1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
梓「ひーごさ、ひーごどこさ
くまもとさー、くまもとどこさー
せんばさー
せんばやまにはたぬきがおって……」
時は世紀末
3 :
棚から幸子EX:2011/03/05(土) 18:41:42.24 ID:QaglcegHO
あずにゃんはtough boy
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 18:42:57.50 ID:eTEWCPDo0
またお前か
◯S県桜ヶ丘で発見された身元不明死体について情報提供のお願い(S県県警)
◯死亡推定日 ×年8月頃
◯年齢(推定) 20〜35歳
◯性別 女性
◯身長(推定) 155cm
◯身体的特徴 中肉中背 肩までの長さの焦げ茶色の髪の毛
◯服装・所持品 ジーンズ、黄色いTシャツ、ピン止め(下写真)
小銭をジーンズのポケットに入れていた
財布携帯身分証明書の類は不所持
◯似顔絵
梓「こんなの唯先輩に似ていませんよ」
鑑識が書いた似顔絵は、紙風船をふくらませてその上に二つの目と眉毛と鼻と口と耳を書いたお粗末なものでした。
それでも梓は恍惚とした表情で、この張り紙を見つめています。
十年前からここにある、黄ばんだ張り紙は梓以外誰も見ていないと思います。
梓はずっと見ています。これからも唯は梓だけのものなのです。
中野梓には十年来続けてきた習慣がありました。
それは、駅前の高架下へ行くことです。
頭の上のコンクリートの梁のそのまた上には電車が走っています。
電車が通ると、柱が揺れます。
梓は、毎日そこに五、六時間います。そこで柱を見つめています。
柱には一枚の紙がはってあります。
今日もまた、電車が頭の上を走っています。
雨が町を濡らしているのに、人々は歩みを止めません。
今日は雨の深い一日でした。いえ、一週間前から町に雨がしとしと降り続き、店ではビニール傘が飛ぶように売れています。
雨は一向に止む気配がありません。今日も梓は高架下の唯に会いにいきます。
黒い外套を羽織り、朝もやのかかる町を梓は歩いています。
梓の部屋から徒歩で三十分で高架下につきます。梓はこれを毎日十年間続けているのですから、彼女の足腰は鍛えられ、とても健康な状態でした。
梓はいつものように、張り紙の前に立ちます。ここの場所取りを梓は十年間同じように続けています。
梓「何これ」
梓は、いつもと高架下が違うことに気が付きました。
足元に、煙草の吸殻が数十本。雨でできた水たまりに浮かんでいます。
このような事は、梓は初めてでした。
そしてその吸殻からは新鮮な煙草の匂いが立ち上っています。
梓「誰だろう?誰が唯先輩に気がついたのだろう?
昨日から今日の間、私が帰った後だから昨日の午後二時から今までの間にいたの?
でも、煙草の吸殻にはまだほんの少し前まで火がついた形跡もある。
二十本くらいある。ずっと、私のようにここで煙草を吸って唯先輩を見つめていたの?
煙草の銘柄は同じ。ということは一人で唯先輩をみつめることができたの?」
梓「唯先輩。誰がここにいたのか教えてください」
―澪ちゃんに会えばわかるよ、あずにゃん。
梓「唯先輩!唯先輩!お久しぶりです。」
―澪ちゃんに会えばわかるよ、あずにゃん。
梓の頭の中には時折このように唯の声が聞こえてくるのです。
梓「澪先輩ですね。わかりましたよ。唯先輩。」
山中さわ子は首を吊って死んだよ。
私の家で、首を吊って死んだよ。
唯「さわちゃんの死体の前でお話しようか、あずにゃん。」
梓「……さわ子先生、滑稽な顔ですね。首を足が中に浮いて、体がくるくる回っています。
吊りたての死体は面白い。ええ、とっても面白い。」
梓「さあ、唯先輩。教えてください。なぜ、さわ子先生は死んでしまったんですか?」
唯「『意義あるものが無意義になること、それが成長である』
ギターを引いている時もその言葉が頭を離れなかった。誰の言葉だろう、誰に対して発された言葉だろう。
私はずうっと考えていた。片時も、思考が鈍ることなく、私自身のことを考えていた。
私はよく、みんなに馬鹿だって言われる。かなり抜けてるところが唯の魅力だよなーってりっちゃんに言われたことがある。
でも、この世界に本当のバカなんていないんだよ。みんな熱心に、自分の頭の中で深遠な問と格闘し続けている
脳細胞が灰になるまでね。
さわちゃんは灰になったんだよ。分不相応な程の深淵に飲み込まれちゃった。かわいそうに。」
平沢唯が山中さわ子を殺す直前の回想
私はフーコーが嫌いだ。構造によって真理が規定される?そうかもしれないしそうでないかもしれない
私は単純にゲイが嫌なだけかもしれないし、そうでないかもしれない
意義も構造によって決定されるのだろうか?私はずっとこの問と格闘し続けた。平沢唯は馬鹿だ。だから、答えなんて見つからない。言語によって組み上げられた構造を否定しうる概念はなんだろ。
理解が追いつかないからギターを引いてても上の空になる。気がついたら時計の針は十二時を回っている。
私たちは牢獄に閉じ込められた記号でしかないのかな?
