1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代行
ID:V56nezaQ0
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:46:14.14 ID:GlwxBdSp0
乙!感動した!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:46:36.56 ID:fy7iBMYEO
泣けるぜ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:47:00.80 ID:5iyTO5hGO
涙が止まらん
1乙!感動した!
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:47:29.09 ID:lIAF2vHiO
めっちゃすてきやん
この流れあきた
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:48:05.04 ID:U2ZgJdeHO
糞スレアゲ
この流れに乗ってる奴はゆとり
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:49:08.38 ID:V56nezaQ0
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:49:47.43 ID:LVEJucCNO
今から書くのに出来がいいのか
プロなれよ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:51:42.57 ID:TErnJTlJ0
感動した
いい作家になれるよ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:52:48.67 ID:V56nezaQ0
僕には不思議な力がある
僕「ファイア!」
ジャバジャバ
「ファイア」という詠唱で水をだせる魔法だ
ハハッ、ファイアなのに水とはなかなかシャレてるだろ?
まあ、お遊びはここまでにして
これはそんな僕の激動の人生を綴ったものだ
君達にこの物語を見る勇気はあるかな?
ついてこれないなら閉じろ、勇気ないものには用はない
じゃ、行こうか
勇気ある者
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:54:27.64 ID:V56nezaQ0
僕「ファイア!」
ビシュウウウウウウウウウウウ!!
僕「はぁっ、はぁっ」
先生「はは、こんな程度では全く戦場では通用しないぞ」
僕「ハァッ、ハァッ」
先生「オモチャの水鉄砲レベルだ、鎮火役としても役に立たない」
僕「わ、わかっていますよ」
先生「君は英雄になるもの」
僕「だから、高みを目指し続けろ」
僕「でしょ」
先生「ええ」
先生「だからもっと精進しなさい」
僕「はい」
先生(彼は天才です)
先生(あの年でもう魔法が扱えるとは…)
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:55:32.17 ID:HqSF0m8T0
_,.>
r "
便器がしゃべったっ!!! \ _
r-''ニl::::/,ニ二 ーー-- __
.,/: :// o l !/ /o l.}: : : : : : :`:ヽ 、
/:,.-ーl { ゙-"ノノl l. ゙ ‐゙ノノ,,,_: : : : : : : : : :ヽ、
ゝ、,,ヽ /;;;;;;;;;;リ゙‐'ー=" _゛ =、: : : : : : : :ヽ、
/ _________`゙ `'-- ヾ_____--⌒ `-: : : : : : : :
...-''"│ ∧ .ヽ. ________ / ____ ---‐‐‐ーー \: : : : :
! / .ヽ ゙,ゝ、 / ________rー''" ̄''ー、 `、: : :
.l./ V `'''ー-、__/__r-‐''"゛  ̄ ̄ \ ゙l: : :
l .,.. -、、 _ ‐''''''''-、 l !: :
| / .| .! `'、 | l: :
l | .l,,ノ | ! !: :
/ '゙‐'''''ヽ、 .,,,.. -''''''''^^'''-、/ l !: :
r―- ..__l___ `´ l / /: :
\ `゙^''''''―- ..______/_/ /: : :
/''',i´ /''ツ 、
,-┐/ │/'',!/''''''''''" .'"'''''''''1 ./゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙^'i、
{ |.l゙ ./,/ ,/.二ニミl゙ .〈ニニミ゙゙゛  ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙̄ニ゙~,,/゛
〔,,,と .jこ,/` ト--i、 .,----′ ,¬'''゙,,/゛
,---〃 イ-ニ/'''''''''''″ ゚''''''''''''7 ,i´ r'"
(-- ,---/',ニニニニニニニニ ̄ ,―――――" ――――ーッ
/ ヽ / .,―---┐ ,l゙ ヘ--------ィ .,---------〃
,,‐゙,. r.`,! / ._二,,,,,,,,,″.l゙ l゙ /
.,/.,,个 / `ー゛/ ←----" ,l゙ ,l゙ /
.ヽ'" / │ │ r‐――ッ l゙ l゙ /
│ l゙ ││ ┌" ,l゙ 广゙゛ 丿
―" └┘ '―‐゙ ‘'''''''"
男たちは死んだ
BAD END
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:55:51.84 ID:V56nezaQ0
怪物「ぎゃははははは」
怪物「お宝をくでー」
民衆「うわああああああ」
僕「!」
僕(くそっ!予想より早い!!)
僕(占い師さまの予言では一週間後のはず)
僕(占い師様もトシということか…)
僕(だからこそ)
僕(僕は英雄になる)
僕(だから!!)
怪物「ぎゃーす」
民衆「うわああああああ」
僕「にげーーーーーーる!!!!」
僕「死ぬわけにはいかないからな!にげーる!!怪物は兵士がなんとかする!!!」
僕「僕が命を張る必要はどこにもない!!」
ド ン!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:57:41.02 ID:V56nezaQ0
僕「はぁっ、はぁっ、ここまで来れば安心だ」
友「?どうしたんだ、お前、息きらして」
僕「!」
僕「ああ、…はぁ、マラソンだ」
友「へぇ、感心だな」
僕「僕は英雄になる男だ」
僕「魔法だけで生きぬけた英雄はいない」
僕「体力、身体能力も必要だ」
友「さすが」
僕「おお」
友「ところでアッチが騒がしいがなんだ?」
僕「ああ」
僕「怪物が来襲しているらしい」
友「お前行かないのか?」
僕「ああ、僕は英雄に『なる』男だから、そういうのは英雄の仕事だ」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:59:12.25 ID:V56nezaQ0
友「さすがだな」
僕「よせ、当たり前のこといっただけだ」
友「じゃ、いくか」
僕「おお」
‐‐‐‐‐‐
先生「こい!」
僕「おおお!!」
僕「ファイア!ファイア!!ファイア!!!」
プシュウ! ビシュ! ビチャ!!
