( ^ω^)ブーンが拗らせた童貞を武器に戦うようです

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60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
 アルタイムの言葉を、背中で受けた。
 ここは、退却するより他ない。

 やはり、ラウンジは手強かった。
 もっと兵数がいればまた話は違っただろうが、この数ではいかにも厳しい。
 ラウンジが背後に数万の兵を残しているのも手痛かった。

 大回りに反転して、シャッフル城への道を辿った。
 ラウンジからの追っ手は、ない。
 当然だった。追撃する余裕などあるはずがない。

 ロマネスクも状況を見て敵陣から離脱してくれたようだ。
 損害はあまりないように見えた。

( <●><●>)「及びませんでしたね」

( ФωФ)「致し方ないことと存じまする」

 伏兵を仕掛けていたとは言え、やはりカルリナに策を見破られたのが痛かった。
 城内に誘い込めていれば、全滅させることも可能だったはずだ。
 しかし結果的には、失敗に終わってしまった。

 敵兵はかなり多く討ち取った。
 被害は数千に及んでいるだろう。
 それに対するヴィップ軍の損害は、微々たるもの。

 戦として見れば、大勝利だった。
 互いの損害数にかなりの差が出たのだ。
 しかし、当初の目的を果たせなかった、というのがやはり、悔いとして残る。