唯「……うん、よし」
唯「……」かちっ
ぴんぽーん…
唯「……」
ごそごそ ぷちっ
梓『はい、阿部です』
唯「あずにゃん? 私だよわたし」
梓『あ、唯先輩……あの、そろそろあずにゃんはやめませんか?』
唯「やーだ。あずにゃんだって唯先輩じゃん」
梓『それはそうですけど』
唯「いいからあずにゃん、あげてよ。私さむくてさむくて……」
梓『あっ、すみません。いま、玄関あけますね』
しね
先生の次回作にご期待ください
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:23:03.37 ID:sSBwxv4/0
ぷつん
たったったったっ……
唯「……」
がちゃん がちゃ がちゃっ
ずぅー ごとん…
唯「……」
がちゃがちゃ がちゃっ
梓「ふぅっ……」
唯「相変わらず厳重だね、あずにゃん家」
梓「ええ、はいまぁ。……入らないんですか?」
唯「入るよ、そんな焦んないでって」てくてく
梓「すみません……」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:25:59.19 ID:sSBwxv4/0
ばたん
がちゃり がちゃ がちゃ……
唯「旦那さんは?」
梓「友達と遊んでるみたいです。休日は割とそうですよ」
唯「えっ。いちゃいちゃしなくていいの?」
梓「あー……」
ずぅっ ずず…
梓「うちは、そんないちゃいちゃとかする仲じゃないですし」
唯「照れちゃって」
梓「照れてなんかないですっ」
唯「うひひ。……あぁ、なんか懐かしいなぁ」
梓「なんです急に」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:30:02.18 ID:sSBwxv4/0
唯「先生やるようになってわかったんだけどさ。あずにゃんの敬語って、なんか違うなって」
梓「へ? お、おかしいですか?」
唯「あ、おかしいんじゃないんだよ。ただあずにゃんに、何々ですって言われると……」
唯「そうだなぁ、すごく優しい感じするんだよね。他の誰とも違う特別な感じ」にこっ
梓「そ、そうですか……」
唯「……」
梓「……あっ、スリッパですねっ、すいません、気が利かなくて」
唯「えへへ、悪いねぇやってもらっちゃって」
梓「いいんです、忙しい中来て下さったんですから……」がたっ
ごそごそ
唯「他のみんなはやっぱり来れないって?」
梓「そうみたいです……悪いって言ってました」
唯「ふぅん……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:33:09.27 ID:sSBwxv4/0
ぎゅっ
梓「ふわっ!?」びくり
唯「まーご心配なく……私がみんなの分もあずにゃんのバースディを祝ってあげよう」
梓「あ、ありがとう、ございます……」
唯「……」ぎゅう
梓「あ、あの……スリッパ、これでいいですか」
唯「……うん、ありがとあずにゃん」ぱっ
梓「いえ」
ぱたん
唯「よいしょっと、おじゃましまっす」
梓「それ、家入る時に言いません?」
唯「いいじゃん、あずにゃん家なんだし」
梓「……はぁ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:36:24.07 ID:sSBwxv4/0
唯「さってと。ケーキ持ってきたけど、まだ食べないで冷蔵庫しまう?」
梓「あ、いえ、今食べちゃいましょう」
唯「そう? んじゃ、奥に案内してくれる?」
梓「はい。それじゃあ、こっちです」ぱた ぱた
唯「いい家だねー……」ぱたん ぱたん
梓「そんなことないですよ。安普請です」
唯「はぁー、すごいなぁあずにゃん。私なんて未だに実家暮らしだよ?」
梓「いいじゃないですか。そのぶん唯先輩は4年で700万も貯めこんでるんですから」
唯「ふげっ! 誰に聞いたの!?」
梓「憂が教えてくれましたよ。今でもよく会いますから」
唯「そ、そなんだ。ふーん……」
梓「こっちですよ、唯先輩」がちゃっ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:39:59.12 ID:sSBwxv4/0
唯「広いリビング……」
梓「唯先輩の家ほどじゃないですよ」
唯「あそこは私ん家じゃないよ。お父さんとお母さんのうち」
梓「……座布団、出しますか?」
唯「……あ、ううん。いいよ、旦那さんとこ座る」ぱたぱた
ぽすん
唯「さてさてケーキケーキ♪」がさがさ
梓「ほんとに唯先輩は……」
唯「ん?」
梓「いつまでも子供みたいですね。高校生の時から……」
唯「うへへ、ケーキが目の前にあらば笑顔になるのが女の子でしょう!」
梓「その歳で女の子と言うのもきつくありませんか」
唯「うあっ、なあっ! まだ恋は諦めてないもん!」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:43:05.55 ID:sSBwxv4/0
梓「ふふ……あ、お皿出してこないと」
唯「う、ん。よろしく、あずにゃん」
梓「どうかしました?」
唯「……別に?」
梓「? そうですか……」ぱたぱた
唯「……ふぅ」
梓「……」かちゃかちゃ
唯「……」ぽふぽふ
梓「あんまり座布団叩かないでくださいよ。ホコリが飛びます」
唯「あぁ、ごめんね。……ちょっと」
梓「トイレですか?」
唯「いや、そうじゃなくて。んあぁ、やっぱ自分ちじゃないから落ちつかないのかなー?」ゆらゆら
梓「……」くすっ
触角が折れるほど抱きしめて
しえん
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:46:17.67 ID:sSBwxv4/0
唯「笑われたぁ……」
梓「す、すいません。とっ、とりあえずケーキでも食べてゆっくりしましょうか」
かちゃ かちゃ
唯「あずにゃん、家事手慣れたね」
梓「そうですか? 憂よりはぜんぜん下手だと思いますけど」
唯「昔とは変わったねって意味だよ」
梓「……まあ昔はひどかったですが」
唯「あの時の、おうどんとか。しょっぱかったな」
梓「……」
唯「……ケーキ」
梓「はっ、はい」
ごそごそ ぱかっ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:49:58.93 ID:sSBwxv4/0
梓「あれ、3つ……」
唯「うん、旦那さん用」
梓「……でも、たぶん帰ってくるまでには悪くなっちゃいますよ?」
唯「えーっ、なんで。冷蔵庫に入れたら夜までは持つよ」
梓「帰りませんから」
唯「え……?」
梓「……あっ、その、今日は、遅くまで飲むって言ってましたし、多分泊まってくるかと」
唯「あずにゃん、それで大丈夫なの?」
梓「な、なにがですか」
唯「子供とか。……夜とか」
梓「……紅茶でも淹れましょうか、てぃ、ちーぱっくですけど」
唯「……いいよ。ケーキ食べた後で」
梓「は、はい」
旦那とかこのゴキはビッチだな
終了
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:53:02.11 ID:sSBwxv4/0
唯「あずにゃんどれがいい?」
梓「んー……このタルトですね」