先生「ほう」
僕「?」
先生「お前はスロースターターだな」
僕「そうですか」
先生「これが何を意味するか分かるか」
僕「英雄の素質あり」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 15:59:43.38 ID:NpptbwTlO
いい加減鍵かっこだけのssやめろ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:00:28.68 ID:V56nezaQ0
先生「違う」
僕「じゃあ何、英雄の素質ありな僕にある欠点なんか『英雄だからこその欠点』しかないはず」
先生「おまえはあくまで『英雄になる者であり』、『英雄の素質のある者』だ」
僕「知ってます、まだ英雄ではありません、自惚れました」
先生「分かればいい」
僕「で、欠点とは」
先生「英雄は常に全力、万全でなければならない」
僕「なるほど」
先生「改善するぞ」
僕「分かりました」
一週間後
僕「はあああああああ!ファイア!!」 ブシュウウウウウ! ピチャピチャ
先生「な!」
僕「はぁはぁ」
先生「わずか、一週間で…?」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:02:00.03 ID:V56nezaQ0
僕「はぁ、はぁ」
先生「むぅ」
僕「この程度で息をきらすとは…」
僕「まだまだ足りない…」
先生(……志も高い)
先生(これはこの学校を卒業する頃には私を超えているかもしれない)
先生(だからこそ…育て方を間違えてはいけない)
先生「僕君」
僕「はい」
先生「占い師様の予言では、二日後○○街に怪物が来襲する」
僕「はい」
先生「近づかないように」
僕「わかっています」
先生「よろしい」
僕「僕は英雄だ、だから死ねない…死にそうな戦場にはいかない」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:03:09.91 ID:V56nezaQ0
僕「今日の訓練おわり…帰るか、でも時間あるなー」
僕「それにしても…最近、占い師様の予言も外れ気味だ」
僕「二、三日くらいは近づかずにいよう」
少女「僕くーん」
僕「少女ちゃん」 ドキ
僕(僕の好きな少女ちゃん)
少女「訓練終わったの?」
僕「うん、今日は終わった」
少女「じゃあねぇ」
僕「?」
少女「○○街いかない?」
僕「!」
少女「む?どうしたの?」
僕「……遠慮しておくよ」
少女「そう、残念…また明日ねー」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:04:11.01 ID:V56nezaQ0
僕「僕は英雄になる者だから近づけない」
僕「繰り返すが、まだ『英雄になる者』、『英雄の素質のある者』、『英雄を目指しているもの』だ」
僕「だから、少女の行動を制限する権限もまだない」
僕「苦渋の決断だ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:06:07.31 ID:fVZ3W7hB0
888888888888888888888888888888888
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:06:52.15 ID:V56nezaQ0
次の日
先生B「やあ」
僕「あれ?先生はどうされたんですか」
先生B「ああ、今日は○○町の復興にいった」
僕「…」
先生B「予言ははずれ、昨日襲われたらしい」
僕「……そ、そんな」
僕「犠牲者は!?」
先生B「多いとだけいっておこう」
僕「うう…」
先生B「君は訓練だけに集中しろ」
僕「…」
僕「はい」
僕(少女ちゃん…無事でいてくれ…!)
僕「ううう…ファイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 ブッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:09:48.74 ID:V56nezaQ0
さらに次の日
先生「先生Bから聞いたぞ、昨日もしっかり訓練していたようだね」
僕「…」
先生「…どうした」
僕「あの」
僕「……○○町の犠牲者リストをみせてくれませんか」
先生「君は」
僕「きにするだけならいいでしょう!!」
先生「…」
僕「…」
先生「…ふぅ」
先生「わかった」
先生「錯乱しないと約束するなら見せよう」
僕「はい」
僕「…」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:11:43.71 ID:V56nezaQ0
先生「これだ」 パラ
僕「…」
僕「!」
僕(多い!)
僕(少女ちゃん…少女ちゃん!!)
先生「…」
僕「!!」
僕「……な」
少女 死亡
僕「…」 パラ…バサ
先生「…」
僕「あ、あ」
僕「うそだ」
僕「そんな」
先生「これがお前の運命だ」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:14:59.91 ID:V56nezaQ0
先生「所詮まだ『英雄を目指すもの』」
先生「守りたいものがいてもまもれない」
先生「自分の将来のため」
先生「残酷だろう?」
先生「今まで何人の人間がこの道を辿ってきたか」
先生「自分の無力さを嘆いてきたか」
先生「この人生を恨んだか」
先生「つぶれたいならつぶれろ」
先生「今までの我慢が無駄になってもいいならな」
僕「う」
僕「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:17:59.63 ID:V56nezaQ0
十年後
先生「…」
僕「…」
僕「久しぶりですね先生」
僕「何年ぶりでしょう」
先生「…」
先生「本当にお前なのか」
僕「はい、そうですよ」
僕「かつて先生のもとで修行した弱虫です」
先生「…」
先生「道を間違ったな」
僕「なぜ」
先生「英雄と狂人は紙一重」
先生「今のお前ただの」
先生「狂人だ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:19:14.56 ID:C26qRiMf0
DQ4スレか
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:22:46.07 ID:V56nezaQ0
先生「あの事件か」
僕「心外だな」
僕「僕はただ」
僕「人を殺そうとする化物を」
僕「抹殺しているだけです」
先生「今のお前は」
先生「使命で私情を隠している…」
先生「ごまかしているだけだ!」
先生「使命にだけ生きない者はいらない!」
先生「国を殺す!」
先生「ここで」
先生「消しておく!!」
先生「かあああああああああああああああああああ」 ボン!ボン!!ボン!!!ボン!!!!
