたいですが……。
いくら現場を探しても、そんな物は見つからなかったという事です。
ああ、怖いなあ。
帰りの空には、満月がちょっと欠けた月が浮かんでいました。
月の狂気は、まだ終わらないのでしょうか？
私には、まだ何もわかりません。
……。
唯(大丈夫……だよね)
憂「……」
次の日、さわちゃんが死んだというニュースを学校で聞きました。
死因は焼死。
昨日のニュースの中継現場で死んでいたのが、さわちゃんでした。
そして、ニュースと同時にこんな噂も聞きました。
証言をしていた人は『生首が袋に入っているのを見た』とも証言していたみたいですが……。
いくら現場を探しても、そんな物は見つからなかったという事です。
ああ、怖いなあ。
帰りの空には、満月がちょっと欠けた月が浮かんでいました。
月の狂気は、まだ終わらないのでしょうか？
私には、まだ何もわかりません。
……。
76 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:02:19.39 ID:bVYojDJZO
変嫉 HENSHITU
77 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:05:20.76 ID:bVYojDJZO
唯「あ、あずにゃ～ん！」ｷﾞｭｯ
梓「にゃあ」
律「相変わらず仲がいいな～お二人さんは」
唯「えへへ～、あずにゃんあずにゃん」ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ
梓「にゃあにゃあ」
律「もう将来は結婚だな結婚」
梓「にゃあ」
唯「えへへ～、ありがとう……あれ、名前なんだっけ」
梓「にゃあ」
唯「でもあずにゃんがいればいいや！」ｷﾞｭｯ
梓「にゃあ～」
～～～～
梓「にゃあ」
律「相変わらず仲がいいな～お二人さんは」
唯「えへへ～、あずにゃんあずにゃん」ｷﾞｭｯｷﾞｭｯ
梓「にゃあにゃあ」
律「もう将来は結婚だな結婚」
梓「にゃあ」
唯「えへへ～、ありがとう……あれ、名前なんだっけ」
梓「にゃあ」
唯「でもあずにゃんがいればいいや！」ｷﾞｭｯ
梓「にゃあ～」
～～～～
78 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:07:23.63 ID:/6PJRA550
今の夢題か
タイトルコールも好きだったわ
タイトルコールも好きだったわ
79 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:09:13.11 ID:bVYojDJZO
澪「唯！」
唯「わっ、いきなりどうしたの澪ちゃん？」
澪「唯のために詩を作ったんだ！ 聞いてくれ」
唯「えっ、本当に！？」
澪「ああっ。これを書いている途中、窓から火吹きドラゴンの群れに襲われてな」
唯「え……」
澪「燃えないパピルス印が施された紙だったからよかったものの、危うく詩が灰になるとこだったよ」
唯「あ、あの～……澪ちゃん？」
唯「わっ、いきなりどうしたの澪ちゃん？」
澪「唯のために詩を作ったんだ！ 聞いてくれ」
唯「えっ、本当に！？」
澪「ああっ。これを書いている途中、窓から火吹きドラゴンの群れに襲われてな」
唯「え……」
澪「燃えないパピルス印が施された紙だったからよかったものの、危うく詩が灰になるとこだったよ」
唯「あ、あの～……澪ちゃん？」
80 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:13:12.91 ID:J5SoRj3RO
須田ゲー一度はやってみたいけど、別にクソゲーマニアでもない俺にはなかなか踏み出せない
81 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:13:20.66 ID:bVYojDJZO
澪「あ、でも安心しろ！ 使ったインクは大悪魔会でも評判の虹色インクなんだ！」
唯「……はぁ。それはすごいねぇ……」ｷｮﾄﾝ
澪「ふふっ、愛しい愛しい唯のために、498年間眠らずに作った甲斐があったというものだ」
唯(澪ちゃん、今日は寝てないのかな？ それとも、言葉は詩の影響かな？)
澪「じゃあ読むぞ、聞いて下さい！」
澪「еЙφΡΓゐゐゐΦλАА」
～～～～～～
唯「……はぁ。それはすごいねぇ……」ｷｮﾄﾝ
澪「ふふっ、愛しい愛しい唯のために、498年間眠らずに作った甲斐があったというものだ」
唯(澪ちゃん、今日は寝てないのかな？ それとも、言葉は詩の影響かな？)
澪「じゃあ読むぞ、聞いて下さい！」
澪「еЙφΡΓゐゐゐΦλАА」
～～～～～～
82 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:15:29.84 ID:/6PJRA550
電破じゃねーかｗｗ
83 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:15:47.47 ID:mDE6vcccO
ゲーム知らんが支援
84 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:16:24.41 ID:/6PJRA550
85 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:18:26.91 ID:bVYojDJZO
純「あっ、お姉ちゃんおかえりなさい！」
唯「ただいま純。今日のご飯はな～に？」
純「ふふっ、お姉ちゃんの大好きなカレーとチーズケーキの甘辛焼きだよ」
唯「やったあ！」
純「早く手を洗って来てね。お料理冷めちゃうからさ」
唯「は～い」
憂「お姉ちゃん、アイス食べる？」
唯「うん、食べる食べる～」
憂「えへへ、やっぱりお姉ちゃんはアイスだよねはい」
憂「美味しい？」
唯「美味しい～」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
純「よかったぁ、お姉ちゃんのために朝から頑張って料理してたんだよ！」
唯「えへへ～、私は幸せ者だな～」
唯「ただいま純。今日のご飯はな～に？」
純「ふふっ、お姉ちゃんの大好きなカレーとチーズケーキの甘辛焼きだよ」
唯「やったあ！」
純「早く手を洗って来てね。お料理冷めちゃうからさ」
唯「は～い」
憂「お姉ちゃん、アイス食べる？」
唯「うん、食べる食べる～」
憂「えへへ、やっぱりお姉ちゃんはアイスだよねはい」
憂「美味しい？」
唯「美味しい～」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
純「よかったぁ、お姉ちゃんのために朝から頑張って料理してたんだよ！」
唯「えへへ～、私は幸せ者だな～」
86 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:22:23.26 ID:bVYojDJZO
唯「ねえ純」
憂「違うよ、私は憂だよ？」
唯「あ、ごめんね憂……」
純「は？ なに言ってるのお姉ちゃん。憂ちゃんはクラスメートでしょ」
唯「ああ、そうだったね……あれ、そうだっけ？」
純「そうだよ」
憂「そうだよ」
純「お姉ちゃんに近付くあんな奴なんて」
憂「死んじゃえばいいんだよ」
唯「う～ん……あ、ねえ」
「な～に、お姉ちゃん」
唯「妹の名前って……何て言ったっけ？」
「ふふっ、それはね」
～～～～～～
憂「違うよ、私は憂だよ？」
唯「あ、ごめんね憂……」
純「は？ なに言ってるのお姉ちゃん。憂ちゃんはクラスメートでしょ」
唯「ああ、そうだったね……あれ、そうだっけ？」
純「そうだよ」
憂「そうだよ」
純「お姉ちゃんに近付くあんな奴なんて」
憂「死んじゃえばいいんだよ」
唯「う～ん……あ、ねえ」
「な～に、お姉ちゃん」
唯「妹の名前って……何て言ったっけ？」
「ふふっ、それはね」
～～～～～～
87 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:24:34.67 ID:HbOyce0B0
続き気になる・・・支援
88 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:29:43.18 ID:bVYojDJZO
唯「……あれ。ここ、どこ？」
唯「……そっか。家に私帰る途中だっけ」ｽﾀｽﾀ
唯「ん、あれ～。あずにゃん、こんな所で何してるの」
梓「あ、あはははっ。唯先輩、今お帰りですか、あははっおかえりなさい」
唯「ん～……あずにゃんどうしたのその格好。なんか赤黒い液体みたいなのが付着してるげと」
梓「何でもない、何でもないですよ。あはははははっ」
唯「ずいぶん楽しそうだね～」
梓「あはははっ、そりゃあもう」
唯「……そっか。家に私帰る途中だっけ」ｽﾀｽﾀ
唯「ん、あれ～。あずにゃん、こんな所で何してるの」
梓「あ、あはははっ。唯先輩、今お帰りですか、あははっおかえりなさい」
唯「ん～……あずにゃんどうしたのその格好。なんか赤黒い液体みたいなのが付着してるげと」
梓「何でもない、何でもないですよ。あはははははっ」
唯「ずいぶん楽しそうだね～」
梓「あはははっ、そりゃあもう」
89 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:33:55.41 ID:YYL9pUFM0
あの伝説的クソゲーでSS とは…
やりおる
やりおる
90 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:35:06.24 ID:bVYojDJZO
唯「でもあずにゃん、私の家の方から来たよね？」
梓「あははっ、それがどうかしましたか？ しましたか？」ｹﾗｹﾗ
唯「えっと……あ、もしかして憂と遊んでた？」
梓「遊んでたわけじゃないですよ、あはははっ。むしろ、助けてあげたんですよ」
唯「？ どういう事？」
梓「唯先輩自分で言ってたじゃないですか。妹にばっかり頼ってちゃ自立出来ない～って。あははっ」ｹﾗｹﾗ
唯「う、うん。確かに言ってたけど……」
梓「あははっ、だからね。そんな唯先輩の手助けですよ。あははっ、いやあ大変でしたよ」
梓「とにかく抵抗が激しくてね、私もちょっと傷になっちゃいましたよ。あはははっ」ｹﾗｹﾗ
梓「あははっ、それがどうかしましたか？ しましたか？」ｹﾗｹﾗ
唯「えっと……あ、もしかして憂と遊んでた？」
梓「遊んでたわけじゃないですよ、あはははっ。むしろ、助けてあげたんですよ」
唯「？ どういう事？」
梓「唯先輩自分で言ってたじゃないですか。妹にばっかり頼ってちゃ自立出来ない～って。あははっ」ｹﾗｹﾗ
唯「う、うん。確かに言ってたけど……」
梓「あははっ、だからね。そんな唯先輩の手助けですよ。あははっ、いやあ大変でしたよ」
梓「とにかく抵抗が激しくてね、私もちょっと傷になっちゃいましたよ。あはははっ」ｹﾗｹﾗ
91 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:39:27.31 ID:bVYojDJZO
唯「傷に……？」
梓「ええっ。ほら、ここ。引っ掻かれちゃいましたよ、痛い痛い痛いあはははっ」ｹﾗｹﾗ
梓「まあ、三、四回刺したら大人しくなりましたけどね。あははは」
唯「え……」
梓「いやあ、意外と奥まで刺さんないもんですね。憂の奴、痛い痛いって叫んでましたよ」ｹﾗｹﾗ
唯「あずにゃん、もしかして……」
梓「あはははっ。まあ、これで唯先輩も晴れて一人暮らしですよ。よかったですね～あはははっ」ｹﾗｹﾗ
唯「あず……さ……」
梓「ええっ。ほら、ここ。引っ掻かれちゃいましたよ、痛い痛い痛いあはははっ」ｹﾗｹﾗ
梓「まあ、三、四回刺したら大人しくなりましたけどね。あははは」
唯「え……」
梓「いやあ、意外と奥まで刺さんないもんですね。憂の奴、痛い痛いって叫んでましたよ」ｹﾗｹﾗ
唯「あずにゃん、もしかして……」
梓「あはははっ。まあ、これで唯先輩も晴れて一人暮らしですよ。よかったですね～あはははっ」ｹﾗｹﾗ
唯「あず……さ……」
92 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:41:33.80 ID:/6PJRA550
殺す
殺さない
殺さない
93 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:43:03.14 ID:bVYojDJZO
梓「あ、ついでにね。隣のおばあちゃん……なんて言いましたっけか、あはははっ」
唯「ま、まさか……」
梓「まさに骨と皮でしたからね、あははっ。干物に包丁いれてるみたいで、アレはアレで楽しかったですよ」ｹﾗｹﾗ
唯「……」
唯「よくも私の大切なモノを……」
梓「あはははっ、言ったじゃないですか。手助けだって」
梓「これで唯先輩は立派な大人になったんですよ～」ｹﾗｹﾗ
唯「ま、まさか……」
梓「まさに骨と皮でしたからね、あははっ。干物に包丁いれてるみたいで、アレはアレで楽しかったですよ」ｹﾗｹﾗ
唯「……」
唯「よくも私の大切なモノを……」
梓「あはははっ、言ったじゃないですか。手助けだって」
梓「これで唯先輩は立派な大人になったんですよ～」ｹﾗｹﾗ
94 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:46:31.28 ID:bVYojDJZO
→殺す
殺さない
唯「……殺してやる」ｽｯ
梓「あはははっ、あははははっ」ｹﾗｹﾗ
唯「お前なんか……こうして……！」ｻﾞｸｯ
梓「痛い、痛いですょぉ……唯先輩ぃ……」ｹﾗｹﾗ
唯「うるさい！ 死ね！ 私の大切なモノ……返せっ！」ﾄﾞｽｯ
梓「うっ……」ｶﾞｸｯ
唯「……」
～～～～～～
殺さない
唯「……殺してやる」ｽｯ
梓「あはははっ、あははははっ」ｹﾗｹﾗ
唯「お前なんか……こうして……！」ｻﾞｸｯ
梓「痛い、痛いですょぉ……唯先輩ぃ……」ｹﾗｹﾗ
唯「うるさい！ 死ね！ 私の大切なモノ……返せっ！」ﾄﾞｽｯ
梓「うっ……」ｶﾞｸｯ
唯「……」
～～～～～～
95 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:51:12.06 ID:bVYojDJZO
……ﾘﾘﾘﾘ
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
唯「う、う～ん……」
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
ﾋﾟｯ
唯『も、もしも～し……』
梓『唯先輩。今何時かわかりますでしょうか～？』
唯『う、う～ん。誰……？』
梓『寝ぼけないで下さいよ。梓ですよ梓』
唯『ああ～、あずにゃん～……むにゃむにゃ』
梓『ハァ。約束の時間、とっくに過ぎてますよ』
唯『んむ……やくそ……ハッ！』ｶﾞﾊﾞｯ
唯『うわあぁぁ！ 完全に寝過ごしたよぉ！』ﾜﾀﾜﾀ
梓『ハァ……そんな事だろうと思ってましたよ』
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
唯「う、う～ん……」
ﾋﾟﾘﾘﾘﾘ
ﾋﾟｯ
唯『も、もしも～し……』
梓『唯先輩。今何時かわかりますでしょうか～？』
唯『う、う～ん。誰……？』
梓『寝ぼけないで下さいよ。梓ですよ梓』
唯『ああ～、あずにゃん～……むにゃむにゃ』
梓『ハァ。約束の時間、とっくに過ぎてますよ』
唯『んむ……やくそ……ハッ！』ｶﾞﾊﾞｯ
唯『うわあぁぁ！ 完全に寝過ごしたよぉ！』ﾜﾀﾜﾀ
梓『ハァ……そんな事だろうと思ってましたよ』
96 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:54:38.30 ID:bVYojDJZO
梓『で、あとどれくらいで来れますか？』
唯『さ、さんじゅう……いや、20分で行くよ！』ﾜﾀﾜﾀ
梓『全く、人がどれだけ待っているかわかってるんですかね……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ』
唯『わ、わかったよ～。何か甘いもの奢るからさ！』
梓『デザートだけじゃなくて、ランチも奢ってもらわないと納得出来ませんね』ﾌﾟｲｯ
唯『わかったぁ！ それでいいからあ！』
梓『ふふっ、約束しましたからね。じゃあ20分後に……』
唯『さ、さんじゅう……いや、20分で行くよ！』ﾜﾀﾜﾀ
梓『全く、人がどれだけ待っているかわかってるんですかね……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ』
唯『わ、わかったよ～。何か甘いもの奢るからさ！』
梓『デザートだけじゃなくて、ランチも奢ってもらわないと納得出来ませんね』ﾌﾟｲｯ
唯『わかったぁ！ それでいいからあ！』
梓『ふふっ、約束しましたからね。じゃあ20分後に……』
97 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 03:59:16.66 ID:bVYojDJZO
唯『うん！ あ、じゃあ駅前にある洋服屋さんで待ってて？』
梓『はい。では洋服屋「にゃんにゃん」で待ってます。失礼』ﾌﾟﾂｯ
ﾂｰﾂｰ
唯「……にゃんにゃん？ 私、そのお店知らないんだけどなぁ」
唯「と、とにかく！ 駅に向かってダッシュ！」ﾀﾀﾀｯ
梓『はい。では洋服屋「にゃんにゃん」で待ってます。失礼』ﾌﾟﾂｯ
ﾂｰﾂｰ
唯「……にゃんにゃん？ 私、そのお店知らないんだけどなぁ」
唯「と、とにかく！ 駅に向かってダッシュ！」ﾀﾀﾀｯ
98 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:01:23.12 ID:bVYojDJZO
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
振り返る
唯「……」ｸﾙｯ
唯「誰もいない……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯(ううっ、無視無視……！)
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
振り返る
唯「……」ｸﾙｯ
唯「誰もいない……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯(ううっ、無視無視……！)
99 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:05:07.27 ID:bVYojDJZO
ホームレス「ようお嬢ちゃん。どこ行くんだよ」
唯(ひいっ！ なんか来たぁ！)
ホームレス「俺も一緒に連れてってくれよ、なあ。いいだろ？」
唯(し、知らんぷり知らんぷり)ﾀﾀﾀｯ
ホームレス「……ちっ」
唯「はぁ、はぁ……」
唯(なんだろう、怖いよこの街。前はこんなんじゃなかったのに……)
デブ男「ふ、ふひゅひゅひゅ。女子高生だぁ～。き、きみ、か、かぁわいいね～」
唯(うわぁ……)
唯(ひいっ！ なんか来たぁ！)
ホームレス「俺も一緒に連れてってくれよ、なあ。いいだろ？」
唯(し、知らんぷり知らんぷり)ﾀﾀﾀｯ
ホームレス「……ちっ」
唯「はぁ、はぁ……」
唯(なんだろう、怖いよこの街。前はこんなんじゃなかったのに……)
デブ男「ふ、ふひゅひゅひゅ。女子高生だぁ～。き、きみ、か、かぁわいいね～」
唯(うわぁ……)
100 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:09:06.61 ID:bVYojDJZO
デブ男「ね、ねぇねぇ。これから一緒にデートしなぁい？」
デブ男「ボクお金いっぱい持ってるんだあ～。な、なんでも好きな物食べさせてあげるよ。ど、でふゅふゅふゅ」
唯(こ、怖い。また逃げ……)
デブ男「……逃げようなんて思わない方がいいよ。ボク、怒ったら何するかわからないから……」
デブ男「なぁ～んちゃって。うひゅ。うひゅひゅひゅひゅ～！」
唯「……」ｶﾞｸｶﾞｸ
唯(ど、どうしよう……)
デブ男「ボクお金いっぱい持ってるんだあ～。な、なんでも好きな物食べさせてあげるよ。ど、でふゅふゅふゅ」
唯(こ、怖い。また逃げ……)
デブ男「……逃げようなんて思わない方がいいよ。ボク、怒ったら何するかわからないから……」
デブ男「なぁ～んちゃって。うひゅ。うひゅひゅひゅひゅ～！」
唯「……」ｶﾞｸｶﾞｸ
唯(ど、どうしよう……)
101 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:13:57.58 ID:bVYojDJZO
唯(そういえば憂が言ってたっけ。護身術の一つで……よしっ！)
唯「あ、あの……」
デブ男「うっひょ～。か、可愛い声えぇ。いいねえ、ま、ますます気に入っちゃった。デュフ」
唯「ど、どこに連れていってくれるんですか？」
デブ男「ど～こでもいいよぉ！ ぼ、ボクお金たくさんだから……」
唯「そ、そうですか。とにかく行きましょう、ね？」ﾆｯｺﾘ
デブ男「うっひょ～！ デートだデートだ！」
唯(とりあえず、足の届く位置をキープしてと……)
唯「あ、あの……」
デブ男「うっひょ～。か、可愛い声えぇ。いいねえ、ま、ますます気に入っちゃった。デュフ」
唯「ど、どこに連れていってくれるんですか？」
デブ男「ど～こでもいいよぉ！ ぼ、ボクお金たくさんだから……」
唯「そ、そうですか。とにかく行きましょう、ね？」ﾆｯｺﾘ
デブ男「うっひょ～！ デートだデートだ！」
唯(とりあえず、足の届く位置をキープしてと……)
102 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:14:07.51 ID:/6PJRA550
延髄蹴りだ
103 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:16:02.08 ID:Hj44g1dc0
この流れはウラカン・ラナじゃね？
104 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:18:23.88 ID:bVYojDJZO
唯「あ、あの～」ｽｯ
デブ男「んっ。な、なんだい～」
唯「え……」
デブ男「え？」
唯「えいっ！」
ｷｰﾝ！
デブ男「う、ううっ……な、何するんだよぉ……ぐっ」ドサッ
唯「ご、ごめんなさいっ！」
デブ男「ち、ちくしょう。待て……待てよぉ……ううっ」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
唯(よかった。ちゃんと当たったみたい)
唯(やっぱり最近おかしいよ……)ﾀﾀﾀｯ
デブ男「んっ。な、なんだい～」
唯「え……」
デブ男「え？」
唯「えいっ！」
ｷｰﾝ！
デブ男「う、ううっ……な、何するんだよぉ……ぐっ」ドサッ
唯「ご、ごめんなさいっ！」
デブ男「ち、ちくしょう。待て……待てよぉ……ううっ」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
唯(よかった。ちゃんと当たったみたい)
唯(やっぱり最近おかしいよ……)ﾀﾀﾀｯ
105 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:24:47.71 ID:bVYojDJZO
SAVE
アラマタ「おや、今夜はここまでですか」
アラマタ「……はい、セーブ完了です」
アラマタ「いやあ、しかしアレですねえ。ここまで進めた物語が……起きたら、パッと。全部消えている、な～んて」
アラマタ「夢から覚めたら、そこには。何もないただの余白スペースがあなたの前に」
アラマタ「……ふふっ、私にはどうする事も出来ませんからね」
アラマタ「こんな時間までお付き合いありがとうございました」
アラマタ「では……アラまた」
アラマタ「おや、今夜はここまでですか」
アラマタ「……はい、セーブ完了です」
アラマタ「いやあ、しかしアレですねえ。ここまで進めた物語が……起きたら、パッと。全部消えている、な～んて」
アラマタ「夢から覚めたら、そこには。何もないただの余白スペースがあなたの前に」
アラマタ「……ふふっ、私にはどうする事も出来ませんからね」
アラマタ「こんな時間までお付き合いありがとうございました」
アラマタ「では……アラまた」
106 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:26:22.14 ID:/6PJRA550
いきなりアラマタわろた
乙ー
ぜひとも続き読みたい
だれか保守しとくれ
乙ー
ぜひとも続き読みたい
だれか保守しとくれ
107 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:29:46.77 ID:bUDNTszoO
ゲームやったことないけど気になるな 乙
108 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:34:38.86 ID:DF56jIVOO
怖い
捕手
捕手
109 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:39:13.20 ID:/6PJRA550
クロックタワー(3以外)と同じ会社って言ったらみんな分かるのかな
9割の人がクソゲー認定するが
前作が良作だから結構売れたという
9割の人がクソゲー認定するが
前作が良作だから結構売れたという
110 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 04:47:11.16 ID:iNZ+Ti4O0
乙ー
デブ男で無限ループになったのは俺だけじゃない筈
デブ男で無限ループになったのは俺だけじゃない筈
111 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 05:15:52.25 ID:/6PJRA550
ルミの声優は北都南
112 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 05:35:18.50 ID:YYL9pUFM0
乙！
クソゲーだが俺は好きだったぜムーンライト
あの電波ゆんゆんサイコさんな感じと
エンディングテーマ曲がすごく印象に残ってる
まっ逆さまに落ちてぇ～
（中略）
あなたは海の底～♪
クソゲーだが俺は好きだったぜムーンライト
あの電波ゆんゆんサイコさんな感じと
エンディングテーマ曲がすごく印象に残ってる
まっ逆さまに落ちてぇ～
（中略）
あなたは海の底～♪
113 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 05:48:55.69 ID:/6PJRA550
114 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 06:18:38.60 ID:TGUoTY5mO
原作しらんがほしゅ
115 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 07:13:56.08 ID:/6PJRA550
ほ
116 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 08:34:51.87 ID:J5SoRj3RO
ほ
117 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 08:55:58.44 ID:/6PJRA550
しゅ
118 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 09:22:33.38 ID:8I6yjo5yP
ほっしゅっしゅ
119 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 09:48:59.27 ID:zFRlR/8OO
どういうことか全然わからんけど保守
120 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:12:21.98 ID:bVYojDJZO
駅前
唯「はあ～っ。やっと着いたよ、も～」
唯「あずにゃんはどこだろう。探さないと……」
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
『……ただいまこの電話は、電波が届かない所にあるか、電源が……』
唯「あれっ。おかしいな……出ない」
唯「……まあいいや。なんとかなるよね？」ﾀﾀﾀｯ
唯「はあ～っ。やっと着いたよ、も～」
唯「あずにゃんはどこだろう。探さないと……」
ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
『……ただいまこの電話は、電波が届かない所にあるか、電源が……』
唯「あれっ。おかしいな……出ない」
唯「……まあいいや。なんとかなるよね？」ﾀﾀﾀｯ
121 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:17:14.96 ID:bVYojDJZO
ショップ、にゃんにゃん前
梓「もう、完全に遅刻ですよ！ もう30分も経ってるじゃないですかっ！」ﾌﾟﾝｽｶ
唯「ご、ごめんね～。ちょっと来る前にトラブルがあってさ～……ホントごめん」
梓「もう、あらかた買い物し終わっちゃいましたよ。お腹すいちゃいました」ｸﾞｳｳ
唯「ご飯……食べよっか？」
梓「はいっ」
唯「あれっ、そう言えばさ……」
選択肢
律ちゃんは来てないの？
澪ちゃんはどこにいるの？
ムギちゃんはどこ？
梓「もう、完全に遅刻ですよ！ もう30分も経ってるじゃないですかっ！」ﾌﾟﾝｽｶ
唯「ご、ごめんね～。ちょっと来る前にトラブルがあってさ～……ホントごめん」
梓「もう、あらかた買い物し終わっちゃいましたよ。お腹すいちゃいました」ｸﾞｳｳ
唯「ご飯……食べよっか？」
梓「はいっ」
唯「あれっ、そう言えばさ……」
選択肢
律ちゃんは来てないの？
澪ちゃんはどこにいるの？
ムギちゃんはどこ？
122 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:18:00.50 ID:qN0EWBjF0
律ちゃん