唯「ほい。よっ……どうぞ」
梓「ありがとうございます」
唯「ハピバースディ!」
梓「そろそろ誕生日も嬉しくなくなりましたけどね……」
唯「今年は身長伸びるといいね」
梓「もう止まってますよ……とっくに」
唯「んふふー、わたしやっぱイチゴショートっと」
梓「またそうやって振っておいて投げる……そんなだから27にもなって結婚できないんですよ」
唯「今は……可愛い生徒たちが恋人なのっ」きゅるん
梓「女子高ですよ」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:56:21.24 ID:sSBwxv4/0
唯「うっさいなぁ。だいたいあずにゃんだって27じゃん」
梓「私は結婚してますから」
唯「結婚がなにさっ」
梓「またそれですか……」
唯「ケーキおいひ……」もぐもぐ
梓「……」かちゃ もぐもぐ
唯「……いいのだ、私は仕事と生きていく……」
梓「仕事はどうですか?」
唯「んー、やっぱいいね。あの学校に通うのも合わせて7年目だけど、落ちつくよ」
梓「さわ子先生もまだいるんですよね」
唯「うん。おととし結婚して、独身ネタでからかえなくなったんだけどねぇ」
梓「仮にも恩師に対してひどくないですか、それ」
唯「歯向かおうものなら素性をばらす」
梓「うわぁ……最低だ」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 06:59:53.37 ID:sSBwxv4/0
唯「まあお互いな感じでやってるよ。私も弱み握られてからかわれてるしね」
梓「へっ? 軽音部だったこと隠してるんですか?」
唯「そうじゃないよ。んーでも、これはあずにゃんにも内緒だもん」
梓「教えてくださいよ。いいじゃないですか」
唯「ケーキおいしー♪」もぐもぐ
梓「いつかその逃げ道もなくなりますよ?」
唯「うまうま……」もぐもぐ
梓「はぁ……変わらないですね、唯先輩は」
唯「うん。変わんないよ。憂にも変わんないねって言われるし」
梓「でしょうね。……唯先輩とこうしてると、時間の流れって早いなって思います」
唯「もう私が高校卒業してから、10年も経つんだね……」
梓「はい……」
唯「早かったな……大学も、先生になってからも」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:03:05.21 ID:sSBwxv4/0
梓「……」
唯「……」
もぐもぐ……
唯「ふは。おいしかった」からん
梓「ごちそうさまです」かちゃ
唯「よいしょ。旦那さんのケーキは一応冷蔵庫に入れとくね」
梓「あ、はい。場所大丈夫ですか?」
唯「台所はそっちでしょ?」
梓「はい」
唯「だったら分かるよ。私だって一人暮らしの時期あったし」
梓「いや、無くてもわかると思いますけどね」
唯「あはは……」すたすた
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:06:33.39 ID:sSBwxv4/0
がちゃっ ばたんっ
梓「……」
すたすた
唯「冷蔵庫もおっきいこと」
梓「あまり、食材を買いこむ派ではないんですけどね。冷蔵庫置くスペースが大きくて」
唯「買いこまないどころか、ほとんどすっからかんだったよ。ぜーたくだなぁ、あずにゃん」
梓「そっそんなことは!」
唯「そんな贅沢なあずにゃんはきっと誕生日プレゼントが欲しいことでしょう」ごそごそ
梓「あの……」
唯「じゃん」
梓「あ、弦……」
唯「まだギター弾いてるんだよね、あずにゃん?」
梓「まあ、趣味ですけど」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:10:02.92 ID:sSBwxv4/0
唯「なら、はい」すっ
梓「……あ、ありがとうございます」
唯「けちくさかったかな?」
梓「そんなことないですよ。嬉しいです」
唯「えへへ……」
梓「……弦、張り替えてもいいですか?」
唯「うん。むったん見せてほしいな」
梓「……唯先輩、ギー太はどうしてますか?」
唯「お部屋でぼーっとしてるよ。暇な時は弾いたりするけどね」
梓「そうですか……むったん持ってきます。少し待っててください」
唯「うむ……」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:13:07.07 ID:sSBwxv4/0
たったっ がちゃっ
唯「……」
唯「……」のびーっ
唯「……なんか……変だなぁ」
唯「別にあずにゃんも新婚ホヤホヤってわけじゃないけど……」
唯「……変なの」
唯「座布団も……綿が元気すぎないかなぁ。買い換えたばかりなのかな」ぽふぽふ
唯「それとも私じゃ買わないような超高級品……なのかな。でも、ホコリ……?」ぼふぼふ
梓「あっ、唯先輩やめてくださいってば! お掃除大変なんですよ!」
唯「わっ、いたの!? ……ごめんごめん」
梓「もう……」
唯「あっ、むったん! 久しぶりだねー」
梓「そうですね。もう相当会ってないかもです」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:16:09.58 ID:z/CY5nZJP
hage
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:16:19.75 ID:sSBwxv4/0
唯「ね、ちょっと弾いてよ」
梓「弦を張り替えたらですね」きゅきゅ…
唯「……」
梓「……」
ぱちん ぱちん
唯「……ねぇ、あずにゃん」
梓「なんですか?」ぱちん ぱちん
唯「……」
梓「……」
ぱち ぱちん
唯「……は、はぴばーすでぃ?」
梓「そこそこ、です」
がさっ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:20:11.22 ID:sSBwxv4/0
……
梓「よしっと……」じゃん じゃ じゃっ
唯「チューナー使わないでも私の絶対音感があるのに」
梓「歳を取ると聞こえる音は狭まるんですよ」
唯「……その言葉のナイフはあずにゃんも同時に傷つけてるんだよ?」
梓「まあなんとなく……チューナー使うほうが慣れてますし」
唯「前は私に任せてくれたじゃん」
梓「10年も経てば、新しいものに慣れてしまいますよ」
唯「ぁ……」
梓「……なに弾きましょうか? せっかくだから、唯先輩も歌ってくださいよ」
唯「え、えぇー。だってなぁ……」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:23:05.55 ID:sSBwxv4/0
梓「音楽教師の喉をみせてくださいよ。昔より上手くなったんですか?」
唯「なってないって。むしろお酒とタバコで喉なんてぐちゃぐちゃだよ!」
梓「憂が言ってましたよ、唯先輩は喉にすごく気を遣ってるって」
唯「なあああもうっなんでもうなんでもかんでも喋ってあの子はっ!」
梓「唯先輩」
唯「帰ったらお尻ペンペンだ……」
梓「……唯先輩」
唯「うん。……じゃあ、ぅ……」
梓「どうしました?」
唯「私たちの歌って、どれもこの歳で歌うには恥ずかしいかなって……」
梓「U&Iはどうです?」