僕「」 ヒュイ
先生「!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:27:28.74 ID:V56nezaQ0
ボゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!
先生「…な」
先生「指を振っただけで…」
先生「わ、私の攻撃を…」
先生「しかもあの威力」
先生「いつのまに詠唱なしで…」
僕「貴方と一緒にいた時間なんて僕の中では微々たるもの」
僕「貴方の記憶だけで僕を設定しないでいただきたい」
先生「…く」
先生(まずい…こいつは)
先生(一度でも護るべき国民から罵倒されれば)
先生(絶対国を滅ぼす)
先生(……滅ぼせるだけの力がある)
僕「僕が間違っているとまだ言うなら貴方も消しますが」
先生(コイツは英雄として育てるべきじゃなかった)
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:29:51.30 ID:V56nezaQ0
先生(コイツは…)
先生(国の天才異端児秘密特攻隊として育てるべきだったんだ…)
僕「では」
先生「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ぼん!ぼん!!ボンバヘ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
僕「」 ヒュ
ッ
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
僕「…?」
僕「手ごたえがなかった」
先生「…」
先生「な」
先生「生きてる?」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:32:38.49 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員「大丈夫ですか先生」
先生「…」
先生「お前か」
天才異端児秘密特攻隊隊員「王が心配だからと」
天才異端児秘密特攻隊隊員「秘密裏に尾行させていただきました」
先生「…」
先生「ちょうどよかった」
僕「…」
先生「あいつを消せ」
天才異端児秘密特攻隊隊員「了解」
僕「誰だお前は」
天才異端児秘密特攻隊隊員「天才」
天才異端児秘密特攻隊隊員「さあ死ね」
僕「ふぅん」
僕「僕も天才だよ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:37:26.82 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員「うん」
僕「…?」 ボg-ン
天才異端児秘密特攻隊隊員「知ってるよ」 ドーン
僕「だったら降参しろ」 語オーン!
僕「そうした助けてやるから」 豆ううん!
天才異端児秘密特攻隊隊員「ばぁか」 豆ギャアアん!
天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄になれなかったからってお前かと思ってんのか?」 部署オオオン!
僕「なんだと?」豆ッドーーーン!!!!!!A
天才異端児秘密特攻隊隊員「俺は英雄になるだけの素質があった」
天才異端児秘密特攻隊隊員「しかし」
天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄の資格がない」
天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄にふさわしい性格を持っていなかった」
天才異端児秘密特攻隊隊員「それだけだ」
僕「…」
天才異端児秘密特攻隊隊員「先生から抹殺命令が下った」
名前長ぇ
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:40:25.45 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員「お前も同列だよ」
僕「!」
天才異端児秘密特攻隊隊員「死ね」
僕「!ファイアシールド!」 ピキイイイイイイイイイン!
ズゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ度オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!
バリイイイイイイイイイイイイイイイイ委員!!
僕「ぐあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
僕「ぐはっ!ごほ」
僕「馬鹿な」
僕「この僕の魔法が破られた…?」
天才異端児秘密特攻隊隊員「一番強い奴が英雄と思ったか?」
僕「…」
天才異端児秘密特攻隊隊員「馬鹿め、お前より強い奴なんていくらでもいるんだよ」
天才異端児秘密特攻隊隊員「英雄になる者は一番英雄にふさわしい奴であって一番強いものじゃねぇ」
天才異端児秘密特攻隊隊員「いいことを教えてやろう」
僕「…?」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:44:34.16 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員「はっ!」 ドーン!
僕(詠唱なし魔法!?)
ゴ ォッ!
僕「!」 ゾク!
僕「ファイアビクトリーグランドシールドトルネエエエエエエエエエエエエエド!」
ドオオオオオオオオオオオオ音!
魅しイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!
僕「ぐっ…おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ドーン!!
