1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:51:28.56 ID:jBMpPwbrO
>>1 代理サンクス!
以下ラーメンスレにしてくれ!
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:52:13.76 ID:D5KV/FHm0
ここは結婚式の二次会会場。
とある有名なホテルの、立食パーティの会場だ。
披露宴を終えた新郎新婦、友人たち、親族たちが笑顔を振りまき会場に集まってきている。
ワイワイワイ ガヤガヤガヤガヤガヤ
( ^ω^)「………」
身を包む喧騒に、緊張を覚え、僕は尻にキュッと力を入れる。
僕は今、様々な料理で彩られているテーブルの上に居る。
仰向けで大の字になって寝て居る。
全裸で居る。
未発達ではあるが、赤みと威厳を讃えたペニスがピィンと天を仰いでいる。
僕は料理だ。
今日という新郎新婦の結婚を祝う為に用意された、ペニスと言う名の料理なのだ。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:53:05.67 ID:D5KV/FHm0
( ^ω^)「!」
気がつくと立食パーティが、今まさに始まろうとしていた。
緊張で頭が緩んでいたのだろうか、時間の間隔があまりにもあやふやだ。
(( (,,゚Д゚) (*゚ー゚)
新郎新婦がこちらに歩み来ている。
純白のドレスに身を包み、美しい女性が笑みを零している。
一見粗暴で、不器用そうだが、瞳の奥に優しさを秘めた新郎がその女性をエスコートしている。
そこには、お互いがお互いが慕い愛しあい、慈しみあう理想のカップルが居た。
.........嗚呼、なんて幸せそうなんだ。
こんな素晴らしき彼らの記念すべき大事な一日を祝う為の、僕は呼ばれたのならこんなに幸福な事はない。
思わず、頬から熱いものが伝い、口から「おめでとう」という言葉がでそうになるが、必死で堪えた。
僕の役目は彼らに祝福の言葉を投げかける事ではない。
祝う事、という点ではそれらに類似しているが、僕はペニスという料理なのだ。
料理が新郎新婦に声をかけて、いいはずがない。
食べられる事で、新郎新婦の血肉と化し、彼らの子供を構成するタンパク質の一部となることで祝福するのだ。
ペニスに、言葉は、いらない。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:54:17.79 ID:f5Cr4i3AO
>>1ありがとうございます
2話を投下するからちょっと待っててください
1話を知らない方は待ってる間に題名でググったりして1話を見て下さったら嬉しいです
ただしイケメンとモテる方のみ閲覧可能ですのでご注意下さい
※AKB48さんとはなんの関係もございません
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:54:33.01 ID:eSV5HUfM0
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:54:36.22 ID:D5KV/FHm0
カチャカチャと、料理が取り分け初められた。
立食パーティの始まりだ。
新郎新婦の親族、友人達計100余名が会話を楽しみながら、料理をつつく。
白いクロスの敷かれた、僕のいる大テーブルでも、料理の取り分けが始まった。
僕の周りに置かれていたロースト・ビーフやキャビア・クラッカーなどが
赤玉ポートワインなどの酒類と共に、取り分けられ、食されていく。
周りの料理にどんどん手が着けられて行くが、僕には誰もまだ手をつけていない。
当然だ、ペニスは、メインディッシュなのだ。
宴の最後、新婦が入刀し、食べる決まりになっている。
披露宴で言う、ウェディング・ケーキ以上の価値があるのだ。
こんな大事な席で、そんな大事な役目を与えられたと考えると、
再度また、感涙しそうになったが、血が出る程歯を食い縛る事により、なんとか堪えた。
何度も言うが、僕はペニスなのだ。
ペニス と いう 料理 なのだ。
食べられる為に此処に存在している、その為に僕は生まれてきたし、いままで生きてきた。
「僕」という人格もペニス・コントロールの為以外には特に重要ではないし、ペニス以外の五体にも、さほど意味はない。
ぼく は ペニス という 料理 だからだ。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:56:30.08 ID:D5KV/FHm0
メインディッシュであるが故の悩みも当然ある。
僕が食されるのは、僕以外のすべての料理が食べ終わられ、宴の終わりとなり
新婦による、儀式が始まるその時なのだ、おそらく、それまで2時間余りある。
その2時間、ぼくはこの白いクロスで彩られた大テーブルで、
料理として微動だにせず仰向けで寝そべりペニスを勃起させ続けなければならない。
言葉にすれば簡単だが、これは中々難しい。
一般人では、こういう公衆の場では勃起を維持する所か、勃起する事自体難しいのではないだろうか。
僕も、最初はそうだった。ペニスとして、人に食される為に生まれてきたにも関わらず
人前で勃起することが、恥ずかしかったのである。
だが、それも訓練と、信念でなんとかなるものだ。
僕はこの10年間ガムシャラに訓練し、食らい付き、試練を乗り越え、
ペニス学校でも五本の指に入るほどの勃起維持力を手に入れた。
お世辞にも、大きいと言えない僕のペニスが、結婚式という大きな場を任されるようになったのもこのおかげだ。
僕たちペニスは、見た目は人間となんら変りない。
だが明確な違いが存在する、それは僕たちペニスは、人に食べられる為だけに存在し、その為に生涯を費やす事だ。
ペニスと人を振り分ける基準点は明確には存在しない、抽選に依って選ばれる。
選ばれた生まれたての赤ん坊は、ペニス学校に送られ、徹底的に教育される。
ペニスを増大させる食事法、勃起維持の技術体得、ペニス精神論教育。
一流のペニスとなる道は険しく、7割は訓練段階で「不可」と判断を下され、処分される。
ペニスとして生まれたにも関わらず、人に食される事なく散っていった数しれない同士たち......
そのペニスに成り損ねた多数の同士の屍を乗り越え、この場に残れた僕という幸福、想像に難しくないだろう。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:58:55.66 ID:JHJlJjyk0
こんな話だったっけ?
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 19:59:05.76 ID:MOUhBo6wO
ああ、なんだ
立食パーティーそのまま投下か
作者でもないくせによくやるよ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:02:45.58 ID:f5Cr4i3AO
よし、準備おk
始めようかね
( ^ω^)AKB47のようです
第2話。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:03:00.50 ID:gcui3laz0
ブーンがなんでペニスになってんの?
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:03:27.23 ID:D5KV/FHm0
気がつくと、辺りが緞帳を下ろしたように暗くなっている。
そした、僕の下半身、いや、僕そのものであると言ってもいい、
「ペニス」がスポットライトで照らされている。テラテラと空中に舞った埃と共に照らされている。
と、同時に、ホテルの人間が、一歩こちらに歩みを進めた。
手にマイクを持っている、司会かなにかだろうか。
体勢を崩すことは、出来ないため(なぜなら、料理は動かないものだ)視界の端で、彼を追う。
すると、彼は照らされた僕のペニスの真横に立ち、演説を始めた。
( ´∀`)「当ホテル自慢の料理、如何だったでしょうか?
どれも我がホテルのシュフ達が材料に凝り、腕によりをかけて食った一品であります......
だがしかし、だがしかし、どれもかれも、今私の真横にある料理には叶わない、そうペニスでございます、ペニスでございます
皆様も御存知のように、この国には結婚式など大きな祝い事があるとペニスを食べる習慣が御座居ます
大きくて立派なペニスを、皆の前で食べる事で、血肉とし、精とすることで、自ら未来を祝うので御座居ます
しかし、どんなペニスでもいい訳では御座いません、中折れするペニスや、小さなペニス、剥けてないペニスなど以ての外
そんなペニスを食したら、食した方の未来まで皮で覆われたり、中折れしてしまいになります......
その為、皆様知っての通りペニスに選ばれた者達は厳しい教育を受け、厳格な審査を受け、選ばれに選ばれた者だけが、ペニスとして出荷されます
そんな、選びに選びぬかれたペニスの中でも、当ホテル苦労して、素晴らしいペニスをご用意しました、それが、こちらのペニスで御座居ます」
素晴らしい演説に、うっとりと聞き入る客人方。
彼が素晴らしい演説を終えると同時、さらに強いスポットライトが、僕の股間を照らした。
それと同時に、200余人の客人の視線が、僕のペニスに集まる。
何の罪穢無い瞳を輝かせて、ジィと僕のペニスを見る幼子。
物欲しそうな、潤んだ瞳でペニスを見る老婆。
嗚呼、こんな素晴らしい日が僕に来ようとは!
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:04:09.58 ID:D5KV/FHm0
僕は基本的に人間と接する機会がいままでなかった。
僕を教育する施設の人間くらいだ。
僕にとって人間は、神に等き存在である。
そんな神に等き人間の様々な想いが篭った視線が一気に僕のペニスに集中したのだ。
.........嗚呼、こんなに素晴らしい事は、ない。
その一つの視線ごとに僕は多幸感を覚え
僕の心は沈淪の患難に付されるかのように、ある種の畏れを覚え、慄えるのだ。
視線が集った陰茎は見る見るうちに、更に硬度と増し、大きくなり
死陰のような暗澹とした魅力を増し増していくばかり。
緊張と幸福の為、発汗された汗に陰茎中が濡れ、
証明に照らされると 瑞々しい果実のように、艶かしく、輝いた。
これ以上ない程の、コンディションである。
さあ、ペニスとしての準備は今整った。
司会のナレーションと共に、宴が今始まろうとしていた。
イケメンという生物をご存知だろうか。
あなた方も噂程度でなら聞いた事があるのではなかろうか?
世俗に流れる様説はこうだ。
「『リア充』の上等種であり、限られた人間しかなれない」
「べらぼうにモテる、サキュバスの如し超人類」
「あらゆる女性を一瞥するだけで魅了する」
「どんなキモい事を言っても何をしてもだいたいはプラスになる絶対的な存在」
「一流のイケメンは、女と目が会っただけで潮を吹かせる事が出来る」
「チーズバーガーを顔面にぶつけると死ぬ」
etc……
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:04:57.45 ID:gHcxlUqyO
今北さんぎゃう
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:05:45.56 ID:fvDfcd4F0
ペニスの方がおもろいね
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:06:23.40 ID:f5Cr4i3AO
――――――しかし人々は、その噂話をこう締め括る。
「……まぁ、こんなの都市伝説だけどね」、と。
しかし、違う。
違うのだ。
『イケメン』は、実際に存在するのだ。
( ^ω^)AKB47のようです
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:08:13.53 ID:KiLfJhjiO
1話読んできた
イケメンってすごいな支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:08:16.32 ID:fvDfcd4F0
とうかが早いほう読むよ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:08:20.18 ID:D5KV/FHm0
(( (,,゚Д゚) (*゚ー゚)
司会の進行と共に、新郎新婦が僕のペニスに近づいてきた。
僕のペニスは多幸感ではち切れんばかりになっていて、
いつ発射してもおかしくない状況の為、誤射しないように、気を引き締める。
いよいよという緊張感が、ベトつく汗と化し、背を伝う。
花嫁が箸を手に持ち、こちらにまた一歩寄ってきた。
顔は仄かに紅潮している、羞恥を感じているのだろうか。
歳は相当若そうだ、20歳になったかどうかくらいだと推測される。
(,,゚Д゚)
花嫁を見送る、新郎の顔は若干暗い。
自分の嫁になろう人が、己らの知人の前で、ペニスを頬ばるのだ。
勿論、銜えるペニスは、人の陰茎などとは違う、ただの儀式的な料理に過ぎない、が
姿形は人の陰茎と変わらぬものなのだ、暗い感情が渦巻、ざわつくのも無理はない。
.........だが、わかってほしい、僕たちペニスは純粋に...