唯「あれは憂のための歌だからなあ……」
梓「じゃあ、素直にホッチキスでやりましょうよ」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:26:39.64 ID:sSBwxv4/0
唯「……うー、まだマシかな」
梓「やりましょう、唯先輩」
唯「ふー、やれやれ……じゃお願い、あずにゃん」
梓「はい。いきますよ」
梓「……」とんっとんっとんっ
唯「……」
じゃかじゃじゃーん じゃらっじゃっじゃっじゃー……
梓「……さん、に、いち」じゃーじゃ じゃららじゃーん♪
唯「なん でなーんだろー 気になる夜 君への」
唯「この想い便箋にねー書いてみーるーよー」
唯「もっしかーしてー♪ 気まぐれかも しれーないー♪」
唯「それなのに枚数だーけー 増えーてゆーくーよー♪」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:29:57.39 ID:sSBwxv4/0
梓「……」
唯「好きのかくーりつー わりーだすー けいーさーんーしーきー♪」
唯「あーれーばー いーいーのーにー……」ちらっ
澪「!」
唯澪「キラキラ光る願いーごとも ぐちゃぐちゃへたる悩みーごともー♪」
唯澪「そぉだホッチーキスでー とじちゃおーおー♪」
梓「……」ぷるぷる
憂「……?」
梓「っ、……」ぷるぷる
唯澪「始まりだけはかるいーノリで 知らないうちにあつくーなってー♪」
唯澪「もう針がなーんだかー とおらなーいー♪ ララまた明日ー……」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:33:05.98 ID:sSBwxv4/0
わあああああああ……
憂「梓ちゃん?」
梓「……へ、あっ。なに?」
憂「ぼーっとしてたから。そだ、お姉ちゃんのライブどうだった?」
梓「え、わたしは一人っ子で……」
憂「……すこし座ってく?」
梓「あ、うん。お客さんもいなくなったしね」
てくてく
梓「ふうっ」どさっ
憂「ごめんね、付き合わせちゃって」とす
梓「ううん。おかげですごいライブ見れたから」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:34:54.27 ID:BRWiYIfjO
翼?羽だろゴキブリw
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:35:45.02 ID:cg0JMOZvO
かまわん続けろ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:36:31.23 ID:sSBwxv4/0
憂「ボーカルの人、かっこよかったよね!」
梓「うん、ギターもすっごく上手かったし……」
憂「あれ、私のお姉ちゃんなんだよ」
梓「えっ本当に!? すごいじゃん、平沢さん!」
憂「憂でいいよ。梓ちゃんがそう呼びたければだけど」
梓「え、あっと。じゃあ憂は、ギターの人の妹さんなんだ」
憂「うん。お姉ちゃんは唯っていうんだ」
梓「ゆい……唯先輩、かぁ」
憂「で、ベースの人が……」
……
憂「梓ちゃん、軽音部に入るの?」
梓「もちろん。ジャズ研と迷ってたけど、軽音部の方がだんぜんカッコいい!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:40:12.31 ID:sSBwxv4/0
梓「憂こそ軽音部には入らないの?」
憂「私はお姉ちゃんのために、家でおいしいご飯を作るから」
梓「そ、そっか。……それじゃ私、行くよ」
憂「軽音部?」
梓「うん。ギター取りに教室まで行くから、一緒にもどろ。憂」
憂「……うんっ」にこ
――――
梓「……ふー」
唯「……」
梓「やっぱり、ギターだけだと寂しいですね」
唯「そうだね……」
梓「あれ聴きましょうか。私たちの演奏を録音したカセット」
唯「まだ持ってるの?」
梓「当然ですよ。……すり切れちゃうから、CDに移しましたけど」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:43:13.67 ID:sSBwxv4/0
梓「ライブのDVDも、楽譜もみんな大事にとってあります」
唯「そうだったんだ……」
梓「意外でしたか?」
唯「意外っていうか、不思議なかんじ」
唯「あずにゃんは私たちのこと、きらいになっちゃったって思ってたから」
梓「……嫌いになったのは、先輩たちみんなではありませんよ」
唯「へ……」
梓「CD、とってきますよ」すっく
すたすた……
唯「ま、まって、あずにゃん」
梓「はい?」
唯「それ、って……わたし?」
梓「……」がちゃっ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:46:26.51 ID:sSBwxv4/0
…ばたん
唯「……」
唯「……答えるまでもないってこと?」
唯「むったん……」
じゃっ
唯「……」
じゃららら ちゃらら……
唯「卒業はー終わりじゃないー……これっからーも 仲間だから……」
唯「……あのときのわたし、どんなつもりで歌えてたんだろ」
唯「……あんなふうに歌っておいて、あれじゃあ……嫌われてもしょうがないか」
とっとっとっ
がちゃっ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:50:09.34 ID:sSBwxv4/0
梓「むったん弾いてたんですか?」
唯「あ、うん」
梓「ギー太持ってきたらよかったですね」
唯「そだね……」
梓「……」
がしゃ
梓「なにから聴きます?」
唯「てきとーにシャッフルしようよ。どれがいいっての、ないし」
梓「そうですね。……では」
かちっ
きゅ きゅるるる…
梓「……」
唯『ふでぺん、ボールペン!』
律『ワン、ツ、スリー!』
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:53:08.23 ID:sSBwxv4/0
チャーチャーチャーラ……
梓「ふでぺんですね」
唯「ふでぺーん、ふっふーだね」
梓「……この曲、練習しましたよね」
唯「合宿の時?」
梓「はい。夜に起きたら、唯先輩が練習してて……」
唯「遊び過ぎちゃったからね」
梓「……唯先輩が2年のときの合宿はそうでしたね」
唯「……」
梓「覚えてますか唯先輩?」
唯「そりゃ、忘れないけど」
梓「でも日中のことはあまり覚えてないですよね?」
唯「そんなことは……」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:56:22.46 ID:sSBwxv4/0
梓「新しく入った後輩の子たち、みんな名前言えますか?」
唯「え、えっと……松本」
梓「違います」
唯「うそっ、松本はいたよ!」
梓「松安ならいましたけどね」
唯「そうそう、それそれ」
梓「結局学園祭の前にやめてしまいましたけどね」
唯「そうだっけ?」
梓「先輩に直接報告したことはなかったかもしれませんね」
唯「……」
梓「あの子がやめたのは、あれのとき以降ですから。……」