僕「…ぶはぁあーーーっ!はぁーっ!!はぁーっ!!」
天才異端児秘密特攻隊隊員「どうだ」
僕(え、詠唱なしで俺の最大防御魔法が)
天才異端児秘密特攻隊隊員「勝てないと思ったか?」
僕「!」
天才異端児秘密特攻隊隊員「俺は」
天才異端児秘密特攻隊隊員「ただの下っ端だ」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:48:27.10 ID:V56nezaQ0
僕「なんだと!?」
天才異端児秘密特攻隊隊員「では」
天才異端児秘密特攻隊隊員「死ね」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
僕「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」
そして
現・英雄は
処分された
〜光が届かない牢獄〜
僕「…」
女「…」
女「貴方もここに…?」
僕「みれば分かるだろ」
女「そうね」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:50:03.22 ID:DwnEUUvp0
なんかワロタ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:51:36.46 ID:V56nezaQ0
僕「くそお」
僕「僕に散々」
僕「世話になっとて…」
僕「これはあんまりだろ…!」
女「私も」
女「国に貢献するため頑張ったのに」
女「危険分子だからって…」
僕「そうか」
僕「復讐してやる」
女「…」
女「私も」
女「手伝います」
僕「そうか」
女「はい」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:55:06.02 ID:V56nezaQ0
女「あっ…はぅ…ん…ふぅっ…」
僕「はぁ…はぁ…うっ!」
女「んん!」
僕「はぁ…はぁ…はぁ…」
女「はぁ…はぁ…はぁ…」
僕「……」
女「……」
僕「…」 チュ
女「ん」
僕「」
女「」
僕「…」
女「…」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:58:14.46 ID:V56nezaQ0
僕「危険分子と危険分子の子として生まれた子」
女「…」
僕「国にとってどれだけこわいものになるかな?」
女「……」
僕「あは」
僕「はぁーっ!ははああはああははああははははははっは!」
女「ねえ」
僕「?」
女「もっとしよ?」
僕「分かった」
――――――
―――――
――――
―――
――
―
???「さて出るか」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 16:59:12.28 ID:C26qRiMf0
続きを
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:02:34.79 ID:V56nezaQ0
???「お父さんとお母さんを苦しめた」
???「国に」
???「復讐する」
???「長かった」
???「ここを出る第一条件が」
???「お父さんとお母さんを殺すことなんて」
???「辛い」
???「でもそれ以上に」
???「復讐心が強い」
???「いこう」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:08:15.78 ID:V56nezaQ0
子「はぁっっ!」
ドズオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!
兵隊「!」
兵隊B「な、なんだ!?」
兵隊C「!!」
兵隊D「し、下からだ!」
兵隊「…」
王「な、なに」
王「あのどんな方法でも壊せない防壁で囲まれている光も届かない牢獄から脱走者!?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:12:34.55 ID:V56nezaQ0
先生「!」
先生「何だと!?」
兵隊「確認も取れています!」
兵隊「現在脱走者は城の中を暴れまわって…」
先生「むぅぅ!」
先生(あの牢獄には現在、英雄と王子の側室候補だった女しかいない…)
先生(あそこから脱獄できる奴は英雄!」
先生「くそ!天才異端児秘密特攻隊を呼んで来い!」
兵隊「はい!」
ダダダ
先生「…くそ!やはり死刑にすべきだったんだよ!勿体無いからと生かすから…」
子「すいません」
先生「!!」 ゾク!
子「…」
先生「…誰かな」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:14:49.80 ID:V56nezaQ0
子「いえ、僕の正体なんかどうだっていいんです」
先生「……」
先生(この少年…やばい)
子「質問に答えてください」
先生「…今、忙しい」
子「…」
スパン!
先生「ぐ」
先生「ぐあああああああああああ!腕がアアああ!!」
子「答えろ」
先生「…なんだ…」
子「先生とかいう奴と天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端っていう奴を教えて欲しい」
先生「!」
先生「それが…」
スパン
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:16:58.10 ID:V56nezaQ0
先生「ぎゅあああああああああああああああああああああああああ!!」
子「知ってるか知らないか」
子「知ってるなら教えろ」
子「お前の発言はそれだけだ」
先生「ぐ…」
先生(こ、こいつまさか…)
先生(俺と天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端…)
先生(あの英雄の関係者…?)
子「で?」
先生「…」
先生(まずい)
兵隊「先生殿!読んできました」
先生(馬鹿!)
先生「!」
子「ぎゃは」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:19:13.87 ID:V56nezaQ0
先生「ま」
ギュシャ!
子「お前か」
子「そして」
兵隊「ひぃっ!」
子「」 ヒュ!
