( ^ω^)ブーンが拗らせた童貞を武器に戦うようです
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:49:01.78 ID:ksofmOJX0
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:53:45.07 ID:ksofmOJX0
上、 /⌒ヽ, ,/⌒丶、 ,エ
`,ヾ / ,;;iiiiiiiiiii;、 \ _ノソ´
iキ / ,;;´ ;lllllllllllllii、 \ iF
iキ' ,;´ ,;;llllllllllllllllllllii、 ナf
!キ、._ ,=ゞiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii!! __fサヘ.
/ `ヾ=;三ミミミミヾ仄彡彡ミミヾ=`´ 'i、
i' ,._Ξミミミミミヾ巛彡////iii_ |
| ;if≡|ヾヾヾミミミミヾヾ、//巛iiリ≡キi |
| if! |l lヾヾシヾミミミ川|ii//三iリ `キi |
| ,if ,f=|l l lヾリリリリリ川川|爪ミミiリ=t、キi |
| ;iナ,サ |l l l リリ川川川川|爪ミミiiリ キi キi |
| iナ ;サ |l l リリリリ川川川川l爪ミミilリ キi キi |
| iサ ;サ, |リ リリ川川川川川l爪ミミiリ ,キi キi |
| iサ ;サ, | リ彡彡川川川川|爪ミミiリ ,キi :キ、 |
,i厂 iサ, |彡彡彡彡ノ|川川|爪ミミリ ,キi `ヘ、
,√ ;サ, |彡彡彡彡ノ川川|ゞミミミリ ,キi `ヾ
´ ;サ, |彡彡彡彡川川リゞミミリ ,キi
;サ, |彡彡彡彡リリリミミミシ ,キi
,;#, |彡彡ノリリリリミミミシ ,キi
;メ'´ !彡ノリリリリリゞミミシ `ヘ、
;メ ヾリリリリノ巛ゞシ `ヘ、
;メ ``十≡=十´ `ヘ、
ノ ゞ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:54:08.74 ID:3xbJLPwA0
( ^ω^)「ふぅ……。もう朝かお」
男は開放した窓から新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込み、澱みない清涼さを全身で味わう。
彼、内藤ホライゾンの朝は早い。
東雲の空を見ながら紅茶を飲む。それが何物にも変えがたい彼の大切なひと時だ。
鼻腔を擽るベルガモットの香りがゆっくりと頭を覚醒させていく。
( ^ω^)「そろそろ徹夜もキツくなってきたおね……」
内藤は目を細めて、そう呟いた。
彼は今年の1月で30歳を迎えた。徹夜は体に響く年頃だ。自覚もある。
肉体的ピークを過ぎた彼の体を、朝陽が緋色に染めていく。
( ^ω^)「だが、それでもやはり……」
しかし、内藤には心に決めていることがある。
それは経験に基づく絶対則。これまでの己の人生において、確かな価値を見出した不動の理。
( ^ω^)+「オナニーは、徹夜明け方に限る……!!」
力強く断言する彼のシルエットには、マサイ族も羨むほどの牙がそそり立っていた。
下半身は当然全裸である。まさに剥き出しの牙。それでいて彼は、オブラートにパオする紳士さを忘れてはいない。
(*゜ω゜)「んほおおおおおおおっっ!!!マミさんシュッシュwwwwwwww」
左手による確かな力強いスライド、そして右手は添えるだけ。
内藤は包茎だが、基本に忠実な男でもあった。
そう、お気づきの通り彼は童貞である。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:54:54.08 ID:3xbJLPwA0
(*^ω^)「見られる快感wwwwwプライスレスwwwwww」
湯気立つ何がしかをダイナミックに屋外に放ち、朝もやを更にモヤらせた内藤。
だが彼のジョニーは、ふたりえっち風に例えれば親指、即ち10代の反り返りを保っている。
年齢を感じさせない男、内藤ホライゾン。童貞。30歳。
彼は屋外の大極拳若奥様達に軽蔑の視線を向けられ、再びリビドーの昂ぶりを感じていた。
このように、およそ童貞としか形容しようのない彼。
彼が爽やかに朝を迎えられたのにはワケがある。
(;^ω^)「しっかし4日ぶち抜きの取り溜めアニメマラソンは応えるおね」
そう、彼は連日の取り溜めアニメマラソンを完走したのだ。
溜めていたものをぶちまける快感は何物にも換えがたい。
憤怒、排泄、そして自慰。これら活動には脳内麻薬も絡む本能的欲求だ。セックス?なにそれ?おいしいの?
もちろん、本来ならばリアルタイムで鑑賞して実況スレで犯ずきん等仲間達と戯れたいところだが、残念ながら彼にも生活がある。
すなわち労働による時間拘束だ。
( ´ω`)「でも明日からまたバイトだなんて、死にたくなるお……」
ハイパー賢者タイム。
自己解放後、誰しもに訪れる静寂の刻に内藤は現実に引き戻される。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:54:59.01 ID:ksofmOJX0
第一部 かつての世界と、文明の明日に心血を注いだ天才の話
― 1 ―
八歳で学士を取った。十歳で博士号を取った。
僕はいわゆる、天才と呼ばれる人種だった。
いや、それは正しくない。
正確に言うのなら、天才の中でも最も秀でた天才中の天才だった。
二倍以上歳の離れた天才ばかりの世界の最高学府で、僕は誰よりも優秀だった。
言うまでも無く主席で卒業し、優秀な頭脳ばかりが集められる研究所に入ってすぐに頭角を現した僕。
十代半ばで、世界の主要言語を完璧にマスターした。
十代後半で、当時不可能だと言われていたバルキスの定理の証明を成し遂げ、世界にその名を轟かせた。
二十代前半には、文明の未来を担う急先鋒として天才たちをあごで使い、寒さも暑さも防げる夢の繊維、
一粒で三日間腹が満たされる夢の食料、冷凍睡眠などの基本理論を構築し、様々な発明の基を築いた。
そして二十代も半ばに差し掛かった僕は、それらの実用化を他者へと引継ぎ、
この時代の文明の明日に必要不可欠であったエネルギー問題の解決に動き出すことになる。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:55:40.51 ID:oQ8U3cGRO
こういうのこそブーン系。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:55:40.63 ID:ksofmOJX0
( ^ω^)「プロジェクトチーフの内藤だお。よろしく頼むお」
川 ゚ -゚)「サブチーフのクーだ。事務統括、その他現場の指揮は私が担当する。
このプロジェクトには人類の未来がかかっているといっても過言ではない。
つまり、君たちの双肩に人類発展の如何がかかっているのだ。
それ故、プロジェクトにかかわる人材は厳選させてもらった。
君たちには精鋭としての自覚をもち、ぜひとも研究に全力を注いでいただきたい。以上」
プロジェクトチームの顔合わせの日。サブチーフのクーが、口下手な僕の言いたいことを代弁してくれた。
自室に戻って「ありがとう」と告げると、
僕と同期の天才
である彼女は腰まで伸びた( ^ω^)「プロジェクトチーフの内藤だお。よろしく頼むお」
川 ゚ -゚)「サブチーフのクーだ。事務統括、その他現場の指揮は私が担当する。
このプロジェクトには人類の未来がかかっているといっても過言ではない。
つまり、君たちの双肩に人類発展の如何がかかっているのだ。
それ故、プロジェクトにかかわる人材は厳選させてもらった。
君たちには精鋭としての自覚をもち、ぜひとも研究に全力を注いでいただきたい。以上」
プロジェクトチームの顔合わせの日。サブチーフのクーが、口下手な僕の言いたいことを代弁してくれた。
自室に戻って「ありがとう」と告げると、
僕と同期の天才である彼女は腰まで伸びた黒髪を揺らしながら、小さく肩をすくめた。
川 ゚ー゚)「演説もどきのセリフを口にするのは疲れるよ。慣れないことはするもんじゃないな」
常に僕の傍らを歩いてきた天才は、小さく弱音を吐いて、笑った。黒髪を揺らしながら、小さく肩をすくめた。
川 ゚ー゚)「演説もどきのセリフを口にするのは疲れるよ。慣れないことはするもんじゃないな」
常に僕の傍らを歩いてきた天才は、小さく弱音を吐いて、笑った。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:55:48.77 ID:3xbJLPwA0
高校卒業後、内藤は深夜のコンビニバイトを3日行い、4日休む生活を続けていた。
やがて年を経るとともに、定職に就こうともしない彼はバイト先でも浮いた存在となっていった。
そしてそれは、中学の知人が社員として指導に来たとき確実なものとなる。
『よう内藤……、え?お前、まだバイトなんてしてんの?マジウケるwwwww』
( うω;)「もう、バイトやめようかお……」
棘のある言葉は確かに彼の心に刺さり、膿を生じさせていた。
そもそも内藤は労働が嫌いだ。憎んでいると言っても過言ではない。
時計の針に操られるのも、人に指示されホウレンソウを強要されるのも大嫌いだ。
可能ならばニートという甘い果実をむさぼりたいと常日頃から思っている。
だが、そうできない理由が彼にはある。パトロンがいないのだ。
そんな中で一番自分に適したライフスタイル。それが人間関係の希薄な深夜のコンビニバイトだった。
落ち込む内藤の素足を、不意にフサフサとした感触が包みこむ。
猫「にゃー」
( ^ω^)「ヌコたん、お前も起きたのかお?じゃあ一緒にご飯にするお!」
飼い主が落ち込んでいることを察知したのか、食事に夢中だった猫が金色のシッポを揺らして内藤に刷り寄ってきたのだ。
現実で唯一匹、内藤を好いてくれる何よりも大切な生物。それがこの猫である。
猫と内藤は物心ついた時から共にいる。
成長して孤児院を出た後も、彼が引き取りつれてきたのだ。
まさに気心の知れた仲。家族と言ってもいい存在だった。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:56:30.22 ID:3xbJLPwA0
厚く切った食パンにケチャップを塗り、トマトスライスを載せチーズをまぶしてトーストする。
こんがり焼けたらオリーブ油とバジルを載せれば、内藤の18番ピザトーストの完成だ。
テーブルに着く際に、猫にはおかわりとしてとっておきのぺティグリーを与えた。
( ^ω^)「おっおっおwww独りじゃないごはんは楽しいおねwwww」
猫「にゃー!」
しかし食欲だけでは気分は晴れない。
そんな彼の元にも救いの天使が訪れる。
( ^ω^)つ◎「こーゆーときは夏帆のDVDだおん!!」テーレッテレー!!