記号化された私達とその世界はとても抽象的なのに、私たちはそれを具象的と捉えているのは非常に滑稽だね
だからギターを弾く指は止まらない。ここは夢のなかかな?それとも現実?
世界の境界線がとっても曖昧で、たまらない。
壁が見えるよあずにゃん。とっても暗い壁だよ。そこの先に何があるの?
インターフォンが鳴らされた。誰かが私の家にやって来た。誰だろう?
私はギターを弾くのをやめた。じっと壁を見つめていた。
鍵はかかっていないのに、インターフォンはなんども鳴らされた。
誰だろう?
私はじっとしていた。
憂は死んだ。
私は生きている。憂に玄関に出て欲しい。でも、憂は死んだ。
そのうちに、扉が開かれた。誰かが私の家に入ってきた。私は部屋で壁を。
入ってきた。入ってきた!私の心のなかで喜びとも悲しみともつかぬ感情が爆発した。
入ってきた人間は、足をしのばせて……私を大声でよんだ。
ゆいちゃーん。ゆいちゃーん。いないのー?
って。この声はさわちゃんの声だ。
私が学校にいかないから心配しているのかな?
でも憂が死んだんだよ?私が学校にいく意味なんてもうありはしないよ。
やあ、さわちゃん。
私が階段から降りて、さわちゃんに声をかけると、さわちゃんは肩を震えて、私を見た。
私を見た。
私は久しぶりに他人に見られたよ。
殺していいの?ねえ、りっちゃん。答えてよ。殺しちゃうよ、この人を。私は……
さわちゃん。教えてよ。殺していいの?
さわちゃんの瞳が小さくなった。震えている。私の目を見て怯えている。
深淵に触れたよ、さわちゃん。教えてよ。本当の地獄を。
天使がそこにいるよ。ああ、階段の下に。ほら、憂はいないけど。
憂を殺したのは私だよ。知っていたよね。よく黙っていられたね。
飲み込まれるよ、さわちゃん。これからあなたは死ぬよ。
ほら、そこに縄があるよ。首を吊ったらどうさ
さわ子「あんたがたどこさ
ひごさ
ひごどこさ
くまもとさ
くまもとどこさ
せんばさ
せんばやまには
あずさがおってさ
それをつむぎが……」
それいじょういっちゃだめだよ、さわちゃん。
梓が唯の家を訪れたとき、すでにさわ子は生き絶えていた。
梓はその驚くべき死体を見つめて。
梓「とうとうこの人も死んだんですか。
人間は死にますね。唯先輩。あなたもいつか死にますよ。
わたしだって死にますよ。
だから、そんなに自分を責めなくていいですよ」
唯「憂を殺したのは私だよ」
唯がそれを笑ってつぶやいて、梓を見ても、梓は顔をほころばせて、唯を見た。
唯はその時、梓こそが本当に自分を許してくれる存在だと知ったのだ。
憂が死ぬ前の晩。
その日の晩は、随分と知的な一夜だった。
唯の部屋に、集まったのは紬と梓だった。澪と律は用事で来れなかった。
紬「私、思うんだけど、HTTがもっと発達するにはよりラディカルな認識論が必要だと思うの〜」
話は突然、紬の一言で始まった。
唯「認識論?」
紬「ええ。今の私達、なんで音楽をやっているのか、そもそも音楽の意義はなんなのか、それの考察を通じて私達の意義を確かめることで私たちはこの停滞を抜け出せると思うのよ」
唯「確かに今の私達の音楽への認識は、そこら辺の陳腐なバンドと代わりがないね。で、必要なのは何?