兵隊「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」
子「答えろ」
子「天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端って知ってる?」
兵隊「…」
子「知ってるならどこにいるかを」
兵隊「…わかりました!いいますから殺さないで!」
子「ふ」
子(脆いな…この国も)
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:22:15.29 ID:V56nezaQ0
子「なるほどなるほど今は下っ端卒業しているんだ」
兵隊「では」
子「」 ヒュ
兵隊「ぎゃ!」 ドシャ
子「俺の復讐はこの国」
子「すまんね」
天才異端児秘密特攻隊隊員C「!」
天才異端児秘密特攻隊隊員B「き、貴様!」
子「……死ね」
子「雑魚には用はない」
天才異端児秘密特攻隊隊員B「なんだとおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
天才異端児秘密特攻隊隊員C「死ね!!」
子「」
ゴシャ
子「さて、待っていなさい天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端ちゃん」
53 :
忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/03/09(水) 17:24:54.17 ID:zAf+9IVo0
tes
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:24:59.17 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…」
子「おはよう」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「貴様が脱獄者なのは報告を受けている」
子「」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「しかし貴様は牢獄にはいなかった」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「どういうことだ」
子「簡単です」
子「あの英雄とその妻になった女の子」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…!」
子「一緒にすべきじゃなかったね」
子「絶対出ることが出来ない牢獄だからこそのミス」
子「その前に殺しておくべきだった」
子「馬鹿だな」
子「排斥するくせにもしもと欲をかいた馬鹿の結末だ」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「フ」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:28:15.93 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「フハハハハハハハハ!!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「いうねぇ!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「確かに王の下した結論がこの悲劇を生み出した!」
子「…」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「しかし!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「こんなときのために」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「俺等がいる!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「父のときのように鎮圧してやる!!」
子「フ」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「?」
子「フハハハハハハハ!!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「!?」
子「鎮圧する?」
子「寝言は寝て言え」
子「身の程を知れ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:31:57.10 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「きっ!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「かあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
ズ度オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
子「フゥ…」 ヒューん
グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「なぁっ!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「はじき返した!?」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「詠唱無しで!?」
子「お前が父にやったことと同じだ」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「そうだな」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「では!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「こちらは詠唱あり本気の本気の魔法で行く!」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「グレねえエエエエエエエエエエエエエエエエエエエドハンマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
子「…」
ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:34:31.04 ID:V56nezaQ0
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「直撃した」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「避ける暇もなかった」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「勝ったな」
子「はぁ」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「!」
子「つまんねええな」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「ば、馬鹿な!直撃したはずだ!!」
子「簡単な話さ」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「どんなトリックを使った!」
子「ただ」
子「僕の体が君の攻撃より頑丈だった」
子「それだけ」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「う」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「うわああああああああああああああああああああ!隊長おおおおおおおおおおおおおおお!!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:36:31.44 ID:V56nezaQ0
子「ああ、隊長なら」ヒュ
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「!?」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男(回り込まれた!?」
子「ほら」
ゴロン
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「こ、これは…」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「隊長の首…」
子「2秒で終わった」
子「君のほうが長持ちしているよやったね」
子「まあ」
子「僕が遊んでいたからだけど」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「…は、はは」
天才異端児秘密特攻隊隊員下っ端だった男「あははははははははっは」
子「さあ死ね」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:38:55.49 ID:V56nezaQ0
こうして英雄を処分した国は滅びた
英雄の子によって
この事実に驚愕した他国は
同盟を組む
こうして出来た世界連合と
子の一族の
戦争が続いた
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:40:06.47 ID:im3fHpAF0
これ見たあとだとカゲロウでもおもしろくなるレベルでつまらん
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:42:04.08 ID:V56nezaQ0
戦争は1000年以上続く
そしてどちらにもつかない一人の少年が
話の主役となる
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:43:48.23 ID:C26qRiMf0
前置きかよwwww
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 17:48:26.90 ID:QCXdlsY70
プロローグだったとはw
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:34:03.17 ID:V56nezaQ0
大好きだった幼なじみの二人が
謎の死を遂げた
いつもいつも一緒に遊んでいた三人
ただの友情の関係に恋愛感情が含まれ始める
僕の幼なじみ、男と女は恋人になった
別に不満はない
二人が幸せなら、それでよかった
でも
そんな僕の願いは
引き裂かれた
だから
「復讐するのさ、誰かも分からない犯人にね」
今日も僕は行く
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:36:59.36 ID:V56nezaQ0
師匠「ふふ、ふははははは!オマエマジでアイツに手ェ出すわけ!?」
復讐者「ええ」
復讐者「知ってるのですか?」
師匠「ああ…」
師匠「てめぇの話が本当ならアイツしかいねぇ」
復讐者「……」
師匠「あんな殺し方できる奴はアイツしかいねぇ」
復讐者「……くわしく」
師匠「知ってるのは噂だけだ、居場所なんかしらねぇ……とにかく奴を倒すのは不可能だ」
復讐者「……だったら何故僕を鍛えたのですか」
師匠「人を鍛えるのが趣味で、人の自殺行為を止めるほど善人じゃねぇってだけさ」
復讐者「……お世話になりました」
師匠「じゃあまた、地獄でな」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:38:22.52 ID:V56nezaQ0
町
復讐者「?」
不良「おらっ!金だせや!!」
少年「わ、わかりましたから、もう殴らないでください…ぐあっ!」
不良B「だったら早くだせや」
少年「わ、わかりました」
少年は財布からお金を渡そうとしている
不快だな
不良の集団も、あの少年も
特にあの少年
理不尽に抗うことができながら、諦めて屈する
僕は、幼なじみの二人を知らない間に殺された
抗うチャンスすら与えられず
復讐者「オイ」
不良「ああ〜?なんだテメ〜〜??」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:40:22.70 ID:V56nezaQ0
復讐者「消えろ、この世から」
不良「ああ!?」
不良は僕に殴りかかる
だが、遅い
僕の『メ』は高速すら見切る
すばやく不良の拳に反応し、懐に入る
鋼鉄を粉々にする正拳突きで、その不良を沈める
不良C「なにぃっ!!」
復讐者「耳障りだ」
ガン!ドガン!場コン!
不良B「あ…あ…」
復讐者「……」
少年「……あ、ありが…」 ドガッ!