君たちの未来を祝福する為に、頬ばり、食されるのだ
食される最中に悦楽や多幸感を覚えるかもしれぬ、だが、それ目的で食される訳ではない。
これは、必要な儀式なのだ、この国では女性の地位が著しく低い、20やそこらの小娘では、結婚したところで軽んじられるのは目に見えている。
なので、こういう知人の前でペニスという男性的なものを食し、身にすることで、男性をある意味克服する所を見せつける......その行為は母になる上で必要不可欠なのだ。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:08:39.59 ID:tAXdBWeBP
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:10:28.11 ID:D5KV/FHm0
スポットライトに照らされながら、新婦が手を震わせながら箸を操り、僕のペニスに触れる。
「ファースト・ペニ・コンタクト」と呼ばれる行為だ。
僕は思わず身をビクっと震わせる。
新婦は、相変わらずおどおどとして手つきで僕のペニスを箸で触れていた。
皮を伸ばしたいのか、皮を強くつまみ、上に持ち上げたり、
カリの部分をつかんで、辿たどしく上下にしたり、僕のペニスを弄んでいる。
そして、箸でイジるばかりで、口をつける様子がないのである。
僕は、その事に、ひどく落胆を覚えた。
僕は、こんなにも新郎新婦の事を想っているのに、食べてさえもらえないのか。
そんな出来損ないペニスなのか。
目の前が暗くなりかけた所で、思わぬ助っ人が現れた。
川 ゚ -゚)
ペニス仕置人、クーである。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:11:00.59 ID:f5Cr4i3AO
始まりには、一人のイケメンがいた。
そのイケメンは全てを手に入れた。
生まれながらに出産に立ち会った看護婦が母を押し退けて抱き抱えたくなるほどのイケメンだった彼は
幼稚園で保母さんを一人のメスに成り下がらせ
小学生で家庭科の女教師に自分の成績を無理矢理「たいへんよくできました」に。
中学生の頃、バレンタインデーに自分の机がその上に置かれたチョコの山のせいでひしゃげるという事件を経験する。
高校生からはもはや、こちらの語る気が滅入るようなモテ話ばかり……。
そして彼は、ある日
自分の目に不思議な物が映る事に気付く。
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:11:13.03 ID:D5KV/FHm0
ペニス仕置人のクーは、優しく、そして力強く
しきりに恥ずかしがる新婦に諭すように言葉をかけた。
川 ゚ -゚)「恥ずかしがるのはわかるが、
これは儀式なんだ、乗り越えなくては、妻に、母にはなれないぞ?」
川 ゚ -゚)「さあさあ......恥ずかしがってはいけないな、箸を持つ手を止めてはだめだよ?
どうれ、私が手伝ってやろう」
そういうと、彼女は私の金玉の片方に手をのばすと
しきりに撫でてから、ブチリとちぎってしまった。
そして、ころころを口で転がすと、口移しで花嫁の口にねじり込んだのだ。
川 ゚ -゚)「どうだ?クセになる香ばしく、苦々しい味が口中で踊るだろう?
それが雄の味だ、君は婚前交渉をしてないのかな?そうだ、口からだしてはいけない、噛み締め、味わうんだ」
花嫁はしきりにうなづくと、涙目になりながら、僕の金玉をゆっくり咀嚼し、ごくりと飲み込んだ。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:12:52.68 ID:NhnyeWLv0
イケメンじゃねーけど支援
「……なんじゃ、これは……?」
彼の目に映った者。
それは、数字。
「今見ている人物がどれほどモテるやつか」という事が、数値化して現れたのだ。
何故?
至極簡単だ。
彼が、モテる事の境地に辿りついたからだ。
武道の達人と呼ばれる境地に至った人物は、相手を一目見るのみでその力量を推し量ると言う。
それと同義。
モテすぎる彼は、同属であり同族の存在の力を推し量る事が出来るようになった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:14:40.78 ID:D5KV/FHm0
完食し、ほうっと、紅潮した顔で面を上げる花嫁。
初めての雄の味は悪くなかったのだろうか。
その様子をパチパチと拍手で祝う、客人たち。
司会も冴えたコメントで、場を盛り上げている。
更に強まる、スポットライト。
僕は激痛と多幸感の中で、もがきながら、強く強く花嫁を見た。
僕の視線に気付いた花嫁は、フッと笑うと、
再度僕に近づき、ペニス仕置人クーに教わりながら、僕のペニスを弄びだしてはじめた。
避けんばかりに尿道の奥までつっこまれる箸の片方、
ゆっくりとじらすように陰茎周辺を舐められ、噛みちぎられる余った包皮。
不意に射精しそうになるが、いけない。
無理して我慢したせいか、精子が逆流し、破れた金玉の片方から少し漏れた、いけない。
それを見たペニス仕置人が、残らずすべて舐めとって、また口移しで花嫁の口に移し、味わせる。
今日、僕のペニスは一片足りとも残さず、花嫁に食べてもらわなくてはいけないのだ、体液といえど今のは危なかった。
そして、花嫁は意味ありげな熱い視線を僕に飛ばしながら、またもや近寄ってきた、そして、僕の陰茎に初めて直接口をつけたのである。
ちゅぱちゅぱと淫魔な音が漏れる、滴る体液や、羞恥に染まった花嫁の顔がライトで照らされて
なんとも云えない妖艶な空気を作り出した、儀式も、もう終盤である。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:16:12.72 ID:1YQ248Co0
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:16:21.31 ID:D5KV/FHm0
僕自身と云っても差し支えない或る軟い、醜く、優しい陰茎が、花嫁の口中に居る。
花嫁は、僕の反応を見ながら、強く舐めたり、時に舌の動きを弱めたりして、反応を楽しんでいるようだった。
先程まで、羞恥に身を縮めていた彼女の姿からは想像つかない姿だ、
矢張り、恥ずかしがりながらも心のどこかで雄を求めていたのだろうか。
ペニス仕置人というと、その花嫁の様子に満足しているのか、しきりに頷きながら
要所要所で、花嫁に的確な支持を出し、僕を追い詰めるのだった。
――――いくら僕が訓練されたペニスだと云っても、
射精を何度もできる訳ではない、そう易々と射精する訳には......
その僕の想いを知ってか知らずが、更に焦らす花嫁、
端的に言うと、僕は、限界、だった。
そんな限界を迎えつつある僕を見ながら、花嫁が口を止め、声をかけてきた。
(*゚ー゚)「ねえ、貴方、貴方よ貴方、貴方以外どこに貴方がいるの?
ふふふ、とても気持ちよさそうだったわね、貴方はヒトでない料理なのにいけない子......
ねえ、答えてよ、あなた、今気持ちよかった?」
31 :
AKB47(笑)なんかよりこっちのほうが面白いよなw:2011/03/03(木) 20:17:11.90 ID:D5KV/FHm0
僕は、面食らってしまった。
なぜなら僕はペニスである、ヒトではない。ペニスはヒトと会話をしない。
声をかけられるだなんて、初めての経験だった。
(*゚ー゚)「ねえ、無視しないでよ、私、知っているのよ、ペニスだって喋れるって事
ねえ、気持ちいいっていいなさいよ?だってそうなんでしょ?さあ、いいなさいよ、
‘イキそうなくらい気持ちよかったです、イキたいです'って、」
(,,゚Д゚)「!」
異変に気付いた新郎が、僕と新婦の間に割って入ろうとするがペニス仕置人によって、遮られる。
僕と、彼女の儀式は何人たりとも邪魔してはいけない。
彼女は、手コキを繰り出しながら、再度僕に問いかけた。
(*゚ー゚)「ねえ、さっさと言いなさいよ、新郎にすら体を許していない新婦の濃厚フェラや焦らしを受けて
‘イキそうなくらい気持ちよかったです'って
だって、そうよね、そうに決まってるわ、こんなにガチガチになってるじゃない、我慢汁もすごいわ......ぬるぬる、臭いもすごい
ねえ?云って、そしてイッてもいいのよ?
目を瞑って?ゆったりと体の力を抜いて?
体全体から、白い光を吸い込むイメージをするの。ゆっくり息を吸って
さあ、息を吐くたびに、体中の力が抜けていくわ
それをイメージしながら、ゆっくりとした呼吸を続けていって、
あなたの陰茎は次第に大きな白い光に包まれていくの、イメージして
ゆっくりと、ゆったりと、息を吸う度にあなたの陰茎は白い光で満たされいく。
あなたは、光の中でとても心地の良い気持ち」
僕は、言われるがまま手コキを受けていると、もう本当に 辛抱 たまらなくなった。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:18:05.58 ID:KiLfJhjiO
荒巻もイケメンだったのか
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:18:22.71 ID:f5Cr4i3AO
そんな彼はある日こう考えた。
「――――――もし、この力を使って最ッッ高にモテるやつばかりを集めてデビューなんかさせてみたら……なかなか面白い事になるんじゃないか?」
やる価値は、大いにあった。
/ ,' 3「暇つぶしには最高じゃな」
――――――そして彼は、時代を作る。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:19:37.97 ID:NhnyeWLv0
暇つぶしで世界を動かしたか…支援
35 :
AKB47(笑)なんかよりこっちのほうが面白いよなw:2011/03/03(木) 20:20:19.12 ID:D5KV/FHm0
花嫁の愛撫は更に激しさを増していく。
そして、思わず言葉が漏れた、魂の咆哮。
‘イキそうなくらい気持ちよかったです、も゛う゛イ゛キたいです・・・'
(*゚ー゚)「はぁい、よく出来ました.........」
そういうと、彼女は熱く、湿った息を絡ませ、僕の陰茎に吹きかけながら、近寄り、
二、三度クンクンと臭いを嗅ぐと、一人納得したような表情を浮かべ、再度陰茎を銜えた。
そして、カリの部分で銜える力を強め、妖艶で意味ありげな笑みをチラッと一瞬こちらに向けて、思いっきり歯を立てた。
ミシミシと陰茎の肉を圧迫する歯の感触、次いで襲い来る鈍く熱い痛みと悦楽。
ギリギリギリギリと歯は、着実に僕の陰茎の肉を削り、千切る、血が止めどなく溢れ出てくる。
僕は多幸感に襲われ、かちかち体を震わせ。顔は火のように紅くなった。
肉を食いちぎられ、咀嚼される独特の間隔。
勢いを増しまるで噴水のようにあふれる出血。
次いで、軟骨を削るゴリゴリとした間隔が、神経を伝い電撃と化し、襲い来た。
僕のペニスが、カリの部分で食いちぎられようとしている。
僕のペニスが、カリの部分で食いちぎられようとしている。
僕のペニスが、カリの部分で食いちぎられようとしている。
僕のペニスが、カリの部分で食いちぎられようとしている。僕のペニスが、カリの部分で食い
ちぎられようとしている。僕 のペニスが、カリの部分で食い ちぎられようとしている。
そう思うと僕は、もう我慢ならなかった。火のように熱く、氷のように冷たい悦楽......