紬「それがわからないから議論しましょ〜」
紬「梓ちゃん、どう思う?」
突然話をふられて梓は困惑した。これはただのお泊り会じゃなかったのか?話のテーマがあまりにも真剣すぎた。
梓「え…えっと…わ、私は今のままでも…」
紬「はあ」
紬はため息をついて唯の方を見た。
唯「よりラディカルなというと、ポストモダニズム的アプローチかな。デリダやフーコの考えに関連し、知と音楽を結びつけるんでしょ?フーコだと、音楽じゃなくて権力だけど。」
紬「音楽と権力に類似性はあるのかしら?」
唯「権力は、日常のあらゆる場所で絶えることなく生産され続ける、動的なものだよ。それは固定的な存在ではなく、知の中でダイナミックに循環し続ける。それを分析するには私達にはちょっと道具が足りないけど…」
紬「音楽も、日常の中で生まれ続けるわ。けれども、権力のもつ、支配―被支配の二項性がないわ」
唯「そうだね。だから脱構築だよ」
紬「あ!ふふふ…そうねェ」
一晩中、二人の哲学談義は続いた。梓は正直詰まらなかった。まるで話に絡めない梓は、ときどき唯が振ってくれる質問に相槌をうつことしか出来なかった。
それにしても、女子高生がする話題ではなかった。
ポストモダニズムの話から始まり、レヴィ・ストロースの構造主義談義、それから、歴史学の分析方法へと続き、さらに音楽への批判へと続いた。
唯「音楽の中に内在する、人間主義。私はこれに吐き気を催すよ」
紬「あ。わかる、わかる。歌詞付きのポップスだと、大体人間の感情を歌っているよね。それで共感を得たいわけ?って思うの〜」
唯「そう。パロールによって描かれる、歌詞の世界には無限の表現法が内在されているように一見見えるけど、明確な限界があるよ。
論理的でスマートな思考を描くことができないっていうね。澪ちゃんの歌詞だって、もうあれは限界なんだよ。
アレ以上深いところへ潜れない、いわば人間が海に素潜りするようなものだよ。共感を得るのはいいけど、もう、人間を成長させてくれる要素は何も無いよ。」
紬「傷を慰めあうことしか出来ない、私達の弱さよね」
唯「もっと深いところへいくには…重たい鉄の棒を持って沈むしかない。私達、HTTに残された道はそれしかない。」
紬「ええ。体中に二度と浮き上がってこれないような重たい鉄の鎖を巻きつけて、音楽と心中するしかないのかも〜」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 20:15:42.87 ID:U1+kCU5j0
最近ヤバいスレばかりだ
紬「それで、唯ちゃんには妙案があるの?」
唯「殺せばいいよ。」
梓「……」
唯「あずにゃん。怖がらなくてもいいよ。あずにゃんは必要な人間だよ。不要な人間は排除され、音楽はさらなる高みにゆく。」
紬「……」
唯「殺そう」
まずはね、唯ちゃんが、憂ちゃんの寝室に入ったの。
憂ちゃんは目を真っ赤にして起きていたの。憂ちゃんはね、きっと泣いていたわ。梓ちゃんは、唯ちゃんの後ろにいた。
憂ちゃんは、ベッドの上で、座って、壁をむいたの。首の後ろを、唯ちゃんの方に向けて、ベッドの上で座っていたわ。
唯ちゃんは、そんな憂ちゃんに近づいたわ。
憂ちゃんのね、パジャマの下には、毛をぼうぼうにはやした芋虫が動いていたの。
それは毛虫っていうの?憂ちゃんの体には、毛虫が巣食っていたわ。それを私は見たとき、ああ、これが蝕まれた人間なんだと思ったわ。
私は違う。
私は生まれた時から何でも持っていた。と思っていたけど、毛虫は飼っていないわね。
数十匹の毛虫は、憂ちゃんのうっすらとした僧帽筋に集まっていたの。
唯ちゃんは、その毛虫を見たの。すると、毛虫が、尾部を使って立ち上がって、唯ちゃんを見たの。唯ちゃんは汚らわしいと思ったのでしょう。
指で一匹一匹毛虫を潰していくの。唯ちゃんのギターを弾くまるでミロのヴィーナスの指が、毛虫の血の色に汚れていくわ。
恐ろしい背徳感に私は襲われたわ。
「死にたい、憂?」
唯ちゃんが尋ねたけど、憂ちゃんは答えなかった。
「私達のために、死ねる?死ぬのは怖くない?死ぬのは何?」
「死=愛だよ、お姉ちゃん。えへへ。
でも、本当に深い闇は誰でもあるんだよ。きっとお姉ちゃん以上の深淵を抱えた人があそこにいるんだよ。」
「それはムギちゃん?」
「紬さん?ああ、きっとあの人も深い苦しみの中にいるんだね。
でも、一番光のない地獄に沈んでいるのはね……」
憂ちゃんは口をつぐみました。そして、口角を歪めていました。
「これから憂は死ぬよ。ありがとう、憂」
「さようなら、お姉ちゃん」
唯ちゃんの指が、憂ちゃんの背中を張っていきます。
鮮血が止めどなく流れます。
白い脊柱が露出して、それはあの子の赤い血でごっそり汚れています。
