( ^ω^)ブーンが拗らせた童貞を武器に戦うようです

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61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
 アルタイムもカルリナも討ち取れなかった。
 せめてどちらかは、と思っていたが、上手く躱されてしまった。

 やはり、二人とも戦は上手かった。
 いや、正確に言えば、二人が揃って初めて戦が上手くなるのだろう。
 それほどにあの二人のコンビネーションは絶妙だ。

 だが、不思議と悪い気はしなかった。
 強い相手と戦えるのは、やはり嬉しいものなのだ。
 軍人としてではなく、武人としての感情が、そう思わせる。

 また戦えるときを、心待ちにさせてくれる。

( <●><●>)「ラウンジが反転してくることも考えて、警戒を怠らないようにしましょう」

( ФωФ)「了解であります」

 馬が無理をしない程度の速度で、シャッフル城へ戻った。
 いつの間にか夜が近づいていた。



――フェイト城――

 夜の帳が下りていた。
 プギャーやビロードの表情は、辛うじて掴める程度だ。
 しかし、先ほどよりも声はよく通る、と感じた。

( ^Д^)「天才と謳われたモララー中将ともあろうお方が、無様なもんだなぁ?
      人質を取られて呆然と立ち尽くすしかできねーなんてよ」