耳の音でゴリッという一際大きな音が響いた。ペニスが完全に食いちぎられた音である。
カリの上の部分から先を花嫁に食いちぎられた目の前の光景を視認した後僕は、我慢できず、射精してしまった。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:22:20.66 ID:f5Cr4i3AO
――――――AKBモテ合戦が始まってまもなく。
VIP都内のあるデパートにて、それは起きた。
女1「ねぇ、あれAKB47のビロードくんじゃない……?」
女2「嘘言わないでよ、そんな簡単に国民的アイドルがいてたまアヒィィ可愛いィィィィィ!!?なにあの可愛い生物!!」
女1「ほら、ね?あんな可愛い生物ビロード君以外にはいないでしょ?」
( ><)(……良し。これでこのデパート7F……全ての階に回ったんです……)
注目も集まっているし、少なからず自分を尾行する女も出てきている。
とにかく、密かな注目を集める事は出来た。
さて、始めようか。
37 :
AKB47(笑)なんかよりこっちのほうが面白いよなw:2011/03/03(木) 20:22:49.02 ID:D5KV/FHm0
食いちぎられた事により、大きく口を開けた射精口から噴水のように、放たれる僕の精。
その黄色味で白い液体は血が混ざり、なんとも云えない妖艶な色になっていく。
全身が、勢いを帯びたその液体を浴びて、ぬとぬと温源でジンワリ温められて、温かった。
鉄と精の匂いが周囲に広まり、射精の心地よい音が空間を支配する。
花嫁はその様子を見てさらに興奮したのか、僕の残った睾丸も素手で引きちぎり、
笑いながら手で絞り、漏れた液体を体中に浴びて、狂ったようにくるくる周りながらなめとって、笑っていた。
こうなると、僕もちょっとでも、手を憩める暇はない。
一刻も早く、僕の陰茎機能が残っている内に残った精を彼女の放ち、肉を食べてもらわなくてはいけない。
白と赤の体液をぐるぐると掻き廻わされている彼女は、そんな僕の気持ちを汲んでくれたのか
残った陰茎も、残らず食いちぎって、むしゃりと咀嚼してくれた、口の端に血を滴らせながら。
ペニスを失ったペニスの僕は、その光景を見て、微笑む。
新郎と近づき、新婦を抱きしめる。
司会が言葉を発す、周囲はライトアップ、客人は拍手をおしまず祝福する。
精と鉄の臭いの中、宴は盛大に幕を閉じたのだ。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:26:02.94 ID:f5Cr4i3AO
(;><)「……あ、あああああ!!」
「!?」
('、`*;川「お客様、どうされましカワイヒィ――――――!!?え、可愛い!!……じゃなくて、どうされましたか!?」
慌てて駆け寄ってきた。
この女店員。馬鹿そうだが、なかなか都合がいいじゃないか。
よし、お前に任せたぜ。
(;><)「……さいふ、おとしちゃったんです。ここにきた時はあったのに…」
('、`*;川「!!」
( ><)
僕のモテ方では、あの『王者』内藤さんのような事は出来ないだろう
だけど、
僕には内藤さんにはない、強みがある
お見せしよう。
これを。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:27:31.60 ID:f5Cr4i3AO
( 。><)「う、うわぁあああああん」
「ひっく…ひっく…だい、じなもの、いっぱい、入ってたのにぃ゛……おしまいなんですぅ……」
「!?」
これぞ僕……ビロードだけに許された秘技
【泣き堕とし《レイニーデビル》】。
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:28:38.22 ID:NhnyeWLv0
子供かwww
しかし可愛ければ問題ないな
支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:28:42.04 ID:2my18jaQ0
脇役の話はどうでもいいんだけどな…
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:28:42.45 ID:KiLfJhjiO
レイニーデビルwwwww
43 :
AKB47(笑)なんかよりこっちのほうが面白いよなw:2011/03/03(木) 20:28:54.20 ID:D5KV/FHm0
カラカラと転がる車椅子に乗せられて、僕は焼却場に向かっている。
役目を終えたペニス(......といっても僕にはもうペニスは無い訳だから、ペニスですら無い訳だが)
は速やかに焼却処分される決まりなのである。
カラカラと死に向かう、車椅子に乗せられていても、僕の心に絶望や恐怖など一片も無い。
僕の、ある意味僕より、僕自身である、ペニスはきちんとヒト食べてもらえたのだ。
新婦は、あの儀式の中で、確かに男性を超える成長をしたし、それを周囲に認めさせる事も成功しただろう。
僕は、僕の生きている意味を満たすことができた。
これは、ペニスより上位種であるヒトですら、中々なし得る事ではない。
ヒトは、生涯通じて目標すら見つけられない者が多数なのだ。
それを考えると、僕はとても誇らしい気持ちになる。
胸を張って、志半ばで死んでしまった同士たちにあの世で会えるというものだ。
カラカラと車椅子は焼却場に近寄る。
僕は想像する。
僕のペニス、僕自身を食べた新婦の今後の人生を想像する。
性の喜びを知った彼女は新郎と性行為を繰り返すだろう、そして子供が生まれる。
僕のペニスを食べた新婦は、僕のペニスを構成していたタンパク質で、子供を成す。
それは、ある意味僕なのではないだろうか、僕自身であるペニスを構成していた物質を作り替えできるのだから、
僕は一つ悦に浸る、僕はペニスに生まれて、本当によかった。
カラカラと車椅子は死に近寄りつつある <了>
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:29:52.99 ID:D5KV/FHm0
よよーい!みなさんお疲れ様です!
デビュー作・・・とっても緊張しました><
ほのぼのだと、叩かれるって思ったけどそうでもなくて安心してます!
支援ありがとうございます!ながらだったので、誤字脱字が多く見苦しいかもしれましれましれませんが、脳内補完で補完してください
それでは次は新巻五分を投下シマスノキワミアッーwwwwwwwww
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:29:53.26 ID:NhnyeWLv0
>>41 むしろ脇役あってこそだろwwww
それぞれ個性が出てて面白い
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:30:17.85 ID:f5Cr4i3AO
('、`*川(……泣い、てる…)
('、`*川(…こんなに可愛い生物が、こんなに可愛く涙を流してる………!!!!!)
('、`*川(……駄目よ。私。店員。ちゃんと。お客様。対応。しないと。あ。でも。あ。だめだ。やばい。やばい。やば……)
∵:・(∵∵∵∵∵**川「キャワイイイイイイイメナァァァァァアアアアアアン!!」
モブ女1「オバヒィィィィィィィィィィィィ!!!」
モブ女2「ノッキャホニョォォォォォォォォォ!!!」
( 。><)
おっと、涙の余波で他数人の女の子も狂わせてしまったか。
まぁご覧あれ。これぞ僕の力。
AKBの中に数あるイケメンの中にも、涙まで武器と化せるのは僕のみだ。
……でもまぁこの技はコントロールが難しく、今もこの女店員だけを狂わせるつもりだったんだけどね。
ごめんなさいなんです。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:30:34.81 ID:D5KV/FHm0
「皆さんが静かになるまで5分かかりました」
血と脳漿で彩られた運動場の真ん中
幾重にも重なる‘元・生徒’屍の中、荒巻校長は一人呟いた。
/ ,' 3 「いや、5分もかかった、かのう」
拳に着いた血をペロリと舐め、呟く。
とある朝の全校集会での事であった。
朝礼を開始しても、ペチャクチャ煩いクソゆとりども。
クソゆとりどもの相手は慣れていたと思っていたのだが
どうにもガマンできなかったらしい、気がついたら一人残らず拳で黙らせていた。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:31:25.92 ID:D5KV/FHm0
/ ,' 3 「しかし、クソゆとりが相手と言えど5分で500人殺しか…
ほっほっほっ、なかなかどうしてワシもまだまだ捨てたもんじゃないのう」
自画自賛。
遠い昔‘剛拳の荒巻’と呼ばれていたが、それも最早今は昔。
格闘家として一線を退き、教員と成り早40年。
強さを捨て、代わりに仕事に打ち込むことで、
小さな小学校でああるが、とうとう校長まで成ることができた。
教育委員会から、声もかけてもらっている。
まだまだ先はある、自己の出世を喜びながらも、
格闘家としての力、性分が失われていく様をみるのは、辛かった。
そんな時である。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:32:10.60 ID:KiLfJhjiO
もはや人の悲鳴じゃないなwwww
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:32:34.25 ID:D5KV/FHm0
/ ,' 3 「これで出世はストップかのう…」
足元にある元生徒の内臓を足で捏ね繰りながら呟く。
死んだ魚のような目の女の子が生気の無い目をこちらをこちらに向ける。
/ ,' 3 「ほっほっほっ、さすがに全殺しはまずかったかのう」
/ ,' 3 「でも、しょうがないじゃろ?」
/ ,' 3 「お前達、うざかったんだから…ほほ
ふふふ…ゆとりはしねばええんじゃああああ!!!」
両手を挙げ、生徒達の血の匂いと勝利に酔い
叫び声をあげたときであった。
――――シュ
/ ,' 3 「え゛」
己の右手首の先が、飛んでいるのに気付いたのは。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:34:08.84 ID:f5Cr4i3AO
( ><)(どんな高飛車な女でも。どんなに男嫌いな女でも。
年上の女ならば必ず僕は心を掌握して見せる。)
何故ならば、どんな女にも必ずあるからだ。
『母性本能』という、抗いようのない弱点が。
僕はそれを、くすぐる。
……否、くすぐるどころの話ではない。
『母性本能』を、【なぶり壊す。】
ミンチになるまで、徹底的にな。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:34:30.76 ID:XsXDj9s50
ペニ壊れすぎだろwwwwww
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:34:36.03 ID:D5KV/FHm0
一線。
迷いの無い、真っ直ぐで気持ちの篭ったいい太刀筋だ。
己の手首が紅の飛沫を飛ばし
弧を描き、飛んでいく様を目で追いながら、荒巻は思った。
/ ,' 3 「ほほほ…死体に紛れて気配を絶ち、わしが油断をするのを待っておったか」
宙を舞う右手首を左手で受け取り、
ハンカチで包みながら荒巻は自分に切りかかった者に呟く。
/ ,' 3 「すっかり全員死んだものだと思って油断しておったこれも一線を退いておった弊害かのう…ほっほっ
いや、そう緊張するでないぞ?わしは怒りより驚き、そして褒めたい気持ちでいっぱいじゃ」
/ ,' 3 「死を装い、死体に紛れ機を狙うセンス、そして何より本気で相手を殺しにかかるあの気概
あの一太刀は中々だせるものじゃないからのう、並みの使い手なら、剣に戸惑いが映ったはずじゃ」
/ ,' 3 「のう?5年生剣道部内藤くん?」
( ^ω^)「……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:35:05.72 ID:NhnyeWLv0
ビロードこえぇぇ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:35:10.27 ID:2my18jaQ0
荒巻5分なついね
しえ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:35:51.31 ID:D5KV/FHm0
( ^ω^)「……」
対峙する内藤は、荒巻の会話には応えず
無言の内に、剣先についた血糊を制服でふき取り、新たに構えに入る。
/ ,' 3 「ほっほっほっ…シカトか、老人は相手にしたくないのかの?悲しいのう悲しいのう」
( ^ω^)「……」
空の構え。
五年生、10歳ながら名家内藤の跡取り内藤ホライゾンは、
気を剣に移しこむ極意を父から教わっていた。
気とは生、故に強。
/ ,' 3 「流石我が校随一の剣の使い手じゃ……ほっほっ、しかし何をそれほど怒ってるのじゃ?」
/ ,' 3 「集会中ぶちきれたわしに殴られたから?それとも」
/ ,' 3 「この、わしの足のしたにある小娘が関係あるのかのう?」
( ゚ω゚)
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:35:52.55 ID:gSgbDe/x0
すげぇぇぇぇぇぇ!!