筋肉の間から、無数の毛虫が這い出していきます。唯ちゃんはその毛虫を一匹一匹指で潰しています。
毛虫は、憂ちゃんの背中の上で踊っているわ。それとも逃げようとしているのかしら。
唯ちゃんが憂ちゃんの硬い頭蓋骨を、平鑿を使って穴をあけてね、そこから湧きでてきた毛虫をも潰したの。
芋虫の毛は、黒くて、澪ちゃんの髪の毛を連想させたわ。
とっても艶がある毛をもった、だいたい梓ちゃんの小指程の毛虫達は、一斉に憂ちゃんのからだから湧きでて、死んだ憂ちゃんの体を食べ始めたの。
唯ちゃんが泣きながら毛虫を潰しても、追いつかない。毛虫達は、亡骸となった憂ちゃんを食べていく。
いつの間にか、憂ちゃんは毛虫に食べられちゃった。
そのあとで、唯ちゃんは私達の方を振り返ってこういったの。
「これが地獄だよ。」
唯ちゃんの頬から涙が消えて、その瞳はロシアの湖の底よりも黒く澄み始めていたの。
梓「お久しぶりです、澪先輩。」
梓は、秋山澪の元を訪れました。澪は安楽椅子に座りながら、金子みすゞの詩集を読んでいました。
澪の家にもう、ベースはありませんでした。
澪「梓か」
澪はしわがれた声で、梓を振り向こ事無く答えました。
澪「今更なんの用だ?」
梓「唯先輩の事についてです」
梓は澪の後ろ姿を見ていましたが、唯先輩という言葉に反応して、体を揺するのをやめたのを確認したとき、彼女はほくそ笑みました。
ああ、この人もやはりまだ唯先輩の事を覚えていらっしゃったんだ、と。
と、同時に、梓の心のなかに嫉妬の情が沸き上がってきました。唯先輩は自分だけのものなのに。
澪「どうして、わざわざ今日その話しをしに来た?」
梓「声が震えていますよ、澪先輩。警察に捕まるのが怖いんですか、罪と罰に怯えているんですか?」
澪「……梓。それは人間なら当たり前の感情じゃないのか?
暴露されたら私達は社会から抹殺されちまう。でもそれが罪と罰の本当の意味じゃないよ。
それが知られたら、私は私じゃなくなっちゃう。それが、罪と罰の本当の意味だよ。」
梓「あなたも、十年間、私のように苦しんできたのですね。会いに来てよかったです」
澪は振り返って梓を見ました。その髪の毛は、心労のためか、薄くなっていました。それでも、若さを保った明晰な顔立ちと体型を澪は保っていました。
でも、もう高校生には見えませんでした。二人はしばらく見つめ合いました。でも、手を伸ばしても届かぬ距離で、それ以上その距離は縮まることはありません。
澪は何を考えていたのでしょうか、静かに目を閉じて、また、梓に背を向けました。
澪「奇しくも今日は唯を山に埋めてから10年だよ。それを覚えていて私の所に来たのか?」
正円の月が夜空の一番高いところへ登っています。雲は腫れました。雨はやみました。
梓「じゃあ、あそこにやって来た人が、それを知っていたのですかね。私はそれを忘れていましたけれども」
梓はしれっと答えた。
澪「……じゃあ、ムギか。やっとムギも唯を見に行ったんだな。
梓。あそこの柱の張り紙だろ?あんなもの、もう見ちゃいけないぞ。
あれは地獄の門だから。」
澪は子供を諭すように梓に告げた。梓は息を飲んで、澪を見た。澪がそのことを知っているとは思っていなかったからだ。
梓「でも、ムギ先輩はもういませんよ」
澪「地獄に落ちたのか?ムギは地獄に落ちたんだろう。でも、あそこに立って唯を見つめられる人間は、ムギ以外いないよ。」
梓「……そうなんですかねぇ。」
梓「結局、唯先輩は憂を殺して、私達の音楽をどうしたかったんだろう?」
澪「そんなことは誰にもわからない。でも、私達は音楽をやめてしまった。
それは唯の望んだことだったのか?」
梓「ムギ先輩。」
紬「梓ちゃん。どうしましょう?唯ちゃんを殺しちゃったわ」
休日の夜明けに梓は紬からの電話を受け、着の身着のままで紬が指定した場所に向かった。
ピンク色のネグリジェを着て、ほの暗い暁の道を走って……
唯の亡骸の回りには、すでに紬と澪が立っていた。
梓は、唯を揺すった。その肉感に梓は驚いた。この人はつい先程まで生きていたことに気がついた。
梓「なんで殺したんですか?」
梓は紬を詰問した。
紬「唯ちゃんが私に殺せっていったからよ。唯ちゃんは、あんまりにも深いところに沈みすぎたの。
だから、私もあの子を楽にしてあげたかったのよ。」
澪「……それはお前、つまり、唯の苦しみを全て受け入れられるって事か?傲慢だぞ、ムギ。」
紬「生まれた時から、私は苦しんできたわ。
あなた達は気がつかなかったの?私をただのお嬢様だと思って……
唯ちゃんは気がついてくれた。私にこういったの。
『ムギちゃんは、優しすぎて苦しんでいるんだね、お金は真綿のように水を吸って、ムギちゃんの首を絞め続けたんだよ。捨てたくてもそれがあなたの首にまとわりついて、もう逃げられない。これからずっと……
でも、私を殺しちゃえば?