それがご存知、夏帆である。
( ^ω^)「夏帆たんwwwww携帯刑事のロリ夏帆たんかわいいよシュッシュwwwwww」
内藤は、チャイドルの頃から夏帆がお気に入りだった。
喉元過ぎれば暑さを忘れる。ちんこを擦れば嫌なこと忘れる。
それも内藤の身に着けた経験則だ。
猫「にゃにゃーん!あそぼにゃーん!」
( ^ω^)「ヌコたん、ブーンはこれからお取り込みだからあっち行っててお」
猫「にゃー……」
内藤は、時として現実よりも象徴を優先できるフレキシブルな男でもあった。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:57:14.00 ID:3xbJLPwA0
(0゚ ^ω^)「ふぅ……。光陰矢のごとし!」ツヤツヤテカテカ
流石は『俺の陰膿は宇宙だ!』と豪語する内藤である。
一度ことにふけるとあっという間に時間がキンクリ。
例えるならば―――― 『オナネタを探していたと思ったらいつのまにか人生が終わっていた』 な…何を言っているか(ry。
そんな経験が誰しもあるだろう。
( ^ω^)そ「おおう。12時!」
(*^ω^)「今日はいいともに夏帆が出るお!ボイン夏帆も見るお!」
確かに夏帆の劣化は否めない。だがよく見て欲しい。
あの鼻はそれはそれで実に愛らしいではないか。そう思わないとやってられないではないか。
(*^ω^)「テレビつけるお!」
呆れ顔の猫の頭を撫でつつ退屈な午後を貪ろうとする内藤。
いつも通りの変哲のない時間。
しかし、
(軽部;´∀`) 「速報です!」
静かな日常は、
(;゚ω゚)「こ、これはいったい……」
いつも唐突に壊されるのだ。
(軽部;´∀`) 「先日からお伝えしている三十路童貞異能者事件ですが、彼らが混乱に乗じて政府に襲撃をかけています!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:57:53.06 ID:bESufzwh0
支援
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:57:57.57 ID:3xbJLPwA0
( ^ω^)は拗らせた童貞を武器に戦うようです
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:58:47.41 ID:ksofmOJX0
★☆★これがブーン系有名作者だ!★☆★
オムライス
現在ナギと付き合い毎日セックスを楽しんでるのは有名
ナギ以前にもかなりの人数と性交渉している
メンへラビッチでネット上では女王様を気取っている
見た目は悔しいがかわいい
ナギ
オムのまんこをゲットしたブーン系を見捨てた元まとめ
現在連載中の現行もあるが
最早ブーン系は眼中になくオムとのセックスばかりしている
めろん
ブーン系がここまで衰退したのはこいつのせい
馴れ合い厨の極み
名前を利用し取り巻きを作りスカイプで王様を気取っていた
三国志などの祭を企画し女が多い絵師に近づき取り巻きたちとオフをくりかえしセックスをしまくっていた
本人曰わくセックスの為にブーン系を書きまとめをしていたらしい
現在はブーン系オフを通じ芸と知り合い男に目覚めホモセックスばかりしている
ブーン芸
ブーン系まとめ最後の良心だと言われていたが
もはやめろんとのセックスにあけくれる日々
完全にブーン系を見捨てているのは周知の事実
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:58:57.47 ID:3xbJLPwA0
(軽部;´∀`) 「異常な能力持つ三十路童貞が全国各地に出没し、混乱に乗じて政府を――――」
(軽部;´゚∀゚`)「ゲブァッ!!」
....( ▼∀▼)
( ▼∀▼) アーテステス
( ▼∀▼) 「今からこの局、いやこの国は三十路童貞異能力集団『インモラル・セックス』の支配下におく!!逆らう奴は老若男女問わず即レーーーイプ!!だ!!」
( ▼∀▼) 「だが安心しろ、俺は平等を何より愛する男……」
( ▼∀▼) 「逆らわなくても緩かにレイプだ!!」
( ▼∀▼) 「本日21時をもって政府が投降しなければ、我らは実力行使を開始する」
(*▼∀▼) 「手始めに、この局にいるアイドル達を公開レイプだ!!」
アイドル達「ヒイイイイイイイイ!!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:59:00.80 ID:zAo3pAJ+0
しーえっ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:59:33.04 ID:ksofmOJX0
天国
めろんに媚びを売り女を回してもらい彼女ができセックスをし調子にのっていたが
ペルソナに寝取られてやる気をなくして消滅
名前だけ、口だけ作者
面白い人気作品はかいたことがない
伝助
めろんに媚びを売り女を回してもらってた作者
ナギを女と勘違いし口説こうとしていたが男としり発狂
絵が描けるため女絵師を絵チャットに誘い口説きまくっていた
だがブサ男なのでオフまでいっても相手にしてもらえなかった模様
ペルソナ
女とわかると執拗にスカイプに誘いメルアドと電話番号を聞き出す真正出会い厨
合作を企画したのもそのため
オムを狙っていたがナギにとられたためイライラしている
はらいせに天国の女を寝取りセックスをし調子にのっている
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/28(月) 23:59:38.23 ID:3xbJLPwA0
センセーショナルなTVジャックの一部始終は、全世界を駆け巡る。
オバマが、菅が、アグネスが、正義とモラルの冒涜者への怒りに拳を握り締めた。
しかし、それらは彼岸に起こった悲劇に対するやるせない怒りへの反抗。ともすれば、直接的な行動を伴わない。
::(;゜ω゜)::「ブ、ブーンがアニメを見てる間になんて世紀末に……」
だが内藤は違った。
彼の目は確かに捕らえた。
TV画面の端に怯える夏帆の姿を。
夏帆の怯えた表情。こぼれる涙。震える唇。
それらが強烈な現実間を伴い内藤の頭をノックする。
またそれらに若干の興奮を覚えたのは言うまでも無い。
夏帆『いーんですかー。内藤さーん。お留守なら私レイプされますよー』
天使が、己の信仰が今まさに陵辱されようとしているのだ。ハァハァ……////
もはや、彼は他人事ではいられない。
(;゜ω゜)「た、大変だお……!!」
(;゜ω゜)「このままじゃ夏帆の処女がピンチだおおおお!!!!」
;猫「にゃにゃにゃにゃにゃーーーん!!!」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:00:19.44 ID:RlsRJOPt0
窮地に追いやられた際、人は二つの人種に分かれるという。
一つは混乱で頭がショートし、立ち尽くす人間。
もう一つは、頭で考えるより先に体が動く人間である。
( ^ω^)「……ヨシ!おk!」
内藤は後者である。
無意識のうちに、彼は怯えた夏帆の表情がHDに録画されているかチェックすることで冷静さを取り戻した。
そして冷静な頭で内藤は考える。
この問題、童貞一人ではとうてい解決できない、と。(韻踏んじゃった。テヘ☆)
ボッチで半ヒキニートだが、内藤にも友人がいた。
ネット掲示板の童貞スレで出会った己を曝け出せる唯一無二の友。
彼らに連絡を取るべく、アナルに刺さった携帯をすばやく抜き取る。
そして、十件以上の着信があることに気がついた。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:00:21.94 ID:QihGjdI80
ブーン系小説スレッド〜隆盛と衰退の歴史〜
2005年………黎明期(まだ基礎が定まっていない時代。ポケマスが新たな土地を開拓する)
2006年………発展期(ブーン系の存在が確立される。個性的な作品が多い時代)
2007年………黄金期(群雄割拠の時代。作品が鬼のように投下され、右も左も名作ばかり)
2008年………衰退期(やる夫系が頭角を現し、多くの作者が移籍したり、変な荒らしが湧いたりする)
2009年………暗黒期(現行を惰性で投下する作者が増える。投下ペースも落ち、立つスレも減る)
2010年………氷河期(心も凍てつくブーン系大氷河期時代。三国志の大爆死がとどめを刺す)
2011年以降…終焉期(もはや再生の希望はなく、ブーン系がゆるやかに滅びるのを見守るのみ)
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:01:07.59 ID:QihGjdI80
某スレ完全論破記念
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1297252930/ __ rr‐-、
l´ li __----_ |l、_i
. lー‐' ! __-‐ \ i l
l | / / ̄\ \ l |
. | | / __ | O \ | │___ .__
l L_. / / \ /::::::: ヽ . _/ ̄ヽ !r´ i´ 〉
/⌒'| / ̄ヽi ̄ヽ / |O _,.-- 、 /::::::::::::::: | / ', | ,|Y | /
r‐'i | | | | | __ /::○::::::::V:::::○::::::: | | | ! `´ l |
! ,! | | :::::::: V::::::::::::::::::::ト、:::::::::::: | ! ' | !