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:37:14.36 ID:dBVgd6d/0
五年生wwwww
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:37:29.68 ID:f5Cr4i3AO
( ><)(計画通り。後は……)
(∵∵∵∵∵**川「ピンポンパンポーーン!!!!お客様!!この店内でめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ可愛い子が財布落としちゃいましたんで命に変えても探せ!!!!!探しやがれエエエエエ絵゛!!!」
女客一同「サーイエッサァァァァァァァァァアアアアアアア゛!!!!」
( ><)(ふふ、上手くいったんです)
財布は、本屋の月刊雑誌コーナーに置いてきた。
『ビロードくんこんな年にもなってコロコロコミック呼んでる……可愛いいいい!!』なんて言って失神させてしまうかも知れないが、仕方ない。
どのみち見つけてくれた女の子には、最高の破壊力を込めた『ありがとうなんです!』で病院送りにするつもりだ。
まぁ、ここまで来ればこのデパート内を掌握したも同然。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:38:00.19 ID:D5KV/FHm0
/ ,' 3 「これか?これのことかのう?」
グチャッグチャ
ξ。A。ξ
荒巻は足踏みをしながらブーンを問い詰める。
荒巻の足の下に居たのは、かつてブーンの許婚そして幼馴染であったツンの姿。
肉はそがれ、ありえぬ方向に手足は曲がり、白い骨が顔を見せ、赤黒い血が沸きで、彩り。
もはや、かつての面影は無きにしとしかったが、それでもそれは確かにツンであった
( ゚ω゚)「……」
( ゚ω゚)「うぁああああああああああああああああ!!!」
感情が、爆発する。
いつも彼女とはいっしょだった、学校でも家でも、稽古でも。
はじめは家が剣の名家同士ということで仲良くなったのだが
付き合いが長くなるたび、そんなことはどうでもよくなっていた。
彼女の笑顔が、仕草が、性格が
彼女自身に惹かれていたのだ。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:38:50.63 ID:NhnyeWLv0
なぁこれもうテロじゃね?ここまで来たら犯罪じゃね?
支援
∵:・(∵∵∵∵∵**川
いかがされた ペニサス殿・・・
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:39:21.96 ID:XsXDj9s50
イケメンって恐ろしい生物なんですね
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:39:40.93 ID:D5KV/FHm0
/ ,' 3 「ほっほっほっ、図星かのう?」
ニイィ...
ブーンの反応を見、荒巻校長が歪んだ笑みを投げかける。
/ ,' 3 「わしはのう、むかーしから古武術をやっておったのう
人体を壊す理を習い続けていたにも関らず、師であるミルナから人体壊す事が禁じられてきたのじゃ」
/ ,' 3 「おかしいじゃろ?人体の壊し方をおしえておる道場がそんな事を言うなんて?」
/ ,' 3 「心身を鍛える為、だなんて尤もぶった建前をならべおって…ワシはずっと疑問に思っておったんじゃ」
/ ,' 3 「しかし、教職につき、周りの目を気にし、わしの業を試す機会はずうっと無かった」
/ ,' 3 「しかし」
ニイィ...
再度、笑顔。
( ><)(この力を上手く使えば、AKBの中でも頂点に上り詰める事は不可能ではない。必ず、センターを取ってやる……)
(∵∵∵∵∵**川「キャッホイショタサイコー!!!」
――――――僕は年上虐殺魔。
『魅惑の小動物』と言われた、ビロードなんです。
黙って支援しろ
支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:41:32.99 ID:D5KV/FHm0
/ ,' 3 「そんな願いが今日ついに叶うことになった」
/ ,' 3 「ぶち切れるわし!殴られる生徒!飛ぶ血飛沫!豆腐のように崩れる人体!」
/ ,' 3 「特にこの…ツンじゃったか?このボロ雑巾は最高じゃった」
/ ,' 3 「まずこの柔い肉に脆い骨」
/ ,' 3 「最高級の大トロを口の中で転がすように、ワシの拳にあたったこいつの体は」
/ ,' 3 「トローリトロリとろけていった......成人した男じゃこうはいかん」
/ ,' 3 「そして、なにより反応じゃ」
/ ,' 3 「ずーっとこやつブーンブーン!と助けを呼ぶ声をだしおる」
/ ,' 3 「たまらんかった…極上、まさに極上じゃったほっほっ、ほほほっほ…!」
( ゚ω゚)
/ ,' 3 「ほ?憎いか?憎いのであればほれ」
言葉と共に、左手を差し出す荒巻
/ ,' 3 「こっちも切っていいんじゃよ?できればの話じゃがのう」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:43:20.45 ID:D5KV/FHm0
( ゚ω゚)「うわああああああああ!!!」
空の構えから繰り出される内藤流奥義‘星砕き’
その異名
―――――最強、最速。
刹那、足場が崩壊するが遅いか、内藤が跳躍した。
右腕で、雷光がたばしったかと思うほどの凄絶な抜刀。
背負った日本刀が、義侠の雷鳴となって降り注ぐ
( ゚ω゚)「‘ 星 砕 き ’」
/ ,' 3
瞬殺無音とは、この事か。
あの荒巻が、一瞬にして、その左腕を肩口から切り落とされた。
かのように思われたが
( ゚ω゚) 「!」
/ ,';:;:∵ サラサラサラ...
(;゚ω゚)「ざ、ざんぞう!?」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:45:28.33 ID:D5KV/FHm0
「違うじゃろ、内藤」
「お前はわしを楽しませなきゃいけない」
「その為には怒りを背負った必殺技をわしに放つか?」「違うじゃろ」
「正々堂々じゃわしに勝ち目なんかないじゃろ
……初手のように汚くとも、どこまでも勝ちに執着するお前がわしはみたかったのじゃ」
(;゚ω゚)「残像!?背から声?」
(;゚ω゚)「くっ、本体は――」
(;゚ω゚):∵ 「グガッ!?」
先の荒巻が残像であると気付き、
声がする方に振り向いたと同時、背に走る衝撃。
/ ,' 3 「残念じゃ内藤、まったく残念じゃよ」
/ ,' 3 「いまの攻撃で胃と肺を破裂させておいた、そうじゃのう、持ってあと5分ってとこか」
/ ,' 3 「さて、その5分で今度はわしになにをみてせくれるかのう?」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:45:29.03 ID:gSgbDe/x0
ビロードたんはぁはぁ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:45:34.38 ID:f5Cr4i3AO
「やれやれ。そんな事で調子に乗ってるんじゃ、君もまだまだだよビロードくん」
( ><)
( ><)「……なに?」
誰だ?今の声は……
(∵∵∵∵∵**川「ショタキャワイイイイイイイヒャッヒュウウウウウウイ!!!」
「ねぇ、あの…その、お姉さん」
(∵∵∵∵∵**川「は?」
(´・ω・`)「あの、僕も…財布、落として。その…あ、いえ……あの」
(´・ω・`)「……すいません、なんでもないです」ショボーン
(∵∵∵∵∵**川
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川「キォヲンヌッパァアアアアアアアアア!!!」
(;><)「なッ――――――!!!」
アイツは、ショボン――――――!!
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:46:22.50 ID:D5KV/FHm0
(;゚ω゚): グフッ
血が、口から溢れ出る。
紅く、澄み切った色ではない、死をイメージさせる内腑の混じったドス黒い血。
(;゚ω゚):(こ、ここまでかお…)
目が霞む、手足が痺れる、意識が、遠のく。
気を剣に移しこむ、を極意とする内藤流。
だとすれば
(; ω ):(やっぱり怒りを、殺意を移したところで、なんにもならないのかお…)
再三父から教え込まれた
「気を操る時こそ、心静かに」の教えを破ってしまったことにいまさら後悔す。
(; ω ):(嗚呼、無念...せめて...全力をだして死ねたのなら....)
ガクリを膝が笑い、地に着く。
/ ,' 3 「あと3分」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:46:32.45 ID:gSgbDe/x0
>(^∵^^∵^^。。。∵∵**川「キォヲンヌッパァアアアアアアアアア!!!」
見ろよ、これも人なんだぜ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:47:22.56 ID:D5KV/FHm0
バタッ
(; ω ):(う……)
ξ。A。ξ
地に臥してみれば、見えるのはツンの姿。
(; ω ):「ごめんお…ツン」
( ;ω;)「僕がもう少し強ければ...!」:
( ;ω;)っ「せめて、最期は近くで…」
動けぬ身を無理で無理やり這いツンに近づく内藤。
( ;ω;)っξ。A。ξ
( ;ω;)「ああ...ツン!僕は僕は...」
( ω )「あとは頼んだお…アニキ」
ツンのところまで身を寄せると、その場で内藤は息絶えた。
tanasin...........
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:50:07.63 ID:KiLfJhjiO
デパートにとっては厄日じゃないか
支援
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:50:40.14 ID:f5Cr4i3AO
(´・ω・`)「女の子だけに集中しすぎだ。結果、僕の介入を許してしまった」
(;><)「――――――!!」
迂闊だったと言う他ない。
自分が一番注意するべきは、こいつだったのではなかろうか。
なんたってこいつは、ショボン。
『草食系男子』を極めに極めた男。
その二つ名こそ。
(;><)「『草食系兵士』……さすがなんです」
(´・ω・`)「おやおや、年上虐殺魔様から誉められるとはね」
僕の能動的可愛さとは相反する、受動的可愛さを持つ者。
天敵、なのだ。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:50:54.23 ID:NhnyeWLv0
こいつらみんな何歳?ショタ?
支援
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:51:40.67 ID:D5KV/FHm0
/ ,' 3 「……5分経過」
/ ,' 3 「つまらん、何故此方に向かってこんのか」
/ ,' 3 「愛に生まれ愛に死ぬだぁ?これだからゆとりは困るのう…」
/ ,' 3 「…・・・喜びに頭を麻痺させ、全校生徒をヤッたとばかり思っておったが」
/ ,' 3 「軽くこの辺りの死体を目算しただけでも、かなりとり逃しておるようじゃな」
/ ,' 3 「これは失態…だが、狩りの時間が増えたと考えよう」
/ ,' 3 「おそらく校内に散った生き残りのゆとりどもの狩りがスタートじゃ…!ほっほっ」
もう息のして無いブーンの手とツンの手が重なった部分にツバを吐き捨てると
荒巻は歪んだ笑みをたたえながら、校内へと向かう出入り口へ足を向けた。
朝礼、終了
1時間目へ
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:52:42.09 ID:D5KV/FHm0
支援有難う御座いましたノキワミアッーwwwwwww
続いて歩くようですを投下シマスノキワミアッーwwwwwww
はやく、はやく数値化してくれ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:53:23.41 ID:D5KV/FHm0
プロローグ
超繊維のマントを風に翻し、茫洋と続く大地の上を男は歩いていた。
空は一面、どんよりとした灰色の雲。
荒れた大地に吹く風は強く、つられて舞い上がる砂埃に顔をしかめた彼だったけれど、
南から吹いてきた風がむき出しの頬を撫でると、その暖かみに強張った表情をわずかに緩めた。
そしてもうひとつ。男の後ろをトボトボとついてくる小さな影。
ボロボロの、ポンチョにも似た布切れを頭から被ったその影の正体は、
背丈や体の大きさから察するに子供、もしくは女なのだろう。
影は男に引き連れられているというよりはむしろ無理やりついてきているといった風情で、
正面から吹き付ける風を前かがみになってしのぎながら、絶対に離されまいと必死に男の背中に喰らいついていた。
草も木も無い赤茶けた色の大地の上で動くものは、その二人以外に存在しなかった。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:54:00.03 ID:gSgbDe/x0
NG入れてるから荒らしなんぞ見えんわ
支援しえーん!
