芳佳「えぇ……? ペリーヌさん、また決闘したいんですかぁ……」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ペリーヌ「宮藤さん! あなたという人は今日も坂本少佐にちょっかいをかけて……!!」
ペリーヌ「もう限界です! 貴方に決闘を申し込みますわ!」
ペリーヌ「ガリア戦線での決着を、ここで付けましょう!」
リーネ「ペリーヌさん……」
エイラ(まーた始まったか……)
サーニャ(芳佳ちゃん……かわいそう……)
シャーリー「何だ何だ、面白そうじゃないか」
ルッキーニ「うじゅぁーぅ! 決闘けっとー!」
芳佳「えぇー、駄目ですよぅ、決闘なんて……」
芳佳「また、ミーナ中佐に叱られちゃいますよぉ?」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:05:51.63 ID:bS4bfFVv0
芳佳「ちゅうううううううううううううう・・・・ちゅううううううううううう」
ペリーヌ「ひゃあっん/////////////」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:05:59.02 ID:e+7eFK490
やめてくださいよ、本気でケンカしたらペリーヌさんが私にかなうわけないじゃないですか
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:08:46.14 ID:khXq48Up0
ペリーヌ「ふふ。その点について抜かりはありませんことよ」
ペリーヌ「今回は模擬戦として、中佐にはしっかり許可を取りますわ!」
芳佳「うう……」
エイラ「こいつは本気だなー」
エイラ「ミヤフジ、受けてみろよ。ペリーヌなんてたいしたことないさ」
リーネ「芳佳ちゃん……駄目だよ、決闘なんて…」
リーネ「シャーリーさん、二人を止めて下さい……!」
シャーリー「あはは、いいじゃないか。決闘すれば」
シャーリー「お互いにもやもやしているよりも、一度ぶつけ合ってみな」
芳佳「……え、ええっと…」
芳佳(なんで決闘するのかがわからないんだけど……)
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:11:46.47 ID:khXq48Up0
芳佳「わかりました! よくわかりませんけど……」
芳佳「私もそこまで言われたら引き下がれません! 受けて立ちます!」
ルッキーニ「ヨシカー! かぁっくいぃー!」
エイラ「どっちが勝つか、見物だなー」
リーネ「……」
ペリーヌ「その威勢がどこまで続くのか……楽しみですわ!」
ペリーヌ「私は今から中佐の許可をもらいに行きます」
ペリーヌ「せいぜい勝つ算段を整えておくことですわね!」スタスタスタ
芳佳「行っちゃった……」
芳佳(よくわからないけど、大丈夫だよね)
芳佳(ペリーヌさんだし……)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:12:56.61 ID:pOFHgLmqO
芳佳「えー…ペリーヌさん弱いんだもん」
ペリーヌ「なっ…!」
芳佳「左捻りこみも出来ないようじゃ私に勝てませんよ」
ペリーヌ「ぐぬぬ……」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:14:35.40 ID:khXq48Up0
シャーリー「よしルッキーニ、私は宮藤にお昼のポテト三個賭けるぞ!」
ルッキーニ「シャーリーずるーい! あたしがヨシカに賭けるのー!」
シャーリー「なんだとー! 勝負にならないぞー!」
エイラ「なあサーニャ。サーニャはどっちが勝つと思う? この勝負」
サーニャ「私は……芳佳ちゃんに頑張って欲しい……」
エイラ「だーいじょぶだってー。ペリーヌがミヤフジに勝てるはず無いだろー」
リーネ「……」
リーネ「あ、あの! 皆さん、ペリーヌさんの事……甘く見すぎだと思います!」
リーネ「ペリーヌさんは、ガリアのトップエースなんですよ!」
リーネ「……その、…………、……トップエースなんですよ!」
リーネ「……トップエース…」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:17:33.00 ID:SPeXot3c0
C
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:17:38.05 ID:Zn2nGuBp0
リーネちゃんは裏表のないきれいな人です!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:17:43.15 ID:tl0+2Vo/0
ペリーヌの扱い酷すぎワロタ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:17:44.32 ID:e+7eFK490
オリンピックの水泳でめちゃめちゃ遅い黒人の選手出てたことがあったよな。溺れそうになりながら完泳
でもその国ではトップなんだ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:18:34.08 ID:khXq48Up0
シャーリー「宮藤の最近の成績は凄いからなー。模擬戦ではいっつもペリーヌに勝ってるじゃないか」
シャーリー「私とルッキーニですらたまに負けそうになるんだ。実力は確かだよ」
芳佳「え、えへへ……」
エイラ「ま、ワタシには勝てないけどな」
サーニャ「……」
リーネ「……そうですけど…」
リーネ「……うう」
シャーリー「気にする事ないさ。ただの決闘だよ」
シャーリー「リベリオンでは日常茶飯事さ。こっちよりは比較的激しいものになるけど……」
シャーリー「気に入らない事があれば、ぶつけ合うのが礼儀ってもんだろ?」
芳佳「れ、礼儀ですか……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:20:05.22 ID:7M3Cp/nh0
新人の訓練に参加させられるトップエース(笑)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:21:00.08 ID:5TFBSwrkO
>芳佳(なんで決闘するのかがわからないんだけど……)
これが淫獣…!?
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:23:48.96 ID:khXq48Up0
ガチャッ!
