('A`)の高校生活は平凡なようです

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11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
普段、僕は新エネルギーシステムについての理論を構築するため一人で自室にこもっており、
理論の真偽を確認するための実験等実証作業、いわゆる現場作業はクーと凡人たちに任せていた。

クーに任せていればうまくいくと妄信していた。そのため、現場の様子を一切把握していなかった僕。

しかし、依然としてプロジェクトの進行状況は遅れたまま。
痺れを切らした僕が抜き打ちで現場に赴いたところ、広めの実験室にあったのは、
思い思いに固まった凡人たちのグループが数個と、窓際の席に独りたたずむクーの姿。

無機質な顔で机上に置いたコンピュータのブラウザと向き合う彼女は、まるで機械のように感じられた。

( ^ω^)「なるほど。そういうことかお」

川 ゚ -゚)「……すまん。どうも凡人たちとうまくいかんのだ」

後日、自室に呼び出した彼女がポツリと漏らした。
顔は無表情のままだったけれど、わずかにその肩は落ちていた。

彼女の弁解はそれ以降一言もなかった。
潔さだけは褒められものだが、だからといってそれが何の役にたつ?

( ^ω^)「わかったお。もういいお」

それだけを残して、僕は彼女をすぐに部屋から退出させた。僕の肩も落ちていた。