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:55:04.89 ID:D5KV/FHm0
それから二人はどれくらい歩き続けたのだろう?
いつしか空を覆っていた灰雲は晴れ、乾いた地面には太陽の光が差し込みはじめていた。
地平線の先は空の青に溶けていて、荒野は彩りを取り戻していた。
そしてその青の先に男は、一本の立木を見つけ出す。
「あ、木の実が生ってる!」
嬉しそうな声を上げた後ろの影――女は、頭を覆っていた布を取ると、
前を歩いていた男を追い越し、茶色の髪をたゆらせながら一目散に立木へと駆け出していった。
遅れて男が到着した頃には彼女は枝の上にのぼっていて、たわわに実った赤い実をせっせと胸に集めていた。
その姿を見上げながら男は木陰の下に入り、立木の太い幹に背を預けて瞼を閉じた。
木漏れ日の心地よさに彼がうとうとしていると、その頭の上に何かが落ちてくる。
軽い衝撃に瞼を開くと、赤い木の実が一つ、彼の目の前に転がっていた。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:55:45.55 ID:D5KV/FHm0
「おいしいよ! 食べなよ!」
「いただくお」
頭上から響いた女の明るい声に応えて拾い上げた実を口に含めば、
シャキっとした歯ごたえとともに、甘くみずみずしい果汁が男の口の中に広がった。
それは千と数十年前に食べたリンゴという果物の味と良く似ていて、
それから懐かしいことを思い出したらしい彼は、年甲斐もなく口元を緩めた。
大地と一本の実のなる木。かつての世界の書物の中に、そんな話があったっけ。
禁断の実を食べたアダムとイブが楽園を追放される話。今の僕たちと良く似ている。
それならば、僕がアダムで彼女がイブで、この実を口にした僕たちは楽園を追放されるのだろうか?
そんなはずはないか。だって僕は、とうの昔に楽園を追放されているのだから。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:56:31.13 ID:D5KV/FHm0
第一部 かつての世界と、文明の明日に心血を注いだ天才の話
― 1 ―
八歳で学士を取った。十歳で博士号を取った。
僕はいわゆる、天才と呼ばれる人種だった。
いや、それは正しくない。
正確に言うのなら、天才の中でも最も秀でた天才中の天才だった。
二倍以上歳の離れた天才ばかりの世界の最高学府で、僕は誰よりも優秀だった。
言うまでも無く主席で卒業し、優秀な頭脳ばかりが集められる研究所に入ってすぐに頭角を現した僕。
十代半ばで、世界の主要言語を完璧にマスターした。
十代後半で、当時不可能だと言われていたバルキスの定理の証明を成し遂げ、世界にその名を轟かせた。
二十代前半には、文明の未来を担う急先鋒として天才たちをあごで使い、寒さも暑さも防げる夢の繊維、
一粒で三日間腹が満たされる夢の食料、冷凍睡眠などの基本理論を構築し、様々な発明の基を築いた。
そして二十代も半ばに差し掛かった僕は、それらの実用化を他者へと引継ぎ、
この時代の文明の明日に必要不可欠であったエネルギー問題の解決に動き出すことになる。
矛盾という話がある。
最強の矛と最強の盾。
これがぶつかればどうなるのか、という話だ。
攻めの可愛さを持つ僕と
受けの可愛さを持つショボン。
これはまさしく、矛盾と言えるかも知れない。
しかし、素のままでぶつかるのなら、僕は窮地に追いやられる。
なぜなら、こいつは盾なんて代物じゃない。
僕の矛をも吸収し、糧としてしまう異形の化物だ。
僕の可愛さが作った混乱を利用し
自分の『ひかえめな自己主張』を最大限に発揮しやがった。
(;><)(……まずい)
このままでは、この男に呑まれてしまう――――――
イケメンなのに異形の化物かよ
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:58:34.14 ID:KiLfJhjiO
なんという策士
支援
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:58:55.25 ID:D5KV/FHm0
( ^ω^)「プロジェクトチーフの内藤だお。よろしく頼むお」
川 ゚ -゚)「サブチーフのクーだ。事務統括、その他現場の指揮は私が担当する。
このプロジェクトには人類の未来がかかっているといっても過言ではない。
つまり、君たちの双肩に人類発展の如何がかかっているのだ。
それ故、プロジェクトにかかわる人材は厳選させてもらった。
君たちには精鋭としての自覚をもち、ぜひとも研究に全力を注いでいただきたい。以上」
プロジェクトチームの顔合わせの日。サブチーフのクーが、口下手な僕の言いたいことを代弁してくれた。
自室に戻って「ありがとう」と告げると、
僕と同期の天才である彼女は腰まで伸びた黒髪を揺らしながら、小さく肩をすくめた。
川 ゚ー゚)「演説もどきのセリフを口にするのは疲れるよ。慣れないことはするもんじゃないな」
常に僕の傍らを歩いてきた天才は、小さく弱音を吐いて、笑った。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:59:02.11 ID:HmJf7rxF0
ショボン…恐ろしい子!
支援
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:59:43.90 ID:gSgbDe/x0
なんと言う心理戦
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 20:59:49.37 ID:D5KV/FHm0
プロジェクトチームは行政関係を除けばごく少数の人員で構成されていた。
僕とクー以外のメンバーは天才でもなんでもない凡人の集まり。
僕が頭脳でクーが神経、そして他の凡人たちが手足として実際に動く。
人体の構造を模したチーム構成。だから、頭脳たる天才は僕一人で十分のはずだった。
そこになぜもう一人クーという天才を加えたかというと、理由は単純だ。
優秀だから。
彼女がいなければ、これまでの僕の発見は数年遅れていたことだろう。だからクーを加えた。それだけの話。
特別な感情なんて何もない。事実と過去の功績だけを重視したドライな人事。
そこに感情を持ち込むことはタブーだと、この時の僕は信じていた。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:00:34.72 ID:NhnyeWLv0
レギュラー同士の潰し合いは流石に激しいな
支援
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:01:29.42 ID:D5KV/FHm0
完璧に思われた布陣。
しかし、完璧なものなど存在しないのがこの世の常。
不具合はすぐに生まれた。それも、思っても見ないところから。
( ^ω^)「クー。作業工程がだいぶ遅れているお。どういうことだお?」
プロジェクトがスタートして三ヶ月ほど経ったある日、僕は自室にクーを呼び出した。
まだ三ヶ月しか経っていないというのに、プロジェクトはすでに予定より大幅な遅れをきたしていたからだ。
その件について僕が問いただすと、彼女はいつもどおりの無表情で一言。
川 ゚ -゚)「……すまん。すぐに挽回してみせる」
そう残して僕に背を向けると、彼女はすぐに部屋から立ち去った。
白衣にかかった黒髪が、艶やかに翻っていた。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:02:17.81 ID:f5Cr4i3AO
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川「モヒャイ!!可愛い!!モヒャイヒャイイイン!!」
だが。
( ><)「このまま引き下がる、僕じゃない――――――!!」
(´・ω・`)「ん?」
これが見れるなんて、お前も幸せ者だよ、ショボン。
( ><)「見せてやる――――――」
( 。><)「うわああああん。お姉さんが、僕にかまってくれないんですぅ……」
(´・ω・`)「!!」
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川
(^∵^^∵^^。。。∵∵**川
(【自主規制】**川「モンパッパァアアアアアアンンアッ!!ンアッ!!ンアッ!!アアアアアアン!!」
(;´・ω・`)「ほぅ……やるね」
【泣き堕とし《レイニーデビル》】
――――――『構ってちゃんの狂気《ハートフルバージョン》』。
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:03:06.61 ID:D5KV/FHm0
普段、僕は新エネルギーシステムについての理論を構築するため一人で自室にこもっており、
理論の真偽を確認するための実験等実証作業、いわゆる現場作業はクーと凡人たちに任せていた。
クーに任せていればうまくいくと妄信していた。そのため、現場の様子を一切把握していなかった僕。
しかし、依然としてプロジェクトの進行状況は遅れたまま。
痺れを切らした僕が抜き打ちで現場に赴いたところ、広めの実験室にあったのは、
思い思いに固まった凡人たちのグループが数個と、窓際の席に独りたたずむクーの姿。
無機質な顔で机上に置いたコンピュータのブラウザと向き合う彼女は、まるで機械のように感じられた。
( ^ω^)「なるほど。そういうことかお」
川 ゚ -゚)「……すまん。どうも凡人たちとうまくいかんのだ」
後日、自室に呼び出した彼女がポツリと漏らした。
顔は無表情のままだったけれど、わずかにその肩は落ちていた。
彼女の弁解はそれ以降一言もなかった。
潔さだけは褒められものだが、だからといってそれが何の役にたつ?