ゲルト「そんなはず、ないだろうが!」
シャーリー「うわ! びっくりした!」
エイラ「あ、大尉」
ゲルト「規律正しい生活を送れば、周囲への不満があろうはずがない…」
ゲルト「規則で正される軍の中で、気に入るも気に入らないもないだろう!」
ゲルト「決闘など、それ以前の問題だ!」
エーリカ「やっほー、ミヤフジー」
エーリカ「話は聞いたよー? 決闘するんだってー?」
エーリカ「面白い事になってんじゃん、にししー!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:27:26.31 ID:khXq48Up0
シャーリー「ふっふっふ……」
シャーリー「どうだハルトマン? ここいらで人生の転機を図らないか?」
シャーリー「軍人から大富豪への近道! ひよっこ扶桑軍人か、ガリア貴族か!」
シャーリー「さあ! お前はどうする!」
エーリカ「私から巻き上げようって事かい? 良い度胸してるねー!」
エーリカ「もちろん大穴狙いだよ! ペリーヌのレートを上げてやるさ!」
エーリカ「一口いくら?」
ゲルト「この……馬鹿者! 賭博は軍規違反だ!」
ギャー
ギャー
リーネ「……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:31:05.97 ID:khXq48Up0
芳佳「リーネちゃん?」
リーネ「……」
リーネ「……嫌な予感がするの。…芳佳ちゃん!」
芳佳「そんな、大げさだよぉー。たかが決闘じゃない」
芳佳「大丈夫、ちゃんとペリーヌさんとは仲直りできるよ」
リーネ「芳佳ちゃん……」
私は、気付いていませんでした……
この時、既に501統合戦闘航空団をめぐる凄惨な陰謀劇は
始まっていたのです――
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:31:54.84 ID:gaYmSuxW0
これは期待
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:32:33.74 ID:tl0+2Vo/0
一体何が始まると言うのか・・・
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:34:21.34 ID:5TFBSwrkO
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:35:06.21 ID:khXq48Up0
【 司令室 】
坂本「……」
坂本「ミーナ、話してくれ」
ミーナ「まずい事になったわ……美緒」
ミーナ「とうとう上が、この基地に回す予算を切り詰め始めたの」
ミーナ「このままでは、今までの2/3……いえ、もっと基地備予算が足りなくなるわ」
坂本「…妙だな。この時期に……」
坂本「何か、心当たりでもあるのか?」
ミーナ「……ええ」
ミーナ「例の…お金の件が、上層部の一部に知られているらしいの」
坂本「……ほう」ギリッ
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:36:16.50 ID:WIMG2jGw0
休暇中にエイラが人殺しは勘弁だぜ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:36:52.74 ID:Q76SJX140
またミステリーとかホラーかよwwwwwwwwwwwwww
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:37:16.35 ID:wRFNW4ut0
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:38:34.08 ID:ioDauYpv0
ここからウィッチが空戦ショーを開いて予算を稼ぐことになって、やってくうちにウィッチたちが八百長したりそれが報道されて大々的に叩かれたりするんだろ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:38:44.53 ID:khXq48Up0
ミーナ「連合軍内でも、カールスラント寄りの情報よ」
ミーナ「ガランド将軍の部下が、この事を嗅ぎ回っているらしいのよ……」
坂本「やはり……見つかっているのか」
坂本「外部の者か? ……それとも、この部隊の……?」
ミーナ「……わからないわ」
ミーナ「あれは整備班の人間が気付く物じゃない……間違い無く、魔女よ」
ミーナ「そして気付いたとしても、さらにその奥の重要さに気付ける者……」
坂本「基地内に、他のウィッチが入る事は珍しい……」
坂本「……隊員の中に、密偵が紛れ込んでいるようだな…!」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:40:37.10 ID:ioDauYpv0
>>24 どこの誤爆だ、正直に言え。
あとbeebee2は画像データが破損してくからやめておけとあれほど・・・
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:42:06.92 ID:khXq48Up0
ミーナ「……ええ」
ミーナ「どうするの? 美緒」
坂本「仕方有るまい……潜んでいる者の正体が解るまでは、基地内での取引は出来ない」
坂本「早急に、荷物を安全な場所へ移すとするか……」
ミーナ「近々、ロマーニャ軍と駐屯扶桑軍の大きな演習があるわ」
ミーナ「その際、扶桑戦艦に現物を移動させ、一時避難させましょう」
坂本「扶桑の陰に隠せば、あの少将も手が出せない、か……」
坂本「無論、読まれてはいるだろうな。輸送手段を考えねば……」
坂本「ロマーニャ軍の内部に、協力者はいるのか?」
ミーナ「いいえ。ロマーニャは今、反儲主義が激しいから」
ミーナ「……それに、……」
坂本「?」
29 :
圭一 ◆nvitZrA8hA :2011/03/06(日) 22:44:23.24 ID:Rc1jhko60
バルクホルンとシャーリーも決闘しろよ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:45:29.38 ID:e+7eFK490
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト思い出したぞ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:45:37.43 ID:khXq48Up0
ミーナ「――ロマーニャからの……『鼠』を、捕まえたのよ」
ミーナ「それも……特大のね」
坂本「……ほう。鼠か」
ミーナ「例の地下トンネル……海沿いから基地の下に繋がる部位ね」
ミーナ「見張りからの報告で私が駆けつけたの。もう少しで取り逃がす所だったわ」
ミーナ「今は拘束して、地下に閉じ込めてはいるけど……」
坂本「私に、……始末しろと?」
ミーナ「いいえ。貴方の目からも、この事態を考えて欲しいのよ」
坂本「ふむ……いいだろう」
坂本「その鼠、私の魔眼にて見極めてやろうじゃないか」
32 :
!ninjya:2011/03/06(日) 22:46:34.89 ID:3jQ/KZ0U0
!ninjya
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:48:06.91 ID:khXq48Up0
ガチャ...
坂本「……!!」
ゲルト「どうしたんだ? 少佐」
坂本「なんだ、バルクホルンか」
坂本「全く、……気配もなく入ってくるな。思わず身構えてしまったぞ」
ゲルト「……? よく解らないが…」
ゲルト「ともかく、こちらにペリーヌは来ていないか?」
坂本「ペリーヌか? いや、今朝の訓練の後は見ていないな」
坂本「何かあったのか?」
ゲルト「いや……くだらない話なんだが」
ゲルト「宮藤とまた諍いを起こしてな……」
皆厨ニ病こじらせたみたいで吹いてしまう
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:52:26.24 ID:khXq48Up0
ミーナ「また、口論に?」
ミーナ「ペリーヌさんは良い子なんだけど……少し意地っ張りなのが、たまに傷よねぇ……」
坂本「意地の張り合いでは宮藤も負けていないぞ」
坂本「あいつはああ見えて、とてつもなく頑固だからな!」
ミーナ「あら、よくご存じですこと」
坂本「あっはっは!」
ゲルト「まあ……来ていないのなら、仕方ない」
ゲルト「もしも見つけたら、一言注意してやってくれ」
坂本「うむ、了解した。……用件はそれだけか?」
ゲルト「いや、もう一つ……」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:56:45.87 ID:khXq48Up0
ゲルト「今週末に行われる、扶桑とロマーニャの演習のため、基地の一部を利用する事になった」
ゲルト「その為、両国から視察のためのウィッチが来ているんだが……」
ゲルト「扶桑からのウィッチが、戦艦『赤城』にて坂本少佐に面会を申し出ている」
坂本「……?」
坂本「妙だな……なぜ基地を訪れて、私と直接会おうとしない?」
坂本「視察を行うならば、嫌でも顔を合わせる事になるだろう」
坂本「そのウィッチの名は?」
ゲルト「いや、名乗らなかった……会えば分かる、との一点張りだ」
坂本「……ふむ」
坂本「……会う必要は無い。向こうから私を訪ねさせればいいだろう」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 22:57:42.51 ID:gaYmSuxW0
マスオ「えぇ〜? ペリーヌさん、また決闘したいのかい!?」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:00:44.28 ID:khXq48Up0
ゲルト「なら、報告は以上だ」
ゲルト「私はペリーヌを捕まえなければ……失礼する」
坂本「ああ、ご苦労」
バタン
ミーナ「……」
ミーナ「……扶桑からの、友人?」
坂本「人物に、心当たりは無いな」
坂本「少なくとも、訪ねておいて人を呼び出すような奴にはな」
ミーナ「罠……という可能性は?」
坂本「何の罠だ? 赤城だぞ? 扶桑軍の支配内だ」
坂本「ガランド少将もロマーニャ軍も手出しはできん。扶桑には私を捕らえる理由も無いからな」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:02:46.13 ID:5TFBSwrkO
きな臭くなってきましたオロオロ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:03:15.95 ID:U5feWeaN0
紳介「なんや? ペリーヌ、また決闘したいんかい!?」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:04:18.89 ID:gaYmSuxW0
>>40 どう見てもえろい意味だけどペリ犬ならいいや
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:05:10.54 ID:khXq48Up0
ミーナ「……そうだと、良いのだけれど…」
坂本「ふむ……」
坂本「……」
坂本(まさか、アイツが……)
ミーナ「……?」
坂本(いや――。まさか、な)
坂本「では、……行こうか、ミーナ」ガタン
坂本「その鼠とやらを、拝見しにな」
ミーナ「あんまり手荒な事はしちゃ駄目よ?」
坂本「保証は出来んな。はっはっは」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:07:31.11 ID:khXq48Up0
【 食堂 】
芳佳「うう…。結局、バルクホルンさんに怒られちゃったよぉ」
リーネ「当たり前だよ……決闘だなんて……」
リーネ「ペリーヌさんもペリーヌさんだけど、すぐに受ける芳佳ちゃんも悪いんだよ…」
芳佳「てへへ……ゴメン……」
ガツガツガツガツ!