! ,! | | ::○::::|、::::::::::::::::/  ̄ ̄ / . | ' |
| ヽ | | ::::::::/ 丶--‐" / / | /
. \ | \ ::/ \___/ / ! /
. \ / \ \,:ノ _ イ ヽ /
\ |- >- ___U- < . | |
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:01:24.68 ID:RlsRJOPt0
From:DOKUO
本文:大変なことになったな。おまえは無事か?
From:OPP
本文:おい、どこにいるんだブーン!無事なら返事をくれ!!
( ^ω^)「ドクオ、ジョルジュ……!!」
一番古い日付は4日前。
内藤は携帯をアナル深くに刺していたことを反省した。だが後悔はしていない。
急いで二人にメールを返信して1分後、
携帯にこびりついたコーンを丁寧に取り除いていると、電話がかかってきた。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:01:48.41 ID:QihGjdI80
★☆★伝説のパラサイト・イヴ事件★☆★
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1296990544/243 309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 01:32:58.79 ID:/bAMP84K0
ttp://www.shinchosha.co.jp/books/html/121434.html これか、すげぇ残念な気分になった
342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/07(月) 02:07:17.23 ID:olobXcKe0
ねえねえ盛大に釣られたけど今どんな気持ち?
∩___∩ ∩___∩
♪ | ノ ⌒ ⌒ヽハッ __ _,, -ー ,, ハッ / ⌒ ⌒ 丶|
/ (●) (●) ハッ (/ "つ`..,: ハッ (●) (●) 丶 ねえ今どんな気持ち?
| ( _●_) ミ :/ 総合民 :::::i:. ミ (_●_ ) | ねえねえ
___ 彡 |∪| ミ :i ─::!,, ミ、 |∪| 、彡____
ヽ___ ヽノ、`\ ヽ.....::::::::: ::::ij(_::● / ヽノ ___/
/ /ヽ < r " .r ミノ~. 〉 /\ 丶
/ /  ̄ :|::| ::::| :::i ゚。  ̄♪ \ 丶
/ / ♪ :|::| ::::| :::|: \ 丶
(_ ⌒丶... :` | ::::| :::|_: /⌒_)
| /ヽ }. :.,' ::( :::} } ヘ /
し )). ::i `.-‐" J´((
ソ トントン ソ トントン
( ^ω^)】「ドクオかお!?」
(;'A`)】「ブーン!おま、生きてんのかよ!?」
( ;ω;)】「ブーンは無事だお!でもドクオ、夏帆が、夏帆が……!!」
('A`)】「ああ、俺も観たぜ。そうだ、世界はすっかりかわっちまったんだ」
('A`)】「何故かは解らないが、4日前の0時から世界に異能の力を持つ者が現れた。TVでも言ってたと思うが、
その条件とはズバリ『三十路童貞』!国の研究機関によれば30年前に飛来した隕石が放射した物質が
関係しているらしいが、俺が思うにおそらく拗れた童貞の欲望を満たすため――――」
_,
(;^ω^)】「お〜?」
( ^ω^)】「訳あって長時間電話を顔に近づけたくないから3行で頼むお!」
('A`)】「三十路童貞
覚醒
能力者に」
( ^ω^)】「把握!」
(; ゚ω゚)】「って、ええええええええええええええええええ!!!??」
(; ゚ω゚)】「じゃ、じゃあもしかしてブーンも能力者に!!!??」
('A`)】「イグザクトリィ!!」
( ^ω^)】「そういえば最近ちんこがいきり立ってしかなたかったお!もしやこれも能力が関係してるのかお?」
('A`)】「いや、それはただの異常性欲だ」
( ^ω^)】「フヒヒwwwwサーセンwwwww」
('A`)】「さてブーン、お前には力がある!」
( ^ω^)】「チカラ……」
('A`)】「そのチカラでお前は何をすべきかわかるな?」
( ^ω^)】「新しいオナニーの開発かお?」
('A`)】「バカ!力があるんだぜ?ならオナニーなんてセコいこと言ってんじゃねえよ!!」
(;゚ω゚)】「も、もしやアレかお……?」
('A`)】「そうだよ!!セックスだよ!!」
(*'∀`)】「この能力を使ってあまねく全てのおにゃのことセクロスしまくってやるんだよ!!ドゥフwwwドゥフフフフ
フフwwwwwww」
童貞の誰しもが願うこと。
それはセックス。エンジョイ・セックス・ライフ。
ドクオの願いは極めて自然なものだった。俺もそうする。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:03:41.68 ID:G5EWZUkq0
相当書き溜めてあるのか
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:03:48.18 ID:QihGjdI80
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/03(木) 18:50:05.20 ID:XHy2m+n+0
おおいお前ら支援しろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!
めっちゃく面白いやんこのスレ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
支援!支援支援しえん支援支援しろ支援晴雨支援伊勢に性sに線オイ
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/03(木) 18:50:48.07 ID:XHy2m+n+0
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28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:03:58.48 ID:RlsRJOPt0
しかし、内藤ホライゾンは違った。
( ^ω^)】「まじキメエwwwwww死ねおwwwwwwwww」
(#'A`)】「あん?だったらお前は何に能力を使うんだよ!?」
( ω )】「決まってるお……」
( `ω´)】「テレビ局に行って、能力を使って夏帆たちを助けるんだお!!」
(;'A`)】「おま……、正気か?相手はテロリストだぜ?勝てるわけないだろうが……」
( `ω´)】「ブーンたちには能力があるお!!絶対に勝てるお!!私利私欲のために使うだなんて……、
ちんこと心だけは清らかでいようと、栗園であの日三人で誓ったのは嘘だったのかお!?」
( `ω´)】「ドクオ、お前どうかしてるぜ!!」
彼は童貞でありながら、子供のような綺麗な心とちんこを持ち続ける男だった。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:04:01.62 ID:iGb9HZ2F0
支援しちゃうぞ
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:04:28.87 ID:QihGjdI80
打開策は日を待たずして見つかった。支持系統にワンクッション入れればよかったのだ。
これまでの支持系統は「僕→クー→凡人たち」となっていた。問題、歯車の歪みはクーと秀才たちの間にある。
それならば、その間にクーとも凡人ともうまくやれる人物を仲介役として挟めばよいのだ。
別にクーをはずしても良かったのだが、口下手な僕の意思を正確に汲んでくれるのはクーだけだったので、
あくまで僕のスポークスマンという形で僕は彼女をチームに残留させることにした。
「もう一度、結果を出して見せろ」 今にして思えば、それは僕なりのクーに対する温情だったのかもしれない。
( ^ω^)「さて、問題はその人物の選定だけど……まあ見つかるだろうお」
天才と凡人は相容れない人種だというのが、当時の僕の持論だった。
凡人は天才に嫉妬し、天才は凡人を見下す。これはどうしようもない自然の摂理だ。
しかし僕ほどの天才はこの世に二人といないが、天才への嫉妬を隠しつつうまく付き合うことが出来て、
それでいて物事を滞りなく運べる優秀な凡人は希少とはいえ見つかるだろうと、僕は楽観的に考えていた。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:05:07.55 ID:k0oagsiOO
猿避けがあったら支援って必要ないよね
だかしかし止めないッ!支援だ!
('A`)】「ブーン……」
('A`)、】「ふっ、そうだったな。どうかしてたぜ……。かつての俺は綺麗なピンクちんこだけが誇りだった。
そんな俺に心という価値を与えてくれたのは他ならぬお前だ、ブーン!!」
('A`)】「俺はもう迷わないぜ!俺も、俺の正義を貫く!!」
( ^ω^)】「よく言ったおドクオ!早速アイドルを助けに行くお!!」
('A`)】「作戦は?」
( ^ω^)】「当たって砕けろ I can FLY!!」
('A`)】「単純明快かつ無鉄砲無計画無勝算だな……」
('A`)】「だがそれでこそブーンだ!!考えるより先に動く、信用にたる男だぜ!!」
そしてドクオは建前に弱く、のせられ易い男だった。
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:05:21.29 ID:QihGjdI80
普段、僕は新エネルギーシステムについての理論を構築するため一人で自室にこもっており、
理論の真偽を確認するための実験等実証作業、いわゆる現場作業はクーと凡人たちに任せていた。
クーに任せていればうまくいくと妄信していた。そのため、現場の様子を一切把握していなかった僕。
しかし、依然としてプロジェクトの進行状況は遅れたまま。
痺れを切らした僕が抜き打ちで現場に赴いたところ、広めの実験室にあったのは、
思い思いに固まった凡人たちのグループが数個と、窓際の席に独りたたずむクーの姿。
無機質な顔で机上に置いたコンピュータのブラウザと向き合う彼女は、まるで機械のように感じられた。
( ^ω^)「なるほど。そういうことかお」
川 ゚ -゚)「……すまん。どうも凡人たちとうまくいかんのだ」
後日、自室に呼び出した彼女がポツリと漏らした。
顔は無表情のままだったけれど、わずかにその肩は落ちていた。
彼女の弁解はそれ以降一言もなかった。
潔さだけは褒められものだが、だからといってそれが何の役にたつ?