( ^ω^)「わかったお。もういいお」
それだけを残して、僕は彼女をすぐに部屋から退出させた。僕の肩も落ちていた。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:03:38.10 ID:gSgbDe/x0
>(【自主規制】**川
とうとうここまできてしまったかwwwwwwwwww
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:04:21.29 ID:D5KV/FHm0
生来のものなのか成長の過程でそうなったのかは定かではないが、
クーは感情を表に出さない人物だった。よく言えばクール。悪く言えば鉄面皮。
彼女深く付き合わない限り、その印象は決して良いものにはならないだろう。
確かに僕は、彼女に人と人との緩衝役を担う適性がなさそうなことにはじめから気づいていた。
僕も人のことを言えるような明るい性格ではなかったが、過去の実績や経験から見るに、
それでも彼女ならうまくやってくれると信じていた。事実、彼女はこれまではうまくやってくれていたのだ。
それがこのざまだ。期待はずれもいいところだった。
( ^ω^)「使えない女だお」
閉じられた扉に向けて呟いて、僕はすぐに打開策を練り始めた。
合間に口に含んだコーヒーの味が、妙に苦々しく感じられた。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:04:33.78 ID:NhnyeWLv0
これは死人が出るな
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:05:03.26 ID:KiLfJhjiO
どんな威力だwwwwww
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:05:06.38 ID:0rlTN1nZO
自主規制ワロタ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:05:21.48 ID:D5KV/FHm0
打開策は日を待たずして見つかった。支持系統にワンクッション入れればよかったのだ。
これまでの支持系統は「僕→クー→凡人たち」となっていた。問題、歯車の歪みはクーと秀才たちの間にある。
それならば、その間にクーとも凡人ともうまくやれる人物を仲介役として挟めばよいのだ。
別にクーをはずしても良かったのだが、口下手な僕の意思を正確に汲んでくれるのはクーだけだったので、
あくまで僕のスポークスマンという形で僕は彼女をチームに残留させることにした。
「もう一度、結果を出して見せろ」 今にして思えば、それは僕なりのクーに対する温情だったのかもしれない。
( ^ω^)「さて、問題はその人物の選定だけど……まあ見つかるだろうお」
天才と凡人は相容れない人種だというのが、当時の僕の持論だった。
凡人は天才に嫉妬し、天才は凡人を見下す。これはどうしようもない自然の摂理だ。
しかし僕ほどの天才はこの世に二人といないが、天才への嫉妬を隠しつつうまく付き合うことが出来て、
それでいて物事を滞りなく運べる優秀な凡人は希少とはいえ見つかるだろうと、僕は楽観的に考えていた。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:05:43.98 ID:noFvZVBw0
支援
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:06:02.13 ID:kz0biWxVO
(((;゜Д゜)))ぼっ僕のペニサスちゃんが
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:06:58.04 ID:f5Cr4i3AO
人は、自分が『他人から求められてる』と感じた時。
えも言われぬような精神的充足感を感じる。
例えば、ファービー。
あんな糞気持ち悪い化物鳥でも、『なでなでして……』と言ってきたらなんか可愛く感じる。
それがもし可愛いおにゃのこであって見ろ。
世の男どもは崩壊し、部屋の窓を突き破り飛んでいくだろう。
僕はそれを――――――能動的に使用できる。
(;><)「ハァ……ハァッ……!!」
ただし、かなりの体力を使用するけどね。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:07:15.89 ID:D5KV/FHm0
( ^ω^)「というわけで、人物を一人よこしてくれお」
( ´∀`)『了解しましたモナ』
行政部に連絡を入れてまもなく、僕の予想に違わずとある人物が派遣されてきた。
騒々しく、部屋の扉をバタンと開けて。
ξ゚ー゚)ξ「よっ! はじめまして! あんたが内藤博士ね? お噂はかねがね耳に入れているわ!」
痩身にスーツのよく似合う、巻いたブロンドの髪が印象的な女性だった。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:08:36.32 ID:D5KV/FHm0
― 2 ―
(;^ω^)「そ、そうだお。まあ座ってくれお」
僕がそう口にしたときには、すでに彼女は応接用のソファにどっかりと腰を下ろしていた。
無礼千万な女。それが彼女に対する第一印象。
( ^ω^)「それで、あっーと、ツンさんかお? 年齢は二十八……」
ξ゚听)ξ「二十五です」
(;^ω^)「お? 資料では二十八歳ってなってるんだけど……」
ξ#゚听)ξ「二十五です! 大体、女性を前にしてその年齢を言うだなんて失礼だとは思わないわけ!?」
(;^ω^)「す、すまんかったお」
ξ゚ー゚)ξ「ふふ。わかればいいのよ」
怒り、笑いと、数秒の間にコロコロと表情を変えていく。やりにくい女だと思った。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:11:16.29 ID:gSgbDe/x0
これは負けフラグ
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:11:35.71 ID:f5Cr4i3AO
(´・ω・`)「やはり君も、AKBの熾烈なモテ競争を生き抜いただけの事はあるね」
(;><)「へへ……ショボンさんが言うと、皮肉にしか聞こえないんです……」
(´・ω・`)「だが負けないよ。年上にしか出せない可愛さ。君に見せつけてやろうか」
(;><)「望むところなんです――――――!!」
(【自主規制ェイヤッホホーォウ!!!!】**川「」
二人は、激しい可愛さの炎に包まれる。
このデパートは、その二人の可愛さに呑まれ炎上し始めた――――――!!
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:11:49.77 ID:D5KV/FHm0
しかし、この奇妙な明るさは使えるかもしれない。
資料によると、難関である行政部のキャリア試験を現役主席で突破。
スポーツの面でも、学生時代にクレー射撃でオリンピック候補にまで上り詰めている。
特にスポーツ経験があるというのは、これから人と人との緩衝役を頼む上でこの上なく魅力的だった。
( ^ω^)「君の役目は以上だけど、出来るかお?」
ξ゚听)ξ「出来るんじゃなくてやってみせるわ! 任せてちょうだい!
それで、そのクーさんって人と会わせてもらえるかしら??」
( ^ω^)「お安い御用だお」
内線でクーを呼び出せば、すぐに彼女は部屋を訪れてくれた。その迅速さに少しだけ彼女を見直した。
慇懃にノックをして入ってきたクーを見るやすぐに、ツンは立ち上がって大声を上げた。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:12:30.83 ID:D5KV/FHm0
ξ゚听)ξ「すごい美人じゃない! おまけに天才なんでしょ?
むかつくわ〜! 嫉妬しちゃうわ〜!」
川;゚ -゚)「む? むぅ……」
ξ゚ー゚)ξ「あはは! 冗談よ冗談! 私はツン! これから仲良くしましょうね!!」
川;゚ -゚)「よ、よろしく……」
初対面で突拍子も無いことを口走るツンにたじろいだのだろう。
普段滅多に感情を表に出さないクーも、あからさまに困惑していた。
それでも、にこりと笑ってクーに手を差し出したツンを見て、その手を恐る恐る握り返したクーを見て、
予感という曖昧なものを信じていなかった僕だけれど、ことがうまく運んでくれる気がした。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:15:19.75 ID:gSgbDe/x0
序盤でこれほどのインフレが―――!!
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:15:36.64 ID:NhnyeWLv0
誰か救急車を呼んでやってくれ
支援
自主規制ェイヤッホホーォウ!!!!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:15:55.44 ID:D5KV/FHm0
実際、彼女がチームに加わってくれたことでプロジェクトは予想以上に円滑に進んでくれるようになった。
ツンは持ち前の明るさですぐにチームになじみ、あのクーとさえも打ち解けてくれていた。
ξ゚ー゚)ξ「はいはーい。次はこれよー。
まーたチーフがややこしい理論を押し付けてきたけど、なんとかうまくこなしてちょうだい!
うまくいったらいった分だけ、私もあんたたちの評価を上げるよう人事局に提言しやすいんだからね!」
何気なく実験室を覗いてみれば、これまでバラバラで思い思いに行動していた凡人たちのグループが、
各々熱心な様子で指示された仕事に取り組んでいた。
ツンは各グループ間をせわしなく動き回り、真剣な顔で論議しあったり、時には笑いを誘ったり。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:17:29.94 ID:f5Cr4i3AO
――――――とある商店街。
( ・∀・)「……あらら、ビロードとショボンのやつ……ツイッターが大変な事になってるな。mixiもか……やっぱ、町中でモテ力を解放したら大変な事になるな」
( ・∀・)「……それは俺も同じか」
JK「キャーモララーさん写メ撮ってー!!」
幼女「かっこいー!!」
おばあちゃん「イケメンだねぇ……ワタシもあと70年若けりゃあ……」
老若男女ならぬ、老若女女がそこには集まっていた。
やれやれ。俺はまだ何もやってないっつーのにこのザマだ。
歩きにくくて仕方ねぇや。
まぁこれが、俺の強みでもある。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:18:26.05 ID:D5KV/FHm0
ξ゚ー゚)ξ「はい。ご注文のデータ、一丁上がりよ。
まだまだバンバン入ってくるからへばらないでよ?」
川 ゚ー゚)「ああ。データの整理、解析は得意分野だ。任せてくれ」
問題のクーも、窓際でなく室内の中のほうに席を陣取り、
凡人たちから渡されるデータ等を黙々と裁いていた。
彼女にも少しは居場所が出来たようで、会話の相手はほとんどツンばかりに見えたけれど、
それでも以前に比べてのびのびと自分の仕事に全力を注げているようだ。
( ^ω^)「これも一種の天才だお」
動き回るツンを見て、僕の部屋を訪れては
現場からの質問、注文を忌憚なく告げていく彼女を見て、僕はしみじみとそう思った。
何より彼女の明るさの恩恵を受けていたのは、ほかならぬ僕自身だったからだ。
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:19:01.38 ID:NhnyeWLv0
流石モララーさん
ろうにゃくにゃんにょも虜だぜ
支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:19:49.68 ID:NhnyeWLv0
間違えた
ろうにゃくにょにょだった
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:21:39.73 ID:D5KV/FHm0
公休日の時の話。
特にすることもなく暇をもてあましていた僕。
休息の大切さについては理解していたのでのんびり頭でも休ませようかと思っていたのだが、
そこに突然クーが訪ねてきて新エネルギーシステムについて議論を持ちかけてくるものだから、
もううんざりしていた。
川 ゚ -゚)「Fateは文学。CLANADは人生。鳥の詩は国歌」
(;^ω^)「あー、はいはい! そうですおね!」
日ごろうっぷんが溜まってるんじゃないかと疑わせるほどに話しまくるクー。
研究熱心なのは結構だし喜ばしいことが、たまの休みくらいゆっくり休ませてほしかった。
しかし静かに目を輝かせて話すクーに帰れとも言えないわけで、僕はほとほと困り果てていた。
そしていい加減クーの話に辟易していた僕に助け舟を出してくれたのが、
ノックもせずに部屋に飛び込んできた彼女だった。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:22:21.70 ID:f5Cr4i3AO
( ・∀・)
これは俺自身も笑った話なのだが
『AKB47でかっこいいと思う人』というアンケートが取られた事があった。
結果は当たり前だが、ぶっちぎりブーンが1位。
大差の2位は俺だった。
しかし、ここからが面白い所。
なら、『ブーンを一番支持している年齢層は?』と聞かれると
用意された円グラフのほとんどが20代だったのだ。
俺は………違う。
円グラフが、綺麗に別れた。
10代も。20代も。30代も。40代も。その上もその上にも。
俺は……全ての女性から平等に支持されていたのだ。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:22:46.70 ID:noFvZVBw0
支援
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:23:51.88 ID:D5KV/FHm0
ξ゚听)ξ「ハロー! 何やってるの?」
川 ゚ -゚)「内藤と新エネルギーシステム理論について話し合っていたところだ。
すまんが席を外してくれんか?」
ξ゚听)ξ「あー、ダメダメ。せっかくの休日に何やってるのよ?
休むときは羽目を外して休む! そうじゃなきゃ脳みそパンクしちゃうわよ?
あんたら天才はただでさえ四六時中考えている人種なんだからなおさらよ。
さあ、いくわよ!」
そう言って僕とクーの手を無理やりつかんだツンは、僕たちを引っ張って部屋の外へと連れて出していく。
ツンに手を引かれ本気で困っている様子のクーをよそに、
「柔らかい手だなぁ」と、僕は場違いな感想を抱いていたり。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:26:14.48 ID:D5KV/FHm0
川;゚ -゚)「お、おい! 手を離せ! どこに行くつもりなんだ!?」
ξ゚ー゚)ξ「研究所内をうろついてたらクレー射撃場見つけちゃってさ!