唯「あずにゃん……」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:00:07.22 ID:sSBwxv4/0
梓「そういえば……唯先輩って」
唯「なあに?」
梓「やっぱり、ギター持つとかっこいいですね」
唯「えへへ……そうかな」ぎゅっ
じゃん じゃん
唯「『夢を みせて くるく〜るとね♪ 字が舞いおどる〜』」
梓「……」
唯「『がんばーれふでペン こっこまできーたかーらー』」
唯「かなり本気よ〜♪」
……しゃらん
ぱちぱちぱちぱち…
唯「やぁ〜、どもども」
し
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:03:27.27 ID:sSBwxv4/0
梓「ちゃんと私がいなくても練習してたんですね」
唯「ひどい! 私たちだってあずにゃんに怒られないようにって練習がんばってるんだよ!」
梓「やっぱり私がいる前提じゃないですか……」
唯「エヘヘ。だってね……放課後ティータイムはあずにゃん入れて、5人のバンドだもん」
唯「あずにゃんがいないことは考えられないし……ね」
梓「う……そ、それは……嬉しいですけど」
純「……ハァ。やけちゃうなぁ」むに
梓「……あによ、純」
憂「いいなぁ、梓ちゃんは」むに
梓「憂まぇ。ええいっ、ほっぺをつまむな!」うがーっ
純憂「わーお! 部長こわーいっ!」むぎゅぎゅ
唯「……あずにゃんって部長の威厳ないの?」
梓「後輩には慕われてます! ……たぶん」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:06:22.14 ID:sSBwxv4/0
唯「後輩ちゃん達はいまお風呂かぁ」
梓「ええまぁ、ちょっと構いすぎかなと思いまして」
唯「いまごろあずにゃんの水着についてお話してるんだろうなぁ」
梓「……どういう意図で言ってますか」
唯「ねぇあずにゃん、お風呂行こうよ」
梓「さっきの話聞いてました……?」
唯「ばかもん! お風呂は裸の付き合い、本音で話せる唯一の場だぞっ!」
梓「何キャラですか!?」
唯「というわけで、いこーよあずにゃん」
梓「……やです。日焼けあと見られるの、恥ずかしいですし」
唯「行った方がいいよね? 純ちゃん、憂」
梓「……っていうか、いつまで抱き合ってるのよ」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:10:07.06 ID:sSBwxv4/0
憂「お姉ちゃんのしたいようにしたらいいんじゃないかな」むぎゅ
純「あぁ、あたしはパス。せっかく入るなら広いとこが良いし」むぎゅぎゅ
唯「……とのことだよ」
梓「……はぁ。もう、分かりましたってば」すっく
梓「上がられないうちに行きましょう。唯先輩も一緒にいきますよね?」
唯「うんうんっ、急ごう!」
すたたた
梓「ギー太持ったまま走らないでください!」
唯「うおっ!」がっ
どじゃんっ
憂「お姉ちゃん!?」
梓「唯先輩っ! ……もう!」たたっ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:13:32.68 ID:sSBwxv4/0
梓「大丈夫ですか……?」
唯「えへへ……あつっ、なんともないよ」
梓「思いきり痛そうじゃないですか」
憂「お姉ちゃん、しっかり」
唯「平気だよ憂。ごめんねあずにゃん」
梓「無事ならいいですけど……」
憂「ギー太持つよ、お姉ちゃん」
純「肩貸しましょうか?」
唯「みんな心配し過ぎだって。もう平気。ほらほらっ」すっく
唯「憂、ギー太そっちに戻しておいてくれる?」
憂「うん。お姉ちゃんと梓ちゃんはお風呂いってきていいよ」
梓「ごめんね憂。純をよろしく」
純「私はそんなにあぶなっかしいかっ」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:16:27.93 ID:sSBwxv4/0
憂「いこっ、純ちゃん」
純「ぶー」
すたすた……
梓「歩けますか?」
唯「平気だってば。さ、行こうよ」すっ
梓「……はい」ぎゅ
唯「ごめんね、あずにゃん」
梓「どうしたんですか?」
唯「あずにゃん頑張ってるのに、私しか合宿来れなくて」
唯「しかもみんなに心配かけちゃうし……」
梓「そんなことないです。唯先輩が来てくれて私も嬉しいですから」
唯「ありがとね、あずにゃん……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:20:10.13 ID:sSBwxv4/0
てくてく……
梓「それに、ムギ先輩も別荘用意してくれましたし!」
唯「あ、そだね」
梓「先輩たちが私たちのこと気にかけてくださってるのはちゃんと伝わってますから、大丈夫です!」
唯「うん、うん」
唯「さぁて、お着替えにお風呂セットに……」ごそごそ
梓「……」ごそっ
唯「あずにゃん、準備できた?」
梓「あっえっ、ちょっと待ってくださ……」
ぼとぼとっ
梓「ああ、もう……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:23:12.60 ID:sSBwxv4/0
唯「慌てなくていいよ、急がないでも大丈夫だから」
梓「すいません。……もう、なんで唯先輩はそんな平気そうなんですか?」
唯「え?」
梓「……えっ、あ。ええっと、後輩と会うの、まだそんなに、3回目とかじゃないですか」
唯「まあ別に、女の子同士だから……お風呂も広いし」
梓「そうです……よね。すいません、えっと。あ、準備できました」
唯「うん、いこっか」
てくてく
唯「……」
梓「……」
梓「相変わらず大きいですよね、ムギ先輩の別荘……」
唯「うん。階段2つあるもんね。学校みたい」
梓「高校、やっぱり懐かしいですか?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:26:22.35 ID:sSBwxv4/0
唯「うーん、懐かしいというか。憂が羨ましいかな」
梓「はぁ」
唯「いいなぁ、高校生……」
梓「でも私たちも受験生ですよ?」
唯「はっ、受験か……あー、やっぱ高校やになった」
梓「……」
唯「あ、でも受験ね、そんなに気負わなくて大丈夫だからね?」
梓「あ、いえ、そうじゃなく……ありがとうございます」
唯「……? うん、どいたしまして」
ぺたぺた
唯「ふぅ。お風呂まで遠かったね」
梓「ちょっとここまで広いと考えものですね」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:26:24.57 ID:kuY1iPuVO
ガシャアアアアアアガク
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:30:01.56 ID:sSBwxv4/0
がちゃっ
唯「……あれ?」
梓「どうしました?」
唯「脱衣場にせっけんの匂いがたちこめている」
梓「……? まあ、お風呂場ですから」
唯「わからぬのか、あずにゃん」
梓「だから何キャラなんですかそれ」
唯「……私たちは、後輩たちと行き違いになった可能性が非常に高い」
梓「はあ」
唯「……」