エーリカ「おかわりー!」
ルッキーニ「おかわりー!」
エーリカ「勝ったぞー!」
ルッキーニ「違ーぁうもん! アタシの勝ちだもん!」
ルッキーニ「私の方が、食べ終わるの速かったもんー!」
エーリカ「なにおー! ならば八回戦だ!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:09:00.22 ID:zRLhVjcWP
またペリーヌか……
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:10:47.18 ID:khXq48Up0
エーリカ「ミヤフジ、おかわりだよ! ほら、早く!」
ルッキーニ「リーネ! 入れて! アタシのにも入れてー!」
芳佳「も、もう…いいかげんにしてください!」
芳佳「お夕飯あれだけ食べたのに、まだ食べるんですかぁー」
エーリカ「うん! 大丈夫だよー」
エーリカ「ミヤフジのご飯はいつも美味しいしさ! 食べられない事なんて無いよ!」
芳佳「ほ、ホントですかぁ……?」
エーリカ「本当だよ。ミヤフジの料理は絶品だね!」
ルッキーニ「うん! ヨシカのごはんはすごくおいしー!」
芳佳「も、もう、……二人ともぉ……」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:15:21.12 ID:khXq48Up0
エーリカ「ねえ、ミヤフジ、この戦いが終わったら…」
エーリカ「私と一緒に、カールスラントに来ないかい?」
芳佳「えっ」
エーリカ「私のために、毎日朝ご飯を作って欲しいなあー」
エーリカ「そうすればいつもより、早く起きられそうな気がするんだよぅ」
芳佳「え、えと……でも私」
芳佳「扶桑に帰って、実家の診療所を継がないと……」
エーリカ「……」
エーリカ「だったらあ……攫ってっちゃうよー……?」ツン
芳佳「ひゃ……あ……」
リーネ「ハルトマンさん、おかわりですよ」
エーリカ「おっと!」パッ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:18:31.27 ID:khXq48Up0
芳佳「もうっ……ハルトマンさんったら……」
エーリカ「にゃははははー。面白いねー、ミヤフジはー」
エーリカ「さて、勝負勝負……」
ルッキーニ「ぶー! もう食べ終わっちゃったもんねー!」
エーリカ「ず、ずるいよ! それは反則だー!」
ルッキーニ「あー、おなかぽんぽんー」
ルッキーニ「もう食べられないー勝負出来ないー」
エーリカ「このお! ちびっこー! 太っちゃえ!」
エーリカ「ずっとちっちゃいまま、ボールみたいになってしまえー!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:18:40.86 ID:5TFBSwrkO
リーネちゃん攻略からか…
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:21:16.86 ID:khXq48Up0
ルッキーニ「な、なにおー! 小さくないモン!」
ルッキーニ「ハルトマンこそ、アタシより年上なのにちっちゃいまんまじゃんかー!」
ハルトマン「……?」
ハルトマン「あっ……! よくも目線下に向けてくれたなー!」
ルッキーニ「やーいやーい、ぺったんこー!」
エーリカ「なんだとー! 自分もぺったんこのくせにいー!」
リーネ「…ふ、二人とも……何の話してるの……?」
芳佳「このレベルには関わっちゃ駄目な気がする」
リーネ「え?」
ルッキーニ「アタシはちっちゃくないもん! アタシにはねえ、シャーリーがいるんだから!」
ルッキーニ「ふふふ……シャーリーに勝てるかな!」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:24:21.66 ID:khXq48Up0
エーリカ「シャ、シャーリーだって……!」
エーリカ(私には……うう……)
エーリカ(トゥルーデ……駄目だ……負ける……!)
ルッキーニ「どうだい↑、ハルトマン中尉。シャーリーに勝てるかな!」
エーリカ「ううう……ルッキーニ中尉……」
リーネ「この勝負、シャーリーさんって関係してるのかな……?」
芳佳「さあ……」
ルッキーニ「もちろん関係してるよ!」
ルッキーニ「シャーリーと私は一緒でしょ? だから、大きさは私が勝ってるの!」
エーリカ「うう……くそう……」
リーネ(よくわからない……)
芳佳(なんとなくわかる)
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:26:41.38 ID:ioDauYpv0
カールスラント3人合わせてもシャーリーには負けそうだな
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:27:22.84 ID:khXq48Up0
エーリカ「……」
エーリカ「そ、そうだ……! シャーリーはここにはいないじゃないか!」
エーリカ「その帰納性は、実証できないよ!」
ルッキーニ「な、なにおー!」
エーリカ「もしかしたら、今まさにシャーリーのおっぱいが縮んでるかもしれない!」
エーリカ「もしかしたらシャーリーのおっぱいは偽物かも知れない!」
エーリカ「今すぐに消極的事実の検証を行えるかい!」
リーネ「な、何の話かわからない……」
芳佳「え? おっぱいの話だよ?」
ルッキーニ「……そんなアポステリオリ、どうってことないね!」
ルッキーニ「ここにはもう一つの手段を使わせてもらうぞぉー!」
エーリカ「……まさかっ!」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:27:33.29 ID:KjjtykOiO
エーリカお前には尻がいるだろ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:30:40.87 ID:khXq48Up0
ダッ!