123 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:26:12.75 ID:bVYojDJZO
唯「律ちゃんは来てないの？」
梓「律先輩？ さあ、さっきまで一緒に洋服を見てましたけど……いつの間にか」
唯「ええっ！？」
梓「まあ、あの人なら大丈夫ですよ。それよりご飯ご飯～」
唯「そ、それはちょっと気になっちゃうよ～。私、探しに行ってくるよ！」
梓「つ～か～れ～ま～し～た～」ｲﾔｲﾔ
唯「……もう。あずにゃんはそこのファミレスで好きな物食べてていいからさ」
梓「本当ですかっ！」
梓「律先輩？ さあ、さっきまで一緒に洋服を見てましたけど……いつの間にか」
唯「ええっ！？」
梓「まあ、あの人なら大丈夫ですよ。それよりご飯ご飯～」
唯「そ、それはちょっと気になっちゃうよ～。私、探しに行ってくるよ！」
梓「つ～か～れ～ま～し～た～」ｲﾔｲﾔ
唯「……もう。あずにゃんはそこのファミレスで好きな物食べてていいからさ」
梓「本当ですかっ！」
124 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:29:10.77 ID:bVYojDJZO
唯「うん。待っててね」
梓「えへへっ、じゃあ……私行ってますね～」ﾀﾀﾀﾀｯ
唯「……あんなにワガママだったかな～。あずにゃんて」
唯「まあ、遅刻した私が悪いんだけどさ。さ、りっちゃん探さないと」ｽﾀｽﾀ
ｽﾀｽﾀ
ｽﾀｽﾀ
唯「……」
唯「あ、りっちゃん。お～いお～い」
律「……」
梓「えへへっ、じゃあ……私行ってますね～」ﾀﾀﾀﾀｯ
唯「……あんなにワガママだったかな～。あずにゃんて」
唯「まあ、遅刻した私が悪いんだけどさ。さ、りっちゃん探さないと」ｽﾀｽﾀ
ｽﾀｽﾀ
ｽﾀｽﾀ
唯「……」
唯「あ、りっちゃん。お～いお～い」
律「……」
125 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:32:28.45 ID:bVYojDJZO
唯「よかった、見つかって～。楽器屋さんにいたんだね～」
律「あ、ああ……まあな」
唯「遅れちゃってごめんね～。あ、あずにゃんならあそこのファミレスでご飯食べてるよ」
律「梓……？ ああ、あの梓か」
唯「えっ？」
律「ファミレス、行くか」
唯「う、うん……」
唯「あ、ま、待ってよりっちゃ～ん」ﾀﾀﾀﾀｯ
律「あ、ああ……まあな」
唯「遅れちゃってごめんね～。あ、あずにゃんならあそこのファミレスでご飯食べてるよ」
律「梓……？ ああ、あの梓か」
唯「えっ？」
律「ファミレス、行くか」
唯「う、うん……」
唯「あ、ま、待ってよりっちゃ～ん」ﾀﾀﾀﾀｯ
126 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:36:14.94 ID:bVYojDJZO
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
律「……梓いないじゃん」
唯「あれ～。おかしいな、そんなはずは無いんだけど」
ｼｰﾝ
律「というか……誰もいないな。お客も、店員も」
唯「そんな……」
律「はあっ。ここにいても仕方ないな、出ようぜ」
唯「う、うん。どこ行っちゃったんだろうね」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
……。
律「……梓いないじゃん」
唯「あれ～。おかしいな、そんなはずは無いんだけど」
ｼｰﾝ
律「というか……誰もいないな。お客も、店員も」
唯「そんな……」
律「はあっ。ここにいても仕方ないな、出ようぜ」
唯「う、うん。どこ行っちゃったんだろうね」
ｶﾗﾝｶﾗﾝ
……。
127 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:39:26.87 ID:bVYojDJZO
律「なんか、疲れちゃったな。私、今日はもう帰るよ～」
律「じゃあな唯。また明日、学校でな」ｽﾀｽﾀ
唯「あ、うん。バイバイりっちゃん～」
唯「……りっちゃん、やっぱ遅刻したの怒ってるのかな」
唯「……」
唯「今日また、メールで謝ろう」
ヤヨイ「……ええ、それがいいわね」
唯「わっ！」ビクッ
律「じゃあな唯。また明日、学校でな」ｽﾀｽﾀ
唯「あ、うん。バイバイりっちゃん～」
唯「……りっちゃん、やっぱ遅刻したの怒ってるのかな」
唯「……」
唯「今日また、メールで謝ろう」
ヤヨイ「……ええ、それがいいわね」
唯「わっ！」ビクッ
128 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:43:00.02 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「何をそんなに驚いているの？」
唯「だ、だっていきなり声をかけるから……」
ヤヨイ「ああ、ごめんね」
唯「ところで……どちら様ですか？」
ヤヨイ「私、逸島ヤヨイ。こうやって直接会うのは初めてね、平沢唯ちゃん」
唯「へっ、私の事知っているの？」
ヤヨイ「ええもちろん。お会いできて嬉しいわ」
唯「わ、私って有名人なんだ～」ﾆﾍﾗｯ
唯「だ、だっていきなり声をかけるから……」
ヤヨイ「ああ、ごめんね」
唯「ところで……どちら様ですか？」
ヤヨイ「私、逸島ヤヨイ。こうやって直接会うのは初めてね、平沢唯ちゃん」
唯「へっ、私の事知っているの？」
ヤヨイ「ええもちろん。お会いできて嬉しいわ」
唯「わ、私って有名人なんだ～」ﾆﾍﾗｯ
129 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:46:54.21 ID:bVYojDJZO
唯「あ、もしかして同じ学校の人？」
ヤヨイ「ううん、友達にあなたの話を聞いてただけだから。学園祭でいい演奏をしたグループがあるって」
唯「ああ、そうなんだ～」
ヤヨイ「ええっ」ｸｽｯ
唯「……」
ヤヨイ「……」
唯「あ、あのっ……」
ヤヨイ「間が持たない？」
唯「いえ、別にそういうわけじゃ……」
ヤヨイ「いいのよ無理しないで。困ってますって、顔に書いてあるもの」
唯「べ、別にそんな……」
ヤヨイ「あ、そう言えばね。梓ちゃん、あなたの事呼んでたわよ」
ヤヨイ「ううん、友達にあなたの話を聞いてただけだから。学園祭でいい演奏をしたグループがあるって」
唯「ああ、そうなんだ～」
ヤヨイ「ええっ」ｸｽｯ
唯「……」
ヤヨイ「……」
唯「あ、あのっ……」
ヤヨイ「間が持たない？」
唯「いえ、別にそういうわけじゃ……」
ヤヨイ「いいのよ無理しないで。困ってますって、顔に書いてあるもの」
唯「べ、別にそんな……」
ヤヨイ「あ、そう言えばね。梓ちゃん、あなたの事呼んでたわよ」
130 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:50:57.87 ID:bVYojDJZO
唯「えっ、嘘。あずにゃんが！？」
ヤヨイ「ええ。通販で買い物しすぎちゃって、荷物が家にいっぱい届くんですって」
ヤヨイ「だからお家に帰るって」
唯「あの子ならあり得るなぁ……」
ヤヨイ「ねえ、どうする。私と一緒に梓ちゃんの家に行かない？」
唯「ん～……」
ヤヨイ「私も用事があってさ。いいじゃない、仲良くお話しながら行きましょう、ね」
唯(どうしよう……)
一緒に行く？
行かない？
ヤヨイ「ええ。通販で買い物しすぎちゃって、荷物が家にいっぱい届くんですって」
ヤヨイ「だからお家に帰るって」
唯「あの子ならあり得るなぁ……」
ヤヨイ「ねえ、どうする。私と一緒に梓ちゃんの家に行かない？」
唯「ん～……」
ヤヨイ「私も用事があってさ。いいじゃない、仲良くお話しながら行きましょう、ね」
唯(どうしよう……)
一緒に行く？
行かない？
131 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:51:54.09 ID:qN0EWBjF0
逝く
132 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:56:12.46 ID:bVYojDJZO
唯「そう……だね。じゃあ一緒に行こっか」
ヤヨイ「そう。じゃあこっちよ」ｸﾙｯ
唯「あ、ま、待ってよ～」ｽﾀｽﾀ
ヤヨイ「……」ｽﾀｽﾀ
唯「……」ｽﾀｽﾀ
ヤヨイ「……」ｽﾀｽﾀ
唯「……」ｽﾀｽﾀ
唯(ううっ、沈黙重いよぉ)
ヤヨイ「……また困った顔してる。他人はやっぱり苦手？」
唯「そ、そういうわけじゃ……ないですけど」ｱﾀﾌﾀ
ヤヨイ「そう。じゃあこっちよ」ｸﾙｯ
唯「あ、ま、待ってよ～」ｽﾀｽﾀ
ヤヨイ「……」ｽﾀｽﾀ
唯「……」ｽﾀｽﾀ
ヤヨイ「……」ｽﾀｽﾀ
唯「……」ｽﾀｽﾀ
唯(ううっ、沈黙重いよぉ)
ヤヨイ「……また困った顔してる。他人はやっぱり苦手？」
唯「そ、そういうわけじゃ……ないですけど」ｱﾀﾌﾀ
133 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 10:59:51.35 ID:bVYojDJZO
唯「な、なんだかごめんね」
ヤヨイ「いいのよ無理しないで。唯は唯なんだから、そのままでいいの」
唯(なんだか、和ちゃんみたいな事言う人だな～……)
ｼｰﾝ
唯「……って、あれ。ヤヨイちゃん？ どこに行ったの？」
唯「おかしいなぁ、見失うような道じゃないのに……」
唯「まあ、いいや。あずにゃん家に行けば大丈夫だよね」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ﾋﾟﾀｯ
ﾋﾟﾀｯ
ヤヨイ「いいのよ無理しないで。唯は唯なんだから、そのままでいいの」
唯(なんだか、和ちゃんみたいな事言う人だな～……)
ｼｰﾝ
唯「……って、あれ。ヤヨイちゃん？ どこに行ったの？」
唯「おかしいなぁ、見失うような道じゃないのに……」
唯「まあ、いいや。あずにゃん家に行けば大丈夫だよね」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ｺﾂｺﾂｺﾂ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
唯「……」ﾋﾟﾀｯ
ﾋﾟﾀｯ
134 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:04:43.75 ID:bVYojDJZO
唯「……」ｸﾙｯ
眼鏡の男「はぁ、はぁ、はぁ……」ﾊｧﾊｧﾊｧ
唯「誰……？」
眼鏡の男「ふ、ふひひゅっ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
唯「っ！」
唯(追いかけてくる！)ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
眼鏡の男「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
唯(怖いよ。誰か助けて、誰か……)
眼鏡の男「つ、つかむあえたよ～。ふふっ」
唯(誰か……)ｶﾞｸｯ
眼鏡の男「はぁ、はぁ、はぁ……」ﾊｧﾊｧﾊｧ
唯「誰……？」
眼鏡の男「ふ、ふひひゅっ」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
唯「っ！」
唯(追いかけてくる！)ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
眼鏡の男「……」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
唯(怖いよ。誰か助けて、誰か……)
眼鏡の男「つ、つかむあえたよ～。ふふっ」
唯(誰か……)ｶﾞｸｯ
135 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:08:41.68 ID:bVYojDJZO
眼鏡の男「ふ、ふひっ」ﾊﾟﾁﾝ
唯「……」
眼鏡の男「た、たっぷり楽しんでから、こ、殺してあげるからね～」
唯「……」
眼鏡の男「じ、女子高生の生足、ふ、ふふっ」
唯「……」
眼鏡の男「い、いっただきまぁ～す」
唯「……」
～～～～～～～
唯「……」
眼鏡の男「た、たっぷり楽しんでから、こ、殺してあげるからね～」
唯「……」
眼鏡の男「じ、女子高生の生足、ふ、ふふっ」
唯「……」
眼鏡の男「い、いっただきまぁ～す」
唯「……」
～～～～～～～
136 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:13:00.07 ID:bVYojDJZO
唯「……はっ！」ｶﾞﾀｯ
梓「……あ、やっと起きました？」
唯「……？」ﾎﾞｰｯ
律「大丈夫か～唯。ファミレスで寝ちゃうなんて、よっぽどお疲れだな～」
唯「ファミレス？ え、あ……あれ？」
ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
唯(あずにゃんと約束してたファミレスだ、あれ？)
唯(おかしいな、ヤヨイちゃんやあの男の人。どうしたんだろ……)
ﾎﾞｰｯ
梓「……あ、やっと起きました？」
唯「……？」ﾎﾞｰｯ
律「大丈夫か～唯。ファミレスで寝ちゃうなんて、よっぽどお疲れだな～」
唯「ファミレス？ え、あ……あれ？」
ﾜｲﾜｲ ｶﾞﾔｶﾞﾔ
唯(あずにゃんと約束してたファミレスだ、あれ？)
唯(おかしいな、ヤヨイちゃんやあの男の人。どうしたんだろ……)
ﾎﾞｰｯ
137 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:17:17.02 ID:bVYojDJZO
梓「んぐんぐ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
律「梓～、唯の奢りだからって少しは遠慮しろよな～」
梓「いいんですよ。人の事87年間も待たせておいて」
唯(……？)
律「そりゃあ確かに唯が悪いけどさ～……」
梓「待っている間に私が食べたのは～～～だけでしたから」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
唯「そ、そうだよね。ごめんねあずにゃん」
梓「わかればいいんですよ。わかれば」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
……ﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ
律「また警察か～。最近多いよな～」
梓「軒並み、この界隈で事件が起こってますからね」
律「梓～、唯の奢りだからって少しは遠慮しろよな～」
梓「いいんですよ。人の事87年間も待たせておいて」
唯(……？)
律「そりゃあ確かに唯が悪いけどさ～……」
梓「待っている間に私が食べたのは～～～だけでしたから」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
唯「そ、そうだよね。ごめんねあずにゃん」
梓「わかればいいんですよ。わかれば」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
……ﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ
律「また警察か～。最近多いよな～」
梓「軒並み、この界隈で事件が起こってますからね」
138 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:20:09.56 ID:h/XKTz460
最終的に24区の刑事にころころされる
139 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:21:30.42 ID:bVYojDJZO
梓「唯先輩も気をつけて下さいよ。何かあってからじゃ遅いんですからね」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
唯「……うん」
律「そうだな～。唯は特にボーッとしてるからなぁ心配で心配で……」
唯「う、うん。気を付けるよりっちゃん。だから泣かないで、ね？」
律「おうっ」ｸﾞｼｯ
……ｳｳｩｩｰ
梓「ほら、またパトカーが通りますよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｽｯ
唯「……」
私は、見てしまいました。
そのパトカーの中から、こっちを向いてニヤリと笑っていたあの眼鏡の男の姿を。
梓「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
唯「……うん」
律「そうだな～。唯は特にボーッとしてるからなぁ心配で心配で……」
唯「う、うん。気を付けるよりっちゃん。だから泣かないで、ね？」
律「おうっ」ｸﾞｼｯ
……ｳｳｩｩｰ
梓「ほら、またパトカーが通りますよ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｽｯ
唯「……」
私は、見てしまいました。
そのパトカーの中から、こっちを向いてニヤリと笑っていたあの眼鏡の男の姿を。
梓「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
140 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:22:11.15 ID:QbAtp30PO
元ネタ知らないけど面白い
141 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:26:38.68 ID:bVYojDJZO
梓「いや～、本当に唯先輩の甘辛煮物が」
律「唯ちゃん唯ちゃ～ん」ｳﾙｳﾙ
唯「……」
唯(あずにゃんはさっきからずっとご飯を食べていて、りっちゃんはいつのまにか泣いています)
唯(もう、疲れちゃったな)
唯(こんな場所でも、疲れちゃうもんなんだね)
梓「んぐんぐ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
律「唯にゃ～ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
唯(でもそろそろ、そろそろだから)ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｶﾞﾁｬｯ
憂「お姉ちゃん、朝だよ～。起きて～」
月がまた、少しだけ小さく見えた夜でした。
～～～～～～
律「唯ちゃん唯ちゃ～ん」ｳﾙｳﾙ
唯「……」
唯(あずにゃんはさっきからずっとご飯を食べていて、りっちゃんはいつのまにか泣いています)
唯(もう、疲れちゃったな)
唯(こんな場所でも、疲れちゃうもんなんだね)
梓「んぐんぐ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
律「唯にゃ～ん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
唯(でもそろそろ、そろそろだから)ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ｶﾞﾁｬｯ
憂「お姉ちゃん、朝だよ～。起きて～」
月がまた、少しだけ小さく見えた夜でした。
～～～～～～
142 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:29:20.44 ID:bVYojDJZO
片鱗 HENLIN
143 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:33:46.70 ID:bVYojDJZO
放課後
唯「んん……ふわああぁ」
澪「唯、お疲れか？」
唯「ちょっと最近寝不足でね～。憂に起こしてもらうまで、完全に熟睡状態なんだよ～……」
澪「へえ、それでまだ眠いのか？ 何か原因があるんじゃないのか？」
唯「うん……実は最近ロープレにハマっちゃってさ」
澪「はっ？」
唯「あはは、これがすごい面白くてさ～。気付いたらコントローラー持ちながら寝てるんだよね」
澪「……呆れた」
唯「んん……ふわああぁ」
澪「唯、お疲れか？」
唯「ちょっと最近寝不足でね～。憂に起こしてもらうまで、完全に熟睡状態なんだよ～……」
澪「へえ、それでまだ眠いのか？ 何か原因があるんじゃないのか？」
唯「うん……実は最近ロープレにハマっちゃってさ」
澪「はっ？」
唯「あはは、これがすごい面白くてさ～。気付いたらコントローラー持ちながら寝てるんだよね」
澪「……呆れた」
144 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:36:20.52 ID:h/XKTz460
ＧＨＭはいいよな
145 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:38:17.97 ID:bVYojDJZO
唯「今日も、これから帰ったらすぐに寝るのです！」ﾌﾝｽ
律「そんなんだから、夜寝れなくなるんだよっ」ﾎﾟｶｯ
唯「いたっ……あ、りっちゃん」ﾋﾘﾋﾘ
澪「律」
律「まったく。帰ったらも何も、これから部活があるだろうが」
唯「それはそうだけど～……疲れちゃったんだよ～」ﾜﾀﾜﾀ
紬「唯ちゃん。今日は大きなイチゴが乗っかったショートケーキよ」ｸｽｯ
唯「じゃあケーキだけ食べにいく～」
律「……いい性格してるよ」
澪「まったくだな」ｸｽｯ
律「そんなんだから、夜寝れなくなるんだよっ」ﾎﾟｶｯ
唯「いたっ……あ、りっちゃん」ﾋﾘﾋﾘ
澪「律」
律「まったく。帰ったらも何も、これから部活があるだろうが」
唯「それはそうだけど～……疲れちゃったんだよ～」ﾜﾀﾜﾀ
紬「唯ちゃん。今日は大きなイチゴが乗っかったショートケーキよ」ｸｽｯ
唯「じゃあケーキだけ食べにいく～」
律「……いい性格してるよ」
澪「まったくだな」ｸｽｯ
146 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:41:59.24 ID:bVYojDJZO
廊下
唯「あ、みんなちょっと先に行ってて？」
紬「あれ、どうしたの唯ちゃん」
唯「ちょっと憂に渡す物があるんだ。だから」
律「そっか～。じゃあまた後でな」
澪「あんまり遅いと、唯の分までケーキ食べちゃうからな」
唯「もう～、澪ちゃんの意地悪っ！」
澪「あははっ、まあ早く来いよな」
唯「うん！ じゃあ、また！」ﾀﾀﾀｯ
唯「あ、みんなちょっと先に行ってて？」
紬「あれ、どうしたの唯ちゃん」
唯「ちょっと憂に渡す物があるんだ。だから」
律「そっか～。じゃあまた後でな」
澪「あんまり遅いと、唯の分までケーキ食べちゃうからな」
唯「もう～、澪ちゃんの意地悪っ！」
澪「あははっ、まあ早く来いよな」
唯「うん！ じゃあ、また！」ﾀﾀﾀｯ
147 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:48:28.78 ID:bVYojDJZO
1階教室前
唯「はい、憂～」
憂「ありがとうお姉ちゃん。これから部活？」
唯「うん。今日はイチゴのケーキなんだよ！」
憂「ふふっ、あまり食べ過ぎちゃダメだからね」
唯「は～い。じゃあね唯、もう行かなくちゃ～」ﾀﾀﾀｯ
憂「うん」
唯「ケーキ、ケーキ……ふふっ」
ﾀﾀﾀｯ
唯「はい、憂～」
憂「ありがとうお姉ちゃん。これから部活？」
唯「うん。今日はイチゴのケーキなんだよ！」
憂「ふふっ、あまり食べ過ぎちゃダメだからね」
唯「は～い。じゃあね唯、もう行かなくちゃ～」ﾀﾀﾀｯ
憂「うん」
唯「ケーキ、ケーキ……ふふっ」
ﾀﾀﾀｯ
148 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:50:05.73 ID:TmMCTrFX0
懐かしいな
149 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:51:25.08 ID:bVYojDJZO
4階、階段前
唯「……あれ？」
唯「おかしいな。なんで一階からここに来ちゃうんだろ？」
唯「まだ寝ぼけてるのかな～……」
唯「……まあいいや。早く部室に行かないと」
唯「ケーキぃ～」
ﾀﾀﾀｯ
唯「……あれ？」
唯「おかしいな。なんで一階からここに来ちゃうんだろ？」
唯「まだ寝ぼけてるのかな～……」
唯「……まあいいや。早く部室に行かないと」
唯「ケーキぃ～」
ﾀﾀﾀｯ
150 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 11:55:55.78 ID:bVYojDJZO
1階、玄関
憂「あれ、お姉ちゃん。部室に行ったんじゃなかったの？」
唯「あ、あれっ。憂？ どうしてここに……」
憂「どうしてって。帰るんだから玄関にいるのは当たり前だよ～？」
唯「お、おかしいなぁ……」
憂「ふふっ、じゃあね、お姉ちゃん」ｽﾀｽﾀ
ﾊﾞﾀﾝ
唯「……」
憂「あれ、お姉ちゃん。部室に行ったんじゃなかったの？」
唯「あ、あれっ。憂？ どうしてここに……」
憂「どうしてって。帰るんだから玄関にいるのは当たり前だよ～？」
唯「お、おかしいなぁ……」
憂「ふふっ、じゃあね、お姉ちゃん」ｽﾀｽﾀ
ﾊﾞﾀﾝ
唯「……」
151 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:01:30.10 ID:bVYojDJZO
唯「なんか……気味悪いや」
唯「私も、今日は帰っちゃおうかな……うん」
唯「みんなには後で謝っておこう」
唯「憂～。待ってよ憂～」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀｯ
ｶﾞﾁｬｯ
3階、階段前
唯「……」
唯「おかしいよ、こんなの」
唯「私も、今日は帰っちゃおうかな……うん」
唯「みんなには後で謝っておこう」
唯「憂～。待ってよ憂～」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀｯ
ｶﾞﾁｬｯ
3階、階段前
唯「……」
唯「おかしいよ、こんなの」
152 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:06:38.62 ID:bVYojDJZO
けいおん部、部室前
唯「結局、来ちゃった……」
唯「なんだかずいぶん色んな階段を昇り降りしたけど」
唯「まあ、着いたんだからいいか……」
唯「えへへっ。みんな～」
ｶﾞﾁｬｯ
ｼｰﾝ
ユイ「……アレ？」
ユイ「ココハドコ？ ミンナハドコ？」
ユイ「ナンダロウ、コノバショ。マエニモキタコト、アルミタイナ……」
唯「結局、来ちゃった……」
唯「なんだかずいぶん色んな階段を昇り降りしたけど」
唯「まあ、着いたんだからいいか……」
唯「えへへっ。みんな～」
ｶﾞﾁｬｯ
ｼｰﾝ
ユイ「……アレ？」
ユイ「ココハドコ？ ミンナハドコ？」
ユイ「ナンダロウ、コノバショ。マエニモキタコト、アルミタイナ……」
153 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:11:21.78 ID:bVYojDJZO
目の前には、何もない森林が広がっている。
ユイ「……」
澪「……ふふっ、それでさ。唯のやつったらさ～」
律「あはは、やっぱり唯は唯だよな～」
梓「あ～ん」ﾊﾟｸｯ
紬「はい、梓ちゃん。お茶のおかわりよ」
ユイ「ア、ミンナ」
ユイ「ウワア、ケーキオイシソウダネ。ワタシニモチョウダイチョウダイ」
アレ、カラダガウゴカナイヨ
ユイ「……」
澪「……ふふっ、それでさ。唯のやつったらさ～」
律「あはは、やっぱり唯は唯だよな～」
梓「あ～ん」ﾊﾟｸｯ
紬「はい、梓ちゃん。お茶のおかわりよ」
ユイ「ア、ミンナ」
ユイ「ウワア、ケーキオイシソウダネ。ワタシニモチョウダイチョウダイ」
アレ、カラダガウゴカナイヨ
154 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:15:54.34 ID:bVYojDJZO
律「あ～、それにしても唯の奴、早く来いよな～全く」
ユイ「ナニイッテルノ。ワタシハココニイルヨ」
梓「本当に唯先輩は、遅刻してばっかですよね」ﾓﾌﾓﾌ
ユイ「ミンナ……ワタシヲミテヨ」
澪「本当にな。あ～唯の分もケーキ食べちゃおっかな」
ユイ「ヤメテヨ、ヤメテ。ワタシハココニイルノニ……」
紬「ふふっ、はい。澪ちゃんどうぞ、唯ちゃんの分のケーキよ」
アッ……
澪「美味しいなあ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
ユイ「ナニイッテルノ。ワタシハココニイルヨ」
梓「本当に唯先輩は、遅刻してばっかですよね」ﾓﾌﾓﾌ
ユイ「ミンナ……ワタシヲミテヨ」
澪「本当にな。あ～唯の分もケーキ食べちゃおっかな」
ユイ「ヤメテヨ、ヤメテ。ワタシハココニイルノニ……」
紬「ふふっ、はい。澪ちゃんどうぞ、唯ちゃんの分のケーキよ」
アッ……
澪「美味しいなあ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
155 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:18:32.54 ID:bVYojDJZO
律「さて……今日はもう帰るか～」
ア、イヤダヨ。
ミンナ、トオクニイカナイデヨ。
ヒトリニシナイデヨ。
ワタシハココニイルヨ、ソッチニハイキタクナインダヨ。
ネエ
マッテヨ、ミンナ……ミンナ……
ワタシ、ヒトリボッチ
唯「私だけ、ひとりぼっち」
唯「それならいっそ……みんな殺してやる」
ア、イヤダヨ。
ミンナ、トオクニイカナイデヨ。
ヒトリニシナイデヨ。
ワタシハココニイルヨ、ソッチニハイキタクナインダヨ。
ネエ
マッテヨ、ミンナ……ミンナ……
ワタシ、ヒトリボッチ
唯「私だけ、ひとりぼっち」
唯「それならいっそ……みんな殺してやる」
156 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:22:42.76 ID:bVYojDJZO
……ｷｰﾝｺｰﾝｶﾝｺｰﾝ
唯「……はっ！」
1階、玄関前
唯「……あれ？ 私……」
律「おっ、唯～。こんなところで何やってんだよ」
