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以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
( ^ω^)「!」
気がつくと立食パーティが、今まさに始まろうとしていた。
緊張で頭が緩んでいたのだろうか、時間の間隔があまりにもあやふやだ。
(( (,,゚Д゚) (*゚ー゚)
新郎新婦がこちらに歩み来ている。
純白のドレスに身を包み、美しい女性が笑みを零している。
一見粗暴で、不器用そうだが、瞳の奥に優しさを秘めた新郎がその女性をエスコートしている。
そこには、お互いがお互いが慕い愛しあい、慈しみあう理想のカップルが居た。
.........嗚呼、なんて幸せそうなんだ。
こんな素晴らしき彼らの記念すべき大事な一日を祝う為の、僕は呼ばれたのならこんなに幸福な事はない。
思わず、頬から熱いものが伝い、口から「おめでとう」という言葉がでそうになるが、必死で堪えた。
僕の役目は彼らに祝福の言葉を投げかける事ではない。
祝う事、という点ではそれらに類似しているが、僕はペニスという料理なのだ。
料理が新郎新婦に声をかけて、いいはずがない。
食べられる事で、新郎新婦の血肉と化し、彼らの子供を構成するタンパク質の一部となることで祝福するのだ。
ペニスに、言葉は、いらない。