( ^ω^)「わかったお。もういいお」
それだけを残し、僕は彼女をすぐに部屋から退出させた。僕の肩も落ちていた。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:06:02.95 ID:QihGjdI80
第一部 かつての世界と、文明の明日に心血を注いだ天才の話
― 1 ―
八歳で学士を取った。十歳で博士号を取った。
僕はいわゆる、天才と呼ばれる人種だった。
いや、それは正しくない。
正確に言うのなら、天才の中でも最も秀でた天才中の天才だった。
二倍以上歳の離れた天才ばかりの世界の最高学府で、僕は誰よりも優秀だった。
言うまでも無く主席で卒業し、優秀な頭脳ばかりが集められる研究所に入ってすぐに頭角を現した僕。
十代半ばで、世界の主要言語を完璧にマスターした。
十代後半で、当時不可能だと言われていたバルキスの定理の証明を成し遂げ、世界にその名を轟かせた。
二十代前半には、文明の未来を担う急先鋒として天才たちをあごで使い、寒さも暑さも防げる夢の繊維、
一粒で三日間腹が満たされる夢の食料、冷凍睡眠などの基本理論を構築し、様々な発明の基を築いた。
そして二十代も半ばに差し掛かった僕は、それらの実用化を他者へと引継ぎ、
この時代の文明の明日に必要不可欠であったエネルギー問題の解決に動き出すこ
第一部 かつての世界と、文明の明日に心血を注いだ天才の話
八歳で学士を取った。十歳で博士号を取った。
僕はいわゆる、天才と呼ばれる人種だった。
いや、それは正しくない。
正確に言うのなら、天才の中でも最も秀でた天才中の天才だった。
二倍以上歳の離れた天才ばかりの世界の最高学府で、僕は誰よりも優秀だった。
言うまでも無く主席で卒業し、優秀な頭脳ばかりが集められる研究所に入ってすぐに頭角を現した僕。
十代半ばで、世界の主要言語を完璧にマスターした。
十代後半で、当時不可能だと言われていたバルキスの定理の証明を成し遂げ、世界にその名を轟かせた。
二十代前半には、文明の未来を担う急先鋒として天才たちをあごで使い、寒さも暑さも防げる夢の繊維、
一粒で三日間腹が満たされる夢の食料、冷凍睡眠などの基本理論を構築し、様々な発明の基を築いた。
そして二十代も半ばに差し掛かった僕は、それらの実用化を他者へと引継ぎ、
この時代の文明の明日に必要不可欠であったエネルギー問題の解決に動き出すことになる。とになる。
十代後半で、当時不可能だと言われていたバルキスの定理の証明を成し遂げ、世界にその名を轟かせた。
二十代前半には、文明の未来を担う急先鋒として天才たちをあごで使い、寒さも暑さも防げる夢の繊維、
一粒で三日間腹が満たされる夢の食料、冷凍睡
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:06:09.25 ID:RlsRJOPt0
('A`)】「俺はジョルジュと共にテレビ局に向かう。奴も復帰した篠崎愛を放ってはおけないだろう」
( ^ω^)】「テレビ局で会おうお!!」
('A`)】「局員に知り合いがいるからそいつに手伝ってもらえないか聞いておくぜ!」
ガチャン
内藤は電話を切り、30秒で外出の支度をした。
上下揃いのケミカルウォッシュ。
着慣れた戦士の出で立ちだ。
( ^ω^)「ヌコたん、ちょっと出かけてくるお」
猫「にゃーん!」
( ^ω^)「もしブーンになんかあったらここのペティグリー開けて食べるんだお」
猫「にゃーん……」
::( ω )::「クッ……」
バタン
同居人に別れの挨拶を告げて、内藤は悲しみに顔を曇らせた。
死地に赴く男の背中には哀愁がよく似合う。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:06:43.45 ID:QihGjdI80
あたしは再び草原の中をかき分け進み、
草原と赤土地帯の境目に置きっぱなしにしていたそりの上から、ブーンの遺品の一部を取り出します。
それらを携え再び木の近くへと戻り、掘り起こした亡骸の傍へ置いていきます。
黒いジュウという武器。ショボンさんの黒いナイフ。
そして、残ったもう片方のブーンの太ももの骨。
( ゚ ゚)「他にもたくさんあるけど、それはまだあたしが使うから、今度来る時まで預かっておくね」
呟いて、堀起こした亡骸と置いた遺品と遺骨の上に、土を戻していきます。
そして最後のひと土を盛るその前に、あたしは顔を覆った布を取り、大地にはらりと落としました。
わっかないですがそれを見て、尋ねるように一つ声を上げました。
( *><*)「わっかないです?」
ξ゚ー゚)ξ「いいの。もう、これはいらないから」
そう残して最後の土を盛り、こうして出来たブーンとクーさんのお墓を前に、深く、礼をしました。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:07:24.37 ID:QihGjdI80
ξ゚ー゚)ξ「ブーン、あたし、ようやく着いたよ」
転がっていたあの木の棒を墓標として土の上に深く突き刺しながら、あたしは続けます。
ξ゚听)ξ「すごい場所だったね、あんたの生まれた所。あたし、怖くて逃げだしてきちゃったよ。
だってあそこ、お墓みたいだったんだもん。それも普通のお墓じゃない。
誰も入ることが許されない、入ったらどこかへ引きずり込まれそうな、そんなお墓だった」
突きさした墓標を前に、あたしは背筋を伸ばして立ち、笑みを作ります。
ξ゚ー゚)ξ「ギコさんとしぃさんに会ったよ。二人とも、あんたのために泣いてたよ?
ギコさんなんか、すごい大声で泣いてたんだよ? ちゃんと聞こえてた?」
( *><*)「わっかないです!」
唐突に響いたわっかないですの鳴き声が「わかんないです」と聞こえて、
ブーンの言いたいことを代弁しているように思えて、あたしは彼女の頭を撫で、言います。
ξ゚ー゚)ξ「そうだよね。わかんないよね。だってあなたはここにはいない。
あなたはもう、この世界のどこにもいない。このままじゃ、あなたは二度と歩けない」
::( ω )::「クッ……、クフッ……」
( ^ω^)「フヒッwww」
( ^ω^)「ドクオは顔面に意義あり!!で問題外!!!」
( ^ω^)「ジョルジュはブーンには負けるけどそこそこイケメン……」
( ^ω^)「だけど重度のマザコンだからwwwwww」
(*^ω^)「これでアイドル助けたらブーンがモテモテ独り占めだおwwwwwリア充街道まっしぐらだおwwwwwっうぇwっうぇうぇwwwwww」
独り占め。子供のように純粋な欲求でどこまでも飛んでいく。
内藤は今、まさにこのとき、己を解放する翼を得たのだった。
三三⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーーーーーーン!!!」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:08:05.34 ID:QihGjdI80
ヽ、,jトttツf( ノ ,ィZ三三二ニ== 、、
\、,,)r゙''"''ー弋辷_,,.ィ ,. --{シイィ彡彡三三三ミ丶、
=、..,,,ニ;ヲ_ ヾ彡r'',イィ三ミ>'"´ __,,  ̄`丶ミミミミヽ
``ミミ, i'⌒! ミミ/シ彡シ'´ _ ,ニ_二 三‐`、 `ヾミミミヽ
= -三t f゙'ー'l . ,'ilif'彡' ,' _,..-ュ ̄ fニ三三ミヽヾミミミヽ
,シ彡、 lト l! ,:ミ''jlリイ彡! :,ィ彡'"´ :. :. .:' `゙' ヾミミミミ',
/ ^'''7 ├''ヾ l{i{l{lノリ ,'fi´ _, i :. ';=―一 ',ミミミミ!