唯「りっちゃん、みんな……あれ？」
唯「部活はどうしたの。まだ終わる時間じゃない……よね？」
梓「備品の入れ替えだかで、今日は部活が出来ないんですって。さっき唯先輩にも電話したんですけど……出なかったから」
唯「え？ あっ、本当だ」ﾊﾟｶｯ
澪「しっかりしてくれよな、全く」ｸｽｯ
唯「……はっ！」
1階、玄関前
唯「……あれ？ 私……」
律「おっ、唯～。こんなところで何やってんだよ」
唯「りっちゃん、みんな……あれ？」
唯「部活はどうしたの。まだ終わる時間じゃない……よね？」
梓「備品の入れ替えだかで、今日は部活が出来ないんですって。さっき唯先輩にも電話したんですけど……出なかったから」
唯「え？ あっ、本当だ」ﾊﾟｶｯ
澪「しっかりしてくれよな、全く」ｸｽｯ
157 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:28:08.48 ID:bVYojDJZO
律「じゃ、みんなで下校と行きますか～？」
唯「えっ、ケーキは？」
紬「冷蔵庫に入れておいたから、一日なら大丈夫よ。明日の部活で食べましょう」ﾆｺﾆｺ
唯「えっ……」
唯「ケーキは？」
澪「だから、明日の部活でみんなで食べようって……」
唯「……」
梓「唯……先輩？」
唯「えっ、ケーキは？」
紬「冷蔵庫に入れておいたから、一日なら大丈夫よ。明日の部活で食べましょう」ﾆｺﾆｺ
唯「えっ……」
唯「ケーキは？」
澪「だから、明日の部活でみんなで食べようって……」
唯「……」
梓「唯……先輩？」
158 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:32:35.96 ID:bVYojDJZO
唯「やだ、ケーキ食べる」
律「おいおい唯。だから部室には今入れなくて……」
唯「そうやって。みんな私を除け者にして、私の分のケーキ食べちゃったから、そんな嘘言うんでしょ」
澪「何言ってるんだよ唯、ケーキはちゃんと……」
唯「澪ちゃん。人のケーキ食べたくせによく笑っていられるね。また太っちゃうよ？」
澪「はあっ！ お前なっ、なんだよその言い方！」
律「おいおい唯。だから部室には今入れなくて……」
唯「そうやって。みんな私を除け者にして、私の分のケーキ食べちゃったから、そんな嘘言うんでしょ」
澪「何言ってるんだよ唯、ケーキはちゃんと……」
唯「澪ちゃん。人のケーキ食べたくせによく笑っていられるね。また太っちゃうよ？」
澪「はあっ！ お前なっ、なんだよその言い方！」
159 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:37:02.31 ID:bVYojDJZO
唯「ほら図星だ。バレたくないから逆切れしてる」
澪「……呆れた。みんな帰ろう」
梓「……唯先輩、ちょっと言い方がひどくないですか？ 澪先輩はケーキなんて食べてないですよ」
唯「へ～っ。あずにゃんもそっちの味方なんだ。まあ、どうせ私はひとりぼっちだもんね～」ﾌﾝｽ
梓「何ですかその言い方……ムカつく」
唯「なんでも結構。早く帰ってよ、うっとおしい……」
律「唯……いい加減にしろよっ！」
紬「唯ちゃん。ちょっと落ち着いて。ほら澪ちゃんも」
澪「……ふん」
唯「ふんだ」
澪「……呆れた。みんな帰ろう」
梓「……唯先輩、ちょっと言い方がひどくないですか？ 澪先輩はケーキなんて食べてないですよ」
唯「へ～っ。あずにゃんもそっちの味方なんだ。まあ、どうせ私はひとりぼっちだもんね～」ﾌﾝｽ
梓「何ですかその言い方……ムカつく」
唯「なんでも結構。早く帰ってよ、うっとおしい……」
律「唯……いい加減にしろよっ！」
紬「唯ちゃん。ちょっと落ち着いて。ほら澪ちゃんも」
澪「……ふん」
唯「ふんだ」
160 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:40:31.85 ID:eATlIGm10
そういやあったなこんなゲーム
161 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:40:49.27 ID:bVYojDJZO
律「いいか唯、澪は唯のケーキなんて食べてないんだから。安心しろよ、な？」
澪「何言ってもムダだよ、律」
梓「そうですよ。こんな頭悪い人に説明なんかしたって」
紬「二人とも」ﾒｯ
唯「……」
唯「……証拠」
澪「はっ？」
唯「見せてよ、私のケーキ食べてないっていう証拠をさ」
澪「……お前な、ガキみたいな事言って……！」
律「まあまあまあ！ 唯、証拠があれば満足するんだろ、な？」
唯「……」ｺｸｯ
澪「何言ってもムダだよ、律」
梓「そうですよ。こんな頭悪い人に説明なんかしたって」
紬「二人とも」ﾒｯ
唯「……」
唯「……証拠」
澪「はっ？」
唯「見せてよ、私のケーキ食べてないっていう証拠をさ」
澪「……お前な、ガキみたいな事言って……！」
律「まあまあまあ！ 唯、証拠があれば満足するんだろ、な？」
唯「……」ｺｸｯ
162 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:42:51.46 ID:u3pzYFPeO
何が起こっているというんだ
163 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:46:37.76 ID:bVYojDJZO
律「じゃあちょっくらみんなで部室行こうぜ。冷蔵庫のケーキを見せれば、唯も澪も仲直り、な？」
唯「……」
律「澪」
澪「……」
梓「仲直りの前に、謝ってほしいですね。そうしたら折れてやらない事もないですよ」
律「梓、お前なぁ……」
唯「いいよりっちゃん。証拠が見つかったら私ちゃんと謝る」
律「唯……」
澪「……ふん」
唯「……」
律「澪」
澪「……」
梓「仲直りの前に、謝ってほしいですね。そうしたら折れてやらない事もないですよ」
律「梓、お前なぁ……」
唯「いいよりっちゃん。証拠が見つかったら私ちゃんと謝る」
律「唯……」
澪「……ふん」
164 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:50:41.13 ID:bVYojDJZO
律「よ、よ～し。じゃあみんなで部室行くか～」
紬「お～」
澪「ふ、ふん。ケーキ見たらちゃんと謝れよな唯」
唯「……」
梓「唯先輩、部室行きますよ、ほら」
唯「は？ 部室？ なんで？ どうして？」
澪「どうしてって、お前な……！」ｲﾗｯ
紬「お～」
澪「ふ、ふん。ケーキ見たらちゃんと謝れよな唯」
唯「……」
梓「唯先輩、部室行きますよ、ほら」
唯「は？ 部室？ なんで？ どうして？」
澪「どうしてって、お前な……！」ｲﾗｯ
165 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:55:06.39 ID:bVYojDJZO
澪「お前が証拠を見たいって言うから、今からみんなで部室に行くんだろうが！」
唯「どうして部室なの？」
律「唯……お前……」
紬「……」
澪「ケーキが部室の冷蔵庫にあるからだろっ！」
唯「……」
ユイ「チガウヨ」ｽｯ
ユイ「ケーキナラ、ココニアルジャン」
ｻﾞｸｯ
律「あ……」
紬「あ……」
梓「あ……」
澪「……えっ」ｸﾞﾁｬｯ
ユイ「ウフフッ」ｸﾞﾁｭｸﾞﾁｭ
唯「どうして部室なの？」
律「唯……お前……」
紬「……」
澪「ケーキが部室の冷蔵庫にあるからだろっ！」
唯「……」
ユイ「チガウヨ」ｽｯ
ユイ「ケーキナラ、ココニアルジャン」
ｻﾞｸｯ
律「あ……」
紬「あ……」
梓「あ……」
澪「……えっ」ｸﾞﾁｬｯ
ユイ「ウフフッ」ｸﾞﾁｭｸﾞﾁｭ
166 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 12:58:58.55 ID:bVYojDJZO
澪「う……うわあぁぁああああ！」ｻﾞｸｯ
澪「ち、血が！ お腹から血がぁぁぁああ……！」
ユイ「フフッ、ケーキケーキィ」ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ
澪「痛い……痛いよ……痛いよ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「アー、イチゴタベタカラ、オナカノナカ、マッカダネミオチャン」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
澪「あ……ぁ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
ユイ「フフッ、ケーキドコカナー」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
ｸﾞﾘｸﾞﾘ
澪「ち、血が！ お腹から血がぁぁぁああ……！」
ユイ「フフッ、ケーキケーキィ」ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ
澪「痛い……痛いよ……痛いよ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「アー、イチゴタベタカラ、オナカノナカ、マッカダネミオチャン」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
澪「あ……ぁ……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ
ユイ「フフッ、ケーキドコカナー」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
ｸﾞﾘｸﾞﾘ
167 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:01:48.43 ID:sYXZbvaG0
わけがわからないけど読んでるよ。
168 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:03:40.55 ID:bVYojDJZO
律「ゆ、唯やめろっ！！」ｶﾞﾁｯ
ユイ「ハァ、ナニ？ ヤッパリアンタモグルナンダ？」
律「ム、ムギ。早く救急車……それに、先生に連絡を！」
紬「あ、あ、あ……だ、ダメ。立てないの……」ｶﾞｸｶﾞｸ
律「ちっ、梓っ！」
梓「ぁ……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ユイ「アズニャーン」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
律「ひっ……！」
ユイ「ケーキドコカナー。アズニャンガタベチャッタノカナ？」
ユイ「イマナラマダオコラナイヨ？ ハヤクダシテ」ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ
梓「……」ﾋﾞｸﾝ
律「う……お、おええっ……」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
ユイ「ハァ、ナニ？ ヤッパリアンタモグルナンダ？」
律「ム、ムギ。早く救急車……それに、先生に連絡を！」
紬「あ、あ、あ……だ、ダメ。立てないの……」ｶﾞｸｶﾞｸ
律「ちっ、梓っ！」
梓「ぁ……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ユイ「アズニャーン」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
律「ひっ……！」
ユイ「ケーキドコカナー。アズニャンガタベチャッタノカナ？」
ユイ「イマナラマダオコラナイヨ？ ハヤクダシテ」ｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬ
梓「……」ﾋﾞｸﾝ
律「う……お、おええっ……」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
169 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:08:05.07 ID:bVYojDJZO
ユイ「リッチャン、ナニソノケーキ」
律「はぁ、はぁ……こ、これはさっき食べた私の……」
ユイ「ソッカア、リッチャンモカクシテタンダネ」
ユイ「ユルセナイ」ﾋｭｯ
ｻﾞｸｯ
律「あ……喉……」ｻﾞｸｯ
ユイ「コウスレバ、モウハキダサナイデスムカラネー」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
律「ﾋｭｰ……ﾋｭｰ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「フフッ、モウシャベレナインダネ」
紬「ぁ……あ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
紬「に、逃げなきゃ。逃げるのよ私……」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「フフッ、ムギチャン」
紬「！！」
律「はぁ、はぁ……こ、これはさっき食べた私の……」
ユイ「ソッカア、リッチャンモカクシテタンダネ」
ユイ「ユルセナイ」ﾋｭｯ
ｻﾞｸｯ
律「あ……喉……」ｻﾞｸｯ
ユイ「コウスレバ、モウハキダサナイデスムカラネー」ｸﾞﾘｸﾞﾘ
律「ﾋｭｰ……ﾋｭｰ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「フフッ、モウシャベレナインダネ」
紬「ぁ……あ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
紬「に、逃げなきゃ。逃げるのよ私……」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「フフッ、ムギチャン」
紬「！！」
170 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:11:24.00 ID:bVYojDJZO
ユイ「ドコイクノ？ ワタシヲヒトリニスルノ？」ﾕﾗﾘ
紬「あ……あ……」
紬「ぶ、部室に……ケーキを取りに」
ユイ「……」
紬「ゆ、唯ちゃんのためよ。今から大急ぎで持ってくるから、ね！ ね！」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「ソッカー、アリガトウムギチャン」ﾆｯｺﾘ
紬「う、うん。それじゃあ……」
ｻﾞｸｯ
紬「あ……」ﾄﾞﾛｯ
紬「あ……あ……」
紬「ぶ、部室に……ケーキを取りに」
ユイ「……」
紬「ゆ、唯ちゃんのためよ。今から大急ぎで持ってくるから、ね！ ね！」ｶﾞｸｶﾞｸ
ユイ「ソッカー、アリガトウムギチャン」ﾆｯｺﾘ
紬「う、うん。それじゃあ……」
ｻﾞｸｯ
紬「あ……」ﾄﾞﾛｯ
171 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:14:03.89 ID:bVYojDJZO
紬「ゆ……い……」
ユイ「シンデ」
紬「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
梓「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
澪「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
律「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ユイ「……」
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ユイ「シンデ」
紬「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
梓「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
澪「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
律「……」ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ユイ「……」
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
ｻﾞｸｯｻﾞｸｯ
172 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:15:54.38 ID:DF56jIVOO
あわわ
さるよけ
さるよけ
173 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:17:41.73 ID:bVYojDJZO
唯「……あれっ、みん……ヒｲッ！」
唯「し、死んでる……う、うっ。オエッ……」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
唯「はぁ、はぁ」
唯「……ナイフ？ これ、私のせい？」
唯「し、死んでる……う、うっ。オエッ……」ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ
唯「はぁ、はぁ」
唯「……ナイフ？ これ、私のせい？」
174 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:19:22.53 ID:bVYojDJZO
澪「……」
唯「ねえ、澪ちゃん。どうして、どうして……？」
律「……」
唯「りっちゃん起きてよ。目覚ましてよ、ねえ」
紬「……」
唯「ムギちゃん。ケーキなんてもういらないから、ねえ……」
梓「……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「ああ、また私、ひとりぼっちだ」
唯「みんな……」
……ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
唯「ねえ、澪ちゃん。どうして、どうして……？」
律「……」
唯「りっちゃん起きてよ。目覚ましてよ、ねえ」
紬「……」
唯「ムギちゃん。ケーキなんてもういらないから、ねえ……」
梓「……」
唯「あずにゃん……」
唯「……」
唯「ああ、また私、ひとりぼっちだ」
唯「みんな……」
……ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
175 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:25:01.97 ID:bVYojDJZO
3階、教室
……ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
唯「はっ……」
『下校の時刻になりました。まだ校内に残っている生徒は、すみやかに……』
唯「あれ、ここ」
唯「教室？」
唯「血もついてない……」
唯「……」
唯「もう、帰ろう。なんだか疲れたよ……」
ﾀﾀﾀﾀｯ
……ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
唯「はっ……」
『下校の時刻になりました。まだ校内に残っている生徒は、すみやかに……』
唯「あれ、ここ」
唯「教室？」
唯「血もついてない……」
唯「……」
唯「もう、帰ろう。なんだか疲れたよ……」
ﾀﾀﾀﾀｯ
176 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:28:00.68 ID:bVYojDJZO
帰り道
唯「……」
……ﾋﾟｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ
唯「あ、救急車だ」
唯「学校の方に向かってる……何かあったのかな」
ﾋﾟｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ……
唯「……」
唯「……帰ろう」
また少し、今夜の月は薄く頼りない光を放っている。
唯「……」
……ﾋﾟｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ
唯「あ、救急車だ」
唯「学校の方に向かってる……何かあったのかな」
ﾋﾟｰﾎﾟｰ ﾋﾟｰﾎﾟｰ……
唯「……」
唯「……帰ろう」
また少し、今夜の月は薄く頼りない光を放っている。
177 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:29:17.72 ID:bVYojDJZO
DISC2
178 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:31:19.02 ID:bVYojDJZO
浮誘 FUYOU
179 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:34:12.58 ID:bVYojDJZO
団地の屋上
ﾋｭｳｩｩｩ
男の子「……」
男の子「……」ﾁﾗｯ
瞳 瞳 瞳 瞳 瞳「……」
男の子「……」
ｽｯ
男の子「う、うわあああぁぁぁっ…………！」
ﾋｭｳｩｩｩ……
……ｸﾞｼｬｯ
ﾋｭｳｩｩｩ
男の子「……」
男の子「……」ﾁﾗｯ
瞳 瞳 瞳 瞳 瞳「……」
男の子「……」
ｽｯ
男の子「う、うわあああぁぁぁっ…………！」
ﾋｭｳｩｩｩ……
……ｸﾞｼｬｯ
180 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:39:44.69 ID:bVYojDJZO
梓「また、飛び降り自殺ですってね」
律「んっ、何がだ梓？」
梓「知らないんですか！ ニュースでも話題になってるのに……」
唯「あの街外れにある団地の事だよね？」
澪「お、珍しいな。唯がこういう話題についてこれるなんて」
唯(最近不思議な事が起こりっぱなしだから、ついそういうニュースは耳に入っちゃうんだよね)
紬「それで、飛び降り自殺って？」
梓「あ、えっとですね……」
律「んっ、何がだ梓？」
梓「知らないんですか！ ニュースでも話題になってるのに……」
唯「あの街外れにある団地の事だよね？」
澪「お、珍しいな。唯がこういう話題についてこれるなんて」
唯(最近不思議な事が起こりっぱなしだから、ついそういうニュースは耳に入っちゃうんだよね)
紬「それで、飛び降り自殺って？」
梓「あ、えっとですね……」
181 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:51:00.63 ID:bVYojDJZO
律「……へえ、中学生が飛び降り自殺ねえ」
澪「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「しかも数が尋常じゃないんです。今月だけで、もう三件目ですよ」
紬「怖いわね……」
梓「実はあそこの団地って、ちょっと問題になってるんですよね。あくまで噂なんですけど」
澪「う、噂って？」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「よくない話ばっかですよ。小さい事から言えば、近所付き合いが悪いとか、挨拶をしてくれないとか」
律「団地全体の話か？」
唯「それも変な話だよね～」
澪「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「しかも数が尋常じゃないんです。今月だけで、もう三件目ですよ」
紬「怖いわね……」
梓「実はあそこの団地って、ちょっと問題になってるんですよね。あくまで噂なんですけど」
澪「う、噂って？」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
梓「よくない話ばっかですよ。小さい事から言えば、近所付き合いが悪いとか、挨拶をしてくれないとか」
律「団地全体の話か？」
唯「それも変な話だよね～」
182 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 13:58:39.87 ID:YYL9pUFM0
ムーンライトやりたくなってきた
プレイ動画探してくるかな
プレイ動画探してくるかな
183 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:04:42.49 ID:bVYojDJZO
梓「まあ、あんまりいい噂がある団地じゃないんですよ」
律「ふ～ん。梓は噂に詳しいんだな？」
梓「ご近所さんですからね、やっぱり耳に入ってくるんですよ」
澪「……なんだか井戸端会議のおばちゃんみたいだな」ｸｽｯ
梓「な、な、何言ってるんですかっ！ 全く……」
律「ふ～ん、そんな団地があるのか～」
唯「……」
紬「ん、唯ちゃん。どうしたの？」
唯「私、その団地に行ってみたいな」
律「ふ～ん。梓は噂に詳しいんだな？」
梓「ご近所さんですからね、やっぱり耳に入ってくるんですよ」
澪「……なんだか井戸端会議のおばちゃんみたいだな」ｸｽｯ
梓「な、な、何言ってるんですかっ！ 全く……」
律「ふ～ん、そんな団地があるのか～」
唯「……」
紬「ん、唯ちゃん。どうしたの？」
唯「私、その団地に行ってみたいな」
184 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:07:49.42 ID:CVWymC2Y0
なんだかさっぱりわかんねえ
185 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:13:18.11 ID:bVYojDJZO
澪「ええっ、何言ってるんだよ唯！」
律「団地に行ってみたいって、お前……」
唯「ね、あずにゃん。お願い連れていってよ？」
梓「……どうしたんですか、いきなり」
唯「うん。なんだか気になって……」
律「唯お前……」
紬「……最近、唯ちゃん何だか疲れ気味よね」
澪「そうだな、それは何となく気になっていたけど」
梓「大丈夫ですか、唯先輩？」
律「団地に行ってみたいって、お前……」
唯「ね、あずにゃん。お願い連れていってよ？」
梓「……どうしたんですか、いきなり」
唯「うん。なんだか気になって……」
律「唯お前……」
紬「……最近、唯ちゃん何だか疲れ気味よね」
澪「そうだな、それは何となく気になっていたけど」
梓「大丈夫ですか、唯先輩？」
186 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:21:54.50 ID:bVYojDJZO
唯「うん、大丈夫。大丈夫だから……」
律「……何かあったらすぐに言えよな。私たち友達なんだからさ」
唯(友達……)
澪「そうだぞ唯。無茶はするなよな」
唯「澪ちゃん……」
紬「ふふっ、はい紅茶」ｺﾄｯ
紬「私も唯ちゃんの事心配だから」
唯「ムギちゃん……」
律「……何かあったらすぐに言えよな。私たち友達なんだからさ」
唯(友達……)
澪「そうだぞ唯。無茶はするなよな」
唯「澪ちゃん……」
紬「ふふっ、はい紅茶」ｺﾄｯ
紬「私も唯ちゃんの事心配だから」
唯「ムギちゃん……」
187 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:30:19.73 ID:/6PJRA550
おはー
DISC2ワラタ
ミトラは出なそうだな
DISC2ワラタ
ミトラは出なそうだな
188 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:31:54.22 ID:bVYojDJZO
梓「……じゃあ唯先輩。今から行きましょうか」
唯「いいの、あずにゃん？」
梓「はい。私も一緒に行きますよ……」
唯「案内してくれるだけで大丈夫だよ。これは私一人で調るから」
律「こら唯。さっき言ったばかりだろーが」
唯「？」
律「私たちも一緒に行くぞ。唯一人をそんな……変な噂が多い場所に黙ってやれるわけないだろ？」
澪「私たちも、ってまさか……」
唯「いいの、あずにゃん？」
梓「はい。私も一緒に行きますよ……」
唯「案内してくれるだけで大丈夫だよ。これは私一人で調るから」
律「こら唯。さっき言ったばかりだろーが」
唯「？」
律「私たちも一緒に行くぞ。唯一人をそんな……変な噂が多い場所に黙ってやれるわけないだろ？」
澪「私たちも、ってまさか……」
189 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:41:23.39 ID:bVYojDJZO
律「もっちろん、けいおん部みんなで行くに決まってるだろ！」
澪「ええええぇぇっ！」
紬「あらあら」ﾜｸﾜｸ
澪「だ、だってそんな場所……」
律「まさか澪。唯一人で行かせるつもりかよ？」
唯「澪ちゃん、私なら大丈夫だよ。無理しないでも……」
澪「……いや。行く、行くぞ唯」
梓「澪先輩……！」
澪「ええええぇぇっ！」
紬「あらあら」ﾜｸﾜｸ
澪「だ、だってそんな場所……」
律「まさか澪。唯一人で行かせるつもりかよ？」
唯「澪ちゃん、私なら大丈夫だよ。無理しないでも……」
澪「……いや。行く、行くぞ唯」
梓「澪先輩……！」
190 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 14:52:19.35 ID:bVYojDJZO
澪「心配だからな、やっぱり」
唯「澪ちゃん……」
律「よ～し、じゃあ今から支度して。梓の家に集合だ！」
梓「そこからの案内は私に任せて下さいね」
紬「ふふっ、なんだかワクワクするわね～」
澪「遅刻するなよ、律」
律「えへへ～、それは澪にそのまま返すよん」
梓「澪先輩も律先輩も、遅刻しないで下さいね」
……
唯「澪ちゃん……」
律「よ～し、じゃあ今から支度して。梓の家に集合だ！」
梓「そこからの案内は私に任せて下さいね」
紬「ふふっ、なんだかワクワクするわね～」
澪「遅刻するなよ、律」
律「えへへ～、それは澪にそのまま返すよん」
梓「澪先輩も律先輩も、遅刻しないで下さいね」
……
191 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:02:21.66 ID:bVYojDJZO