梓「……」
ぽたっ ぽたっ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:31:59.72 ID:ELKlB8moO
ヒィィィィ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:33:12.46 ID:sSBwxv4/0
唯「……」ちら
ぽた、ぽた
唯「この洗面台も、使用後だね」きゅっ
梓「あ、あの……」
唯「?」
梓「その……な、と、後輩がいないとそんなにまずいんですか?」
唯「……んーん。後輩ちゃんたちとお話ししたかったなって」
梓「で、ですよね」
唯「ま、しょうがない。ここはあずにゃんと語り明かすとしようか」
梓「語り明かすのはまずいと思いますが……」
唯「まーとにかく、お風呂場いくとしましょう」ぬぎゅぬぎゅ
梓「わわっ、あっ、ははい!」あせっ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:36:22.06 ID:sSBwxv4/0
……
しゃあああ……
唯「あずにゃん平気?」
梓「へっ、何がですか?」
唯「日焼けしてるから、シャワー痛くない?」
梓「痛いので、ぬるま湯にしてますよ。おととしは大変でした」
唯「あのときはごめんね……」
梓「あれ、ほんと一晩じゅう痛かったですよ……」
すりっ すり
唯「体洗うの、痛くない?」
梓「泡ぐらいは平気ですよ」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:40:03.91 ID:sSBwxv4/0
唯「でも、背中はブラシつかうでしょ?」
梓「背中は焼けてませんから。水着の構造上……」
唯「あ、そっか」
すり すり すり…… ごしごし
唯「来年からは軽音部どうなるんだろうねー」
梓「さあ……後輩たちが、どうにか一人部員をつかまえてくればいいわけですから」
梓「続いていきますよ、きっと。3人いれば、誰かがそこにやってくるものです」
唯「軽音部のジンクスだね」
梓「ジンクスって悪い意味で言いませんか?」
唯「えっ、そうだっけ?」
ごし……
きゅきゅ ざああああっ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:43:10.42 ID:sSBwxv4/0
……ちゃぷん
唯「ふうーぅい」
梓「よいしょ……」
唯「立ちっぱで大丈夫、あずにゃん?」
梓「幸い、露天風呂ではないですから」
唯「でもシャワーでもあったまってないんでしょ?」
梓「まあそうですけど」
唯「……もうっ、あずにゃんは」
ざばあっ
唯「しっかりあったまらなきゃだめだよ」ざばざば
梓「ちょ、近づいてこないでください! 何する気ですか! お湯にはつかりませんよ!」
唯「だいじょぶだいじょぶ。お湯には入れないからさ」
梓「……ぅ」ふいっ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:46:22.93 ID:sSBwxv4/0
唯「あずにゃん?」
梓「あ、そのっ……」
ちゃぷ ちゃぷ
唯「……」
梓「その、ですね……」
ぎゅう
梓「〜〜〜〜っ!!?」ぞくっ
唯「……あっためてあげる。寒いでしょ」
…しゃん ぱしゃっ ……ちゃぷ
梓「ゆっ、ゆいせんぱっ」
唯「日焼け痛い?」
梓「……い、いえっ」
唯「よかった」ぎゅ
梓「……」どきどきどきどき
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:47:04.64 ID:z/CY5nZJP
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:50:25.06 ID:sSBwxv4/0
梓「……」
唯「……」
梓「……どうして黙るんですか」
唯「……なんにも、しゃべることが思い浮かばないからね」
梓「なにか喋りましょうよ……」
唯「えっと、じゃあ。あずにゃんはさ……」
梓「わ、私の話はいいですっ。そう、先輩たちってどんな感じですか?」
唯「あずにゃん」ぎゅっ
梓「……っ、こ、たえに……なってませんけど?」
唯「……」ぎゅううっ
梓「あ……っ」じわり
梓「ちょっと……唯先輩?」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:52:24.73 ID:cg0JMOZvO
さあ続けろ
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:53:38.20 ID:sSBwxv4/0
唯「あずにゃん……」
梓「だから、なんですか……っ」
唯「ごめんね、最低の合宿になっちゃう……」
梓「ゆいせんぱ……っ? ちょ、ちょとと、まっ、待ってくだっ」じたばた
唯「あずにゃん、こっちむいて」
梓「やっ、だめっ、だめです! そんな、あ、離してくださいっ!」
ざぶん、ざぶんっ
唯「離せたらいいんだけど……ごめんね」
梓「ま、まって、まってぇっ!」ばたばた
どんっ
唯「……くぁ?!」
梓「は……」するっ
ざっぱあぁあ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:56:15.45 ID:sSBwxv4/0
梓「ぷ……」
ひりひり
唯「あぅ、ず、にゃ……」
梓「……っ、は……あ?」
ひりひり
ひりひりひりひり……
梓「……」ちゃぷん
梓「ひいいいいいいいいぃぃぃっ!!?」ざばああっ
唯「っ、く……」
唯「……は、ぁっ」ざぶんっ
唯「は、くぅ……」
どたばた……
「センパイ、大丈夫ですか!」
「お姉ちゃん!」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:00:06.43 ID:sSBwxv4/0
――――
唯「あの事件で、1年の後輩ちゃん達から私は嫌われちゃったよね」
梓「当たり前ですよ。……あんな叫んじゃった私も悪いですけど」
唯「私は体罰をするような先輩じゃないのにぃ、ちぇえ」
梓「そう思われても仕方ない状況でしたし」
唯『えっとじゃあ、次どれにする?』
律『あのなぁ、決めといただろ?』
唯『あ、そっかそっか。……でなんだっけ?』
律『おい作者!』
唯「……ま、でも、そう思われたのはどっちかって言ったら幸運だよね」
梓「疑ってるのもいましたけどね」
唯「……あぁ、そうなんだ」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:03:07.54 ID:sSBwxv4/0
梓「でも、あの時は私もすみませんでした」
唯「えっ?」
梓「唯先輩にヒジ当てちゃったじゃないですか」
唯「そんなのしょうがないよ。私が殴られて当然だし」
梓「おかげで肋骨にヒビが入ったんですから、殴られて当然とかいう話では済まないですよ」
唯「あれは転んだ時にやったんだよ。いくらなんでもあずにゃんのヒジ打ちじゃ怪我しないよ」
梓「思いっきりダウンしてたじゃないですか」
唯『そうだっけ?』
梓『いいから、いきますよ』
唯『んだね。よしっりっちゃん一丁よろしく!』
律『おう!』
ズダダダ……