射撃はストレス発散にうってつけよ? パーッと一発騒ごうよ!」
( ^ω^)「おお! それはいいお!」
川;゚ -゚)「私は銃弾より理論をつめたいんだが……」
ξ゚ー゚)ξ「いいからいいから! レッツゴー!!」
うまいことを言ってしぶとくクーは抵抗したが、
満面の笑みで自分を引っ張っていくツンに折れたのか、射撃場に着くころには何も言わなくなっていた。
広々とした射撃場。すでに銃や的の手配をしていたらしいツンは、
着くとすぐに僕たちへ銃を手渡し、甲高い発砲音を周囲に響かせ始めた。
クレー射撃にはそれなりに心得のあった僕は、数十分腕を慣らした後、
思い切って元オリンピック候補だったツンに挑んでみた。しかし案の定、大差で負けた。
けれどもツンの言ったように気分も頭もすっきりしていた。
例えば何かを成し遂げたときのように、僕の気分は高揚していた。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:26:16.92 ID:f5Cr4i3AO
例えるなら、中学料理。
例えるなら、カレー。
全ての人から受け入れられる。
万人受けのイケメンなのだ、俺は。
そしてついた二つ名が、『スタンダードイケメン』。
そして、それがこのモテ合戦には最大の強みとして働く。
( ・∀・)(誰からも好かれるという事は、逃がす獲物がいねぇって事だ)
例えばここにいるのがビロードだったら?
アイツの魅力は、基本的に年上に抜群だ。
しかし、幼女にはそんなに効き目がないだろう。
俺なら、そんな取りこぼしがない。
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:26:59.87 ID:D5KV/FHm0
ξ゚ー゚)ξ「へへーん! 私の勝ちね! 天才に勝っちゃった! 今夜の晩飯もいただき!」
川 ゚ -゚)「たいしたものだ」
( ^ω^)「本当だお。ぜひとも手ほどき願いたいもんだお」
ξ゚听)ξ「いいわよ? まずあんたは精神的にダメ!
つめが甘いっていうのかな? まるであんたの顔みたい」
(;^ω^)「ちょwwwww顔は関係ないおwwwwwww」
ξ゚ー゚)ξ「あはは! でも筋はいいわよ?
さすがは天才って所かな! まあ、まだまだだけどね!」
川 ゚ -゚)「……」
そう言って笑う彼女の言葉を聞いて、姿を見て、僕は頬が緩んでいくのを止められなかった。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:27:52.20 ID:KiLfJhjiO
なるほど強いな
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:28:53.86 ID:D5KV/FHm0
ツンは平然と人をけなす。例えそれが天才の僕やクーであろうと誰であろうと、
悪いところは悪いと言い切るし、合点のいかないことは納得するまで話をする。
しかしそこに禍根を残さないところが、彼女の素晴らしいところだった。
そして何より、そんな裏表のない彼女だからこそ、
たまに発する賛辞の言葉には真実性が込められていて、その言葉が聞きたいがため、
クレー射撃にもプロジェクトの使命たる新エネルギーシステムの開発にも、
僕はこれまでないほどに没頭することが出来た。
ξ;゚听)ξ「顔は饅頭みたいなのに、あんた本当に天才なのね。こんな理論、私じゃ思い付きもしないわ」
( ^ω^)「おっおっお。それほどでも無いお」
ξ゚ー゚)ξ「それほどでもあるわよ。ホント、たいしたもんだわ」
天才天才ともてはやされ、周囲からのありていな薄っぺらい賛辞の言葉ばかりを浴び続けてきた僕にとって、
ツンの毒舌も、笑って放つ褒め言葉も、何もかもが新鮮だった。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:29:45.56 ID:f5Cr4i3AO
( ・∀・)(そして、ブーンにも勝てる……)
荒巻社長は『モテろ』と言った。
その選別法なら、人を集めまくれる自分は最強。
ブーンすら、越えられない。
荒巻社長に、見返してやろう。
( ・∀・)「最強は俺だってな……」
女ども「キャー!!!モララーさんが遠い目で独り言呟いてるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:30:42.29 ID:D5KV/FHm0
人類の明日のため。
そんな取ってつけたような大義名分のためでなく、
ツンに褒められたいから、思いっきり笑う彼女の笑顔を見たいから、だから研究に没頭するのだという経験は、
あまりにも単純な動機付けではあるけれど、しかしだからこそ人は動けるのだということを僕に教えてくれた。
感情が人の大きな原動力となる。当たり前だからこそ中々気づくことのできなかった大きな発見。
ツンが僕のそばにいたのは、僕の人生の中のほんの一瞬に過ぎないわずかな時間。
けれども彼女が僕の人生に与えた影響は、ほかのどんなものよりも多大だった。
ツンと会うだけで楽しかった。心が躍った。
ツンと話がしたいがために、クーを介して伝えるべき事項をわざわざ直接ツンに伝えたことも多々あった。
今にして思えば、多分僕はツンに好意を抱いていたのだろう。性的な意味で。
しかし幼い頃から勉強一筋でほかのものに見向きもしなかった僕は、
そんな愛だの恋だのといった定義づけできないあいまいな感情に耐性を持っていなかった。
結局、そのときの僕はツンに対する特別な感情に気づくこともそれを彼女に告げることもできないままで、
まるで小学生の恋愛ごっこのような日々は着々と流れていった。
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:30:46.70 ID:f5Cr4i3AO
( ^ω^)「誰が最強だって?」
( ・∀・)「」
え?
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:33:19.50 ID:D5KV/FHm0
やがて、次世代のエネルギーシステム理論が僕により構築される。
この理論の稼動基地一基で原発数個分のエネルギーを一挙にまかなえる。
申し分ない出来だった。
実験による実証工程もまもなくクリアし、すぐにでも開発に着手できる段階になった。
しかし、その内容を詳しくは話せない。
――いや、話したくない。
なぜなら僕のこの理論こそが、文明を土に還すきっかけとなったのだから。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:33:21.46 ID:HmJf7rxF0
潰すべきは二番手か支援
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:34:45.03 ID:D5KV/FHm0
― 3 ―
世の中、苦労が報われるようには出来ていない。報われる苦労などむしろ希少だといって差し支えない。
理論の完成を行政部に報告し終え、晴れ晴れとした気分に浸っていた僕のもとへ、残念な知らせは容赦なく届く。
(;´∀`)『内藤博士。大変申し訳にくいのですが、あなたの提唱してくださった
新エネルギーシステム理論の無期限凍結が幹部会議で決定しましたモナ……』
( ω )「……了解したお」
ご丁寧にも極秘回線で告げてくれた行政部の役人にそう残して、僕は回線を切った。
大きく深呼吸をして、沈んでいく気分を落ち着けた。
しかし傍らにいたクーは、珍しく憤りを前面に押し出して叫ぶ。
川#゚ -゚)「上は何を考えているんだ! この理論を凍結して何の得になる!?」
( ^ω^)「……まあ、今の世界情勢を考えればしょうがないことだお」
激昂するクーをなだめた。いや、きっと僕は、彼女を通じて自分自身をなだめていたのだろう。
本音を言うとガックリと肩が落ちる思いだったけれど、「仕方の無いことだ」と、表情だけは繕って見せた。
熱い展開だなwww
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:36:01.73 ID:f5Cr4i3AO
( ・∀・)
( ^ω^)「こんにちわ、モララーさん」
( ・∀・)
(;・∀・)
嫌な汗がぶわりと吹き出る。
余りのオーラに、2歩ほど後退りをしてしまう。
女1「エッ!!ブーンくん!?」
女2「嘘!?ブーンくんだわああああああああ!!!」
女3「マオバァアアアアアア!!!!」
現れて、10秒。
その魅力で早くも女を気絶させにかかっているその男。
誰もが認めざるをえない、その男。
(;・∀・)(三次元世界の限界値……『王者』とまで呼ばれた――――――)
( ^ω^)「ブーンですみなさん。こんにちわ」
女「ホッヒィィィィィィィィィィィィィィ!!!」
挨拶だけで、この威力。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:36:15.52 ID:m8K7sT+Ji
作者できれば投下後過去作を教えてくれー
C
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:36:50.38 ID:D5KV/FHm0
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:37:32.36 ID:D5KV/FHm0
>>139 そうやってまた有名作者を増やす気か?
なあ。
おい。
また同じことを繰り返すのか?おいコラ?
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:37:50.05 ID:noFvZVBw0
支援
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:37:57.97 ID:KiLfJhjiO
流石はナンバーワンだ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:38:13.58 ID:D5KV/FHm0
>>139 死ねクズ。死ねクズ。死ねクズ。死ねクズ。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:41:24.86 ID:f5Cr4i3AO
(;・∀・)「な、なんのようだよ……こんな町中で」
( ^ω^)「いやぁ、たまたま通っただけですよ。奇遇だなぁ」
女「モララーくんとブーンくんってかなり仲よさそう!!やばい!!このツーショットヤバァアアアアアアアアヒィヒヒィ!!」
( ^ω^)「そうなんです。めちゃくちゃ仲いいですよ☆」
がし、と。
自分の肩にブーンの手が回される。
モララーには、それが斬頭台のギロチンに思えて仕方なかった。
(;・∀・)「……」
女1「ギャアアアアアア肩組んでる!!二人で肩組んでるゥウウウウウウ!!!」
女2「いいの!?私死ななくていいの!?私同じ世界に存在してていいのオオオオオオ!!!?」
( ω )「まぁホントは、あんたが一番嫌いだから真っ先に潰しにきたわけだけどね」
(;・∀・)
耳元に伝わる小声が、純粋に怖かった。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:42:12.13 ID:NhnyeWLv0
見た瞬間発狂レベルなんてやはり他メンバーより頭一つ抜けてるな
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:44:12.06 ID:I4YVn7Bf0
顔に硫酸でもかければいいよね
そうすりゃ楽勝よ
流石No.1...