律の家
律「たっだいま～」
聡「あ、お帰り姉ちゃん」
律「いってきま～す」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
聡「っと……何そんなに慌ててんだよ！」
律「あ、聡いたんだ」
聡「さっきからずっといたよっ！」
律「姉ちゃん、ちょっと出掛けてくるからさ。ご飯先に食べてて～」
聡「なんだよ。さっき帰ってきたのにまた外行くのかよ」
律「ちょっとね～。冒険冒険」
聡「はぁ……？」
律「たっだいま～」
聡「あ、お帰り姉ちゃん」
律「いってきま～す」ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ
聡「っと……何そんなに慌ててんだよ！」
律「あ、聡いたんだ」
聡「さっきからずっといたよっ！」
律「姉ちゃん、ちょっと出掛けてくるからさ。ご飯先に食べてて～」
聡「なんだよ。さっき帰ってきたのにまた外行くのかよ」
律「ちょっとね～。冒険冒険」
聡「はぁ……？」
192 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:09:13.04 ID:bVYojDJZO
律「あ、親がうるさいからさ。何かあったら電話してな」
聡「え～、やだよ～。姉ちゃんの責任だろ、めんどくせぇな」
律「頼むよ～。携帯からメールでもいいしさ～」
聡「やだよ、俺携帯持ってねえし」
律「ああ……そう言えばそうだったな」
律「でもさ、携帯無いって不便じゃないのか？」
聡「知らねえよ。俺、携帯持った事なんてねえし」
律「ふ～ん、絶対不便だと思うけどなぁ～」
聡「え～、やだよ～。姉ちゃんの責任だろ、めんどくせぇな」
律「頼むよ～。携帯からメールでもいいしさ～」
聡「やだよ、俺携帯持ってねえし」
律「ああ……そう言えばそうだったな」
律「でもさ、携帯無いって不便じゃないのか？」
聡「知らねえよ。俺、携帯持った事なんてねえし」
律「ふ～ん、絶対不便だと思うけどなぁ～」
193 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:16:02.56 ID:bVYojDJZO
聡「俺たちの年代は、姉ちゃんたちみたいにガツガツ食い付かない世代なんだよ」
律「何それ。草食系ってやつぅ～？」
聡「そうじゃなくてさ……そういう風に流行語とか簡単に使っちゃうような、軽い頭してないって事だよ」
律「軽いとはなんだ、軽いとはぁ！」
聡「なんでもかんでも、食い散らかさないんだよ。俺たちはさ」
律「……何だよそれ。カッコつけたいお年頃ってか？」
聡「何でもいいって。ほら、いってらっしゃい姉ちゃん」
律「……」
律「いってきます」
ﾊﾞﾀﾝ
律「何それ。草食系ってやつぅ～？」
聡「そうじゃなくてさ……そういう風に流行語とか簡単に使っちゃうような、軽い頭してないって事だよ」
律「軽いとはなんだ、軽いとはぁ！」
聡「なんでもかんでも、食い散らかさないんだよ。俺たちはさ」
律「……何だよそれ。カッコつけたいお年頃ってか？」
聡「何でもいいって。ほら、いってらっしゃい姉ちゃん」
律「……」
律「いってきます」
ﾊﾞﾀﾝ
194 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:29:44.99 ID:bVYojDJZO
律「……ったく、なんだよ聡のやつ」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
律「な～にが、ガツガツ食い付かない世代なんだよ、だっ……！」
律「はぁ……」ﾂｶﾂｶ
律「ん、あれ？」
団地前
律「着いちゃった。あれ……団地ってこんな近くにあったっけ？」
律「……ま、いっか。梓たちを待つ手間が省けるってもんだ」
律「待ってる時間はかかるけど、な」
律「な～にが、ガツガツ食い付かない世代なんだよ、だっ……！」
律「はぁ……」ﾂｶﾂｶ
律「ん、あれ？」
団地前
律「着いちゃった。あれ……団地ってこんな近くにあったっけ？」
律「……ま、いっか。梓たちを待つ手間が省けるってもんだ」
律「待ってる時間はかかるけど、な」
195 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:34:46.47 ID:bVYojDJZO
律「っと、みんなに連絡しておかないとな」
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ
律「へへ～、やっぱり携帯が無いと。これが無いなんて考えられないよな～」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
梓『もしもし、律先輩？』
律『ああ、梓。もうみんないる？』
梓『いえまだ誰も来てませんよ。どうかしましたか？』
律『いやあ、ちょっとさ、先に団地に着いちゃってさ』
梓『えっ、今一人ですか！？』
律『うん一人。それでさ、私はこっちで待ってるから、みんな集まったら来てくれよ、な？』
ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ
ﾋﾟｯ ﾋﾟｯ
律「へへ～、やっぱり携帯が無いと。これが無いなんて考えられないよな～」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ｶﾞﾁｬ
梓『もしもし、律先輩？』
律『ああ、梓。もうみんないる？』
梓『いえまだ誰も来てませんよ。どうかしましたか？』
律『いやあ、ちょっとさ、先に団地に着いちゃってさ』
梓『えっ、今一人ですか！？』
律『うん一人。それでさ、私はこっちで待ってるから、みんな集まったら来てくれよ、な？』
ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ
196 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:39:01.86 ID:/6PJRA550
律がユカリか
197 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:42:11.36 ID:mDE6vcccO
んあっ
198 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 15:55:39.14 ID:bVYojDJZO
梓『律先輩、私も……私も今から行きますよ』
律『えっ？ 梓が来ちゃったらみんなが……』
梓『近くに目印になるコンビニがあるんで、そこを先輩たちに知らせておきますよ』
梓『何より、律先輩一人っていうのが心配で……』
律『……ああ、心配してくれてありがとうな。梓』
梓『じゃあまたそっちで落ち合いましょう。では』
ﾋﾟｯ
律「……」
ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ
「なにやってんの、こいつ」
律「！」
律『えっ？ 梓が来ちゃったらみんなが……』
梓『近くに目印になるコンビニがあるんで、そこを先輩たちに知らせておきますよ』
梓『何より、律先輩一人っていうのが心配で……』
律『……ああ、心配してくれてありがとうな。梓』
梓『じゃあまたそっちで落ち合いましょう。では』
ﾋﾟｯ
律「……」
ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ
「なにやってんの、こいつ」
律「！」
199 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:04:24.30 ID:u3pzYFPeO
支援
200 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:09:37.80 ID:bVYojDJZO
男の声1「なにこの女？」
女の声「興味本意でこんなとこ、来てさ。バカな女」
男の声2「おとなしく、ゲーセンでおっさん捕まえて援交でもしてろってんだよ」
男の声1「どうする……やっちまうか？」
女の声「それもいいかも、ね。ふふっ」
律(な、なんだよこいつら)
律「あ、あのさ～君たち。もしかしてさっきから、私の事言ってる～？」
女の声「興味本意でこんなとこ、来てさ。バカな女」
男の声2「おとなしく、ゲーセンでおっさん捕まえて援交でもしてろってんだよ」
男の声1「どうする……やっちまうか？」
女の声「それもいいかも、ね。ふふっ」
律(な、なんだよこいつら)
律「あ、あのさ～君たち。もしかしてさっきから、私の事言ってる～？」
201 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:14:30.66 ID:bVYojDJZO
女「あなたさあ……バカ？ ここ他に誰かいる？」
男2「いいなこいつ。やっちまおうぜ」
男1「ええっ、ヒロシ。お前こんなのが好みなのかよ。俺はいいよ、遠慮しておく」
律「な、好き勝手いいやがって……ガキんちょが！」
女「まだ時間早いよ。それに、リルにバレたら何されるか……」
律(……リル？)
男2「ちっ、またリルかよ。みんなそうだ。リルの顔色ばっかりうかがいやがってよ！」
律(そんなに怖い、存在なのか？)
男2「いいなこいつ。やっちまおうぜ」
男1「ええっ、ヒロシ。お前こんなのが好みなのかよ。俺はいいよ、遠慮しておく」
律「な、好き勝手いいやがって……ガキんちょが！」
女「まだ時間早いよ。それに、リルにバレたら何されるか……」
律(……リル？)
男2「ちっ、またリルかよ。みんなそうだ。リルの顔色ばっかりうかがいやがってよ！」
律(そんなに怖い、存在なのか？)
202 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:18:19.07 ID:bVYojDJZO
女「……ヒロシ。あんたちょっと最近ヤバいよ」
女「『向こう側』の人間になりかけてるよ……」
ヒロシ「……」
男「おいよせよ。他の人間だって聞いてるんだぞ」
律「……」
女「……ねえ。メスガキは消えて。私たちのコミュに入って来ないでよ」
律(んな事言われたって……)
男「ここにはルールがある。他者にはわからないルールが……。だから出ていってくれ」
男「……お姉さん、解った？」
律「……」
解った
解らない
女「『向こう側』の人間になりかけてるよ……」
ヒロシ「……」
男「おいよせよ。他の人間だって聞いてるんだぞ」
律「……」
女「……ねえ。メスガキは消えて。私たちのコミュに入って来ないでよ」
律(んな事言われたって……)
男「ここにはルールがある。他者にはわからないルールが……。だから出ていってくれ」
男「……お姉さん、解った？」
律「……」
解った
解らない
203 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:19:55.79 ID:mzd/5RAl0
解った
204 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:23:57.28 ID:bVYojDJZO
律(こいつは、まだ話が通じそうだな……)
男「な？」
律「……わかったよ。意味はわからないけど、なんとなく……な」
女「やっぱりバカね～」
男「……そういう事だ。もう二度と近寄らないでくれ」
ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ
律「……なんだよ。あいつら。ガキのくせして、生意気」
律「でも、このまま引き下がれるかって。けいおん部部長を甘くみんなよ！」
男「な？」
律「……わかったよ。意味はわからないけど、なんとなく……な」
女「やっぱりバカね～」
男「……そういう事だ。もう二度と近寄らないでくれ」
ｻﾞｯ ｻﾞｯ ｻﾞｯ
律「……なんだよ。あいつら。ガキのくせして、生意気」
律「でも、このまま引き下がれるかって。けいおん部部長を甘くみんなよ！」
205 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:26:58.23 ID:bVYojDJZO
ｻﾞｯ
律「なあなあ」
女「なに、まだいたの。さっきの話、聞いてなかったの？」
律「それはそうだけどさ……もうちょっと話を聞きたくて」
女「はぁ。迷惑なのよそういうの、周りにすごい負担かけてるの。自分でもわからないかな？」
女「本当に、バカだよね」
律「……私が、なにかお前たちに迷惑かけたかよ？」
女「何にもわかってない……わかってないよ！」
律「！」
律「なあなあ」
女「なに、まだいたの。さっきの話、聞いてなかったの？」
律「それはそうだけどさ……もうちょっと話を聞きたくて」
女「はぁ。迷惑なのよそういうの、周りにすごい負担かけてるの。自分でもわからないかな？」
女「本当に、バカだよね」
律「……私が、なにかお前たちに迷惑かけたかよ？」
女「何にもわかってない……わかってないよ！」
律「！」
206 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:29:01.99 ID:bVYojDJZO
律「だ、だっておかしいだろ～。こんな団地で立て続けに自殺なんてさ～……」
女「……それが、なによ。それであんたに迷惑かけたって言うの？」
律「それは……」
女「……バカみたい。もう、ついてこないで」ｻﾞｯｻﾞｯ
律「あ、ちょっと！」
女「……それが、なによ。それであんたに迷惑かけたって言うの？」
律「それは……」
女「……バカみたい。もう、ついてこないで」ｻﾞｯｻﾞｯ
律「あ、ちょっと！」
207 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:31:58.32 ID:bVYojDJZO
ﾋﾟﾀｯ
律「お？」
女「……じゃあ一つだけいい事教えてあげる」
女「あなたがさっき立っていた場所ね、昨日死体がグチャッて置かれていた場所だよ」
律「……！」
女「よくやるよ。バーカ」
ｻﾞｯ ｻﾞｯｻﾞｯ
律「……」
律「やっぱり、この団地には何かあるんだ……！」
律(みんな、来て大丈夫かな)
律「梓……」
……
律「お？」
女「……じゃあ一つだけいい事教えてあげる」
女「あなたがさっき立っていた場所ね、昨日死体がグチャッて置かれていた場所だよ」
律「……！」
女「よくやるよ。バーカ」
ｻﾞｯ ｻﾞｯｻﾞｯ
律「……」
律「やっぱり、この団地には何かあるんだ……！」
律(みんな、来て大丈夫かな)
律「梓……」
……
208 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:35:48.83 ID:bVYojDJZO
梓「律先輩、律先輩は……と」ｷｮﾛｷｮﾛ
梓「……こっちの棟の辺りにはいないみたいですね」
梓「あれから30分、心配だ……急ごっと」ｽﾀｽﾀ
「……っ、ぐっ、ぐすっ」
梓「……あれ？」
梓「君。どうしたの？ 泣いてる、の？」
209 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:38:52.40 ID:bVYojDJZO
梓「団地の子かな……ねえ、一体どうしたの？」
「う、うっ……ひっ……」
梓「感動して……なわけないか。あははっ」
「ぐすっ、ぐすっ……」
梓「し、喋ってくれないとわからないでしょ。ほら、お話しましょう……ね？」
「……あ……」
梓「はいはい、何でも私に話すがいいです」ﾌﾝｽ
「ぐすっ……死んだの」
梓「死ん、だ？」
「う、うっ……ひっ……」
梓「感動して……なわけないか。あははっ」
「ぐすっ、ぐすっ……」
梓「し、喋ってくれないとわからないでしょ。ほら、お話しましょう……ね？」
「……あ……」
梓「はいはい、何でも私に話すがいいです」ﾌﾝｽ
「ぐすっ……死んだの」
梓「死ん、だ？」
210 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:42:04.43 ID:bVYojDJZO
梓「えっと、誰がかな？」
「……昨日。タクミが死んだの」
梓「昨日……例の自殺？ それが悲しくて泣いてるのかな？」
梓「そのタクミって子、好きだったとか？」
「違う、タクミは嫌いだった。ナナの身体、触ってきたから……」
梓「……じゃあどうして？ どうして泣いてるの？」
ナナ「次は、ナナの番だから」
梓「ナナちゃんの……番？」
「……昨日。タクミが死んだの」
梓「昨日……例の自殺？ それが悲しくて泣いてるのかな？」
梓「そのタクミって子、好きだったとか？」
「違う、タクミは嫌いだった。ナナの身体、触ってきたから……」
梓「……じゃあどうして？ どうして泣いてるの？」
ナナ「次は、ナナの番だから」
梓「ナナちゃんの……番？」
211 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:45:07.71 ID:bVYojDJZO
ナナ「次は、ナナがダイブするの。今日がその日なの」
梓「えっ！」
梓「そんな……飛び降りる順番が決まってるの？」
ナナ「うん……決まってるの。今日はナナの番」
梓「……」
梓「えっと、ナナちゃん？」
ナナ「はい……」
梓「ナナちゃんのお部屋はどこですか？」
ナナ「C棟の803号室……まさか、助けてくれるの……？」
梓「えっ！」
梓「そんな……飛び降りる順番が決まってるの？」
ナナ「うん……決まってるの。今日はナナの番」
梓「……」
梓「えっと、ナナちゃん？」
ナナ「はい……」
梓「ナナちゃんのお部屋はどこですか？」
ナナ「C棟の803号室……まさか、助けてくれるの……？」
212 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:49:07.81 ID:bVYojDJZO
梓「ナナちゃん、部屋で待っていなさい。ダイブなんてさせないです」
ナナ「えっ……」
梓「あとで私が助けてあげるです！」
ナナ「……早く助けに来てね。でないと、リルが迎えに来ちゃうから」
梓「ん～、お家の人はいないの？」
ナナ「……パパもママも、音楽家なの。今ツアーを回ってる途中だから、誰もいない」
梓「へぇ、私のお家とおんなじだね。私の親もそうなんだよ」
ナナ「お姉ちゃんのお家も……？」
ナナ「えっ……」
梓「あとで私が助けてあげるです！」
ナナ「……早く助けに来てね。でないと、リルが迎えに来ちゃうから」
梓「ん～、お家の人はいないの？」
ナナ「……パパもママも、音楽家なの。今ツアーを回ってる途中だから、誰もいない」
梓「へぇ、私のお家とおんなじだね。私の親もそうなんだよ」
ナナ「お姉ちゃんのお家も……？」
213 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:55:27.12 ID:bVYojDJZO
梓「うん。だからナナちゃんとは仲間、。お友達、ね？」ﾆｯｺﾘ
ナナ「ぐすっ……うん。ありがとう」ﾆｺｯ
梓「ナナちゃん」
ナナ「ねえ……お姉ちゃん、中学生？」
梓「な！ わ、私はこれでも高校生だよっ！ ちっちゃいからって、バカにするのはダメです！」ﾌﾟﾝｽｶ
ナナ「……」
梓「あ、あれ。ナナ、ちゃん？」
ナナ「そっか、高校生だったんだ……ぐすっ」
梓「ど、どうしたのかな～。お姉ちゃん何か悪い事言ったかな？」
ナナ「ぐすっ……うん。ありがとう」ﾆｺｯ
梓「ナナちゃん」
ナナ「ねえ……お姉ちゃん、中学生？」
梓「な！ わ、私はこれでも高校生だよっ！ ちっちゃいからって、バカにするのはダメです！」ﾌﾟﾝｽｶ
ナナ「……」
梓「あ、あれ。ナナ、ちゃん？」
ナナ「そっか、高校生だったんだ……ぐすっ」
梓「ど、どうしたのかな～。お姉ちゃん何か悪い事言ったかな？」
214 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 16:58:13.99 ID:bVYojDJZO
ナナ「ううん、ナナは気にしない。気にしないから……」
梓「そ、そう？ ま、まあとにかく！」
梓「部屋に入ったら、鍵を絶対に開けなければ大丈夫。黙って隠れてれば……ね？」
ナナ「うん……わかった。本当に来てね？」
梓「大丈夫、私はいい加減な先輩たちと違って嘘はつきませんから」ﾌﾝｽ
ナナ「うん……」ｽﾀｽﾀｽﾀ
梓「……」
梓「なんだか、大変な事になってきちゃった。先輩、早く探さないと」
梓「そ、そう？ ま、まあとにかく！」
梓「部屋に入ったら、鍵を絶対に開けなければ大丈夫。黙って隠れてれば……ね？」
ナナ「うん……わかった。本当に来てね？」
梓「大丈夫、私はいい加減な先輩たちと違って嘘はつきませんから」ﾌﾝｽ
ナナ「うん……」ｽﾀｽﾀｽﾀ
梓「……」
梓「なんだか、大変な事になってきちゃった。先輩、早く探さないと」
215 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:01:59.34 ID:O6lANaFs0
携帯でがんばって書いてるのを想像するとこの>>1も可愛いのである
216 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:03:07.92 ID:u3pzYFPeO
携帯だったのかｗｗｗ
尊敬するわｗｗｗｗ
尊敬するわｗｗｗｗ
217 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:04:49.62 ID:bVYojDJZO
律「せめてリルって子の部屋がわかればな～……」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
梓「あ、律先輩！」
律「おっ、梓。ずいぶん早かったんだな」
梓「ええ急いできましたから。それより……大丈夫でしたか？」
律「いやあ、中学生に脅されて、死体チョーク発見しちゃったりで……さんざんだったよ」
律「ほら、そこ。梓が立ってるとこ」ｽｯ
梓「……に、にぎゃああああ！」
律「な？」
梓「な、生々しいですね……ああビックリした」
梓「あ……それより。大変なんですよ律先輩！」
梓「あ、律先輩！」
律「おっ、梓。ずいぶん早かったんだな」
梓「ええ急いできましたから。それより……大丈夫でしたか？」
律「いやあ、中学生に脅されて、死体チョーク発見しちゃったりで……さんざんだったよ」
律「ほら、そこ。梓が立ってるとこ」ｽｯ
梓「……に、にぎゃああああ！」
律「な？」
梓「な、生々しいですね……ああビックリした」
梓「あ……それより。大変なんですよ律先輩！」
218 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:08:29.64 ID:bVYojDJZO
律「えっ、今日自殺する子に会ったって？」
梓「はい、そうなんですよ。今日がその順番だって言ってて……」
梓「急がないと、リルに連れていかれるって……」
律「リル？」
梓「はい。すごく怯えてる様子でした。私、見ていてとても可哀想で……」
律「ん～。こっちの中学生もさ、言ってたんだよ」
律「リルにバレたらヤバい、ってさ」
梓「……鍵を握ってるのは、そのリルって子みたいですね」
梓「はい、そうなんですよ。今日がその順番だって言ってて……」
梓「急がないと、リルに連れていかれるって……」
律「リル？」
梓「はい。すごく怯えてる様子でした。私、見ていてとても可哀想で……」
律「ん～。こっちの中学生もさ、言ってたんだよ」
律「リルにバレたらヤバい、ってさ」
梓「……鍵を握ってるのは、そのリルって子みたいですね」
219 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:11:58.68 ID:bVYojDJZO
律「……みんなから連絡は？」
梓「いえ、まだ何も。ちょっと遅れてるみたいです……」
律「ったく。澪のやつ、私にあんだけ文句言っておきながら」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
梓「ねえ律先輩。何にしても急ぎましょうよ。そのリルっていう子がナナちゃんを迎えに行ったら……終わりです」
律「ナナちゃん？ その自殺する子か？」
梓「ええ、ナナちゃんです。部屋で待ってるって言ってました」
律「……さて、どうするかな？」
ナナを助ける
リルを探す
梓「いえ、まだ何も。ちょっと遅れてるみたいです……」
律「ったく。澪のやつ、私にあんだけ文句言っておきながら」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
梓「ねえ律先輩。何にしても急ぎましょうよ。そのリルっていう子がナナちゃんを迎えに行ったら……終わりです」
律「ナナちゃん？ その自殺する子か？」
梓「ええ、ナナちゃんです。部屋で待ってるって言ってました」
律「……さて、どうするかな？」
ナナを助ける
リルを探す
220 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:14:32.51 ID:0VNKghYBO
助ける
221 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:19:12.24 ID:bVYojDJZO
○ナナを助ける
リルを探す
梓「その子、両親が音楽家なんですって。今、ツアーで全国を回っているって言ってました」
律「梓。それって……」
梓「はい、私のお家とそっくりなんですよ。だから私も他人のような気がしなくて」
梓「あの子も楽器とか、興味あるのかな～って。ふふっ、ちょっと思ってみたり」
律「……そっか。そうだな、じゃあその子を助けよう」
律「助けてから、リルって子の部屋に案内してもらえばいいな」
梓「はいっ！」
リルを探す
梓「その子、両親が音楽家なんですって。今、ツアーで全国を回っているって言ってました」
律「梓。それって……」
梓「はい、私のお家とそっくりなんですよ。だから私も他人のような気がしなくて」
梓「あの子も楽器とか、興味あるのかな～って。ふふっ、ちょっと思ってみたり」
律「……そっか。そうだな、じゃあその子を助けよう」
律「助けてから、リルって子の部屋に案内してもらえばいいな」
梓「はいっ！」
222 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:23:02.69 ID:bVYojDJZO
梓「えっと、C棟って言ってましたから……向こうですね」
律「よし。じゃあ行くか！」
梓「はいっ」
ﾀﾀﾀﾀ……
律「よし。じゃあ行くか！」
梓「はいっ」
ﾀﾀﾀﾀ……
223 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:26:29.54 ID:bVYojDJZO
C棟803号室
ナナ「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
……ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
『ナナちゃん……私、梓だよ～』
『助けに来たから開けて、ね』
ナナ「本当にきてくれたの……」ｽｯ
『当たり前です。私は嘘はつきませんからね』ﾌﾝｽ
除き穴からは、先ほどまで一緒にいた梓の姿が見えた。
ナナ「本当、本当にアズサちゃんだ……ああっ、よかったあ」
『さ、早くここを開けるです』
ナナ「……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
……ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
『ナナちゃん……私、梓だよ～』
『助けに来たから開けて、ね』
ナナ「本当にきてくれたの……」ｽｯ
『当たり前です。私は嘘はつきませんからね』ﾌﾝｽ
除き穴からは、先ほどまで一緒にいた梓の姿が見えた。
ナナ「本当、本当にアズサちゃんだ……ああっ、よかったあ」
『さ、早くここを開けるです』
224 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:28:33.45 ID:bVYojDJZO
ナナ「うん……ありがとう、アズサちゃん」ｶﾞﾁｬｯ
「……」
ナナ「え、嘘……」
ナナ「どうして。助けにきてくれるって言ったのに……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
「……」
ナナ「いや、いや、いやぁ……」
ナナ「いやあああぁぁああああっ……！！」
「……」
ナナ「え、嘘……」
ナナ「どうして。助けにきてくれるって言ったのに……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
「……」
ナナ「いや、いや、いやぁ……」
ナナ「いやあああぁぁああああっ……！！」
225 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:31:49.18 ID:bVYojDJZO
C棟入り口
律「ここがC棟か……あれ、何号室だっけ？」
梓「ちゃんと覚えてて下さい！ 803号室ですよ、律先輩！」
律「わわっ、あんまり大きな声出しちゃまずいっての！ ここのガキに気付かれたら厄介なんだからさ……」
梓「はいはい。とにかく部屋に向かいましょうよ、ナナちゃん待ってますよ」
律「ったく……」ｽﾀｽﾀ
梓「ふふっ」ｽﾀｽﾀ
律「ここがC棟か……あれ、何号室だっけ？」
梓「ちゃんと覚えてて下さい！ 803号室ですよ、律先輩！」
律「わわっ、あんまり大きな声出しちゃまずいっての！ ここのガキに気付かれたら厄介なんだからさ……」
梓「はいはい。とにかく部屋に向かいましょうよ、ナナちゃん待ってますよ」
律「ったく……」ｽﾀｽﾀ
梓「ふふっ」ｽﾀｽﾀ
226 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:36:46.27 ID:bVYojDJZO
C棟8階
梓「……静かですね。これだけ部屋があるのに」
律「不思議な場所だよな、この団地ってさ」
梓「……」
律「さて、803だったな」
梓「はい」
律「……ん。梓ほらっ」
ドア
梓「……」ｵﾎﾝ
梓「ナナちゃん。梓だよ～」
ｼｰﾝ
梓「約束通り迎えにきたよ。開けて開けて」
ｼｰﾝ
律「……」
梓「……静かですね。これだけ部屋があるのに」