/ l ト、 \{lilili/{ ' ,.-‐'"´,:,! ' 、ー-‐ ' Nlハ⊥
〃ミ ,r''f! l! ヽ. |lilifリハ .: '、 _,.ノ,' ,. }、 tf{´i, l|
ノ , ,イ,: l! , ,j! ., . Wリ小! .: ,ゝ^ :: ヽ `!) Vl
/ ィ,/ :' ':. l ヽゞ干ミ} : / _J_ 丶 }'´ /
/ :: ,ll ゙': ゙i,'、Yヾ :. l /ィ三三シ'^ / ノ
/ /ll '゙ ! ヾ.f'、:.:. '´ '"~"' /l'´
/' ヽ. リ ヽ._):.:.、 ,. ' l
/ ヽ / トi、ヾ:.. 、 _,. - ' |
/ r'゙i! .,_, / /^ヾ!、丶 ` ¨""´ |
/. l! イ /ヽ 丶、 `¨¨´ ト、
/ ,:ィ! ト、 /::::::::::丶、 `丶、 丶 | rゝ、
,r''"´~ヾ=―――=''′`ヽ;'''
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:08:22.78 ID:y/DbipvC0
支援
あんまり童貞拗らせたくねえ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:08:43.99 ID:RlsRJOPt0
三三⊂二二二( ^ω^)二⊃「ブーーーーーーン!!!」
(;^ω^)「そういや能力っていったいどんなのか聞くの忘れたお……」
(* ^ω^)「まあいいお!きっと飲精したら肉奴隷とかセックス的ななんかだお!フヒッwwww」
膨張した一物では走りにくい。
TV局への道すがら、ショッピングモールの裏に人通りの少ない空き地があったはずだ。
そう思い出した内藤は英断を下した。
(*^ω^)「シャルルたんwwwwwシュッシュwwwww」
( ^ω^)そ「おっ!?あれは!?」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:08:46.42 ID:QihGjdI80
ィ. : ⌒:ヽ
/ : : : : : : : : :ヽ
/ : : : : : : : : / Y そ 何 唐
{: : : : : : :イ ィァ r! ん 日 津
\: : くΥ ´ ゝ な も に
フ:/ ーテ 気 浸 来
/ \ ァ‐- が っ て
/ ` ヽ/l丶 し て い
/ ヽl `i て い ま
/ イ `i ! lト い た す
| ハ l! / l ヽ ま い
,<l / ヽ } ' ! li す
{ ノ l l ___ _/ |n:
! | ! l ̄  ̄ | ||
ヽl ヽ く | ! 「| |^|`|
│ \ ̄  ̄` 一r‐‐'‐| ! : ::}
ヽ ` ノ-- 、ヽ ,イ
l ヽ  ̄`/  ̄  ̄ ―- ィ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:09:24.64 ID:RlsRJOPt0
.....*(‘‘)*
(*^ω^)「うはwwww幼女wwwwかwwwwわwwwゆwwwwすwwww」
( ^ω^)「能力でちょちょいとロリセックス!そんな夢見る日もあるじゃない!」
『この状態なら時間は取らないお。3分ブーンで早漏精子ブンブブーンだお。』、などと
訳のわからないことを口走りつつ、内藤は口とアレから体液を垂れ流しながら幼女へ向かい駆け出した。
三三⊂二二二( ^ω^)二⊃「おじょーちゃーーん!!ブーンの精子飲ま―――――」
<ヽ`∀´> 「おじょうちゃん、下のお口にウリの大根突っ込んでヌチャヌチャっとキムチ作るニダよ?」
*(‘‘)* 「なぁにおじちゃん?それっておいしいの?」
<ヽ`∀´> 「ウェッヘッヘッヘwwww一口食べれば下腹部にズキンと響く心地よさニダよwwwwww」
( ゜ω゜)
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:10:01.56 ID:uIaMSNwP0
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:10:31.88 ID:QihGjdI80
【第74話 : Existence】
――シャッフル城――
価値は高い。
何と言っても、国を統べる大将と中将なのだ。
是が非でも、討ち取っておきたい。
( <●><●>)「ロマネスク、右方へ」
( ФωФ)「承知致しました」
短くロマネスクに伝えて、同時に駆け出した。
時間はない。早めに決着をつけなければ。
体勢が整っているとは言え、数字の上では不利なのだ。
しかも、相手はカルリナ=ラーラス。
ラウンジでは随一の将だ。
今回の策も、直前に見破られてしまった。
本当は城内に誘い込み、城に火を放つ予定だったのだ。
その後、城門から逃げ出してきた兵を討ち取る算段だった。
しかし、気付かれてしまった。
やはり手強い相手だ。
思うようには動いてくれない。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:10:38.28 ID:RlsRJOPt0
(#^ω^)「ぐうう、ブーンが先に見つけた幼女に横から声をかけるとは……」
不振な男に声をかけられた幼女を心配そうに見つめる内藤。
彼の身は怒りで震えていた。
前かがみで怒張をグラインドするその姿は、限りなく壮大で、優しく、そして厳しい。
<ヽ`∀´> 「では早速、発酵スメルの充満したお大根をば……」ヌギヌギ
*(‘‘)* 「わー。お大根のお髭しろーい」
(#`ω´)「もはや見過ごせん!!腐れ在日許すまじ……!!」
ついに沸点を越えた内藤は、怒りを解き放つ先を求め飛び出すのだった。
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:11:14.55 ID:QihGjdI80
保険として伏兵を仕掛けておいて良かった。
この伏兵がほぼ全軍だが、一万五千はいる。
敵軍が二万程度であれば、打ち破れる。
ラウンジ軍とぶつかった。
さすがに体勢が充分でないため、陣としては脆い。
前陣を容易く打ち破って、中陣に迫る。
警戒しなければならないのは、大将のアルタイム=フェイクファーだ。
アルファベットT。自分より幾つか上位を操る。
ロマネスクではまず敵わない相手だろう。
全体的な視点では、やはりカルリナに警戒する必要がある。
何をやってくるか分からない怖さがあるからだ。
ラウンジは後方に兵を残しているだろう。
それと合流するまでが、勝負だ。
( <●><●>)「邪魔です」
立ちふさがるラウンジ軍を、薙ぎ倒す。
アルファベットRを振るい、道を切り開いた。
しかし、中陣ともなるとさすがに堅い。
ラウンジは必死に体勢を立て直そうとしている。
しかも、その動きが速いのだ。
さすがに統率力はある。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:11:31.25 ID:RlsRJOPt0
『待つお!!』
<;ヽ`∀´> 「ニダッ!!?」
(#`ω´)「その幼女、ブーンが先に挿入させていただくお!」
<ヽ`∀´> 「なんだと!?貴様は誰だ!?」
(#`ω´)「ブーンの名はブーン!童貞だ!」
<;ヽ`∀´> 「なぜだ!?なぜお前は前かがみなんだ!?」
(#`ω´)「なぜならばっ!」
(#゜ω゜)「ブーンがっ!!今っ!!ここでっ!!ロリセックスをしたいからだおおおおおおっっ!!!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:11:55.27 ID:QihGjdI80
アルタイムとカルリナ。
この二人は充分、脅威となる組み合わせだ。
戦略や戦術で力を発揮するカルリナを、アルタイムが上手く補っている。
今後のヴィップにも立ちはだかってくる相手だ。
何としても、討ち取りたい。
気の逸りはない。
行動は、あくまで慎重だった。
( <●><●>)「ッ……」
しかしやはり、ラウンジは容易い相手ではないようだった。
中陣が、なかなか崩れてこないのだ。
鉦を一度、鳴らさせた。
ロマネスクへ指示を送るためだ。
いったん攻撃の手を緩め、敵の油断を誘う作戦。
普通なら、ラウンジはここで反撃に出てくる。
体勢はそれなりに整っており、反撃に出るメリットは大きいからだ。
しかし、ラウンジは守りを崩さない。
誘いには、乗ってこなかった。
あくまで体勢を立て直すことだけに専念している。
隊を二つに分けた。
一方を側面に回し、方々から崩してみようと考えたのだ。
ラウンジが前だけに集中していれば、横から崩せる可能性がある。
<;ヽ`∀´> 「ウリを押しのけてまで我を通すというニカ?なんたる性衝動……」
(#゜ω゜)「もう限界だお!ねじ込ませてもらうっ!」
<ヽ`∀´> 「だが断るっ!!」
( ^ω^)そ 「!!」
<ヽ`∀ > 「ウリとて齢45まで童貞を拗らせた男!!」
<ヽ`∀´> 「星に選ばれた高貴なウリの能力、貴様に見せてやるニダっ!!」
(;^ω^)「能力!?まさかブーンを性奴隷にしてセックスかお!?」
<#ヽ ∀ > 「おおおおおおおおおおおおおっっ!!!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:13:18.38 ID:QihGjdI80
尚もアルファベットを振るい続けた。
ラウンジの前面にはG隊。完全に守勢だ。
アルファベットGは守りに優れている。上位でもなかなか崩せない。
Rなら難しい相手ではないのだが、従えている兵たちはほとんどがI以下なのだ。
守りに専念したG隊が相手では、不利にこそならないものの優位にも立ちにくい。
ラウンジは、堅かった。
側面からの攻撃も、あまり上手くはいっていないようだ。
守りの重点を前だけに置いている、というわけではないらしい。
ロマネスクも攻めあぐねている。
ラウンジの守りに、いなされてしまっている。
ラウンジは少しずつ、後退していた。
上手い戦い方だ。撤退戦の見本のようだった。
守りと逃げの両立がなされている。
このままではいけない。
アルタイムとカルリナに、逃げ遂せられてしまう。
多少の無理は承知で、攻めに出る必要がある、と思った。
( <●><●>)「鉦を」
再び鉦を鳴らさせた。
何かを仕掛ける、と敵に気付かれるのが難点だが、ロマネスクに伝えるためには仕方ない。
伝令を送っている余裕はないのだ。
ξ´・ω・`)ξ「ヘリカルちゃ〜ん。そろそろピラメキーノの時間よ〜?」
....*(‘‘)* 「あ、お隣のおばちゃーん!今日もテレビ見せてー」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:13:46.25 ID:KLJX2/4w0