ルッキーニ「リーネ取ーったぁ!」バチーン
リーネ「きゃ、きゃあ! ルッキーニちゃん!?」タユン
エーリカ「や、やられた……」
リーネ「え? え?」
芳佳「な、なるほど……」
芳佳「乳パワーにおいて、この部屋での最強はリーネちゃん……」
芳佳「勝利を掴むため、いとも簡単にシャーリーさんを切り棄てるなんて……」
芳佳「ルッキーニちゃん! 怖ろしい子!」
リーネ「え? 乳? ええ?」
ルッキーニ「ふっふっふ……これでこの部屋のおっぱいは支配した……」
ルッキーニ「さあぺったんこのハルトマン! アタシにひれ伏せー!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:34:07.42 ID:khXq48Up0
芳佳「ここで……終わりなのか!」
芳佳「ハルトマンさんは、ルッキーニちゃんよりちっちゃい事にされてしまうのかー!」
エーリカ「まだ……! まだ……終わりじゃない!」
エーリカ「私には……力を貸してくれる仲間がいる!」
エーリカ「ミヤフジ!」
エーリカ「私と一緒に戦ってよ! あのおっぱい魔神を倒すんだ!」
リーネ(おっぱい魔神……)
芳佳「えぇ? 私は嫌ですよ」
芳佳「私、実況ですしぃー……」
エーリカ「さあ、これで2−2……ルッキーニ、勝負だよ!」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:36:43.13 ID:khXq48Up0
ルッキーニ「愚かな……」
ルッキーニ「ヨシカごとき乳力が加わったくらいで……このリーネが落とせるものか……」
エーリカ「ミヤフジ……私達貧乳の底力、見せつけてやろうぜ!」
芳佳「えぇー……」
エーリカ「行くぞ! ルッキーニ!」
芳佳「あ、ちょっと」グイッ
ルッキーニ「こぉい! ハルトマン!」
リーネ「え、な、何……」グイッ
エーリカ「行けー! ミヤフジー!」ドーン
芳佳「きゃああ!」
ドシン! モミッ!
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:40:11.62 ID:khXq48Up0
エーリカ「あっ!」
ルッキーニ「ん?」
芳佳「うーん、痛たた……」
芳佳「リーネちゃん、大丈……」モミッ
芳佳「……」モミモミ
リーネ「……」
芳佳「あの、ゴメンね?」
リーネ「芳佳ちゃんの……バカー!」
ベチーン!
芳佳「あいたーっ!」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:42:44.22 ID:khXq48Up0
エーリカ「あー……」
エーリカ「なーんかしらけちゃったなー」
ルッキーニ「そだねー」
リーネ「もう! 二人ともやりすぎです!」
リーネ「ご、ごめんね芳佳ちゃん……当たっちゃうとは思わなくて……」
芳佳(おっぱいでビンタされるって、意外と痛いんだなあ……)
エーリカ「この勝負、どっちの勝ち?」
ルッキーニ「もちろんアタシ! リーネの勝ちだからね!」
エーリカ「ぺったんこはそっちで決まりだよ」
エーリカ「……だってさ、ミヤフジ」
芳佳「……えっ」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:46:25.52 ID:khXq48Up0
エーリカ「大丈夫だよ、ミヤフジにはまだまだ未来があるさ!」
エーリカ「ルッキーニに負けたくらいで、落ち込んじゃ駄目だよー」
芳佳「ほ、ほっといて下さい!」
エーリカ「……」
エーリカ「でも私……ミヤフジの胸も、結構好きだよ」
エーリカ「やさしくて、あったかそうじゃないか……」ツン
芳佳「あ……もう…」
リーネ「ハルトマンさん? おかわり冷めますよ」
エーリカ「おっと!」パッ
芳佳「あうう……」
リーネ「芳佳ちゃーん」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:49:04.80 ID:khXq48Up0
ダッダッダッ! バァン!
エイラ「……!」
エーリカ「ん? エイラ?」
エーリカ「どうしたのさ、そんなに急いで」
ルッキーニ「お腹減ったのー?」
エイラ「……」
芳佳「あ、そう言えばそろそろサーニャちゃんが哨戒に出る時間ですね」
芳佳「……夜食か何か必要なんですか?」
エイラ「……」
エイラ「……う……うう…」ポロポロ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:53:14.66 ID:khXq48Up0
エイラ「サーニャ……サーニャァ……」ポロポロ
芳佳「ど、どうしたんですかエイラさん!」
リーネ「サーニャちゃんに、何かあったんですか?」
エイラ「……」
エイラ「サーニャに……部屋から出て行ってって言われた……」グスッ
エイラ「着替えを手伝っただけなのに……服を畳んだだけなのに……」ヒグッ
エイラ「……サーニャが……怒っ……うわあああああああん!!」
芳佳「エ、エイラさん落ち着いて!」
ルッキーニ「いつもの事じゃーん」
エーリカ「うわーめんどくさー」
リーネ「エイラさん……」
支援
エイラ……
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:56:25.12 ID:khXq48Up0
エーリカ「……もうこんな時間だし、そろそろ眠くなってきたよう」
エーリカ「あー、私部屋に戻るねー」スタスタスタ
芳佳「ハ、ハルトマンさん!」
ルッキーニ「アタシもシャーリー探しにいこーっと!」
ルッキーニ「ばいばーい!」トトトトトッ
芳佳「ルッキーニちゃん!」
リーネ「私、洗い物してるから……」
芳佳「リーネちゃん! それは私が……」
エイラ「ワタシの話を聞け、ミヤフジー!!」グイグイ
芳佳「ちょ、ちょっと、エイラさぁーん!」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/06(日) 23:59:09.33 ID:Q76SJX140
エーリカマジ天使ィィィィイィ!!!!
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:00:36.38 ID:ZSMQZDW30
【 ハンガー 】
カチャカチャ........カタカタ
シャーリー「ふう……こんなもんかな」
シャーリー「今日の整備はここまでにしておくか……よっこら」
カタン
サーニャ「……」
シャーリー「うわっ!」
シャーリー「なあんだサーニャか……音もなく近付いてくるからびっくりしたよ」
サーニャ「すいません……」
シャーリー「今から哨戒かい? いつもより早いじゃないか」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:03:10.81 ID:lx7ssxge0
ふむ
支援だ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:04:11.46 ID:ZSMQZDW30
サーニャ「今週は特別シフトなんです……」
サーニャ「なんでも…アドリア海で大きな演習があるそうで…」
シャーリー「ああ、例のロマーニャ軍のやつか」
シャーリー「夜間哨戒も大変だなー」
サーニャ「……」
シャーリー「……ん?」
シャーリー「その荷物はなんだい?」
サーニャ「え?」
サーニャ「あ、これ、……ですか……」
サーニャ「よく解らないんですけど…ミーナ中佐が、持って行くようにって……」
シャーリー「……」
シャーリー「ちょっと見せてくれるかな?」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:07:43.46 ID:ZSMQZDW30
シャーリー「……」
シャーリー(瓶……中身は、酒かな……?)
シャーリー(あとは、手紙か……)
サーニャ「……シャーリーさん……」
サーニャ「取っちゃ、嫌ですよ……」
シャーリー「あははは、取らないよ」
シャーリー「向こうの艦隊への挨拶の品みたいだね」
サーニャ「はい……」
サーニャ「船に出会ったら、手紙と一緒に渡すよう、言われました……」
シャーリー(……)
シャーリー(まあ、問題は、無いかな……)
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:10:16.71 ID:ZSMQZDW30
サーニャ「あの、私、そろそろ……」
シャーリー「ああ、引き留めちゃってゴメンね。任務前に…」
シャーリー「気をつけて行ってくるんだよ」
サーニャ「……はい」
タッ タッ タッ
キュィィィーン
ビュィィィー バラバラバラバラバラ.........