ギロチンwwww
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:44:19.23 ID:oyItuUEHO
最初のネコかぶり何だったんだよwwww
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:45:06.13 ID:D5KV/FHm0
>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
>51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100
>101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,142,143,144,145,146,147,148,149,150
>151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196,197,198,199,200
>201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249,250
>251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299,300
>301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350
>351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371,372,373,374,375,376,377,378,379,380,381,382,383,384,385,386,387,388,389,390,391,392,393,394,395,396,397,398,399,400
>401,402,403,404,405,406,407,408,409,410,411,412,413,414,415,416,417,418,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,433,434,435,436,437,438,439,440,441,442,443,444,445,446,447,448,449,450
>451,452,453,454,455,456,457,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479,480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,500
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:45:38.40 ID:I4YVn7Bf0
そんなことも思いつかない登場人物と作者はバカ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:45:54.07 ID:D5KV/FHm0
>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
>51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100
>101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,142,143,144,145,146,147,148,149,150
>151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196,197,198,199,200
>201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249,250
>251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299,300
>301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350
>351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371,372,373,374,375,376,377,378,379,380,381,382,383,384,385,386,387,388,389,390,391,392,393,394,395,396,397,398,399,400
>401,402,403,404,405,406,407,408,409,410,411,412,413,414,415,416,417,418,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,433,434,435,436,437,438,439,440,441,442,443,444,445,446,447,448,449,450
>451,452,453,454,455,456,457,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479,480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,500
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:46:38.42 ID:D5KV/FHm0
>1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50
>51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80,81,82,83,84,85,86,87,88,89,90,91,92,93,94,95,96,97,98,99,100
>101,102,103,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127,128,129,130,131,132,133,134,135,136,137,138,139,140,141,142,143,144,145,146,147,148,149,150
>151,152,153,154,155,156,157,158,159,160,161,162,163,164,165,166,167,168,169,170,171,172,173,174,175,176,177,178,179,180,181,182,183,184,185,186,187,188,189,190,191,192,193,194,195,196,197,198,199,200
>201,202,203,204,205,206,207,208,209,210,211,212,213,214,215,216,217,218,219,220,221,222,223,224,225,226,227,228,229,230,231,232,233,234,235,236,237,238,239,240,241,242,243,244,245,246,247,248,249,250
>251,252,253,254,255,256,257,258,259,260,261,262,263,264,265,266,267,268,269,270,271,272,273,274,275,276,277,278,279,280,281,282,283,284,285,286,287,288,289,290,291,292,293,294,295,296,297,298,299,300
>301,302,303,304,305,306,307,308,309,310,311,312,313,314,315,316,317,318,319,320,321,322,323,324,325,326,327,328,329,330,331,332,333,334,335,336,337,338,339,340,341,342,343,344,345,346,347,348,349,350
>351,352,353,354,355,356,357,358,359,360,361,362,363,364,365,366,367,368,369,370,371,372,373,374,375,376,377,378,379,380,381,382,383,384,385,386,387,388,389,390,391,392,393,394,395,396,397,398,399,400
>401,402,403,404,405,406,407,408,409,410,411,412,413,414,415,416,417,418,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,433,434,435,436,437,438,439,440,441,442,443,444,445,446,447,448,449,450
>451,452,453,454,455,456,457,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479,480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,500
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:47:00.25 ID:f5Cr4i3AO
(;・∀・)「……」
だが……負けない。
(;・∀・)「へっ。お前も偉くなったもんだな、ブーンよ……そんなに俺に御執心とはね」
( ^ω^)「強がりは見苦しいお。まぁ、僕のこの魅力を目の当たりにしてその軽口が出るならまだ良い方だけどね」
( ・∀・)「でもな。ブーン」
( ^ω^)「お?」
( ・∀・)「お前の魅力は、ただのでかい一発なんだ」
( ^ω^)
( ・∀・)「ライフル……いや、黄金銃ってとこかな?」
( ・∀・)「でも俺は………違う。選り好みされない俺は………言わばショットガンだ」
( ・∀・)「そこでブーン、問題だ。」
「一発で多くの人間を殺せるのは、どっちでしょうか?」
( ^ω^)「……」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:50:59.85 ID:f5Cr4i3AO
(;・∀・)「わかるか?ブーン」
(;・∀・)「お前がどれだけモテようが、俺には勝てないんだよ」
(;・∀・)「実際見てみろ。例えば、あの端っこのおばあちゃん」
おばあちゃん「ああ…金つば買って帰らないとね…それと入れ歯の替えも……」
( ^ω^)
(;・∀・)「俺にはなびくおばあちゃんも、お前にゃなびかない」
( ^ω^)「……ふぅん」
( ^ω^)「あがいたね、モララーさん」
( ・∀・)
――――――さぁ、どう出るブーン。
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:51:11.04 ID:8C2sbdS3O
しえしえ
そんなもん、ロケラン級のブーンさんに決まってる……
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:52:55.03 ID:PcK835Xsi
モララーのかませ臭がすごい
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:55:02.48 ID:f5Cr4i3AO
( ^ω^)「面白い見解だお。モララーさんがショットガン……ね」
( ^ω^)「で」
( ^ω^)「だから何?」
(;・∀・)「――――――!?」
王者が、動く。
( ^ω^)
おばあちゃんに向かって。
(;・∀・)
そして。
( ^ω^)「なぁおばあちゃん」
( ^ω^)「介護してやろうか」
おばあちゃん「……?」
( ^ω^)「この俺が、介護、してやろうか」
(;・∀・)
――――――地鳴りがした、気がした。
これが「王道な邪道バトル」ってやつか……
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:56:47.37 ID:oyItuUEHO
夜の介護か……
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:58:06.64 ID:f5Cr4i3AO
( ^ω^)
おばあちゃん「オビバッフォオオオオオオオオ!!」
おばあちゃんが叫ぶ。
叫んだ表紙に、入れ歯が飛んだ。
高く、高く。
( ^ω^)「他のおばあちゃんも……」
( ^ω^)「まとめて俺が……老人ホームになってやろうか?」
おばあちゃん2「ポヒィーーーーーーーーアアアアアア!!!!」
おばあちゃん3「スッポワーーーーーーーーッッッッン!!!!」
2つ。
3つと。
入れ歯が次々と宙を舞う。
(;・∀・)
モララーすらもが黙り込む、凄惨な光景だった。
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:59:11.35 ID:KiLfJhjiO
圧倒的すぎるッ……!
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 21:59:49.22 ID:Ur3jkdtgO
まさに地獄絵図
支援
逆に見てみたいわこのイケメンども
格が違うな
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:01:08.87 ID:xCq+GjZF0
人間老人ホーム ブーン
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:01:51.49 ID:f5Cr4i3AO
そこにいたおばあちゃん達の入れ歯の雨が降る。
おばあちゃん達は興奮しボルケーノ!ボルケーノ!になり
老人とは思えないような活気づいたコサックダンスで暴れちらしながら叫んでいた。
( ^ω^)「……どう、モララーさん」
( ^ω^)「あなたには、これが出来るかお?」
(;・∀・)「…なん、で……!!」
( ^ω^)「まだわかんないのかお?」
(;・∀・)
( ^ω^)「僕が一番モテるのは20代。そう思ってたんだろうが……」
( ^ω^)「そんなの、僕のさじ加減一つだ」
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:02:41.68 ID:nGNfCvTc0
三次元の限界って何人なんだろうな
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:04:37.65 ID:x+JVx1leO
無敵じゃねえか
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:04:50.73 ID:w7nlFGasO
く、クレイジーだ…
支援
この光景は「触れただけでいかせる」能力を思い出すな
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:05:33.30 ID:f5Cr4i3AO
(;・∀・)「――――――」
( ^ω^)「モテようと思えばこんなおばあちゃんだって、胎児にだってモテれる」
( ^ω^)「僕が王者と呼ばれてる所以が、わかってないのかお?」
( ^ω^)「最強だからこその、僕だ」
( ・∀・)
( ^ω^)「ショットガン?ハッ笑わせんなよ」
( ^ω^)「たかだか銃一本で、核爆弾に勝てるとでも?」
( ∀ )
自分の全てを否定された気がした。
自分の強みだと思っていた部分が。
自分の凄みだと思っていた部分が。
完璧に崩れさる音が聞こえてきた。
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:09:23.47 ID:f5Cr4i3AO
ああ。
普通だな。
( ∀ )
『スタンダードイケメン』。
かっこよさの、基準値。
そんな程度の自分が
『王者』に勝てるわけがなかったのだ。
女一同「やっぱりブーン君の方がカッコイイバッマィショオオオオオオオオオウウ!!ブーン君についていくゥウウウウウウ!!!」
( ^ω^)「ばいばい、モララーさん」
( ∀ )
「……俺って、なんだったんだろう」
モララーはただその場に膝をつき、頭を垂れる他なかった。
第2話、終わり。
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:09:40.86 ID:0rlTN1nZO
イケメンすぎるわ
ブーンTUEEEEEEEEEE!
乙でした
背筋が凍った このモララーは再起できるのか……
乙、これは面白い
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:12:25.67 ID:f5Cr4i3AO
イケメンの皆様方、支援ありがとうございました。
何か質問などありますでしょうか?
イケメンの方にのみお答えします。
乙カレー
あらチーの2作目はどうするんだい?
誤爆した
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:15:34.67 ID:kz0biWxVO
乙!
俺普通で良かった
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:16:30.35 ID:f5Cr4i3AO
>>180 正直、迷ってるところです。
最終話があんな事になっちゃった手前、なかなか自信が持てずプロット放置状態で。
やる気と自信が出たらちゃんと書きます。
乙
モララーがガシャガクしちまった
誤爆を誤爆した
>>183 やっぱりあらチーの人だったのか。違ったら頭がおかしくなって死ぬところだった
あまり気負わず頑張って欲しい
ールじゃないの
乙
このブーンを止められる者がいるのか…?
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:20:18.62 ID:D5KV/FHm0
アラチーの作者も晴れて有名作者ですね
これで心置きなく叩けるぜ
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:20:56.51 ID:f5Cr4i3AO
乙
ブーンが負けるところが想像できない てか顔が想像できない
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:31:21.65 ID:qygi6wkI0
乙です
やっぱりあらちーの人でしたか
避難所管理人の言うとおりでしたね
面白い次回も楽しみだ
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:42:44.59 ID:q7R+qEaWP
あらゆるチートは糞だったけど、これはまあまあだな
気持ち悪いゆとりを増やした罪は重いがな
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:43:01.96 ID:x+JVx1leO
乙
そういえばあらチーて最後の方どうなったの?
途中で見るのやめちゃったから
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:43:15.42 ID:NhnyeWLv0
おもしろかった
他メンバーも期待してる
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 22:47:11.97 ID:X00lOA5nO
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:00:42.18 ID:NtKrduUDO
よむほ
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:08:50.42 ID:XsXDj9s50
乙乙、面白かったwwwwww
イケメンなんているわけない
おつ
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:20:01.66 ID:f5Cr4i3AO
うわわ、2話目にしてもう忘れてた!
現在のモテランキングトップ3……
( ^ω^):1889モテモテ
(´・ω・`):547モテモテ
( ><):526モテモテ
※1モテモテがだいたい5、6人の女の子から「当ててんのよ」と言われたことがあるレベル
ブーンが10389.5人から当ててんのよといわれるレベル?
視界に入るだけで発狂させるほどなのに少なすぎじゃね?
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:29:30.76 ID:f5Cr4i3AO
>>203 この闘いが始まってからのモテ度を換算しています。
ちなみに10モテモテでバレンタインデーのチョコを数える単位が個ではなくkgになるレベルだとお考え下さい。
ランキング圧倒的じゃないか・・・
地球がブーンに惚れそうなレベル
とりあえず、好きなあの娘に振り向いてほしい俺は0.1モテモテだけあればいい
0.2モテモテの奴がその あの娘を狙っていたとしたら?
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/03(木) 23:52:41.67 ID:O/E9oiN90
ブーンに勝てる気がしない
乙
個人的にはブーンに頑張ってもらいたい所
次回も楽しみにしてるよ
わずか数レスでここまで引き付ける技術はすげぇなぁ
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:24:13.81 ID:m8F2AmmLO
何かが狂ってるwwwwww
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:36:06.19 ID:yQQNQ+h00
女の反応がワンパ
作者の底の浅さが伺える
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 00:51:27.63 ID:Bmvq7/6CO
よむほ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/04(金) 01:10:19.25 ID:DlV9wf2EO
乙!
今回も面白かったよ!!
いや、他にも色々な女の反応というものがあるだろう
たとえば我慢しきれず公衆の面前で自慰行為に耽ってしまうとかな
そこまでぶっ飛んだ反応を書いたらドン引きされるだろ?
だからあえてそういうやばそうなのは書いてないんだよ、たぶん