こういう内容嫌いじゃない支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:13:59.29 ID:QihGjdI80
狙いは、一気打通。
隊を一本の槍のようにして、敵陣に突っ込ませる。
先鋭な攻撃を繰り出せる反面、横からの攻撃にはひどく弱い。
しかし、まだ体勢が整いきっていないラウンジになら、通じるはずだ。
逡巡している余裕はなかった。
すぐに、駆け出した。
(#ФωФ)「ハァァァァァッ!!」
ロマネスクのものらしき雄叫びが聞こえた。
普段は冷静な男だが、戦になると熱さを出す。
感情のコントロールが上手い、という印象だった。
自分はただ、淡々と敵陣を切り裂いた。
攻撃が鋭くなったことにより、ラウンジ軍は動揺している。
思った以上の効果だ。
先ほどまでは敵を押し潰す構えだったが、今は敵将のみを見据えている。
ただ、頭だけを狙って。
勢いを緩めれば敵にやられる。
強引に突き破るのが最善だった。
( <●><●>)「どいてください」
敵兵の首を刎ね飛ばした。
アルファベットGで守ろうとしてきたが、無理やりに討ち取る。
それが為せるのが上位の力だ。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:14:22.53 ID:RlsRJOPt0
ユラリ、と傲慢な男の周囲の空間が滲む。
湯に紅茶が溶け出すように。石鹸水が水に滲むように。
七色の光を放つ靄が広がる。
<ヽ<ヽ`∀´>´>
それはやがて収縮し、
イ从<ヽ`∀´>ノi、
姿を変えて、
イ从゚ ー゚ノi、
具現化した。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:14:31.71 ID:dv4L9pR4O
これは支援せざるをえない
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:14:41.95 ID:QihGjdI80
敵の反撃もないわけではない。
それでも、怯まずに駆けた。
身命を賭しながら。
やがて、見えた。
敵将の、背。
あれは、カルリナ=ラーラスだ。
背を向けて逃げようとしている。
生き延びることに、必死なようだ。
自分が死んではならない、と自覚しているのだろう。
だからこそ、討ち取っておきたいのだ。
( <●><●>)「一戦所望、仕ります」
アルファベットを低く構え、更に勢いを増させた。
景色の流れが速くなってゆく。
カルリナの背が、みるみるうちに近づいてくる。
一度だけ、カルリナが振り向いた。
( <●><●>)「?」
おかしい。
何故、焦っていない。
敵将が背後から迫っているのに、カルリナは余裕を見せていた。
繕いだろうか。しかし、とてもそんな風には見えなかった。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:15:25.00 ID:QihGjdI80
では、いったい何故。
頭で考えても、分からなかった。
その理由に気付いたのは、側方からの衝撃を受けたときだった。
(`・ι・´)「大したものだ、ベルベット=ワカッテマス」
アルタイム。
長尺のTを、豪快に振るってきた。
瞬時に受け止めたが、体への衝撃は強い。
痺れが全身を駆け巡ったほどに。
(`・ι・´)「あの状況でラウンジに逆襲を仕掛けるとは、見事としか言いようがない。
だが、やられはせんぞ。お前ほどの男、ここで討ち取っておかねば後日の災いとなる」
アルタイムが待ち伏せていたのか。
それなら、あの余裕も頷ける。
ラウンジ国内では最も上位である、Tの使い手。
もう五十に近いはずだが、力の衰えがあるようには思えなかった。
アルタイムとの一騎打ちは、辛い。
更にカルリナが反転してきている。
右手に握りしめるアルファベットは、P。
二人が相手では、勝ち目がない。
(`・ι・´)「どこへ行く気だ!」
(;゜ω゜)「いっ、いいったい……、なんなななななんだお!?!?」
突如男の前に現れた狐目の女性。
胸に切り返しのあるエスニックな民族衣装に身を包み、年の頃は20前半と見受けられる。
内藤にとっては年下ながら大人の色香を漂わせる狐目の女。
その衣装は怒りを表す紅に染まっていた。
イ从゚ ー゚ノi、『さて、今日は如何様に?』
<#ヽ`∀´> 「消却滅菌浄化ニダっ!行けえっ、ウリの幻我『狐娘』!!!」
傲慢な口ぶりで敵意をむき出しにする男と聞きなれない言葉。
内藤の頭は加速度的に混乱する。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:16:06.23 ID:QihGjdI80
アルタイムの言葉を、背中で受けた。
ここは、退却するより他ない。
やはり、ラウンジは手強かった。
もっと兵数がいればまた話は違っただろうが、この数ではいかにも厳しい。
ラウンジが背後に数万の兵を残しているのも手痛かった。
大回りに反転して、シャッフル城への道を辿った。
ラウンジからの追っ手は、ない。
当然だった。追撃する余裕などあるはずがない。
ロマネスクも状況を見て敵陣から離脱してくれたようだ。
損害はあまりないように見えた。
( <●><●>)「及びませんでしたね」
( ФωФ)「致し方ないことと存じまする」
伏兵を仕掛けていたとは言え、やはりカルリナに策を見破られたのが痛かった。
城内に誘い込めていれば、全滅させることも可能だったはずだ。
しかし結果的には、失敗に終わってしまった。
敵兵はかなり多く討ち取った。
被害は数千に及んでいるだろう。
それに対するヴィップ軍の損害は、微々たるもの。
戦として見れば、大勝利だった。
互いの損害数にかなりの差が出たのだ。
しかし、当初の目的を果たせなかった、というのがやはり、悔いとして残る。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:16:47.49 ID:QihGjdI80
アルタイムもカルリナも討ち取れなかった。
せめてどちらかは、と思っていたが、上手く躱されてしまった。
やはり、二人とも戦は上手かった。
いや、正確に言えば、二人が揃って初めて戦が上手くなるのだろう。
それほどにあの二人のコンビネーションは絶妙だ。
だが、不思議と悪い気はしなかった。
強い相手と戦えるのは、やはり嬉しいものなのだ。
軍人としてではなく、武人としての感情が、そう思わせる。
また戦えるときを、心待ちにさせてくれる。
( <●><●>)「ラウンジが反転してくることも考えて、警戒を怠らないようにしましょう」
( ФωФ)「了解であります」
馬が無理をしない程度の速度で、シャッフル城へ戻った。
いつの間にか夜が近づいていた。
――フェイト城――
夜の帳が下りていた。
プギャーやビロードの表情は、辛うじて掴める程度だ。
しかし、先ほどよりも声はよく通る、と感じた。
( ^Д^)「天才と謳われたモララー中将ともあろうお方が、無様なもんだなぁ?
人質を取られて呆然と立ち尽くすしかできねーなんてよ」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:17:29.86 ID:QihGjdI80
白い歯が見えた。
嘲笑しているのだ、と分かった。
苛立ったりはしない。
プギャー如きに何を言われようが、大して気にはならない。
しかし、現状には苛立ちが募る。
ビロードが人質になっている。
下手を打てば、殺されてしまう。
自分の命も危ない状況だ。
ビロードを助けるだけなら可能だが、自分まで生き残るのは難しい。
相当に、危機的な局面だった。
自らの命が惜しいわけではない。
ただ、ショボンが居なくなってしまったヴィップに、自分の力は不可欠なのだ。
主観的に見ても客観的に見ても、それは間違いない事実だ。
(;・∀・)(くそぉ……!)
どうしようもない。
この状況を切り抜ける術は、ない。
自分の無力さが、腹立たしいのだ。
苛立つのだ。
プギャー如きを相手にして、活路を見出せないなんて。
プギャーに戦局を見通す力はない。
それに、状況を把握する力も欠けている。
この二つを利用すれば、何とかなる気はするのだ。
イ从-ー-ノi、『やれやれ、人使いの荒い主だのぅ……』
女は一重の目をスッと閉じて一瞬間を空けた。
間違いなく何かが起こる――――そう予感した内藤は更に前かがみに腰を落とした。
イ从゚ ー゚ノi、『どれ――――』
目を開くと同時に、女の振りかぶった手に熱風が渦巻く。
それは時を刻む間も無く色を帯びて、衣装と同じ紅蓮に染まった。
女の裾は大腿部まで捲れあがり、それに合わせて内藤は更に腰を落とす。
イ从゚ ー゚ノi、『ゆくぞ下賎の者よっ!!』
艶やかな仕草で女の手が差し向けられた。
内藤がそう知覚したのは自分の頬が焦げた後だった。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:18:10.99 ID:QihGjdI80
しかし、自分の頭を支配する焦燥。
思考が上手く働かない。妙案が浮かんでこない。
もっと時間と余裕があれば、と嘆いてもしょうがない状況だった。
この状況下でも策を捻り出せる力があれば良かったのだ。
結局、自分の力不足だった。
それはショボンの裏切りを見抜けなかったことも、そうだ。
信じきっていた。
ショボンの許で戦い続けることに、疑いなど抱いたことがなかった。
自分は、ショボンに利用されていただけなのか。
ラウンジの天下のために、オオカミを潰すために。
盤上の手駒となって動かされていただけなのか。
あんなに優しく、頼もしかったショボン。
常にヴィップのことだけを考えている、と思えたショボン。
あれら全てが、欺瞞だったというのだ。
できれば否定したかった。
プギャーがこうしてビロードを人質に取っていなければ、信じようとしなかっただろう。
大将の、裏切りなど。
何故、見抜けなかった。
冷静に考えれば、おかしいと思える点はいくつかあったはずなのに。
常に冷静に見ていたはずが、ショボンには上回られていたというのか。
唇を噛み締めた。
無力さが、あまりに腹立たしかった。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:18:33.26 ID:RlsRJOPt0
(メ;゜ω゜)「あわわわわわわわわわ……!!全然セクロス関係ねえじゃねえかお!!」
内藤目掛けて炎の矢が襲った。
1本、2本、3本――――両の手に余る矢が飛び交う中で内藤は地を這うようにステップを踏み、紅の輝線を背後へ逸らす。
イ从゚ ー゚ノi、『フッ……、そうとも限らんぞ?』
ミ´・ω・`彡「やべーやべー。遅刻しちまうわー」
←ミ´゚ω゚`彡― ザクッ
ミ*´;ω;`彡「あっ、熱っ、熱いのおおおお!!ンギモッヂイイのおおおおおおおお!!