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:06:11.66 ID:sSBwxv4/0
がちゃっ
梓「唯先輩……」
じゃっじゃっじゃー じゃっじゃじゃらーじゃー
梓「こんにちは、唯先輩」
唯「……あずにゃーん?」
梓「入ってもいいですか?」
唯「あ、うん。カギかけてね」
梓「はい」
がちゃん
梓「おじゃまします」
すとすと…
梓「……」きょろきょろ
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:10:21.93 ID:sSBwxv4/0
唯『きーみがーいないとなんにもーできなーいよー♪』
唯『きーみのーご飯が食べたーいーよー♪』
梓「……U&Iをかけてるんですか?」
唯「うん、ちょっと寂しくなって……止めるよ」かちゃかちゃ
唯『もーし君が帰ってきたら』ぴっ
梓「聴いててもいいですけど」
唯「ううん。U&Iはだめなの」
梓「……そうですか」
唯「代わりに天使流す?」
梓「いえ、大丈夫です」
唯「……そっか」
66 :
忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/03/07(月) 09:12:08.97 ID:z/CY5nZJP
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:13:26.75 ID:sSBwxv4/0
唯「……」
梓「……あの、えっと。これ」
唯「牛乳?」
梓「骨にひび入っちゃったんですよね? ですから……」
唯「あは、骨強くしなきゃね。……ありがと、あずにゃん」
梓「あと牛乳アイスもありますから、冷凍庫入れておきますね」
唯「えー、今たべようよ」もぞもぞ
梓「ちょっと、怪我人なんですから下手に動かないでください」
梓「わかりましたから、食べましょう、食べましょう」
唯「えっへー」
梓「まったくもう……一人暮らししても唯先輩は唯先輩ですね」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:17:21.38 ID:sSBwxv4/0
唯「んー、そんなことないよ。言っとくけどね、料理は毎日自炊してるんだよ!」
梓「信じがたいですね……よいしょ」ばりっ
梓「はいどうぞ、唯先輩」
唯「ありがとう、あずにゃん」
唯「……ありがとう」
梓「どうしたんですか……」
唯「だって、わたしさ……なのに、お見舞い来てくれて」
梓「あれは私が暴れたのが悪いんじゃないですか」
唯「ちがうよあずにゃん……わかってないの?」
梓「……その話を蒸し返すんだったら、帰ります」
唯「あぁ、言わないっ、言わないから帰らないでっ!」ぎゅー
梓「……わかりました。ではもう少し」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:19:58.81 ID:y2woXyW9O
支援ぬ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:20:05.68 ID:sSBwxv4/0
唯「……」もぐもぐ
梓「……」
梓「けっこう片付いてますね……」
唯「ものが無いだけだよ。それに、憂がだめっていっても来ちゃうから」
梓「そんなに頻繁にですか?」
唯「まぁ、月に1回くらいだけど」
梓「そのぐらいだったら会わなきゃだめですよ。家族なんですから」
唯「……うん、そーだよね」もぐもぐ
梓「はぁ……でもそのぐらいしか会ってないんですね」
唯「ふ?」
梓「憂のことだから、もっと、毎週ぐらいは会いに行ってると思いましたけど」
唯「憂はそんなさびしがりじゃないよ」
梓「……何いってるんですか。唯先輩の前では見せないだけですよ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:23:06.56 ID:sSBwxv4/0
唯「やだな、そのぐらい分かってるよ。……でも」
梓「?」
唯「月にいっぺん、私のとこに来る憂は、ぜんぜん寂しさを紛らわそうって風には見えないもん」
唯「あずにゃんや純ちゃんがいるのにそれでも寂しがるほど、憂はさびしがりじゃない」
梓「……」
唯「……憂がほんとに寂しかったら、憂はわたしの部屋にいついちゃうよ」
唯「私も憂を帰せないと思うな」
梓「……あ、っと、ご、ごめんなさい」
唯「いいよ。憂を心配してくれるのは嬉しいから」にこ
梓「……」
唯「あずにゃんこそ平気なの?」
梓「へっ、何がですか?」
唯「あずにゃんは私たちがいなくて寂しくない?」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:26:19.21 ID:sSBwxv4/0
唯「……」ぱくぱく
梓「……えと、」
梓「お、お腹とかすいてませんか! 私、なにか作りますよ!」がたっ
唯「いまアイス食べてるのに……」
梓「おなか冷やしたら大変ですから。なにか温かいもの……」とたとた
唯「……強引だなぁあずにゃん」
梓「だって……あぁ、冷蔵庫、開けていいですか?」
唯「うん、ご自由にどうぞ」
梓「では失礼します」
がぱ
梓「あー、うーん……おうどん使っていいですか?」
唯「大丈夫だよ、どんどん使っちゃって」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:29:56.97 ID:sSBwxv4/0
梓「では……」
がさがさ ばたん
ざあああー
かち ちちちち……ぼうっ
唯「素うどん……?」
梓「すぐできますから、唯先輩は寝ててください」
唯「……あい、了解」
……
梓「ふー……」
唯「だいじょぶあずにゃん? ちゃんとできる?」
梓「平気ですよ、私だって一応料理をする機会がないわけではないですから」
唯「そう……」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:33:08.50 ID:sSBwxv4/0
……
梓「よいしょ、いいかな……」かちっ
梓「唯先輩、どんぶりどこにあります?」
唯「横の棚ー」
梓「あ、ここですね」がた
梓「よいしょ」かち
ふっ…
梓「……っと」どばば
ぴしゃっ
梓「あっつ!」
唯「あずにゃん!?」がばっ
唯「あたったた……」ピキ
梓「ゆ、唯先輩はじっとしててください! すいません、平気です」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:36:24.56 ID:sSBwxv4/0
唯「はぁ……」どさり
梓「大丈夫ですか?」
唯「へいき、へいき。あずにゃん心配し過ぎだって」
梓「唯先輩こそ……」
梓「よいしょ。できましたよ」
唯「ありがとね」
梓「いえ、大したことでは……」
唯「ううん、助かるよ。さてと、いただきます」
かちゃ
梓「熱いので気を付けてくださいね」
唯「うん。ふー、ふーっ」
唯「はふ、ずるる……」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:37:17.24 ID:1MsEK+Sg0
佐治カッケーー!!
