ノパ听)ブーン系小説・イラスト練習&総合案内所のようです

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776以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
( ^ω^)「……お」

屈みこんだまま、短い声を出してあたしを見上げたブーン。満月に照らされた彼の顔が妙に若々しく見えたことと、
あたしはなんて恥ずかしいことを言ってしまったんだという自己嫌悪から、慌ててあたしは弁解しました。

ξ;゚听)ξ「か、勘違いするんじゃないわよ! あんたには借りがあるから、それを返すってだけだからね!
      それに、あんたから離れないってのは、えっと、あんたから旅の方法を盗むためってだけなんだから!」

もっとも、あの時はあたしも若かったから素直になれなかっただけで、初めにかけた言葉はあたしの本心でした。
そういうところがあたしの悪いところで、けれどそれは若さを失った今となってもほとんど改善されていません。

だけど、ブーンはそのことを察してくれていたのか、
立ち上がり、真正面からあたしの顔を捉えると、ほほ笑みながらこう言ってくれました。