从 ゚∀从ブーン系小説・イラスト練習&総合案内所のようです

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66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
最終部  古に続く伝統と、それでも足を欲しがった女の話


― 1 ―

( メ^ω^)「……」

静かな砂漠の夜に似合わない甲高い銃声をいくつか鳴らした僕は、
空になった薬きょうを砂の上に落とし、これが最後となってしまったストックの弾丸を銃に込め、
足もとに転がる数々の死体を眺めていた。

崩れ落ちた死体は血を流し、流れ落ちたその赤が乾ききった砂の大地に余すことなく吸い取られていく。

夜の砂漠に吹く冷たく乾ききった風が、
すっかり人を殺すことに慣れてしまった僕の唯一の動揺の証しとでもいうべき額の汗を、
何食わぬ顔でぬぐい去ってしまう。

そしてそれさえ無くなれば、死体に対する僕の特別な感情は、もはや何ら浮かんではこない。