人を殺せば、どんな富豪でも、これから先、お金だとか幸せだとかそんな事を考え無くてすむようになるよ。
だって、それだけであなたの運命は地獄の坂を転げ落ちていくんだもん。
いくらお金があったって、人を殺した罪は消せないし、たとえ罰を与えられなくても……
ムギちゃんのような人間は罪の重さに耐え切れないよ。』
だから、私は自分の苦しみから逃げるために、唯ちゃんを殺したの」
澪「ムギ。お前は幸せだぞ。この世界には、自分の髪をとかす櫛すら買えない女の子がごまんといる。
化粧品を買える女の子なんて、ほとんどいない。
でも、ムギ。お前は生まれ故にそれに充足している。
それで、苦しみだって?笑わせるなよ」
紬「私は、私以外の人が苦しまなければ、私が幸せであり続けられないという運命が故に、苦しんだのよ。
でも、もうこれからはその必要はないわ。
私は、私自身、最高の友達をこのようにして殺したという罪で、苦しんでいけばいいのだから。
それはもっと苦しいことなのよ。
さあ、最後の別れを唯ちゃんに告げましょう。
それから、この肉を山に埋めてしまいましょう。でも、その前に」
紬は懐から、鋭利なカービングナイフを取り出した。
それは十分に研がれていた。紬は、唯の肉に刃を入れた。
まず、頭を首から外そうとした。その時に必要なのは、後頭骨と第一椎骨を接合する、環椎後頭関節を外すことである。これにはコツがいるが、まずナイフで周囲の肉を切り落とす。
太い血管が切れてゆき、首が傾き、下を向く。そして、関節に刃物を入れると、容易に首が外れる。
紬はその唯の首を、ビニール袋に入れて、梓に渡した。
紬「一番力のない、梓ちゃんは、首だけでいいわよ。」
それから、紬は、唯の肩関節にナイフをいれ、上腕骨と肩甲骨の大きな関節を外す。女性の体は容易に解体できる。なぜならば、筋肉が十分に発達していないからだ。しかし、脂肪が多いため、刃が駄目にならないよう、時々水で脂を洗い流す必要がある。
唯のずんぐりむっくりとした上腕から下が取り外されると、それを紬は澪に渡した。
それから、股関節も同様に外し、澪は手足を運ぶ羽目に陥った。いくら短い唯の手足とは言え、中々重いものだった。
紬「私は一番力持ち!だから私が、体を運ぶわ〜」
三人は、唯の死体を学校の近くの山まで運んで、それを埋めた。
もう、唯の事をしる人間もあまり世界にはいなかったので、それが唯だと世界に暴露される事はなかった。
澪「あれから、十年だな。私達も成長した。いや、衰えたのか?
最近は自己批判や内省もあまりできなくなって、自動的に生きている。
それは若い頃あった贅肉が削ぎ落とされ、大人になるということなのかな?
罪の意識も薄くなっていく。人を殺したと言うのに、もう何も恐れがない。誰も私を罰する事ができないと気がついたからだ。
結局、私を罰するのは私自身だったんだ。
それに気がついたのか、梓。
梓がここに来たならもういいよ。お前もそんな気分だったのか?
また会いたいな。」
澪は梓が帰ったその日の朝に、口にビールの缶を突っ込んで、酸欠で死んだ。
こんな滑稽な死に方、鑑識は見たこともなかった。死体の周りから、糞尿の匂いが立ち込め、誰かが勃起した。
梓は街のはずれにある、琴吹家の屋敷を訪ねる気になった。
唯を埋めた日から、紬は変わった。次の日に彼女がしたことは、音楽室の大きなキーボードを叩き壊す事だった。
それを素手で殴り、皮膚が破け、血溜まりの中に骨が現れる段になってそれは破壊された。
その後、紬は扉の前で見つめる三人を一瞥してこう呟いた。
「もうお終いね」
そして残骸となったキーボードを、音楽室の窓から放り投げたあと、彼女は二度とそこにもどってこなかった。
豪華な装飾をなされた門を叩き、梓は自分が紬の知り合いだと告げると、黒い服をきた案内人に紬の部屋まで連れられた。
屋敷はまるで、深い悲しみの谷に沈んだように暗調で、あらあらと琴吹家の凋落を映し出していた。
梓(これが、かつて栄華を極めた琴吹家ですかね!もう、別荘も全部売り払って、資産はここだけ!借金も抱えている。なのになぜこの地に固執するのか!)