でちゃうううう!!こんなの初めてえええええええええええええええっっっ!!!!」
偶然後ろを通りがかった男に炎矢が刺さり、悶え果て涙と精液が噴射した。
スタンド的なアレか
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:20:38.39 ID:RlsRJOPt0
(メ;゜ω^)「な、ななななんあななななな……!?」
<ヽ`∀´> 「熱〜い性欲の炎に焼かれてみっとも無く果て死ぬるニダよ!!ウェーーッヘッヘッヘwwww」
イ从;- ー-ノi、『そんな特殊な性癖は主くらいだとおもうがのぅ……。だが――――』
イ从゚ ー゚ノi、『死。これは譲れんっ!!』
数十本の炎の矢が紅い集中線を描いて内藤目掛けて収束する。
::(メ; ω )::「どうしてこうなった!どうしてこうなった!!」
内藤は脱力し、生を諦め性を求めたかに見えた。
だが――――
(メ(メ;(メ;゜ω゜) ゜)゜)「「「責任者はどこかあああっ!!」」」
四つ足+一本で初速から最高速となるステップを踏む。
それはまるで最強生物の息子が『先生』と敬愛するGの如き妙惑の動き――――『ゴキブリ野郎』。
中学時代の渾名がこれほど役に立ったことは無い。内藤はバイト先の社員に初めて感謝した。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:20:48.37 ID:E+qlTNnnO
面白いな 支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:31:33.84 ID:RlsRJOPt0
イ从;゚ ー゚ノi、『ヌシ、気色悪いが上手く避けるのう』
(( (;゜ω゜) )「ハッ!ハッ!ああ生憎、的にされるのは……、ハッ!ハッ!慣れてるお!」
<ヽ`∀ > 「お前はチョッパリのクセにウリに逆らった……」
男の呟きが―――――
お前達はいつもそうだ……。
オモニの焼肉屋をバカにした、ウリの弁当をキムチ臭いとバカにした。
いつだって多多勢に無勢で襲い掛かる……。
――――内藤の耳に届く。
そして次に聞こえたのは攻撃の合図。
<#ヽ`∀´> 「もう我慢の限界ニダ!!万物の起源たるウリを侮辱した罰で、お前はここで死ぬニダ!!」
<*ヽ`∀´> 「そしてこの町内の女はウリの慰安婦にしてやるニダwwwwウェッヘッヘッヘwwwwwww」
(#^ω^)「だが断る!!」
イ从゚ ー゚ノi、『強情だのぅ。しかし、我が主も聞き苦しい欲望と共にこう言うておる……』
内藤は恐怖から狐目の女と十分な距離をとっていた。
それでも尚、肌が焼けるほどの灼熱が女の両手に収束していく。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:33:49.50 ID:RlsRJOPt0
イ从゚ ー゚ノi、『ゆるりと囲ませてもらおうか』
広げられた両の手から真横に延びる炎が轟音を伴い背を伸ばす。
内藤がうろたえる間に、半径10mの檻となって取り囲んだ。
彼は確実に追い詰められている。
(;^ω^)「こ……、これは死ぬかもわからんね……」
炎の檻の内側には内藤一人。
その向こう側には二人。
そのうちの一方が傲慢に言い放つ。
<ヽ`∀´> 「死にたくなければ今ここで実の母をオカズにオナニーするニダ!!」
(;^ω^)「それは無理だおおおおおおおおおおお!!」
イ从゚ ー゚ノi、『ならばこれで仕舞いじゃっ!紅に染まり我等が欲望の糧となれ!!』
(;つω⊂)「うっ、うわっ、うわああああああああああああああああああ!!!!」
迫り来る炎の檻の前に、無力な内藤は身を縮めて祈るしかなかった。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:37:49.78 ID:RlsRJOPt0
内藤の頭に様々な思いが――――
こんなことならば、成人式帰りの風俗店で中年女性相手でもいたしておけばよかった。
生まれ変わったら万年補欠のジョニーを4番サードくらいにはしてやりたい。
イチロー。イチロー。打率3割。アベレージ。
長友。インテル。入ってる。
そして、ジョニー……。どこにも……入って……ない……。
――――錯綜する。
(#;ω;)「ジョォォォニィィィィィィ!!!!!」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:38:34.68 ID:RlsRJOPt0
『まだ死ねないお!』
そう強く思ったとき、内藤は下腹部に強い衝動を感じた。
胸の高鳴りと己の広がり。
幼い頃に感じた無限の可能性。それはまさに I can FLY!
内藤が確たる意思と共に逸らした目を開いたとき、
lw´‐ _‐ノv 『やぁボウヤ。おねむの時間はもう済んだのかい?』
彼と炎との間には女性が立ちはだかっていた。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:40:36.73 ID:RlsRJOPt0
前半終了。サル避けのためちょっと時間空けます。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:40:48.05 ID:KLJX2/4w0
なんだこれ
なんだこれ
支援
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:43:35.29 ID:dv4L9pR4O
さるよけさるよけ
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:50:09.90 ID:RlsRJOPt0
いい忘れてました。
>>1ありがとう。全裸は寒いけどちんちんポカポカしてきたお。
んじゃあ後半レベルEでも見ながらのんびり投下します。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 00:57:08.82 ID:5jSCkLyyO
童貞って凄い
支援するよ!
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:00:51.88 ID:dv4L9pR4O
支援
柔らかい。
厚手の白ニットに身を包む彼女の率直な第一印象だ。
そして第二には――――。
<;ヽ`∀´> 「ええい構わん!アイツごと燃やすニダ!!」
イ从゚ ー゚ノi、『御意!!』
突如現れた女性に戸惑いを隠せない傲慢な男。
不確定要素を排斥しようと、躍起になる。
女性はそれを意にも介さぬ素振りだ。
lw´‐ _‐ノv 『ぬるいね』
悠然と呟き、ゆらり、と身を捩る。
腰を落として半身に構え、両の手を交差して言い放った。
lw´‐ _‐ノv 『こんな火力じゃあ美味い米は炊けないよ。かかって来な!』
そして第二には、子を守る母のようにどこまでも強く温かいその背中。
襲い来る灼熱の中で、内藤は紅蓮に染められた陰に見蕩れていた。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:02:06.27 ID:RlsRJOPt0
紅蓮の壁を挟んで二人の女が対峙する――――
前衛的な情景を目にして内藤はようやく状況を把握した。
(;^ω^)「キ、キミ危ないお!そいつらは危険な能力者だお!」
背を向けた女性に呼びかける。
彼女が自分の身代わりに戦う必要は無い。
膝を地に着けた眼前に広がる素晴らしい光景を無にはしたくはない。
そう強く願った内藤。
彼の肩に、
ポン、
と手が置かれる。
( ФωФ)「まぁあわてるな。奴に任せておくのである」
振り返ると、そこには屈強な肉体をした壮年の男がいた。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:06:10.77 ID:5jSCkLyyO
おお、熱い展開だ
でも皆童貞なんだよな…
支援
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:09:28.09 ID:uHN9snis0
チートで戦うの人?
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:09:54.61 ID:RlsRJOPt0
( ФωФ)「あれは我輩の幻我だ」
どこから入ったのか?と、疑問に思った内藤だが、
男の後ろを見ると炎の檻が途切れている。
( ФωФ)「『シュー』と名づけている。良い名であろう?」
タンクトップの男の体には数々の傷跡が見られる。
抉られたようなものは銃創だろうか。まさに歴戦の傷。
微笑むその男からは、只ならぬ雰囲気が漂っていた。
だがこの場において、内藤にはそんなことよりも優先すべきことがある。
(;^ω^)「なんなんだお『幻我』って!?」
傲慢な男も言っていた、『幻我』。
それはおそらく――――
( ФωФ)「星に選ばれた者達の究極の力……、童貞のみに許された能力だ!!」
果たして、内藤が今最も欲するチカラであった。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:11:34.59 ID:dv4L9pR4O
厨二バトルを繰り広げるオッサン達(童貞)
あんまり絵面は想像したくないな支援
<ヽ`∀´> 「ウリを無視して話すな!サムギョプサルにしてやるニダよwwww」
lw´‐ _‐ノv 『吠えるなよ豚。欲望が透けて見えるよ?』
<#ヽ`∀´> 「ファッビョーン!!!標的変更ニダ、狐娘!!」
イ从゚ ー゚ノi、『おうさ――――』
イ从゚ ー゚ノi、『火病邂逅!!』
二人の声を合図とし、檻を成していた火柱がRの大きい円弧を描き中心部へ弾け飛ぶ。
(;^ω^)「やっぱりこれはもうダメかもわからんね……」
焼ける肌。数秒後に訪れる最期を予感した内藤。
数瞬の間も無駄にしないため、彼は冥土の土産にとシューの胸へ手を伸ばした。
まさにその刻である。
( ω )「全くもってぬるいな。貴様にも教えてやろう」
( ФωФ)「幻我とは、こう使うのだっ!!」
内藤は、傷の男の周囲に煌きが揺らぐのを見た。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:14:11.21 ID:5jSCkLyyO
カッコいい!カッコいいよ童貞!支援
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:15:55.14 ID:RlsRJOPt0
(#ФωФ)「おおおおおおおおっっっ!!!」
(#ФωФ)「奪えっ!!シューーーーーーーーーっっ!!!」
lw´‐ _‐ノv 『始めチョロチョロ、中パッパ――――』
大気を震わすような咆哮に呼応し、シューは呟きながら踊るように手を捻る。
それに合わせて内藤達を飲み込もうとした炎がトグロを巻いて上昇した。
様相はさながら、炎の大蛇、サラマンダー。
イ从;゚ ー゚ノi、『な、何…故じゃ……?我が炎が……』
lw´‐ _‐ノv 『赤子が泣いてもフタ取るなっ!てね!!』
包み込む。
紅蓮の大蛇が大口を開けて喰らいつき、
牙で、顎で、蹂躙する。
イ从; ー ノi、『ギイヤアァァァァァァァァァ!!!!!』
シューの言葉通り、狐目の女の泣き叫びすらも炎の轟音により掻き消された。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:16:01.30 ID:cg3GoIfeP
なんでもチートチート言うよね
あらゆるチートの読者の質がよくわかる
>>84 そうか、よく考えたらオッサンなのなwww
<#ヽ;;;∀;;;>
ドサリ、
と傲慢な男が崩れ落ちる。
思わず近寄り、傷の具合を確認する内藤。
(;^ω^)「黒焦げだお……」
シューは狐目の女の傍らでかがんでいる。
やはりあちらも相当な傷なのだろう。
幻我のダメージはその主にも反映されるのだ――――
そう言う傷の男は冷汗一つかいていなかった。
チカラの差。
欲した能力にもこれだけ大きな差がある。
その要因は果たして何か?内藤は漠然と考える。
そして閃いた。
(*^ω^)「助けてくれておりがとお。ブーンの名前は内藤ホライゾン。ガッチガチの童貞だお!幻我の使い方教えて欲しいお!」
この男に教えを請えば間違いなく夏帆を助けられる。内藤はそう確信していた。
(;ФωФ)「お、おぅ……。我輩は杉浦ロマネスク、戦地を渡り歩く傭兵であり童――――」
だが、残心を欠く者には須らく危機が訪れのだった。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:19:40.54 ID:5jSCkLyyO
童貞の力により死ぬのか
辛い死に方だ…
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:22:44.92 ID:RlsRJOPt0
土の擦れる音。
力強く、手で握りつぶすかのような擦り切れる音がシューの足元で聞こえた。
lw´‐ _‐ノv 『む!?』
イ从;; ー;; ノi、『ま…だ……』
イ从;; ー;; ノi、『まだだ……、主さえ行動不能にすれば……!!』
イ从#;;゚ ー;;゚ノi、『我の勝ちダァーーーッ!!』
空気を爆発させた急激な加速。
狐目の女は炎の尾を引き、その身一つで飛び込んでくる。
取り残されるシュー。
内藤らとの間には、今度こそ何物もいなかった。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:29:03.79 ID:RlsRJOPt0
::(;゜ω゜)::「ブッヒィ!!こ、こっちに来るおっ!!