律「不思議な場所だよな、この団地ってさ」
梓「……」
律「さて、803だったな」
梓「はい」
律「……ん。梓ほらっ」
ドア
梓「……」ｵﾎﾝ
梓「ナナちゃん。梓だよ～」
ｼｰﾝ
梓「約束通り迎えにきたよ。開けて開けて」
ｼｰﾝ
律「……」
227 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:41:47.03 ID:/6PJRA550
紬がチサトでヤヨイと対決か
アラマタって団地くらいにしかいないよね
アラマタって団地くらいにしかいないよね
228 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:45:26.78 ID:bVYojDJZO
律「反応ないな」
梓「……」
梓「コホン、ナナちゃ～ん。助けにきたよ～。出てきていいんだよ～」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｼｰﾝ
梓「いないの……？」
梓「ひょっとして……」
ｶﾞﾁｬｯ
律「鍵が……開いてる」
梓「……ナナちゃん」
梓「どうして開けちゃったの？」
梓「ねえ、どうして……」
律「梓……」
梓「……」
梓「コホン、ナナちゃ～ん。助けにきたよ～。出てきていいんだよ～」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｼｰﾝ
梓「いないの……？」
梓「ひょっとして……」
ｶﾞﾁｬｯ
律「鍵が……開いてる」
梓「……ナナちゃん」
梓「どうして開けちゃったの？」
梓「ねえ、どうして……」
律「梓……」
229 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:50:04.58 ID:bVYojDJZO
律「そのリルって子を見つけるしかないな。行こう、梓……」
梓「……はい」
梓「ナナちゃん」
律「……」
C棟入り口
ｽﾀｽﾀ
律「んっ」
男「……」
律「さっきのガキんちょだな」
男「まだウロウロしているの？」
梓「……ねえ、ナナちゃん知らない？」
梓「ナナちゃん。リルに連れていかれちゃったんだよ」
男「ナナが……？ リルの奴、なんでナナを！」ﾋﾟｸｯ
律(おっ……)
梓「ナナちゃん、どこいったかわかる？」
梓「……はい」
梓「ナナちゃん」
律「……」
C棟入り口
ｽﾀｽﾀ
律「んっ」
男「……」
律「さっきのガキんちょだな」
男「まだウロウロしているの？」
梓「……ねえ、ナナちゃん知らない？」
梓「ナナちゃん。リルに連れていかれちゃったんだよ」
男「ナナが……？ リルの奴、なんでナナを！」ﾋﾟｸｯ
律(おっ……)
梓「ナナちゃん、どこいったかわかる？」
230 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:54:20.71 ID:bVYojDJZO
男「……」
梓「ねえ！」
男「俺だって、ナナを助けたいさ。でも、リルには逆らえないんだよ……！」
梓「そんなの……おかしいよ」
男「あんたら外の人間には解らないよ。わかってもらうつもりもない」
梓「……」
律「なあガキんちょ。お前リルの部屋知らないのか？」
男「……誰も知らないんだ。だけど」
梓「何？ 言って！」
律「梓。興奮するなって……それで？」
梓「ねえ！」
男「俺だって、ナナを助けたいさ。でも、リルには逆らえないんだよ……！」
梓「そんなの……おかしいよ」
男「あんたら外の人間には解らないよ。わかってもらうつもりもない」
梓「……」
律「なあガキんちょ。お前リルの部屋知らないのか？」
男「……誰も知らないんだ。だけど」
梓「何？ 言って！」
律「梓。興奮するなって……それで？」
231 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 17:58:01.80 ID:bVYojDJZO
男「……A棟からよく出てくるって、噂は聞いた事あるよ。あそこに行けば……」
梓「急ぎましょう、律先輩！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
律「あ、ま、待てよ梓……」
男「……」
律「なあガキんちょ。お前さ、ナナちゃんの事守りたいんだったら行動しないと」
律「そうじゃないと、なにも始まらないって。リルを恐れていても何も……」
男「……わかってる」ｽﾀｽﾀ
律「……」
律「ふふっ、今のはちょっと部長っぽかったな。結構イケるな、私も」ﾌﾝｽ
梓「急ぎましょう、律先輩！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
律「あ、ま、待てよ梓……」
男「……」
律「なあガキんちょ。お前さ、ナナちゃんの事守りたいんだったら行動しないと」
律「そうじゃないと、なにも始まらないって。リルを恐れていても何も……」
男「……わかってる」ｽﾀｽﾀ
律「……」
律「ふふっ、今のはちょっと部長っぽかったな。結構イケるな、私も」ﾌﾝｽ
232 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:06:50.99 ID:bVYojDJZO
律「さて、梓はっと」
ｼｰﾝ
律「……いるわけないか。興奮してたもんなあ、梓」
律「ここからは私一人で動いた方がよさそうだな……よしっ！」
律「えっと……」ｸﾙｯ
律「部屋から電気が漏れてるのは……と」
ｼｰﾝ
律「……いるわけないか。興奮してたもんなあ、梓」
律「ここからは私一人で動いた方がよさそうだな……よしっ！」
律「えっと……」ｸﾙｯ
律「部屋から電気が漏れてるのは……と」
233 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:08:13.06 ID:bVYojDJZO
律「210と307と」
律「701……」
律「801と、809、902と……」
律「1009か」
律「暗記に自信がないから、これを携帯にメモしてっと」ﾋﾟｯﾋﾟｯ
律「……よしっ。早速調査開始だ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
律「701……」
律「801と、809、902と……」
律「1009か」
律「暗記に自信がないから、これを携帯にメモしてっと」ﾋﾟｯﾋﾟｯ
律「……よしっ。早速調査開始だ！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ
234 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:10:27.26 ID:bVYojDJZO
律「ふふっ、こうやって効率的に調査をするりっちゃん、なんて頭がいい～……」ｶﾁｯ
律「……あれ？」ｶﾁｯ
律「おかしいな～。エレベーター反応しないぞ？」
律「もしかして、故障中？」
ｼｰﾝ
律「わ、私の……効率的な調査の第一歩がっ！」ｶﾞｰﾝ
律「……あれ？」ｶﾁｯ
律「おかしいな～。エレベーター反応しないぞ？」
律「もしかして、故障中？」
ｼｰﾝ
律「わ、私の……効率的な調査の第一歩がっ！」ｶﾞｰﾝ
235 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:18:38.05 ID:2RC5hWa5i
4号室はないよ！！ちゅうい！
236 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:19:00.13 ID:bVYojDJZO
律「頼むよっ、動いてくれよっ！」ｶﾁｶﾁｯ
ｼｰﾝ
律「はぁ……仕方ない」
律「階段かぁ、階段。はぁ」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
律「一番上は1009号室かぁ……長いなぁ」
律「はぁ、ため息しか出てこないや。あはは～……」
律「はぁ、行くか……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
……。
ｼｰﾝ
律「はぁ……仕方ない」
律「階段かぁ、階段。はぁ」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
律「一番上は1009号室かぁ……長いなぁ」
律「はぁ、ため息しか出てこないや。あはは～……」
律「はぁ、行くか……」ﾄﾎﾞﾄﾎﾞ
……。
237 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:25:24.04 ID:bVYojDJZO
夜、団地前
澪「や、やっと着いた」
紬「ここまで長かったわね～」
唯「ね～」
澪「まったく、梓のやつ……家で待ってたら急にコンビニまで来いだなんて」
唯「でも肝心のコンビニが見つからなくって……困ったよね」ｱﾊﾊｯ
紬「梓ちゃんたち、大丈夫かしらね。無事ならいいけど……」
澪「や、やっと着いた」
紬「ここまで長かったわね～」
唯「ね～」
澪「まったく、梓のやつ……家で待ってたら急にコンビニまで来いだなんて」
唯「でも肝心のコンビニが見つからなくって……困ったよね」ｱﾊﾊｯ
紬「梓ちゃんたち、大丈夫かしらね。無事ならいいけど……」
238 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:30:42.94 ID:bVYojDJZO
唯「だいぶ遅れちゃったからね。急ごうよ」
澪「そうだ……な。えっと、梓に聞いていた話だと自殺があったのは確かこの先の……」
紬「あそこの棟ね」
……。
唯「……」ﾊｯ
澪「んっ、どうしたんだ唯？」
唯「……」
唯「？」
ｽﾀｽﾀｽﾀ
ヤヨイ「……」
唯「やっぱり……」
澪「んっ、唯。知り合いか？」
澪「そうだ……な。えっと、梓に聞いていた話だと自殺があったのは確かこの先の……」
紬「あそこの棟ね」
……。
唯「……」ﾊｯ
澪「んっ、どうしたんだ唯？」
唯「……」
唯「？」
ｽﾀｽﾀｽﾀ
ヤヨイ「……」
唯「やっぱり……」
澪「んっ、唯。知り合いか？」
239 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:36:10.68 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「お久しぶり、唯」
紬「あらあら、唯ちゃん、お友達？」
ヤヨイ「私たちはそんな生易しい関係じゃないわ。部外者の方は、黙っていてくれないかしら？」
紬「ぇ……」
ヤヨイ「そうよね、唯？」
唯「……やっぱり、あれは夢じゃないんだね」
ヤヨイ「さあ、どうかしら。私にとっては夢よりも楽しい一時だったわよ」
唯「……私はあなたを知らないよ」
ヤヨイ「ふふっ、私は知ってる。親友ですもの」
紬「唯ちゃん……」
澪「ムギ、ここは唯に任せよう」
紬「ん……」
紬「あらあら、唯ちゃん、お友達？」
ヤヨイ「私たちはそんな生易しい関係じゃないわ。部外者の方は、黙っていてくれないかしら？」
紬「ぇ……」
ヤヨイ「そうよね、唯？」
唯「……やっぱり、あれは夢じゃないんだね」
ヤヨイ「さあ、どうかしら。私にとっては夢よりも楽しい一時だったわよ」
唯「……私はあなたを知らないよ」
ヤヨイ「ふふっ、私は知ってる。親友ですもの」
紬「唯ちゃん……」
澪「ムギ、ここは唯に任せよう」
紬「ん……」
240 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:40:46.20 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「あれからどう？ 元気みたいで安心したわよ」
唯「……どうしてあなたがここにいるの。これも、夢なのかな？」
ヤヨイ「やっぱり、彼には気付いていないみたいね。うん、いいよ唯。知らなくてもいい事だから……」
唯「彼って？ 誰の事？ 前に私を襲いそうにしてた変な人？」
澪「……」
ヤヨイ「ふふっ、やっぱりわかってない。それでいいんだよ唯」
唯「わからない……なにも解らない……ねえヤヨイちゃん」
唯「どうしてヤヨイちゃんは、ここにいるの……？」
唯「……どうしてあなたがここにいるの。これも、夢なのかな？」
ヤヨイ「やっぱり、彼には気付いていないみたいね。うん、いいよ唯。知らなくてもいい事だから……」
唯「彼って？ 誰の事？ 前に私を襲いそうにしてた変な人？」
澪「……」
ヤヨイ「ふふっ、やっぱりわかってない。それでいいんだよ唯」
唯「わからない……なにも解らない……ねえヤヨイちゃん」
唯「どうしてヤヨイちゃんは、ここにいるの……？」
241 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:44:36.45 ID:bVYojDJZO
ヤヨイ「……私はいつでも中立だから」
唯「……解らないってば」
ヤヨイ「でも安心して。私は唯の親友だから……大丈夫だから」
澪「唯、そろそろ行こう。梓たちが」
紬「……唯ちゃん」
ヤヨイ「くすっ。私意外のお友達も大切にするんだもん、唯ちゃんは優しいよね」
唯「……ヤヨイちゃん」
ヤヨイ「大丈夫、私はそれを解っているから。唯ちゃんの事は偽善者だなんて思っていないから」
紬「……」
澪「……」
唯「……解らないってば」
ヤヨイ「でも安心して。私は唯の親友だから……大丈夫だから」
澪「唯、そろそろ行こう。梓たちが」
紬「……唯ちゃん」
ヤヨイ「くすっ。私意外のお友達も大切にするんだもん、唯ちゃんは優しいよね」
唯「……ヤヨイちゃん」
ヤヨイ「大丈夫、私はそれを解っているから。唯ちゃんの事は偽善者だなんて思っていないから」
紬「……」
澪「……」
242 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:52:58.28 ID:bVYojDJZO
唯「ねえヤヨイちゃん。一つだけ聞かせてくれない？」
ヤヨイ「なに？ 親友の頼みだもの。何でも聞くわ」
澪(いちいち、カチンとくる言い方だな……)ﾋｿﾋｿ
紬(まあまあ……)ﾋｿﾋｿ
唯「すごく気になった……ヤヨイちゃんの言っている『彼』って」
唯「誰……？」
ヤヨイ「あなたは知らなくていいの。でも、一つだけ教えてあげる」
ヤヨイ「見ているわよ……彼」
ヤヨイ「いつでも私たちの事を、ね」
唯「……」
ヤヨイ「なに？ 親友の頼みだもの。何でも聞くわ」
澪(いちいち、カチンとくる言い方だな……)ﾋｿﾋｿ
紬(まあまあ……)ﾋｿﾋｿ
唯「すごく気になった……ヤヨイちゃんの言っている『彼』って」
唯「誰……？」
ヤヨイ「あなたは知らなくていいの。でも、一つだけ教えてあげる」
ヤヨイ「見ているわよ……彼」
ヤヨイ「いつでも私たちの事を、ね」
唯「……」
243 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 18:58:45.32 ID:bVYojDJZO
澪「二人とも、一体何を話しているんだよ……」
ヤヨイ「あら、部外者は気にする必要なんてないって言ったばかりなのに。でしゃばるんだ」
ヤヨイ「やっぱりバカな存在よね、あなたたちってさ」
澪「な……！」
唯「ヤヨイちゃん！ 私の友達バカにしないで……あなた、私の親友なんでしょ？」
ヤヨイ「……」
ヤヨイ「あら、部外者は気にする必要なんてないって言ったばかりなのに。でしゃばるんだ」
ヤヨイ「やっぱりバカな存在よね、あなたたちってさ」
澪「な……！」
唯「ヤヨイちゃん！ 私の友達バカにしないで……あなた、私の親友なんでしょ？」
ヤヨイ「……」
244 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:00:47.94 ID:bVYojDJZO
唯「だったらもう少し、澪ちゃんたちにも優しくさ……ねっ？」ﾆｯｺﾘ
澪「唯……」
ヤヨイ「……澪ちゃん」
ﾊﾞﾁｯ
澪「！！」
澪(なにこれ、彼女の体が……光って……)
ヤヨイ「あなた、邪魔よ！！」
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ！
澪「えっ……」
紬「澪ちゃん！」
唯「ヤヨイちゃん……なにを……！」
ヤヨイ「……」
ﾊﾞﾁ、ﾊﾞﾁｯ
……。
澪「唯……」
ヤヨイ「……澪ちゃん」
ﾊﾞﾁｯ
澪「！！」
澪(なにこれ、彼女の体が……光って……)
ヤヨイ「あなた、邪魔よ！！」
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁｯ！
澪「えっ……」
紬「澪ちゃん！」
唯「ヤヨイちゃん……なにを……！」
ヤヨイ「……」
ﾊﾞﾁ、ﾊﾞﾁｯ
……。
245 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:03:55.96 ID:bVYojDJZO
……。
澪「……あれ？ おかしいな。私、唯たちと一緒にいたはずなのに」
ｼｰﾝ
澪「どこなの、ここ？」
ﾋｭｳｳｩｩ
澪「……」
澪「ここは、団地の……屋上か」
ﾋｭｳｳｩｩｰｰ
……。
澪「……あれ？ おかしいな。私、唯たちと一緒にいたはずなのに」
ｼｰﾝ
澪「どこなの、ここ？」
ﾋｭｳｳｩｩ
澪「……」
澪「ここは、団地の……屋上か」
ﾋｭｳｳｩｩｰｰ
……。
246 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:07:14.51 ID:bVYojDJZO
唯「ヤヨイちゃん！ 澪ちゃんに何をしたの！」
ヤヨイ「チャンスをあげたのよ。あとは澪ちゃん次第」
紬「チャンスって……消えちゃったじゃない……！」
唯「ヤヨイちゃん！」
ヤヨイ「楽しく見させてもらうわ。彼と一緒に、ね」
唯「……」
ヤヨイ「……」
唯「……いこう、ムギちゃん。みんなを探さないと」
紬「う、うん」
ヤヨイ「いってらっしゃい」ｸｽｯ
……。
ヤヨイ「チャンスをあげたのよ。あとは澪ちゃん次第」
紬「チャンスって……消えちゃったじゃない……！」
唯「ヤヨイちゃん！」
ヤヨイ「楽しく見させてもらうわ。彼と一緒に、ね」
唯「……」
ヤヨイ「……」
唯「……いこう、ムギちゃん。みんなを探さないと」
紬「う、うん」
ヤヨイ「いってらっしゃい」ｸｽｯ
……。
247 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:11:03.92 ID:CBWu6uGdO
支援
248 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:16:33.17 ID:bVYojDJZO
律
律「まずこの階は……210か」ｽﾀｽﾀ
ｼｰﾝ
律「にしても静かな廊下だよなあ。団地ってのは、みんなこうなのかな？」ｽﾀｽﾀ
律「……う～ん、しかもドアに表札も無いから部屋番号がわかりにくいし」ｽﾀｽﾀ
律「えっと、206、207、208……」ｽﾀｽﾀ
律「209……あれっ？」
壁
律「210号室が……ない？」
律「まずこの階は……210か」ｽﾀｽﾀ
ｼｰﾝ
律「にしても静かな廊下だよなあ。団地ってのは、みんなこうなのかな？」ｽﾀｽﾀ
律「……う～ん、しかもドアに表札も無いから部屋番号がわかりにくいし」ｽﾀｽﾀ
律「えっと、206、207、208……」ｽﾀｽﾀ
律「209……あれっ？」
壁
律「210号室が……ない？」
249 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:21:22.60 ID:bVYojDJZO
律「おっかし～な～。確かに一番端の部屋に電気はついていたのに……」
律「……いいや、とりあえず」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ｶﾞﾁｬｯ
目「誰？」
律「あ、あのさ。リルの部屋教えてほしいんだけど」
ﾊﾞﾀﾝ
律「……正攻法じゃあ無理、か」
律「……いいや、とりあえず」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ｶﾞﾁｬｯ
目「誰？」
律「あ、あのさ。リルの部屋教えてほしいんだけど」
ﾊﾞﾀﾝ
律「……正攻法じゃあ無理、か」
250 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:27:01.28 ID:bVYojDJZO
3階
律「んんと、ここは……307、と」
律「また数えながらか。えっと……304、305、306と」
律「んで、307だっ」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ｼｰﾝ
律「おっかしいなあ。確かに電気ついてたのに……居留守でも使ってんのか？」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ｼｰﾝ
律「ああっ、もうっ！ 次だ次」
律「んんと、ここは……307、と」
律「また数えながらか。えっと……304、305、306と」
律「んで、307だっ」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ｼｰﾝ
律「おっかしいなあ。確かに電気ついてたのに……居留守でも使ってんのか？」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ｼｰﾝ
律「ああっ、もうっ！ 次だ次」
251 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:29:08.37 ID:sYXZbvaG0
がんばれケータイ
252 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:30:42.37 ID:bVYojDJZO
4階
律「ここは、明かり無し、と」ﾀﾀﾀﾀｯ
律「ここは、明かり無し、と」ﾀﾀﾀﾀｯ
253 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:31:48.61 ID:bVYojDJZO
5、6階
律「こことここも無し……」ﾀｯﾀｯﾀｯ
律「こことここも無し……」ﾀｯﾀｯﾀｯ
254 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:36:44.14 ID:bVYojDJZO
7階
律「ここは701か……近いから楽だな」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「……なんですか？」
律「あ、えっと。リルって子の部屋を探しているんだけどさ」
目「いきなりなんですか、あなた」ｷｨ
律「わわわっ、閉めないで閉めないで。ちょっとリルに用事があるから聞きたくて……」
目「さあ、あまり喋った事ないから。あ、でも……前に部屋に遊びに来なよ、とは言われました」
目「角部屋ので、窓がたくさんあって。夜景が綺麗に見えるから、って……」
律「夜景……か」
律「ここは701か……近いから楽だな」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「……なんですか？」
律「あ、えっと。リルって子の部屋を探しているんだけどさ」
目「いきなりなんですか、あなた」ｷｨ
律「わわわっ、閉めないで閉めないで。ちょっとリルに用事があるから聞きたくて……」
目「さあ、あまり喋った事ないから。あ、でも……前に部屋に遊びに来なよ、とは言われました」
目「角部屋ので、窓がたくさんあって。夜景が綺麗に見えるから、って……」
律「夜景……か」
255 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:39:18.86 ID:bVYojDJZO
目「あの、もういいですか？ 私、夕飯の支度をしてるんです」
律「ああ、ありがとうな」
……ﾊﾞﾀﾝ
律「夜景が綺麗……ね。屋上ってことかな？」
律「……次は8階か」
律「ああ、ありがとうな」
……ﾊﾞﾀﾝ
律「夜景が綺麗……ね。屋上ってことかな？」
律「……次は8階か」
256 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:42:52.27 ID:bVYojDJZO
8階
律「この階は二つ。まずは801に、次は809……」
律「……よしっ」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「誰なの？」
ミカ「あ、あのさ。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
目「うちは勧誘お断りなんだ」ﾊﾞﾝｯ
律「……」
律「制服でカチューシャした女子高生の勧誘員がいるかっての、全く」
律「さてさて、809、809と……」ｽﾀｽﾀ
律「この階は二つ。まずは801に、次は809……」
律「……よしっ」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「誰なの？」
ミカ「あ、あのさ。ちょっと聞きたい事があるんだけど」
目「うちは勧誘お断りなんだ」ﾊﾞﾝｯ
律「……」
律「制服でカチューシャした女子高生の勧誘員がいるかっての、全く」
律「さてさて、809、809と……」ｽﾀｽﾀ
257 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:44:53.26 ID:CBWu6uGdO
バイバイ猿さん
258 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:48:33.56 ID:bVYojDJZO
律「808、809……あれ？」
壁
律「この階は部屋が九つしかないのか？」
律「……もしかして見落としが？」
律「いやいや待てよ。確かに部屋の数は……う～ん」
律「ん、待てよ」
律「この団地、確かに部屋は九つ並んでいるけど。部屋の表示は10まであった……」
律「もしかして、どこか数字が……抜けてる部屋がある、のか？」
壁
律「この階は部屋が九つしかないのか？」
律「……もしかして見落としが？」
律「いやいや待てよ。確かに部屋の数は……う～ん」
律「ん、待てよ」
律「この団地、確かに部屋は九つ並んでいるけど。部屋の表示は10まであった……」
律「もしかして、どこか数字が……抜けてる部屋がある、のか？」
259 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:54:56.27 ID:bVYojDJZO
律「う～ん。そういえばなんか聞いた事があるな」
律「ホテルとかの部屋じゃあ縁起が悪いから、4号室が無いとか何とか……」
律「ここの団地もそうなのか？」
扉
律「……つまり、ここの809だと思ってた部屋は810で」
律「本当の809は」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「……はい？」
律(やっぱりそうだ)
目「あの、何か用ですか？」
律「ホテルとかの部屋じゃあ縁起が悪いから、4号室が無いとか何とか……」
律「ここの団地もそうなのか？」
扉
律「……つまり、ここの809だと思ってた部屋は810で」
律「本当の809は」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「……はい？」
律(やっぱりそうだ)
目「あの、何か用ですか？」
260 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 19:58:12.24 ID:bVYojDJZO
律「実は隣の子からきいたんだけどさ～」
律「リルが君の事、呼んでるって」
目「え？」
律(さあ、どう出てくる)
目「どうして俺なの？」
律「さあ。私は伝言を頼まれただけだからな。じゃあ」
目「わかった、すぐいくよ」
ﾊﾞﾀｯ……ｶﾞﾁｬﾝ
男の子「……」ｽﾀｽﾀ
律(ううっ、私ってあったまいい～)ｽﾀｽﾀ
律「リルが君の事、呼んでるって」
目「え？」
律(さあ、どう出てくる)
目「どうして俺なの？」
律「さあ。私は伝言を頼まれただけだからな。じゃあ」
目「わかった、すぐいくよ」
ﾊﾞﾀｯ……ｶﾞﾁｬﾝ
男の子「……」ｽﾀｽﾀ
律(ううっ、私ってあったまいい～)ｽﾀｽﾀ
261 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:00:52.98 ID:bVYojDJZO
男の子「……」ｶﾁｯ
律(んっ、エレベーター？)
ｳｲｲｨｨﾝ
ｶﾞｼｬｯ
ｳｲｲｨｨﾝ
律「故障していたんじゃ……ないのかよ？」
……ｳｲｲｨｨﾝ
律「10階で止まったな、よし。これでだいぶ絞られてきたなっ！」
律(んっ、エレベーター？)
ｳｲｲｨｨﾝ
ｶﾞｼｬｯ
ｳｲｲｨｨﾝ
律「故障していたんじゃ……ないのかよ？」
……ｳｲｲｨｨﾝ
律「10階で止まったな、よし。これでだいぶ絞られてきたなっ！」
262 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:07:18.32 ID:bVYojDJZO
9階
律「ここは902……近いし、一応回っておくか」ｽﾀｽﾀ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「……どちら様でしょう」
律「あの、聞きたいことがあるんですけど」
目「どんなご用件ですか？」
律「この団地に、リルって子がいるって……」
目「えっ！」
目「だ、誰に聞いたんですか？」
律「んと……名前聞いてなかったか。ほら、ヒロシとよく一緒にいる、あの子だよ」
目「……ああ、タケルですか。あいつ」
律「ここは902……近いし、一応回っておくか」ｽﾀｽﾀ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
目「……どちら様でしょう」
律「あの、聞きたいことがあるんですけど」
目「どんなご用件ですか？」
律「この団地に、リルって子がいるって……」
目「えっ！」
目「だ、誰に聞いたんですか？」
律「んと……名前聞いてなかったか。ほら、ヒロシとよく一緒にいる、あの子だよ」
目「……ああ、タケルですか。あいつ」
263 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:14:50.21 ID:bVYojDJZO