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:38:03.58 ID:M0y3+6W2O
あずにゃんの旦那は公園のトイレか…
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:40:07.49 ID:sSBwxv4/0
梓「どうで……」
唯「んぐ、ごほっ!」
梓「唯先輩!?」
唯「っい、ごほ、ごほ!」
梓「だ、だいじょうぶですか!?」すりすり
唯「は、はひぃ……」
ずきずき…
唯「あぅ、ずにゃん」
梓「すいません、熱かったですか?」
唯「ぅー、いたた……ちがくって、あずにゃん……これ」
梓「おうどんですか?」
唯「うん、いろいろと……想像以上の味だったよ」
梓「……ご、ごめんなさい」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:43:29.19 ID:sSBwxv4/0
唯「いいって……」
梓「痛くないですか?」すりすり
唯「痛いけど……あ、あずにゃん」
梓「なんですか?」
すり、すり……
唯「……あずにゃん……」
梓「ごめんなさい、さすったら痛いですか?」す…
がしっ
唯「ううん」
梓「ゆ、唯先輩?」
唯「……ごめんね。わたしのこと、心配してくれたのに」
ぎゅうっ
梓「……ぁ」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:46:19.96 ID:sSBwxv4/0
唯「あずにゃん、だいすきっ」ぐいっ
梓「!!」
ぼすっ
唯「……っ、いたた」ふらり
梓「ゆ、ゆいせんぱいっ」
唯「心配しないで、あずにゃん……」
梓「ですけどっ」
唯「……うるさい、ごちゃごちゃ言わないの」ぐっ
梓「、ちょっ、んむぐ」
唯「あぅにゃん……ちゅく」
梓「っ……」ぎゅうっ
唯「先輩には、だまって従うの」
梓「……っわ、わかりました、けど」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:50:11.64 ID:sSBwxv4/0
するっ…
唯「……今日、あついね」
梓「ぁの……」
唯「あずにゃんも脱がしてあげる……」
梓「ゆ……んむっ」
唯「ちゅ……静かにしないと、お隣の人に聞こえちゃうよ」
梓「は、ハイ……っ、く」
唯「良い子」
するる…
梓「は、ぁ。ゆいっ、先輩……だめぇ」
唯「……」
ふにゅ ぐ……
梓「ぁ……あ、ううぅ……」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:50:55.33 ID:Cdb0Kjao0
C
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:53:04.20 ID:sSBwxv4/0
唯「……」
すりっ、すす
梓「は、はっ……」
ちゅ、くちっ
ぬち
唯「……あずにゃん、濡れてきてるね」にこっ
梓「……うぅ」
くちゃ くちゅ、ちゅ
梓「だっめ、ゆいっ、せんぱいぃ……」ふるるっ
唯「だめだめ言わないの」
梓「っ、ぁ……はぁうっ」ぴくん
唯「あずにゃん、んー……あぅにゃ、あむ」ちゅ、ちゅ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:54:02.99 ID:z/CY5nZJP
地の文がないとわかりにくいところあるな…
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:56:52.70 ID:sSBwxv4/0
……
……
梓「あっ、ぁ、は、くううっ……!!」びくびくっ
唯「あずにゃん、あずにゃんあずにゃんっ」
ちゅっちゅちゅちゅっ……
梓「つぅ、あ、ゆいせんぱっ、もう、もうっ……やですっ!」
唯「……」
くちゅちゅちゅちゅちゅ……
梓「だっ、あ……はあぁ、っ、うううぅぅっ!!」
唯「あずにゃん気持ちよさそ……」
梓「はぁっ、はっ、はぁあっ! ゆ、いっ……せん、ぱっ」ぎりっ
唯「……ん」
ぐちゅちゅちゅちゅっ!!
梓「せんっぱいぃ……!! だめ、だめぇえっ!!」
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 09:58:26.65 ID:y2woXyW9O
続けたまえ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:00:21.13 ID:sSBwxv4/0
梓「あ、ぁは、あっく……はああぁぁっ」ぞくぞくっ
唯「あずにゃん。我慢しないでいいよ」
梓「ゆ、いっ、ゆいぃ……ぁ、ううううぅぅっ!!」びくっ
ブシュッッ
唯「あ……」ぱしゃっ
梓「っ、くぅ、ぁ……」びく、びくっ
唯「……あずにゃんの……」
梓「はぁ、はぅ……」
唯「……」
梓「……ぅ、く」
唯「あ、あずにゃん……」
梓「なん、ですか……?」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:03:13.81 ID:sSBwxv4/0
唯「……か、」ぶるぶる
唯「帰って、あずにゃん……」
梓「……で、ですけど」
唯「帰って! いますぐ!」
唯「おねがいっ、でていって、おねがい!」
梓「お、落ちついてください、ゆいせんぱ……」
唯「やだっ! やだやだ、見ないで!」
梓「……っ」
梓「……わかり、ましたよ」
ばさっ
唯「うー……」
梓「……体、気を付けてくださいね」
とすっ すたすた
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:06:15.28 ID:sSBwxv4/0
唯「……」
がちゃり かちゃっ
ばたん
――――
唯「……そんなこともあったねぇ」
梓「唯先輩」
唯「……ハイ」
梓「どうして……あんなことしたんですか」
唯「あずにゃん。……その答え、ほんとに聞きたいの?」
梓「そうじゃありません。なんで追い出したりしたんですか」
唯「だって……」
梓「?」
唯「優しくしてくれたのに、乱暴しちゃって……顔を合わせられなかったんだよ」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:10:13.34 ID:sSBwxv4/0
梓「……若かったですね」
梓「唯先輩があんなふうにしたせいで、めちゃくちゃでした」
唯「……私のせいかな、やっぱり」
梓「……そうは言いませんが、でも、もしあんな風じゃなかったら」
梓「たとえば私が日焼け体質じゃなかったら、とか思うときはあります」
唯「……ふふっ」
梓「ここで笑いますか」
唯「うん。だって、同じこと考えてるなあって」
唯「あずにゃん、私のこと嫌いになったんじゃなかったんだ……」
梓「でももう、結婚はしましたけどね」
唯「ん、そうだね……」
梓「唯先輩、いまさらよくありませんよ。もう、決まっているんですから」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:13:07.59 ID:sSBwxv4/0
唯「……そうだね。私ももう決めてる」
梓「……?」
唯「どしたの、変な顔して」
梓「唯先輩、結婚するんですか?」
唯「できるようになったらね」
梓「……まさか、本当に生徒と」
唯「女子高なんだけど?」
梓「あ、そうでした。ですよね、あー……」
唯「まああずにゃんは、私の結婚相手は知らないほうがいいよ」
梓「式には呼んでくださいよ。私も家事ばかりで外食する機会がなかなかないですから」
唯「もし結婚式ができたら、絶対に呼ぶよ」にこり
梓「……楽しみに待ってます」くすっ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:16:37.04 ID:sSBwxv4/0
唯「……」
唯「でも、あれだよ。あずにゃんが幸せに暮らしててよかった、うん」