ははははっはあやはやはやひゃはやくシューをコッチに……っ!!!」
彼女は狐目の女のいた場所の隣にいた。
あれだけの力のあるシュー。それでもシューなら、シューならきっと何とかしてくれるハズだ。
_, ,_
lw´‐ _‐ノv
しかし、目が合った彼女は『邪魔するな』と言わんばかりに眉を寄せ、飯盒から米を取り出し始める。
火力の有効利用を忘れない。エコはいつでも大事だとシューは考えていた。
::(;゜ω゜)::「あばばばばっばっばばばばば何やってんだおおおおお!!!!」
チカラの差はここにも存在する。
あれを喰らえば、どう足掻こうが内藤は死ぬ。
頭によぎる絶望の二文字。
だがそのとき――――
『頃合か』
そう呟くと、杉浦は内藤に早口で語り始めた。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:31:56.88 ID:5jSCkLyyO
こんな時にも動じない杉浦のオッサン渋いっす
しかしこの能力、脱童貞したら消えるとしたらもったいないな支援
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:33:48.46 ID:w+q6Bd5XO
支援
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:33:53.38 ID:RlsRJOPt0
( ФωФ)「集中しろ内藤」
(;^ω^)「ろ、ロマさんあんた何言ってるんだお?」
( ФωФ)「幻我の使い方を教えてやると言ったろう。いいから集中しろ。
そして自分の中に眠る性的衝動と同化するのである!!」
_,
(;^ω^)「キュウニムツカシイコトイワレテモ……」
( ФωФ)「ならば欲望や興味でもかまわん。己の為したい事を思い浮かべろ」
この状況下で願うことなど二つと無い。
揺らぐことのない思いが内藤の下腹部に漲る。
(;-ω-)「えーと死ぬ前にセックスセックスアナルセックス……」
( ФωФ)「そのまま思いに身を委ねるのだっ!!
そして願え内藤!!」
( ゜ω゜)カッ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:34:39.21 ID:k/AVFfOeO
ガチでこの能力もらえるなら童貞でもいい
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:36:41.31 ID:RlsRJOPt0
何かが、弾けた。
その衝撃が金色のジェットとなって噴出し、全身を駆け廻る。
( ФωФ)「今こそ妄想を現実に摩り替えるのだっ!!」
。.:*( ( ゜ω゜) )+。・
杉浦の言葉を切欠に、得体の知れない何かが内藤に重なる。
流れ込む熱と、それ以上に噴出するエネルギー。
灼熱と極寒が同時に内藤に襲い掛かる。
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:38:04.19 ID:RlsRJOPt0
::(; ω )::「おおぉ…ぉぉ……おおおおおお……!!」
彼の周囲30cmより半径1.5cmの空間が、体の震えにシンクロして煌き伸縮する。
まるで生命の如き空間の鼓動。それはやがて、輝きの濃度を増して収縮する。
そして溢れ、湧き出した。
(# ω )「ぬああぁぁぁああぁぁぁあぁぁぁあああっっ!!!!」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:43:01.63 ID:5jSCkLyyO
これは…支援
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:43:21.34 ID:RlsRJOPt0
ξ--)ξ
少女、である。
宵空の如き濃紺の衣に、星雲の様に金色に煌く髪。
何物にも染まらぬ透明感のある白い肌の、高校生ぐらいの小柄な少女。
ξ゚听)ξ
己から溢れ出したモノを、現実に摩り替える。
すなわち、留め置けない内在の表象の具現化。
内藤にとって、それがこの少女であった。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:45:55.76 ID:5jSCkLyyO
出た……!
これが最後の支援
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:46:51.92 ID:RlsRJOPt0
(;゜ω゜)「お……、あ…あああ…………」
( ФωФ)「驚いて声もでないか……、無理もない」
ξ゚ー゚)ξ
ゆっくりと微笑む少女。
具現化した己の本質と対峙した内藤。
二人の取った行動は、まさに本質的だった。
( ゜ω゜)「アナル小指でぬぷらせろやああああああああああっっ!!!」
ξ;゚听)ξ『ギイヤアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!』
今年一番の悲鳴と打撃音が町に木霊した。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:54:03.44 ID:uUJVzTm8O
私怨
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:56:15.51 ID:9wZqqBr2O
何がどうなってやがる……
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 01:57:24.97 ID:RlsRJOPt0
ξ#;凵G)ξ『変態っ!変態っ!変態っ!!変態っ!!』
怒りを露わにする少女を前にして、内藤は反省した。
後悔はしていないが頭は下げる。それが三十路のダンディズム。
内藤は謝る事にかけては天下一品だ。
入念に言葉をチョイスする。
( ;;(##)ω(;;##))「ゴメンナサイ。早急すぎました。まずはチュパるところから始めさせてくださいお」
だが彼は、選択を誤ることにかけても天下一品であった。
ξ#う凵G)ξ『もおおおおっ!!!!』
(;^ω^)「って志村うしろー!!」
少女に灼熱の怒気が襲い掛かる。
イ从#;;゚ ー;;゚ノi、『もらった!!』
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:00:23.24 ID:RlsRJOPt0
狐目の女が少女の真後ろで振りかぶった。
イ从#;;゚ ー;;゚ノi、『火病!ティポドゥン!!』
灼熱。
轟音。
衝撃波。
それらが示す事象は爆発。
炎炎 刮潟フ
イ从#;;゚ ー;; ノi、『ふはっ……、ふはははははははは!!!!』
炎が少女を飲み込んでいた。
内藤は今度こそ悔いた。
(;^ω^)「もったいNEEEEEEEE!片乳くらいもんどきゃよかったお!」
残念ながら反省は生かされていない。
しかし、それは当然である。
何故なら彼には確信があったのだ。
炎炎#゚ )ξ『いい加減にしなさいよこの怒変態豚野郎?』
::(;^ω^)::「ブッヒィ!!ここここわいお!」
少女は必ず無事であると。
目にしたばかりの己が自身。その力を確信していた。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:02:45.76 ID:RlsRJOPt0
<#ヽ;;`∀;;;>「そ…んな……!?」
イ从;;;゚ ー;;゚ノi、『バカな、直撃を食らって無事だと!?』
同時に叫ぶ二人。
共に煤けた灰色に身を包む。
一方、少女は身にまとう紅蓮を優雅に翻した。
そして放つ。
炎炎#゚听)ξ『いっぺん死んで来い!』
己が怒りを、
炎炎
炎炎炎
炎ξ#゚听)ξ『このヘンターーーーーーイっ!!!!』
静寂なる青炎に昇華して。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:04:23.00 ID:RlsRJOPt0
蒸発する。
木が。石が。
砂が。土が。
青炎に触れるもの全てが消えていく。
思考する間もなく遅いかかる静寂なる暴虐。
これは正に、傲慢の権化。
イ从#;;;; ー;;;;ノi、『バ…カな……』
狐目女の最期の言葉は、響くことなく静寂の中に消えていった。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:06:16.10 ID:RlsRJOPt0
第一話「青い性衝動の炎」
終
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:11:07.32 ID:RlsRJOPt0
キリが良いので今回はこんな所で。
地の文もっさりは初めてなんですがどうでしょうか?
今まで短編ばっかで長編も初。
厨二っぽさがでてれば良いな。
なんか感想とかアドヴァイスとか罵倒とかくれるとうれしいです。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:25:22.80 ID:uUJVzTm8O
俺は好きだ
続きに期待
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:31:08.98 ID:RlsRJOPt0
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:35:36.77 ID:XQTBSN2SO
意外に面白いじゃないか期待しとるよ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 02:43:57.98 ID:9wZqqBr2O
ちんこうp!
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 03:08:18.43 ID:RlsRJOPt0
>>117 ∩___∩
| ノ ヽ/⌒)
/⌒) (゚) (゚) | .|
/ / ( _●_) ミ/
.( ヽ |∪| /
\ ヽノ /
/ / .
| _つ /
| /UJ\ \
| / ) )
∪ ( \
\_)
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 03:27:07.71 ID:t7ZcKkx1O
これは期待
狐娘好きだからチョンキャラだったのが残念
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 03:32:17.53 ID:dNcvkPoeO
とても夢と希望に満ちたスレでした
ありがとう
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/03/01(火) 03:38:11.60 ID:7vLYLDFWO
なにこれ面白い
続き待ってる乙!
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
>>115 どっかで見たことあると思ったら1レスさんかよwww
短編って1レス以外も書いてんの?
地の文リズムあってよかったし成長してるわ。期待だ頑張れ。