目「わかりました、僕が知っている限りの事はお話します」
律「あれっ？ やけに話が早くないか？」
律「私が今まで話してきたガキんちょなんて、みんな嫌々言ってたのに」
目「か、勘でわかるんですよ」
律「ふ～ん。そんなもんかね～？」
目「……リルはなかなか表に出てきません」
目「奥に引っ込んでいるんですよ。この団地の、一番奥……」
律「一番奥って……」
律「あれっ？ やけに話が早くないか？」
律「私が今まで話してきたガキんちょなんて、みんな嫌々言ってたのに」
目「か、勘でわかるんですよ」
律「ふ～ん。そんなもんかね～？」
目「……リルはなかなか表に出てきません」
目「奥に引っ込んでいるんですよ。この団地の、一番奥……」
律「一番奥って……」
264 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:22:14.02 ID:bVYojDJZO
目「ここの最上階の奥。景色が広がって窓がたくさんある、夜景の綺麗に見える部屋」
目「10階の、10号室」
ﾊﾞﾀｯ
律「ち、ちょっと」
律「……10階の、10号室か」
律「ふふっ、さすがはりっちゃん。すんなり見つかるもんだな～」
律「こういう探索の才能、あるじゃないかな私って」ﾌﾝｽ
律「……将来は探偵にでもなるかな！ なんてな」
律「次はいよいよリルの部屋か……」ﾀﾀﾀｯ
目「10階の、10号室」
ﾊﾞﾀｯ
律「ち、ちょっと」
律「……10階の、10号室か」
律「ふふっ、さすがはりっちゃん。すんなり見つかるもんだな～」
律「こういう探索の才能、あるじゃないかな私って」ﾌﾝｽ
律「……将来は探偵にでもなるかな！ なんてな」
律「次はいよいよリルの部屋か……」ﾀﾀﾀｯ
265 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:26:00.21 ID:h/XKTz460
淡々とかきつづける>>1に狂気を感じた
266 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:26:03.19 ID:bVYojDJZO
10階
律「はぁ、一番上までくるとさすがに疲れた～……」
律「10号室か。まあ、ちょっと緊張はするけど。しょせんは子供だよな、うん」
律「でも、リルって一体何者なんだろうな？ みんな怯えているけど……」
律「……」
律「会えば、わかるか」ｽﾀｽﾀ
律「はぁ、一番上までくるとさすがに疲れた～……」
律「10号室か。まあ、ちょっと緊張はするけど。しょせんは子供だよな、うん」
律「でも、リルって一体何者なんだろうな？ みんな怯えているけど……」
律「……」
律「会えば、わかるか」ｽﾀｽﾀ
267 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:26:47.14 ID:J5SoRj3RO
面白い
しえ
しえ
268 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:29:13.15 ID:0VNKghYBO
このスレ見てる奴、何人ぐらいいんだ？
>>1しかいないんじゃないかと錯覚するぜ・・・
>>1しかいないんじゃないかと錯覚するぜ・・・
269 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:31:02.61 ID:bVYojDJZO
律「あ、でも確かもう一部屋電気がついてたよな。1009号室……」ｽﾀｽﾀ
律「う～ん。部屋がわかったのに訪ねるのもバカらしいかな～」
律「早くリルって子に会って、ナナちゃんを助けないとだし」
扉
律「……まあ、一応か。一応」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
騙されちゃダメだよ。
ここの子たち、みんな嘘つきだから。
全部反対の事しか、言わないから。
律「えっ……」
律「う～ん。部屋がわかったのに訪ねるのもバカらしいかな～」
律「早くリルって子に会って、ナナちゃんを助けないとだし」
扉
律「……まあ、一応か。一応」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
騙されちゃダメだよ。
ここの子たち、みんな嘘つきだから。
全部反対の事しか、言わないから。
律「えっ……」
270 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:32:23.85 ID:sYXZbvaG0
見てるよ
271 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:33:05.65 ID:cFfLf3SkO
おぉ…
272 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:33:07.72 ID:bVYojDJZO
律「ま、待てよ。どういう意味だよそれ……」
騙されないでね？
律ちゃん……。
律「あんた……誰なんだよ……？」
……ﾊﾞﾀﾝ
律「……」
律「ひょっとして……」
騙されないでね？
律ちゃん……。
律「あんた……誰なんだよ……？」
……ﾊﾞﾀﾝ
律「……」
律「ひょっとして……」
273 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:36:44.52 ID:bVYojDJZO
律「全部……嘘ってこと？」
律「反対に話してるってことは……」
律「ああっ、意味わかんねーよ。一体誰を信じればいいんだよっ……！」
律「……」ﾁﾗｯ
律「10階の10号室。1010号室の反対って……0101号室ってことか？」
律「でも、そんな部屋無いしな……あ、じゃあ」
律「単純に101号室って意味か？」
律「……」
律「とにかく、急がないと……」
律「反対に話してるってことは……」
律「ああっ、意味わかんねーよ。一体誰を信じればいいんだよっ……！」
律「……」ﾁﾗｯ
律「10階の10号室。1010号室の反対って……0101号室ってことか？」
律「でも、そんな部屋無いしな……あ、じゃあ」
律「単純に101号室って意味か？」
律「……」
律「とにかく、急がないと……」
274 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:39:45.07 ID:/6PJRA550
そういやこいつミトラだっけ。
なんで味方してくれたんだろ
なんで味方してくれたんだろ
275 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:40:02.35 ID:bVYojDJZO
律「……」
扉
律「1010号室か……」
律「ここにリルがいるのか？ それとも、誰もいないで……ははっ、私もダイブさせられちゃうのかもな」ｶﾞｸｶﾞｯ
律「……膝も顔もひきつり笑いだな」
律「1010号室、か……」
行く
行かない
扉
律「1010号室か……」
律「ここにリルがいるのか？ それとも、誰もいないで……ははっ、私もダイブさせられちゃうのかもな」ｶﾞｸｶﾞｯ
律「……膝も顔もひきつり笑いだな」
律「1010号室、か……」
行く
行かない
276 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:41:13.84 ID:CBWu6uGdO
行く
277 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:41:20.11 ID:u3pzYFPeO
後悔するから行く
278 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:42:15.61 ID:AiO5HzHQO
さ
279 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:44:46.78 ID:bVYojDJZO
●行く
行かない
律「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「反応なし……？」
ｼｰﾝ
律「……最上階で」
律「角部屋、一番奥の部屋」
律「夜景が綺麗……」
律「これの反対、か？
律「どういう意味だよ……」
行かない
律「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「……」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
律「反応なし……？」
ｼｰﾝ
律「……最上階で」
律「角部屋、一番奥の部屋」
律「夜景が綺麗……」
律「これの反対、か？
律「どういう意味だよ……」
280 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:47:07.75 ID:bVYojDJZO
律「……最上階の反対は、1階？」
律「角部屋じゃなくて、一番奥の部屋……だとすると、一番手前？」
律「そして夜景が見えない……」
律「！？」
律「角部屋じゃなくて、一番奥の部屋……だとすると、一番手前？」
律「そして夜景が見えない……」
律「！？」
281 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:48:36.09 ID:bVYojDJZO
ｶﾁｯ ｶﾁｯ
律「エレベーター、また使えなくなってる……」
律「仕方ない、階段か」
9
8
7
6
5
4
3
2
……。
律「エレベーター、また使えなくなってる……」
律「仕方ない、階段か」
9
8
7
6
5
4
3
2
……。
282 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:49:55.18 ID:/6PJRA550
283 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:50:54.69 ID:bVYojDJZO
1階
律「一番手前の部屋」
律「ここが、リルの……」
律「……」
律「よしっ……」ｺﾞｸｯ
ベルを押す
ベルを押さない
律「一番手前の部屋」
律「ここが、リルの……」
律「……」
律「よしっ……」ｺﾞｸｯ
ベルを押す
ベルを押さない
284 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:51:40.49 ID:cFfLf3SkO
ベルを押す
285 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:51:57.82 ID:u3pzYFPeO
やらいでか押す
286 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:54:01.02 ID:bVYojDJZO
○ベルを押す
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
律「……リル、ちゃん？」
リル「どうぞ入って」
律「……」
リル「なにもしないよ。遠慮しないでどうぞ」
律「……」
ﾊﾞﾀﾝ
律「……動いている」
ﾋﾟﾝﾎﾟﾝ
ｶﾞﾁｬｯ
律「……リル、ちゃん？」
リル「どうぞ入って」
律「……」
リル「なにもしないよ。遠慮しないでどうぞ」
律「……」
ﾊﾞﾀﾝ
律「……動いている」
287 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:54:14.38 ID:h/XKTz460
ルナティック…か
288 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:54:59.36 ID:bVYojDJZO
>>286
最後の一文は訂正、間違え
最後の一文は訂正、間違え
289 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:57:16.00 ID:bVYojDJZO
梓
梓「……動いている」
ﾋｭｳｳｩｩｩ
ｸﾞｼﾞｬｯ
ﾜｱｧｧｧｧｯ！
ｸﾞｼﾞｭｯ
ｳﾜｧｧｧｧｱｱ
ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ
梓「……」
梓「ナナちゃん。律先輩が危ない」
梓「……動いている」
ﾋｭｳｳｩｩｩ
ｸﾞｼﾞｬｯ
ﾜｱｧｧｧｧｯ！
ｸﾞｼﾞｭｯ
ｳﾜｧｧｧｧｱｱ
ｸﾞｼｬｸﾞｼｬ
梓「……」
梓「ナナちゃん。律先輩が危ない」
290 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 20:58:53.64 ID:u3pzYFPeO
何が動いてるんだ…
291 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:00:58.33 ID:bVYojDJZO
澪
団地 屋上
澪「……あ、あの～。そんな所で何をしているの、かな？」ｵｿﾙｵｿﾙ
ナナ「近寄らないで！ みんなが見ている……」
瞳 瞳 瞳 瞳 瞳 瞳
澪「っ……」ｿﾞｸｯ
ナナ「もうだめなの。ナナ、死ぬしかないの」
澪「ま、待った待った。何いきなりバカな事言ってるんだよ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
澪(ヤバい、足がすくむっ……)
団地 屋上
澪「……あ、あの～。そんな所で何をしているの、かな？」ｵｿﾙｵｿﾙ
ナナ「近寄らないで！ みんなが見ている……」
瞳 瞳 瞳 瞳 瞳 瞳
澪「っ……」ｿﾞｸｯ
ナナ「もうだめなの。ナナ、死ぬしかないの」
澪「ま、待った待った。何いきなりバカな事言ってるんだよ……」ｶﾞｸｶﾞｸ
澪(ヤバい、足がすくむっ……)
292 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:04:42.71 ID:wpT8G2TN0
ふむ。今回は
唯:チサト
澪:ユカリ
律:ミカ
梓:アリサ
紬:空気
か
唯:チサト
澪:ユカリ
律:ミカ
梓:アリサ
紬:空気
か
293 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:04:59.78 ID:bVYojDJZO
澪「え、ええっと。ナナちゃん……だっけか？」
ナナ「……」
澪「あ、あのさ。ダメが理由で死んだら……人間なんていなくなっちゃうと思うんだ」
澪(何言ってるんだ私、頭真っ白……)
澪「ち、違うかなっ？」ﾆｺﾆｺ
ナナ「……わからないのよ！ あんたたちなんかに、わからないの！」
澪「お、お、お、お、落ち着きなってば……れ、れいせいれいせいになって、ねっ？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ
ナナ「……」
澪「あ、あのさ。ダメが理由で死んだら……人間なんていなくなっちゃうと思うんだ」
澪(何言ってるんだ私、頭真っ白……)
澪「ち、違うかなっ？」ﾆｺﾆｺ
ナナ「……わからないのよ！ あんたたちなんかに、わからないの！」
澪「お、お、お、お、落ち着きなってば……れ、れいせいれいせいになって、ねっ？」ｶﾞｸﾌﾞﾙ
294 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:08:24.60 ID:bVYojDJZO
ナナ「もう遅い……さっきの人だって助けてくれなかった。みんな嘘ばっかりだよ！」
澪「……」
ナナ「……」
澪(や、ヤバい。こういう時は何か話してあげないと……)
澪「あ、あのさナナちゃん」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
さっきの人って……？
誰が見ているの？
ウソつかないよ
澪「……」
ナナ「……」
澪(や、ヤバい。こういう時は何か話してあげないと……)
澪「あ、あのさナナちゃん」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
さっきの人って……？
誰が見ているの？
ウソつかないよ
295 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:08:57.22 ID:UdE9WZ3k0
凄く面白いしえん
296 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:18:44.81 ID:TLI+duASQ
ウソつかないよ
297 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:22:42.73 ID:bVYojDJZO
澪「う、ウソなんてつかないよ……！」
ナナ「……」
澪「大丈夫、大丈夫だから。ほら、もう止めような？ こっちの、安全な場所までおいでよ……な？」
ナナ「……さっきの人もウソついた」
ナナ「ナナの事、助けてくれなかった！」
澪「わ、私はウソなんて……」
澪「た、助けたいんだよ。だからこっちおいで……ねっ？」
ナナ「……」
澪「大丈夫、大丈夫だから。ほら、もう止めような？ こっちの、安全な場所までおいでよ……な？」
ナナ「……さっきの人もウソついた」
ナナ「ナナの事、助けてくれなかった！」
澪「わ、私はウソなんて……」
澪「た、助けたいんだよ。だからこっちおいで……ねっ？」
298 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:26:10.57 ID:bVYojDJZO
ナナ「ウソってわかるもん！」
澪「ひっ！」ﾋﾞｸｯ
ナナ「……アズサって、あなたの友達でしょ？ 一緒だよみんな」
澪「アズサ……？ どうして梓が……」
ナナ「騙したの。ナナの事騙したの」
ナナ「それで……」
澪(本当に、梓が？)
澪「え、えっと。勘違いじゃないかな？」
澪「あの子はほら、確かにちょっと生意気な子かもしれないけどさ」
澪「そんなに悪い子じゃないし……」
澪「ひっ！」ﾋﾞｸｯ
ナナ「……アズサって、あなたの友達でしょ？ 一緒だよみんな」
澪「アズサ……？ どうして梓が……」
ナナ「騙したの。ナナの事騙したの」
ナナ「それで……」
澪(本当に、梓が？)
澪「え、えっと。勘違いじゃないかな？」
澪「あの子はほら、確かにちょっと生意気な子かもしれないけどさ」
澪「そんなに悪い子じゃないし……」
299 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:28:30.32 ID:bVYojDJZO
ナナ「……アズサちゃんの声がして。そしたら」
澪「そしたら……？」
ナナ「……」
本当にアズサの声？
慰める
澪「そしたら……？」
ナナ「……」
本当にアズサの声？
慰める
300 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:29:34.47 ID:JAWGwCet0
元ネタ知らんが、いつ面白くなるのかだけ教えてくれ
301 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:29:58.45 ID:sYXZbvaG0
本当にアズサの声？
302 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:29:58.93 ID:TLI+duASQ
本当に梓の声？
303 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:34:02.62 ID:bVYojDJZO
澪「あのさ、それ本当にアズサの声だったかな？」
ナナ「絶対そうだよ。アズサって言ってたもん」
澪「……そこに、アズサはいたのかな？」
ナナ「いなかったけど……でも絶対にそうだったもん！」
澪「……」
澪「あのさ、それが本当にアズサだったとしてもさ。ナナちゃんは……アズサのせいにしてるんじゃないかな？」
ナナ「……」
澪「どうして、自分の意思で考えないの？」
ナナ「絶対そうだよ。アズサって言ってたもん」
澪「……そこに、アズサはいたのかな？」
ナナ「いなかったけど……でも絶対にそうだったもん！」
澪「……」
澪「あのさ、それが本当にアズサだったとしてもさ。ナナちゃんは……アズサのせいにしてるんじゃないかな？」
ナナ「……」
澪「どうして、自分の意思で考えないの？」
304 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:37:24.29 ID:bVYojDJZO
ナナ「自分の意思って……ナナは騙されたんだよ！ 傷付いたんだよ！」
ナナ「もう……いや……」
澪「……ナナちゃん」
ナナ「もう、決めた事なの。ナナは安らぎが欲しかっただけなのに」
ナナ「だから、もう終わりにする！ ナナの事は放っておいて！」
澪「……」
叱る
慰める
相手にしない
ナナ「もう……いや……」
澪「……ナナちゃん」
ナナ「もう、決めた事なの。ナナは安らぎが欲しかっただけなのに」
ナナ「だから、もう終わりにする！ ナナの事は放っておいて！」
澪「……」
叱る
慰める
相手にしない
305 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:39:04.11 ID:cFfLf3SkO
叱る
306 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:42:05.12 ID:bVYojDJZO
ナナ「もういい！ 私死ぬんだ！」
澪「……いつまで」
澪「いつまでバカな事、言ってるんだっ！」
ナナ「えっ……」
澪「お前は一体、誰に安らぎを求めているんだよ……両親？ 友達？」
澪「それとも自分？」
ナナ「……」
澪「いくら待っていたって、安らぎなんてこないんだよっ！」
澪「……いつまで」
澪「いつまでバカな事、言ってるんだっ！」
ナナ「えっ……」
澪「お前は一体、誰に安らぎを求めているんだよ……両親？ 友達？」
澪「それとも自分？」
ナナ「……」
澪「いくら待っていたって、安らぎなんてこないんだよっ！」
307 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:46:02.17 ID:bVYojDJZO
ナナ「でも、誰もナナの事見てくれない……」
澪「それはナナちゃんが、誰の目も見ようとしないから……」
澪「ナナちゃん自身が、本気で誰かと接しないと、気づいてくれないもんじゃないのか？」
ナナ「……」
澪「人はそんなに、優しくない。優しくないんだよ……」
ナナ「……じゃあどこにいるの？ どうすればナナの事見てくれるの？」
澪「それはナナちゃんが、誰の目も見ようとしないから……」
澪「ナナちゃん自身が、本気で誰かと接しないと、気づいてくれないもんじゃないのか？」
ナナ「……」
澪「人はそんなに、優しくない。優しくないんだよ……」
ナナ「……じゃあどこにいるの？ どうすればナナの事見てくれるの？」
308 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:49:49.04 ID:bVYojDJZO
ナナ「最初からさらけ出して、それでもナナの事見てくれなかったら嫌だよ」
ナナ「傷付くだけで……」
澪「怖いんだよ、誰だってさ……恐ろしい事なんていっぱいあるよ」
澪「でもね、ナナちゃん。怖がったらいけないんだよ……」
ナナ「……」
澪「傷ついても、もう一回反動つけて戻ればいいんだ。まあ、口でこういうのは簡単……実際はちょっと難しいけど、さ」
ナナ「……」
ナナ「傷付くだけで……」
澪「怖いんだよ、誰だってさ……恐ろしい事なんていっぱいあるよ」
澪「でもね、ナナちゃん。怖がったらいけないんだよ……」
ナナ「……」
澪「傷ついても、もう一回反動つけて戻ればいいんだ。まあ、口でこういうのは簡単……実際はちょっと難しいけど、さ」
ナナ「……」
309 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:53:57.04 ID:bVYojDJZO
澪「私も、気持ちが沈んだり傷ついたりする時はたくさんあったよ。でも、頑張って生きてるんだ」
澪「……いつでも死ねるんだからさ」
ナナ「……ナナにそんな事できるの？ ナナにはできないよ」
澪「大丈夫、ナナちゃんにもできるよ。誰かにできて、あなたにできない事なんて無いはずだよ」
ナナ「ナナ……頑張れるかな？」
澪「うん、大丈夫。心配しちゃいけないさ」
ナナ「うん……わかった」
ｸﾙｯ
澪「……いつでも死ねるんだからさ」
ナナ「……ナナにそんな事できるの？ ナナにはできないよ」
澪「大丈夫、ナナちゃんにもできるよ。誰かにできて、あなたにできない事なんて無いはずだよ」
ナナ「ナナ……頑張れるかな？」
澪「うん、大丈夫。心配しちゃいけないさ」
ナナ「うん……わかった」
ｸﾙｯ
310 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 21:55:53.15 ID:bVYojDJZO
目 目 目
目 目 目 目
目 目 目 目 目 目 目
目 目 目 目
目 目 目 目目 目 目
目 目 目 目
目 目 目 目 目 目 目
目 目 目 目
目 目 目 目目 目 目
311 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:00:04.76 ID:bVYojDJZO
ナナ「！」
ナナ「や、やっぱりダメなんだ。わ、私なんか……」ｸﾙｯ
澪「ダ、ダメだってナナちゃん。急に……な、何を怖がってるんだよ？」
ナナ「やっぱりナナ狂っているんだ！ 監視されているんだよ……隠れられない！」
澪「ナナちゃん……どうしたね？ ダメだよ」
ナナ「……リル。見ているんでしょう」
ナナ「私、リルなんかに負けない。私のダイブ……見せてあげるから！」
ナナ「や、やっぱりダメなんだ。わ、私なんか……」ｸﾙｯ
澪「ダ、ダメだってナナちゃん。急に……な、何を怖がってるんだよ？」
ナナ「やっぱりナナ狂っているんだ！ 監視されているんだよ……隠れられない！」
澪「ナナちゃん……どうしたね？ ダメだよ」
ナナ「……リル。見ているんでしょう」
ナナ「私、リルなんかに負けない。私のダイブ……見せてあげるから！」
312 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:01:01.03 ID:cFfLf3SkO
おいおいおい
313 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:01:41.08 ID:bVYojDJZO
ナナ「ナナのダイブでここは変わるんだよ……」
澪「ま、待ってナナちゃん！」
ナナ「……お姉ちゃん」
ナナ「ありがとう」
ﾌｯ
ﾋｭｩｩｩｩｩ……
……。
澪「ま、待ってナナちゃん！」
ナナ「……お姉ちゃん」
ナナ「ありがとう」
ﾌｯ
ﾋｭｩｩｩｩｩ……
……。
314 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:04:58.16 ID:bVYojDJZO
律
1階 101号室
律「……あんたがリルなのか？」
リル「そう。目の前にいるでしょ、逃げも隠れもしないよ」
律「じゃあ話は早い。あの、さ」
リル「うん、回りくどいのは嫌いだから。全部説明してあげる」
リル「連続ダイブの事でしょ？」
律「……そうだけど、さ」
リル「私は……ただのシンボルに過ぎない」
1階 101号室
律「……あんたがリルなのか？」
リル「そう。目の前にいるでしょ、逃げも隠れもしないよ」
律「じゃあ話は早い。あの、さ」
リル「うん、回りくどいのは嫌いだから。全部説明してあげる」
リル「連続ダイブの事でしょ？」
律「……そうだけど、さ」
リル「私は……ただのシンボルに過ぎない」
315 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:10:23.03 ID:bVYojDJZO
律「シンボル？」
リル「そう。私が何かを指揮しているわけじゃないの。この団地に広がるパルス」
リル「独特の周波数みたいなのを感知している」
律「えっと……パルス？ 全然わからないんだけど」
リル「……ここの団地は、ほとんどが共稼ぎの家ばかり」
リル「親がいないから、小学生はどこかの部屋に集まってゲームをしたり……高校生たちは、街へ出かけたり」
リル「この時間、生活から遮断されるのは私たちの年代だけ」
律「……そんなもん、なのか？」
リル「そう。私が何かを指揮しているわけじゃないの。この団地に広がるパルス」
リル「独特の周波数みたいなのを感知している」
律「えっと……パルス？ 全然わからないんだけど」
リル「……ここの団地は、ほとんどが共稼ぎの家ばかり」
リル「親がいないから、小学生はどこかの部屋に集まってゲームをしたり……高校生たちは、街へ出かけたり」
リル「この時間、生活から遮断されるのは私たちの年代だけ」
律「……そんなもん、なのか？」
316 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:14:53.16 ID:bVYojDJZO
リル「この空間は、各家が過疎になりやすいの」
リル「それぞれの時間が分断されて、世界も空間も分断される」
律「……でもいくらなんでも、ねえ？」
リル「どうだった？ この団地を歩いてみて」
リル「人が少ないでしょう？」
律「……」
リル「考えてみて。あなたと同じ世代もここに住んでいるわ」
リル「でも、誰一人団地にはいない。帰ってくるのは深夜になってから……」
律「……」
リル「それぞれの時間が分断されて、世界も空間も分断される」
律「……でもいくらなんでも、ねえ？」
リル「どうだった？ この団地を歩いてみて」
リル「人が少ないでしょう？」
律「……」
リル「考えてみて。あなたと同じ世代もここに住んでいるわ」
リル「でも、誰一人団地にはいない。帰ってくるのは深夜になってから……」
律「……」
317 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:17:59.20 ID:bVYojDJZO