梓「そうですね。唯先輩も、私がいなくてもしっかりしてるみたいで……」
唯「しっかりなんて、そんなことないよ」
梓「だったら私だって、幸せなんかじゃないです」
唯「……あずにゃん、やめなよ」
梓「……あっ。す、すいません。な、何いってるんでしょうね、私?」
唯「……」じとーっ
梓「唯先輩、ちょっ、やめましょうよ」
唯「……ねえ、あずにゃんさ。旦那さんとどうやって出会ったの?」
梓「そ、それは、大学で」
唯「どんな風に?」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:19:57.64 ID:dH2zE7Ll0
こういう不幸な子を出さないためにも俺は結婚せん
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:20:15.91 ID:sSBwxv4/0
梓「……大学の先輩で、バイト先も同じだったんですよ、それでいろいろよくしてくれて」
唯「っていうなれそめを取り決めたの?」
梓「……」
唯「質問にはちゃんと答えようよ、あずにゃん」
梓「あ、あの、わたし……結婚してますし」
唯「なんでそんな答えが出てくるのかな?」
梓「いや、あの……」
唯「毎日家事ばっかりで……お金ありそうなのに子供もいなくて」
唯「それで幸せだっていうなら……私はもう結婚なんてしないで、ずっと家にいたいと思うけど」
唯「あずにゃん、幸せじゃないって言ったね」
梓「あ、の……」
唯「あずにゃんが、そんなこと言うなら……私、結婚しちゃおうかな」すっ
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:23:08.15 ID:sSBwxv4/0
なで…
梓「っ」ぴく
唯「ねえ、あずにゃん。どう思う?」
梓「……だ、めです……」
唯「だめかな? 今のまま……ひとりぼっちに暮らして、死んでいくよりも、だめなことかな?」
唯「あずにゃんも、私も……間違ったから、今こうなったんじゃないかな」
梓「……」
唯「あずにゃんが大事な入試の問題を間違えて、一緒の大学来れなくなったよね」
唯「正しいと思って選んだ答えは、やっぱり本当は間違ってたんじゃないかな?」
梓「……」ぴくん
唯「間違えちゃったら、正そうよ。子供じゃないんだから……」
ぎゅうっ
梓「ゆいせんぱい……」
まさかここで阿部の伏線が回収されるのか・・・
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:26:36.68 ID:sSBwxv4/0
唯「旦那さんは帰らないんだよね」
梓「……はい。明日の夜まで」
唯「ひどい人だね」
梓「そんなことはないですよ。もともとそういう契約ですから」
唯「……そっか」
ぎゅうぅ
梓「唯先輩……」
唯「……あはは、あずにゃんと不倫しちゃう」
梓「いいんですよ。お互いが納得してればそれで」
唯「あずにゃん、いけない子」
梓「……はい」
唯「しょうがないなぁ。先輩が指導してあげよう」なでなで
梓「……はい」くすっ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:26:56.73 ID:y2woXyW9O
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:30:01.75 ID:sSBwxv4/0
梓「唯先輩は、いくつになっても私の先輩ですね」
唯「うん。……いまは同い年だけど」
梓「……じゃあそしたら」
唯「せんぱいっていうの、取ってみる?」
梓「……いいかな?」
唯「いいよ、あずさ」
梓「あずさ、って……」
唯「いいでしょ? もうあの時とは違うんだもん。違ってていいんだもん」
梓「……そうだね、ゆい」
唯「ありがとう。……ごめんね、あずさ」
唯「ずっとずーっと好きだった」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:30:51.57 ID:dH2zE7Ll0
ちょっとあずにゃんと契約してくる
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:33:07.81 ID:0jx8qoEr0
こんな軽率な結婚あってたまるか
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:34:09.13 ID:+QjrY2wyO
唯卒業の時点では恋心は無かったんだね
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:36:31.51 ID:Guu16ms70
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:38:25.67 ID:z/CY5nZJP
ケツんなかパンパンだぜ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:52:54.69 ID:cg0JMOZvO
・・・?
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:54:20.00 ID:Z41ZtaoiO
おい続きはまだか
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:54:26.31 ID:Wush4YCo0
阿倍さんかwww
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:59:52.54 ID:+QjrY2wyO
あれ?
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:00:13.38 ID:sSBwxv4/0
梓「……なんとなく知ってたよ。結婚しないのも、私のせいじゃないかって思ってた」
梓「だから、私たち……子供を作ろうって言われたけど」
梓「……無理だった。それ以来、仲が悪くなっちゃって」
唯「そっか。……うれしいな」
ぎゅううっ
梓「もっと……」
唯「?」
梓「もっと強く、抱きしめて……」
唯「うん、離さない」ぎゅうううぅ
梓「……大好きです、唯先輩」ぎゅう
梓「大好きだよ、ゆい……」
終
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:10:13.32 ID:0jx8qoEr0
乙
駆け落ちシーンとか旦那との決別とかもうちょっと書いて欲しかったな
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:14:23.92 ID:+QjrY2wyO
終わったwwwwww
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:17:03.75 ID:y2woXyW9O
乙
内容、投下スピードともによかった
もうちょっと続きが欲しかった
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:24:17.55 ID:ZsoQ4p4NO
イハナシダナー
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:55:15.83 ID:GtLH+4QtO
乙でした
旦那がホモで世間体を気にしての形式上のみの結婚だったって事?
阿部さん→ウホッ 世間体を気にした
梓→唯を諦めるため
利害一致したので仮面夫婦
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 12:33:13.88 ID:uZA/+ysZ0
でも子供作ろうって梓に言ってるからバイなんじゃね
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
阿部さんェ…