案内人が消えたあと、梓はずけずけと紬の部屋に入っていった。
おおよそお嬢様と似つかわしくない部屋!
まるで大学の研究員のように、床には足の踏み場のないほどの本が積み上げられている。
机の上には、煙草の吸殻が山のように積み上げられている。その隣に、いつ封を切ったのだかわからない栄養剤が数十本転がっている。
寝床の簡易ベッドの上には、生理用品が(それも使用済みの)捨てられていた。
埃を被った、窓の桟。黄ばみのために元の色がわからぬほどになったピンク色のカーテン。
そして、部屋の角に体育座りで座っている紬。
梓は自分が、数十年前に破棄されたドラキュラ城を探検するインディー・ジョーンズではないかと重ねあわせ、笑を浮かべた。
梓「こんにちは。ご無沙汰しておりましたムギ先輩。
ところで、聞きたいことがあります。唯先輩を覚えていますか?」
紬は、部屋の隅で固まったまま微動だにしません。
目はかつての青くて透明な光を失って、処女を陵辱によって喪失したばかりの女にもみえます。
梓「唯先輩ですよ。あなたが殺した。唯先輩。あなたが殺した。
ところで、私は知りたいのです。
あなたと唯先輩が直前に交わした会話を。
本来なら、私があの人を殺したかった。その直前の会話を聞く権利は、唯先輩に愛されていた私にあったのに。
そこに本当の愛があったはずだと、気がついたのは最近でしたけれども。
さて、教えていただけますか?」
紬は、数年も水を浴びていないような風体だった。そこらの浮浪者よりも薄汚れて、薄くなった小麦色の髪は、埃をかぶって彼女の惨めさを一層引き立てた。
梓「まだ、答えませんか。なら、質問を変えます。
昨日の朝、あの張り紙を見に来たのは、ムギ先輩ですよね?
煙草を吸いながら、唯先輩の似顔絵を見ていましたよね。
そして、未だ世界に彼女が暴露されていないことを知って安心したんじゃありませんか?
でも、今更唯先輩を殺害した罪を問うことが出来る人間なんていませんよ。
憂も死んだ!
澪先輩も先ほど死んだ!」
その言葉を聞いて、紬は顔をあげて、梓の目を覗き込んだ。
その光を失ってくすんだ碧眼に梓はおそれをなした。
一体、この人は……
梓「ムギ先輩。何人殺しましたか?」
紬はその問に答えずに立ち上がった。
そして、かすれる声で梓に……
紬「……てっぽでうってさ
にてさ やいてさ くってさ」
梓は一歩ひいた。紬は最後のメロディを口ずさみ、梓を見た。
紬「唯ちゃんは最後にこういったの。
にてさ、やいてさ、くってさ
誰をだと思う?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 21:53:16.55 ID:RqNLLvltO
面白い
がんばって!
―ムギちゃんは大量殺人者だ。
ムギちゃんは快楽殺人者だよ。
ムギちゃんは気違いだよ
ムギちゃんは精神病患者だよ
ムギちゃんは不具者だよ
ムギちゃんは
梓の頭の中で再び、唯の囀りが聞こえた。唯の声は、振り切ったメトロノームのように頭を揺らした。
紬「私は何だと思う?」
むぎゅ支援
―ムギちゃんは悪魔だよ
ムギちゃんは49人殺した
ムギちゃんは無抵抗な子供を16人殺した
ムギちゃんは抵抗する若者を27人殺した
ムギちゃんは意識のない老人を5人殺した
ムギちゃんは私を殺した
紬「私はあなたを愛していた?」
唯先輩?どうなんですか?
なぜ、唯先輩は……ムギ先輩に殺される事を許したのですか。それは愛から来たタナトゥスなのですか?
私は誰なのです?私は!私は!