シャーリー「……」
シャーリー「……ふむ」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:13:21.71 ID:ZSMQZDW30
シャーリー(演習と言えば……)
シャーリー(リベリオンの方から、何か伝達が来ていたなあ……)
シャーリー(扶桑艦隊の財政がどうとか……詳しく見ていないけど)
シャーリー(あとで探してみるか……)
シャーリー(坂本少佐は相変わらず機嫌が悪い)
シャーリー(バルクホルンもここ最近、規律規律とうるさいし……)
シャーリー(ミーナ中佐も、また、忙しそうだからな……)
シャーリー「……」
シャーリー「……そう言えば……明後日はペリーヌと宮藤の決闘があるんだっけ……」
シャーリー(何か、嫌な予感がするなあ……)
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:13:42.86 ID:1ziBkUwp0
支援
73 :
1:2011/03/07(月) 00:16:20.53 ID:ZSMQZDW30
今さらですけど、
504とかも出ます。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:19:00.72 ID:ZSMQZDW30
【 どこか 】
カツン...カツン...
「……!」
ミーナ「あら……どうやら、お目覚めのようね」
坂本「やれやれ……鼠は一匹だけじゃなかったのか? ミーナ……」
ミーナ「色々と、手違いがあったみたいね」
ミーナ「気分はどう? 赤ズボン隊の皆さん?」
フェル「うぐぐ…捕まるなんて、一生の不覚よぉ……!」
ルチアナ「隊長……私達、どうなるんでしょうか……」
ティナ「ボク達を放せー!」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:23:11.17 ID:ZSMQZDW30
坂本「第504統合戦闘航空団、ロマーニャ公軍フェルナンディア中尉――、」
坂本「赤ズボンの連中まで率いて、盗人の真似事とは関心出来んな」
フェル「誰が盗人ですって……この、悪党ども……!」
フェル「アンタ達の悪事も、ここまでよ!」
ルチアナ「隊長、そう言うセリフは、縛られる前に言いませんか……」
ティナ「全然カッコ付かないよねー!」
フェル「うっさいわねえ! いいのよ立前口上なんだから!」
坂本「全く、……喧しい事だ」
坂本「この狭い場所で騒ぎ立てられると、耳に響くな」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:25:24.73 ID:SECwEg0i0
もっさん怖い
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:25:47.67 ID:ZSMQZDW30
ミーナ「ロマーニャ軍には、ずいぶん前から疑われているみたいね……」
ミーナ「私達501統合戦闘航空団の、資金源」
坂本「ここ最近の弾薬取引を嗅ぎつけられたのか?」
坂本「やれやれ……疑われているだけなら良かったのだがな」
坂本「こうしてウィッチを送り込まれると、どうしたものか」
ミーナ「いっそのこと、取引を正面から持ちかけてみない?」
ミーナ「赤ズボンの隊員を計画に加えれば、ロマーニャでの商売が行いやすくなるわ」
坂本「いや……これが懐柔される者の面に見えるか?」
ルチアナ「……」
ティナ「べーっ!」
フェル「ぐるるるる………」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:27:48.01 ID:A535nO2Y0
前にペリーヌハブりのミステリー書いてた人?
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:28:28.02 ID:ZSMQZDW30
フェル「アンタ達……ここから出たら憶えていなさいよ!」
フェル「すぐに連合軍に上告して、アンタ達を土の下にぶちこんでやるんだから!」
坂本「はっはっは、威勢だけは良いようだな」
ルチアナ「隊長、相手を刺激しないで……」
坂本「……さて、ミーナ」
坂本「問題は、……どう、『始末』を付ける、かだ」
ミーナ「そうね……これがドッリオ少佐の企みなら、……困った事になるわね」
ミーナ「でも、彼女が部下を単身で潜入させるとも思えないし――」
ミーナ「……たしか、貴方の友人が504にいるんでしょう? 利用できないの、美緒?」
坂本「ふむ……醇子か……」
フェル(……! 竹井……!)
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:30:42.85 ID:SECwEg0i0
じゅんじゅん逃げてええええええええええええ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:31:44.85 ID:ZSMQZDW30
フェル(こいつら……、竹井をどうする気……!)
ミーナ「どう? 使えそう?」
ミーナ「そろそろロマーニャ軍には、おとなしくしてもらいたい所なんだけど」
ミーナ「それにはやはり、504統合戦闘航空団を黙らせないといけないわ」
ミーナ「この機会に……」
坂本「ふむ……考えてみるか」
坂本「然し醇子か……、ううん……」
ルチアナ「た、隊長……竹井大尉なら、なんとかしてくれるかも……」ボソッ
ティナ「そ、そうだよ……竹井なら、こんな奴ら……!」ボソッ
フェル「……」
フェル(竹井……!)
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:34:14.91 ID:ZSMQZDW30
ミーナ「じゃあ、早速ロマーニャ基地に連絡を取りましょうか」
ミーナ「それよりも……この子達、どうするの?」
坂本「ふむ……3人を固まらせて置いておくのは不都合だな」
坂本「一人、別の場所に移動させておくか?」
坂本「残りの二人に逃げられぬ様にな」
ミーナ「……そうね。人質、かしら?」
ミーナ「えーっと……」
ミーナ「ルチアナ・マッツェイ少尉、で良いんじゃないかしら?」
ルチアナ「えっ……」
ルチアナ「わ、私、ですか……」
ミーナ「ええ。そうよ」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:37:06.70 ID:ZSMQZDW30
ミーナ「マッツェイ少尉、貴方には竹井大尉との話し合いの場に同席してもらうわ」
ミーナ「さあ、立ちなさい」
ルチアナ「……」
フェル「ちょ、ちょっと待ちなさいよ……話し合いなら私が……」
ティナ(……)
ミーナ「ああ……縛られてるから立てないのね」
ミーナ「仕方ないわ……」スッ
ティナ(……今だ!)