少年「ぐふっ…」 ドサッ
復讐者「くだらないことをした」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:42:32.40 ID:V56nezaQ0
復讐者「しまった、金がない」
僕は今まで師匠の下修行をしていた
食料は師匠の住処の隣にある森で確保し、寝床はそこらへんの地面だった
金を使った生活はしたことがなかった
復讐者「この修羅の道を辿る事を決めてから、普通の人間の生活ってヤツを忘れてたよ」
復讐者「仕方がない、そこらへんの森で食料を確保しよう」
少年「ね、ねぇ」
復讐者「?」
復讐者「…きみは」
復讐者「何?」
少年「よかったら、ウチにこない?」
復讐者「なんで」
少年「だってお金ないんでしょ?口に出てたよ」
復讐者「……」
少年「決まりですね」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:54:34.79 ID:V56nezaQ0
復讐者「……目覚めるの早いね」
少年「何がですか?」
復讐者「死なない程度には手加減したが、こんなに早く目覚めるほど弱めたつもりもない」
少年「……殴られるの、慣れてますから」
復讐者「ふーん」
少年「あ、ここです家」
復讐者「……ちっちゃいね」
少年「へ、へへ、貧乏ですから」
復讐者「……遠慮しとくよ」
少年「え!?何故ですか!?」
復讐者「キミ一人で精一杯って感じじゃないか」
少年「そ、そんなことないですよ」
少年「……」
少年「お礼がしたいんです」
復讐者「……あっそ」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:56:28.79 ID:V56nezaQ0
弱虫の癖に人一倍お人よし
似ていた
かつての幼なじみの男に
だからこそ
復讐者「僕は修羅だ、復讐者だ」
少年「……え?」
復讐者「キミと関わっている暇なんてない」
少年「……な、なに言って」
復讐者「その親切な心だけうけとっとくよ」
復讐者「じゃ」
少年「あ」
復讐者(似ているからこそ、怖い)
少年「また来てください」
復讐者「…」
復讐者「チッ」
復讐者「僕も弱虫だ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:57:31.97 ID:V56nezaQ0
第二章 〜偽りの館〜
男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」
偽りの館
人々の間で近づいてはいけない危険な場所として知られていた
そこでは人体実験が行われているという
これまでも取り締まりに向かった軍隊が行方不明になっている
どうしようもないから、放置されていた
男爵「あの方の下についてからはいい事づくめだぎゃ!」
男爵「人間を実験に使っても、誰も気付かない!!つかいほーだい!!」
男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」
男爵「さぁ〜って、今日はどんな実験をするかなぁ〜」
男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 18:59:20.54 ID:V56nezaQ0
僕は、あの少年と別れてからある町に流れ着いた
そこには奇妙な噂があるらしい
人攫い
そして、それが野放しにされている
町の実権を握っていない者の行為を黙認
おそらく手に負えないからである
僕はその『ニオイ』に反応した
復讐者「で、どうなの?」
村人「そ、その…」
復讐者「へぇ」
復讐者「……面白いじゃないか、軍隊すら敵わない」
復讐者「奴に関係あるかもね…」
復讐者は知らない
偽りの館の主は
かつて世界連合と互角にやりあったあの一族の同盟者ということを
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 19:00:27.15 ID:V56nezaQ0
男爵「きゃーっきゃっきゃっきゃっきゃ!!」
男爵「今日も人間を使って実験するぎゃー!!」
男爵「オイ!誘拐ロボ!!」
誘拐ロボ「ハイ、ダンシャクサマ」
男爵「攫ってこぉーい!!」
誘拐ロボ「リョウカイ」
男爵「きゃーっ…きゃっきゃっきゃ……」
男爵「にぃっ」
男爵「……きょぉーは、どーんな実験するかなぁー」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 19:01:35.92 ID:V56nezaQ0
夜
町
宿
宿の人「あ、あんたココから早く出て行ったほうがいい」
復讐者「なんで?」
宿の人「人攫いの噂を知らんのか」
復讐者「知ってるよ、それが狙い」
宿の人「!」
復讐者「今日の昼間は見つからなくてね」
宿の人「……本気なのかい」
復讐者「うん」
復讐者「何でこの町の人間は出て行かないの」
宿の人「町が好きだからだ」
復讐者「ふん」
ふくしゅうしゃ「いい町だ」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 19:04:04.92 ID:V56nezaQ0
人「きゃー」
誘拐ロボ「ツカマレ、ニンゲンドモ」
人「きゃー!偽りの館の誘拐ロボだー!!」
人「助けてー!!」
誘拐ロボ「カンネンシロ」
?「キミがね」
誘拐ロボ「!!」
誘拐ロボの背後から声が聞こえた
この誘拐ロボ
気配を感じることに長けている
そのロボが後ろを取られた…!
誘拐「キ…!」
誘拐ロボは素早く振り向くが、一瞬で
手、足を千切られ、胴体を横に真っ二つにされた
誘拐「ガ、ギ」
復讐者「ねぇ」
復讐者「僕を、その館に連れてってよ」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:07:55.64 ID:V56nezaQ0
誘拐ロボ「ガ」
復讐「昼間行ったんだけど、見つからなくてねー」
手足を千切られ、胴体が半分になった誘拐ロボは何もできなくなり
謎の少年に担がれている
復讐「人によると、夜にしか見えないらしいじゃん」
誘拐「……」
復讐「しかも日に日に場所が変わると…」
誘拐「……ガ」
復讐「だから案内してよ」
誘拐「…ギ!」
復讐「おっと」
誘拐「!!」
自爆しようとした
しかし、即座に体内にあった爆弾を爆発させるスイッチをもぎ取られた
思考を読まれた…?しかもさっきから何故ヤツの攻撃を読めず、反応すらできない…?