私を見て欲しかった。でも、あなたはムギ先輩に殺される事を選んだ。
それがあなたの望みだったのですか。
唯の囀りがやんだ時、紬は裸になって、洋服ダンスの奥から新品の下着を取り出していた。
紬「行きましょう、梓ちゃん。」
山道は、長雨で泥が溢れていた。梓がそこを通るのは十年ぶりだった。
梓はとても健康であったけれども、部屋に閉じこもっていた紬は息を切らしながら山道を登っていた。
二人は無言で山道を登っていた。
紬の髪の毛と肌と爪は襤褸のようだったが、黄色のワンピースはまるで高校時代の彼女を彷彿とさせる明るさだった。
低い山とはいえ、山頂までまだかかりそうだった。
途中の展望台からは、彼女たちの住む街が一望できた。
唯を運ぶ道中も彼女たちはここで休憩をした。
紬が求めたので、梓はそこで休むことにした。今日は彼女たちは何も背負っていなかった。
紬「"怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。"
ニーチェの言葉。すっごく、低俗な言葉。アフォリズム。
時に梓ちゃん。誰が怪物でしょうか?誰が怪物と闘っていたんでしょうか?」
梓「……私達は女子高生ですよ」
紬「でも、女子高生がソール・クリプキの『名指しと必然性』を読んで理解できちゃったなら、それは本当に女子高生と言えるのかしら?」
梓「無茶苦茶ですね。でも、答えましょうか。
私達は怪物ではありません。怪物は唯先輩でした。唯先輩は憂を殺して笑っていたんです。
あれを見たのはムギ先輩も同じですよね。」
紬「……私は人を殺したわ。
殺人中毒者よ。もう殺さずにはいられない。だって、人を一人殺めるたびに、唯ちゃんの声が聞こえるんですもの。
唯ちゃんは決まってこう言うの。
『ムギちゃん。もっと、頑張って!
もっと人を殺して!もっと人を殺して!もっと人を食べて!もっと人を食べて!』
決して、私を愛していたとはいってくれない。」
紬「三年前よ、殺しをやめたのは。
唯ちゃんそっくりの女の子を殺したときに……それでもあの時ほどの快感は得られなかった。
唯ちゃんはこう囁くの。
『今度はあずにゃんとやろうよ。今度は澪ちゃんとやろうよ。』
ってね。でも、私は唯ちゃん以外じゃだめなのよって答えた。すると唯ちゃんはこういったの。
『じゃあ、本物の怪物とやればいいよ』
って。
その後、私の後ろで童謡。童謡が聞こえてきた。これは、唯ちゃんを殺した直後にも聞こえてきたわ」
紬「あんたがたどこさ
ひごさ
ひごどこさ
くまもとさ
くまもとどこさ
せんばさ
せんばやまには
あずさがおってさ
それをつむぎがてっぽでうってさ
にてさ
やいてさ
くってさ
それを」
やっちゃったわ。梓ちゃんを殺しちゃったわ。
とうとう終り。これでHTTは終り。私もおしまい。
ほら、梓ちゃんが打たれたところから血が……私はそれをすすっている。
梓ちゃんの肉をついばんでいる。烏と一緒に……
私は、わたあめを掬うように梓ちゃんの臓物を両手いっぱいに、そしてそれに顔をうずめるの。
それで、梓ちゃんの血の匂いと排泄物の匂いが混濁して私の意識を襲って、それから地獄の映像が去来するの。
ああ、あれが唯ちゃんが見た地獄。
私達は梓ちゃんの肉を食う。これは……とんでもない快感。
そうでしょ?あなたならわかるわよね?
脳はどっちが食べればいい?
梓の脳はいらない?ええ、それじゃあありがたくいただくわ。
私、梓ちゃんのことも好きだったの。
ところで、昨日澪ちゃんが死んじゃったらしいわ。
え?知ってた。もっと悲しむんじゃないの、あなたなら?
ああ、そう。あなたが殺したのね。そういえば、今日は……まあいいわ。
ところで、なんであの日、あなたは唯ちゃんの脳を食べなかったのかしら?
撃たれた!痛い……一発は右肩を貫通し、二発目は右脇腹を貫通した……
ムギ先輩、拳銃で私を撃った!私を殺す気?本気で私を殺したいの?
答えてよ!声が出ないよ……唯先輩、やめないでよぅ……
ああ、早く囀って、唯先輩の声、アレが聞きたい。
―あずにゃん。これが死だよ。
ああ、唯先輩。あなたは私を愛してくれたのですか?
―あずにゃん。私はあなたが大嫌いだったよ。
嘘でしょ?
―ほんとだよ。私は嘘をつかないよ、あずにゃん。早くあずにゃんには地獄を知ってほしいな。
……これは地獄じゃないんですか?
―まだ、あずにゃんには最後の地獄が残っているよ。私はそれをあずにゃんに与えるために死んだんだよ。
―ところで、あずにゃん。なんで、あの日、私の脳を食べたの?