ティナ「うりゃあ!」ガッ
ミーナ「きゃあっ!」
坂本「……!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:40:05.30 ID:ZSMQZDW30
フェル「マルチナ……!」
ミーナ「いたた……」
ミーナ「やだ……どこか怪我しちゃったみたい」ポタポタ
ティナ「それ以上近付けば、怪我じゃ済まないよ!」
ミーナ「縄を、自力で解いた……? いや、噛み切ったのね。……凄い歯」
ミーナ「でもまあ、こっそり逃げられなくて良かった、という所かしらね」
ルチアナ「だ、駄目……!」
ティナ「心配しないで! ボクは白兵戦では負け無しなんだから!」
ティナ「こいつらぶっとばして、正面から堂々と帰るのさ!」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:41:29.82 ID:IWC+UZX80
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:44:12.32 ID:ZSMQZDW30
ミーナ「美緒……」
坂本「やれやれ……」
坂本「うるさい犬を黙らせるには……」
坂本「少し――『仕置き』、が必要かもしれんな」チャッ
フェル「……っ!?」
坂本美緒。
この太平の世に於いて、珍しくも『サムライ』の二つ名を持つ魔女である。
その剣技は、伊達で推し量れる物ではない。
その刃は、神速を以て誠と為す。
フェルナンディアが坂本の姿を注視した際……
既にその右手には、一振りの長刀が握られていた。
烈風丸ではない。抜き身。殺意の白刃である。
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 00:46:37.20 ID:4TsSIrOBO
烈風丸で吹いてしまったww
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:00:45.26 ID:KmFkQYIuO
芳佳「私たち10人で〜」の人?保守
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:01:39.78 ID:DjXYtdSK0
おれも「私たち10人で〜」の人かと思った
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:03:03.30 ID:Zzyn2jeO0
さるか…
91 :
すいとん食らってました:2011/03/07(月) 01:05:50.82 ID:ZSMQZDW30
坂本美緒は、元来激高し易い性質では無い。
何が、誰が彼女の腕にその刃を抱かせたのか……。
フェルナンディアの心拍が、早鐘を打つがごとく震撲する。
ティナ「何だよ、脅すつもり? そんな刀で!」
ティナ「やれるもんならやってみろよ! ボクが負けるもんかっ!」
フェル「マルチナ、止めなさい!」
ルチアナ「ティナ! 戻って……!」
薄暗い灯火の元、坂本は冷ややかな微笑を浮かべ、その足を半歩進める。
その姿が揺らいだと同時に――
坂本の利き腕より先、その刀身が、フェルナンディアの視界より消え去った。
フェル「……!!」
ルチアナ「……やっ……!」
ルチアナの狙撃手の目を覗き、
その場にいた者はただ、鍔鳴りの音を聞いただけであった。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:05:53.70 ID:cslI4IS40
あれ、遊戯王スレじゃないの
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:06:26.10 ID:1ziBkUwp0
寝る前支援
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:08:03.29 ID:ZSMQZDW30
視界の端で、ぐらりと影が傾いた。
崩れ落ちるように、足下へ倒れ込むその体を
フェルナンディアはとっさに、背後から支える。
フェル「大丈――」
言葉が、続かない。
縛られ、身動きが取れ無いながらも、支えた彼女の異変には気付いた。
ルチアナ「テ……ティナ……!」
温かい液体を肩に感じる。腹部に垂れる。臀部を濡らす。
彼女が、びくりと跳ね、また動かなくなる。
その頭部が、ぼろりとフェルナンディアの膝元へ断ち転がった。
生々しく断調を覗かせ、目を見開いたマルチナ・クレスピの首である。
吹き出される血液は急速に熱を失い、フェルナンディアの腹を濡らす。
かつての部下の頭を、自らの膝に抱きながら――、
フェルナンディアは、自身が失禁している事に気付いた。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:13:20.03 ID:T8VCP+BqO
シャーリー!早く来てくれー!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:16:16.96 ID:ZSMQZDW30
ミーナ「……派手にやるものね…」
ミーナ「扶桑の魔女って、みんなこんな感じなのかしら…」
ルチアナ「あ……ああ……あう」ガクッ
フェル「……」
フェル「……マルチナ……」
ミーナ「もういいかしら? フェルナンディア中尉?」
ミーナ「私達は竹井大尉と今後の事を話し合ってくるから、そこを動かないで欲しいの」
ミーナ「大尉と上手く交渉出来たら、貴方は無事に504に戻れるわよ」
ミーナ「最も、少佐がそれを許すかどうかは別だけど……ふふ」
フェル「……」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:19:19.56 ID:x5PFMmuGO
誰がこんな展開を望んだ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:19:22.74 ID:ZSMQZDW30
ミーナ「まあ、……どちらにせよ竹井大尉は連れてくる事になりそうだから」
ミーナ「その時に改めて話し合いましょう?」
坂本「……」
坂本「……ミーナ。怪我は大丈夫か?」
ミーナ「ええ。ちょっと額をかすっただけよ」
ミーナ「宮藤さんに治療してもらえば、すぐ治るわ」
ミーナ「……ん。あら……この子、気を失ってるわね」
ルチアナ「……」
坂本「……ならば、私が担いでいこう」
坂本「ミーナ。フェルナンディア中尉を逃がさないように。施錠を任せる」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:19:37.14 ID:yEt+H0uL0
コレはなかなか・・・
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:20:30.12 ID:MHozrH77O
いいスレじゃん
え?なにこれ…マルチナ死んだの…?
見なかったことにするわ…
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:25:24.19 ID:ZSMQZDW30
【 司令室 】
コンコン
ペリーヌ「失礼しますわ」
ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマンです。ミーナ中佐は……」
………。
ペリーヌ「……あら? いらっしゃられない……」
ペリーヌ「困りましたわ……」
ペリーヌ(あの豆狸との決闘を、承認してもらわなくてはいけませんのに……)
ペリーヌ(先にシャワーを浴びに行ったのが不味かった……かしら?)
ペリーヌ「ハァ……」
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:28:09.40 ID:Zzyn2jeO0
名探偵シャーリーさんが何とかしてくれるよ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:28:47.16 ID:ZSMQZDW30
ペリーヌ「この時分、一体何処に行かれたのでしょうか……」
ペリーヌ「うー……」
ガチャ
ペリーヌ「……!」
坂本「……ん? ペリーヌか? ここで何をしているんだ?」
ペリーヌ「あ、……しょ、少佐……」
ペリーヌ「い、今、お戻りで……?」
坂本「ああ……少し用事でな。基地の外に出ていた」
ペリーヌ(し、司令室で少佐と二人っきり……)
ペリーヌ(こ、これは……)
坂本「……?」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:32:01.64 ID:ZSMQZDW30
ペリーヌ「そ、その……少佐……」
ペリーヌ「どこにもお姿がお見えにならない物で……私、心配で……」テレテレ
坂本「何だ何だ、おかしな奴だな、はっはっは!」
ペリーヌ(ああ……大笑なさるそのお姿も凛々しいですわ……)
ペリーヌ(……!?)
ペリーヌ「少佐……服に血が……!」
ペリーヌ「どこかお怪我でも……!?」
坂本「……ん?」
坂本「あ……」
坂本「あー……これは、だな……」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:32:36.81 ID:SECwEg0i0
おいもっさんおいおいやめろ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:33:12.21 ID:Zzyn2jeO0
寝る前にさるよけ
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:34:20.79 ID:ZSMQZDW30
坂本「実は先程、海岸をミーナと歩いている際、ミーナが足を滑らせてな……」
坂本「……あー、その、額を打って、怪我をしたんだ」
坂本「これは、その手当の際に付いたモノ、だな……」
ペリーヌ「まあ……中佐のお怪我の具合は?」
坂本「大したことはない。今は医務室で安静にしている」
坂本「側に付いていてやりたいものだが、私は溜まった仕事を片付けなくてはならないのでな……」
ペリーヌ「そうでしたか……」
坂本「なんだ? ミーナに何か用事でもあったのか?」
坂本「今は私がミーナの代理だ。何でも言ってくれ」
ペリーヌ(こ、困りましたわ……)
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:37:36.88 ID:ZSMQZDW30
ペリーヌ(坂本少佐は、あの豆狸の事を気に入っているご様子ですし……)
ペリーヌ(決闘なんて提案すれば、お叱りを受けてしまうのでは無いでしょうか……)
ペリーヌ「……」
坂本「……? どうした? ペリーヌ」
坂本「もしや……。私では、手に余る事なのか?」
ペリーヌ「あ……いいえそんな! めっそうもありませんわ!」
ペリーヌ(でも……坂本少佐であれば……)
ペリーヌ(私の考えも、理解していただけるかもしれませんわ……)
ペリーヌ(ええい、ままよ!)