誘拐「……」
復讐「案内してよ」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:09:43.25 ID:V56nezaQ0
誘拐「……ナ、ナニモノダ」
復讐「僕?」
復讐「復讐者」
その言葉で悟った
今までの疑問が解消された
そうか
次元が違うのだ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:10:56.68 ID:V56nezaQ0
ガチャ
偽りの館の扉が開かれる
中には一つの階段があるそれ以外は部屋の扉ばかりであった
光などはなく、まるでこの館の闇を表しているように暗い
復讐者「どこにキミの主がいるの?」
誘拐ロボ「カイダンノ、ウエ」
復讐者「ありがと」
―――
男爵は誘拐ロボが人間を連れてくるのを待っていた
だが、遅い
いつもならとっくに二、三人引きつれて帰ってくる時間だ
男爵「……やられたか?だがロボに敵う人間などこの町にはいなかったはずだが」
その時、男爵の部屋の扉が開いた
だが男爵に笑みはない
開けた者が、ロボでなく
見知らぬ人間だからだ
復讐者「やあ」
男爵「誰だい?」
復讐者「復讐者」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:12:51.50 ID:V56nezaQ0
男爵(?ってか誘拐ロボ)
男爵「……」
男爵「フムフム、誰の復讐かね?残念ながら実験に使った人間の顔は覚えていないのだよ」
男爵「だって、脅える顔がかわいそうでかわいそうでしょうがないんだもの…」
男爵「でもちゃんと復讐はうけるよ、貴方の」
ここで男爵の言葉は途切れた
復讐者が、担いでいた誘拐ロボを潰したから
復讐者「復讐の相手はお前じゃない」
復讐者「だが、お前がほしい情報を持ってそうだからきた」
男爵「ふぅん」
復讐者「最初はね、大人しくしてれば話すだけで許そうと思ってたけど…」
復讐者「かなりムカついたから潰す」
男爵「ほほぉーう!!」
男爵「私に勝てるとでも!?」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:15:02.75 ID:V56nezaQ0
復讐者「はっ!」 ヒュ
男爵「ほっほ、どこを狙っておる?」
今さっきまで目の前にいた男爵の声が
真後ろから聞こえた
復讐者「!」
男爵「ほい♪」ザクッ
復讐者「ぐああ!」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:16:30.05 ID:V56nezaQ0
倒れこむが、瞬時に起き上がる
そして男爵から距離をとる
復讐者「……」
男爵「おやおや、元気な突進はおしまいかい?」
復讐者(……どういうことだ)
男爵「頑丈だね、今のかすっただけでも即死の毒だよ」
男爵「今までい〜っぱい実験してきたからねぇぇ」
復讐者「!!」
僕はサイドステップを繰りかえす
高速で動くため、二人いるように見える
その間も男爵は動じず笑っている
二つの僕の内一人が仕掛ける
僕に対して、男爵は腕を振る
それをバックすることにより避けた
と、思ったがやはり
男爵「後ろだよ」
ザクッ!!
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:17:42.84 ID:V56nezaQ0
復讐者「かぁ…っ!」
男爵「がんばれがんばれ〜」
馬鹿にした声の元へ、裏拳を放つが
男爵は既に前にいた
男爵「うぅ〜ん、できるけどやっぱり普通の人間より凄いだけだったなぁ〜」
復讐者「……」
男爵「普通の人間がネズミなら、キミはかわいい猫だね」
復讐者「へぇ」
男爵「でももう飽きた」
復讐者「?」
男爵「ふひひ」 モクモク
ばりばり!
復讐者「うわあああああああああああああああああああああああああああああ」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:19:14.16 ID:V56nezaQ0
男爵「きゃきゃきゃー、今日は実験に使う人間がいないから君が」
動かない復讐者に
呟く
男爵「実験に使われてくれるかい?」
復讐者「!!」
復讐者は薄れた意識を覚醒させる
ふざけるな
許さない
僕の人生はアイツへの復讐のためにある
こいつの実験の為にあるんじゃない
しかも
途中で倒れて
復讐者「……たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああまるかあぁぁぁっぁぁぁぁあ!!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:21:13.55 ID:V56nezaQ0
男爵「なに!!」
復讐者「はああああああああああああああああ!!」 ドンッ! ぶお
男爵「きゃ!」
だがやはり男爵には届かない
後ろだ
しかし
復讐者「うああああああああああああああああああ!!」
男爵「!!」
恐ろしい同等の速度で後ろを振り向き
そこにいる男爵に
復讐者「はぁああ!!」
グシャッ!!
男爵「ぎゃあああああああああ!!」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:22:41.25 ID:V56nezaQ0
ドシャゥ
男爵「きゃー…」
復讐者「はぁっ、はぁっはぁっ」
トドメをさす
体を貫いた
男爵「か…」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:24:15.30 ID:V56nezaQ0
復讐者に殴られた少年は、走っていた
少年「あの復讐者についていく」
少年「そうすれば、弱い自分を変えられるかもしれない」
少年「変えたい」
走る
だが、何故か急いでしまう
なぜだろう
復讐者に逸早く会いたいからだろうか
少年「はぁ、はぁ」
少年「いそげいそげ」
少年は急いで走る
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:27:51.98 ID:V56nezaQ0
偽りの館
復讐者「ハァッ、ハァッ」
男爵「」
復讐者「……もう目、覚めているんでしょ、おきないともうトドメさすよ」
男爵「…………きゃ、ばれていたか」
男爵「じゃが、動けないのは本当だ、なかなかやるねキミ」
復讐者「うるさい」
少年「質問に答えろ」
男爵「……」
復讐者「バックに誰かいるのか?」
男爵「……」
復讐者「貴様なら軍隊を蹴散らすことも可能だろうが、町を黙らすまではおかしい」
男爵「……」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:29:50.78 ID:V56nezaQ0
復讐者「この町の権力者は世界連合に加入している」
男爵「……」
復讐者「この町を黙らすということは、世界連合すら黙らしているということだ」
男爵「……」
復讐者「今闘って、分かった」
復讐者「世界連合ともなれば貴様を討ち取ることができるやつの一人や二人存在する」
男爵「…」
復讐者「世界連合すら黙らすほどのバックがいるということになる」
男爵「…」
復讐者「それは、誰だ」
男爵「」
復讐者(……僕の幼なじみの事件も世界連合は捜査断念したものだ)
復讐者(なにか、ある!)