アヴェ・マリア、恵みに満ちた方、
主はあなたとともにおられます。
あなたは女のうちで祝福され、
ご胎内の御子イエスも祝福されています。
神の母聖マリア、
罪深いわたしたちのために、
今も、死を迎える時も祈ってください。
アーメン。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 22:34:30.94 ID:U1+kCU5j0
こしょうってレベルじゃない
紬が山から降りた。
梓を食べて、若さを取り戻した紬は、町の奥へ向かった。
かつての小麦色の髪は光と輝きを取り戻し、青い瞳はいっそう澄み始めていた。
彼女はかの豪邸に向かわず、平沢家に向かっていた。ここで十年前、山中さわ子と平沢憂が死んだのだ。
紬は唯と梓を殺害した。その他に罪の無い人間を48人殺した。
彼女の背中にはおぞましい毛虫が巣食いはじめていた。一匹の毛虫は、死の匂いに惹きつけられるように、紬の耳の後ろをくすぐった。
それから毛虫達は紬の髪の毛の中へ入り込んでいった。それでも彼女はその痒みを無視しており、背中を掻きむしることはなかった。
彼女の瞳は一点を見据えていた。
平沢唯の寝室の、ベッドの棚に一冊の本がおいてあった。
金子みすゞの詩集。埃をかぶっている。
紬はそこに栞が入っていたページを開いてみた。
みんなをすきに
私は好きになりたいな
何でもかんでもみいんな
ねぎもトマトもお魚も
のこらず好きになりたいな
うちのおかずはみいんな
■■■■がお作りになったもの
私は好きになりたいな
だれでもかれでもみいんな
お医者さんでもカラスでも
残らず好きになりたいな
世界のものはみいんな
神様がお作りになったもの
紬は、その思想に気違いじみたものをかんじたが、唯ちゃんらしい詩だなと思った。
紬がその本を元の場所に戻すと、一斉に本から蛆が湧き出た。そして、瞬きを二度する内に、腹を肥やした緑色の蠅が生まれ、紬の周りを飛び交った。
紬は静かに平沢唯の部屋を後にした。
山中さわ子を吊り上げた居間からは、死の匂いがすっかり消えていた。
家具は乱雑に散らかっていた。これも憂が死んだからであろう。
紬は居間からキッチンへ行った。
そして、冷蔵庫を開いた。冷蔵庫の中には賞味期限のきれたアイスの袋が入っていた。それを明けると、中には大量の蛆が入っていた。
紬は冷蔵庫を閉じた。
窓の外には烏が群れをなして、平沢家を見ていた。
紬は、この家が本当に邪悪であると感じ取った。
家のどこを調べても、唯と憂の生活した痕跡以外、人間が暮らしていた跡が何もなかった。
風呂桶には、二人の大人の男女の死体が浮いていた。
死後十数年立ったと思われるそれは、白骨化していた。水は黒く淀んでいた。きっと、これが二人の両親だったのだろうと紬は思った。
―愛を教えてよ、ムギちゃん。
ふと、そんな言葉が紬の頭の中をかき乱した。
紬「唯ちゃんは抱きしめて欲しかっただけだったの?
あの時、私に殺すように頼んできたけど、本当は抱きしめて欲しかったの?」
―ムギ先輩のような豚に、唯先輩は抱きしめて欲しくはありませんよ
紬の頭の中で梓がさえずった。
紬「私は豚?豚なの?」
―ムギちゃんが死ぬ。その後、転生する。そしたら、ムギちゃんは腐った沼地から生まれ変わるの
―そうですよ、腐った沼地から。人間の死体がたまった沼地から。
―初めは蛆。蛆になる。そのムギ蛆は、蠅になる。蠅は淀んだ空の下を飛ぶ。そして豚の糞に卵を生む。
―ムギ先輩はまた蛆になる。
―でも、その豚の糞に、私達五人は集っているんだ。
―ええ。HTTは豚の糞の中で再結成を遂げるのです。
―私も、澪ちゃんも、あずにゃんも。みいんな豚の糞の中で蛆虫になって羽化を待っているの。
―早く来てくださいよ、ムギ先輩。
紬はそれを想像して、嘔吐した。昨日食べた焼きそばが、固形のまま吐きでた。
紬「やめてちょうだい、蛆虫なんかになりたくない……
はっきりいって、こんな裕福じゃなくてもいい。
また女子高生に生まれ変わって、みんなと仲良くなりたい……それじゃだめなの?なんで私はこんなに苦しまなくちゃいけないの?」
―思い出してごらん、あなたの罪を。
毛虫が紬の皮膚を食い破り始めた。毛虫が食い破るのは、いつも背からだ。
カチカチ山のタヌキのように、紬の背中は毛虫によって焼けるような痛みを与えられた。
それでも紬は歯を食いしばって、地獄を見つめ続けた。
眼前には吐瀉物が散らばっていた。
頭の中では悪魔のさえずり。
彼女の瞳の焦点も狂い始めてきた。
ああ、これで終りだ。
「うしろの正面だあれ。」
最後に後ろから友達の声が聞こえた。
終り。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 23:00:08.12 ID:U1+kCU5j0
乙
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/05(土) 23:04:36.45 ID:47zyvsSL0
ちょっと後で読む 乙
いい話だった。乙
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
金子みすゞ 好きですねー 前のにもでてましたし