ペリーヌ「実は、明後日の模擬戦の事で……」
ペリーヌ「どうか、私と宮藤さんを……戦わせてもらいたいのです!」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:41:01.16 ID:ZSMQZDW30
坂本「……?」
坂本「それは、宮藤とロッテを組みたいと言う事か?」
ペリーヌ「いいえ……その」
ペリーヌ「宮藤さんと、1v1の真剣勝負を……」
坂本「……ほう…」
ペリーヌ(い、言ってしまいましたわ……)
ペリーヌ(坂本少佐……!)
坂本「……」
坂本「成る程……」
坂本「バルクホルンが言っていたのは、この事か……」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:44:28.32 ID:ZSMQZDW30
坂本「つまり……」
坂本「お前は宮藤と、決闘がしたい、……と言うわけだな?」
ペリーヌ「……はい!」
坂本「……詳しくは聞かん。お前にも事情があるのだろう」
坂本「あいつもあいつで頑固な奴だからな……」
ペリーヌ「……」
坂本「……良いとも。その決闘」
坂本「認めてやろう。上意である。存分に戦ってみろ!」
ペリーヌ「……少佐ぁ……」パァァ
坂本「ただ一つ、条件がある」ニヤリ
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:47:45.50 ID:ZSMQZDW30
坂本「お前は確か……以前にも宮藤と決闘をしたな」
坂本「ガリアでの事だ」
ペリーヌ「ああ……はい……」
ペリーヌ「あの頃は、私も宮藤さんとよく衝突を……今もですけど」
坂本「使用したのは、ペイント弾ではない……本物の銃弾を込めたそうじゃないか」
坂本「つまりお前達は、死線の元で命のやりとりを経験したわけだ」
ペリーヌ「あ……はい……。その折は、いたく反省して降ります……」
ペリーヌ「もちろん、今回は本物の武器などは、一切使用を禁じ……」
坂本「いや、使え」
ペリーヌ「…は?」
支援
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:50:00.38 ID:YFGqBDh7P
ぺさんさよなら好きだったよ
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:57:30.37 ID:sjbfCO4j0
アニメでもそうだったけど、もっさんからときどき狂気を感じる。
笑い方とかすごく怖い。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 01:58:28.16 ID:jLvz6FBu0
ストパンスレとか見ててたまに思うけど小説版のストパンって結構ドロドロしてんのかな?
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:01:14.80 ID:ZSMQZDW30
坂本「思えば……お前は、西洋剣術の有段者であったそうじゃないか」
坂本「軍の報告書にもそうあった……はずだな」
ペリーヌ「は、はい……ガリアとブリタニアにて、師を持ちました……」
坂本「実は、宮藤も似たようなモノだ」
坂本「この基地を訪れる以前、横須賀の養成学校にて、合気、及び戸田流を修めている」
坂本「そして一応、私自らの手で示現流の基礎をも叩き込んだ」
坂本「まだまだ未熟ではあるが、少なくとも常人以上の剣を奮えるはずだ」
ペリーヌ「も、もしや……」
坂本「……うむ」
坂本「このたびの果たし合い……真剣を持ってせしむべし。地上にて」
坂本「どうだ。西洋剣術と扶桑の剣術。面白い試合になるとは思わんか」
坂本美緒の鋭い視線が、肌を透け、骨を透け、ペリーヌの心へと突き刺さった。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:01:15.38 ID:sjbfCO4j0
501はアニメとだいたい一緒、まぁ小説のほうが描写が細かかったりはする。
いらん子中隊はレズレズしい。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:07:11.08 ID:ZSMQZDW30
ペリーヌ「……」
坂本「なに、案ずるは無い」
坂本「宮藤の剣は、人を斬れぬ剣だ。その度量が無い」
坂本「お前が手心を加えさえすれば、たとえ真剣であろうとも、素晴らしい勝負になると思うぞ」
坂本「まあペリーヌの腕ならば、宮藤を傷付けずに倒す事など、容易だろうがな、はっはっは」
坂本の言葉を聞きながら、ペリーヌの心にはとある感情が浮かんでいた。
ペリーヌは、元よりこの決闘で勝てるとは考えてはいない。
これは意地。ガリア貴族としての意地が生み出した決闘なのである。
新人・宮藤芳佳の成長はめざましく、魔力、空戦、人間関係。
そしてこの坂本美緒という存在の関心。全てを引き攫うものである。
……軍とは、互いを高め合う場所であっても、競い合う場所ではないのである。
それを自覚しているからこその、葛藤。
なんとしてでも、宮藤芳佳。あの、豆狸。
豆狸を越えねば示しが付かぬ。
ガリア貴族としての。いや、この501において、ペリーヌ・クロステルマンとしての。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:11:15.18 ID:ZSMQZDW30
坂本「どうだ? もちろん……お前が嫌なのであれば、普段通りの空戦でも構わん」
坂本「私としては、この一風変わった対人戦も一興だとは思うのだが」
坂本「……止めにするか?」
ペリーヌ「……いいえ」
ペリーヌ「行いますわ……その勝負……」
ペリーヌの心に浮かんだ感情。
それは、ある種の情緒的な緊張――自らへの、期待であった。
宮藤芳佳……豆狸豆狸豆狸。
ある種全ての高みに存在し、意地でも追いついてやろうと縋っていた彼女。
その存在が、これほどまで近く感じる。
意地でもいい。理屈ではない。ただ、宮藤芳佳(豆狸)に勝てればそれで良い!
力で勝てぬとも、及ばずとも、足りぬとも!
易化に、それら全てを越えて見せよう。
我が剣にて!
ペリーヌ「このペリーヌ・クロステルマン。真剣勝負にて、宮藤芳佳を降して見せますわ!」
支援
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:15:36.71 ID:ZSMQZDW30
坂本「お前がそう言ってくれて、私は嬉しいぞ」
坂本「宮藤には明日の朝より私から伝える。お前も、今日はもう休め」
ペリーヌ「……ええ。そうさせてもらいます」
ペリーヌ「では、私はこれにて」
坂本「ああ……」
ガチャッ!
ペリーヌ(宮藤さん……明後日は見ていなさいよ…)
ペリーヌ(この私の見事な剣技に、貴方はついに地に伏す事になるのですわ!)