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 20:34:22.11 ID:V56nezaQ0
男爵「……語れば、死ぬぞ」
復讐者「キミが?キミに黙秘権があるとでも」
男爵「お前がじゃ」
復讐者「……」
復讐者「それを決めるのは、キミじゃない」
男爵「決めるのは、あの方じゃ」
復讐者「……」
男爵「あの方にはそれほどの力がある」
男爵「最近の子は知らないかな」
男爵「あの伝説を」
男爵「国を一人で滅ぼし、世界連合ともまともにやりあった…」
復讐者「……」
復讐者「言って」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:00:06.15 ID:V56nezaQ0
男爵「……仕方ない、どうせ死ぬなら」
復讐者「……」
グシャ
復讐者「…!」
男爵は破裂した
復讐者「自害!!」
「チッ!」
男爵は破裂した後、砂になって散った
復讐者「くそ」
復讐者「またふりだしか」
??「なんだ、男爵のやつ、死んだのか」
復讐者「!!」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:02:17.61 ID:V56nezaQ0
?「お前が男爵をやったのか?」
復讐者「だれ」
復讐者(ダメージを負って集中力が散漫していたとはいえ、接近に気付かなかった)
?「俺か?」
復讐者「」
?「俺は」
?「コイツのボス」
復讐者「!!」
ボス「…ん、んん〜〜?」
復讐者「?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:03:04.25 ID:V56nezaQ0
ボス「お前、におうなぁ」
復讐者「何が」
ボス「ん、いやね、俺の専門は殺し屋なんだけどね」
復讐者「」
ボス「過去に殺したやつの匂いがするんだよ」
復讐者「」
復讐者「な、に」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:04:21.31 ID:V56nezaQ0
ボス「うん」
ボス「俺記憶力いいから確かだよ」
復讐者「……写真みるかい?」
ボス「ああ、見てみる、匂いと記憶を総動員してみる」
復讐者「これだ」 ピラ
ボス「……うーん」
ボス「……」
ボス「うん!こいつらだ!!男女二人だったし!!こいつら!!!」
その瞬間僕はやつに飛びかかった
痛みも疲れも忘れて、ただ全力で
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:05:49.84 ID:V56nezaQ0
ボス「お」
ただ、やつが指をふった
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:06:37.55 ID:V56nezaQ0
それだけで僕の身体は斜めに引き裂かれ
血を噴出し
僕は倒れた
師匠の下で鍛えた
力
強靭さ
動体視力
反射神経
思考力
忍耐力
生命力
回復力
その他もろもろ
全く役に立たないまま
鮮血を撒き散らし、倒れた
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:08:40.23 ID:V56nezaQ0
復讐者「あ、あ」
意識はまだ繋がっていた
だが、もう動かない
腕は片方は千切れて少し前に落ちている
例えそうでなくても無理だっただろう
復讐者(ぼくは)
復讐者(この時の為に…)
復讐者(何やってる!)
復讐者(動けエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!)
復讐者(俺の人生はこいつへの復讐!こいつへの復讐は俺の人生!!)
復讐者(だからコイツの息の根を止めれば!それでいいんだ!!)
復讐者(だからああああ!!!)
ボス「あ、まだ息があったのか」
ぐしゃ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:10:10.79 ID:V56nezaQ0
少年は見た
ある男に殺された
あの時の強い復讐者を
復讐者「」
少年「え?」
ボス「ん?」
少年「な?」
ボス「ああ、こいつの知り合いか?てことはお前も同士??でも、こいつのニオイはするけどあの二人のはしないな」
少年「え?」
何を言っている
殺されている
こいつが?
復讐者?
少年「ああはははははははははははははあははははっはは」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:11:48.84 ID:V56nezaQ0
ボス「壊れたか、つまらん」
ボス「復讐者を返り討ちにする遊びは面白いのになぁ」
ボス「夢かなわず、倒れる」
ボス「最高の顔をしながら、つぶれる」
ボス「まあ、世界各地に俺を恨む復讐者はいくらでもいるだろうが」
ボス「俺の期待を損ねた責任を取れ」
少年「あはははははははははははははははははははははははははははは」
壊れている少年にボスは殴りかかる
そして、少年はつぶれる
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:12:44.83 ID:V56nezaQ0
はずだった
ボス「……」
???「……」
ボス「お前か」
少年「あははははあははははははははははははははは」
師匠「久しぶりだな」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 21:57:38.45 ID:a6cvJ9SU0
続きまだか
凄いモチベーションだな。最後まで頑張れよ。俺は読んでないけど。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/09(水) 22:37:00.90 ID:a6cvJ9SU0
まだか
104 :
ninja:
ninja