リル「そして、決まった一ヶ所に固まって集団になるの」
リル「もしそこに、外から誰かが近づいたら……全力で追い払うのでしょう？」
律「別に、そんな」
リル「同じ様式、細胞、醜い言動……そんな場所に好んで近付く人がいると思う？」
律「そりゃあまあ、そうだけどさ……」
リル「深夜の団地はあなたたちの物なの」
リル「もしそこに、外から誰かが近づいたら……全力で追い払うのでしょう？」
律「別に、そんな」
リル「同じ様式、細胞、醜い言動……そんな場所に好んで近付く人がいると思う？」
律「そりゃあまあ、そうだけどさ……」
リル「深夜の団地はあなたたちの物なの」
318 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:19:11.45 ID:CBWu6uGdO
しえんぬ
>>1大丈夫か？
>>1大丈夫か？
319 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:20:47.63 ID:sYXZbvaG0
書き溜めたのを選択肢に合わせて投下してるんじゃないかと思ってる。
とにかく支援
とにかく支援
320 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:21:17.61 ID:bVYojDJZO
リル「朝はそれぞれの時間。昼間は主婦と子供たちの時間」
リル「そして、夜はまたあなたたちの時間……私たちの時間は、月が見えるまでの間の隙間の時間なの」
律「……」
リル「序列が決まっているの。二十年の間で築かれた生態系」
リル「世代毎で、時間も過ごし方も変わっていくのよ？」
律「妄想だよ……そんなの」
リル「ここの小学生、みんな時間を与えられていないのよ」
リル「そして、夜はまたあなたたちの時間……私たちの時間は、月が見えるまでの間の隙間の時間なの」
律「……」
リル「序列が決まっているの。二十年の間で築かれた生態系」
リル「世代毎で、時間も過ごし方も変わっていくのよ？」
律「妄想だよ……そんなの」
リル「ここの小学生、みんな時間を与えられていないのよ」
321 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:23:51.20 ID:5wv5p8vSO
ﾃｯﾃﾃｯﾃ ﾃｯ ﾃｯﾃ ﾃｯﾃﾚｯﾃ ﾃｯﾃﾚｯﾃ♪
ＯＰの脳内再生余裕だった
ＯＰの脳内再生余裕だった
322 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:26:43.25 ID:bVYojDJZO
リル「小学生たちは時間を与えられないの、自分たちの時間がないの」
リル「小さな村でも掟はある。みんなそれに従っている……」
リル「だから小学生たちは、どこかの部屋に集まってゲームをしているのよ」
律「……そんなの、寂しすぎるよ！」
リル「だから私たちの世代は改革するの」
リル「私たちはあなたたちの世代を踏襲なんてしない」
リル「小さな村でも掟はある。みんなそれに従っている……」
リル「だから小学生たちは、どこかの部屋に集まってゲームをしているのよ」
律「……そんなの、寂しすぎるよ！」
リル「だから私たちの世代は改革するの」
リル「私たちはあなたたちの世代を踏襲なんてしない」
323 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:27:54.72 ID:bVYojDJZO
リル「私たちがこの団地を変えていくの……」
律「そんな事……！」
リル「その行動が、ダイブなの。だから私が指示しているわけじゃない」
リル「みんなが勝手にやっている事なのよ」
律「なんだよそれ……そんなの……！」
リル「信じてもらえる？」ﾆｺｯ
律「……」
信じる
信じない
律「そんな事……！」
リル「その行動が、ダイブなの。だから私が指示しているわけじゃない」
リル「みんなが勝手にやっている事なのよ」
律「なんだよそれ……そんなの……！」
リル「信じてもらえる？」ﾆｺｯ
律「……」
信じる
信じない
324 ： ◆6fzTf2hYUM ：2011/03/10(木) 22:28:03.10 ID:/6PJRA550
325 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:35:54.77 ID:cFfLf3SkO
信じる
326 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:39:23.29 ID:5wv5p8vSO
327 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:40:16.30 ID:bVYojDJZO
律「……まあ、その話は信じるよ」
律「だからって、なんで自殺しなきゃいけないんだよ？」
リル「自発的なものなの。パルスが人を選んで、呼び掛け」
リル「ダイブに導いていく……それだけの事よ」
律「……なあ、どうすればいいんだよ？ 誰が自殺を止められるんだ？」
リル「警告が届けばいい。元凶に届けば……いい」
律「？」
律「だからって、なんで自殺しなきゃいけないんだよ？」
リル「自発的なものなの。パルスが人を選んで、呼び掛け」
リル「ダイブに導いていく……それだけの事よ」
律「……なあ、どうすればいいんだよ？ 誰が自殺を止められるんだ？」
リル「警告が届けばいい。元凶に届けば……いい」
律「？」
328 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:40:52.40 ID:YYL9pUFM0
あなたは海の底、だっけエンディング曲
うろ覚えだが好きな曲だ
うろ覚えだが好きな曲だ
329 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:43:19.99 ID:YYL9pUFM0
330 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:44:02.01 ID:bVYojDJZO
リル「みんな『安らぎ』が足りてない、優しいに飢えている」
リル「真っ暗な部屋で一人ぼっち……そこに生まれる、優しさ、安らぎ」
リル「みんながそれを取り戻せば、自然に無くなる」
律「そんな事……できるのか？」
リル「誰にもできない。でも私たちにはできる……その思いがパルスなの」
リル「そのためなら、犠牲もやむを得ない」
律「……なあ、お前、リーダーなんだろ？」
律「シンボルっていっても、あんたには力があるじゃないか」
リル「真っ暗な部屋で一人ぼっち……そこに生まれる、優しさ、安らぎ」
リル「みんながそれを取り戻せば、自然に無くなる」
律「そんな事……できるのか？」
リル「誰にもできない。でも私たちにはできる……その思いがパルスなの」
リル「そのためなら、犠牲もやむを得ない」
律「……なあ、お前、リーダーなんだろ？」
律「シンボルっていっても、あんたには力があるじゃないか」
331 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:46:34.29 ID:MiNyvWSIO
団地の話が１番好きだったな
332 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:47:12.12 ID:bVYojDJZO
リル「……」
律「あ、そうだよ。みんなを集めて、自殺を食い止めれば……」
リル「そんな単純な話じゃない」
リル「蓄積された感情は止められない。でも……」
律「でも？」
リル「ある事は、ある」
律「ん、自殺を食い止めるの？」
リル「そう。私にしか……できない事」
律「……」
止めて……
どうやって止めるの？
律「あ、そうだよ。みんなを集めて、自殺を食い止めれば……」
リル「そんな単純な話じゃない」
リル「蓄積された感情は止められない。でも……」
律「でも？」
リル「ある事は、ある」
律「ん、自殺を食い止めるの？」
リル「そう。私にしか……できない事」
律「……」
止めて……
どうやって止めるの？
333 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:48:50.95 ID:/6PJRA550
334 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:49:34.31 ID:sYXZbvaG0
どうやって止めるの？
335 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:52:38.07 ID:O3jGJElA0
オチはシルバーOPで頼む。
336 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:52:48.61 ID:bVYojDJZO
律「なあ……その、どうやって止めるんだ？」
リル「教えられない」
律「なんだよそれ」
リル「私自身の問題になるから。他者は関係ない」
律「……聞いた手前、気になるんだけどさ」
リル「私のやり方で止めるの。あなたは口出しをしない」
リル「……それでいいなら、止めるけど？」ﾌｯ
律「……」
止めて……
止めないでいい
リル「教えられない」
律「なんだよそれ」
リル「私自身の問題になるから。他者は関係ない」
律「……聞いた手前、気になるんだけどさ」
リル「私のやり方で止めるの。あなたは口出しをしない」
リル「……それでいいなら、止めるけど？」ﾌｯ
律「……」
止めて……
止めないでいい
337 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:54:22.07 ID:cFfLf3SkO
止めて
338 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:58:02.07 ID:bVYojDJZO
律「……お願い」
律「あんたにできるんなら、なんとかしてくれよ」
律「そうしないと……」
リル「わかった。準備するから、お茶でも飲んでて？」
律「ん……」
リル「……はい、どうぞ」
ｺﾄｯ
律(暖かそうな湯気が、薄暗い部屋に揺れている……)
飲む……
飲まない……
律「あんたにできるんなら、なんとかしてくれよ」
律「そうしないと……」
リル「わかった。準備するから、お茶でも飲んでて？」
律「ん……」
リル「……はい、どうぞ」
ｺﾄｯ
律(暖かそうな湯気が、薄暗い部屋に揺れている……)
飲む……
飲まない……
339 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 22:58:40.75 ID:CBWu6uGdO
飲まない
340 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:01:04.06 ID:ode2DLvKO
ムーンライトシンドローム持ってるｗｗｗｗｗ懐かしいなｗｗ
341 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:03:01.17 ID:bVYojDJZO
ｽｯ
リル「飲まないの？」
律「……なんか、毒でも盛られそうだからさ。いいよ」
リル「最低の、世代だね」
リル「あなたたち、そんなんでどうやって生きていくの？」
リル「アイロニーを並べて、それがクールなの？」
リル「そんなんじゃあ、どこにも居場所なくなっちゃうよ」
律「……なんとでも言えっての。こっちが親切に心配してやってるんだからさ」
リル「……はっ」
リル「だめだ」
リル「飲まないの？」
律「……なんか、毒でも盛られそうだからさ。いいよ」
リル「最低の、世代だね」
リル「あなたたち、そんなんでどうやって生きていくの？」
リル「アイロニーを並べて、それがクールなの？」
リル「そんなんじゃあ、どこにも居場所なくなっちゃうよ」
律「……なんとでも言えっての。こっちが親切に心配してやってるんだからさ」
リル「……はっ」
リル「だめだ」
342 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:05:41.41 ID:bVYojDJZO
澪「……ナナちゃん……」
343 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:08:42.96 ID:bVYojDJZO
ｶﾞﾀｯ
律「……何？」
律「おい、何するんだよ……」
律「部屋なんか真っ暗にして……。なあ、私だっていいかげん怒る……」
……ｲﾔｧｧｧｧｧｱｱｱｱｱｱ！
律「！」ﾋﾞｸｯ
ｸﾞｼｬｯ
律「……」
律「ああ」
律(一階の一番手前で、窓がせまくて、とても汚い景色が見える部屋……)
律「……何？」
律「おい、何するんだよ……」
律「部屋なんか真っ暗にして……。なあ、私だっていいかげん怒る……」
……ｲﾔｧｧｧｧｧｱｱｱｱｱｱ！
律「！」ﾋﾞｸｯ
ｸﾞｼｬｯ
律「……」
律「ああ」
律(一階の一番手前で、窓がせまくて、とても汚い景色が見える部屋……)
344 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:10:49.05 ID:bVYojDJZO
澪「どうしてなんだよ……」
ﾋｭｩｩ
澪「どうして、そんな簡単に死ねるんだよ……」
ﾋｭｩｩｰ
澪「……戻ろう」
ﾋｭｩｩ
澪「どうして、そんな簡単に死ねるんだよ……」
ﾋｭｩｩｰ
澪「……戻ろう」
345 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:15:25.79 ID:bVYojDJZO
10階
澪「ん……」
ナナ「……」
澪「ナナちゃん……無事なの？ あなたが助けてくれたの？」
タケル「俺も自分で何かしようって。さっき、リツって人に教えられて……それで」
澪「リツ？ ……あの律が？！」
タケル「どのリツかは知らないけどさ。行動しなきゃ始まらないって……ズシッて来たよ」
澪「そ、そっか……律が、ね」
澪(なんだか、成長したんだな、あいつも)
澪「ん……」
ナナ「……」
澪「ナナちゃん……無事なの？ あなたが助けてくれたの？」
タケル「俺も自分で何かしようって。さっき、リツって人に教えられて……それで」
澪「リツ？ ……あの律が？！」
タケル「どのリツかは知らないけどさ。行動しなきゃ始まらないって……ズシッて来たよ」
澪「そ、そっか……律が、ね」
澪(なんだか、成長したんだな、あいつも)
346 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:16:12.18 ID:CBWu6uGdO
シエスタ
347 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:17:48.53 ID:bVYojDJZO
澪「大丈夫？ ナナちゃん歩けるかな？」
タケル「大丈夫だけど……ナナさ、まだ気絶しているみたいで」
澪「ああ、なら私も手伝うよ」
タケル「……うん。ありがとう、お姉さん」
澪「いこう！ ……な？」
……。
タケル「大丈夫だけど……ナナさ、まだ気絶しているみたいで」
澪「ああ、なら私も手伝うよ」
タケル「……うん。ありがとう、お姉さん」
澪「いこう！ ……な？」
……。
348 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:22:20.57 ID:bVYojDJZO
団地前
梓「……あ、唯先輩にムギ先輩！」
唯「あずにゃん……ごめんね、遅れちゃって。ちょっと道がわからなくて」
梓「それは別に大丈夫ですけど……あれ、澪先輩は来なかったんですか？」
紬「それが、途中でね。ちょっと……はぐれちゃったの」
梓「へえ……純情派なんですね。私は情熱系の方が好きですけど」
唯「えっ」
紬「えっ」
梓「……さて、どうしましょうかね。こっちも色々大変なんですけど」
梓「……あ、唯先輩にムギ先輩！」
唯「あずにゃん……ごめんね、遅れちゃって。ちょっと道がわからなくて」
梓「それは別に大丈夫ですけど……あれ、澪先輩は来なかったんですか？」
紬「それが、途中でね。ちょっと……はぐれちゃったの」
梓「へえ……純情派なんですね。私は情熱系の方が好きですけど」
唯「えっ」
紬「えっ」
梓「……さて、どうしましょうかね。こっちも色々大変なんですけど」
349 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:27:09.72 ID:bVYojDJZO
梓「実は、私も律先輩とはぐれちゃって……」
唯「もしかして、何かあったの？」
梓「実は……」
……。
梓「……それで、律先輩はリルちゃんを探しにいって、それっきり……」
梓「いなくなっちゃったんです」
紬「……」
唯「と、とにかくさ。りっちゃんと澪ちゃん探してみんな合流しないと！」
梓「そう……ですね。じゃあ、手分けして探しましょう。私が律先輩を」
唯「あ、待ってあずにゃん」
梓「はい？」
唯「りっちゃんは、私が探すよ」
唯「もしかして、何かあったの？」
梓「実は……」
……。
梓「……それで、律先輩はリルちゃんを探しにいって、それっきり……」
梓「いなくなっちゃったんです」
紬「……」
唯「と、とにかくさ。りっちゃんと澪ちゃん探してみんな合流しないと！」
梓「そう……ですね。じゃあ、手分けして探しましょう。私が律先輩を」
唯「あ、待ってあずにゃん」
梓「はい？」
唯「りっちゃんは、私が探すよ」
350 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:31:48.34 ID:bVYojDJZO
梓「唯先輩が？」
唯「うん……何か引っかかるんだ。そのリルちゃんって子」
梓「……わかりました。私は澪先輩を探します」
紬「じゃあ私も、梓ちゃんと一緒に澪ちゃんを探して来るわね」
唯「うん……多分ね、澪ちゃんとナナちゃん一緒にいると思うんだ」
梓「勘、ですか？」
唯「うん。なんとなくだけど……あずにゃん。場所わかる？」
梓「うう～ん……」にゃんにゃん
紬(何かしら、あのポーズ)ﾋｿﾋｿ
唯(さ、さぁ？)ﾋｿﾋｿ
梓「んん～……」にゃんにゃん
唯「うん……何か引っかかるんだ。そのリルちゃんって子」
梓「……わかりました。私は澪先輩を探します」
紬「じゃあ私も、梓ちゃんと一緒に澪ちゃんを探して来るわね」
唯「うん……多分ね、澪ちゃんとナナちゃん一緒にいると思うんだ」
梓「勘、ですか？」
唯「うん。なんとなくだけど……あずにゃん。場所わかる？」
梓「うう～ん……」にゃんにゃん
紬(何かしら、あのポーズ)ﾋｿﾋｿ
唯(さ、さぁ？)ﾋｿﾋｿ
梓「んん～……」にゃんにゃん
351 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:42:15.34 ID:bVYojDJZO
梓「あっちの団地の方だと思います」ｷﾘｯ
紬「あっ、えっ？」
唯「……あ～。すごいんだね、あずにゃんのってさ」
梓「いえいえ、とんでもございません」
唯「……澪ちゃんはC棟だね。じゃあ、私はA棟に行くからさ」
梓「はい、わかりました」
紬「唯ちゃん、無理はしないでね？」
唯「うん……あずにゃんとムギちゃんも気をつけてね」
紬「うんっ」
梓「はいっ」
……
紬「あっ、えっ？」
唯「……あ～。すごいんだね、あずにゃんのってさ」
梓「いえいえ、とんでもございません」
唯「……澪ちゃんはC棟だね。じゃあ、私はA棟に行くからさ」
梓「はい、わかりました」
紬「唯ちゃん、無理はしないでね？」
唯「うん……あずにゃんとムギちゃんも気をつけてね」
紬「うんっ」
梓「はいっ」
……
352 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:45:32.44 ID:CBWu6uGdO
支援
353 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:46:59.88 ID:bVYojDJZO
律
律「……」ｸﾞﾀﾞｧ
リル「こうなってくれてよかったわ」
リル「きっかけでも何でもないと、私たちには何もできないから」
律「……」ｸﾞｯﾀﾘ
リル「しょせん、私たちは子供だもの。無力なのよ」
リル「弱いのよ」
律「……」ｸﾞｯﾀﾘ
リル「シンボルからサブスタンスになれる瞬間。私のリアルを取り戻すの」
律「……」
リル「ありがとう、律さん」
……。
律「……」ｸﾞﾀﾞｧ
リル「こうなってくれてよかったわ」
リル「きっかけでも何でもないと、私たちには何もできないから」
律「……」ｸﾞｯﾀﾘ
リル「しょせん、私たちは子供だもの。無力なのよ」
リル「弱いのよ」
律「……」ｸﾞｯﾀﾘ
リル「シンボルからサブスタンスになれる瞬間。私のリアルを取り戻すの」
律「……」
リル「ありがとう、律さん」
……。
354 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:53:19.75 ID:bVYojDJZO
澪
団地前
澪「ヤバいな、なんか」
ﾀｽｹﾃ
ﾀｽｹﾃ
ｺﾅｲﾃﾞ
ｻﾐｼｲ
ﾄﾞｯｶｲｯﾃ
澪「殺気が、広がってる……怖い」
澪「なんだろう、この思いの塊みたいなの」
澪「……違う」
ｻﾐｼｲ
ｻﾐｼｲ
澪「泣いている……の？」
団地前
澪「ヤバいな、なんか」
ﾀｽｹﾃ
ﾀｽｹﾃ
ｺﾅｲﾃﾞ
ｻﾐｼｲ
ﾄﾞｯｶｲｯﾃ
澪「殺気が、広がってる……怖い」
澪「なんだろう、この思いの塊みたいなの」
澪「……違う」
ｻﾐｼｲ
ｻﾐｼｲ
澪「泣いている……の？」
355 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:55:10.88 ID:bVYojDJZO
ｳｯ ｳｯ
ｸﾞｽｯ
ｸﾞｽｯ
澪「……みんな乾いてるんだ。欲している」
澪「ナナちゃんと一緒だ……」
ﾀｽｹﾃ
ｳｯ ｳｯ
ｻﾐｼｲ
ｸﾞｽｯ
ｺﾅｲﾃﾞ
澪「……」
逃げる
動かない
戦う
説得する
ｸﾞｽｯ
ｸﾞｽｯ
澪「……みんな乾いてるんだ。欲している」
澪「ナナちゃんと一緒だ……」
ﾀｽｹﾃ
ｳｯ ｳｯ
ｻﾐｼｲ
ｸﾞｽｯ
ｺﾅｲﾃﾞ
澪「……」
逃げる
動かない
戦う
説得する
356 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/10(木) 23:58:29.80 ID:mDE6vcccO
動かない
357 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:02:52.99 ID:5OZFUG0hO
ｳｯ ｳｯ
ｸﾞｽｯ
澪(怖い、怖いけど……逃げたら)
澪「逃げたら、またナナちゃんみたいに悲しむ子ばかり」
澪「……な、なんとでも。す、す、す、す……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ﾀｽｹﾃ
ｻﾐｼｲ
ﾀｽｹﾃ
ﾀｽｹﾃ
澪(は、話も通じそうにないしな……)
ｱｧｯ
ﾜｱｩ
ﾜﾜﾜ
澪「……？」
ｸﾞｽｯ
澪(怖い、怖いけど……逃げたら)
澪「逃げたら、またナナちゃんみたいに悲しむ子ばかり」
澪「……な、なんとでも。す、す、す、す……」ｶﾞﾀｶﾞﾀ
ﾀｽｹﾃ
ｻﾐｼｲ
ﾀｽｹﾃ
ﾀｽｹﾃ
澪(は、話も通じそうにないしな……)
ｱｧｯ
ﾜｱｩ
ﾜﾜﾜ
澪「……？」
358 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:03:10.50 ID:12Jlxrs50
にゃんにゃんワラタ
怒るとコワイよ～
エスパーアズサは……
怒るとコワイよ～
エスパーアズサは……
359 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:06:00.85 ID:5OZFUG0hO
ｧｧｧ
ﾜｯｱｯｱｯ
ｱｱｱｱｱ
ｩ ゥヮァァァァァ
梓「下がって」
澪「え……声が怯えて……」
梓「……」
澪「あ、梓？ なんでここに……」
梓「……ダメですよ。澪先輩を傷つけたら」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
澪「あず……さ？」
梓「ここから消えて！ 近付かないで！」ｼﾞｭｯ
澪「な、なんだよ。その……光みたいなの」
梓「……」ﾋﾞﾘｯ
ﾜｯｱｯｱｯ
ｱｱｱｱｱ
ｩ ゥヮァァァァァ
梓「下がって」
澪「え……声が怯えて……」
梓「……」
澪「あ、梓？ なんでここに……」
梓「……ダメですよ。澪先輩を傷つけたら」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ
澪「あず……さ？」
梓「ここから消えて！ 近付かないで！」ｼﾞｭｯ
澪「な、なんだよ。その……光みたいなの」
梓「……」ﾋﾞﾘｯ
360 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:09:56.96 ID:5OZFUG0hO
ｼｰﾝ
澪「……梓、一体何をしたんだ？」
梓「澪先輩。せっかく助けたのに、お礼も無しですか？」
梓「まずは一言あるのが礼儀ですよ？」
澪「うん……ありがとね、梓。でもなんでここにいるんだよ？」
梓「……助けにきたんですよ。ほら、ムギ先輩も一緒ですよ」
紬「大丈夫？ 澪ちゃん梓ちゃん」ﾋｮｺｯ
澪「ムギ……」
紬「唯ちゃんが、澪ちゃんを助けてあげてって……ね」
澪「……梓、一体何をしたんだ？」
梓「澪先輩。せっかく助けたのに、お礼も無しですか？」
梓「まずは一言あるのが礼儀ですよ？」
澪「うん……ありがとね、梓。でもなんでここにいるんだよ？」
梓「……助けにきたんですよ。ほら、ムギ先輩も一緒ですよ」
紬「大丈夫？ 澪ちゃん梓ちゃん」ﾋｮｺｯ
澪「ムギ……」
紬「唯ちゃんが、澪ちゃんを助けてあげてって……ね」
361 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:18:56.84 ID:5OZFUG0hO
紬「それにしても、すごいわね梓ちゃん！」
梓「いえいえ、とんでもございません」
澪「……唯か。あいつも、なんだか成長してんのかなあ」
梓「……あの、助けたのは私なんですけど？」
澪「そこはもっと謙遜しろよっ！」ｽﾋﾞｼｯ
紬「うふふっ」
梓「にゃ～。納得いかないな～」ﾜﾆﾜﾆ
梓「なんか納得いかないな～」ﾜﾆﾜﾆ
梓「どうにも納得いかないな～」ﾜﾆﾜﾆ
唯「……で、肝心の唯はどうしたんだ？」
梓「いえいえ、とんでもございません」
澪「……唯か。あいつも、なんだか成長してんのかなあ」
梓「……あの、助けたのは私なんですけど？」
澪「そこはもっと謙遜しろよっ！」ｽﾋﾞｼｯ
紬「うふふっ」
梓「にゃ～。納得いかないな～」ﾜﾆﾜﾆ
梓「なんか納得いかないな～」ﾜﾆﾜﾆ
梓「どうにも納得いかないな～」ﾜﾆﾜﾆ
唯「……で、肝心の唯はどうしたんだ？」
362 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:22:20.06 ID:5OZFUG0hO
梓「納得いかないにゃ～」ﾜﾆﾜﾆ
澪「ああっ、もううるさいな！ いいからっ！」
澪「唯は一体どこに言ったんだ？」
紬「……りっちゃんを助けにいったわよ」
澪「それはどこなんだ？ わかる？」
梓「わかりますけど～、納得いかないにゃ～」
澪「じゃあムギ。案内してくれ！」
紬「うん、わかったわ任せて！」
梓「わわわ、待って下さい！ ナナちゃんは……どこにいるんですか？」
澪「ああっ、もううるさいな！ いいからっ！」
澪「唯は一体どこに言ったんだ？」
紬「……りっちゃんを助けにいったわよ」
澪「それはどこなんだ？ わかる？」
梓「わかりますけど～、納得いかないにゃ～」
澪「じゃあムギ。案内してくれ！」
紬「うん、わかったわ任せて！」
梓「わわわ、待って下さい！ ナナちゃんは……どこにいるんですか？」
363 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:24:49.23 ID:QpkeZV7dO
支援ぬ
364 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:29:09.49 ID:5OZFUG0hO
澪「ああ、ナナちゃんなら奥にいるよ。タケルって子が付き添ってる」
梓「大丈夫……ですかね？ 心配だからちょっと見てきます」
紬「梓ちゃん、野暮な事はしちゃダメよ～」ﾒｯ
梓「……」
澪「な？」
梓「わかりましたよ」
澪「じゃあ行こうか、梓」
梓(本当は納得いかないな～)ﾜﾆﾜﾆ
紬「ふふっ」
……。
梓「大丈夫……ですかね？ 心配だからちょっと見てきます」
紬「梓ちゃん、野暮な事はしちゃダメよ～」ﾒｯ
梓「……」
澪「な？」
梓「わかりましたよ」
澪「じゃあ行こうか、梓」
梓(本当は納得いかないな～)ﾜﾆﾜﾆ
紬「ふふっ」
……。
365 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:33:25.76 ID:5OZFUG0hO
唯
団地 屋上
唯「……りっちゃんは？」
リル「私の家で寝ている。心配ないよ」
ﾋｭｩｩｩ
唯「……」
リル「止めないでね、お願いだから」
リル「これで全部終わりだから……みんなを助ける事ができるから」
唯「みんなのさ、悲しい声は聞こえたよ」
唯「この団地の世界は異常で、そこに住んで……苦しんでいるみんながいる」
唯「でもリルちゃんのしようとしてるそんな方法じゃあ……解決しないよ」
リル「……」
団地 屋上
唯「……りっちゃんは？」
リル「私の家で寝ている。心配ないよ」
ﾋｭｩｩｩ
唯「……」
リル「止めないでね、お願いだから」
リル「これで全部終わりだから……みんなを助ける事ができるから」
唯「みんなのさ、悲しい声は聞こえたよ」
唯「この団地の世界は異常で、そこに住んで……苦しんでいるみんながいる」
唯「でもリルちゃんのしようとしてるそんな方法じゃあ……解決しないよ」
リル「……」
366 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:38:26.21 ID:5OZFUG0hO