……この時――
坂本美緒から発せられる異様な血の臭気に、
ペリーヌ・クロステルマンが気が付く事は、終ぞ無かった。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:19:04.13 ID:ZSMQZDW30
【 エイラ・サーニャの寝室 】
モゾ....モゾ...
芳佳「や、やっぱり……無理ですよ……こんな事……」
エイラ「な、なんだよ……そんな事言うなよ……」
エイラ「ここまで来てやめるなんて、そんなのは無いぞ」
芳佳「だ、駄目……やっぱり私、駄目です……こういうの……」
芳佳「私、まだエイラさんの事……そういう風に思えませんし……」
エイラ「な、何言ってんだよ……今更……」
エイラ「お前だって、ここまでわかってて来たんだろ……」
エイラ「ほら、ワタシの目をみて……」スッ
芳佳「あっ……」
124 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/03/07(月) 02:20:56.90 ID:UuRHK5d20
ストパンssってもれなく面白いイメージがある
けっこう同じ人が書いてたりするのかな
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:24:01.46 ID:ZSMQZDW30
エイラ「お前は、サーニャだ。サーニャ・ウラジミーロヴナ・リトヴャクだ」
エイラ「そしてワタシは、クールでかっこよくて面倒見が良くて世話焼きでかっこいい……」
エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネンだ」
芳佳「さーにゃ、うらじみーろうらろうるるら……」
エイラ「サーニャはこれから夜間哨戒に向かうんだ」
エイラ「部屋で一人、着る服の準備をしている……そこへ、ワタシが帰ってくる、わかったな?」
芳佳「……」
エイラ「……」テッテッテ
エイラ「よし、行くぞサーニャ」
芳佳「あ……うん」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:26:03.78 ID:ZSMQZDW30
エイラ「たったったった……がちゃっ……」クルッ
芳佳(……)
エイラ「おっ、サーニャ。今から夜間哨戒か?」
芳佳「……」
エイラ「そうかー……もうそんな時間だったなー」
エイラ「今晩は冷え込むかもしれないぞー」
芳佳「……」
エイラ「……」ジロッ
芳佳(……あっ!)
芳佳「そ、そうね……エイラ」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:26:24.02 ID:m4pJlBkC0
えいら.......密室殺人止めてくれよ
まともなのはシャーリーだけか……
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:30:23.48 ID:ZSMQZDW30
エイラ「……」
エイラ「ダメだな。違う」
芳佳「違うんですか……」
エイラ「お前のそれはな、ただ単に、私の言葉を受けとめてるだけだ」
エイラ「サーニャの言葉には、なんかこう……吸い込まれそうな感じがあるんだよ」
芳佳(わからない……)
エイラ「うー……お前、まだサーニャの事わかってないようだなー……」
エイラ「ちょっと違う場面するか。よし」
エイラ「寝てるサーニャ、やってみろ」
芳佳「ね、寝てるサーニャちゃん……」
芳佳「……こうですか」コロン
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:34:10.11 ID:ZSMQZDW30
芳佳「……」
エイラ「……」
エイラ「ダメ、だ!」
エイラ「あー! やっぱお前じゃサーニャはダメだー!」
エイラ「サーニャはサーニャじゃないとダメなんだー!」ジタバタ
芳佳「も、もう……当たり前ですよ!」
芳佳「なんでサーニャちゃんを私がやらなきゃいけないんですか……」
エイラ「決まってるだろ! サーニャが私に怒ってる理由を見つけるためだ!」
エイラ「サーニャ……何怒ってるんだよう……」
エイラ「私が何をしたんだよう……」グスッ
芳佳「……」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:38:03.60 ID:m4pJlBkC0
支援
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 02:38:40.36 ID:ZSMQZDW30
芳佳「うーん……やっぱり心当たりは無いんですね?」
芳佳「サーニャちゃんが怒った理由……」
エイラ「……あんまり無い…」
芳佳(あんまり?)
エイラ「部屋に入った時……サーニャは、半分寝てた……」
エイラ「今日はいつもより早いシフトだから……早く着替えさせなきゃ、と思って……」
エイラ「服を準備してたら……怒られた……」
エイラ「そして……しばらく部屋に入って来るなって……」ウグッ
エイラ「サーニャアアアアア! うわあああああん!」
芳佳「ちょ……エイラさん、落ち着いて!」
芳佳「もう夜ですから! みんな寝てますから!」
今更追いついた支援
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:00:04.39 ID:ZSMQZDW30
エイラ「うぐ……ひぐ……」
芳佳「落ち着いて下さいよ、エイラさん……」
芳佳「きっと明日には、サーニャちゃんと仲直り出来ますって」
エイラ「そ、そうかな……」
エイラ「サーニャ……ちゃんとこの部屋に戻って来るかな……」
エイラ「中佐の所に『部屋割り替えて下さい』、とか言いに行ったりしないかな……」
芳佳「サーニャちゃんはそんな子じゃありませんよ。大丈夫です!」
芳佳「安心して下さい!」
エイラ「だけど……もし、な?」
エイラ「朝になっても戻らなくて……その、ハルトマンとかの所に泊まりに行っちゃったら……」
エイラ「ど、どどど、どうしよう……サーニャが、どっか行っちゃったら……」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:03:22.83 ID:ZSMQZDW30
芳佳「大丈夫ですよ、エイラさん」
芳佳「サーニャちゃんは、エイラさんの事大好きですから。ちゃんと戻ってきますよ」
芳佳「この私が、保証します!」
エイラ「……っ」ウルッ
エイラ「うわああああん! ミヤフジー!」ガバッ
芳佳「うわっ! エイラさーん……っ!」ドテン
エイラ「知らなかった……お前がこんなに良い奴だなんて……」
エイラ「お前の事、坂本少佐のペットとして見ててごめんようー!」
芳佳「あ、ははは」
エイラ「……」グスッ
エイラ「よし、落ち着いたぞ」キリッ
136 :
1:2011/03/07(月) 03:05:29.41 ID:ZSMQZDW30
今晩はここまでにします。ありがとうございました。
夕方から再開します。
おやすみなさい。
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:12:02.77 ID:DjXYtdSK0
おやすみ乙
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 03:19:28.48 ID:hAL0T0VIO
おい、デュエルしろよ
139 :
ninja!:2011/03/07(月) 04:05:24.78 ID:UuRHK5d20
保守
とりあえず乙
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 07:54:08.97 ID:eFXZHOLuO
保守
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 08:27:24.17 ID:T8VCP+BqO
保守
>>116 501はルッキーニが何かあれだけど特に変わりない
いらん子はドロドロとは言えないけど
2巻で主役のウィッチがイケメン技師とラブラブになったよ!
保守
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 10:38:05.65 ID:4bouppGg0
保守
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 11:21:06.60 ID:ZoPbdI9QO
ほ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 12:25:31.39 ID:1ziBkUwp0
ほし
ほ
ほし
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 14:51:43.52 ID:m4pJlBkC0
ほ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 15:41:51.19 ID:bw7z3qC6O
も
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/07(月) 16:20:55.15 ID:5ezIdn3O0
しゅっしゅ
影のスレッドストッパー。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