( ^ω^)(´・ω・`)('A`)こたつ話のようです
147 :
こんな駄作より歩くようです読もうぜ:
― 3 ―
世の中、苦労が報われるようには出来ていない。報われる苦労などむしろ希少だといって差し支えない。
理論の完成を行政部に報告し終え、晴れ晴れとした気分に浸っていた僕のもとへ、残念な知らせは容赦なく届く。
(;´∀`)『内藤博士。大変申し訳にくいのですが、あなたの提唱してくださった
新エネルギーシステム理論の無期限凍結が幹部会議で決定しましたモナ……』
( ω )「……了解したお」
ご丁寧にも極秘回線で告げてくれた行政部の役人にそう残して、僕は回線を切った。
大きく深呼吸をして、沈んでいく気分を落ち着けた。
しかし傍らにいたクーは、珍しく憤りを前面に押し出して叫ぶ。
川#゚ -゚)「上は何を考えているんだ! この理論を凍結して何の得になる!?」
( ^ω^)「……まあ、今の世界情勢を考えればしょうがないことだお」
いや、きっと僕は、彼女を通じて自分自身をなだめていたのだろう。
本音を言うとガックリと肩が落ちる思いだったけれど、「仕方の無いことだ」と、表情だけは繕って見せた。