唯「人が死んでも、そこまで関心はしてくれないんだよ？」
唯「誰もそんなには見てくれないよ……みんな自分の事しか関心ないんだよ？」
リル「だからって、何もしないで快楽を貪るなんて私たちにはできないよ」
リル「だからダイブするの。一瞬だけの苦痛と引き換えに私たちは……全てから解放されるの」
唯「……同じだよ」
唯「自分が言ってる、快楽に惹かれる人たちと一緒じゃん……自殺だって、一瞬だけ。最後の快楽を選んでるんでしょ！」
リル「……」
唯「誰もそんなには見てくれないよ……みんな自分の事しか関心ないんだよ？」
リル「だからって、何もしないで快楽を貪るなんて私たちにはできないよ」
リル「だからダイブするの。一瞬だけの苦痛と引き換えに私たちは……全てから解放されるの」
唯「……同じだよ」
唯「自分が言ってる、快楽に惹かれる人たちと一緒じゃん……自殺だって、一瞬だけ。最後の快楽を選んでるんでしょ！」
リル「……」
367 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:41:36.68 ID:5OZFUG0hO
唯「逃げているだけだよ……死ぬこと自体の意味は変わらないよ」
唯「そこで主張したって、無意味になるだけなの……死ぬことに意味なんてないよっ！」
リル「……」
唯「……悲しいよ、死ぬなんてさ」
リル「意味がないんなら、私が意味を持たせるよ」ﾆｺｯ
リル「りっちゃんと約束したの」
リル「私が終わりにする、って……」
唯「……りっちゃんが？」
唯「そこで主張したって、無意味になるだけなの……死ぬことに意味なんてないよっ！」
リル「……」
唯「……悲しいよ、死ぬなんてさ」
リル「意味がないんなら、私が意味を持たせるよ」ﾆｺｯ
リル「りっちゃんと約束したの」
リル「私が終わりにする、って……」
唯「……りっちゃんが？」
368 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:41:41.56 ID:12Jlxrs50
かなりの大作だなこのMSSS
369 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:44:41.08 ID:5OZFUG0hO
リル「だから、私に任せて。私が死ぬ事で、ダイブがなくなれば……」
唯「ダメ！ 絶対にダメだよ！」
唯「死んじゃダメなんだよ！」
リル「……」
あっちの世界は冷たくて、とっても怖いんだよ
リル「えっ……」
暖かいのは最初の一瞬だけ
みんな、こっちの世界に戻りたがってる
唯「……どうしたの、リルちゃん？」
唯「ダメ！ 絶対にダメだよ！」
唯「死んじゃダメなんだよ！」
リル「……」
あっちの世界は冷たくて、とっても怖いんだよ
リル「えっ……」
暖かいのは最初の一瞬だけ
みんな、こっちの世界に戻りたがってる
唯「……どうしたの、リルちゃん？」
370 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:48:43.36 ID:5OZFUG0hO
リル「あの子供みたいに……」
リル「ああ、私の事、迎えに来たんだね」
唯「リルちゃん、どうしたの。何か聞こえるの！？」
リル「天使なんだね」
唯「リルちゃん……リルちゃんてば。私の話、聞こえてる！？」
リル「……こんなに心配してもらった事なかった」
リル「生まれて初めて」
リル「生きていて……よかった」
リル「でも……遅かった」
ﾌﾗｯ
唯「リル……！」
ﾋｭｩｩｩｩｩｩ……
……。
リル「ああ、私の事、迎えに来たんだね」
唯「リルちゃん、どうしたの。何か聞こえるの！？」
リル「天使なんだね」
唯「リルちゃん……リルちゃんてば。私の話、聞こえてる！？」
リル「……こんなに心配してもらった事なかった」
リル「生まれて初めて」
リル「生きていて……よかった」
リル「でも……遅かった」
ﾌﾗｯ
唯「リル……！」
ﾋｭｩｩｩｩｩｩ……
……。
371 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:49:31.22 ID:NY6NfAbQO
うわぁぁぁぁ！
372 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:49:58.16 ID:CC6r+670O
万一に備えてURLは保存したぜ！！
リル…
リル…
373 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:51:23.70 ID:4AG/QGk90
④
374 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:52:52.98 ID:5OZFUG0hO
団地前
澪「……どうしてすぐにナナちゃんを助けに行かなかったんだよ。まったく、救急車まで来ちゃってさ」
救急車
梓「し、仕方ないじゃないですか。律先輩もいないし、誰もいないから……私一人で……」
澪「冗談冗談、仕方ないって。それにナナちゃんも助かったんだから。終わりよければ、ってな？」
梓「……ですね」
紬「ふふっ」
澪「……どうしてすぐにナナちゃんを助けに行かなかったんだよ。まったく、救急車まで来ちゃってさ」
救急車
梓「し、仕方ないじゃないですか。律先輩もいないし、誰もいないから……私一人で……」
澪「冗談冗談、仕方ないって。それにナナちゃんも助かったんだから。終わりよければ、ってな？」
梓「……ですね」
紬「ふふっ」
375 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:54:23.60 ID:J2kc3zK80
おおう
376 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 00:57:39.16 ID:5OZFUG0hO
澪「あの子……さ」
澪「ごめんねアズサって、言ってたよ。うなされながら……」
梓「ナナちゃん……」
紬「……」
梓「……着きましたよ．澪先輩」
梓「ここが、残りの棟になります」
澪「ここに律と唯が……？」
梓「多分、そのはずです」
澪「……よしっ」
……ﾋｭｩｩｩｩｩｩ
梓「えっ……」
ｸﾞｼｬｯ
澪「ごめんねアズサって、言ってたよ。うなされながら……」
梓「ナナちゃん……」
紬「……」
梓「……着きましたよ．澪先輩」
梓「ここが、残りの棟になります」
澪「ここに律と唯が……？」
梓「多分、そのはずです」
澪「……よしっ」
……ﾋｭｩｩｩｩｩｩ
梓「えっ……」
ｸﾞｼｬｯ
377 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:01:33.91 ID:ewbQmbiPO
追いついた・・・だと？
378 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:02:53.82 ID:5OZFUG0hO
梓「どうして……」
リル「……」
梓「どうしてなんですか、澪先輩」
紬「梓ちゃん……」
澪「梓……」
リル「……」
澪「リルちゃん。まだ生きているよ、幸せそうな顔して……ほら」
梓「……」
ﾀﾀﾀﾀｯ！
律「リルちゃん！ リルちゃん……どうして……！」
澪「……律」
律「どうしてなんだよ、どうして」
リル「……」
梓「どうしてなんですか、澪先輩」
紬「梓ちゃん……」
澪「梓……」
リル「……」
澪「リルちゃん。まだ生きているよ、幸せそうな顔して……ほら」
梓「……」
ﾀﾀﾀﾀｯ！
律「リルちゃん！ リルちゃん……どうして……！」
澪「……律」
律「どうしてなんだよ、どうして」
379 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:03:02.81 ID:12Jlxrs50
なにもしてないやつがひとりいるぞ
380 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:07:44.23 ID:5OZFUG0hO
リル「……」
男「……」
唯「……」
ヤヨイ「あの子の父親よ」
唯「ヤヨイちゃん。また……」
ヤヨイ「リルの話を聞いたでしょ。ここの団地の磁場がイタズラしたの」
ヤヨイ「リルの父親が、リルの飛び降り自殺の下敷きになって、その代償となったのよ」
唯「そんな……そんなのってありえないよ！」
唯「飛び降りたら、お父さんが下敷きになるなんて……偶然でもあるはずないよ……」
男「……」
唯「……」
ヤヨイ「あの子の父親よ」
唯「ヤヨイちゃん。また……」
ヤヨイ「リルの話を聞いたでしょ。ここの団地の磁場がイタズラしたの」
ヤヨイ「リルの父親が、リルの飛び降り自殺の下敷きになって、その代償となったのよ」
唯「そんな……そんなのってありえないよ！」
唯「飛び降りたら、お父さんが下敷きになるなんて……偶然でもあるはずないよ……」
381 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:11:04.32 ID:Wbv2UJyO0
まさかこのスレのおかげで長年分からなかったゲームのタイトルが分かるとは思わなかった。
382 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:12:01.97 ID:osNsQdbFO
連続殺人も狂気の衝動も自殺団地も集団的無意識のせいか？
ヤヨイはその具現体で「彼」は無意識を何らかの方法で操作出来る？
ヤヨイはその具現体で「彼」は無意識を何らかの方法で操作出来る？
383 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:14:40.35 ID:5OZFUG0hO
ヤヨイ「唯は甘いね。人の意思で、なんでも現実に転じる事ができる」
ヤヨイ「意外と強いのよ、人っていうのは」
唯「……ねえ、どうして私につきまとうの？」
ヤヨイ「傍観してるだけよ。いいでしょ、それくらい？」
唯「でもっ！ 澪ちゃんをどこかに消しちゃったじゃん！」
ヤヨイ「見ているだけじゃあ……つまらないから」
唯「それだけで……」
ヤヨイ「他に理由なんてないわよ」
唯「そんな理由だけで澪ちゃんを……！？」
ヤヨイ「意外と強いのよ、人っていうのは」
唯「……ねえ、どうして私につきまとうの？」
ヤヨイ「傍観してるだけよ。いいでしょ、それくらい？」
唯「でもっ！ 澪ちゃんをどこかに消しちゃったじゃん！」
ヤヨイ「見ているだけじゃあ……つまらないから」
唯「それだけで……」
ヤヨイ「他に理由なんてないわよ」
唯「そんな理由だけで澪ちゃんを……！？」
384 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:14:56.71 ID:p5yX56IN0
支援
1997年のゲームだなナツカシス
怖いTVゲーム MOONLIGHT SYNDROME ENDING
http://www.youtube.com/watch?v=MM3Am9rbf0s&feature=related
1997年のゲームだなナツカシス
怖いTVゲーム MOONLIGHT SYNDROME ENDING
http://www.youtube.com/watch?v=MM3Am9rbf0s&feature=related
385 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:15:48.97 ID:12Jlxrs50
386 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:18:39.11 ID:5OZFUG0hO
ヤヨイ「そんなに、怒らないでもいいんじゃない？」
唯「怒るよ……いくら私でも！」
ヤヨイ「唯なんて怖くないわよ。なんたって私の親友なんだから」
唯「……リルちゃんの代わりに、ヤヨイが死ねばよかったのに」
ヤヨイ「私が消えても……彼は」
唯「うるさいよ……！」
唯「消えて、今すぐ。私の前から！」
ヤヨイ「唯、本当に怒ってる」
唯「ねえ、消えてよ！ お願いだから……じゃないと私、本当にヤヨイをこの屋上から……！」
唯「怒るよ……いくら私でも！」
ヤヨイ「唯なんて怖くないわよ。なんたって私の親友なんだから」
唯「……リルちゃんの代わりに、ヤヨイが死ねばよかったのに」
ヤヨイ「私が消えても……彼は」
唯「うるさいよ……！」
唯「消えて、今すぐ。私の前から！」
ヤヨイ「唯、本当に怒ってる」
唯「ねえ、消えてよ！ お願いだから……じゃないと私、本当にヤヨイをこの屋上から……！」
387 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:21:22.26 ID:5OZFUG0hO
唯「……誰もいない」
唯「……」
唯「リルちゃん」
唯「ヤヨイ……ちゃん」
唯「こんなの絶対おかしいよ。絶対、絶対に……」
唯「……」
唯「満月、綺麗……」
唯「街の光、リルちゃんも、毎日こんな綺麗な景色を見ていたのかな」
唯「……」
唯「リルちゃん……」
唯「……」
唯「リルちゃん」
唯「ヤヨイ……ちゃん」
唯「こんなの絶対おかしいよ。絶対、絶対に……」
唯「……」
唯「満月、綺麗……」
唯「街の光、リルちゃんも、毎日こんな綺麗な景色を見ていたのかな」
唯「……」
唯「リルちゃん……」
388 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:24:04.70 ID:5OZFUG0hO
団地 部屋
子供「……」
ｼｬｷｰﾝ ｼｬｷｼｬｷｰﾝ
子供「……」
ｼｬｷｰﾝ ｼｬｷｰﾝ
子供「……」
ｼｬｷｰﾝ
子供「……」
ｳｯ……
……。
子供は誰も、外の月と人影に気付かない。
誘
浮
子供「……」
ｼｬｷｰﾝ ｼｬｷｼｬｷｰﾝ
子供「……」
ｼｬｷｰﾝ ｼｬｷｰﾝ
子供「……」
ｼｬｷｰﾝ
子供「……」
ｳｯ……
……。
子供は誰も、外の月と人影に気付かない。
誘
浮
389 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:24:21.57 ID:12Jlxrs50
ﾋﾞｰｽﾋﾟﾘﾃｨﾄﾞｱｳｪｲ
390 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:25:03.86 ID:5OZFUG0hO
秋山澪
中野梓
田井中律
中野梓
田井中律
391 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:32:07.21 ID:CC6r+670O
澪
392 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:32:52.58 ID:12Jlxrs50
選択肢だったのかよｗ
電破とばさない…よね？
電破とばさない…よね？
393 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:37:13.20 ID:5OZFUG0hO
深夜 団地屋上
澪「……あれっ？」
澪「どうして私こんなところに……しかも、パジャマじゃないか！」
ﾋｭｰ
澪「ううっ、寒い」
澪「は、早く帰ろう」
帰る？ どこに帰るっていうの？
澪「どこって、家に決まってるじゃないか」
ふ～ん。
澪「ははっ、空から声が聞こえるなんて……すごい夢だな」
澪「起きて覚えてたら、ちょっと歌詞にしてみようかな……」
澪「……あれっ？」
澪「どうして私こんなところに……しかも、パジャマじゃないか！」
ﾋｭｰ
澪「ううっ、寒い」
澪「は、早く帰ろう」
帰る？ どこに帰るっていうの？
澪「どこって、家に決まってるじゃないか」
ふ～ん。
澪「ははっ、空から声が聞こえるなんて……すごい夢だな」
澪「起きて覚えてたら、ちょっと歌詞にしてみようかな……」
394 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:38:41.75 ID:12Jlxrs50
なんという死亡フラグ
395 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:41:34.82 ID:5OZFUG0hO
夢じゃないよ。
ｶﾞｼｬﾝ ｶﾞｼｬﾝ
澪「あれ、おかしいな。今日来た時はこのフェンス……ここが開いていたはずなのに」
澪「これじゃあ、屋上の外周から……中に入れない？」
ﾋｭｩｩ
澪「……夢だ」
夢じゃないよ
澪「寒い、寒いけど……これは夢なんだ」
澪「空から人の声がするから、これは夢……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
ｶﾞｼｬﾝ ｶﾞｼｬﾝ
澪「あれ、おかしいな。今日来た時はこのフェンス……ここが開いていたはずなのに」
澪「これじゃあ、屋上の外周から……中に入れない？」
ﾋｭｩｩ
澪「……夢だ」
夢じゃないよ
澪「寒い、寒いけど……これは夢なんだ」
澪「空から人の声がするから、これは夢……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
396 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:45:04.07 ID:5OZFUG0hO
リル「……澪ちゃん」ｽｯ
澪「へっ？ リルちゃん……なんでここに？」
リル「私、私……」
澪「ああ、そっか。夢だもんな、リルちゃんも一緒に遊びたいんだよな」
リル「私と……」
澪「ふふっ、いいとも。せっかく友達になったんだからさ……一緒に遊ぼう、な？」
リル「うん、うん……！ 嬉しいな」ﾆｺｯ
澪「えへへ～」
澪「へっ？ リルちゃん……なんでここに？」
リル「私、私……」
澪「ああ、そっか。夢だもんな、リルちゃんも一緒に遊びたいんだよな」
リル「私と……」
澪「ふふっ、いいとも。せっかく友達になったんだからさ……一緒に遊ぼう、な？」
リル「うん、うん……！ 嬉しいな」ﾆｺｯ
澪「えへへ～」
397 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:47:49.48 ID:5OZFUG0hO
リル「じゃあ澪ちゃん。一緒に以降！」ｶﾞｼｯ
澪「手、冷たいな……暖めてあげるよ、ほら」ｽﾘｽﾘ
リル「ううん大丈夫。絶対暖かくなんてならないから、いいんだ」
澪「そ、そうなのか？」
リル「うん。それより澪ちゃん、こっちこっち」ｸﾞｲｸﾞｲｯ
澪「ま、待ってよリルちゃん。そんなに引っ張ったら……！」
リル「引っ張ったら……なに？」ｸﾞｲｯ
澪「手、冷たいな……暖めてあげるよ、ほら」ｽﾘｽﾘ
リル「ううん大丈夫。絶対暖かくなんてならないから、いいんだ」
澪「そ、そうなのか？」
リル「うん。それより澪ちゃん、こっちこっち」ｸﾞｲｸﾞｲｯ
澪「ま、待ってよリルちゃん。そんなに引っ張ったら……！」
リル「引っ張ったら……なに？」ｸﾞｲｯ
398 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:48:06.17 ID:q6ptrmFgO
399 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:49:14.17 ID:Wzjez4Js0
うわああぁぁ澪おぉぉ
400 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:52:53.01 ID:5OZFUG0hO
ﾋｭｯｯ
澪「ひっ……あ、遊ぶまえに、お、落ちちゃうよ！？」
リル「……」
澪「ほ、ほら。もっと安全なこっちで遊ぼう、な？ な？」
リル「違うよ、そこは遊ぶ場所じゃないよ。私はそこから落ちたんだから」ｸﾞｲｯ
澪「リル……くっ……」ｽﾞｯｽﾞｽﾞｯ
リル「嬉しいなあ、澪ちゃんが来てくれるなんて。最初は寒かったけど、暖かい澪ちゃんがいればもう安心」
澪「や、やめて、リルちゃん……リル！」ｸﾞｲｯ
澪「ひっ……あ、遊ぶまえに、お、落ちちゃうよ！？」
リル「……」
澪「ほ、ほら。もっと安全なこっちで遊ぼう、な？ な？」
リル「違うよ、そこは遊ぶ場所じゃないよ。私はそこから落ちたんだから」ｸﾞｲｯ
澪「リル……くっ……」ｽﾞｯｽﾞｽﾞｯ
リル「嬉しいなあ、澪ちゃんが来てくれるなんて。最初は寒かったけど、暖かい澪ちゃんがいればもう安心」
澪「や、やめて、リルちゃん……リル！」ｸﾞｲｯ
401 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:52:53.97 ID:CC6r+670O
選んだの俺だけどああああああぁああああ
402 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:54:26.22 ID:NY6NfAbQO
>>401
てめぇぇぇぇ!!
てめぇぇぇぇ!!
403 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 01:57:08.36 ID:5OZFUG0hO
リル「ふふっ、選ばれたのが澪ちゃんがでよかった」ｸﾞｲｯ
澪(あっ……足場が……)
ｽｶｯ
もう、ない
リル「あ……でもそっか」
ﾋｭｩｩｩｩｩｩ……
リル「澪ちゃんがこっち来ちゃったらさ。もう暖かくならないんだよね」
リル「……失敗しちゃったなあ」
ｸﾞｼｬｯ
リル「もう、聞こえないよね、澪ちゃん？」
澪「……」
リル「まあ、いいや。これで澪ちゃんとはずっと一緒。一緒、一緒」
リル「一緒だよ……」
……。
澪(あっ……足場が……)
ｽｶｯ
もう、ない
リル「あ……でもそっか」
ﾋｭｩｩｩｩｩｩ……
リル「澪ちゃんがこっち来ちゃったらさ。もう暖かくならないんだよね」
リル「……失敗しちゃったなあ」
ｸﾞｼｬｯ
リル「もう、聞こえないよね、澪ちゃん？」
澪「……」
リル「まあ、いいや。これで澪ちゃんとはずっと一緒。一緒、一緒」
リル「一緒だよ……」
……。
404 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:00:03.59 ID:12Jlxrs50
リル生きてるんだと思ってたわ
405 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:00:32.46 ID:5OZFUG0hO
澪(ああ、これは夢なんだ)
澪(身体中がものすごく痛いけど、これは夢なんだ)
澪(いつかみたいに、事件が起こっても夢の話ですんだしゃないか)
澪(だから今回だって、きっと)
リル「澪ちゃん。よかった、やっと会えたね」
澪(夢……)
リル「これからは、ずっと一緒だよ。ここで、一緒にいようね」
澪(ああ、夢の中ってのは結構寒いんだな)
澪(律と唯に、あったかい物でもお供えしてもらおうかな)
澪(ああ……)
さよなら、みんな
澪(身体中がものすごく痛いけど、これは夢なんだ)
澪(いつかみたいに、事件が起こっても夢の話ですんだしゃないか)
澪(だから今回だって、きっと)
リル「澪ちゃん。よかった、やっと会えたね」
澪(夢……)
リル「これからは、ずっと一緒だよ。ここで、一緒にいようね」
澪(ああ、夢の中ってのは結構寒いんだな)
澪(律と唯に、あったかい物でもお供えしてもらおうかな)
澪(ああ……)
さよなら、みんな
406 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:01:42.48 ID:5OZFUG0hO
SAVE
アラマタ「ふふっ、よい旅を」
アラマタ「では……アラまた」
アラマタ「ふふっ、よい旅を」
アラマタ「では……アラまた」
407 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:05:09.57 ID:QpkeZV7dO
408 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:05:17.07 ID:CC6r+670O
ああああああああぁあぁああああ
乙。捕手るぜ
乙。捕手るぜ
409 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:06:44.39 ID:12Jlxrs50
410 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:10:51.94 ID:NY6NfAbQO
ひとまず乙
411 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:11:44.50 ID:qXaMpPr5O
412 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:44:01.04 ID:YC5NzCmrO
み
413 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 02:54:46.87 ID:12Jlxrs50
か
414 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 03:26:16.95 ID:CC6r+670O
ユ
415 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 03:32:27.95 ID:3PmwODafO
今枕元に置きっぱなしのクソゲーだわ
416 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 03:40:17.84 ID:qqOpcuHe0
おいついた
支援
支援
417 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 04:34:43.48 ID:tL1w1vN40
ゲーム知らないけど面白い
保守
保守
418 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 06:03:41.71 ID:W9+tsNF5O
懐かしい
ほ
ほ
419 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 07:09:16.67 ID:Wzjez4Js0
ほ
420 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 08:02:18.33 ID:xhzs2BAkO
し
421 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 08:30:14.25 ID:12Jlxrs50
ゅ
422 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 08:51:12.14 ID:xhzs2BAkO
う
423 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 09:25:46.84 ID:q6ptrmFgO
じ
424 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 09:51:22.58 ID:dOZwO8jD0
ぎ
425 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 09:51:50.39 ID:kfPfw7eAO
ょ
426 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 10:19:13.08 ID:Wzjez4Js0
う
427 ：メグマ大使 ◆MEGUMA.ZVQ ：2011/03/11(金) 10:20:30.96 ID:vMK0kiYO0
俺が今まで遊んだ中で一番好きなゲームだ
428 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 10:22:09.12 ID:NaEQNkJl0
シリーズ多すぎてどれからやればいいかわからん
夕闇とかいうのはとんでもねー値段だし
夕闇とかいうのはとんでもねー値段だし
429 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 10:48:54.06 ID:12Jlxrs50
そういえばシルバー事件もとんでもねえ値段だったな
430 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 10:52:44.52 ID:ptt6oZdPO
夕闇通り探検隊は名作
431 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 11:26:48.14 ID:CC6r+670O
岸
432 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 11:34:16.47 ID:u+xNqEK10
ゆっくり休めよ
433 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 12:18:10.85 ID:q6ptrmFgO
ほっしゅ
434 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 12:25:07.60 ID:12Jlxrs50
みんな説明書の絵はかわいいのに
ポリゴンだととても残念な感じになっちゃうんだよねほしゅ
ポリゴンだととても残念な感じになっちゃうんだよねほしゅ
435 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 13:33:03.91 ID:CC6r+670O
岸
436 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：2011/03/11(金) 13:45:02.81 ID:Bqs2AVum0
ほ
437 ：以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします：
☆