( ^ω^)(´・ω・`)('A`)こたつ話のようです
194 :
こんな駄作より歩くようです読もうぜ:
プルプルと震えていた僕の肩。
うつむいた顔を上げてしまえば悔しさに涙がこぼれ落ちそうで、それは叶わなかった。
やがて誰もいなくなったのであろう、気味が悪いほどにしんと静まり返った室内。
滲む視界が乾いたのを確認した僕は、ゆっくりと重い頭を上げた。
目の前に一人だけ、部屋の真ん中で立ち尽くしている人物がいた。
川 ゚ー゚)「研究者としての性なのか、はたまた天才としての性なのか。
最悪の状況とはいえ、私たちの作り上げた理論が現実のものとなっているのを前にして
嬉しいと感じてしまう自分がいるのが、私には憎らしくてしょうがないよ」
川 ゚ー゚)「君も……そう思わないか?」
依然としてスクリーンに投影されていた件の映像を見て、クーがぽつりとつぶやいた。
その直後僕の方を振り返った彼女の顔は、泣き笑いのようなゆがんだ表情を浮かべていて、
僕にはそれが悲しくもあり、なぜか美しくも感じられた。